武装神姫SSまとめ@wiki内検索 / 「コラボレート短編 その1 「ねここの風」」で検索した結果
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コラボレート短編 その1 「ねここの風」
コラボレート短編 その1 『ねここの風』 ・・・。 日が燦々と照らす新緑の葉。影は短く濃いが、暑さとまではいかない穏やかな日。 全く平和な気候に反して彼女は不機嫌であった。 ローファーの靴の踵をカツカツと鳴らしながら、肩をいからせ、その細く整えられた眉を吊り上げながら、一見して機嫌が悪いと解る表情のままに人通りの少ないブロックを歩いていた。 そのポニーで括られた碧が僅かに混ざった頭の上で。一体のマオチャオが少し寂しそうな感を漂わせてちょこんと座っている。 「みさにゃん・・・」 「何?」 かけられた声に、多少ぶっきらぼうに答えながら。彼女、風見美砂は、マオチャオ・・・ねここの問いに反応する。 「あのね。ねここ・・・もういいから」 「ダメなのっ」 そう、少し強い語気で言われ。ねここは尚も何かを言おうとしたが、やがてしょんぼりと尻尾を垂らして押し黙っ... -
2036の風
...レート企画 コラボレート短編 その1 「ねここの風」 ・・・・・・・・・原作:ねここの飼い方 -
武装神姫のリン
あらすじ 普通の会社員、藤堂 亮輔が初めて買った武装神姫のリン。 彼女と亮輔の日常だったり非日常だったり、そんな毎日。 コラボレーション大歓迎です。 死んだりしない限り思うがままに使っていただいて結構です。ガチエロでも可です。 著/リンのマスター あらすじ武装神姫のリン オリジナル武装・技解説 第1章~割と平和な日々~ 第2章~なんだか波乱な日々~ 第3章~ひたすらほのぼのする日々…になってねぇ!!てかエロえろ?~ 武装神姫のリン 外伝 "J dreamer" 鳳凰杯篇(バトル分補給もかねて) インタールードシリーズ 武装神姫のリン オリジナル武装・技解説 第1章~割と平和な日々~ 武装神姫のリン 登場人物設定~第1章~ 燐の1 「リン」 燐の2 「初めてのプレゼント」 燐の3 「イベントへ」 燐の4 「予想外の初陣... -
魔女っ子神姫☆ドキドキハウリン
魔女っ子神姫 ドキドキ☆ハウリン あらすじ この物語は、魔法世界ドキドキ☆ワールドから不思議な杖を受け取った鋼の少女が、 全世界を愛と幸せで満たすために全世界に散らばる百人の魔女っ子神姫を相手に壮大な マジカルバトルを繰り広げる…… ……ような話では全然なくて、ワガママなマスターに引きずり回される普通の神姫の普通のおはなしです。 なんか全体的にエロとゆーかセクハラ発言多めですが、世界を愛と幸せで満たす一環ということでご容赦下さい。 あと、>エロあり のページは18禁シーンがありますので、18歳未満のマスターさんは見ないでくださいね。 コラボも歓迎です。 特に制限などありませんので、入り用でしたらご自由にお使い下さい。 殺されては困りますが、がっつりエロもどんとこい……というか、むしろ見たiうわなにをするやめあqwせdrftgyぶ... -
ねここの飼い方、そのきゅう、前半
「ここまで……きたよ」 「その様ね」 運命の巡り合わせ、若しくは宿命? 「今度は負けないの……っ」 「良い心意気ね、でもまだ私には及ばないかしら?」 あの人と対峙するその舞台は 「それでも、行くのっ!」 ねここの飼い方、そのきゅう いっかいめ(1/7) 「ではお願いしますね、風見さん」 「はい……わかりました」 ここはホビーショップ・エルゴ。いつの間にかすっかり常連になった今日この頃です。 そして今店長に言われたのは、今週末に開催されるエルゴ主催のエルゴ改装記念大会、それへの参加打診でした。 何でもランクフリーの大会だそうで、サードランカーの私たちにも折角だから出てほしいとの事。 まぁその日は何も予定はなかったのだし、構わないのだけれども…… 「雪乃ちゃん、何で店長さんを睨み付けてるの……?」 「いえ別に?... -
ねここの飼い方、そのはち
其処は今は二人だけの世界。 「手加減は……しません。それは貴方に対する侮辱になるから」 静寂の続く荒野に聞こえるのは、二人の声と風の音だけ。 「ねここも、しないよ。後悔したくないから」 そして二人は動き出す。 雌雄を決するが為に。共に未来を歩いてゆく為に。 ねここの飼い方、そのはち 『ひっつさぁつ!ねここぉ・フィンガー!!!』 『すぱぁぁぁぁく、えんどぉ!!!』 ピィー 『試合終了。Winner,ねここ』 「やったぁ☆ 大勝利なのっ♪」 アクセスポッドから飛び出し、姉さんに抱きつきながら嬉しさを全身で表現するねここ。 ここはホビーショップ・エルゴ。ねここは公式戦エキシビジョンマッチ(無差別級)の対戦を勝利で終えたところだ。 今年に入ってからのねここは、破竹の勢いで勝利を積み重ねている。 ... -
ねここの飼い方、そのご
「……えー、と」 「……ぇっとぉ…」 「………」 居間でテーブルを挟んで向かい合う3人 ねここまで困惑している時点でどう見ても普通の状況ではなく。 ねここの飼い方、そのご 『やっと……みつけた』 そう呟いたのは、風見家玄関先に佇む影の持ち主。 『あの人が、ここに……』 再びそう呟くと、彼女は敷地の中へ足を踏み入れていく。 「にゃー☆わー☆きゃー☆」 「ねここ~、ぶつかって怪我だけはしちゃだめよー」 「はぁ~い、わー♪」 世間はまだまだお正月、なので2人とも家でのんびりと……でもないかな、私はね。 ねここは先日買ってきた神姫用バランスボールで、ぽよんぽよんと部屋中を跳ね回っています。 スーパーボールよりよく跳ねる感じね…流石ねここ。 私はというと、先日使用して不具合が出た爪猫アーマーの修理と改良を行... -
ねここの飼い方、そのに
「うにゃ!?」 バッタリとその場に倒れこむ、ねここ。 『試合終了。Winner,十兵衛』 無慈悲に流れるジャッジAIの合成音アナウンス 『い、以上がこの試合の内容だぁぁぁ!!なんて正確無比な射撃!タイプストラーフとは思えない落ち着いた攻撃法だぁぁぁ!』 「え……」 私は呆然としてスクリーンを眺めるしかなかった。全身真っ白になって崩れそうだったかも…… ねここの飼い方、そのに 「ねここ頑張って優勝する~☆」 「よぉし、応援いっぱいしちゃうよ♪優勝したらねここの好きなご飯作ってあげるー」 「わぁい♪じゃあじゃぁみさにゃんお手製の杏仁豆腐がいいの☆」 などと今日は2人とも妙なハイテンションになってます、その理由はねここの公式戦デビューの日だから。 この前センターに行って買い物をした時、新人戦のチラシを貰いそれをみ... -
ねここの飼い方・その絆 ~五章~
お互いに準備も終わり、何時ものように颯爽とバトルフィールドへとログインする、ねこことネメシス。 モニタ画面をみれば、そこにいるのはぐるぐると腕を回して感触をチェックしているねここ。 「ねーねーみさにゃん?」 「なぁに、ねここ」 それら戦闘開始前の準備運動を兼ねたチェックをしながら、ほにゃっと聞いてくる。 「このコの名前、なんになるの~?」 「嗚呼、まだ決めてなかったわね、……んー。とりあえず『炎幻機』とでも名乗っておこうかしらね」 「えんげんき……了解なのっ!」 さて、この新しい装備で、私をどんな風にワクワクさせてくれる動きを見せてくれるのかなっ。 ねここの飼い方・その絆 ~五章~ 『Battle start!』 試合開始を告げる文字が、フィールド内の上空にクッキリと浮かび上がる。 舞台は前回... -
ねここの飼い方・光と影 ~十章~
「私の愛機、"ネオボードバイザー・ガンシンガー”この力で貴方に……貴方に!」 それは本心、それとも虚心? 「そして……この力も、使わせて貰います!」 同時にガンシンガーの後部より射出煙が舞い上がる。失われた左腕を、新たな姿へと変貌させる為に。 「それ、ねここのっ!?」 彼女からは悲鳴にも似た、驚愕の音律が発せられる。 「そう。貴方から得たデータを元に、私が再構成した貴方の牙、"ヤンチャオ”……いえ、ねここフィンガーと言ったほうが、宜しいでしょうかね」 ねここにより、切断された腕。 それを補うのは、ねここより奪った腕。 但しその色は、私と同じ漆黒と血のような鮮やかな紅に彩られていて。 ねここの飼い方 光と影 ~十章~ ハイパーチャージャーが唸りを上げ、鋭く煌びやかな放電現象が、闇の世界に映え渡... -
ねここの飼い方、そのじゅうよん(18禁
「ユキにゃ~ん……どっこかな~♪ にゅふふふ……」 嗚呼、ねここが私を探してくれるなんて、普段なら心の底から嬉しい事態の筈なのだ……なのに。 「に゛ゃ☆」 その言葉に、ビクッ! っと隠れていると言うのに背筋に寒気が走る。私は神姫なのに、ねここが好きなのに。 「み~っつっけったぁ~♪」 ガバァ! と一気に隠れていた私に向かいダイブしてくるねここ。 「い、今はダメですぅぅぅぅ!」 私は抱きついてこようとするねここを必死に回避して、再び広大な屋敷内を逃げ回る羽目になる。 あの女の口車に乗った自分が情けない…… ねここの飼い方、そのじゅうよん 「さぁさ、今日はたっぷり御馳走を用意致しましたので、たんと召し上がれ」 「はぁい、なの~☆」 「……頂きます」 私とねここは何十畳もあるであろう和室にいた。 巨大な... -
ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅩⅤ(改訂版)~
「――――ふぅ」 何故こんな事になったのだろうか。重い溜息を吐き出しながら、つくづくそう思う。 アキラに喜んでもらう為の行いの筈が、アキラを貶める事に繋がりかねない出来事の発端となり、今の私は喉元にナイフを突きつけられたようなギリギリの状態に陥っている。 そして今、私が身に着けている衣装はアキラに喜んでもらう為の愛らしい可憐な洋服ではなく、鉄の冷たい輝きを放つ漆黒の鎧と翼。眼前に広がる風景は、小山と浅い谷がいくつも連続して広がり、その山を覆うように私たちの数倍の背丈を持つ針葉樹林が整然と林立している、広大な針葉樹林の森だった。 無論、本来15cmサイズである私たちにとってこのような縮尺の風景があるわけもない。電子の渦、膨大な数字の海に構築された、人間には決して触れる事の出来ない、幻想の空間。 だがヒトの心を持ちながらも、電子の頭脳を持つ、私たち……武装神姫にとって、其処... -
ねここの飼い方・その絆 ~八章~
「んぐんぐ……ぷはぁ、やっぱ朝はコレだね!」 「フられマスター」 台所でトランクス一枚で腰に手をあて、1リットルの牛乳パックをぐい飲みする男と、傍らに座る神姫1人。 「……山田君、座布団ぜん――」 「これで10枚、やったー」 「違うだろう。そっちじゃないし、そのギャグは笑えないぞ」 「マスター仕込み、私に責任無い。 それに笑えないのは、マスターの惨状」 「久々の一夜を満喫したというのに、何を言うかねこの子は」 「そのカラダとココロを利用だけ利用され、弄ばれ、捨てられた」 「……せめて愛欲に塗れた一夜とでもっ」 寒いボケと寒い突っ込み。朝の爽やかな空気の中、傍から見たら非常に痛い光景が繰り広げられている。 「……で、例のアレはどうだったかね?」 目を細め、急に真面目でシリアス表情になる志郎。 「全て録画OK。現在編集作業中」 「ブラボーだ、アリア。 ... -
ねここの飼い方、そのろく
パァン、と乾いた音が周期的なリズムで地下室に木霊する。 そこは風見家地下室に作られた、武装神姫用トレーニングセンター (元々は普通のトレーニングルーム。新築時に作ったはいいが誰も使わないまま放置>物置化していた物を改装) そこには新たな住人のために射撃場が増設され、その新しい住人である雪乃が射撃練習を行っていた。 「雪乃ちゃんって射撃上手いよね~。蓬莱壱式とかだけじゃなくてハンドガンとかも得意なんて珍しい気もするし」 私はその後ろで見学しているのだけども。 「はい。以前は旦那様の護衛役も兼ねておりましたので。護衛中は吼凛を装着出来ない場合もありますので、 そのためにも通常服装時に使用可能である手持ち式銃器の扱いは一通り心得ております。 現在でも腕は衰えてないつもりですので、美砂様もねここも私が危険からお守りする所存です」 と言うと、手持ち... -
ねここの飼い方、そのじゅうさん、後半
「……動きに精彩がありませんね。貴方の実力はその程度なのですか?」 「まだ……いけるのっ!」 ブースター全開で、上空にて待ち構えているマイティに突っ込んでいくねここ。だけどそんな直線過ぎる動きじゃ…… 「期待外れです」 マイティはほんの少し軌道を横にずらすと、今まで自分の居た位置にレーザーライフルを差し出す。 ……それは突進してくるねここの頭が通過するであろう位置。 「え!?」 直後、グシャッ!!!と鈍い音が聞こえてきそうな状況が、フィールドに出現する。 ねここの飼い方、そのじゅうさん、後半 「うー!マイティちゃんなのっ!!!」 「きゃ!?いったぁ……あ、ちょっと~」 「やっと会えたの~♪ ねここの憧れだったんだからっ」 しっぽフリフリしながらマイティちゃんに抱きつく……いや限りなく押し倒してるような状況を演出し... -
ねここの飼い方、そのじゅうさん、前半
「いっけぇぇぇぇぇぇ!!!」 敵に向かい全力で突撃するねここ。一気にねここフィンガーで勝負を決めようと……! 「甘いですの!」 ねここの研爪が相手の神姫のボディに到達する寸前、ピタリとその切っ先が止まる。 「こ……このっ、まだまだなのっ!」 最大出力の電撃と突進による慣性力をフルに使い、正面から相手のフィールドを突破せんとするねここ。 人間では直視しきれないほどの閃光がフィールド中に充満している。だけど…… 「いけない、ねここ下がって!」 「え?に゛ゃぁ!?」 先ほどまでの閃光が消え去り、今度は大爆発がフィールドの主役となる。 やがて爆煙が収まり、ねここと対戦相手の神姫の姿が視認出来るように。 相手は無傷、ねここは無残にも右腕がゴッソリ消え去っている。 それは相手からのダメージによるものではなく、過負荷でオーバーフロー... -
ねここの飼い方・光と影 ~一章~
「……ただいま」 そう呟きつつ、私は自らの家の玄関を潜る。 だけど……それは無駄なこと。 私が望む声が、コトバが返ってくる事はない。 「おかえりなさい」 ふと、そんな声が聞こえた気がする。 だけど其れは、自分の持つバッグの中から聞こえてきている。 「貴方なんかに、言ってほしくない」 「……出過ぎた事をしました、アキラ」 私は帰る、自らの家へ。 誰もいない……家へ…… ねここの飼い方・光と影 ~一章~ 「亡霊神姫?」 そのある意味滑稽なキーワードに、思わず飲んでいた紅茶でむせっかえりそうになってしまった私。 「えぇ。この前ココが負けた娘がちょっと気になったので調べてみたのだけれど、 その娘……黒いアーンヴァルの“ネメシス”ちゃんはそういう二つ名で呼ばれているみたいなの」 彼女…戸田静香さん…はそう続ける。 「十兵衛ちゃんも倒されちゃうし、... -
ねここの飼い方、そのよん
『さて今宵始まります!本センター大晦日年越し企画、特別リーグトーナメントぉ!サードリーグの部ぅ、開幕だぁ! 』 「…ぅーん」 『初戦はなんとぉ!あの鶴畑3兄弟の末娘、鶴畑和美嬢がなんと~っ、特別参戦! 同じく特別参戦、来期発売の当社新製品でもある騎士型MSSのジャンヌと共に、その華麗な血筋の力をみせつけてくれるのかぁっ!』 「…ぅにゅう、なんかうるさいの」 軽快なアナウンサーの実況が無理やりにでも場を盛り立てようとしているようで。 『その対戦相手はぁ!今年デビューしたての新人、風見美砂嬢~! そして猫型は標準装備が一番愛らしい!ねここのポテンシャルはどこまで発揮されるのか!』 「そうねぇ、年末の思い出作りのつもりが何でこんな事になっちゃったのかしら……」 何故か私たちは広い会場のど真ん中にある特設ステージの舞台に立つ羽目になっ... -
ねここの飼い方・その絆 ~四章~
夢。 波間をたゆたうように拡散する意識。 思い浮かぶは、あの人の笑顔。 だけど、それは、一瞬のうちに儚く掻き消えて。 変化し現れるは、鋭さと強さを湛えた眼光を持つ、少女。 「…………!」 少女に向かって、言葉を紡ぐ。だけど、それは、自分の耳にすら届かなくて。 「言い訳、出来んのやろ」 そのヒトコトが、心に突き刺さる……ココロに。 少女の顔はモザイクがかったように歪み…………変化しながら。 「アンタは……貴女は、裏切り者。不良品……なの」 死刑宣告にも等しい言葉を穿つのは、生命力に溢れた若葉色の髪と瞳を持つ……大切な、少女。 それは…… ~四章~ 「っ!?」 勢いよく跳ね上がるように布団から上半身を引き起こす。いや、文字通り飛び起きる。 「うぅ……嫌な夢」 半ば無意識に手の甲... -
ねここの飼い方、そのさん
「みてみてみさにゃん~、こんなおっきいの捕ったの☆」 「……ぁぅ、朝からなによぅ……て、きぃ~~~~ぃ~ゃ~~~~~~ぁ~~~~~!?」 嬉しそうにはしゃいで自慢げに報告してくるねこのの腕には、でっかいネズミが一匹。 「捕るのは構わないけど、見せないでいいからっ!外にポィしなさいって何度も言ってるでしょー!」 「はぁ~ぃ、ちぇ~」 うぅぅ、毎日のようにゴキ○リやネズミを見せ付けないで欲しいです、今日はよりにもよってわざわざ叩き起されたし(涙 「それと、すぐにお風呂入ること!専用スーツ着ないで捕っちゃダメって言ってるでしょう。全身よーく洗うこと!」 「はぁい♪ねここおふろすきすきー☆」 (珍しいヤツよね、猫なのにお風呂好きって) ねここの飼い方、そのさん あの日以来ねここは特訓と称して、我が家の害虫退治を... -
ねここの飼い方・その絆 ~二章~
「せやね。なら名乗らせてもらおか。ウチはあんたみたいな軟弱な飼猫とは違う、高貴なる寅。ティグリース。 うちのマスターからもろた名前は、疾風(はやて)。 アンタみたいなニセモンの流星とは違う、本物の速さに相応しい名前やろ?」 か……完璧に挑発されてる。と言うか…… 「ニセモノじゃないのっ。ねここはねここだもん!」 流石にムっとした顔で、その寅型……疾風を睨み付けるねここ。 「何遍かみせてもろたで、アンタのバトル映像。 しゅーてぃんぐすたーやったか、アンタの装備。あないなモン、ただ推力にモノ言わせて馬鹿正直に真っ直ぐ飛ぶだけのロケットやないか。 しかも古臭くてゴツいブースターに頼り腐って、美しさの欠片も無いわぁ。せっかくの翼が台無しやろ。初代在庫様が化けて出るで。 おまけに大振りすぎるレーザーライフルなんぞ2丁もくっ付けて。しかも左右の射角無いも同然... -
ねここの飼い方・その絆 ~十章+エピローグ~
「ねここは……もぅ……」 地響きの様な足音を巻き起こしながら、ゆっくりと威圧的な足取りで近づいてくる疾風。 「もぅなんや? 子猫ちゃんから、もーもー鳴く丑にでもクラスチェンジでもしたんかいな」 美味しそうな獲物を前に、猛獣の血が、食欲が騒ぐのか、ニヤニヤと悪趣味な笑みを浮かべている。 「もう……自分に、負けないっ!」 次の瞬間、タイヤが地面を抉り土砂を巻き上げるほどの唸りをあげ、怒涛のパワーで逆に突進をかけるねここ。 「丸見えやでっ!」 だけどその突進には、先程まで滑らかな動きは全く見られず、加速も背中のスラスターとのタイミング連動が完璧ではなかった為に、相乗効果のない力任せの挙動となり鋭さも失われてしまっていた。 「にゃっ!?」 疾風は挙動の鈍った弾丸を真っ向から受け止め、そのままガッチリと組み合う2人。 いや、この場合組み合うというよりも、ねここが捕まっ... -
ねここの飼い方・光と影 ~八章~
「にゃー……ぅ~……」 爽やかな木漏れ日の中、縁側に丸まって転寝をする猫……もとい、ねここ。 「……んぅ?」 私の膝の上で気持ちよさそうに寝ていたねここが、ピクリと何かに反応を示す。 「ねここ、どうしたの?」 「ん……なんでもないの。勘違いなの~」 「……そう、ならいいけれど」 ねここの飼い方・光と影 ~八章~ 「さて、そろそろプリンが冷えた頃ね。ちょっと持ってくるからおやつにしましょう」 「はぁい、なの」 そう呟きつつ、膝の上で丸まっていたねここを座布団の上へと優しく預け、奥へと歩いてゆく……風見……美砂。 私はその様子を、近くのよく覆い茂った樹木の中より眺めていた。 ねここは座布団の上で丸まったまま、しっぽを揺らせつつ寝息を立てている。 今がそのチャンスなのだろう。 (私は……) だが私の足が、その手... -
えむえむえす ~My marriage story~
えむえむえす ~My marriage story~ story 第0話 『2人の時間』 第1話 『奥様は神姫』 Aパート 第2話 『奥様は神姫』 Bパート 第3話 『看護な日々』 Aパート 第4話 『看護な日々』 Bパート 第5話 『いんたーみっしょん』 第6話 『どきどき☆だぶる?でーと』 第7話 『それは初めての・・・』 第8話 『初陣』 第9話 『力と共に』 第10話 『そして、二人で』 *New* Coming Soon……? えむえむえす・キャラクター紹介 event *New* 『コミックマーケット87』(終了) 12/28に東京ビックサイトで開催されます、コミックマーケット87に出展しました。 ● 新刊 ● 『MMS MECHANICS』 表紙フル... -
ねここの飼い方、そのきゅう、後半
『試合終了。Winner,十兵衛』 判定を告げるジャッジAI。 やがてアクセスポッドが開き、ねここが顔を出す。 「ねここ……」 「えへへ……負けちゃった☆」 にぱ、っと少し照れ臭そうな表情で私たちに微笑むねここ。それは私をどこか安心させるような、不安にさせるような。 私はぎゅ、っと抱きしめてあげて 「よく頑張ったね」 と、それだけを言ってあげたのでした。 「よく健闘した方よ、ねここちゃん」 その声に私たちが振り向くと、そこには十兵衛ちゃんとそのマスターが立っていて。 十兵衛ちゃんはまた何か雰囲気が違うかな、今度はお姉さんぽい感じがする…… なんというか、よくコロコロ雰囲気が変わる人だね。 「懐に飛び込まれるなんて、私もまだまだみたい。 次は、完全に叩きのめしてあげるから覚悟しておきなさいね」 褒めてるんだか挑発してるのだか……どっちもかしらね。... -
ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅩⅥ~
――――ヒトは、死に際して走馬灯を見ると言われる。 『ファイエル!』 アガサの号令一下、圧倒的な威力を誇る荷電粒子砲が発射され、私を消滅させるため、激しい閃光が迫り来る。 私は死に抗うように、必死に回避マニューバを行おうとするが、運動性に劣るファイター形態で突撃を行ってしまった為に、高速で迫りくる荷電粒子から逃れる事は不可能に思えた。 最大加速中の機体は、とにかく重く感じられる。回避マニューバを行おうとしても、直進し続ける機体は水飴の中を突き進んでいるかのように舵が効かず、僅かに機先を変更するのがやっとの有様だ。 曲がらない機体。迫り来る死と破壊の権化。全てがスローモーションのようにゆっくりと進んでいくように感じられる。しかし、もうどうしようもない現実が、確実に破滅へと近づいていく。 「(すみませんアキラ。私はここまでのようです……)」 破壊の渦が目の... -
ねここの飼い方・その絆 ~九章~
雲ひとつなく晴れ渡る青空。何処までも続く草原の中を、若草の香りを帯びた風が飄々と駆け抜ける。 風に揺られる草木の揺らぎと、木の葉や草の靡く音だけが、本来は生き物のいないこの静寂の世界に動をもたらしている。 そこは、絶対に人が手の触れることの出来ない、電子の中にのみ存在する世界。 だが、その架空の世界に降立ち、存在し、其処にこそ存在価値の一部、あるいは全てを見出す者たちがいる。 深緑の緑が支配する世界の中、2つの影がその身を太陽の下に晒している。彼女たちは、華奢な身体にはキラかに不釣合いな、禍々しくも華麗な装備にその身を包み込み、その視線を熱く交差させている。 彼女たちは待っている。始まりの時、戦いの鐘が鳴り響く刻を…… 主の為、己の為に武装し、戦う彼女たちを、人は『武装神姫』と呼ぶ。 ねここの飼い方・その絆 ~九章~ 「フン、また同じトコかいな。... -
ねここの飼い方
『ねここの飼い方』 あらすじ 風見美砂はある日、ふらりと入ったセンターで武装神姫と出会う 帰りに彼女が手にしていたのは1つの箱…… それは偶然、それとも必然? 二人の物語が、今…始まる 著 ねここのマスター 近状・更新状況 1/23 書籍&イベント情報更新。 DLはじめました。 1/1 書籍&イベント情報更新。 あけましておめでとうございます。今年こそ頑張る! 『ねここの飼い方』あらすじ Web拍手 ねここシリーズ人物設定 なぜなに武装神姫 ねここの飼い方、時系列 メインストーリー≪ねここの飼い方≫ R-18有 ≪ねここの飼い方・劇場版≫ ≪ねここの飼い方・光と影≫ R-18有 ≪ねここの飼い方・その絆≫ ≪ネメシスの憂鬱≫ ≪ねここの飼い方・温泉でGO!≫ 外伝 書籍&イベント展開 *New* ... -
ねここの飼い方・劇場版 ~序章&一章~
西暦2036年。 第三次世界大戦もなく、宇宙人の襲来もなかった、2006年現在からつながる当たり前の未来。 その世界ではロボットが日常的に存在し、様々な場面で活躍していた。 神姫、そしてそれは、全項15cmのフィギュアロボである。“心と感情”を持ち、最も人々の近くにいる存在。 多様な道具・機構を換装し、オーナーを補佐するパートナー。 その神姫に人々は思い思いの武器・装甲を装備させ、戦わせた。名誉のために、強さの証明のために、あるいはただ勝利のために。 オーナーに従い、武装し戦いに赴く彼女らを、人は『武装神姫』と呼ぶ。 ~プロローグ~ 其処は鶴畑家邸内に構えられた武装神姫専用棟。 この場所に置いて、あの鶴畑3兄妹の武装神姫たちが生まれ、訓練され、使役され、そして朽ち果て、棄てられていく。 そしてその施設の一つ、リアルバトル様式の実験場にて、新アラ... -
ドキドキハウリン その4
アーケードを、風が駆け抜けていく。 冬の風は冷たいけれど、寒さを寒さと感じない私の体にはあまり関係がない。感じるのは、左右に分かれ流れていく景色の快さと、風のぶつかる心地良さだけ。 「ねえ、ココ」 静香の言葉と共に、変わっていく風景の速さが鈍り、風も勢いを弱めた。 風の源。 自転車の速度を、緩めたらしい。 「何ですか? 静香」 カゴの中、トートバッグの指定席から振り向けば。静香の視線は正面ではなく、やや外れたところに向けられていた。 「あれ見て、あれ」 あるのは、神姫を扱うバトルセンターだ。 家の近所と言うこともあって、静香もよく対戦に寄る行きつけの店だけれど。今日はあそこには用がなかったはず……。 「分かんないかなぁ。あれよ、あれ!」 「……はぁ」 あれと言われても……。 次の大会の予定表に、新しく発売されたオプションのポスター。昨日通った... -
ねここの飼い方・光と影 ~エピローグ~
『……それでは次のニュース。昨夜S市運動公園において発生しました、謎の爆発についての続報です』 『どうなんでしょうね北川さん。一説には核融合レベルの熱量が観測されたとの報道もありますが』 『この事故に於ける被害は現在の所……』 『いやぁ、そんな事はないでしょう。しかし周辺のケーブルが全て断線している所を見ますと、落雷など何らかの高電圧による負荷が……』 『はい、此方現場です! 見てくださいこの惨状を!?』 病院のロビーに設置された大型の立体TVが、往来の人々に対して延々とニュースを流し続けている。 ねここの飼い方・光と影 ~エピローグ~ 一瞬とも永遠とも思える時の流れ。 私の意識はまるでカンナで薄く削り取られるように、ゆっくりと徐々に拡散していく。 人間は死ぬと魂が抜け出し、その魂は天に召され輪廻を繰り返すという。ならば神姫は……?... -
Mighty Magic
ここは「マイティのひと」が作成した武装神姫ショートストーリー 『Mighty Magic』シリーズを掲載しております。 著/マイティのひと ※コラボレーション大歓迎也。 ※文字サイズを通常よりも一段階小さくしてご覧になると読みやすくなります。 ※本文は随時加筆修正されます。更新履歴をご参照ください。 ※現在諸事情により更新速度が激減しております。何卒ご了承ください。 - 昨日 - 今日 - 合計 神姫とそのオーナーたち 装備構成解説 設定解説 本文ページ(妄想設定準拠) マイティ編 Mighty Magic ・インターバトルO「アーキタイプ・エンジン」 ・強敵 ※『不良品』?とのコラボ作品 ・犬達の出会い ・バトリングクラブ ・インターバトル1「プレゼント」 ・変身! ※魔女っ子神姫☆ドキドキハウリンとのコラボ作品 ・主... -
ねここの飼い方・その絆 ~六章~
しとしとと振る雨が、私の頬を伝い流れ落ちてゆく。 あれから私は街を歩き、探し続けていた。2人で行った場所、ねここの好きだった場所。 ただあの小さな姿を求め、雨に濡れるのも構わず彷徨っていた。 それでも、その姿は見つからなくて…… 「おや、マイハニー、随分とまたスケてソソ……じゃない、しょんぼりとした姿でのお帰りだね」 空気読め。 ……等と言う気すら起こらない程、疲れてるらしい。軽口を返す元気すらなくて。 でもそれで気づく。私は無意識のうちに家の前まで戻ってきていたらしい。 ねここの帰る場所。それはここだけ……だから。 でも玄関の扉の隅に作られた、猫が入れるほどの小さなドアには鍵がかかったままで、誰も帰ってきた様子はなくて。 「HAHAHA、濡れたキミもまた…………泣いてるのか?」 「………」 ぽふりと、アイツの割と厚い胸板に額を預けて。 ... -
ねここの飼い方、そのじゅうに
「HAHAHA、婚約者の顔を見忘れたのかいマイハニー?」 「みさにゃん、誰この人……」 「知らない人」 「照れちゃって可愛いな、スィートハニーよ」 「……撃ちましょうか」 ねここの飼い方、そのじゅうに 『ピンポーン』 ソレは、そのチャイムの音と共にやってきた。 「はいは~い」 と、私は反応しながらドアを開け…… 「やっ 久しぶりだねマイハ…」 バタン! うん、何も見なかったし、何も居なかった。 「HAHAHA、確かに数年ぶりだがね。もうボクの顔を忘れたわけじゃないだろう?」 むしろ永遠に忘れていたいよ…… 「お、キミがねここちゃんか。話には聞いていたけど本当に可愛いねぇ♪ このままお持ち帰りしてしまおうか!」 え!? 慌ててドアをガチャ!っと開けると、そこにはねここは居ないで、満面の笑みを浮かべた男が一人... -
ねここの飼い方EX
「これですか……アレより少しその…」 「しょうがないでしょ、初期の物なんだし……」 「でもカッコいいの~♪」 私たちの目の前にあるのは、2つのユニット。 その名は【クロスバイザー】 ねここの飼い方・EX 01 それはある日の事、ネットを暇潰し代わりにしていたねここがそのページを発見したのが始まりでした。 「みさにゃんみさにゃん、何コレ~?」 と、居間のテーブルに置いてあるノートPCの前でネットをしていたねここが声を上げる。 「ん、何かな~」 「これ♪ 何か物凄くカッコいいのっ!」 私もひょいっとPC画面を覗き込むと、そこにはまるでガン○ムかガオガ○ガーかと思うほどのヒーローロボットの写真が…… あれ、でも違和感が……って、コレ装着してるの神姫よね。頭部どう見てもアーンヴァルだし。 サイトを確認すると、武装神姫関連の画... -
神姫たちの舞う空編・4
前へ 先頭ページへ 次へ エルゴ飛行隊(ERGO Spuadron)メンバー表 上から二体ずつでエレメント(二機編隊)、四体ずつでフライト(四機編隊)を組む。大会参加神姫のほとんどが飛行性能の高いアーンヴァルもしくはツガルであったため、本飛行隊も全二十体のうちアーンヴァルが八体、ツガルが四体も在籍している。 ヘッドフライト アイズ隊 飛行隊長(ヘッドフライト隊長) 忍者型MMSフブキ「シヅ」 (コールサイン)アイズ1/(TACネーム)マーベリック(トップガン) ファーストリーグ72位のトップランカー神姫。ファーストトップ100において片手で数えるほどしかいない公式装備主義(ノーマリズマー)神姫の一体で、彼女はその中でも最も上位に位置する。今回は飛行装備としては非常に軽装だが、それが彼女の実力を端的に表しているといえる。 ヘッドフライトは飛行隊... -
wiki相関図 最新投稿対応状況
wiki版キャラクター相関図最新投稿対応状況 2007年4月5日時点で、以下の話までは確認しています。 主に相関図の進度確認用のメモ。 もどる Mighty Magic インターバル6 神姫たちの舞う空 コンタクトイエロー CROSS LO[A=R]D 14話 神姫狩人 第五話 武装神姫のリン 3章第20話 凪さん家シリーズ 凪さん家の十兵衛さん第十二話 真・凪さん家の弁慶ちゃん 第一話 凪さん家の弁慶ちゃん/0 TR-2 凪さん家の弁慶ちゃん 3話 ねここの飼い方 そのじゅうよん 劇場版~十一章・終焉~ ねここの飼い方・光と影 ~十章~ 岡島士郎と愉快な神姫達 第十三話 外伝第一話 『不良品』 師匠と弟子 明日の為に、其の... -
ねここの飼い方、そのなな
「うぅ~ん、いっぱいあって迷うの。ど れ に し よ う か な ☆」 陳列コーナーを矢継ぎ早に物色するねここ。あんまりバタバタしないでね。 「ほぅ、此処は凄いですね。表のショップとしてはかなり充実…いえ、恐ろしい程の品揃えです」 銃器関連のコーナーを真剣な目で見つめる雪乃ちゃん。表とかいう言い方はちょっと危険発言かも。 「マスター。頼んでおいたパーツ、出来てますか?」 カウンターでそう店長さんに話しかけている私。 私たちは今、ホビーショップ・エルゴに来ています。 ねここの飼い方、そのなな 「おっかいもの~☆ おっかいもの~☆」 「嬉しそうですね、ねここ」 「うん~♪」 私の頭上と肩でそうやり取りをしている姉妹、今やすっかり仲良しさんになってくれたようで何より。 私たちは今、行きつけになりつつあるホビーショップ・... -
戦う神姫は好きですか
主人公恵太郎とその相棒のナルのバトルメインな2036年平凡日常物語 著/神姫愛好者 戦う神姫は好きですか 一話 戦う神姫は好きですか 二話 戦う神姫は好きですか 三話 ※HOBBY LIFE,HOBBY SHOPと(一方的に)コラボです 戦う神姫は好きですか 四話 前半 後半 ※HOBBY LIFE,HOBBY SHOPと(一方的に)コラボです 戦う神姫は好きですか 五話 戦う神姫は好きですか 六話 ※ねここの飼い方と(一方的に)コラボです 戦う神姫は好きですか 七話 戦う神姫は好きですか 八話 戦う神姫は好きですか 九話 戦う神姫は好きですか 十話 前半 中半 後半 戦う神姫は好きですか 十一話 戦う神姫は好きですか 十二話 戦う神姫は好きですか 十三話 戦う神姫は好きですか 十四話 戦う神姫は好きですか 最終話 前編 後編 スロウ・ライフ 番外編... -
ねここの飼い方・その絆 ~三章~
「神姫は、マスターの為に生き、戦い、そして死ぬ。それが神姫の宿命であり、存在意義や。 だけど、アンタはマスターを裏切った、不良品や」 『ちょっと、貴女いい加減に……!』 『疾風、そこまでにしておきましょうか?』 凍てつくように冷たく低い声が、響く。 「ま、マスター……了解や。ほなまたな、仔猫ちゃん」 その声に押されるかのように、そそくさとバトルフィールドから消えてゆく疾風。 後に残されたのは、自爆したシューティングスターの残骸の前で悄然と項垂れる、ねここだけ。 『ねここ……おうち帰ろ?』 「……ウン」 か細く、小さく頷くねここ。 今の私には、それ位しか掛けてあげる言葉が見つからなくて…… ~三章~ 「みさにゃん、ごめんなさ……」 「ストップ。ねここが同じ事をもうしないって思ってくれるなら、それ以上先の言葉は要らないから、... -
ねここの飼い方EX2
~このお話は、エルゴ大会の中で行われ、語られることの無かった一幕である~ ……なんちゃってっ 「ちなみに今日は、凪さんと十兵衛ちゃんも大会に出場を?」 「ああ、折角なので出てみようと言う事になってね。 それに冬の大会でねここちゃんの試合を見て以来、十兵衛が興味を持っている様だからね」 「冬の試合、見てたんですか」 「ああ、バッチリと見させてもらったよ。良い物見せて貰いました」 そう言われるとねここじゃないけどなんか面映ゆい。デビュー戦の時2秒で倒しているねここを、そこまで高評価するなんて。 ねここもにゃぁ~、って顔して頬をポリポリ指でかいてて。なんか照れてるみたい。 「と言うか俺たちも出てたんだけどなあ。クラス違うからみてなかった?」 「いや~、まぁちょっと色々ありまして。あははは……・・・」 あのピz(ry)相手で結構時間取っちゃってたし、そ... -
ねここの飼い方・光と影 ~五章~
「……如何して、私の名前を……」 ねここを睨み付けながら、呻き声のような低い……微かに震えた声で突然の来訪者に応えるネメシス。 「んー……ちょっと、ね」 てへへ、と微かに照れた様な、はにかむ笑顔で返すねここ。 「ネメシスちゃんにも、質問」 すっとねここの顔から笑みが消える。まるで自分の全てを見抜かれてしまうような、濁りの無い澄んだ瞳で。 「何で、ねここなの?」 ねここの飼い方・光と影 ~五章~ 「……アルネ?ちゃ、ちゃんと顔あるネー?」 「いい加減にしろ、馬鹿猫が。それ以上やると…………抜くぞ?」 「ヒィ!? も、もうしないアルから……そ、それだけはヤメテー!?」 「……何してるんですか、お二人とも」 あの面倒な試験も終わって、久々にエルゴに顔を出した訳なのだけれども。 「あぁ、風見とねここか。いや何... -
ねここの飼い方・劇場版 ~六章~
『さぁて、皆さんお待ちかね……第一回全国一斉バトルロワイヤル、開催だぁっ!』 ピンクのシャツに赤いスーツを着込み、眼帯をした、丸刈りで髭の中年司会者が絶叫する。 それがフィールド及び全国の中継会場に木霊。観客もそれにつられてヒートアップしていく。 『まずはルールをご説明しましょう。それはシンプル! 戦って……戦ってぇ……戦い抜いてぇ!勝ち残った神姫が…優勝賞金一億円を、手にするのだぁっ! 』 ワァァァァ!と各地のモニタを介してみている観客たちから、歓声が上がっている。 やがてモニターにバトルフィールドの情景と全体マップが映し出される。 情景はランダムパターンで次々と映し出されてゆく。荒野、市街地、水中ete…… 全体マップの方は一言で言えば南海の孤島、といった感じで半円型、もしくは緩い水滴型をしている。 そしてそのマップには木の年輪のような線が入れられている。 ... -
戦う神姫は好きですか 六話
前へ 先頭ページへ 醒めない夢は現実と変わらない、とは誰の言葉であったか。 例えば殺される夢を見たとする。 例えば楽しい夢を見たとする。 例えば不思議な夢を見たとする。 それらを夢と判断するものとは一体何か? 刺される瞬間、その痛みが無い事に気付く。 それは感触の喪失。 楽しんでいながら、それが現実では有り得ないと気付く。 それは現実の実感。 不思議な感覚に包まれ、何となく夢だと気付く。 それを判断するものは? 仮にだ。 全ての感覚が起きている時と全く同じであり。 現実に起こりうる事の延長線上の出来事が起こる。 それが夢ではないと言い切れるか? 極論だが、貴方がこの文を読んでいるのも実は夢なのかもしれないのだ。 ……そんな事を考えさせるほどに、2036年の技術は進歩していた。 それはバーチャルリアリティーとも仮想現実空間とも呼ばれるモノである。 ... -
単発作品用トップページ
単発作品用トップページ このページは? このページは、『一発ネタを思いついたんだけど、どうにも本スレには投下しづらい。かといって連作にするかどうかもわかんないからwikiにも投下しづらいぜ!』という作者さん向けの単発作品用トップページです。ログイン不要で編集も出来ますので、お気軽にどうぞ。 そして続きを思いついたりそれを妄想のままに書き上げてしまったりすれば、その作品のトップページにリンクを張り直してください。 連載を持っておられる作者さんも、思いつきなどあれば遠慮無く! 以下のテンプレをコピー&ペーストして、作品へのリンクを張るだけの簡単仕様です(wikiの基本的な使い方はトップページを参照してください)。 テンプレ開始 タイトル ここに作品のページへのリンクをどうぞ 簡単な紹介などあればこちらに。登場人物紹介などは、単発の... -
ねここの飼い方・劇場版 ~八章~
「皆さん、急ぎましょう! 時間が掛かると、私たちの動きが敵に察知される可能性もあります」 完全武装のジェネシスを中心に、タスクフォースを組んで前進を続けるみんな。 メンバーは既に第二エリアを突破して、第三エリア中央に辿り着きつつあった。 参加神姫の大半が第一~第二エリアで暴走開始、及び暴走神姫に襲われての戦闘状態になっているため、第三エリアでは其れまでの様な大きな戦闘は発生せず、現れても少数のため簡単に撃退しつつ前進を続けている。 「どうやらこのエリアは難無く突破できそうね。さっさと移動してしまいましょう」 ねここの背に乗り、障害になりそうな神姫を早期に排除するため狙撃を続けている銃姉さんが呟く。 レーザーライフルの一撃ごとに、こちらへと襲い掛かろうと動き始めたばかりの暴走神姫が一体、また一体と倒れてゆく。 そして前方に現れた神姫の影へと向けて、ライフルがまた一閃。 ... -
Mighty Magic装備構成解説
先頭ページへ 装備構成解説 マイティ超高速巡航装備 軽量飛行装備 機動戦闘装備 シエンATパイロットスーツ装備 クエンティン瞬間移動装置活用装備 マイティ 超高速巡航装備 頭部:ヘッドセンサー・アネーロ 胸部:FL012胸部アーマー 背部:リアウイングAAU7 エクステンドブースター×2 VLBNY1スラスター×2 ランディングギアAT3(補助スラスター付バージョン)×2 ポラーシュテルン・FATEシールド×2 VLNBY1増設ラジエーター VLBNY1携行小型タンク ぷちマスィーン・シロにゃん (GEモデルLC3レーザーライフル) 上腕部:VLNBY1腕部アーマー 下腕部:左/FL012ガードシールド、右/M4ライトセイバー 大腿部:VLNBY1脚部アーマー 脹脛部:VLNBY1収納ポケット 脛部:WFブーツ・タイプ・クレイグ 武装: ス... -
3on3
ゴーストタウン…武装神姫バトルサービスではワリとポピュラーなステージである。 その、ゴーストタウンが見るも無残な瓦礫の山へと変わっていた。 そして、その瓦礫の中を駆ける6つの影。 ハウリン、マオチャオ、アーンヴァル…まったく同タイプの神姫同士がバトル フィールドを飛び回る。 もっとも片方はほぼノーマル、片方は標準武装ゼロという極端な組み合わせだが。 「動かんほうが宜しおすえ?」 呟き、三角跳びに瓦礫を蹴って黒い神姫が舞い上がる。 D-フォースのガンナー、タイプハウリンのD-ブラスター。 空中から放たれるバヨネットビームライフルの高速連射はまさに雨の如く、対戦者を フィールドに繋ぎ止める。 「エエ娘どす」 防御に気を取られた対戦者の眼前に着地したブラスターのバヨネットがハウリンを 貫いたのは、その2秒後であった。 マオチャオには勝算があった。... -
ねここの飼い方・劇場版 ~五章~
ここ成田空港到着ロビーは海外から到着した人々で溢れ返っている。 ゲートでは入国審査官が次から次へと検査を行い続けているが、それでも人が途絶える気配はない。 やがて一人の男の順番がやってきた。 その男は金髪で、サングラスをかけているものの一目で美形と判断出来るほどの顔立ちと、バランスの取れたプロポーションを誇っている。 「sight seeing?(観光ですか?)」 パスポートを検閲しながら入国審査官がそう訊ねる。 「No」 だが帰ってきたのは通常とは異なる返答だった。その男を思わず凝視する監査官。 やがて男は、サングラスを優雅に取りながら一言 「Combat!(戦うために)」 とだけ言い放つ。 ……1分後、完全武装した警備員に包囲され、両手を挙げて降伏している男がそこにいた。 「HAHAHA、軽い冗談のつもりだったんだけどなー。ほらボクのパスポート... -
ねここの飼い方・劇場版 ~十章~
「リン……大丈夫でしょうか」 全力で目標に向かって移動を続ける中、不安げに呟く雪乃ちゃん。 どうも口に出すつもりはなかったみたいで、声に出した事を後悔してるみたい。 「大丈夫ですよ、強い娘ですもの。無事に戻ってきますよ」 ジェネシスが優しい母のような声で、諭すように語り掛ける。 「そうです、きっと大丈夫です。それより今は目の前の事に集中しましょう」 と、時折索敵に現れるホイホイさんをもぐら叩きの様に潰しながら返事を入れるドキドキハウリン。 『ちょっとだけ嬉しいニュースよみんな、ねここがそっちへ向かってるわ。 周辺の敵は十兵衛ちゃんとリンちゃんの所に集中してるから、ねここには緩やかにカーブさせたコースで其方へ合流させる。 予測ポイントは……えぇと、X698Y721。今の速度だと5分ほどで合流予定』 「そうですか、よか……」 そう言い掛けて、再び口を閉じる雪乃ちゃん。... - @wiki全体から「コラボレート短編 その1 「ねここの風」」で調べる