■童話世界■
「泣きの青鬼」(なきのあおおに)
かつて、心優しい青鬼は人間と仲良くなりたい友人赤鬼の為に汚れ役を演じた。
友に迷惑をかけたくないと旅に出たが、彼を待っていたのは人々からの迫害の日々。
どれだけ罵られ、傷つけられても青鬼は黙って耐えた。
「泣きの青鬼」(なきのあおおに)
かつて、心優しい青鬼は人間と仲良くなりたい友人赤鬼の為に汚れ役を演じた。
友に迷惑をかけたくないと旅に出たが、彼を待っていたのは人々からの迫害の日々。
どれだけ罵られ、傷つけられても青鬼は黙って耐えた。
ある日、自分を殺そうとする人々の裏で糸を引くのが
かつての友である赤鬼と知った彼の中で何かが切れた。
青鬼は赤鬼を惨殺し、青い肌をその鮮血に染めたのである。
以来、青鬼は無差別に殺戮を繰り返す殺人鬼と化したが、
その双眸からは涙がとめどなく溢れ出ているという…。
(070210a初出)
かつての友である赤鬼と知った彼の中で何かが切れた。
青鬼は赤鬼を惨殺し、青い肌をその鮮血に染めたのである。
以来、青鬼は無差別に殺戮を繰り返す殺人鬼と化したが、
その双眸からは涙がとめどなく溢れ出ているという…。
(070210a初出)