「まるで、同窓会ですね…」
【詳細】
ドクロをモチーフとした緑色の衣装を着用した青年。初期設定では闇医者として働き生贄にふさわしい人間を探している…とのことだったが、。
肉体派幹部の
フリオはデッドマンを生み出すための人間を拉致するなど強引な手段を用いるが、オルテカの場合はその人間の心理を分析し言葉巧みに自ら
バイスタンプを使わせようとするなど対照的。
まさしく「悪魔の囁き」といったところか。
「ギフの花嫁」とされる
アギレラに対しては、
ギフの棺を前に会えない辛さを吐露する際、彼女が涙を流していない=演技であることを笑みを浮かべながら指摘したりする場面がある等、彼女に心酔している
フリオに比べるとさほど特別視しているわけではない。
その理由は、彼女がギフの復活のために必要な「生贄」であり、つまりは「犠牲」になる人間ということを知っているため。
本名は「初芝真」と言い、幼い頃から優秀な頭脳を持っていたがそれ故に周囲と壁が出来、その扱いに悩まされてきた人生を送っていた。
父親からも化け物呼ばわりされ家族に恵まれず、人類という存在そのものに絶望していた時期に
赤石英雄と出会い、「現生人類は下等生物であり、人類を進化させる存在のギフの力で戦略的退化させる」という思想に取り憑かれるようになる。
なお家族関係だが、母親は彼のことを案じて攻撃してくる父親から庇っていたようだが、そういった事情に恩を感じる様子は皆無のため、オルテカにとって両親もまた「愚かな人類」に含まれてしまうのだろう。
衝撃を受けながらも彼女は器になることを承諾し、それに対して受け入れられない
フリオから突っかかられたが生贄になることを
アギレラ本人が受け入れてしまったため
フリオは何も言えなくなってしまう。
そして思惑通りギフ復活の儀式が進んでいたが、そこへ一時期
デッドマンズベースに出入りしていた
カゲロウ/仮面ライダーエビルから得た情報で五十嵐一輝を筆頭とした
フェニックスの部隊に踏み込まれてしまい、そのゴタゴタで儀式は失敗。
しかしその後も己が世界を征服するという野心を変わりなく燃やし、共に逃亡した偽若林と行動するようになる。
彼に五十嵐一輝からリバイスドライバーを奪ってくるように指示を出すも、それを見抜かれ予め罠を張られていた上、直接戦闘で敗北した男は消滅。
早速協力者の一人が居なくなってしまい、
フリオからも「裏切り者」として憎まれているため彼は孤立したかのように思われた。
しかし持ち逃げしていた
ギフスタンプを手に、捕縛されなかった旧組織の信者たちをかき集め新生デッドマンズを作り上げ、ギフスタンプを使い
ギフテリアンを生み出すようになる。
ギフスタンプで生み出された
ギフテリアンは成体になった時点で契約した人間はこの世から消滅する。
この特性を利用し、
フェーズ3の
デッドマンの契約も解除できるようになったボルケーノレックスゲノムの力を得た一輝達もどうしようもない状況を作り出す等し行動するも、
ギフスタンプを取り戻すため密かに状況を伺っていた
アギレラ、
フリオらに一輝達との戦闘中奪還されてしまった上、リバイボルケーノレックスゲノムによって自身も悪魔との契約解除されてしまった。
だが、実はそれも想定済みであり、あえて偽物を懐に入れて持ち歩いていたため、
アギレラ達が奪還したスタンプはそちらの方。
本物はオルテカが変わらず所持し、一旦は
フェニックスに身柄を確保されたが赤石の手引で脱走し、使用者枠が空白になっていた
デモンズドライバーを受け取り、
仮面ライダーデモンズへの変身能力を獲得(悪魔との契約を解除されてもなお一輝達と戦ったのは、
フェニックスの懐に入るためだった模様)。
度重なる変身で弱っていたヒロミとは違い、みなぎる力でより強大なデモンズが再誕する。
「同じデモンズでも、私が使うとこうなります」
駆けつけた大二も軽く一蹴した上、赤石との取引を見られたヒロミもモグラバイスタンプを使用したモグラゲノミクスの攻撃で崖下に叩き落し、さらには一輝とバイス、さくらが変身したライダーたちもバッタとスコーピオンのゲノミクス重ねがけで撃破し悠々と去っていった。
無様な逃走劇に、倉庫に戻ってくると同時に激怒していたが、突如
デモンズドライバーが喋りだし、その中に眠っていた「
ベイル」を名乗る悪魔が抜け出たことでデモンズへの変身能力を失ってしまった。
手元に
ギフスタンプしかなく、ガラクタになってしまった
デモンズドライバーは役に立たない。
追い詰められたオルテカだったが、接触してきた赤石からギフの復活が近いことを告げられたため、信者達を集めて
ギフテリアンを量産していく。
その様子に憤怒する
アギレラに対し、信者達の命と引き換えに下僕になるように告げ、改めてジョージ・狩崎の拉致を命令する。
そして生み出した
ギフテリアンとアギレラという戦力でジョージ・狩崎の再拉致を試みるも、そこへ
ベイルドライバーを装着した普段と様子の違う五十嵐元太が現れる。
なんと彼はベイルドライバーに
カブトバイスタンプを使い仮面ライダーベイルへと変身。
ギフテリアンの軍団は瞬殺されてしまい、その場から逃げ去ることしか出来なかった。
その後元太の現状に失望したこともあり、
ベイルがドライバーに戻ったことでデモンズへの変身能力が復活。
大二と
カゲロウとお互いの存在を賭けた決闘中に現れると、二人の戦いを邪魔させないとする一輝が変身したジャックリバイスと戦い、新たに使用した
アノマロカリスプロトバイスタンプを加えた4つのスタンプの力を合わせたゲノミクスの力で軽く一蹴する。
しかし戦いを制した大二は消えたカゲロウの力が宿ったホーリーウイングバイスタンプを手に、仮面ライダーホーリーライブへと変身。
慈悲すら与えない凄まじい攻撃に圧倒され、敗北を期す。
一旦はドライバーに戻ってきた
ベイルも、オルテカの敗北を期に彼を見限ると改めてドライバーから抜けてしまう。
ほうほうの体で撤退したオルテカだったが、そこへ現れた赤石からギフの復活が近いと告げられ過去を思い起こしたことで奮起する。
自分を理解してくれない世界を見捨て、自分のための世界へと作り変えるという野望を顕にすると、ギフの生贄にするため信者ですら無い一般市民を大量に攫いそのうちの一人の男性に
ギフスタンプを押印して
ギフテリアンへと作り変える。
駆けつけてきた大二、さくらの前で嘲笑を浮かべながら更に
ギフスタンプを少年に押し当てて
ギフテリアンを生み出す。
ギフテリアンを倒しても犠牲者は生き返らず、さらにギフの復活を助けることになるとその行為の虚しさを語り大二達を煽るオルテカ。
ギフテリアンが倒された後、自分へ掛かってくるホーリーライブは
ギフの棺から発する触手が迎撃する。
その様子を見て笑うオルテカは自分に掛かってこようとする大二を攻撃するギフに対し、「ギフも自分の思想に共感してくれている」と歓喜する。
さらに「自分のためにカゲロウを消滅させた」と大二に対して自分と同じであると言い放った上、「幸せは誰かの犠牲に成り立っている」と次々に持論を展開していく。
人々を避難させてきたさくらが合流し、オルテカと戦おうとする大二だったが、そこへギフと共鳴し暴走したバイスの変身したジャックリバイスが現れる。
暴れるジャックリバイスは味方であるはずの弟妹達へと襲いかかり、その最悪の兄弟喧嘩を笑って見守っていた。
そこへ現れたジョージ・狩崎は新たに開発したスタンプを持ち、暴走するバイスを制御し、一輝を救うための賭けに出る。
自ら
デモンズドライバーを持ち出し仮面ライダーデモンズへと変身したジョージを加え、抑え込んだジャックリバイスに対し新スタンプを押印する大二。
一輝の体の中で人間と悪魔の内在闘争が始まった際に
アギレラが移動している
ギフの棺の前に飛び出し、アイデンティティを失いつつある彼女は自らの身をギフに捧げようとする。
しかし
ギフの棺から伸びる腕が彼女を払い除け拒絶の意を示したため、その様子を嘲笑い、
アギレラを「裸の女王サマ」と称した上ギフと一体化するのは自分自身であるとし己に
アノマロカリスプロトバイスタンプ、ギフの棺にギフスタンプを押印することで一体化を果たし
アノマロカリス・デッドマンへの変身を果たす。
3ライダーの猛攻に晒されデモンズバッタゲノミクスの強烈な攻撃を受けるも、損傷を即座に修復し「もう終わりですか…?」と言い変身を解除したジョージを除くホーリーライブ、ジャンヌへと向かっていく。
激しい攻撃に晒されながらも常に修復し大二達を圧倒していく。
人間を見下し、自分だけが新たな進化を果たすという歪んだ価値観を晒していくオルテカはさくら、大二を変身解除に追い込んだ。
しかしそこへバイスとの対話を経てギフの影響を振り切った一輝が復活。
完成したサンダーゲイルバイスタンプを使いジャックリバイスは自らの殻を破り、新たなリバイとバイス…いや、
仮面ライダーリバイスとして変身を遂げる。
悪魔と一体化した一輝を、ギフと一体化した自分と重ね同じであるとするも否定され、
仮面ライダーリバイスの圧倒的な力に為す術なく圧倒されていく。
パラネグロを粉砕された後上空へと打ち上げられ、爆爆リバイストライクを受け地面に叩きつけられる。
ギフの超修復能力も作用しない
仮面ライダーリバイスに敗北したオルテカはギフと分離、なおも立ち上がろうとする彼は
ギフの棺から伸びる触腕に捕まってしまう。
自分の末路を悟ったのか、彼の脳裏には
デッドマンズの幹部として活動していた時期の光景が蘇っていた。
アギレラ、
フリオと共に過ごした日々の記憶を。
誰かとの繋がりに恵まれなかった男は、自分が利用し、踏みにじり、捨て去った過去を思い返しながら、そのものである二人に見つめられながら
ギフの棺に取り込まれていく。
「あーあ、世界は俺のものじゃ…なかった…!」
そんな一言を残してオルテカの体は棺の中に収められた。
その直後ギフは棺の中から完全に復活を果たす。
図らずともギフの復活に貢献できたわけだが、その喜びを感じることは無かった。
その後、第44話にて
ギフの棺に取り込まれながらも、繭のようなものに包まれた状態で生存していたことが判明。
アルティメットリバイ、アルティメットバイスがその空間への扉をこじ開けたことで同じく保存されていた他の人々とともに吐き出され、その身柄は門田ヒロミに確保された。
政府へ突き出すというかつての
アギレラ、夏木花に対しても悪態をつく様子を見せるも、今の自分を取り巻く現状を見て上記のセリフを残し連行されていった。
その後しでかしてきたコトが大きすぎるため終身刑となり、拘束具をつけられた状態で独房に入れられるという厳重な体制のもと投獄されていた。
【余談】
名前の由来はテキーラの銘柄の一つ、「オルメカ」からと思われる。
アギレラ同様に、オルメカとスペイン語系の男性名で「オルテガ」を混ぜたものか。
本文中にもあるが、初期設定では闇医者であった。
優秀な頭脳を持っているという設定はその名残と言えなくもない。彼以外にもアギレラの初期設定も無かったことになっている。
デッドマンズの初期幹部の中では終始敵としてのポジションであるが、
最終更新:2025年01月02日 03:20