2014年6月11日の党首討論、民主党海江田代表から「原油の確保のために自衛隊員に犠牲を払ってくれと言うのか?」と問われた安倍総理の言葉。質問に正面から答えないように長々しゃべっていたら家族を人質にとるようなことを口走ってしまった模様。これはちょっと3秒くらい考えてから発言すればよかったと思いますよ
○内閣総理大臣(安倍晋三君) まず初めに、まず初めに私が挙げた事例、近隣国において紛争が起こって、そしてそこから逃れてくる邦人、運んでいる米国の船が襲撃をされた際に、それを自衛艦が守れなくてよいのか。今までの憲法の解釈では守れない。
しかし、日本の憲法の前文そして十三条に平和生存権があり、国民の幸福追求権がある。これを守ることができるという中において、我々は自衛隊を創設したわけであります。個別的自衛権がある、自衛権が、必要最小限度の中で自衛権があるということを認めたわけであります。
しかし、この国民の平和を願って、命を守ることを願って作られた憲法が、今私が挙げた事態でこの国民の命を守る責任を果たさなくていいと言っているとは私はどうしても思えない。だからこそ、今私たちは議論をしているわけであります。
今、海江田さんは、やらなくていいと言った。だからこそ、私たちは今ここで、憲法が禁じているのかどうか、そのことについて議論をしているわけであります。そして、そのことについて民主党がどう考えているかのお答えを聞いたことはない。
そして、今、海江田さんは、武力行使を行えば軍隊になるとおっしゃった。しかし、個別的自衛権においても武力行使を行います。ですから、個別的自衛権における武力の行使とそして集団的自衛権における武力の行使、当然それには必要最小限度という歯止めが掛かっている。それは同じように、集団的自衛権においても掛かっていると申し上げております。
そしてまた、さらに、今、海江田さんは、ある国が機雷を敷設した際それを排除する行為、確かにこの行為は武力行使と、これは国際法的に区分されます。しかし、例えばホルムズ海峡において機雷が敷設され、封鎖された際、その段階において経済的なパニックが起こる、誰も何もこの機雷を排除できない、誰もやらないとなったら当然そうなってくるわけであります。特に、日本は決定的にその被害を受ける。ここではっきりさせておきたいことは、この機雷を敷設することは国際法に反することであります。しかし一方、この機雷を排除することは、安全のために排除することは、国際法上これは合法であります。非合法なことと合法なことを混同させている。そして、この責任を日本は果たさなくていいのかということを私は申し上げたいと思います。
確かに、その機雷の掃海は危険な任務であります。私も先般出席をいたしました防衛大学の卒業式において、事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務を完遂し、もって国民の負託に応えると宣誓します。私は、内閣総理大臣として、自衛隊最高指揮官として、この宣誓を受ける重さと責任をかみしめています。(発言する者あり)
○会長(長浜博行君) 御静粛に。
総理、簡潔にお願いいたします。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 今この瞬間にも、今この瞬間にも、南西沖において、自衛隊の諸君は、あるいはまた上空において、彼らは身を危険にさらしながら日本人の命を守っているんです。その中において、私は彼らに、彼らとともに日本を守っていく責任を負っているわけであります。
この自衛隊の諸君に、自衛隊の諸君に愛する家族がいることを私は知っています。その上において……
○会長(長浜博行君) 総理、簡潔にお願いします。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 国民の命を守る、そして国民の安全な暮らしを守っていくという、平和な暮らしを守っていくという責任を果たさなければならない。
私たちは何をすべきかということを、今与党において責任を持って議論をしているわけであります。みんなの党の諸君や……
○会長(長浜博行君) 総理、簡潔にまとめてください。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 維新の会の諸君は、難しい問題ではありますが、あえてしっかりと国民の皆様にその立場を表明しているではないですか。
私は、こういう立場こそ、苦しくとも、つらくとも、たとえ批判があったとしても、現実と向き合い国民の命を守っていく、その責任を全うすることこそが政治家に果たされた責任だと思います。
○海江田万里君 総理は、演説をして自分に酔っていますね、これは。