27-926「センター試験」

「もうすぐセンターか…。少し緊張するな」
「キョン、何なら僕が少しアドバイスしてあげようか?」
「ああ、頼む」
「じゃあ、まず君の受ける科目を教えてくれ」
「国語と英語と数学Ⅰ・AとⅡ・B、それと理科は物理と化学、社会は地理と現代社会だな」
「分かった。じゃあまず国語からいこう。
国語は一般的に時間が足りなくなる傾向にある。だから、少ない時間で済む問題3と4を先に片付けておくといい。
おすすめの順番は4,3,1,2かな。3の古文と4の漢文は、本文を読む前に問題文と注釈と設問と選択肢にさっと目を通しておくと、本文の内容理解に役に立つ。
そして、1と2の現代文だが、センターの現代文の選択肢は引っかかりやすいように作られている。
そこで答えの選び方だが、毎回正解となる選択肢は、『本文中に書かれている事柄』が書いてある選択肢だ。それをふまえて、消去法で答えを絞るといい。
気をつけないといけないのは、受験生を騙すために、文中にある単語を使って別の意味の文を作ったり、わざと意味の同じ別の言い方に変えていたりすることだ」
「なるほど。結構奥が深いんだな」
「まあね。次は数学だ。
Ⅰ・AとⅡ・Bに共通して言えることだが、とにかく時間が少ない。問題を解く順番は最初から順番でも構わないが、もし解答に詰まったら、諦めて次の問題へいった方がいい。
数学においては、一分一秒が惜しいからね。あと、数学はマークする数がかなり多いから、試験時間は60分あるが50分で解ききる位の気持ちでいた方がいい。
それと、これは全教科に言える事だが、選択科目の所を正確にマークするのを忘れずにね。
これをミスすると、一科目まるまる0点になってしまう可能性があるからね」
「へぇ、それは怖いな」
「次は社会だ。
現代社会は、特に急ぐ必要も無いだろう。
それほど時間が足りなくなる事は無いだろうから、落ち着いて、ミスをしないように注意するんだ。
問題の最初にある長文はしっかり読んでいた方がいい。結構ヒントが書いてあるからね。
次に地理だが、地理は社会の中では最も知識が少なくて済む分、点数の上下が激しいから注意だ。応用力が必要だからね。
問題を解くポイントだが、地理の問題は、8割くらいは問題文の中に何らかのヒントが隠されている。それを見逃さず落ち着いて解くことだ。
それと、地図の読み取り問題は時間がかかるから後に回した方がいい」
「分かった。気をつけるよ」
「それじゃあ、次は理科だ。
化学は、大問ごとに分野が分かれているから、自分の得意分野から解いていくといい。
だが、理論化学の計算問題は少し時間がかかるから、後回しにする事をおすすめする。
全体的にはやや急ぎ目でいいだろう。
次に物理だが、物理はあの東京大学の問題を参考に作られているだけあって、基礎が分かっていないと解きにくい。公式を丸暗記しているだけの人とかは案外苦戦するかもね。
だが、分かっている人にとっては、時間が余って仕方が無い科目でもある。
実は物理には一つ裏技があってね。物理は基本的に選択肢が多いんだが。その10個近くある選択肢を2個、うまくいけば1個に減らせる技だ」
「どうするんだ?」
「簡単だよ。
選択肢にある適当な文字に0または∞を代入するんだ。
適当な文字って言うのはmとかθとかだね。そして、明らかにおかしな値になる選択肢を排除していけばいい。
この方法は見直しとして使うと効果的だ。ミスに気付きやすくなるからね」
「…まぁ、今度試してみるよ」
「最後は英語だね。
英語は、後半の問題の方が配点が高いのだが、解く順番としては最初の文法問題から片付けたほうがいい。というか、普通に1から順番に解いていって問題ないだろう。
コツとしては、前半に時間をかけ過ぎない事。多少自信が無くても、深く考えず思い切って飛ばした方がいい。
後半の長文は、本文の前に設問を読んでおく事だ。
あとは、そうだね、簡単な単語を使ったイディオムや、外来語のアクセントなんかを復習しておけばいいんじゃないかな」
「少しといった割りにものすごい量のアドバイスだな」
「そうかい?これでも結構要点は絞ったつもりなんだが」
「逆に自信が無くなってきたよ…」
「そうか、仕方が無いな。これを君にあげるよ」
「なんだ?お守り?手作りか、これ?」
「ああ、君の為に作ったんだ」
「何が入ってるんだ?」
「僕の陰m…ゲフンゲフンくつくつくつ………とてもご利益のあるものだよ。ああ、開けてはいけないよ。ご利益が無くなってしまうからね」
「ああ。ありがとう、佐々木」
「それじゃ、センター頑張ってくれ」

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最終更新:2008年01月19日 16:47
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