サナギム

「ヒホウ…ワタセ…!」

【名前】 サナギム
【読み方】 さなぎむ
【登場作品】 王様戦隊キングオージャー
【初登場話】 第1話「我は王なり」
【所属】 地帝国バグナラク狭間の国バグナラク
【分類】 戦闘員
【モチーフ】
【名前の由来】 蛹(サナギ)

【詳細】

地帝国バグナラクの戦闘兵。

様々な虫の蛹の特徴を全身に有し、専用武器のガンショベルで敵を薙ぎ払ったり銃のように標的を狙い撃つ等して攻撃する。
ちなみに打ち出す弾丸は超小型の同族。つまり微小サイズのサナギム。

無限に増殖して「ガイ・ガイ・チュー!」と叫びながら様々な作戦に従事する。

紫色の琥珀のようなエネルギーに包まれることで巨大化することも可能。
ある程度大きさの調整は出来るのか、シュゴッダムの城壁を上回る体躯の個体の他数m程度の大きさの個体も確認できる。
恐らく怪ジームが巨大化する「異常成虫」と呼ばれる能力の延長線上のものと思われるが詳細不明。

生物のためかダメージを受けると黒い血を撒き散らし、致命傷を受けると爆発四散する。

有事以外では好き勝手行動しているが、その中には「お互いをガンショベルで撃ち合う」という異常なものも含まれる。

力こそ全てのバグナラクの住人でも有るため、たとえ王であっても弱みを見せた場合は即裏切って粛清しようとするなどその言動は短絡的かつ暴力的。単純とも言う。

ある意味地上を侵略するための尖兵として使い勝手は良かったのだろうが、デズナラクが死に、ジェラミーが新たな王となり「狭間の国」として生まれ変わった際にはサナギム達も含めたバグナラク全体の意識改革が求められた。

そうして2年間が経過したキングオー第2部ではバグナラクの住人として受け入れられた様子があるものの、宇蟲王一派によってほとんどの住人サナギムが殺害されてその屍を積み上げられた上それをグローディ・ロイコディウムが利用し、キンバエジームのような欲に目がくらんで王達に襲いかかる者がいる等、その前途はまだまだ長い。

だが、終盤ではジェラミーを助けるためゲロウジームらに従い、王の言葉を無視する形でダグデドとの決戦に参加し、戦力の一角を担った。
そして戦いが終わり平和が訪れると、他の国とも交流を持ち、ンコソパの最先端テクノロジーにも適応する個体が見られる等、彼らは地中に居たことよりも大きく広い、光に満ちた世界へ羽ばたいていけるようになったのである。

――――とさ。

【余談】

モチーフと名前は蛹。
武器がスコップと銃をかけ合わせているのは、多くの昆虫が地中で蛹になるからか。
特定の蛾のように地上で幼虫時代を過ごし、蛹になる際には地中へ移動するという虫も珍しくはない。

ただ全身は様々な虫の蛹の要素を持つが、身体の大部分はてんとう虫の蛹、背中は蝶の蛹、頭部は蜂?の蛹と地中で蛹になる生物はデザインに含まれていない。
余談の項目内で語る余談だが、基本的に蛹になるとほぼ動けなくなるため蛹室と呼ばれるスペースを作った上で蛹化したり、外敵から身を守るための工夫をそれぞれの昆虫は凝らしている。
そんな中で蝶だけはある程度場所を選ぶものの蛹なると枝にぶら下がる形で蛹化するものの、そのまま動けない身を晒した状態で羽化を待つ。
こういった形で蛹の状態を無防備に晒す生物は珍しい。

モチーフが昆虫の蛹のかけ合わせなのは、怪ジームが昆虫等の小型生物モチーフでありそれに至らない未熟な存在という意味合いがあるのかもしれない。

最終更新:2024年05月28日 17:18