キメラドライバー

「Scramble!」

【名前】 キメラドライバー
【読み方】 きめらどらいばー
【システム音声】 藤森慎吾
【分類】 変身アイテム/変身ベルト
【登場作品】 Birth of Chimera
劇場版仮面ライダーリバイス バトルファミリア
【使用者】 シンタ
向井リュウ
大谷希望
アヅマ
オルテカ

【詳細】

ジョージ・狩崎が開発した「最後の悪魔ドライバー」。

ベイルドライバーに始まり、リバイスドライバー、ツーサイドライバーと人間とそれが宿す悪魔との相互関係により成り立つライダーシステムが登場してきたが、
デストリームドライバーで確立された悪魔に頼らず超人的な能力を発揮するシステムの最新版。

だがデストリームドライバーは身体に過度な負担をかける欠点が残され、キメラドライバーでもその欠点はあまり改善されていない。
そして何よりも重篤な副作用として、ベルトに適合しない場合肉体が悪魔化する危険性がある
これはベイルドライバーでも見られた副作用だが、あちらの場合は適合できず死亡した人間の肉体を悪魔が乗っ取ったもので、キメラドライバーの場合も同様かははっきりしないものの、僅かに人間だった頃の意識が残っている場合がある。

複数の生物の遺伝子を格納した特殊なバイスタンプに対応している。
恐らくそれが「キメラ」ドライバーという名前の由来。

劇中では2つ作られ、一つは製作者であるジョージ・狩崎が自ら装着して変身を試みるも失敗。
自身に宿る悪魔、シックが分離してしまった上、片方のドライバーとギフの瞳の一つを持ち逃げしてしまった。

試運転段階で強奪したためかシックはとある街の研究者を利用してドライバーの完成を狙い、それと並行してかつて赤石英雄と共にギフと契約を交わしたアヅマを見つけ出すと、彼に五十嵐三兄妹の存在を教え、完成したキメラドライバーにギフの瞳をセットして手渡すと仮面ライダーダイモンへと変身させた。

そして劇場版に物語は繋がり…

【余談】

「キメラ」ドライバーとのことだが、このベルトを使って変身するライダーは「キマイラ」と「ダイモン」であり、仮面ライダーキメラは登場しない。
スピンオフタイトルも「Birth of Chimera(バースオブキメラ)」だったため、当初仮面ライダーキマイラの外見が発表された際、「仮面ライダーキメラ」だと思われていた。
が、後に情報が更新されそのライダーの名前が「仮面ライダー”キマイラ”」だとわかると驚きの声が見られた。
どうでもいいが「仮面ライダーキマイラ」で検索をかけると仮面ライダーウィザードに登場するビーストキマイラもヒットする。

何故「キメラ」という名前をそのまま採用しなかったのかは不明だが、ベルトの名称であるキメラは合成生物や複数の遺伝情報を併せ持つ存在を指す生物学の用語であり、キマイラとはギリシア神話に登場する怪物のことである。
テュポーン、エキドナとの間に生まれた怪物で、獅子と山羊と蛇を組み合わせた姿を持つという。

このベルトは複数の生物情報を格納した特殊なバイスタンプに対応しているため、「キメラ(複数の生物の遺伝情報の掛け合わせ)」のバイスタンプ専用ドライバーを意味し、
変身した姿は複数の生物の外見を持つことから、怪物の方の「キマイラ」を意味する。

…といった使い分けだろうか。ややこしいのは否めないが。

構造としてはバイスタンプのセット、倒して操作という点からリバイスドライバーをベースとしたものであり、オーインジェクターに相当する部分がメーターのようなパーツに置き換えられている。
バイスタンプはハンコと共にモチーフとして薬瓶が用いられているようだが、このベルトは変身の際にバイスタンプを起動し即装填するため、ハンコとしての動作が一切ない。
そのためコンセプトとしてはバイスタンプはハンコというよりは、複数の生物の遺伝子を内蔵した(キメラ)薬瓶のようなもので、それを人間の体に反映させることで数種類の生物の力を宿す超人(キマイラ)を作り出すというものだろうか。

なおバイスタンプの押印の動作が無いのは、悪魔を利用しないことを前提に開発されたものであり、契約にまつわる要素を排除したためと思われる。





ちなみに裏蓋はパカッと取れる。「弁当箱みたい」と思った人は手を上げて。上げたな、契約したぞ。
ボタンとかのロック機構も何もなくシックがさも当然のように取り外したため結構衝撃的なシーンでもある。
また、それにより内部機構に電子機器らしきパーツが一つも見られなかったこともまた衝撃的。

最終更新:2022年08月26日 00:41