ある日のこと
ハルヒ「そういやキョンの本名何だっけ?」
谷口「おいおい、あれだけ親しくしていてそれかよ。俺なんかクラスメートに関してはフルネームと誕生日と血液形を全て覚えているぞ」
国木田「Aランク以上の美人さんもね」
ハルヒ「あんたのことはどうでも良いのよ」
阪中「確か佐々木宿六だったはずなのね。国木田くん達が時々その名前で呼んでいるのね」
谷口「阪中それは…」
ハルヒ「サンクス。これで書類が書けるわ」
谷口「おい、涼宮…行っちゃったよ」
国木田「涼宮さん随分急いでいたわね」
谷口「しかし、キョンのもう一つのあだ名は涼宮宿六に変えた方が良くないか?」
国木田「佐々木のままの方が良いよ。今日も団を休んで佐々木さんとデート」
谷口「納得した。これ以上は何も言いたくないな」
阪中「キョンくん酷い。でも涼宮さん今から何するつもりなのね」
その頃のハルヒ
「これから総理に手紙を書くわ。
『あたしとキョンが結婚するような法律作ってくれ』って。早く籍を入れないとキョン取られるからね。こういうのは本名じゃないと向こうに通じないのが面倒ね」
その頃のキョン
佐々木「どうかしたのか?」
キョン「ちょっと寒気が」
佐々木「それは大変だ。体を寄せて温かくした方が良いね」
友人(キョンの奴またあの女とデートだよ。涼宮とは別れるつもりかな?あ、向こうも俺に気付いた)
キョン「奇遇だな、おい。お前も一緒に映画見るか?」
友人「いや遠慮しておくよ」
気まずい雰囲気だが、キョンだけはそれに気がつかない
佐々木「そうだキョン。その人を紹介してくれないか?」
キョン「こいつは北高の同級生の〇〇。体育で一緒なんだ。こちらは俺の中学時代からの友人の佐々木」
佐々木「初めまして」
友人「こちらこそよろしくお願いします。お噂はかねがね。いや噂以上にお美しい」キョンの中学時代からの恋人だな。僕っ子しか知らなかったけど佐々木さんか。それで佐々木宿六か。納得
佐々木「そんなに褒めてもらえると悪い気はしないね。くっくっ」
友人「邪魔したら悪いので失礼します」いいなあ、すごい美人で。性格も良さそうだし。
数日後ハルヒに手紙が来た。
拝啓涼宮ハルヒ様
お手紙拝見させていただきました。ありがとうございます
ただ、当方としては佐々木宿六というのが誰かわからなくて困っております
またお手紙下さい
内閣総理大臣:小泉純一郎
『佐々木宿六の憂鬱』つづく
最終更新:2008年04月04日 21:21