怪ジーム

【名前】 怪ジーム
【読み方】 かいじーむ
【登場作品】 王様戦隊キングオージャー
【分類】 敵怪人
【名前の由来】 怪人(かいじん)+虫の逆読み(ムシ→シム
虫の怪人(むしのかいじん)のアナグラム?

【詳細】

地帝国バグナラクが送り出すチキュー上の昆虫の特徴を持つ人型怪人。

DNAならぬ「BNA」と呼ばれる要素を持ち、それに対応した昆虫等の小動物の特性を有する。
上半身はBNAに対応する生物を模した強固な外装、下半身は羽化したての昆虫を思わせる白いパーツを組み合わせ、無限に増殖するサナギムを率いて様々な作戦を遂行する。

50m級の巨大サイズへの巨大変身能力を持つが、そのメカニズムは謎に包まれている。
公式サイトでは「異常成虫」とされ、変態の性質を応用するかして巨大サイズに成長しているようだ。
サナギムも同様に巨大化出来るため、そういう生物として設計されているものと思われる。
少なくとも自分の意志で巨大化した状態になれるようだが、何らかのアイテムを食しているようなシーンが有るため、特殊な栄養剤か何かを接種する必要があるようだ。
後にそれはシュゴッドソウルだったことが判明している。

ダンジームは一切言葉を発しなかったため、言語能力を持っているかは不明だったが、第2号であるボダルジームは明確に聞き取れる言葉を発しているため、個体差があるようだが、意思疎通は可能な模様。
まぁ意思を疎通できても価値観を理解し合えるとは思わないが。
ジゴクジームは明確に言葉を発しサナギムに命令を下していたため、言語能力を持っているのが確定した。

「昆虫最終奥義」と呼ばれる一発逆転の奥義をそれぞれ持つ。
…というものの、その割には連射したり連発したりと普段遣いしている個体も多い。
アメンジームのように巨大化してから披露する等、隠し玉という意味では機能していると言えるが。

バグナラクが「狭間の国」として認められ新たな王国となった今、新しい怪ジームは登場していない。
敵勢力がダグデド率いる宇蟲王勢力へ移行したことから、怪ジームは出番を終えたのかもしれない。

――――と思いきや、死体を復活させられるグローディ・ロイコディウムや、全ての虫型生命体の創造主であるダグデド・ドゥジャルダンがゾンビ化させた怪ジームやその複製体を無尽蔵に作り出すようになった。
幸いグローディはあまり活動的ではなく、ダグデドも似たような性質、スタンスであるため、頻繁に蘇るのはサナギムであることがほとんど。

しかしながらカネに目がくらんで王様たちを襲ったキンバエジームのような者もおり、新生バグナラクと言えど不穏分子は残っているようだ。

【余談】

名前は恐らく「怪人」と「虫」を逆読みしたものを組み合わせたもの。
もしくはモチーフを含めて「虫(モチーフの)怪人」のアナグラム。

スーツ構造としては素体となるものにそれぞれの昆虫をモチーフとしたパーツを組み合わせる形になっている模様。
近年の特撮作品では仮面ライダーセイバーに登場するメギドのスーツ構造がそれに当たる。
これまで魔進戦隊キラメイジャー邪面師/邪面獣に始まった素体を使いまわし主に頭や手等を新造する形で怪人の差別化を図りつつ、怪人が直接巨大化しない流れが数年間続いたが、騎士竜戦隊リュウソウジャーマイナソー以来となる怪人が等身大から直接巨大化する流れが復活した。
前作におけるヒトツ鬼も素体に上半身のパーツを被せつつ、素体そのもののカラーリングを入れ替える等して怪人のスーツを用意していたためその系譜を受け継ぎつつ従来の戦隊怪人の性質に帰依する形となっている。

BNAのBはバグナラクと思われるが、バグとは虫を意味する(他にはエラーなどを意味する)ためデオキシリボ核酸の略称である「DNA」と虫を意味するバグをかけ合わせたものだろう。
公式サイトでは「分布」と「好物」がそれぞれ紹介されている他、怪人紹介枠は「バグナラク害虫記」というタイトルとなっているため、害虫をモチーフとするのかもしれない。

デザイン担当は漫画家の余湖裕輝氏。
同氏のTwitterではデザインに関するコメントが毎週掲載されている。見慣れない文章の書き方をしていると思う人もいるかもしれないが、これは彼の代表作の一つコミカライズ版「ニンジャスレイヤー」での定型文。
なれるとクセになる。ようこそナラクへ…

昆虫最終奥義は「昆虫採集」と「最終奥義」を引っ掛けたものか。
各怪人は「好物」が設定されているが、どういうわけか食べ物ではなく「夜景」だったり「焼畑農業」だったりしている。
地底では見ることの出来ない景色こそが彼らにとっての好きなものということか。なんだか切なくなってくる。

最終更新:2025年01月19日 02:12