「君が社長になれば我々ヒューマギアの社会的地位も上がる。私も笑って仕えよう」
【名前】 |
ウィル |
【読み方】 |
うぃる |
【俳優】 |
和田聰宏 |
【登場作品】 |
仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション |
【分類】 |
ヒューマギア |
【名前の由来】 |
助動詞の「will」、意思(英:will) |
【詳細】
外見はスーツを着込んだ男性。
社長が飛電是之助であることを考慮したのか外見年齢は壮年の頃となっている。
飛電其雄と共に
アークのAI開発を任される等、社長からは深く信頼され自分の息子(を模した
ヒューマギアだが)と同レベルの扱いを受けていた模様。
しかしウィル本人は、飛電是之助の言う「人間が笑顔になれる社会」「人間のために働くヒューマギア」という世界に疑問を持ち、
「
自分達ヒューマギアには誰が褒美をくれるのか」と是之助に問いかけるも、その場にいた福添らは怪訝な顔をした上「ロボットに給料を払う必要はないだろ」と言い放ち、
社長の是之助は「君は勉強熱心だ」として答えをはぐらかせたため、是之助を含む人間達への不信感を募らせていた。
自分を父親として慕う人間の子供を持つ飛電其雄に対しては同士のように思っていたようで、彼こそが
飛電インテリジェンスに社長になるべきだと考え、実際に其雄に向けてその旨を発言している。
「私も笑って仕えよう」とも言っていた辺り、当時の飛電上層部との溝は決定的だっただろう。
是之助はウィルの様子から彼が関わった仕事を洗い直したようで、
アークに発生していた異常を見つけ出し、衛生として宇宙へ打ち上げる事業の凍結を決断する。
しかしそれを見抜いたのか
アークの打ち上げは強行されることとなり、その打ち上げが成功するか、其雄が仕掛けた爆弾によって失敗するかでゼロワンの物語は大きく変わることとなる。
本来の歴史では
アークの打ち上げは失敗し、その時に生じた爆弾によって実験都市は壊滅的な被害を受ける。
その際研究センターにいたウィルは
アークが発信した信号をキャッチして暴走仕掛けており、その後どうなったのかは定かではない。
製造した
ヒューマギア達が人間に代わり日常生活を送り、生き残った人間達を滅や迅、
バトルマギア等を派遣して駆逐していく最悪の歴史を作り上げたウィルだったが、最終決戦にて不破諌と刃唯阿が変身したバルカン、バルキリーと戦い両者の必殺技を受け撃破された。
【余談】
其雄を同士として見ていたウィルであったが、其雄自身は息子のため人間と
ヒューマギアが共に笑える世界を作るための装備を設計、開発していた。
しかしウィルは
ヒューマギアのことしか考えていなかったため、彼の考えは結局誰にも受け入れられてはいなかったことになる。
復元されていないことから正史においても何らかの問題を起こしていたか、
アークへの関与が発覚したことで存在自体凍結された可能背もある。
アークのAIプログラミングに関わっていたとは言え、実際には天津垓の思惑による介入があったことが後に判明しており、ウィル自身も
アークの意思を受けていたことが示唆されているため、彼もまたZAIAの利益のための操り人形でしか無かった、ということになる。
さらに言えば、アナザーゼロワンの変身者として選ばれているものの、ゼロワンと戦いつつ止めはサブライダーに刺されている。
ゼロワンの世界のライダーとはいえ、
アナザーライダーがサブライダーに倒された例は初となる。
これは
フィーニスにしてみれば歴史改変を起こすきっかけになれば誰でもよく、歴史改変を起こせばやって来るであろうソウゴが狙いだったため、「とりあえず
アナザーライダーを作った」ため、ジオウ本編のような
アナザーライダーの性質が反映されていないというのが理由ではなかろうか。
また、ファンの考察では「アナザーライダーになるための素体が木っ端微塵になったことで、復活したくても出来なかったのではないか」ともされている。
アナザーライダーの変身者で死亡したのは
アナザーキバの変身者だけだったが、生身に戻ったところを攻撃されて死亡したたため、
アナザーライダーに変身しつつそのまま消滅したのはウィルのみである。
結局、どういう歴史をたどっても、
アーク、天津垓、
フィーニスという存在の操り人形を超えられなかったのはウィルの悲劇というべきか、ラーニング次第で何にもなれるヒューマギアの性質の悲劇というべきかは意見が分かれるところであろう。
最終更新:2021年04月14日 01:38