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解説
「三国志(正史)」によれば、幼いころから文学を愛し、十ちょっとの年で多くの詩賦を暗誦し、多くの評論を残した。
曹操が曹植の作品を見て「汝倩人邪(誰かに作って貰ったのか)?」と言ったとき、「そのような評価をなさるなら、今度は面前でお試しください。代筆など要りません(言出為論,下筆成章,顧當面試,奈何倩人)」と反論した。銅雀台が完成した時、諸将百官の並ぶなかで立派な賦を書き上げ、曹操を驚かせた。
常に琴瑟調歌を為す、つまり一時も楽器を離さず詩を吟じていた。
鍾嶸《詩品》では「建安之傑」と呼ばれ、中国文学史上でも重要な地位を占める。
現存する作品は他の建安詩人の中でもっとも多く、独特の風格に溢れる。
後世でも李白杜甫を初め多くの詩人に影響を与え、また数多くのパクリも生み出したという記述のサイトもあった。
作品の特徴は、曹丕の即位を境に、前期と後期とに分かれると言われる。
前期は曹操に可愛がられ、多くの文人に囲まれていた時期。後期は、曹操から受け継いだ激情や政治理想と、厳しい現実のはざまでの苦しみを詠んだものが多い。
評価は「詩聖」「八斗の才(謝靈運)」と言われたように極めて高い反面、「但美遨遊,不及世事(謝靈運《擬鄴中集序》」とあるように、世間知らずな部分を指摘されている。
兄である曹丕の作品は、目新しさを求めるあまり、詩としての完成度を置き去りにしているきらいがある。
対する曹植の作品は、基本的に「自分の取材した結果」という視点で統一されており、非常に綺麗にまとまっている。
曹操の革新的な才を曹丕が受け継ぎ、守旧的な才を曹植が継いだようにも思う。
最終更新:2024年09月02日 19:56