登録日:2026/10/01 Thu 午後8:19:31
更新日:2026/10/01 Thu 20:57:25NEW!
所要時間:約 48 分で読めます
SILENT HILL: Townfallは、KONAMIが2026年9月24日に発売したゲーム。ジャンルはサイコロジカルホラー。
対応プラットフォームはPlayStation 5、PC。
Tonwfallは「町の崩壊」や「町の滅亡」を意味する。
【ストーリー】
灰色の海に流され、冷たい海に浮かぶ孤島セントアメリアへ漂着したサイモン・オーデル。
しかし、町に人の姿はなく、深い霧と静寂に支配されていた。
「状況を正す」という目的だけを頼りに、町や住民と自身との繋がりを探しながら彷徨うサイモンは、やがて町の深淵へと足を踏み入れていく。
散りばめられた謎と断片的な物語が結び付き、徐々に明かされていく凄惨な過去。
だが、町の深淵を覗くことは、皮肉にもサイモン自身の覚悟と向き合うことだった......。
【概要】
リメイクやリマスター、短編等を除いた
サイレントヒルシリーズの完全新作としては11作目にあたる。
開発は、『Stories Untold』や『Observation』等を開発したイギリスのScreen Burnが担当、KONAMIとAnnapurna Interactiveが共同パブリッシャーとなっている。
プロデューサーはサイレントヒルシリーズの総括プロデューサーである
岡本基が務めているが、ライター&ディレクターは
ジョン・マッケラン、BGMは
Pilotpriest、美術はポール・アボットが担当するなど、
前作から一転して開発は外国人スタッフ中心で行われた。
ゲーム内の舞台は1990年代後半のスコットランドに設定されている。
これにより、携帯電話等の外部と容易に連絡を取れる手段が無くなることで孤立感を高めるとともに、プレイヤーが物理的な地図や町の特徴的な構造物などに頼るようにしている。
また、ブラウン管テレビや磁気テープ、CRTVなどの古い機器を登場させて、自然に画質や音質を下げ、かつノイズを混じらせることで恐怖を生み出している。
このほかにも、現代人の感覚として古い技術にはどこか頼りなさを覚えることから、それも恐怖を高めるのに貢献できるのではないかとディレクターは語っている。
ディレクター曰く、本作はシリーズで最も社会派な作品であり、個人と社会、あるいは個人と企業の枠組みで物語を描いているとのこと。
日本人にはなじみが薄いが、イギリスでは1990年にサッチャー首相が辞任しており、90年代にはその余波が残っていたため、地域的な抗議活動などの「怒り」という感情もリアルに表現できるとも語っている。
過去のシリーズとはつながりのない、完全新規で完結した作品ではあるものの、サイレントシリーズの常として、本作の主人公サイモンもシリーズの主人公同様、「罪」や「罪悪感」を抱える人物となっている。
前作と同じく、主人公の目的は明確には提示されない。サイモンは記憶喪失ではあるものの、それを積極的に取り戻そうとはしておらず、どちらかというとリチャードやゾーイの呼びかけに応じる形で行動している。
残念ながら本作では2周目以降にムービーやテキスト等が追加されることはなく、エンディングや追加装備、特典に留まっている。
【ゲームシステム】
・視点
本作では、長編作品としては初の一人称視点が採用されており、没入感を生み出すとともに、得られる情報を制限することで緊張感や音源の重要性を高めている。
なお、短編作品の「SILENT HILL: The Short Message」でも一人称視点が採用されているが、本作品を開発する上で特に関係は無かった。
・操作
FPSとしては一般的なWASD移動。
PS5版はジャイロ機能にも対応しており、一部の武器や場面において、ワイヤレスコントローラーを傾けて操作が可能。
また、PS5版はハプティックフィードバックやアダプティブトリガーにより、武器の重みや敵の足音を手で感じることもできる。
・アクション
戦闘は近年の作品よりもシンプルになっており、回避アクションやカウンターは無く、近接武器を用いた防御のみ。
近接武器も振りかぶるのみで、武器による振り方の違いや倒れた敵に対する止めも無い。
本作の主人公は、歴代主人公と比べて戦闘能力が劣っている。
本当に一般人レベルなため、戦闘よりもステルスアクションが重要となっており、敵に見つからないよう行動することを求められている。
基本的なしゃがみに加え、角から通路などを「のぞき見る」アクション、半開きの建物の扉やクローゼットなどのエスケープポイントに「隠れる」ことで敵の視界に入らないように行動できる。
また、空きビンやレンガを投げたり、フィールド上のラジオや車の警報を鳴らしたりと音を利用して敵を引き付けることも可能。
これらを併用し、敵と戦闘することなくやり過ごすことができる。
本作の敵は倒しても一切のドロップが無いため、可能な限り戦闘は回避するのが良いだろう。
・HPとゲームオーバー
敵の攻撃を喰らうとHPが減り、0になるとゲームオーバーというシンプルなつくり。
HPが減ると、定期的に画面がぼやける演出がなされる。これはポーズメニュー中でも変わらないため、可能な限りHPは高めを保とう。
HPが0になり、後述する輸液が無い場合にはゲームオーバーとなる。You died
選択肢は最後のセーブ地点からのコンティニュー、任意の地点からのロード、メニューへ戻るの三択。
死亡時にはヒントが表示されるが、死亡した理由を参照していないのか頓珍漢なことを言われることも多々あるので、あまり参考にはならない。
・探索と謎解き
様々な場所をさ迷い歩いて手がかりを探し、それらを基に謎解きをする、あるいはストーリーの背景を示すTIPSを入手するといった探索要素は、シリーズの過去作と似通っている。
マップには未解決の謎や次に探索すべき場所、探索が終わった箇所などがおおむね記録される。また、一人称視点でチェック可能なアイテム等が視界に入った場合には◎が表示される。
本作の謎解きは難易度がかなり高めであり、特に後半はそれが顕著。
また、謎解きは過去作と同様、単に進むために解く必要があるだけでなく、ストーリーの細部や背景を知るための手掛かりとなっている。
とは言え、本作は作中での描写が敢えて曖昧にされており、作中での出来事が現実なのかはっきりとは分からないようになっている。
やっかいなことに、精神世界のためか、作中の出来事は時系列すらバラバラである。
そのため、作中ですべての手掛かりを入手したとしても、どこまでが実際に起こったことなのか、本当は何が起こったのか、最後まではっきりとは分からず、考察の余地が残る作りとなっている。
・セーブ
SAVE YOURSELF
街中に置かれている公衆電話や住宅内の固定電話から100番に掛けることでセーブ可能。
それ以外にもオートセーブ機能有り。
なお、セーブ中には画面に
という
どこかで見たようなマークが表示されるが、流石にファンサービスだろう。
【難易度】
戦闘の難易度は、ストーリーモード<ノーマル<ナイトメアの三段階、謎解きはヒントあり<ノーマルの二段階。
右に行くほど難易度が高くなる。
難易度「ストーリーモード」は、「ノーマル」よりも敵の数、体力、攻撃力が減る。
一方、「ナイトメア」は「ノーマル」よりも敵の数、体力、攻撃力が増加し、おまけにプレイヤーの懐中電灯の光にも反応するようになる。
「ストーリー」にすると難易度はかなり低下し、目に入った敵を片っ端から倒していってもクリアできる程度には楽になる…一部を除いて。
「ナイトメア」は最初に遭遇する敵の攻撃でさえ3発でHPが0になる程度には攻撃が苛烈になり、ステルスによる戦闘回避も難しくなるため、難易度はかなり高い。
懐中電灯の光に反応するのも厄介で、暗いところで地図等を見ようとしてうっかり、という事態が起こってしまう。
謎解きの難易度を「ヒントあり」にすると、重要な文やヒントが赤で表示される。
序盤から中盤にかけてはかなり楽になるが、終盤は結局ノーヒントみたいなものなので、そこまで楽にはならなかったり…
【評価】
10月1日時点で
OpenCriticの評価は
81/100となっている。
満点、あるいはそれに近い点をつけたサイトはほぼ無い。
点数自体もSilent Hill fの86/100や
Silent Hill 2の87/100を下回っている。
Steamでも好評の割合は
65%、評価は「
賛否両論」となっている。
評価された点としては雰囲気全般が挙げられており、1990年代後半の街並みや電子機器、DOSベースを思わせるコンピュータやメールを開くときの音、無骨なダイヤルやスイッチといったレトロで前時代を思わせる要素の再現度が特に評価されている。
雰囲気とも被ってしまうがグラフィックも良く、霧と冷たい海に囲まれたスコットランドの景観や、露出したダクトや配管、鉄格子、コンクリートといった工業的な外観も美麗なグラフィックで表現されている。
また、BGMや音も挙げられており、プレイヤーだけでなく敵の行動にも連動して随時変化し続けるようなBGMや、鳴き声や息遣い、歩行音、打撃音などクリーチャーの立てる音全般、建物の軋む音や落下音など、音響周りも評価が高い。
一方、低評価の理由としてはクラッシュの発生、フレームレートの低下や不安定さ、ステルスアクションの強制・過多、ステルスアクションと探索の噛み合いの悪さ、謎解きの極端な難易度と説明不足、謎解きの爽快感や達成感の無さが挙げられている。
ステルスアクションについては、事前のインタビューでディレクターが「プレイヤーにはさまざまな攻略手段が用意されており、ステルスはその選択肢のひとつに過ぎない」、「ステルス以外にも近接武器や多様な武器を使った戦闘など、状況に応じた選択が可能」と語っており、公式ページにも同様の紹介がなされているが、実際にはステルスを強要される箇所があり、実態と異なっている。
謎解きについては、終盤の難易度が非常に高くなっており、ヒント不足と相まって理不尽な印象を与えてしまっている。
また、謎解きというよりもマニュアルに沿った作業となっている箇所があり、正解するのに閃きがいらず、クリアしても爽快感や達成感を感じられなくなっている。
【装備】
【1周目から入手可能な装備】
・CRTV
序盤に入手する小型のアナログテレビ。
色は赤と黒で、これにも意味があるとのこと。
シリーズ恒例のラジオは持ち歩けなくなり、代わりに導入された。
敵が近づくとノイズ音がするほか、電波を受信すると敵の方向をインジケータで知らせてくれる。
敵の方向を向いている場合は、インジケータの代わりに敵のシルエットが表示される。
壁越しにも有効なため、どの方向にどれだけの敵がいるのか把握することができ、ステルスアクションに活用することができる。
また、チューニングして手がかりやストーリーを把握するための断片を入手することも可能。
住民が利用していたVFH無線を受信し映像を見ることもできるが、これはチューニングの難易度が高めに設定されている。
ディレクターによると、CRTVはかなり初期の段階から構想されていたようだ。
ラジオをより積極的に活用するにはどうしたらいいか考えた結果、音だけでなく映像も見られるデバイスにすることで、ストーリーの演出やゲームプレイへの組み込みといった可能性が広がったとのこと。
実装するにあたり、ゲーム映像やカットシーンを録画し、実際に古い機材で再生してみたほか、ケーブル類を傷つけるなどして映像の歪みなども確認し、ゲームに反映させたという。
・ゾーイのポケットベル
ゾーイが持っているポケベル。職場からのメッセージが入る。
また、画面の端が一部暗くなることで、その方向に敵がいることを示してくれる。
CRTVより細かく方向が分かる反面、シルエットを見ることはできない。
・木材/鉄パイプ
近接武器。
木材は序盤に、鉄パイプは中盤に入手可能。
本作では近接武器を装備している時のみガードが可能なので、接近戦では特に重要。
武器には耐久力が設定されており、攻撃やガードで減少、0になると使用不可能になる。
耐久力を回復させる手段はないものの、あちこちに落ちているので新たに拾うことは可能。
ただし、2本以上持つことはできない。
・ピストル/フレアガン/ショットガン
遠距離武器。
本作ではこれらを装備してもガードはできない。
ピストルは片手で扱えるリボルバー式の拳銃で、リチャードの私物。
装填可能数は6発。
舞台はスコットランドなのだが、弾はそこらへんに落ちており、かなりの数を使用できる。
フレアガンは不規則な弾道で信号弾を飛ばす銃。
1発ごとに装填が必要だが、連射したい場面は少ないのでさほど問題にはならない。
直接当てれば大ダメージを与えられるほか、信号弾によって敵を誘導することが可能。
ショットガンは、一般的な中折れ式の二連散弾銃。
命中性と火力に優れており使いやすい。
残弾数に関わらず2発分のリロード時間が掛かるのが難点。
・空きビン/レンガ
投擲アイテム。
音を立てて敵を誘導することができる。
ダメージは小さいものの、直接当てて怯ませることもできる。
どちらも1個までしか持てないので、使用をためらいがち。
・ガーゼ/滅菌ガーゼ/応急処置キット
回復アイテム。右に行くほど回復量が多くなる。
「ガーゼ」は「アルコール」と組み合わせることで、「滅菌ガーゼ」となる。
・輸液入りバッグ/改良輸液バッグ
サイモンが目覚めた時から左腕に装着されていた黒色の輸液。
リチャード曰く「サイモンを当面何とかしている」。
ゲーム中で手に入る「輸液」と「空の輸液バッグ」を組み合わせることで「輸液入りバッグ」になり、「輸液入りバッグ」と「抗生剤」を組み合わせることで改良輸液バッグとなる。
どちらもHPが0になった時に自動で消費され、前者はHPを僅かに、後者は全て回復して蘇生する。
保険として非常に便利…なのだがその場で復活するため、プレイヤーを倒した敵が近くに居座ったままで、復活しても結局逃げきれず再度倒されるといった事態が起こってしまう。
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その正体 |
PICC(Peripherally Inserted Central venous Catheter)、末梢留置型中心静脈カテーテルであり、上腕の静脈を穿刺し、先端が上大静脈に留置される…つまり心臓に薬液が流れるようになっている。
1週間以上の長期の点滴や高カロリー輸液、化学療法、末梢投与が不可能な薬剤などを投与するために用いられる。
作中で語られなかったため、正体は不明。
これを外すことで裏世界から表世界へ戻る場面があるほか、使用回数がエンディングに影響するため、ストーリーに大きく関係していることは確かなのだが…
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・懐中電灯
ゾーイが使用していた、クリップで衣服に固定するタイプの懐中電灯。
ゾーイの家に置かれていたのをサイモンが入手、使用する。
一部の暗い所を探索する際に必須となるほか、暗い場面全般で活躍する。
単3電池で動いているが、電池切れになったりはしない。
・メス
一般的な医療用のメス。
ゾーイの家にケースに仕舞われていた。
小窓のある錆びた扉を開ける際、小窓から覗く人の皮膚のようなものに切れ目を入れることで開錠するという、奇妙なギミックが用意されている。
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ネタバレ |
アートブックでは錆びた扉の名称が「手術の扉」となっている。
本作ではサイモンが他の人物と同じ行動を行うことで、何が起こったのかを知る描写が何度もあり、扉の開錠方法もゾーイが経験した処置と一致している。
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【隠し武器】
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ネタバレ |
・斧
所謂マスターキーのような斧。
いずれかのエンディングに到達し、New Game+でゲームを開始すると入手できる。
通常の敵は一撃で倒せる上、耐久力が無限なため、敵を倒しながら進むことが非常に容易になる。
ピストル3000
エネルギー弾を発射する拳銃。
後述するSci-Fiエンドをクリアした後、New Game+でゲームを開始すると入手できる。
通常の敵は一撃で倒せる上、弾数が無限なため、こちらも戦闘が非常に楽になる。
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【舞台】
・セントアメリア
スコットランドにある架空の島、セントアメリア島にある町。
のどかな海辺の観光地として知られるが、漁獲量にも恵まれている。
1800年代半ばに開拓団が無人島であったセントアメリア島に上陸、豊かな漁場に囲まれていたため、小さな漁村が築かれ島で唯一の集落となった。
植林を経てこれが発展し、現在の町「セントアメリア」になっている。
開拓者たちが上陸後に植えた一本の木は、今も町の中央にあるセントアメリア公園に高くそびえている。
島全体も当時は不毛の地であったが、現在は人口森林と丘陵地帯の自然林が広がる緑豊かな地となっている。
その後、海運の要衝として機能するにぎやかな港町に発展。
町は大規模な商業漁船団を擁するまでになり、港にドックハウスが建設されたことで街の産業はさらに発展。
漁や収穫物の販売、船の修理を島の港で一括して行えるようになり、島の開発が進み人口も急増した。
しかし、漁業が本土での大規模操業へと移行したことで島は衰退が進んでしまった。
しかし、1970年代に後述するチャップマン・エネルギーグループ(以下CEG)の開発が進んだことで、活気を取り戻した。
以上のように決して衰退した町ではないはずなのだが、サイモンが訪れたセントアメリアは、人が一人もおらず、港は寂れ、家々は売りに出され、観光客向けのボートツアーは中止、薬局や診療所、メディカルセンターは機能せず、雑貨屋には人影も商品も無し、島中の時計が8時19分で止まっているなど、とてもまともな町とは思えない有り様となっている。
なお、モチーフとなったのは、スコットランドの東海岸に実在するセント・モナンズ。
Screen Burn社のあるスコットランドから選ばれた。
・ホールデンホテル
町の海岸地区南に位置する4フロアの小さなホテル。
何らかの事故が起こったのか、メディカルセンターから搬送されてきた患者で部屋は満室となっている。
このホテルの204号室は、ストーリー上で重要な意味を持つ。
・海岸地区診療所
ゾーイが勤めていた診療所。
1月28日の時点で多数の死亡者を出しており、機能不全に陥ったため、活動場所をホールデンホテルへ移したようだが…
ホワイトボードにはトリアージの記録が残されており、96人までカウントされているが、これはサイモンが目覚めた裏世界の部屋のドアに刻まれていたものと一致する。
・セントアメリア・メディカルセンター
海岸地区北の北端にある医療施設。
サイモンが訪れた際には既に機能しておらず、庭には大量の遺体袋が置かれている。
元々の名前はヴィクトリア・メディカルセンターだったようだが、CEGの支援によりチャップマン病棟が新たに建設されたことで、名前が現在のものとなり、既存の病棟はヴィクトリア病棟となったようだ。
・クララウッズ
CEGが島に建築した総合施設。CEG本社や従業員の住居、広場、商業施設など、一通りのものが揃っている。
島の住民が住んでいる雑多で歴史を感じさせる住宅とは異なり、コンクリートで作られた画一的なものとなっている。
・CEG
正式名称はチャップマン・エネルギーグループ。
島に電力を供給しているエネルギー企業で、1996年3月1日時点でスタッフは852名を数える。
イギリスのエネルギー安全保障の大黒柱を自称している。
1971年にセントアメリアを調査し、エネルギー開発の理想の地であることが判明したため、同島へと進出した。
その後、僅か5年で後述するSWDPを設置、最先端のパイプライン施設と物流拠点を建設した。
これにより、衰退の一途を辿っていたセントアメリアは一転、活気あふれる産業の島へと変貌を遂げた。
この功績は大きく、島で雇用する人材は3000人以上に上っているほか、島には交通網が整備され、医療施設も拡充、教育プログラムや商業インフラも充実した。
このように島の発展に多大な貢献をした企業であるはずなのだが、島の中心にある広場にはCEGを罵倒するような看板が置かれている。
・SWDP
CEGが洋上に設置したエネルギー施設。何の略称なのか作中では明かされていない。
扱っている資源も不明だが、モチーフなどから石油であると推測されている。
どうやら事故が起こったようだが…
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ネタバレ |
本作の元凶となった災害「サウスウェルの悲劇」の発端となった事故が起こった施設。
以前から施設内で用いられていたレシプロコンプレッサーの不具合が報告されていたが、CEO自ら検査をすっ飛ばしており、修理の要請も施設の停止で損失を被るという理由で却下されていた。
そのような中、1996年1月18日午後8時19分、レシプロコンプレッサーの不具合が契機となり爆発が発生、施設は炎に包まれ大勢が亡くなる大惨事となった。
その後、施設から周辺の海へ資源が流出したため、漁ができなくなったほか、船の航行すら不可能となり、島では水を煮沸しないと使用できないまでに汚染が広まってしまった。
事故の元ネタは、北海の洋上油田パイパー・アルファだと思われる。
同施設は1988年7月6日に爆発・火災を伴う事故が発生して崩壊、167人が死亡する海上油田の事故としては史上最悪の規模となった。
この事故は伝達の不具合から起こっており、事件の詳細な時刻も明らかになっているほか、安全システムや従業員の脱出手段の欠如などが指摘されており、後の安全基準見直しにつながった。
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【登場キャラクター】
【主要な登場人物】
・サイモン・オーデル
演:ジョバン・アデポ/日本語ボイスキャスト:安元洋貴
シャツに赤いベスト、ジーンズ、ニット帽、黒縁メガネを身に着けた黒人男性。
シリーズでは初の黒人主人公となる。
1959年10月15日生まれで、血液型はA+。
一人称は僕。
島の状況を「正す」ため戻ってきてくれと願う声に導かれるように、セントアメリアへ流れついた。
記憶喪失のためか、セントアメリアに関する記憶は一切なく、リチャードやゾーイに導かれるまま島の探索を開始する。
漂着した時点で右手首には医療用リストバンドが巻いてあり、左腕には謎の輸液が入ったバッグが装着され、手の甲にカニューラで繋がれていた。
謎の液体が溜まった臓器輸送ケースに手を突っ込む際には嫌そうな顔をする、クリーチャーと初遭遇した時にはしっかり驚く、初めて倒した際には疑問を口にする、ある程度の高さからジャンプする際には躊躇する等々、歴代の主人公と比べてかなりの一般人。
戦闘能力もやはり一般人であり、全ての敵をなぎ倒して進むことは難易度ノーマルでは困難。
初期デザインの容姿は黒人であることを除くとリチャードに似ており、禿頭で髭は薄く、メガネをかけていなかった。
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ネタバレ |
SWSPで現地評価をするため、CEGに雇われアメリカから派遣された外部の保安検査員。
視察中にSWDPで事故が発生、その場に居合わせた中で唯一の生き残りとなった。
事故後、肺水腫、胸部外傷、脊椎右側に異物、Ⅲ度熱傷、頭部骨折、軟部組織に腫れ、意識喪失という重傷の状態でセントアメリア・メディカルセンターへ搬送され、ゾーイによって処置を受けた。
この際、同じくゾーイが担当した事故の被害者3人から輸血を受けている。
5日間ホールデンホテルの204号室に滞在した後、意識を取り戻す前に本土へ移送された。
その後、時期は不明だがリチャードからの提案を受け、彼に有利な証言――事故の原因が一人の技士にあること――をする見返りとして、彼が手配した心臓を移植する手術を受けている。
手術後、実際にリチャードが病室を訪れた際は嘘の証言をすることを躊躇していたものの、リチャードによる脅迫を受け……
ゲーム中サイモンに対してリチャードが語り掛けている内容は、実際に本土で入院中のサイモンが受けた説得だと思われる。
要は
「町に戻って片をつけてほしい」→本土へ移送されたサイモンに対し、セントアメリアへ戻り嘘の証言をするよう要請している
「私ではダメだったが君の話なら皆聞くはず」、「君には耳を貸す」→SWDPの事故における唯一の生存者かつ外部の人間なら証言が信用されやすい
「君の抱える問題にも力になれる」、「君の問題も解決できる」→事故により心臓移植手術を受ける必要が生じており、そのための心臓を用意する
「どうか返事をくれ」、「折り返してくれたな」、「電話に出てくれ、話をしよう」→本土のサイモンへリチャードが電話を掛け、サイモンが折り返した
ということだと思われる。
その後、経緯は不明ながら過去の過ちを正そうと奮闘するも果たせずに失敗、再度204号室へ戻されるという精神世界のループへ囚われている模様。
なお、インタビューに対し、リチャードやCEGがSWDPの事故を防ぐことは不可能であったと職業的見地から証言した映像が作中で流れるが、エンディングとの兼ね合いからこれが実際に起こったことなのかどうかは不明。
また、序盤に広場で遭遇する赤い光やメガホン越しの音声は3月10日に行われたデモのものだが、こちらもサイモンが実際に目撃したか不明。
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・ゾーイ・エリス
演:ケザイア・バロウズ/日本語ボイスキャスト:甲斐田裕子
茶色のロングヘア―を後ろでまとめている白人女性。海岸地区診療所に医療スタッフとして勤める看護師。
CRTVの映像内で、サイモンに対し何度も戻ってくるよう求めてくる。しかし、セントアメリアで実際に対面した際には、なぜ戻ってきたのかと逆に突き放すような態度を取る。
一部のチャプターでは操作キャラとなる。体力や攻撃力は特にサイモンと比べて劣っているわけではないが、武器やアイテムが心もとないのでどうしてもステルス中心の攻略となる。
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ネタバレ |
SWDPの事故後、被害者を処置したが、サイモン以外は死亡してしまった。唯一生存したサイモンをつきっきりで5日間看護したが、彼は意識を回復することなく本土へ移送された。その後、帰宅するも、処置を担当したものの死亡させてしまったジョーの遺族から責められたことや、ネグレクトで担当していた患者スチュアートを死亡させてしまったこと、処方ミスを犯したことなどが重なり、心労に耐えきれず職場を無断欠勤、2月10日に辞職届を提出した。
ゾーイの台詞が矛盾しているように聞こえるのは、別々のシチュエーションで発された言葉のため。サイモンに対し戻ってくるよう求める台詞は、204号室で意識を失っているサイモンに対する者であるのに対し、なぜ戻ってきたのか等といった台詞は、リチャードとの取引をした後、偽証のために再度セントアメリアへ訪れたサイモンへの台詞となる。また、「みんなのため正しいことをしようとしたが、あなたが戻ってきて事態は悪化した」という台詞は、真実を証言させるため全力で処置をしたものの、当のサイモンが偽の証言をしてしまった、ということだと思われる。なお、「戻るべきじゃなかった」という台詞は、サイモンへの処置を前にした自分に対するものである。
精神世界ではリチャードに射殺されるも何事も無かったかのように現れているほか、「全部元に戻った」との発言もしているため、彼女自身も精神世界でループしているか、サイモンのループに囚われているものと思われる。また、状況はどうやっても変えられない、過去を変えることはできない、罰を受ける場所でもない等と語るなど、精神世界に対する正しい認識を持っており、サイモンを導いているような描写も見られる。
なお、現実世界のゾーイの動向は2月10日以降、不明となっている。島から出ることは叶わず、法曹関係者が手を回しても接触すらできなかったことから死亡説も唱えられている。また、ゾーイの家に臓器輸送ケースがあること、臓器移植カードがあることなどから、サイモンに移植された心臓はゾーイのものではないかとする説もある。
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・リチャード・ショー
演:テリー・オクィン/日本語ボイスキャスト:大塚明夫
初老で禿頭の白人男性。
サイモンに呼びかける冒頭の声はリチャードのものであり、サイモンを島へ呼び戻した張本人だと思われる。
島の状況を「正す」ことを求めるとともに、サイモンの「問題」も解決すると言うが…
どうやら島を「正す」ために何度も1人で何かをしていたようだが、うまくいかず協力が必要なようだ。
GEGの本社内で入手した映像によると、CEGタワーへの入場を制限され、CEG社員全員の盾にされていると訴えている。
また、25年以上技士として勤務してきたものの、一人で何らかの責任を負わされているようだ。
少なくともCEGの従業員データベースに登録されていることから、社員であることは間違いないのだが…
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CEGを創業当初から導いてきた最高経営責任者。
SWDPで使用されていたレシプロコンプレッサーの検査をすっ飛ばしていた上、問題があることを報告されていたにもかかわらず、膨大な損失を被るからという理由で修理を承認しなかった。
結果、そのツケが回り、SWDPで大規模な事故が発生、多くの犠牲者と周辺の汚染を引き起こしてしまった。
事故後、自らの責任を免れようと報道陣に対して一人の技士に責任を押し付けるような発言をしたため、CEG本社への入場を制限された。
社内でもトラブルメーカー扱いされており、厄介払いされそうになっている。
この状況を挽回するため、リチャードはサイモンを証人として呼び出し偽証をさせようと考え、彼に連絡を取り、移植用の心臓を用意するという交換条件を持ち掛けた。
心臓移植を受けたサイモンと直に会った際には、偽証を躊躇うサイモンに対し、サイドボックスにメスを置き、自らに有利な証言をしなければ心臓を引きずり出すと言って脅迫している。
その後、経緯は不明だが、サイモン同様ループに囚われているものと思われる。
CEG社員全員の盾にされていると訴えている映像は、あくまでリチャード視点のものであり、リチャードが責任を負わされた技士ではないかとプレイヤーに思わせるミスリード要因になっている。
25年以上技士として勤務してきたという音声もミスリードになっているが、こちらの詳細は不明。声はリチャードのものであるが、彼はあくまでCEOである。
CEG社内では、リチャードの信念として「責任と結果を重んじ、不屈の精神に最大の価値を置く」と紹介されている。
しかし、「責任」に関しては自身の責任を回避しようとしており、結果に関しても「問題が発生しないかぎり、問題ではない」という姿勢を取っており、むしろ問題を表面化させないことの方便のようになっている。
従業員に対しても、従業員が家族のように共に豊かになれる環境を提供していると説明しているが、従業員からは「金が絡むと従業員は家族ではなくなる」と皮肉られている。
サイモンに対しても「正義」や「正す」、「真実」、「この町のため」といった立派な言葉を口にするが、結局は自身にとって都合の良いことを指すのみである。
表向きの立派な台詞に対し、実際の性根は正反対であることがはっきりと描写されている。
なお、精神世界でゾーイを射殺した理由は不明。
現実世界においては、ゾーイがサイモンから何らかの情報を得ている可能性があるため口封じする理由は十分に存在するが…
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【その他の登場人物】
・ドクター・グレン
メディカルセンターのチーフ・メディカル・オフィサーを務める男性医師。
スチュアートの件でゾーイに対するあたりが強く、留守番のメッセージで執拗に責め立ててくる。
普段もゾーイの力量不足を嫌味な態度で指摘しており人格には難があるようだ。
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チャプター7ではゾーイを操作して、実際に彼のパワハラを受けながらサイモンに対する処置を行うこととなる。
対応が遅れると繰り返しの指示で急かされ、指示に上手く従えないとHPが減る上、エンディングにまで影響があるというおまけつき。
なお、ゾーイに対する彼が浴びせた暴言の数々が全て本当であるかどうかは不明である。
ゾーイは大勢の命を救えなかった自身を責めており、それが精神世界で反映されている可能性もある。
とは言え評判の悪さは確かなようで、ドクター・ヘンダーソンはグレンを「本当に部下思いの良い上司様」と皮肉っている。
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・スチュアート
ゾーイが担当していた患者。
スチュアートに処方した薬の量が前回よりも大幅に増加していたことで、ゾーイは処方ミスを疑われている。
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ネタバレ |
チャプター5でゾーイを操作する際、彼の家を訪れるも居らず、代わりにソロウフルに襲われる。
ドクター・グレンの台詞を聞く限り、ゾーイのネグレクトにより死亡したものと思われる。
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・ジョー・マッケンジー
CEGの社員。1月16日に死亡しており、サウスウェルの悲劇における最初の犠牲者となった。
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ネタバレ |
SWDPに勤務しており、リチャードへレシプロコンプレッサーの問題点を指摘、修理を依頼するも承認されなかった。
上役にも問題が起こっていると報告するも、上司には検査が終わるまで時間を稼ぐよう言われてしまう。
事故が発生した後は何とか問題を解決しようとするも手に負えず、脱出ボートによって全員で避難しようとした。
最終的にゾーイによって処置を受けたものの、命を落としてしまった。
ジョーの行動の時系列には謎があり、ジョーの命日は16日とされているものの、SWDPでレシプロコンプレッサーが爆発したのは18日とされている。
また、作業着とワッペンが海岸線に流れ着いており、ゾーイの処置を受けたという事実とも齟齬が生じる。
なお、死亡した日時より、責任を負わされた例の技士では無いものと思われる。
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・マッケンジー婦人/ダイアン・マッケンジー
ジョー・マッケンジーの妻。
ゾーイの処置を受けたジョーが亡くなったため、心の整理がついておらず、ゾーイの家に脅迫同然の手紙を置いていった。
そのほかにも、週刊誌セントアメリア・ヘラルド紙にゾーイの名前を暴露し、亡くなった夫の写真も添付するなどしており、これらの行いがゾーイの心労を加速させたものと思われる。
・パターソン
CEG社員。
ゾーイの処置を受けた後に亡くなったと思われる。
パターソンの妻に対し、リチャードから心配しているとの留守電と、診療所を退職する旨を伝えるゾーイの留守電が残されている。
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ネタバレ |
SWDPで起きた事故の責任を負わされている技士が実は無実であるという匿名の内部告発を受けたこと、それを遠回しに指摘したところCEGを首になったこと、審問委員会へ報告したことをそれぞれ録音したカセットテープが残されている。
特徴的なのは、それぞれのテープが昨日、今日、明日と分類されており、実際にレコーダーで再生すると、家の中の様子がそれぞれの日付のものに変化すること。
また、再生するなというテープを再生した場合、辺りが裏世界へと変化してしまう。
なお、日付の関係からこのテープを録音したのがパターソン本人ではないものと思われる。
テープの謎を解いた後、入手できるロッカーを利用するためのバーコードは「Lewis Cooke」名義となっているため、彼が録音した可能性が考えられる。
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・ブライアン・モリス
リチャードが15年間尽くしてきたと語る男性。
何らかのファイルを渡すようリチャードから求められるも拒否。
その代わりにファイルをCEG本社の10階へ置いておくと伝え、間接的に渡すことを承諾した。
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ネタバレ |
リチャードが求めていたのは、サイモン自身と彼がよばれた背景について調べ上げた「オーデルファイル」。
ファイルにはサイモンと接触して問題を二人で解決する道を探るよう助言しており、実際にリチャードはその通りに行動している。
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・ジェシカ・ホワイト
診療所で事務主任を務めている女性で、愛称はジェス。
退職の意思を示したゾーイを引き留めようとしている。
また、法律事務所GHBリーガルを介してゾーイとの接触を図ろうとしていたが、果たせなかった。
【クリーチャー】
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クリーチャーが象徴しているもの |
爛れたような皮膚や頭部の裂傷など、SWDPの事故で同様のケガを負った患者がいること、後述するようにクリーチャーを倒すほどエンディングが悪い内容へと変化していくことなどから、基本的に事故で直接亡くなった人や遺族、町の住人など、広い意味での事故の犠牲者を象徴しているものと思われる。
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・ランジャー
ランジャー(Lunger)は「突進する人」や「肺病患者」を意味する。
ベルトによって腕を体の前面で拘束されている人型クリーチャー。
拘束されている腕は両方とも手が失われている。
頭の中心には長方形の斧の刃のようなものが貫通しており、頭部と一体化している。
顔の前面は爛れたようになっており、本来人間の顔に備わっている器官は耳を除いて見当たらないが、サイモンを視認可能。
頻繁に頭を左右に振りながら徘徊しており、サイモンを発見すると、距離がある場合は突進し、近距離の場合は頭部の刃物を振り下ろして攻撃してくる。
・ソロウフル
ソロウフル(Sorrowful)は「悲しい」、「悲しげな」といった意味の形容詞。
体の各所が爛れたような人型クリーチャー。
全裸のように見えて肌に近い色のパンツを履いている。
頭の表面は爛れており、やはり耳以外の器官は見当たらないが、視覚は備えている。
頭頂部から腹にかけて縦に切れ目が入っており、そこから医療用チューブ付きの注射が飛び出る。
基本的に小刻みに震えたり奇妙なうなり声のような音を発したりしながら徘徊しているが、中にはドアや救急車、壁を叩き続ける個体や水に浮いたまま動かない個体も。
こちらを発見すると、接近し両手で拘束してから注射で突き刺してくるほか、管を伸ばして遠距離攻撃をしてくることもある。
前者はつかみ攻撃であり、ガード不能。
・モーションレス/フォールン
モーションレス(Motionless)は「動かない」、「静止した」、フォールン(Fallen)は「落ちた」、「落下した」という意味の形容詞。
後述するコラプスが降らしてくる人型クリーチャー。
こちらはパンツ無しの全裸で、肌は血色が悪い色をしている。
落下の衝撃によるものなのか、頭頂部は潰れており、鼻や口の形状も歪んでいるほか、目や上あごの歯が失われている。
また、元々頭に備わっていた器官から黒い液体が垂れている。
多くの個体がうつ伏せに倒れているだけで何もしてこず、倒すこともできない。
一部には近づくとつかみ攻撃をしてくる個体や、両腕のみを動かして這ったまま高速で走り寄ってくる個体がいる。
よく見ると襲ってくる個体はたまに動いており、音もさせている。
HPは低く、どのような攻撃でも一撃で倒すことができる。
アートブックでは名前が2種類表記されているが、ゲームの内部データでは、道や街灯の上に横たわっている個体がモーションレス、這い寄ってくる個体がフォールンとなっているようだ。
・ウィドウ
ウィドゥ(Widow)は「未亡人」を意味する。
文字が書かれた帯状の布を両腕や腰に巻き付け、頭には布を被ったような形状の人型クリーチャー。
頭の布の下には顔の輪郭が薄っすらと見える。
体の表面を覆う布は汚れや傷みが目立つ。
また、体には何者かが写った写真を貼り付けている。
右手には木の棒を持っており、鳴き声をあげながら走り寄ってきて棒で殴りつけてくる。
攻撃後には距離を取って視界から逃れるなど、ヒットアンドアウェイを繰り返して来る。
つかみ攻撃をしてくることがあり、その場合は両腕での連続殴打→マウントポジションを取って木の棒で連続殴打→両腕による棒の振り下ろしと移行する。
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ネタバレ |
名称そのものずばり、事故の遺族を象徴していると思われる。
腰に巻き付けている布は、デモ隊が用いていたぼろきれのようなシーツであり、サイモン編の広場で確認することができる。
ショットガンを拾う際、傍らに倒れていたリチャードは頭に木の棒が刺さっているなど、リチャードへの恨みから精神世界で彼をひたすら襲っているものと思われる。
リチャード編にしか登場せず、初めて倒すと「しつこい連中だ......」という台詞があるほか、30体倒すと「反省の色なし」の実績が解除される。
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・ウェイト
ウェイト(The Weight)は「重さ」、「重荷」を意味する。
何かを背負っているかのような、前かがみの巨大な二足型クリーチャー。
上半身は全体的に爛れたかのような見た目になっており、下半身は両足がズボンと靴を身に付けているように見える。
顔も爛れに覆われているが、一部には隙間がある。
背中に背負っているものからは多数の突起、あるいはこぶのようなものが生えており、それぞれが蠢いている。
肩はあるものの腕の先は無いが、背中に回しているようにも見える造形となっている。
特徴的な金切り声をあげながら徘徊しているが、特定の場所から中々動かなくなることもある。
倒すことはできない上、ガード不可能な即死つかみ攻撃をしかけてくる非常に厄介な敵。
幸いフレアガンで怯ませることはできるので、見つからないように移動する、フレアガンで怯ませる、空きビンやレンガの音で誘導するといった方法で対処しよう。
序盤から何度も遭遇し、変異したホテルからの脱出時やメディカルセンター前で目撃するも、その際には戦闘にならない。
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裏世界にのみ登場する。
チャプター8と15、変異したメディカルセンター地下と変異したCEG本社にて実際に戦闘、もとい逃げ回ることとなる。
どちらのチャプターでもギミックを進めていくと登場し、視覚や聴覚を頼りに襲い掛かってくる。
両チャプターとも、上下の階層で複数の部屋を回りながら手がかりを探して回らなければならず、それをウェイトから逃げ回りながらこなさなければならないので、非常に難易度が高くなっている。
チャプター16ではラスボスとして戦闘、ようやく倒すことが可能となる。
3本の点滴スタンドが胸に刺さっている状態で戦闘が始まり、一定以上のダメージを与えて片膝をつかせるごとにスタンドを1本抜くことができ、3本とも抜くことで勝利となる。
攻撃手段は相変わらずの突進やつかみ攻撃に加え、ソロウフルと同じ医療用チューブ付きの注射で遠距離攻撃もしてくる。
つかみ攻撃は流石に弱体化しており、即死せず、ボタン連打で振り払うことができる。
名称が重荷という意味であること、サイモンが自らの過去や罪、責任と向き合う覚悟を持ったことで弱体化すること、ラスボス戦時に3本の点滴スタンドが刺さっていること、顔の爛れの隙間からサイモンのような人間の目と口が見えることなどから、偽の証言をすると約束した自らの行いや、それによって手に入れた心臓が重荷となっているサイモンを象徴するクリーチャーであると考察されている…のだが、これに関してははっきりとしない。
というのも、ウェイトの設定に関してはスタッフ内ですら考察が分かれており、この形状が何を表しているのか知っているのはディレクターのみだからである。
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・コラプス
コラプス(The Collapse)は「崩壊」や「破綻」を意味する。
本体は霧でよく見えないが、縦に薄い直方体のコンクリートのような形状と質感になっており、その底面中心から4本の長大な触手が垂れている。
非常に巨大でサイモンにとってはまさに見上げるようなサイズとなっており、本体は霧の影響もあってか視認できない。
低い鳴き声をあげながら触手で移動しており、通過する際に大量のモーションレス/フォールンを降らす。
ゲーム中に視認可能なのは、エンディングを除くとこの触手のみ。
初見時は、霧の中を移動しているのを遠くから見ることとなるが、このシーンは
ミストの終盤そっくり。
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ネタバレ |
ラスボス戦時、ウェイトから点滴スタンドを抜くとコラプスも鳴き声をあげるなど、感覚を共有しているかのような描写がなされている。
なお、コラプスは表世界にも登場する。
結局、正体は明かされないが、名称からセントアメリアの崩壊、あるいは崩壊したセントアメリアそのものを象徴している可能性がある。
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【エンディング】
本作では5つのエンディングが存在し、1周目には3つに分岐、残りの2つは2周目以降の隠しエンディングとなっている。
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分岐条件 |
エンディングはポイント制となっており、高いほど良いエンディングに到達するよう設計されている。
・ポイントの加算
作中では探索によって手がかりや文書、メールを発見できるが、それぞれ1つにつき1ポイントが加算される。
この発見は最大85ポイントとなる。
あくまでその周回で発見したもののみが加算され、New Game+でもこのポイントはリセットされる。
・ポイントの減算
クリーチャーの撃破、輸液による復活、ゾーイの施術ミスによってそれぞれ-2、-4、-3ポイントされる。
クリーチャーについてはあくまでサイモンが撃破した数のみカウントされ、ゾーイやリチャードが撃破した分は対象外。
また、フォールンやウェイトはカウントされない。
輸液については、実際に消費して蘇生するたびに-4ポイントされる。
ゲーム内でも、何かよくないものを体に注入していることが示唆されていたが、その通りである。
ゾーイの施術ミスについては、バイタルサインの読み間違いや薬の投与の設定ミス、挿管の失敗をするたびに-3ポイントされる。
特に厄介なのが薬の投与の際に設定するポンプの設定ミスで、一度失敗した場合、正しい手順を行うまで5秒ごとに追加で-3ポイントされていく。
手術室から出るとこのカウントは停止するため、設定が分からなくなったらとりあえず手術室から出てマニュアルを確認しよう。
・ポイントの計算
以上のポイント加算・減算を集計し、20ポイント以上なら「正義」、0~19ポイントなら「永遠」、0ポイントを下回ると「放棄」エンディングに到達する。
総括すると、サイモンが町を探索して手がかり等を発見し、過去と向き合うほどエンディングが良くなり、逆に事故の被害者を象徴するクリーチャーを倒すなど、過去から目を背けるような行為をするほどエンディングが悪くなる、というゲーム設計になっている。
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エンディング前の共通部分 |
精神世界において過去と向き合う覚悟を決め、リチャードの元へとたどり着くサイモン。
何もなかったこの町にすべてを与えた、自分は事故の際SWDPにいなかったと、ここに至っても自身を正当化するリチャード。
重ねて、リチャードはこの場所の仕組みを理解していると言い、サイモンが真実を明かしても自身が築いたものを奪うことはできないと続ける。
サイモンはそれを肯定しつつ、それならば彼らに渡すと言ってフレアガンをリチャードに向ける。
現実世界においては、リチャードがメスを置いた後にサイモンを脅迫した場面からつながる。
ストーリー中ではサイモンがメスを掴んだ瞬間に画面が暗転しており、その後どうなったのかはエンディングまで明かされない。
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通常エンディング |
・正義
サイモンは、フレアガンをリチャードではなく頭上に打ち上げる。
怪物の声と不気味な地響きに後ろを振り返ったリチャードは、近づくコラプスを視認し、怯えながらその場に倒れ込む。
鳴き声をあげながらコラプスがリチャードに近づき画面が暗転する。
サイモンは裏世界ではないセントアメリアで胸を押さえながら波止場へ向かっている。
ゾーイは204号室で血まみれの身分証を見たあと、部屋から出ていく。
腕を押さえながら波止場で座り込み倒れるサイモン。
現実世界の病室で、リチャードにメスで切られた場所を手で庇い、出血しながらうつむくサイモン。
リチャードはメスを手に呆然としている。
そのまま病室のドアが開く音とともに画面は暗転する。
このエンディングでは、サイモンが偽証を拒み、逆上したリチャードに切られたと思われる。
サイモンの生死はわからないが、彼が過去から目を背けることを良しとせず偽証を拒否したことで、リチャードは責任を取らされることになるだろう。
また、精神世界において204号室に籠っていたゾーイが部屋から出ていっており、サイモンが過去に向き合った結果、ループから解放されたとも、ゾーイ自身が罪悪感の象徴である204号室から解放されたとも取れる描写となっている。
・永遠
サイモンは、フレアガンをリチャードではなく頭上に打ち上げる。
怪物の声と不気味な地響きに後ろを振り返ったリチャードは、近づくコラプスの本体を視認し、怯えながらその場に倒れ込む。
鳴き声をあげながらコラプスがリチャードに近づき画面が暗転する。
裏世界ではないセントアメリアで、サイモンは胸を押さえながら波止場へ向かうもたどり着く前に倒れてしまう。
画面は暗転し、キャスターに乗せられ運ばれる途中で目を覚ますサイモン。
メディカルセンターの手術室へ運ばれ、ドクター・グレンの声が響く中、「どこへも行かないから大丈夫よ」と声を掛けるゾーイ。
そのまま彼女は手術の準備に取り掛かる。
このエンディングでは、サイモンがリチャードの求めにどう応じたのか描かれず、1月18日に戻っているような描写がなされている。
手術室の様子が現実ではありえないものである以上、未だサイモンは精神世界に囚われており、ループを繰り返しているという意味での「永遠」なのだろうか。
このエンディングにたどり着くことで解放される実績も「永遠のループ」である。
ゾーイのどこにも行かないという台詞も、精神世界にいる限りはサイモンを見捨てず一緒にいるという意味であれば矛盾しない。
なお、このエンディングに達する場合、サイモンの行動を止め、戻ってきて手を貸すよう求めるゾーイの台詞が共通パートに追加される。
・放棄
サイモンはフレアガンをそのまま発射、命中したリチャードは倒れ込む。
ふと気付くと、周囲には無数のリチャードの死体が倒れている。
頭痛に襲われ頭を押さえるサイモン。
落としたCRTVから「それは違う」というリチャードの声。
頭を押さえたままサイモンは海へと落下してしまう。
表世界の204号室で「どうやっても変えられない」、「直せない、取り消せない、そういうものなの」という、諦めともとれる台詞をつぶやくゾーイ。
現実世界の病室で、ベッドに背を預け右手で左腕を押さえるサイモン。
彼の目の前には、首にメスが刺さり、苦しそうにもがくリチャードの姿があった。
そのままドアの開く音とともに画面は暗転する。
このエンディングでは、精神世界で暴力的な手段を取ってきたサイモンが、現実世界でも同じ手段を取ったと思われる描写がなされる。
しかし、精神世界ではその場にリチャードの死体が複数あったことから、過去にサイモンは同様の行動を精神世界で何度も繰り返しており、海に落ちた後はまたセントアメリアへ漂着し、ループから抜け出すことはできないようにも思われる。
なお、Steamにおいて、多くの人は1周目でこのエンディングに到達していた。
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隠しエンディング |
・犬
サイモンがリチャードに向けていたフレアガンを、突如現れた犬の置物が奪い取る。
観客の笑い声の後、驚くサイモンを前に犬はフレアガンをそのまま海へ捨ててしまう。
「二人が自分達の話ばかりしているからずっと待っていた、この町は十分に苦しんだ」と二人に説教した後、終わりにするからついて来いと言って犬は移動し始める。二人は途中で互いに顔を見合わせつつ、後を着いていく。
二人を酒場の椅子に座らせた後、犬は話し合うよう促しつつビン入りの酒を勧める。
どこか作り笑いめいた笑顔で乾杯した後、二人は本当に楽しそうな笑顔になり、観客の笑い声もした所で本編は幕引きとなる。
New Game+で手に入る3枚のコインをそれぞれ対応する犬型の募金箱に入れることで、このエンディングに到達する。
シリーズ恒例のギャグエンドでありながら、ある意味一番のハッピーエンドになりそうである。
また、犬の「この町は十分に苦しんだ」という台詞だが、精神世界でループを繰り返していることに対してのものだった場合、主要な登場人物だけでなく、町そのものにも異変がおよんでいた可能性が示される。
図らずも後述するTHE DOCK HOUSEには、それを裏付けるような台詞が書かれている。
・Sci-Fi
突然紙芝居のような一枚絵になり、コールドスリープ用のポッドが並ぶ宇宙船の内部が映る。
そのうちのひとつは開いており、コールド・スリープ・プロセス中断の警告とともに、膝をつきながら頭を押さえるサイモンが映される。
ポッド1に入っていたクルーであり、ポッド2に入っているリチャードは未だコールドスリープ状態のままのようだ。
3番から20番は空であり、船内にはほかに人が見当たらない。
スピーカーに対して誰かいるのか問うサイモン。
スピーカー越しにゾーイから「置いていかないで戻ってきて」と引き留める声がかけられる。
「私たちはもうここにはいないから、ここを離れるよう彼に言われたのだろう、でもそれは違う」と続けるゾーイ。
警告音とともに宇宙船の窓を覆っていたシャッターが開く。
そこにはどこか機械チックなコラプスと惑星が。
「残念です」という機械音声の後、コラプスの鳴き声とともに画面は暗転する。
New Game+で奇妙な本を3冊読んだ上で、アクセスキーを手に入れ、終盤で使用するとこのエンディングにたどり着く。
本エンディングのみ、サイモンが自ら輸液の注射を外したところでエンディングに直行するため、ラスボス戦が丸々カットされる。
アクセスキーの入手にはホールデンホテルの謎解きをしなければならず、そのためのヒントとして奇妙なハガキが15枚隠されている。
なお、これはあくまでヒントであり、揃えなくてもアクセスキーは入手できる。
奇妙な本に書かれている宇宙飛行の歴史、冷凍保存やそこからの覚醒、星間航旅行といった内容がそのまま具現化したようなエンディング。
中々に意味不明だが、ループから逃れるためコールドスリープ状態でセントアメリアはおろか地球からも逃れようとしたものの、それも叶わず、ということなのだろうか。
コラプスの足が宇宙船の繋がったような形状であり、そのうち一本は千切れているように描写されているため、サイモンの乗っている宇宙船はそこから脱出したようにも見えるが…
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どのエンディングが正史なのか |
どれが正史に当たるのか、現状では明かされていない。
とは言え、「永遠」と「放棄」エンディングはループが継続するかのような描写も混じっているため、そもそも「正義」以外のエンディングではループが終わらないとも受け取れる。
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【本作の精神世界について】
・表世界
霧と海による冷たい「青」を基調とした世界となっている。
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ネタバレ |
作中での描写より、ゲーム開始時点からサイモンの精神世界となっていると思われる。
そのため、クリーチャーは裏世界のみならず表世界にも登場する。
メディカルセンターの構造などが現実にはあり得ない構造となっており、現実世界と精神世界は完全には一致していないものと思われる。
本作の精神世界は複数人が囚われてループする世界のように見える。
また、CEG本社内にリチャードの死体が多数転がっていたりするため、記憶を引き継ぎループし、前回までのループも反映されるような世界であると思われる。
なお、人によって世界の見え方はやはり異なっているようで、例えばウィドウはリチャードにしか見えない。
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・裏世界
暗く、警告色を思わせる「赤」を中心とする世界。
セーブデータには~(変異)や「変異した場所」と表示される。
表世界から一転、コンクリートや鉄格子・配管を中心とする金属を中心に構成された、工場の内部を思わせる無機質な世界となっている。
また、巨大なものが動くような音や人のくぐもった悲鳴、建物の揺れる音、建物が崩れた際に発生したと思われるがれき、配管から流れる謎の黒い液体、がれきに埋もれた遺体、ノイズ混じりの館内放送、非常警報なども聞こえてくる。
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ネタバレ |
SWDPの事故が反映されているものと思われる。
コンクリートや鉄格子、配管などは全てSWDP内で見られるほか、人の悲鳴や建物の揺れる音などは事故後のSWDPで実際に発せられた音の可能性がある。
なお、リチャードやゾーイは裏世界には足を踏み入れないが、ゾーイの行動をサイモンがトレースすることで何が起こったのかを把握しており、単にサイモンの精神のみが反映されているとは言い切れない部分が存在する。
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精神世界に囚われている理由 |
作中で繰り返されているように、精神世界は「過去を正すため」、あるいは「罰を受けるため」の場所ではなく、ゾーイ曰く「その後に答えがある」とのこと。
つまり、起こったことは変えられず、いかに罪や過去と向き合い、責任を取るか問われているということであろう。
リチャードは、ひたすら過去を変えようとしたり、自らの責任から逃れようとしたりして失敗した。
それに対し、サイモンも最初は同様の行為を繰り返してきたものの、ゾーイの説明を受けて過去と向き合う覚悟を決めたことで、最終的に精神世界に囚われなくなったと考えられる。
なお、ゾーイが囚われていた理由は明かされていないが、正しいことをするチャンスを与えるためサイモンを懸命に処置したにもかかわらず、彼がリチャードと取引して心臓を入手したことにあると考えれば、サイモンが過去と向き合えば自動的にゾーイも解放されることとなる。
これは正義エンディングの描写とも合致している。
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現実世界の時間軸はいつなのか |
作中の現実世界の日付は明かされていない。
そもそも考察の余地を残すという制作方針のため、明確な根拠は示されていない。
過去に起こったことは変えられない、という作中の描写が正しいとすれば、逆にエンディングにて結末が変わる部分はまだ起こっていないと言えるため、この考えに従うのならば、サイモンが心臓移植を受けた後から、リチャードがサイモンを脅している最中までのいずれかの時点ということになるだろう。
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【本作中の時系列順の出来事】
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1月16日:ジョー・マッケンジーがゾーイの処置を受けるも死亡
1月18日:午後8時19分、SWDPで連鎖的な爆発が発生。いわゆるサウスウェルの悲劇の直接的な引き金となる。同日22時45分、サイモンがメディカルセンターへ運ばれゾーイの処置を受ける
1月22日:5日間に及ぶサイモンの看病を終え、ゾーイが帰宅。
2月8日:ドクター・スティーブンソンからゾーイへ出勤要請
2月10日:ゾーイが辞職届を出す。これ以降、現実世界でゾーイの所在は確認されていない
2月12日:ニュースの生放送でリチャードが台本を無視し、事故の責任を技士一人に負わせる。その結果、技士にはマスコミがハイエナのように群がる
2月13日:広報部の全体会議
2月19日:内部告発者が、役員に遠回しな質問をしてCEGをクビになる
3月3日:経営管理部の全体会議
3月5日:公開審理に備えて従業員ファイルの処理・デジタル化を行うよう社内通知で指示が出る
3月10日:CEGに対する抗議デモの日
5月18日:なぜあの男を勝たせたのかと詰問するメールが届く
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【関連作品】
【THE DOCK HOUSE】
イギリスの週刊コミック雑誌『2000 AD』の特別増刊号である『2000 AD Prog 2500』に掲載された、公式前日譚。
本作品のディレクター自らが脚本を書いている。
主人公は、セントアメリアの港にあるドックハウスの管理人ダグラスで、彼が知り尽くしているはずのドックハウスに今まで存在しなかった地下への階段が現れて…
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ダグラスが下りた先の地下にはコンクリートと思われる壁や格子、配管、赤い光などが見える。
また、地下への階段を見ると頭痛や耳鳴り、視界の異常が発生しており、これらは本編の裏世界やサイモンに起こった現象と同じような描写である。
ダグラスは見慣れた顔の人々が帰ってくるも、それは以前の彼らではなくなっていたと語っている。
これが何を意味しているのか現状では不明。
また、本編には登場しない地下に居た水を吐く人型のクリーチャーや、ダグラスが重要な試練で失敗したこと、それ故に彼らを呼んだという独白が何を指しているのか、現状では謎に包まれている。
THE DOCK HOUSEはサイモンが港へ漂着した所で終幕となるが、これはゲーム序盤にサイモンが両腕で波止場へ上がる場面に似ている。服装などもほぼ一致している。
唯一異なるのは、漫画内のサイモンは左腕に輸液が取り付けられていない点。
この差異が何を意味するのかは不明。
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【余談】
- 2022年に予告映像とともに本作が発表された時には、KONAMI、Annapurna Interactive、No Codeの共同開発とされていた。
- オーナーとの対立から2024年に、Annapurna Interactiveの創設者であるネイサン・ゲイリーと同社スタッフ25名全員が辞職する事態となっており、開発が危ぶまれていた。これについては、Xのサイレントヒル公式アカウントが2024年10月1日に「KONAMIとAnnapurna Interactive 、No Codeが協力して引き続き制作する」旨の声明を発表した。
- 9月30日に、プレイ中のカクつき防止のため、シェーダーをプレイ前にあらかじめコンパイルするアップデートがなされた。
Wikiに戻ってきてくれないか そして追記・修正はしてほしいんだ
私ではダメだった......しかし君の記述なら......皆読むはずだ
最終更新:2026年10月01日 20:57