オルテカ

「まるで、同窓会ですね…」

【名前】 オルテカ
【読み方】 おるてか
【俳優】 関隼汰
【登場作品】 仮面ライダーセイバー
仮面ライダーリバイス
劇場短編 仮面ライダーリバイス
【所属】 デッドマンズ
【分類】 幹部
【怪人態】 ダイオウイカ・デッドマン
アノマロカリス・デッドマン
【変身アイテム(怪人)】 ダイオウイカプロトバイスタンプ
アノマロカリスプロトバイスタンプギフスタンプ
【変身】 仮面ライダーデモンズ
仮面ライダーオルテカ
【変身アイテム(ライダー)】 デモンズドライバースパイダーバイスタンプ
デモンズドライバー+クラーケンバイスタンプ
【名前の由来】 テキーラの銘柄「オルメカ」

【詳細】

デッドマンズの幹部の一人。

ドクロをモチーフとした緑色の衣装を着用した青年。普段は闇医者として働き生贄にふさわしい人間を探している。
肉体派幹部のフリオはデッドマンを生み出すための人間を拉致するなど強引な手段を用いるが、オルテカの場合はその人間の心理を分析し言葉巧みに自らバイスタンプを使わせようとするなど対照的。
まさしく「悪魔の囁き」といったところか。

イカをあしらった指輪をしているが、変身態であるその姿はダイオウイカ・デッドマンである。

「ギフの花嫁」とされるアギレラに対しては、ギフの棺を前に会えない辛さを吐露する際、彼女が涙を流していない=演技であることを笑みを浮かべながら指摘したりする場面がある等、彼女に心酔しているフリオに比べるとさほど特別視しているわけではない。

その理由は、彼女がギフの復活のために必要な「生贄」であり、つまりは「犠牲」になる人間ということを知っているため。

本名は「初芝真」と言い、幼い頃から優秀な頭脳を持っていたがそれ故に周囲と壁が出来、その扱いに悩まされてきた人生を送っていた。
父親からも化け物呼ばわりされ家族に恵まれず、人類という存在そのものに絶望していた時期に赤石英雄と出会い、「現生人類は下等生物であり、人類を進化させる存在のギフの力で戦略的退化させる」という思想に取り憑かれるようになる。
なお家族関係だが、母親は彼のことを案じて攻撃してくる父親から庇っていたようだが、そういった事情に恩を感じる様子は皆無のため、オルテカにとって両親もまた「愚かな人類」に含まれてしまうのだろう。

フリオが知らなかった事実を知っているのもデッドマンズの創設者でもあった赤石との繋がりを持っているが故。
しばらくはフリオと同じくアギレラの側で彼女の指示通りフェニックスや、仮面ライダー達と戦っていたが、ついにギフテクスが必要な数揃い、ギフ復活の儀式を始めるに当たり、ついにアギレラに対して生贄であるというその事実を突きつける。

衝撃を受けながらも彼女は器になることを承諾し、それに対して受け入れられないフリオから突っかかられたが生贄になることをアギレラ本人が受け入れてしまったためフリオは何も言えなくなってしまう。
そして思惑通りギフ復活の儀式が進んでいたが、そこへ一時期デッドマンズベースに出入りしていたカゲロウ/仮面ライダーエビルから得た情報で五十嵐一輝を筆頭としたフェニックスの部隊に踏み込まれてしまい、そのゴタゴタで儀式は失敗。

さらにギフの棺もフェニックスに確保され、デッドマンズそのものも信者達や設備も失い、さらにはギフテクスとなっていたサーベルタイガー・デッドマン フェーズ2プラナリア・デッドマン フェーズ2が撃破されたことで絶対数が不足。
生贄になるべきアギレラがクイーンビー・デッドマン フェーズ3になってしまったことでその条件を満たせなくなった上フリオと共に姿を消したことが重なったため、オルテカ自身もカメレオンの男性と共に逃走した。
この段階でデッドマンズは組織として一度壊滅することとなる。

しかしその後も己が世界を征服するという野心を変わりなく燃やし、共に逃亡した偽若林と行動するようになる。
彼に五十嵐一輝からリバイスドライバーを奪ってくるように指示を出すも、それを見抜かれ予め罠を張られていた上、直接戦闘で敗北した男は消滅。
早速協力者の一人が居なくなってしまい、フリオからも「裏切り者」として憎まれているため彼は孤立したかのように思われた。
しかし持ち逃げしていたギフスタンプを手に、捕縛されなかった旧組織の信者たちをかき集め新生デッドマンズを作り上げ、ギフスタンプを使いギフテリアンを生み出すようになる。

ギフスタンプで生み出されたギフテリアンは成体になった時点で契約した人間はこの世から消滅する。
この特性を利用し、フェーズ3のデッドマンの契約も解除できるようになったボルケーノレックスゲノムの力を得た一輝達もどうしようもない状況を作り出す等し行動するも、ギフスタンプを取り戻すため密かに状況を伺っていたアギレラ、フリオらに一輝達との戦闘中奪還されてしまった上、リバイボルケーノレックスゲノムによって自身も悪魔との契約解除されてしまった。

だが、実はそれも想定済みであり、あえて偽物を懐に入れて持ち歩いていたため、アギレラ達が奪還したスタンプはそちらの方。
本物はオルテカが変わらず所持し、一旦はフェニックスに身柄を確保されたが赤石の手引で脱走し、使用者枠が空白になっていたデモンズドライバーを受け取り、仮面ライダーデモンズへの変身能力を獲得(悪魔との契約を解除されてもなお一輝達と戦ったのは、フェニックスの懐に入るためだった模様)。
度重なる変身で弱っていたヒロミとは違い、みなぎる力でより強大なデモンズが再誕する。

「同じデモンズでも、私が使うとこうなります」


駆けつけた大二も軽く一蹴した上、赤石との取引を見られたヒロミもモグラバイスタンプを使用したモグラゲノミクスの攻撃で崖下に叩き落し、さらには一輝とバイス、さくらが変身したライダーたちもバッタとスコーピオンのゲノミクス重ねがけで撃破し悠々と去っていった。

第22話ではどこかの倉庫に潜伏していたが、そこへ現れたアギレラと取引を持ちかけられる。
アギレラはフェニックスに確保されているギフの棺の奪還、それに対しオルテカはデモンズドライバーに宿る真の力の解放を目的に、ジョージ・狩崎の拉致を持ちかける。
そして信者を犠牲にギフテリアンを生み出しつつ、ジョージ・狩崎を拉致することに成功し、彼に対してデモンズドライバーの改修を命じる。
そうしてパワーアップしたデモンズドライバーを使って仮面ライダーデモンズに変身し、バイスが主導権を握ったジャックリバイスと、ジャンヌを相手取り交戦。
3つのバイスタンプを使ったゲノミクスでまとめて倒そうとするも、ゲノミクスチェンジが機能せずその場から逃走。

無様な逃走劇に、倉庫に戻ってくると同時に激怒していたが、突如デモンズドライバーが喋りだし、その中に眠っていた「ベイル」を名乗る悪魔が抜け出たことでデモンズへの変身能力を失ってしまった。

手元にギフスタンプしかなく、ガラクタになってしまったデモンズドライバーは役に立たない。
追い詰められたオルテカだったが、接触してきた赤石からギフの復活が近いことを告げられたため、信者達を集めてギフテリアンを量産していく。
その様子に憤怒するアギレラに対し、信者達の命と引き換えに下僕になるように告げ、改めてジョージ・狩崎の拉致を命令する。
そして生み出したギフテリアンとアギレラという戦力でジョージ・狩崎の再拉致を試みるも、そこへベイルドライバーを装着した普段と様子の違う五十嵐元太が現れる。
なんと彼はベイルドライバーにカブトバイスタンプを使い仮面ライダーベイルへと変身。
ギフテリアンの軍団は瞬殺されてしまい、その場から逃げ去ることしか出来なかった。

その後元太の現状に失望したこともあり、ベイルがドライバーに戻ったことでデモンズへの変身能力が復活。
大二とカゲロウとお互いの存在を賭けた決闘中に現れると、二人の戦いを邪魔させないとする一輝が変身したジャックリバイスと戦い、新たに使用したアノマロカリスプロトバイスタンプを加えた4つのスタンプの力を合わせたゲノミクスの力で軽く一蹴する。
しかし戦いを制した大二は消えたカゲロウの力が宿ったホーリーウイングバイスタンプを手に、仮面ライダーホーリーライブへと変身。
慈悲すら与えない凄まじい攻撃に圧倒され、敗北を期す。

一旦はドライバーに戻ってきたベイルも、オルテカの敗北を期に彼を見限ると改めてドライバーから抜けてしまう。
ほうほうの体で撤退したオルテカだったが、そこへ現れた赤石からギフの復活が近いと告げられ過去を思い起こしたことで奮起する。
自分を理解してくれない世界を見捨て、自分のための世界へと作り変えるという野望を顕にすると、ギフの生贄にするため信者ですら無い一般市民を大量に攫いそのうちの一人の男性にギフスタンプを押印してギフテリアンへと作り変える。
駆けつけてきた大二、さくらの前で嘲笑を浮かべながら更にギフスタンプを少年に押し当ててギフテリアンを生み出す。

ギフテリアンを倒しても犠牲者は生き返らず、さらにギフの復活を助けることになるとその行為の虚しさを語り大二達を煽るオルテカ。
ギフテリアンが倒された後、自分へ掛かってくるホーリーライブはギフの棺から発する触手が迎撃する。
その様子を見て笑うオルテカは自分に掛かってこようとする大二を攻撃するギフに対し、「ギフも自分の思想に共感してくれている」と歓喜する。
さらに「自分のためにカゲロウを消滅させた」と大二に対して自分と同じであると言い放った上、「幸せは誰かの犠牲に成り立っている」と次々に持論を展開していく。

人々を避難させてきたさくらが合流し、オルテカと戦おうとする大二だったが、そこへギフと共鳴し暴走したバイスの変身したジャックリバイスが現れる。
暴れるジャックリバイスは味方であるはずの弟妹達へと襲いかかり、その最悪の兄弟喧嘩を笑って見守っていた。

そこへ現れたジョージ・狩崎は新たに開発したスタンプを持ち、暴走するバイスを制御し、一輝を救うための賭けに出る。
自らデモンズドライバーを持ち出し仮面ライダーデモンズへと変身したジョージを加え、抑え込んだジャックリバイスに対し新スタンプを押印する大二。
一輝の体の中で人間と悪魔の内在闘争が始まった際にアギレラが移動しているギフの棺の前に飛び出し、アイデンティティを失いつつある彼女は自らの身をギフに捧げようとする。
しかしギフの棺から伸びる腕が彼女を払い除け拒絶の意を示したため、その様子を嘲笑い、アギレラを「裸の女王サマ」と称した上ギフと一体化するのは自分自身であるとし己にアノマロカリスプロトバイスタンプ、ギフの棺にギフスタンプを押印することで一体化を果たしアノマロカリス・デッドマンへの変身を果たす。

3ライダーの猛攻に晒されデモンズバッタゲノミクスの強烈な攻撃を受けるも、損傷を即座に修復し「もう終わりですか…?」と言い変身を解除したジョージを除くホーリーライブ、ジャンヌへと向かっていく。

激しい攻撃に晒されながらも常に修復し大二達を圧倒していく。
人間を見下し、自分だけが新たな進化を果たすという歪んだ価値観を晒していくオルテカはさくら、大二を変身解除に追い込んだ。
しかしそこへバイスとの対話を経てギフの影響を振り切った一輝が復活。

完成したサンダーゲイルバイスタンプを使いジャックリバイスは自らの殻を破り、新たなリバイとバイス…いや、仮面ライダーリバイスとして変身を遂げる。
悪魔と一体化した一輝を、ギフと一体化した自分と重ね同じであるとするも否定され、仮面ライダーリバイスの圧倒的な力に為す術なく圧倒されていく。
パラネグロを粉砕された後上空へと打ち上げられ、爆爆リバイストライクを受け地面に叩きつけられる。
ギフの超修復能力も作用しない仮面ライダーリバイスに敗北したオルテカはギフと分離、なおも立ち上がろうとする彼はギフの棺から伸びる触腕に捕まってしまう。

自分の末路を悟ったのか、彼の脳裏にはデッドマンズの幹部として活動していた時期の光景が蘇っていた。
アギレラ、フリオと共に過ごした日々の記憶を。
誰かとの繋がりに恵まれなかった男は、自分が利用し、踏みにじり、捨て去った過去を思い返しながら、そのものである二人に見つめられながらギフの棺に取り込まれていく。

「あーあ、世界は俺のものじゃ…なかった…!」


そんな一言を残してオルテカの体は棺の中に収められた。
その直後ギフは棺の中から完全に復活を果たす。
図らずともギフの復活に貢献できたわけだが、その喜びを感じることは無かった。

その後、第44話にてギフの棺に取り込まれながらも、繭のようなものに包まれた状態で生存していたことが判明。
アルティメットリバイ、アルティメットバイスがその空間への扉をこじ開けたことで同じく保存されていた他の人々とともに吐き出され、その身柄は門田ヒロミに確保された。
政府へ突き出すというかつてのアギレラ、夏木花に対しても悪態をつく様子を見せるも、今の自分を取り巻く現状を見て上記のセリフを残し連行されていった。

その後しでかしてきたコトが大きすぎるため終身刑となり、拘束具をつけられた状態で独房に入れられるという厳重な体制のもと投獄されていた。

【余談】

名前の由来はテキーラの銘柄の一つ、「オルメカ」からと思われる。
アギレラ同様に、オルメカとスペイン語系の男性名で「オルテガ」を混ぜたものか。

最終更新:2024年02月07日 02:41