「佐々木さんのグッズを通販で売り出そうと思うのです」
「…ん? もう一度言ってくれないかな」
「佐々木さんの、グッズを、通販で、売り出そうと思うのです」
「…、ええっと、何故?」
「よくぞ聞いてくれました!! 佐々木さんを神にすべく孤軍奮闘して幾星霜、涙無しには語れない挑戦と挫折の果てに
ついにわたしは悟ったのです。佐々木さんが神にならないのは、即ち!! 神としての人気が無いから!!
某唯一神やら日本古来の八百万の神やら、神が神として存在しているのはその信者がいるから! つまり人気なのです!!
ライバル涼宮さんを見れば分かります。小説は売れに売れアニメは大当たり、フィギュアや同人誌やねんど○いどや同人ゲームやCDや
もうありとあらゆるジャンルに浸透していっているのです!! ヘビーなファンなんて文字通り信者ですよ!!
…あれ、今わたし上手い事言っちゃいました!?言っちゃいました!? …言ってない? ……そうですか…。
そんなことはどうでもいいのです!! つまり涼宮さんの人気よりも佐々木さんの人気が上回ればですね!?
佐々木さんファン急増 → 佐々木さんが神に → わたしの組織が主流派に → わたしの極貧生活が楽に → ハッピーウレピー
そんな5段論法が成り立つ訳です!! ええ、決して白いご飯が食べたいだけなんて事は無いですよ!? 白いご飯なんてことは!!
そういったわけで、まずはグラビア撮影です! え、なんでって手っ取り早く人気を得るにはそれが一番です!!
まずはグラビアで知名度を上げ、CDを出しタ○リさんの音楽番組に出て、ついでにバラエティやらドラマやら!!
そんなこんなで世間の目を一点に集めた状態で、サブリミナル効果つきの映像で一気に愚かなる愚民を支配ですよ!
フハハハハハ! 見たまえ! 人がゴミのようだ!!!
…なんですか九曜さん? え、最初にグラビアは敷居が高い? 最初は同人誌で地道に知名度を上げた方がいい?
んんっ、…そうですね、まあ最初はそれぐらいがいいのかもしれませんね。でも描けるんですか?
…いつも壁際? 平均3000部? …それって凄いのか凄くないのかよく分からないんですけど…。
…分かりました! 珍しく九曜さんも乗り気ですし、九曜さんを
『目指せアイドルの星!! ササッキー人気獲得大作戦 ~純情派~』 の作戦本部長閣下に大任命するのです!!
…というわけで佐々木さんにはグラビア撮影に向けてお肌とボディラインの調整に掛かってもらいますがかまいませんねっ!!」
「え、ええっと、うん…(なんか橘さんの目が怖いよ…助けてキョン…)」
最終更新:2008年01月05日 18:39