・第9話 「嵐兎」 - (2011/02/27 (日) 22:04:13) の編集履歴(バックアップ)
第1部 戦闘機型MMS「飛鳥」の航跡
- 第9話 「嵐兎」
グワワアーン!!
廃墟ステージで大爆発が起きる。
砂地で砲撃を行っていたスーザンがびくりと振り向く。
砂地で砲撃を行っていたスーザンがびくりと振り向く。
スーザン「なっ・・・なんだ今のは?」
スーザンの砲撃から身を隠していたミシェルとヴァリアも驚いて廃墟ステージを見る。
ヴァリア「クソッタレ!一体どうなってんだ!」
戦乙女型MMSの「オードリ」がミシェルに近づく。
戦乙女型MMSの「オードリ」がミシェルに近づく。
オードリ「ミシェル、チームの半分はあの動けなくなった戦艦型神姫に撃破されてしまいましたよ」
ミーヤ「こりゃダメだよ」
戦車型のヴァリアが腕を組んで必死に考える。
ミーヤ「こりゃダメだよ」
戦車型のヴァリアが腕を組んで必死に考える。
ヴァリア「うーんうーん・・・どうしよう?」
そのとき、1機の黒い天使型神姫と飛鳥型の神姫がヴァリアたちの隠れている岩陰に飛び込んできた。
アオイ「調子はどうだい?」
エーベル「うは、酷いなこりゃ、そこらじゅう神姫の残骸だらけだ」
エーベル「うは、酷いなこりゃ、そこらじゅう神姫の残骸だらけだ」
ミシェル「あんたらは護衛機の相手をしていたんじゃ?」
アオイ「数機、ぶち落として加勢に来たぜ」
エーベル「今、残っているチームの残存神姫は何機だ?」
アオイ「数機、ぶち落として加勢に来たぜ」
エーベル「今、残っているチームの残存神姫は何機だ?」
ヴァリアが手を上げる。
チーム名「城東火力特化MMSギルド」
□戦車型MMS「ヴァリア」 Sクラス
オーナー名「松本 弘」 ♂ 25歳 職業 ベアリング工場員
オーナー名「松本 弘」 ♂ 25歳 職業 ベアリング工場員
□ウシ型MMS「キャナ」 Aクラス
オーナー名「木村 雄一」 ♂ 25歳 職業 システムエンジニア
オーナー名「木村 雄一」 ♂ 25歳 職業 システムエンジニア
□ケンタウルス型MMS「コルコット」 Aクラス
オーナー名「三浦 晴香」 ♀ 17歳 職業 高校生
オーナー名「三浦 晴香」 ♀ 17歳 職業 高校生
□ヤマネコ型MMS「ミーヤ」 Cクラス
オーナー名「河野 恵」 ♀ 17歳 職業 高校生
オーナー名「河野 恵」 ♀ 17歳 職業 高校生
ヴァリア「こっちは4体しか残っていない、武装も投棄しちまってろくな武装がない。
ミシェルもお手上げのポーズをする。
チーム名 「定期便撃沈チーム」
□ヘルハウンド型MMS 「バトラ」 Bクラス
オーナー名「合田 和仁」♂ 15歳 職業 高校生
オーナー名「合田 和仁」♂ 15歳 職業 高校生
□戦乙女型MMS 「オードリ」 Sクラス 二つ名 「聖白騎士」
オーナー名「斉藤 創」♂ 15歳 職業 高校生
オーナー名「斉藤 創」♂ 15歳 職業 高校生
□サンタ型MMS 「エリザ」 Bクラス
オーナー名「橋本 真由」♀ 17歳 職業 高校生
オーナー名「橋本 真由」♀ 17歳 職業 高校生
□マニューバトライク型MMS 「ミシェル」 Sクラス 二つ名 「パワーアーム」
オーナー名「内野 千春」♀ 21歳 職業 大学生
オーナー名「内野 千春」♀ 21歳 職業 大学生
□天使コマンド型MMS 「ミオン」 Bクラス
オーナー名「秋山 紀子」♀ 16歳 職業 高校生
オーナー名「秋山 紀子」♀ 16歳 職業 高校生
□フェレット型MMS 「スズカ」 Bクラス
オーナー名「秋山 浩太」♂ 19歳 職業 専門学校生
オーナー名「秋山 浩太」♂ 19歳 職業 専門学校生
□ウサギ型MMS 「アティス」 Sクラス 二つ名 「シュペルラビット」
オーナー名「野中 一平」♂ 20歳 職業 大学生
オーナー名「野中 一平」♂ 20歳 職業 大学生
□蝶型MMS 「パンナ」 Bクラス
オーナー名「田中 健介」♂ 19歳 職業 高校生
オーナー名「田中 健介」♂ 19歳 職業 高校生
□剣士型MMS 「ルナ」 Aクラス
オーナー名「吉田 重行」♂ 28歳 職業 電気整備師
オーナー名「吉田 重行」♂ 28歳 職業 電気整備師
□ハイスピードトライク型 「アキミス」 Bクラス
オーナー名「狭山 健太」♂ 19歳 職業 大学生
オーナー名「狭山 健太」♂ 19歳 職業 大学生
ミシェル「こっちも似たようなものですわ、半分以上の神姫は生き残ってますけど、戦意を喪失して、実質戦えるのは数体ってところかしら?」
チーム名「1111111」
□黒天使型MMS「エーベル」 Sクラス
オーナー名「斉藤 由梨」 ♀ 22歳 職業 商社OL
オーナー名「斉藤 由梨」 ♀ 22歳 職業 商社OL
□戦闘機型MMS 「アオイ」 Aクラス
オーナー名「立花 一樹」♂ 24歳 職業 事務機営業マン
オーナー名「立花 一樹」♂ 24歳 職業 事務機営業マン
アオイ「たかが、一隻の死にぞこないの戦艦型神姫にキリキリマイとはな」
アキミス「結局、生き残ってるのは、臆病な腰抜け神姫と要領のいいベテラン神姫だけってところだ!!」
コルコット「なんやと!!」
ミーヤ「うるさいな」
アティス「喧嘩するな!!まずはあの戦艦型神姫をどうするか考えないと・・・」
エーベル「誰か指揮を取ってくれ!Sクラスのベテランがいいな」
ヴァリア「俺はいやだよ」
オードリ「私もいやですよ」
ミシェル「・・・・私が取ろうか?」
アティス「頼む」
エーベル「決まりだな」
アオイ「ベテランのAクラス以上の神姫だけで、一斉攻撃だ」
エーベル「うん?」
アオイが砂地に簡単な絵を描く
アキミス「結局、生き残ってるのは、臆病な腰抜け神姫と要領のいいベテラン神姫だけってところだ!!」
コルコット「なんやと!!」
ミーヤ「うるさいな」
アティス「喧嘩するな!!まずはあの戦艦型神姫をどうするか考えないと・・・」
エーベル「誰か指揮を取ってくれ!Sクラスのベテランがいいな」
ヴァリア「俺はいやだよ」
オードリ「私もいやですよ」
ミシェル「・・・・私が取ろうか?」
アティス「頼む」
エーベル「決まりだな」
アオイ「ベテランのAクラス以上の神姫だけで、一斉攻撃だ」
エーベル「うん?」
アオイが砂地に簡単な絵を描く
アオイ「いいか、ここが俺たちがこそこそ、隠れている岩だ、この岩の20メートル先に戦艦型神姫が構えている」
ミシェル「戦艦型神姫は被弾していて動けない。だが、奴の砲座とレーダーもろもろはばっちり生きている」
アティス「動けなくなっただけで、戦闘能力は下がってへんな」
オードリ「・・・・接近して攻撃が一番、有効ですが、あの強烈な主砲と対空砲とミサイルをなんとかしないと・・・」
ヴァリア「せやけど、敵は優秀なレーダーとマスターの指揮管制で撃ってくる。レーダーをなんとかしなと・・・どうにもならないぞ」
アオイ「奴のレーダーを30秒だけ妨害できる手があるんだけど?」
エーベル「?なんだ?ECMか?」
ルナ「そんな高級な電子装備持っている神姫おるかいな」
アオイ「古い100年も前の手だが・・・これだ」
ミシェル「戦艦型神姫は被弾していて動けない。だが、奴の砲座とレーダーもろもろはばっちり生きている」
アティス「動けなくなっただけで、戦闘能力は下がってへんな」
オードリ「・・・・接近して攻撃が一番、有効ですが、あの強烈な主砲と対空砲とミサイルをなんとかしないと・・・」
ヴァリア「せやけど、敵は優秀なレーダーとマスターの指揮管制で撃ってくる。レーダーをなんとかしなと・・・どうにもならないぞ」
アオイ「奴のレーダーを30秒だけ妨害できる手があるんだけど?」
エーベル「?なんだ?ECMか?」
ルナ「そんな高級な電子装備持っている神姫おるかいな」
アオイ「古い100年も前の手だが・・・これだ」
アオイは岩の影にあるゴミ袋に煙草のアルミホイルの包装を指差す。
エーベル「アルミホイル?ああ・・・そういうことか」
エーベルはにやりと笑う。
アティスも気が付く。
アティス「クレイジー!!正気じゃないわー」
オードリ「アルミホイル?なんに使うのですか?」
エーベルはにやりと笑う。
アティスも気が付く。
アティス「クレイジー!!正気じゃないわー」
オードリ「アルミホイル?なんに使うのですか?」
アオイ「こうつかうんだよ!!」
アオイはばっと岩陰から踊り出ると、煙草のアルミホイルの包装を掴んで、スーザンに向かって飛んだ。
スーザン「!!!敵神姫接近!!」
西野「ええい、しつこい連中だ!!まだ攻撃してくるか!!」
西野「ええい、しつこい連中だ!!まだ攻撃してくるか!!」
岩陰から数十体の武装神姫がどっと飛び出してくる。
ミシェル「突撃!!突っ込むんだ!!」
アティス「ええい、ままよ!!」
オードリ「やああああああああ!!」
アティス「ええい、ままよ!!」
オードリ「やああああああああ!!」
西野「撃て!!叩き潰せ!!スーザン!!」
スーザン「了解!!」
スーザン「了解!!」
スーザンはレーダー照準でアオイたちに合わせるが・・・
アオイはリアパーツのプロペラにアルミホイルの包装を投げつけた。
高速回転するプロペラによってアルミホイルの包装がコマ斬れになって、空に舞う。
高速回転するプロペラによってアルミホイルの包装がコマ斬れになって、空に舞う。
ビーーーーーーー!!!
スーザンの射撃レーダーが無数に飛び散ったアルミホイルの包装に反応し、真っ白に堕ちる。
スーザン「うわああ!!!な、なんだこりゃあ!!!レーダーロスト!!目標をロックできない!!」
西野「しまった!!チャフだ!!アルミ箔を散布してレーダーを撹乱しやがったな!!」
西野「しまった!!チャフだ!!アルミ箔を散布してレーダーを撹乱しやがったな!!」
バンっと筐体を叩く西野。
ラジオにアルミホイルをまくと聞こえなくなる原理をご存知だろうか?
電波は電場(空間に電気の力がおよんでいる状態)と磁場が変動しながら空間を伝わっていく波。金属は電場で揺り動かされやすい状態の電子を多数含んでいて,金属にあたった電波の電場変動はこの電子を揺さぶることに消費される。電波はラジオのアンテナまで「電波」として届かなくなる。
一般に「チャフ」と呼ばれるシステムは、電波は金属によって反射されてしまう原理であり。
電波誘導装置のジャミングに使われるのもアルミ箔を細かく刻んだもの。
電波誘導装置のジャミングに使われるのもアルミ箔を細かく刻んだもの。
アオイは煙草の内装のアルミホイルを利用して即席のチャフ、ウインドウを作ったのだ。
遠距離からレーダーを使って射撃を行うスーザンは、アルミ箔の妨害によって正確な位置と砲撃がまったくできなくなっていた。
西野「ええい!!ソナーだ!!音響探知!!それで割り出して攻撃し・・・」
ミシェルが蝶型神姫のパンナを肩を叩く。
ミシェル「パンナ!!歌って!!!」
パンナをすうーーと息を深く吸うとマイクの出力を大音量に上げて歌った。
ミシェル「パンナ!!歌って!!!」
パンナをすうーーと息を深く吸うとマイクの出力を大音量に上げて歌った。
パンナ「私の歌を聞けェ♪」
ズドオオン!!
再び廃墟ステージで爆発が起きる。
スーザン「!???!?!?!」
西野「どうしたスーザン!!」
スーザン「う・・・歌が・・・聞こえる・・・」
スーザン「う・・・歌が・・・聞こえる・・・」
アオイとエーベルが低空飛行で急接近する。
それに続くオードリとミシェル、アティス、アキミス、ルナ
後方ではヴァリアが拳銃を片手に支援射撃を加える。
ヴァリア「撃て!!支援するんだ!!」
コルコット「了解ッー」
ミーヤ「撃破された神姫の武装を使うとは考えましたね」
キャナ「ごちゃごちゃ言わずに撃つ!!」
コルコット「了解ッー」
ミーヤ「撃破された神姫の武装を使うとは考えましたね」
キャナ「ごちゃごちゃ言わずに撃つ!!」
ヴァリアたちは周りで撃破された神姫の残骸から使えそうな武装を拝借してバカスカ撃ちまくる。
スーザン「ダメだァ!!!レーダー、センサー共にジャミングされて使えねえ!!!」
西野はダンと筐体を叩く。
西野「ならば、光学目測射撃だ、レーザー照準で攻撃しろ!!三角法射撃用意!!あの岩とあの松の木、それから大阪城の天守閣を目標にして三角法にて側距、敵機の位置を割り出して砲撃しろ!」
スーザン「クソッタレ!!アナログかよ・・・」
西野はダンと筐体を叩く。
西野「ならば、光学目測射撃だ、レーザー照準で攻撃しろ!!三角法射撃用意!!あの岩とあの松の木、それから大阪城の天守閣を目標にして三角法にて側距、敵機の位置を割り出して砲撃しろ!」
スーザン「クソッタレ!!アナログかよ・・・」
キューーインンイン・・・シャカシャカ・・・
演算処理を0.5秒で済ませるスーザン。
演算処理を0.5秒で済ませるスーザン。
スーザンは目を蒼く光らせて、じっと攻撃してくる神姫たちを見つめ、砲撃の準備をする。
ときたま、近くにヴァリアたちが放った砲弾が着弾し爆風と破片が降ってくるが気にしない。
ときたま、近くにヴァリアたちが放った砲弾が着弾し爆風と破片が降ってくるが気にしない。
西野「弾着観測は俺がする!!戦闘砲撃用意右80度交互撃ち方、初限入力2335砲撃開始、方向測定はじめ」
スーザン「右ヨシ左ヨシ、敵機距離23160・・・」
スーザン「右ヨシ左ヨシ、敵機距離23160・・・」
西野がマイクを掴んで叫ぶ
西野「撃ち方はじめッ!!!!!!」
ズドンズドンズドンズドンズドンズドンッズドンズッドオン!!
To be continued・・・・・・・・
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