6th - (2011/04/28 (木) 01:59:50) の最新版との変更点
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同日
20:15
アフガニスタン南部 パキスタン国境付近 ポイント216
“モンタナ『特技兵』”
「嘘でしょ?」
迂闊だったとしかいいようがない。
まぶしい光に光学補正をかけると、数人の男がアサルトライフルでこちらを狙っているのがわかりました。
「小人?」
私が混乱している以上に彼らも混乱しているようで、撃つか撃たないかの判断に給しているようです。
《大丈夫か?》
「問題ありません、ラミレスさん。些細なトラブルです」
無人機越しに、この状況を見ているのであろうラミレスさんにそう答えながらも、私は少々あせっていました。
私くらいのサイズなら、動き回ればまず当てられない。そう思考回路は判断すれども体が動きません。これがいわゆる恐怖で、硬直という状態なのでしょうか?
「妖精なら撃つわけには……」
「しかし、もしもアメリカの新兵器だったらどうする?」
おひげの一番長い人(略しておひげの人)、正解です。
心の中でそう呟きながら、私はゆっくりと後ずさりました。とにかく、懐中電灯の明かりの外に飛び出してしまえば、どれだけ乱射されようともそうそう当たるものではないはずです。
「とにかく捕まえてみようぜ?」
「まてっ! 爆弾をもってたらどうするんだ!」
ライトを持った人が若い男の人を嗜めた瞬間に、ライトが揺れ動きます。今! 私は思いっきり横っ飛びし、明かりの外へ。さらに暗くてわかりませんでしたが、ここはどうやら兵舎のようで、ベッドや簡単な家具などが設置してあり、隠れる場所には困りません。
「逃げたぞ!」
「どっちにいった!?」
ベッドの下に飛び込み、そのまま壁に開いた穴から外へとヘッドスライディングの要領で文字通りすべり抜け、内部の様子を伺いながら息を殺すこと数分(もっとも私、発声しない限り呼吸の必要はないんですが……) 私が外に逃げたと気がついていないのか、中からは騒がしく何かを探す音が響いています。
《モンタナ、報告しろ 大丈夫か?》
外に出たことで私のIRビーコンが見えたのか、ラミレスさんが心配そうに声をかけてくださいました。
それだけで私の全身に力がみなぎり、先ほどまでの恐怖が嘘のように思考回路から排除されていきます。
「はい、大丈夫です。テキサスちゃんの現在地は?」
《三つ目の目標、北西に600mの》
その時、不意に強い衝撃を下半身に感じたかと知覚するのとほぼ同時に、私の体は空中を舞っていました。
[[リンク名>]]
同日
20:15
アフガニスタン南部 パキスタン国境付近 ポイント216
“モンタナ『特技兵』”
「嘘でしょ?」
迂闊だったとしかいいようがない。
まぶしい光に光学補正をかけると、数人の男がアサルトライフルでこちらを狙っているのがわかりました。
「小人?」
私が混乱している以上に彼らも混乱しているようで、撃つか撃たないかの判断に給しているようです。
《大丈夫か?》
「問題ありません、ラミレスさん。些細なトラブルです」
無人機越しに、この状況を見ているのであろうラミレスさんにそう答えながらも、私は少々あせっていました。
私くらいのサイズなら、動き回ればまず当てられない。そう思考回路は判断すれども体が動きません。これがいわゆる恐怖で、硬直という状態なのでしょうか?
「妖精なら撃つわけには……」
「しかし、もしもアメリカの新兵器だったらどうする?」
おひげの一番長い人(略しておひげの人)、正解です。
心の中でそう呟きながら、私はゆっくりと後ずさりました。とにかく、懐中電灯の明かりの外に飛び出してしまえば、どれだけ乱射されようともそうそう当たるものではないはずです。
「とにかく捕まえてみようぜ?」
「まてっ! 爆弾をもってたらどうするんだ!」
ライトを持った人が若い男の人を嗜めた瞬間に、ライトが揺れ動きます。今! 私は思いっきり横っ飛びし、明かりの外へ。さらに暗くてわかりませんでしたが、ここはどうやら兵舎のようで、ベッドや簡単な家具などが設置してあり、隠れる場所には困りません。
「逃げたぞ!」
「どっちにいった!?」
ベッドの下に飛び込み、そのまま壁に開いた穴から外へとヘッドスライディングの要領で文字通りすべり抜け、内部の様子を伺いながら息を殺すこと数分(もっとも私、発声しない限り呼吸の必要はないんですが……) 私が外に逃げたと気がついていないのか、中からは騒がしく何かを探す音が響いています。
《モンタナ、報告しろ 大丈夫か?》
外に出たことで私のIRビーコンが見えたのか、ラミレスさんが心配そうに声をかけてくださいました。
それだけで私の全身に力がみなぎり、先ほどまでの恐怖が嘘のように思考回路から排除されていきます。
「はい、大丈夫です。テキサスちゃんの現在地は?」
《三つ目の目標、北西に600mの》
その時、不意に強い衝撃を下半身に感じたかと知覚するのとほぼ同時に、私の体は空中を舞っていました。
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