【詳細】
アナザーブレイド、
アナザーアギト(ジオウ)、
アナザー響鬼のように現代、2019年に誕生したアナザーライダーの一人であり、
仮面ライダーキバのデザインをモチーフであるコウモリの要素を強く押し出して歪ませた姿をしている。
頭部はもはやキバのマスクというよりは
バットファンガイアのように翼を広げたコウモリを模しており、翼の部分がステンドグラスの意匠を持つ。
また背中からも翼が生えており、右の翼に「KIVA」、左の翼に「2019」と名前と年号が書かれている。
胸部には蝶ネクタイのような部位があり、肩付近にはバラのような華、そして鎖が垂れ下がっている。
花がモチーフに含まれるのは
レジェンドルガ族の特徴であり、蝶ネクタイからスーツ、燕尾服等が連想されるが、
アームズモンスター達は
キャッスルドランの中ではスーツ等を着用していることが多かったため、そこからの逆算でデザインに組み込まれたのか。
レジェンドルガ族もキバの鎧を模した
仮面ライダーアークを作り出しており、アナザーキバのベルトは黄金のコウモリを模した装飾となっているが、
キバットよりは、
アークキバットを模しているように見えなくもない。
能力は「アームズモンスターの使役」。
キバ本編では
キャッスルドランの内部に幽閉されていた
ガルル、
バッシャー、
ドッガの3体のアームズモンスターを連れ歩いており、
彼らに命令して敵に襲いかからせる他、瞬時にアームズ化して装備する事が可能。
キバは
フエッスルの音によって彫像状態のアームズモンスターを呼び寄せ装備し、フォームチェンジするという多少面倒な手法が必要なのに対し、
アナザーキバはフエッスルのようなアイテムを必要とすることなく、瞬時に侍らせたアームズモンスターを武器へと変化させ装備し攻撃できる。
フォームチェンジ自体はしていないものの、ガルルセイバーの素早い斬撃、バッシャーマグナムの水分を弾丸として発射する射撃能力、ドッガハンマーの打撃力を僅かな時間のみで切り替え攻撃してくるのは脅威と言える。
フォームチェンジのタイムラグ無しで武器を切り替えて戦えるのはキバのフォームではドガバキフォーム、もしくはドガバキエンペラーフォームのみであり、
ドガバキフォームは
仮面ライダーディケイドにて先代のキング、
ビートルファンガイアがアームズモンスター達を吸収して一体化し、ドガバキフォームに変身してディケイドを圧倒していた。
あちらもある意味アナザーキバであると言え、こちらのアナザーキバの能力のネタ元になったのかもしれない。
もともとアームズモンスター達はダークキバ、先代のキングが封印した
ファンガイア族とは異なる魔族の生き残り達であり、
キバのフォームチェンジ自体もモンスターたちの意思に乗っ取られないよう、魔皇力のコントロールをキバットバット三世が慎重に行っている設定だった。
アナザーキバはそういった呪術的な側面を配し、己の意思のみで三体のモンスターを自由自在に操る。
敵対者を叩きのめし這いつくばらせる様子は正に「女王【クイーン】」に相応しい。
変身者である北島祐子は、2015年に殺人事件を起こしたとして懲役13年の刑を受け刑務所に服役していたが、本人にとっては冤罪であり、
獄中で叫んでいたところをオーラによって
アナザーウォッチを埋め込まれたことでキバの力を得て脱獄。
自分の冤罪を晴らすことなく監獄に押し込めた弁護士、検事等を標的に定め、彼らをアナザーライダーの力で襲い始める。
世界を統べる女王となり法律を変えることを目的としているが、それを聞いたゲイツからは「ただの復讐」だと断じられている。
これまでのアナザーライダーの中でも最も「王」という地位を求める個体であり、オーラもまた最初こそ気に入っていた。
王になるなら男という、これまでのアナザーライダーの選定基準にはある種の先入観があったため、これまでのアナザーライダーの変身者は大部分が男性であり、
ある特殊な目的のため選ばれた
アナザーブレイドは王になる気が無かったため、王様になるという願いを持つアナザーライダーとしては初の女性変身者となる。
また、アナザーキバ変身者の北島祐子という女性は、ソウゴの初恋の女性が見せた仕草と全く同じ動作をしており、
ソウゴは初恋の女性がアナザーライダーであることから、その事に気がついてからはあまり戦いに乗り気ではなかった。
だがそんな中、突如隕石が飛来し、その中から
仮面ライダーギンガを名乗る謎の存在が姿を現すこととなる。
【余談】
仮面ライダーキバにバットファンガイアを足したような姿のアナザーキバ。
「主人公の初恋の女性であり、女王を名乗る」(チェックメイトフォーのクイーン)、「人の話を聞かずに一方的に裁きを下す」(チェックメイトフォーのキング、というより登太牙?)、「自分が正しいと信じて疑わず行動が独りよがり」(名護啓介)等、
仮面ライダーキバに登場した主要登場人物の設定を混ぜ込んだキャラクターデザインとなっている。
「刑務所から脱獄した人間がライダーの力を得る」というのは劇場版に登場した脱獄囚、杉村隆の要素か。
『セレブレート ジ ジオウ コンプレーション』によると、アナザーブレイドの辺りから過去の時代ではなく現在(2019年代)に誕生するアナザーライダーになってきたので、これまでのデザイン路線から一新し「怪人(ファンガイア)とライダーを融合させた姿」にしている。なお、キバと言えば力を封じたカテナが特徴だが、本物のキバのように右足に入れるべきか色々試案したらしい。
アナザーゴーストの作成者が、
仮面ライダーゴーストに登場したキャプテンゴースト型のタイムマジーンを有する
ウールだったため、
同じ理由でキャッスルドラン型のタイムマジーンを所有するオーラがアナザーキバ作成者になるのではないかと考えられていたが、今回それが確定したためビンゴであったことになる。
どういうわけか変身前から北島祐子は特異な力を発揮しており、生身で走行中の車を停止させる、マンホールを素手で投げつけ離れた場所のオーラの頬に傷をつける等女性とは思えない怪力を発揮している。
アナザーキバの力が影響しているのかは定かではないが、力を得る前からも匂いからその人間の最近の様子や心理状態まで把握していたため、その能力がアナザーライダーの力で拡張された可能性も考えられる。
なお、
アナザー鎧武、アナザーブレイド等手持ち武器を持つアナザーライダーはいたが、いずれも本来の武器を模した武器であり本物ではなかった。
だがこのアナザーキバが扱うアームズモンスターはすべて原点にてキバが扱っていた本物であり、フォームチェンジしないとはいえ
オリジナルと同じ武器を扱うのはアナザーライダーとして初である。
2019年の現代で作られたアナザーライダーは、「
ジョーカーの力を吸収することで唯一人のバトルファイト勝利者として認められたアナザーブレイド」、「アギトウォッチを埋め込まれたことで本物のアギトの姿になったアナザーアギト」、「そもそも姿がそれほどオリジナルに比べ崩れていないアナザー響鬼」と、
アナザーライダーではあるがオリジナルと比較しても「仮面ライダーとしての完成度が高い」個体が多い。
2019年に作られた個体としては
アナザージオウも存在するが、あちらもオリジナルと同じ未来予知能力を使い、そもそもベルト形状自体がオリジナルの
ジクウドライバーと遜色なくただ色が違うという状態であり、
オーマの日という分岐点を迎えるにはアナザージオウがオリジナルのジオウとゲイツを倒してしまっても迎えることが出来たらしいことを考えると、やはり2019年のアナザーライダー達はオリジナルと比較してもその役割以外の完成度が高めの傾向があるように思われる。
アナザージオウを除き、2019年でアナザーライダーが作られ始めたEP30よりジオウの放送タイトルの法則が変化していることといい、本来の歴史でオーマの日に怒るはずだった出来事が変わって以降なにかが起きているのだろうか…
最終更新:2020年02月10日 21:23