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SCP-012-JP-OA
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アイテム番号: SCP-012-JP-OA
オブジェクトクラス:Apollyon[削除済]
タイトル:満ち足りた死体
撹乱クラス:amida(5)
リスククラス:critical(5)
特別収容プロトコル:
SCP-012-JP-OAを物理的に収容する手段は存在しません。現在、財団の活動は全生存人類への「高栄養剤の強制静脈投与」および「視覚的飢餓感の誘発」に限定されています。しかし、対象が「満腹感」を感じている以上、点滴チューブを自ら引き抜く等の拒絶反応が激しく、完全な阻止は不可能です。
2026年現在、世界の主要都市における食料消費量は前年比99%減を記録しており、財団は「人道的な安楽死プロトコル」の策定を開始しました。
説明:
SCP-012-JP-OAは、人類の脳内における「飽食中枢」を恒久的に固定する、由来不明の概念的、あるいは神経学的な感染症です。
本オブジェクトに曝露した対象(以下、実体)は、一度でも食事を摂取し「満足感」を得た瞬間、脳が「これ以上の栄養摂取は不要である」と誤認します。この異常な満腹感は、消化が進み胃の内容物が消失しても、血糖値が危険域まで低下しても解消されることはありません。
実体の特徴:
極度の幸福感: 実体は常に「人生で最も満足のいく食事を終えた直後」のような多幸感の中にあります。
摂食拒絶: 食べ物の匂いや視覚情報に対し、激しい吐き気や「過食への恐怖」を抱くようになります。
餓死の忘却: 実体は自身の肉体が痩せ細り、臓器不全を起こしている事実を「ダイエットの成功」や「体が軽くなった」と好意的に解釈します。
事案記録:2026年の「大断食」
2026年初頭、この異常性は空気感染、あるいは情報汚染(「おいしい」という概念の共有)を通じて爆発的に拡散しました。
2026年3月: 世界のレストランおよびスーパーマーケットが需要皆無により一斉閉鎖。
2026年6月: 「飽食の至福」の中で、動けなくなった人々が路上や自宅で衰弱死。死者の表情は一様に穏やかであり、苦痛の痕跡は見られません。
2026年9月: 農業・畜産業の完全停止。人類は「飢えていることに気づかないまま」絶滅のプロセスに入りました。
財団職員の事例:
サイト-81██の食堂にて、1名の職員が「もう一生分食べた気分だ」と発言。直後、周囲の職員30名が同調し、全員が翌日から水さえも拒絶。点滴による強制給餌を試みた医療スタッフも、実体たちの「こんなに幸せなのに、なぜ邪魔をするのか」という幸福に満ちた説得に触れ、次々と感染しました。
補遺:O5評議会による最終声明
飢えのない世界。それは人類が数千年にわたって追い求めた理想郷だった。
しかし、皮肉なことに、我々は「空腹」という苦痛を失ったことで、生きる動機そのものを失った。
2026年末までに、人類の生存者は全人口の0.1%を下回るだろう。
誰も空腹を訴えない。誰も食料を奪い合わない。世界は今、かつてないほど平和で、静かで、そして死に満ちている。
我々は、満足して死ぬ。
オブジェクトクラス:
タイトル:満ち足りた死体
撹乱クラス:amida(5)
リスククラス:critical(5)
特別収容プロトコル:
SCP-012-JP-OAを物理的に収容する手段は存在しません。現在、財団の活動は全生存人類への「高栄養剤の強制静脈投与」および「視覚的飢餓感の誘発」に限定されています。しかし、対象が「満腹感」を感じている以上、点滴チューブを自ら引き抜く等の拒絶反応が激しく、完全な阻止は不可能です。
2026年現在、世界の主要都市における食料消費量は前年比99%減を記録しており、財団は「人道的な安楽死プロトコル」の策定を開始しました。
説明:
SCP-012-JP-OAは、人類の脳内における「飽食中枢」を恒久的に固定する、由来不明の概念的、あるいは神経学的な感染症です。
本オブジェクトに曝露した対象(以下、実体)は、一度でも食事を摂取し「満足感」を得た瞬間、脳が「これ以上の栄養摂取は不要である」と誤認します。この異常な満腹感は、消化が進み胃の内容物が消失しても、血糖値が危険域まで低下しても解消されることはありません。
実体の特徴:
極度の幸福感: 実体は常に「人生で最も満足のいく食事を終えた直後」のような多幸感の中にあります。
摂食拒絶: 食べ物の匂いや視覚情報に対し、激しい吐き気や「過食への恐怖」を抱くようになります。
餓死の忘却: 実体は自身の肉体が痩せ細り、臓器不全を起こしている事実を「ダイエットの成功」や「体が軽くなった」と好意的に解釈します。
事案記録:2026年の「大断食」
2026年初頭、この異常性は空気感染、あるいは情報汚染(「おいしい」という概念の共有)を通じて爆発的に拡散しました。
2026年3月: 世界のレストランおよびスーパーマーケットが需要皆無により一斉閉鎖。
2026年6月: 「飽食の至福」の中で、動けなくなった人々が路上や自宅で衰弱死。死者の表情は一様に穏やかであり、苦痛の痕跡は見られません。
2026年9月: 農業・畜産業の完全停止。人類は「飢えていることに気づかないまま」絶滅のプロセスに入りました。
財団職員の事例:
サイト-81██の食堂にて、1名の職員が「もう一生分食べた気分だ」と発言。直後、周囲の職員30名が同調し、全員が翌日から水さえも拒絶。点滴による強制給餌を試みた医療スタッフも、実体たちの「こんなに幸せなのに、なぜ邪魔をするのか」という幸福に満ちた説得に触れ、次々と感染しました。
補遺:O5評議会による最終声明
飢えのない世界。それは人類が数千年にわたって追い求めた理想郷だった。
しかし、皮肉なことに、我々は「空腹」という苦痛を失ったことで、生きる動機そのものを失った。
2026年末までに、人類の生存者は全人口の0.1%を下回るだろう。
誰も空腹を訴えない。誰も食料を奪い合わない。世界は今、かつてないほど平和で、静かで、そして死に満ちている。
我々は、満足して死ぬ。