フンジーム

【名前】 フンジーム
【読み方】 ふんじーむ
【声】 石野竜三
【登場作品】 王様戦隊キングオージャー
【登場話】 第3話「我がままを捧ぐ」
【所属】 地帝国バグナラク
【分類】 怪ジーム
【BMA】 フンコロガシ
【異名】 昆虫界のボウリングキング
【武装】 フンボール
【昆虫最終奥義】 スカラベエスケープ
【観察ポイント】 フンジームの頭は後ろにあるようである
【分布】 イシャバーナ(夜、朝)
【好物】 大玉転がし
【モチーフ】 フンコロガシ
【名前の由来】 フンコロガシ+ムシ+怪ジーム、虫の逆読み

【詳細】

フンを玉にして転がす虫「フンコロガシ」のBNAを備えた怪ジーム

前後逆になったフンコロガシを肩車したような、逆立ちしたフンコロガシを被ったような見た目を持つ。
甲羅のように硬い背中を持ち高い耐久性で敵の攻撃を弾き返す。

BNAが導くフンコロガシの特性として巨大なフンボールをゴロゴロと転がし、イシャバーナの美しい花畑を踏んづけていく昆虫界のボウリングキング。
昆虫最終奥義は空高く飛んで逃げるスカラベエスケープ。

実は怪ジームとしての頭部が身体の向きと前後逆にくっついている。
そのため正面を向いているようでいて、その実背中側にあるフンコロガシの顔自体が本当の顔である。
鋭いブレードのようになったフンコロガシの脚の2本が両腕になり、背中の甲羅の耐久力は確かに高いが、見た目における腹部に当たる部分はあまり耐久性が高くない。
そのため昆虫最終奥義のスカラベエスケープも、相手の意表をつけるが実際はそこまで固くない弱点とも言える部位を相手に晒しながら逃げることになってしまう。

人間達を鏖殺する実行役としてデズナラクに対して立候補する形で登場。
カメジムに対して”アレ”と称するものを食べさせるよう直談判し、大量のサナギムと共に異常成虫となって出撃する。
イシャバーナを蹂躙して回るが、引き連れたサナギムはイシャバーナの女王であるヒメノ・ランとギラ達によって殲滅され、彼らが繰り出したキングオージャーと戦闘になる。


【余談】

モチーフは動物のフンを餌とするコガネムシ科の昆虫、糞虫(ふんちゅうと読む)の一種。
フンコロガシという呼び名が一般的だが、かつては和名だったフンコロガシも今では糞虫に含まれる種の別名であり、正式名ではない。

厳密にフンコロガシと呼べる種類は正式には「スカラベ」と言い、コウチュウ目コガネムシ科及びその近縁種のうち、哺乳類の糞を餌とする食糞性コガネムシを指す。
特にアンリ・ファーブルが研究したことで知名度があるフンコロガシだが、タマオシコガネとも呼ばれ、
動物の糞を適当な大きさに切り取り、丸めて足で転がしてその場から運び去る。
この際逆立ちするような態勢となって後ろ足で糞を押し、前足で地面を押して移動する。
この様子は古代エジプトで神聖視され「ケプリ」という太陽神の日の出を表す姿のモデルとされた。
フンコロガシが糞を運ぶ様子が太陽の運行を象徴するものとし、糞玉に卵を産み付け孵る様子が自分自身を創造する太陽神を象徴するものとされたためだという。

フンコロガシという名前は通称だが、あまり採用例は多くなくコガネムシ(スカラベ)まで含めてもやはり数は多くない。
スーパー戦隊では天装戦隊ゴセイジャーに登場した塊のミゾーグ以来となる。

最終更新:2023年03月19日 10:54