13-548「佐々木さんのエンドレスエイトの巻」

佐々木さんエンドレスエイトの巻

佐々木「我ながら困ったものだね。この夏休み、やりのこしたことを終わらせなければ、
      永久に僕たちはループし続けてしまうらしい」
キョン「自分でわかってんならなんとかしてくれ」
佐々木「だから、困ったものだと言ったろう、キョン。自分でも止められないし、
      何が心残りかも自覚できていないんだ。そんなに不満が多い夏休みだとは
      思っていなかったんだけどねえ。
      そういうわけで、キョン、悪いけれど、協力してくれないか」
キョン「まあ、断る理由はないな」
佐々木「助かるよキョン。君のそういう所は変わらないな」

佐々木「まずは二人でプールに行かないか。夏休みといえばこれは定番だと思う。
      中三のときは受験だから、君とプールに行ったことはないし」
キョン「よしわかった。SOS団のみんなも呼んで、楽しくやろうぜ。朝比奈さんに弁当作ってもらうのもいいな」
佐々木「……」

佐々木「……色々言いたいことはあるのだけれど、次は盆踊りに初挑戦したいと思う」
キョン「よし、うまい綿アメ屋さんを教えてやろう。……ああすまんちょっと待ってくれ。
    妹よ、おまえもいい年なんだからいいかげんひっつくな。ほら、あんず飴がほっぺたについてるぞ」
妹「キョンくんとってー」
佐々木「………」

佐々木「夜の学校で天体観測というのも興味深い、二人でひとつの毛布にくるまって……」
キョン「小泉の奴が天体望遠鏡持ってるらしいんだ。あいつに手伝わせよう」
佐々木「…………」

佐々木「学生らしく図書館で一緒に宿題を」
キョン「お前学校違うだろ。まあいいけど。……よう長門、またここか」
佐々木「……………」

佐々木「アルバイトというのも興味深……」
キョン「げ、ハルヒもここでバイトしてやがったのか!」
ハルヒ「ちょっとキョン! なんでその娘と二人でこんなとこにいんのよ!」
佐々木「………………」

キョン「色々やったがループが終わりそうな気配はないな。佐々木よ、お前の心残りってなんだろうなあ?」
佐々木「僕の心残りは指数関数的に絶賛上昇中だよ! キョンのバカーー!!」
キョン「な、何故?」

佐々木「結局、『もう夏休みアタックはダメだ。こっちの精神がもたない』と、
     無意識の領域でまでその残酷な事実を認識することで、ようやくループが止まったよ……
     本当に疲れる夏休みだった……あれ、どうしたの橘さん?」

橘「42日間×15498回の神人の群れ……。いやあ、もうあそこに行きたくない。行きたくないよぉ」
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最終更新:2013年02月03日 15:24
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