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ドキドキハウリン その3 - (2006/10/24 (火) 01:53:27) のソース
**魔女っ子神姫ドキドキハウリン **その3 ---- だらしなくベッドに寝ころんだ静香の顔は、今までに見たことがないほど険しい物だった。 「うー……」 目の前のノートが真っ白なのだ。 もちろん学校の宿題などではなかった。 傍らに私の写真が何枚か置いてある所を見ると、どうやら新しい衣装のアイデアを考えているらしい。 「思いつかない……」 静香が悩むなんて、珍しい。 眉間には見たこともないほど深いしわが寄っている。 これが、いわゆるスランプというやつだろうか。 (そうだ) 私はふと、前にネットで見た情報を思いだした。 感情がトゲトゲしくなったときに、落ち着くための方法を、だ。きっと悩んでいる静香にも効果があるだろう。 「あの……静香」 おずおずと静香の傍らに腰を下ろし、そのままころりと寝ころんだ。 「んー?」 澱んだ瞳で、こちらをぼんやりと見遣る静香。 「えっと……」 足を伸ばし、腰でバランスを取りながら、そっと両足を開いてみた。 「…………」 足と足の間……股間からは、静香の瞳がこちらを見つめている。 続く動作で、ゆっくりと両足を閉じる。 再び開けば、そこにあるのはじっと見つめる静香の瞳。 開く。閉じる。 開く。閉じる。 繰り返すたび、静香の瞳がこちらを捕らえて……。 「ぁう……」 恥ずかしさに、顔が火照るのが分かった。 でも静香のためだ。 閉じる。開く。 閉じる。開く。 「……ココ」 ぱかぱかを繰り返す私に、静香の手がゆっくりと伸びて……。 「……静香?」 「あたし、それよりこっちの方が好みなんだけどなぁ……」 整った細い指が、私のお腹にすっと触れた。 「ひ……っ」 恥ずかしさにセンサーの感度が狂っていた私は、思わず甘い声を上げてしまう。 「ふふっ。ココのお腹、すべすべしてる……」 「ひ……ぅ……っ」 センサーを調整するより早く、静香の指が私の触覚を制圧した。 「ぁ……しず……かぁ……」 「ん? ココ、こっちとか弱いのかなぁ?」 過剰な情報に調整中のセンサーがさらに狂わされ、私の心は静香の指先に侵されていく。 「ひぁ……っ!」 「ココ、さっきより、こっちの方が可愛いよ?」 耳に届くのは、静香の甘い声。 「ぁふ……ぁ……ぁぁっ!」 柔らかな指が、私の躯を優しく蹂躙する。 「ほら、鳴いてごらん?」 「は…あぁ……ぁぁあっ!」 そして静香の指先が、私の胸をふにゃりと押し潰し……。 「ぁあああーーーーっ!」 私の意識は、あっさりと闇の中に沈んでいった。 「ありがとね、ココ。おかげで良い服が作れそう」 オーバーフローした意識が戻ったとき、静香はノートにペンを走らせていた。 いつもの軽快なテンポだ。どうやら、何か良いアイデアが浮かんだらしい。 「そう……ですか」 AIは復帰したものの機体側は安全装置が働いているらしく、まだ体に力は入らなかった。 でも。 「良かったです」 笑顔の静香を疲れ切った体で眺めながら、こういうのも悪くないな……と、思った。 「でも、どこで読んだのか知らないけど……ああいうはしたないこと、止めた方が良いよ?」 ちょっ! 「ひどっ!」 下着姿のあなたに言われたくないんですが! [[戻る>http://www19.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/121.html]]/[[トップ>http://www19.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/118.html]]/[[続く>http://www19.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/123.html]]