仮面ライダールシファー

【名前】	仮面ライダールシファー
【読み方】	かめんらいだーるしふぁー
【声】	福士誠治
【登場作品】	劇場版仮面ライダーゼロワン　REAL×TIME
【所属】	シンクネット
【分類】	ダークライダー/劇場版限定ライダー
【変身者】	ベル（ゼロワン）
【変身アイテム】	エデンドライバー エデンゼツメライズキー（ルシファーモード）
【名前の由来】	ルシファー

【詳細】

シンクネットの幹部格の一人、ベル（ゼロワン）がエデンドライバーにモードを切り替えたエデンゼツメライズキーを装填して変身した劇場版限定のダークライダー。

ルシファーとしての各部機能、スペック等はヒーローまとめの個別項目リンクを参照（外部サイトに飛ぶので注意）。

エスの真意を聞き、彼が自分達シンクネットの信者達を裏切っていたことを知ったベル。
他の幹部達が信者の生き残りを率いて楽園ガーディアの破壊に向かった中、彼のみ自らが楽園を作り上げようとエスを不意打ちし、彼のエデンドライバーとキーを奪取する。

そしてそのまま変身に使い、仮面ライダーエデンと似ていながらも異質な外見をした仮面ライダールシファーとなった。

ひと目見た場合、エデンそっくりな外見をしているようだが、両手足のパーツ形状が異なり、
全身に走るラインもエデンは血を思わせる赤なのに対してルシファーは骨の色…白。
メットのデザインはまるで骸骨のようでもあり、変身の際にはエデンと違って出現した巨大な白骨のようなライダモデルがベルのアバターに噛みつきスーツが形成される不気味なものとなっている。

その姿はエデン、エスの行動の根底に婚約者への紛れもない愛があり、彼が血が通った"人間"だったことを示すことの対比として、外面を誤魔化すための皮もなく、肉…中身もなくその邪悪醜悪、より純粋な「悪」としての自分本意な本性を剥き出しにしたベルの内面が顕になったようですらある。

スペック上、ヒーローまとめの個人ページが詳しいが、ベースとなるエデンをすべての点で上回る強力なライダー。
アークスコーピオンやゼロツーといったゼロワンの世界における最高位のライダーらに比べるとやや数値は低いが、仮面ライダーアークゼロを上回っている時点で相当に高い。
アバターゆえの無限再生能力を持つとされ、ヘルライズプログライズキーが装填されたサウザンドジャッカーも奪い取って自らの武器として使い、楽園の創造主となろうとした。

しかし最新最強のゼロワンであるリアライジングホッパーとはほぼ互角だったものの、イズが変身した仮面ライダーゼロツーが合流すると劣勢となり、ほとんど抵抗できないまま圧倒され続けゼロツービッグバンとリアライジングインパクトのダブルライダーキックを受け装備やアバターを粉砕されて敗北。

直後エスが楽園を放棄したことでシンクネットとの接続を失い復活も不可能となった。

これに対しては悪意の強さはエスを越えていたベルだが、彼は元々メンタルクリニックの医者であり一般人であったこと。
エスが或人に勝利できたのは予め準備を整えた上で戦い、ナノマシンによる肉体再生能力という初見殺しを有効活用できたこと、エデンの能力を十二分に理解し、ゼロツーを封殺するための技を常に選択できたことなど、エスが人間だったからこそ考えるという強みを活かしきれたのが大きい。

その場の感情で救世主になろうと考えるような軽い男が、自分だけの楽園を作ろうとする自分以外を軽んじるような男が、
愛する誰かのために「悪」となり誰かのための楽園を作ろうとした男に叶うはずもなかった。

そして…絶望と悪意を乗り越え、再び立ち上がった或人に勝てようはずも無かったのだ。

【余談】

身体スペックはパンフレットに記載されず、映画公開と近いタイミングで発売された超全集によって明かされたもの。
アーク系のライダーとしてはアークゼロを上回る能力を持ち、十分に強力なライダー……のはずである。
しかし実際に戦う場面ではリアライジングホッパーとほぼ互角、ゼロツーが加わると押される一方とあまり強く見えないという意見が多い。

エデンと同じ装備を使いながらも、エスが変身した姿よりもスペックが上昇している件については、「エスはアークの力を使いながらも婚約者への愛情が行動の根底にあって力を発揮しきれておらず、ベルの方が純粋な悪意としてはエスを上回る」ことがスペック差として現れている」という意見がある。
また婚約者が亡くなった原因は天津垓アークの暴走によって引き起こされたためエスはアークを憎んでおり、それがアークの力とあまり馴染んでいないのではという見方も。
アークって割と孤独。

名前の由来であるルシファーとは、元は大天使でありながら傲慢な態度で神の怒りをかって楽園を追放された天使の名。
地獄に落とされ、そこを統治する「サタン」という悪魔の王になったとされている。

今回の事件の首謀者、エスの本名は「一色理人」だが、ひらがな詠みの「いっしきりひと」に自称のエスをプラスして若干読み方を変えると「イエス・キリスト」になることから、アバドンのネーミングも踏まえ、「神から楽園を追放されし者」という意味になるのではないか、という意見もある。
ベルというアバター名の由来が解釈によって神から悪魔に零落した存在とみなされる場合もある「バアル」という存在であるとするのなら、別の場所では神（=エデン、エス）として崇められながらも、他では悪魔として見られるバアル（=ベル）、奈落の管理者であり自らは楽園に至れない天使アバドン、
そして神から楽園を追放され奈落に落とされたルシファーはアバドンの監視を受けていたとされる作品もあり、それらの複合からキャラクターが作られた……かもしれない。

ちなみにベルの本体は精神科医であるようだが、人間の心に寄り添うべき人間がそれを放棄して破滅願望に取り憑かれ世界を滅ぼそうとするなど言語道断。
ある意味、精神科医のあり方は神や宗教にも似ているという穿った見方も出来るが、職務を放棄して一人楽園にいたろうとして得た力が、エデンとは対象的に骸骨を思わせる姿になるのはとても皮肉が効いている。

デザインモチーフはスカルマンではないかと考えられている。
撮影用のスーツはエデンと外見が共通しているが、エデンのスーツを塗り替えた後、プロテクターを他のライダーのパーツを流用し外見を変更している。

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