【詳細】
オーブ連合首長国の国営企業、モルゲンレーテ社が大西洋連邦との
G兵器の共同開発の際、用いられた大西洋連邦のMS開発技術を無断使用して完成させた機体。
型式番号は 「Main Battle Figure」の略称で、「主要戦闘機」「主力戦機」などを意味する。
C.E.70年当時、戦争が激化する中で自国防衛戦力の強化の必要性を感じたオーブはMSの開発に着手。
だが自国のみでのMS開発は難航を極め、その一方で大西洋連邦はナチュラル用OSの実用化に苦戦し、その打開策として共同開発のオファーをオーブのモルゲンレーテ社に持ちかけた。
この際、本事業を請け負っていたオーブ五大氏族の一つ、サハク家はさらにその開発製造過程の技術を盗用することを独断で決定。
明らかに大西洋連邦との契約に違反しているのだが、結果的にモルゲンレーテ社はG兵器からMS本体の開発データを取り込むことに成功した。
これにより自国防衛用MS完成の道が見えたが、G兵器が標準装備する小型ビーム兵器の制御が必要となった。
そのため大西洋連邦より一歩進んだOSを自社開発していたものの採用することは断念し、機体OSとして「G.U.N.D.A.M Synthesis System」を組み込むこととなった。
基本データからしてG兵器の技術を登用しているため、基本性能と装備品などはG兵器との類似点が多い。
特に開発当時のオーブのビーム兵器の小型化技術は技術レベルが低く、基本装備として搭載されている
ビームライフルや
ビームサーベルなどの開発に関しては大西洋連邦の技術に大きく依存したものとなり、やや大型化している。
なお、ビームライフルやビームサーベルは非常に威力が高く対MS戦はもちろんのこと、戦艦相手でも脅威になりうる強力な携行兵器であった。
これを戦闘中奪われるなどして敵MSに使用させないよう、両掌のエネルギー供給用プラグに接続した時点で機種照合が行うことで本来装備しているMS以外の機体に使わせ内容プロテクト面の強化も行われている。
この部分では他のMSにも使用されているものだが、アストレイでは更なる工夫を凝らしこのエネルギーをあえて外部に放電させてソフトキル目的に使うという応用法を編み出した。
なおG兵器の技術を登用する際、ブラックボックス化されていた
フェイズシフト装甲の解析に失敗。
装甲材及び構造材にはオーブ独自のマテリアルである発泡金属が採用されることとなり、バイタルエリア以外の被装甲箇所を大幅に減らすことで機体を軽量化した。
胴部背面、肩部後面、前腕部腹面、大腿部側面後面、脛部全周は無装甲となりフレームが剥き出しになっているのが外見からの最大の特徴である。
装甲を減らしたことと、材質の問題で当然ながら耐弾性能は低いが、重量は非常に軽いものとなり、非常に大きな運動性能を発揮することとなった。
ボディの基本フレームもG兵器とは異なり、限りなく人間に近い柔軟な動きを取ることが可能で、MSでありながら八極拳や剣術など、広い意味での「武術」を動作として再現できるほど。
このフレームは本体の軽量さとあいまって、極めて高い運動性能を発揮。
加えて、足の底面一帯はゴム素材で出来ているとされる。
背中には多関節アームによって必要に応じて腰部背面のテールパーツまでスライドする可動式バックパックを装備。
頭部ユニットは交換可能で機体の各所にはオプション装備のためのハードポイントやギミックが多数備えられている。
アストレイ用オプションパーツも多数設計されていたが実際に製作されることはなく、最終的には
1機のコンピュータ内にデータとして限定的で残されることとなった。
テールパーツはバックパック及びライフルのマウントスペース兼電力ケーブル結合部であり、備えられたプラグを介してバッテリー充電を行う。
アストレイの開発はヘリオポリス内の秘密工場で極秘裏に進められ、最終的に基本フレームの色が異なる
ゴールドフレーム・
レッドフレーム・[[ブルーフレーム>MBF-P03 アストレイ ブルーフレーム」の3機がロールアウトされた。
それぞれ別々の道を辿ることになり、予備パーツ状態でさらに2機のアストレイが存在していたが1機はその後ほぼそのまま(AIとセンサーを改修)組み上げられて
グリーンフレームとなり、さらにもう1機はライブラリアンによる大幅な改修を経て
ミラージュフレーム」として完成している。
その後、プロトアストレイの開発データは望むと望まないとに係らずオーブ国外に流出。
レイスタやシビリアンアストレイなどの民生用MS開発へと繋がっていった。
最終更新:2025年01月14日 21:59