「計画の最終段階だ……!」
【詳細】
白ウォズが海東大樹から力を奪い生成したアナザーディエンドウォッチを取り込み変身した、「仮面ライダーディエンド」の力を持つ
アナザーライダー。
スウォルツが変身した
アナザーディケイドと、かつて
仮面ライダーディケイド劇中に登場した
チノマナコディエンド変身態を混ぜ込んだような姿をしている。
オリジナルのディエンドを歪めた姿というのはアナザーライダーのフォーマットに沿ったものだが、スマートなディエンドと違いこちらはかなり大柄かつマッシブ。
能力としてはチノマナコ(ディエンド変身態)と同じ怪人の召喚能力を持つが、変身に
ディエンドライバーを使っていないためカイジンライドは使用していない。
またディメンションシュートに似たエフェクトの強烈な衝撃波を放つ能力を見せた。
このアナザーライダーに変身している白ウォズは、ジオウ本編に登場した人物と同じ服装とよく似た言動をしているが、厳密には別人である。
彼は「魔王を倒すべく救世主としての力を得るも、魔王を倒すことを放棄したゲイツを認められなかった」世界の白ウォズ。
救世主としての力を捨てたゲイツに見切りをつけ、自らが救世主に成り代わろうと企んだ。
問答を通して魔王ことソウゴや、ゲイツ達と理解を深めた結果彼らのたどる未来を肯定する立場となったジオウ本編の白ウォズだったが、
別世界の白ウォズはそれを認められなかったようだ。
消滅した白ウォズが復活したわけではなく、
アナザーディケイドの力でいくつもの
アナザーワールドが生まれた影響で生き残ったとのこと。
つまり第30話にて自ら滅びの道を受け入れた白ウォズとは別の可能性をたどった存在と言える。
なお彼らしき白ウォズは小説仮面ライダージオウに登場している。
別の世界、もしくは別の時空で仮面ライダーディエンドこと海東大樹と戦っており、その戦闘でフューチャーリングシノビの変わり身を使った不意打ちで彼から力を奪ってアナザーディエンドウォッチを生成。
そしてジオウ最終回を経て再編成されたジオウの世界に介入し、レジスタンスの兵士ではなく高校生として柔道に打ち込んでいたゲイツに接触して彼に
ジクウドライバーと
ライドウォッチを与え、
仮面ライダーとしての記憶を取り戻させようと暗躍していた。
度々ゲイツ達の前に現れていた
カッシーンは彼が呼び出したもので、同じく自分達の周りをうろついていた海東大樹が黒幕だと誤った情報でゲイツ達を唆していた。
工場倉庫でカッシーンに襲われたゲイツは、自分が柔道をやっていたのは、皆を守る力が欲しかったからだと自覚。
力がほしいと心から望んだことで彼の元に現れたブランクウォッチがゲイツライドウォッチへと変化。
それに伴いライダーとしての記憶の一部が蘇り、ゲイツは仮面ライダーゲイツとしての力を取り戻す。
そして白ウォズから手渡されたジクウドライバーを使って変身したゲイツは、仮面ライダーアクセルと共にカッシーンをライダーキックで撃破する。
「この本によれば…救世主は最低最悪の魔王を倒し、未来永劫に渡って人々の上に君臨する。真の救世主たる、この私がね…!」
照井竜が立ち去った後、ゲイツの前に改めて現れた白ウォズは彼の目の前でアナザーディエンドウォッチを飲み込むことで体に取り込み、
アナザーディエンドへと変身してその本性を表した。
召喚した複数のカッシーンを使ってゲイツを危機に追い込み、海東大樹を敵と誤認させる等する暗躍は、ゲイツに仮面ライダーとしての力と記憶を取り戻させるための芝居であり、その思惑通りにゲイツが仮面ライダーの力を取り戻したことで、彼の「救世主」としての力を奪い取ってその座に成り代わろうと企んでいた。
白ウォズがそう考えたのは、上記の通り自分が救世主として祭り上げたゲイツが、最低最悪の魔王を倒さず、その力を得ながらも立場を放棄したため。
それを良しとしなかったため自分が救世主となるべく、仮面ライダーディケイドに匹敵する力を持つと見込んだディエンドから力を奪い取ってアナザーライダーとしての力を得たのだった。
ゲイツから力を奪おうとしたがそれは海東の
オーロラカーテンによって阻まれたため、標的を変え、記憶を失ったままのソウゴとツクヨミを始末しようと彼らを追い詰める。
そこへ黒ウォズと海東によって本当の記憶を取り戻したゲイツが帰還する。
そして自らの企みを語り終えると、それに反発したゲイツが自分の未来を捻じ曲げる悪の権化を何があっても倒すと宣言。
ソレに合わせて海東がかつてお宝として手に入れた未来ノートに状況を整える文面を記したことで一時的にソウゴ、ツクヨミの力が復活し4ライダーが集結する。
大量のカッシーンを呼び出すもグランドジオウ、ウォズギンガファイナリー、ライダーツクヨミに殲滅されたため、自身はゲイツリバイブ疾風と相対。
ディメンションシュートを模したエネルギー波でゲイツを変身解除させるが、海東のプレゼントを受け取ったゲイツは「真の救世主」たるゲイツマジェスティへと変身。
それに対して
スミロドン・ドーパント、
アークオルフェノク、
恐竜グリードを召喚するも瞬く間に倒されてしまい、ゲイツマジェスティの力に為す術もなく追い込まれ、エル・サルバトーレタイムバーストを受け敗北。
そして白ウォズは黒ウォズに飲み込まれる形でその存在を統合され、消滅した。
【余談】
スーツは
アナザーディケイドのリペイントした下半身に、チノマナコをディエンド変身態に換装するためのパーツをベースとした上半身を組み合わせたもの。
後に
アナザーディケイドが再登場したため、改造されたスーツは再びリペイントされ戻された模様。
「完全超悪」によれば、ディエンドのアナザーライダーをデザインするに辺り、10年前に登場したチノマナコのディエンド変身態のことを冗談で口にしたら倉庫から発掘された当時のスーツのパーツ写真を見せられたとのこと。
それを利用してスーツが作られた模様。よく残っていたものだ…
白ウォズは救世主としての力を得ながらもその立場を放棄したゲイツに成り代わろうと企んでいたが、上記の通りその認識は歪んでおり、
彼の言い分では、最早救世主ではなく支配者としか言えないものである。
そんな白ウォズが過去の記憶と力を再び手に入れた「真の救世主」に勝てるはずもないだろう。
なお2号ライダーのアナザーライダーは初。
サブライダーであれば
アナザーリュウガが登場しているが、あちらも
主役ライダーのアナザーライダーとはデザインが酷似しているという共通点がある。
ディケイドとディエンドは下半身パーツのデザインが共通しているため、アナザーディケイドの下半身パーツがそのまま用いられたのであろう。
その結果としてオリジナルのディエンドに比べると全体的にボリュームアップが凄まじいレベルになっている。
アナザーウォッチを起動して体内に取り込む、というのがアナザーライダーへの変身方法だが、飲み込んだのはこの白ウォズが初めてである。
消滅の際も黒ウォズの口から吸い込まれるという形で退場しているが、ウォズという存在の共通なのだろうか…
最終更新:2023年10月25日 02:15