08/05/10(土)21:34:00 No.12016347
■童話世界■
ハル
小さな電気ランプを持ち、外套を纏った車掌姿の初老の男性
彼の衣装も持ち物も、全てが淡く青く瞬いている
命の連なり、その道にして集合体たる有機交流電燈の一部にしてそれを照らす青い照明の一つ
よく見ると衣装が瞬いているのではなく、彼自身が明滅しているのだと分かる
鬱屈した日常や死の境の夢や星の果ての暗い荒野に現れ、静かに緩やかに語りかけてくる
その内容は哲学的とも戯言とも取れ、取り留めなく数学や考古学など良く分からない分野にまで及ぶ
彼と出会ったとして、その後どちらに向かって歩き出すかは貴方次第
物質の巷に戻るも良し、因果に従い交流電燈に還るも良し
ただし、貴方が戻るとも還るとも、貴方が交流に点した灯りは決して消えない
彼の行くべき導線はそういう人の前にだけ、続いているものだから
■童話世界■
ハル
小さな電気ランプを持ち、外套を纏った車掌姿の初老の男性
彼の衣装も持ち物も、全てが淡く青く瞬いている
命の連なり、その道にして集合体たる有機交流電燈の一部にしてそれを照らす青い照明の一つ
よく見ると衣装が瞬いているのではなく、彼自身が明滅しているのだと分かる
鬱屈した日常や死の境の夢や星の果ての暗い荒野に現れ、静かに緩やかに語りかけてくる
その内容は哲学的とも戯言とも取れ、取り留めなく数学や考古学など良く分からない分野にまで及ぶ
彼と出会ったとして、その後どちらに向かって歩き出すかは貴方次第
物質の巷に戻るも良し、因果に従い交流電燈に還るも良し
ただし、貴方が戻るとも還るとも、貴方が交流に点した灯りは決して消えない
彼の行くべき導線はそういう人の前にだけ、続いているものだから
∥関連事項
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