ベル(ゼロワン)

「さぁ、この世界を終わらせよう…!」

【名前】 ベル
【読み方】 べる
【俳優】 福士誠治
【登場作品】 劇場版仮面ライダーゼロワン REAL×TIME
【所属】 シンクネット
【分類】 シンクネット幹部?/仮面ライダー
【変身】 仮面ライダーアバドン
【変身アイテム】 スラッシュアバドライザー
クラウディングホッパープログライズキー
【モチーフ】 イナゴ
【名前の由来】 ベルフェゴール?

【詳細】

シンクネットのメンバーの一人。


白服集団の中ではリーダー格と目される男性で、左頬から鼻にかけて基盤模様があるのが特徴。
リーダー格なだけはあり、他の信者を自分のコマのように使うなど冷徹な性格。

世界同時多発テロではムーアと共に現れ仮面ライダーアバドンへと変身。
一般市民を標的としたガステロを実行する。
本人はナノマシンの散布に終止しており、変身状態であまり戦っている場面は無かった。

彼の姿はAIナノマシンで構成したアバターであるが、本来の姿もアバターと左程変わらない。
違いといえば髪型と、本体はメガネを掛けている程度。
本職はメンタルクリニックの職員のようだ。

本体はスーツを着こなし真面目そうな印象を与える男性だが、白昼堂々シンクネットに接続するばかりかアバターを操ってテロを起こす等その行動は本職をないがしろにしている。
そもそも患者の心に寄り添うべき精神科医が、破滅願望を抱いて世界を滅ぼすエスに賛同しテロを実行しようとしていた辺り、刃唯阿の言葉を借りて「同情の余地」は無い一人と言える。

自分達信者はエスによって楽園に導かれると信じていたが、規定時間前に仮面ライダーエデンが集まった信者もろともを大量に殺戮したことから彼の計画が自分達の知るものと食い違っている可能性を考え不信感を抱き、無事だった信者達を率いてエスの本心を探ろうとしていた。
そして或人との会話でエスの正体とその真の目的、自分達シンクネットの信者を元から切り捨てるつもりであったことを知ると真っ先に彼に反旗を翻し、
彼を物陰から銃撃(ショットアバドライザーを控えていた他の信者から借り受けたもの)し、彼が落としたエデンドライバーエデンゼツメライズキーを使うことで仮面ライダールシファーへと変身。

ヘルライズプログライズキーの刺さったサウザンドジャッカーを使い、世界滅亡を自らの手で実行し己が為の楽園制作を実行しようとした。

しかし飛電或人が変身したゼロワンリアライジングホッパーと、イズが変身したゼロツーのコンビネーションに圧倒され、リアライジングインパクトとゼロツービッグバンのダブルライダーキックの前に敗北。
キーもろともサウザンドジャッカー、そして自らのアバターを破壊され、その直後シンクネットのサーバーが爆発したことでシステムがダウンし復活できなくなる。

劇場版のエンディングでは他の3人と共に逮捕された模様。

【余談】

ベルを演じるのは俳優に歌手にとマルチに活躍している福士誠治氏。
特撮作品は初参加となる。

名前の由来は恐らく、「主」を意味する名前を持つ神、「バアル」。他の地域では「ベル」と呼ばれる。
本来は嵐等を司る神格なのだが、ソロモン72柱にも「バエル」という悪魔がおり、様々な作品で同一視され神から悪魔に零落した存在という設定がなされることもある。
彼がエデンドライバーとキーで変身した名前が仮面ライダールシファーというのも傲慢さが過ぎたが故に楽園から追放され奈落の底に落とされたのがルシファー、ルシフェルとも呼ばれる天使であること、
元々変身していた仮面ライダーアバドンの由来である天使はその奈落の管理者であり、ルシファーと同じくそれそものものは楽園には至れない者同士の繋がりだろう。
またこれらの結びつきから、悪魔に零落した神バアルを由来とするアバター名と傲慢さが仇となって天使からサタン(堕天したルシファーはサタンとも呼ばれる)となってしまったルシファーというライダーのネーミングを掛けたキャラクター設定であると見られる。

現実の職務は精神科医であるようだが、他者のメンタルケアを行う精神科医が患者の精神状況に引っ張られるというのは実際にあるようだ。
彼もまた仕事によって患者の影響を受けた可能性も否定できないが、劇中ではそういった過去は明かされず、バックボーンを感じることの出来ない「安っぽい勘定で動く悪役」だったからこそシンクネットの信者達の異常性が際立つ結果となっている。
ある意味彼の破滅願望の由来は職務に対する何らかの不満だったのかもしれない。

最終更新:2025年05月23日 01:35