中島軒項
性別不明、年齢不詳
前途有望だった中年の画家、感情をかき乱すような作風に目覚めて後に編纂された中島軒項作品集は
不愉快な幾何学模様と美しい人体や愛らしい動物などに極彩色に融合させた酷くサイケデリックなもので
これが緩やかに精神を蝕む効果を持つと判明したのは
出版関係者が相次いで精神を病み、作者自身が精神病院に収容された後のことである
なお、彼が病院を脱走し、着の身着のままで放浪を続けている事実はあまり知られていない
彼は今日も人目につかない薄暗がりに血液や汚穢を用いて人の心を蝕む芸術を描き続けている
性別不明、年齢不詳
前途有望だった中年の画家、感情をかき乱すような作風に目覚めて後に編纂された中島軒項作品集は
不愉快な幾何学模様と美しい人体や愛らしい動物などに極彩色に融合させた酷くサイケデリックなもので
これが緩やかに精神を蝕む効果を持つと判明したのは
出版関係者が相次いで精神を病み、作者自身が精神病院に収容された後のことである
なお、彼が病院を脱走し、着の身着のままで放浪を続けている事実はあまり知られていない
彼は今日も人目につかない薄暗がりに血液や汚穢を用いて人の心を蝕む芸術を描き続けている