オドード・マキシモフ

【名前】 オドード・マキシモフ
【読み方】 おどーど・まきしもふ
【声/俳優】 海上学彦
【登場作品】 快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー
【登場話】 ♯14「はりめぐらされた罠」
♯15「警察官の仕事」
【所属】 異世界犯罪者集団ギャングラー
【分類】 ギャングラー怪人/クラッシュブラザーズ
【武装】 アルパカナボー
【犯罪歴】 国際特別警察襲撃、無差別損壊
【犯罪技】 ケダマイク
ルパンコレクション 「トリガーマシンドリル」
【金庫/識別番号】 腹部/「404」
化けの皮 気弱そうな青年
【生物モチーフ】 アルパカ
【その他のモチーフ】 サイボーグ?
【名(名前)の由来】
【暗証番号の由来】 不明

【詳細】

気に入らないものは人であろうが建物であろうが叩き壊してしまうクラッシュブラザーズと呼ばれるアルパカを彷彿とさせるギャングラー怪人、の弟。

アルパカのサイボーグが毛皮を纏ったような姿をしており、アルパカナボーという棍棒を振り回すパワーファイター。
モフモフした毛皮をスピーカーとして使い相手を撹乱する「ケダマイク」という犯罪技を使う。
トリガーマシンの一つ、トリガーマシンドリルを有していたが、後述の作戦に利用するため金庫にはしまっていない。

かつて人間界の山中にて兄であるアニダラ・マキシモフと共に、手に入れたルパンコレクションを使って人間界で悪事に励みドグラニオ・ヤーブンの後継者争いに勝ち残ろうと誓い合っていた。
しかし、その直後、偶然その山を根城にしていたラブルム・ジョウズが巨大化して出現。
慌ててその場を逃げ出そうとしたのだが、逃げ遅れたアニダラがパトカイザーに踏み潰され死亡してしまった…

実はこれらの経緯が♯4の舞台裏で起きており、兄貴を国際警察に殺されたオドードは彼らを兄の仇として激しい憎しみを向けていた。
だが当の国際警察たちはまさか巨大戦の最中に別のギャングラーを倒していたことなど知る由もなく(当時ラブルムの空間転移能力に苦戦していた)、
パトレンジャーにすら存在を知られていなかった。

そしてそのオドードを利用し後継者争いで優位にたとうと企んだトゲーノ・エイブスに唆され、#14にて国際警察を罠にはめるため動き出すことになる。

ラブルムが根城にしていた時折山から「化物の声がする」という通報を受けた国際警察の面々は調査に向かおうとしていた。
そして彼らの運転する車の前に、トゲーノに追われた気弱そうな青年が現れる。
警察チェンジして迎撃するパトレンジャーはトゲーノを追い詰めるが突然響いた謎の声に困惑し、そのスキにトゲーノは逃走。
青年も拾ったというトリガーマシンドリルを圭一郎に押し付け逃げ去ってしまう。

この時点で察した人も多いと思われるがこの青年はオドードが化けの皮を被ってなりすました姿。
トリガーマシンドリルは地中潜行が可能なマシンであり、これを使った時折山の調査を圭一郎は決断。
少し前に遠足を楽しみにしていた幼稚園児との約束を守らんとするまさに「警察官の使命」に燃えた彼は、VSチェンジャーで巨大化させたトリガーマシンドリルを使い時折山の地下を調査する。
だがこのトリガーマシンドリルは「スモール・ワールド~Le petit monde~」で小さくなったトゲーノによる毒針の罠が仕掛けられており、
地中深くで罠にハマった圭一郎は毒によるダメージで意識を失ってしまう。

その直前、ドグラニオを呼び出していたトゲーノはそろそろ時間だとして現場に向かおうとするが、コグレからの情報でトゲーノのルパンコレクションを狙ってやってきたルパンレンジャーと交戦するはめになってしまう。
ワイヤーで拘束され金庫を開けられてしまうが、自分のルパンコレクションは既に罠に使って存在しないため、解錠した魁利が困惑する中、
トゲーノが自身のルパンコレクションを囮にする形でその場を逃走。

ドグラニオら幹部らが見物する中、圭一郎のいない国際警察を始末しようとトゲーノと共にパトレンジャーを強襲する。
ケダマイクをバラまき声を反響させ2号と3号を惑わせようとするも、伏兵がいない状態でこの犯罪技を使っても効果が薄く、
毛玉を全て撃ち落とされてしまい、さらに焦ったトゲーノの毒針を3号が弾き飛ばしたところ、偶然オドードにヒットし毒に苦しむことになってしまう。
そのスキを見逃さず2号がバイカー突撃砲を発動しその直撃を受けたオドードは撃破されてしまった。

結果大口をたたいたトゲーノはドグラニオの制裁を受け、ゴーシュ・ル・メドゥのコレクションの力で巨大化したオドードは、
#4の時とは立場が逆になったと制裁に巻き込まれたパトレンジャーらを踏み潰してしまおうと迫ったが

毒針を受け重症の身なれど気合と根性で地中に埋もれていたトリガーマシンクレーンを見つけ出した圭一郎が地中から帰還。
自分達を罠に嵌めるために一般市民を巻き込んだことに激怒する圭一郎の気迫に満ちた操縦によりトリガーマシンドリルの突撃を受け爆散した。


【余談】

モチーフはアルパカだが、実はアルパカモチーフの戦隊怪人は、このオドードが初。
ルパンイエロー役の工藤遥女史が怪人デザインを担当した久正人氏に「アルパカモチーフの怪人を書いてほしい」とリクエストしたものだとか。

アニダラは恐らくオドードのスーツを合成で2体いるように見せ、黒く合成処理を施したものと思われる。

笑い方が「モッフッフ」、「モフ!」という口癖や公式サイトにおけるオドードの説明等、モフモフのアルパカを意識したキャラクター造形が成されているが、
毛皮以外の部分は金属質でサイボーグが毛皮を身に着けたかのような、モチーフと相反する仕上がりのデザインとなっている。
頭部はガスマスクのような管が何本も伸びた不気味な見た目。

ちなみに上述したが、彼の恨みの元はパトカイザーに踏み潰された兄の敵討ち。
しかし戦闘中でアニダラを踏み潰していたことはパトレンジャーらは知らなかったし、その時点で巨大戦に参加していなかったルパンレンジャーも知らなかった。
最期は兄が持っていたトリガーマシンクレーンをレール代わりとした、自分自身が所有し罠にも使ったトリガーマシンドリルの突撃で敗れるという、なんとも因果応報な結末となっている。

最終更新:2019年05月23日 12:00