武装神姫SSまとめ@wiki内検索 / 「無頼27「ヒカル新生」」で検索した結果
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無頼27「ヒカル新生」
さて、お年玉も手に入れた今日この頃。 しかし毎度ながら、ウチのお年玉はちと景気よく出しすぎだと思う。具体的な数字は言わないが。 んでもって、昨日僕は久しぶりに神姫と無縁な一日を過ごした。 ……しかしねぇ。 「うわ。お前、これだけしか持ってないのか!? 貧乏性だな」 「それほど必要ないからな」 そう、朝から兄がやかましい。 ていうかエアパスタするほどの重症人に言われたくない。 「つーかさ、お前の神姫鳥子だろ? 武装はどうした?」 「ちとした騒動で全壊した」 詳しくは無頼11を参照。 「いや、買い換えれよ」 「使わないから必要ない」 「それじゃ武装神姫の意味ないだろ」 「ユーザー全てが武闘派じゃない。それに、オフィシャル武装だけという決まりなんてない」 「わかってないなぁ! 絶対不変の「公式」の称号を持つ武器で勝ってこそ、強い神... -
流れ流れて神姫無頼
...、帰宅。」 無頼27「ヒカル新生」 今日来た人: - 昨日来た人: - 合計: - 何か伝えたい事があればどうぞ。 -- 第七スレの6 (2009-08-02 01 01 54) 名前 コメント ... -
無頼2「カレーとヒカル」
日曜日の十時ごろ。 僕はいまキッチンの前にいる。 目の前にあるものは、メークインに人参、玉葱。そしてカレールー。 どう考えたってカレーの材料だ、しかも肉なし。 朝の事である 母が大学時代の友人と会うとゆう事で、昼に居ないのだ。 ここで「カレーでも作って食べてて」と言ったのだ。 本来、男の昼食と来たら、簡単な炒め物などで済ませてしまいがちなのだが…(凄い偏見) 材料があるゆえに素直に作ってしまうのが自分の性格だった。 火にかけた鍋が湯気を揚げ始める、そろそろ材料を切らんと…。 「これなに? チョコレート?」 見るとヒカルが居た。 よく考えてみれば、神姫にだって多少の手伝いは出来るはず。 「ヒカル、これからカレーを作るんだが…手伝ってくれないか? …あと、カレールーとチョコを間違えるな」 「りょーかいっ!」 ヒカルは元気いっぱいに答えた。 ... -
無頼19「ヒカルの夢」
…… この世に生を受けた「自分」の前に佇む人物。 「彼」は「自分」のオーナーなのだろうか。 「彼」はこちらを見据え、諭すような言い方でこう告げた。 「自分の持つ"可能性"を限界まで追及してくれ。…それだけだ」 「彼」はそれだけを告げると、静かに去って行った。 …薄暗い廃墟の中。 天井の裂け目から漏れ出る光を反射し輝く鏡の破片。 破片をのぞき込み、映し出された姿を見てすべてを理解した。 「可能性…か」 「自分」は、自らを映す破片を粉々に踏み砕いた。 ……… …… … 無頼19「ヒカルの夢」 途中経過は省略して、僕はメンテナンスショップに居る。 ヒカルの定期メンテの為だ。 「なんかいやだなぁ…、バラバラにされるんでしょ?」 「安心しろよ、そのままお陀仏なんて事はな... -
無頼21「バトル&チェイス!」
「顔を会わせるのは久しぶりだな、長瀬」 ちょっと角ばった顔を綻ばせ、男はほほ笑んだ。 「先輩、まさか俺を逮捕するために来たんじゃああるまいな?」 ジト目で男を見る長瀬。 「んな訳あるかい。俺とお前はいわば共生関係、どっちが駄目になってもなりたたん!」 断言する男の顔を見、軽くため息をついた。 彼の名は南雲啓介、MMS犯罪を専門に扱う刑事で階級は警部補。 見た目は少し老けこんでいるがこれでも28である。 「で、用件は何だ。いま裏で発生している神姫連続損壊事件か?」 「ああ、それだ」 読みはすぐに当たった。 「お前のとこのベルクトを含め、被害に遭った神姫はすでに8件。いずれもバラバラに引き裂かれ、何かしらのパーツを奪われている。…ログを確認したが相手がはっきり映っていない。つまりかなりのツワモノでもあると見るべきだ」 南雲は映像を映した印刷用紙を渡し、続ける... -
無頼26「兄者、帰宅。」
元旦早々、僕は本棚の整理をしていた。 別に自分のものではないが、ちと別の用があるのだ。 「そういえば、形人のお兄さんなんて見たことないなぁ」 「そりゃそうだ。大学の為に一人暮らし始めたの、去年の三月だからな。それ以来帰ってくるのは初めてだ」 そう、今整理してるのは兄の部屋の本棚だ。 「正月ぐらいは実家で過ごす」との事で、今日の夕方四時に帰ってくるのだ。 つー事で、あまり整理されてない部屋を片付けている訳だ。 ……え? わかってたなら始めから片付けとけ? 初詣から帰ってきた直後にいきなりそう言われたのだ。しかも年末大掃除については整理までしてない。 と、ここで内線電話がなった。 相手はもちろん母で、内容は「休憩しない?」だった。 余談ながら、父は祖父の家に呼ばれている。 普段まず会えない以上、まぁしょうがない。うん。 ついでに言うと、ジーナ... -
無頼25「変わらぬ日常」
華やかなクリスマスパーティの日から降り始めた雪は、見事な雪景色を作り上げた。 前に雪が積もったのはおととしだったからなぁ… 「いつ見ても雪の風景はきれいだね」 ヒカル、この路面状況では自転車に乗れない事にいい加減気付いてくれ。 だから今僕は歩いている、右ポケットにはヒカルが入っている。 余談ながら、ジーナスは留守番だ。バイクに乗れないとだめらしい。 ~・~・~・~・~・~・~ 「形人、遅いぞ」 夏場じゃいつも遅刻するお前に言われたくない。 すました顔で良く言うよこいつは 「んー…、人がすごいなぁ」 MMS関連店は賑わいをみせている。 大みそか一斉処分だそうだ。 …ふと、財布の中を見る。僕はあまり使わないからな。 「よし」 「ん? 新しい子買うのか?」 「いや、結構前に約束したものを買えたら買っとく」 いつもより安くなっているのなら、この際買... -
無頼22「神姫のウェディング・ベル」
「分隊長、ちょっと…」「?」 ゼルノグラードがムルメルティアに話しかける。 「クレイドルに見知らぬMMSが寝ているのでありますが…」 「別に減る物でもないですし、そっとしておくべきですよ」 「しかし…」 「サイ、隣に居るナァダが気付かない訳がありませんし、何もしていないのならその子は無害という事ですよ」 「……」 「復唱は?」 「は! そっとしておきます!」 二人がそっとしておいたのが"怪物"だったと知るのは、暫く経った時であった。 無頼22「神姫のウェディング・ベル」 「何やってんだ?」 長瀬の自宅を訪れた南雲は、彼が作っている物に疑問を感じた。 三面の壁にステンドグラスらしきプレート、そして十字架。 サイズは12分の1と言ったところか。 「見て解らないのか? 教会のセットだよ」 「何でまたそんなものを? この... -
その他ゲスト
ゲストキャラクター紹介 ダイアトニック(ジルダリア) 裏バトル用に違法改造された神姫。 改造し電圧をあげた工作用の電熱カッターを主武装にしているほか、脚部と(設定上)腕部にも電熱カッターを内蔵した 全身電熱カッター花子。 更にラスターを振り切るほど逃げ足(正しくは飛行速度が)が速い。 以前の公式戦で零牙に負けた事を根に持っており、ウォードック杯にて再び零牙に挑戦した模様。 その時、新装備のプラズマ発射器を装備していたらしい。 名前の由来は音楽用語から。 無頼3.5「我は零牙」に登場 神崎鍼麻(かんざき はりま) 画龍高校一年生、17歳。 MMSの「人間と同じ人格」に対し否定的な意見を持ち、一回その話でキレると手がつけられなくなる。 …だが、「MMS自体は否定してない」と言って現在神姫と生活中。 ツンデレみたいである。... -
無頼23「前夜の再会」
"自分"はあの時隣に居たMMSから、去り際にこんな事を言われた。 「顔がなくても、お前の表情は読めるよ」 …"自分"には顔が無い。 ……そろそろ、限界が見えてきたような気がした。 無頼23「前夜の再会」 …時間の流れは早い。 気付いたら、あれからもう一年経つのか。 ジュラはそう思った。 今日は12月24日、「ジュラーヴリク」の誕生日であり「ファウンド」の命日でもある。 最近は"フランケンシュタインの怪物"もなりを潜めている、どういう事であろうか…? 「まあ、平和だからいいんだけどね…」 ふと、今朝の事を思い出す…。 ……… …… … 「お早うジュラーヴリク、そしておめでとう」 「んーっ…、何が?」 「今日は24日だ」 「……... -
無頼1「100円ショップに行ってみた」
「ヒカル、起きろ」 「んー…」 「起きろっつの」 「ひゃわっ!?」 夜更かしして「ファントム無頼」を(全巻)読破し、続いて「エリア88」を読み始めたが、 文庫2巻目の途中で寝てしまったヒカルをひょいっと指でつまみ起こす。 「なぁにぃ…眠いんだけど…。……zzz」 「寝るなっつの!、お前のために出かけるんだぞ」 「?……zzzz」 また寝やがった… 「コイツ…時間感覚ないな。いま十一時だぞ」 そのまま起きないヒカルをクレイドル(もう一つの箱の中身だ)に乗せ、バッテリーチェック。 全くもって問題なし。 左胸のポケットにヒカルをつっこみ、そそくさと出かける自分だった。 ~・~・~・~・~・~・~ 自転車で堤防を進むと、坂を上がってくる自転車がひとつ。 「少し早いぞ! 遅れるところだった!」 「そりゃお前が家を出るのが遅いだけだ」 僕の... -
流れ流れて神姫無頼 登場人物
登場人物紹介 彩聞形人(さいもん けいと) :画龍高校1年生、16歳(無頼0時点)。この物語は主に彼の一人称で進行する、 風間健人(かざま たけひと) :無頼2から登場、画龍高校1年生、16歳。 形人とは中学校からの親友。 空気キャラ。 氷男 聖憐(ひお せいれん) :無頼3から登場、画龍高校3年B組所属、18歳。 父の仕事の関係で神姫とは縁が深い。 常に敬語、居眠り癖があるらしい。 真 光一(じん こういち) :無頼4から登場、深美高校三年生、18歳。 オールバックを後ろで縛った髪が特徴のおさげバカ。 著者の友人がモデル設定兼設定。 飛竜 一深(ひりゅう かづみ) :無頼10から登場、"形人の恋人"を自称する幼馴染。15歳。 若干男勝りで口調も男口調ぽい、しかし、形人に関してはデレしかない。 家に猫... -
無頼13「ヂェリー・パニック」
「ねえ形人」 「なんだ一体?」 ある日の学校の帰り道の事。一深の越してきた先はウチのすぐ近くだった。 「後でそっちに寄っていいかな? リックとヒカル達の親交会的に」 「構わんけど?」 「おーけぃ、決まりね」 無頼13「ヂェリー・パニック」 あ、どうも。ジーナスです。 ……で、今話の事ですが。 隊長の家に一深さんとリックさんが来ている。それ自体は普通です。 けれど今回ボク達は、普段は使われていない隊長のお兄さんの部屋に居ました。 なぜか、リックさんが"二人っきりにしてやれ"と言ったからなのですが……非常に臭います。 なにか"あれでこれな事"を企んでるのでしょうか? …… 「これがニトロヂェリーの味……なんだかわたしには辛いみたい」 「見てみて、色々持って来たんだよ」 ボクの不安... -
無頼9「神姫の日常 ~ジーナスレポート~」
どうも、猫型マオチャオのジーナスです。 今回はヒカル先輩の一日をボクの目を通して観ていこうと思います。 … 午前6時45分。 隊長は既に起きて、一階で朝食をとっている。 肝心の先輩はまだ寝ていた。 「ZZZZZ……」 「先輩、起きてください」 起こしにかかりますが…。 「むぅ…んん…」 「セイレーンがいびきをかかないでください。あと、猫のボクより起きるのが遅いって…」 …… 午前7時20分 「ヒカル、いい加減起きろ」 「ん…!」 隊長に呼ばれ、ようやく先輩は起き上がりました。 「おはよう、形人」 「『おはよう』じゃない。もうちょっと早く起きれないのか?」 「無理」 「おい…(汗)」 隊長はヒカルさんを気遣って言ってるのです。 先輩には、そこのところを早く理解してもらいたいものです。 ... -
無頼20「蒼穹の猟犬劇場その2」
午後2時30分ごろ 本格的な冬に入っても、雪が降らないアオゾラ町。 勿論、雪が降らない方が寒いともいう。 「久しぶりやな、ここも…」 そう漏らす男が一人。 赤ジャージに黄色いマフラー、さながら00ナンバーサイボーグ。 「…我らが敵、その名は零牙」 「いょし! 行くぞぉぉぉぉっ!!!」 蒼穹の猟犬劇場・その2 「零牙!! わいは二十八回目の正直な逆襲のためやってきたぞぉぉぉぉぉっ!!」 対戦ルームの一同が騒然となる。 誰もが声がした方向に振りかえるが、一人だけため息をついた。 「ま た 張 也 か」「ていうか28回目なんだ……」 そう、形人である。 「おうトリー、零牙の人はまだ来てないのか?」 「誰が鳥だ誰が。来るって言ってたからその内くるだろ」 「ラリー、あんなのがオーナーで疲れない?」 「……正直... -
無頼0「神姫が手元にやってきた」
西暦2037年、6月の始めごろ。 世間一般ではMMS(人造人間)の一つである「神姫」が流行っている。 同級生や、友人の風間も所持しており、休み時間はちょっとした神姫舞踏会だ。 …だが、僕「彩聞形人(さいもん けいと)」には関係のないことでもあった。 「なぜ?」と聞く人もいるが、その系の質問にはこう返している。 「友人ならいるし、わざわざ金溜めて「ともだち」を買う気にならない」 しかしその「関係のない事」とは、ある人物の帰宅によって繋がったのである。 「神姫が手元にやってきた」 ある人物とは、国際線の機長をしている父であった。 しかも某漫画の機長なみに色んなところに飛んでいるとゆう、年甲斐もなく元気な人である。 そのため年に会う機会は少ないし、休暇の日なんてもっと少ない。 過重労働で組合に申し立ててもいいくらいだ。 「形人、だ... -
無頼5、歌詞一覧
このページには無頼5「熱唱! 武装神姫」にて使用した各曲の歌詞を掲載します。 ご自由に使用してよろしいですが、使った後に掲示板で報告していただけるとありがたいです。 輝けバトルロンド! 作詞・作曲、歌:零牙 光り輝くステージライト 広がる無限のバトルフィールド 武装を身につけ 大地に立て! 戦闘開始だ 武装神姫 (Fight!) 火花散る 光が舞う 刃がぶつかり音立てる 戦え 戦え! ジャッジが下るまでが戦いだ! 信念ぶつけ舞いあがれ 戦う姫 その名は神姫 ○この歌は本来大会のオープニングとして使われるはずでしたが、当初と書き方を変えたために零牙の持ち歌となりました。 零牙は武人然とした性格ながらも、意外とこうゆうのが好きなのです。 偽りの声 作詞・作曲:A88(風間健人) 歌:グレース ... -
無頼7「のんびりショッピング」
学校の帰り道。 明日から長いようだがアッつー間に過ぎる夏休みである。 ジーナスの学校デビューも順調だし、特に問題はなかった。 ただし、ジーナス用のゴーグルを買うと言う「懸案事項」はまだ処理していない。 どれ…帰り道だがひとっ走りして神姫センターにでも行くか。 「センターに行くの? わたしも何か欲しいな~」 まぁ、この間の大会のゴホービをまだやってないからな。 「…隊長、別に高い物じゃなくてもいいですよ?」 こう言う時は素直に甘えるもんだぞ? ジーナス。 さて、久しぶりの神姫センターである。 この前、隣町でちょっとした事件があったから最近来てなかったんだよなぁ。 「安心しろ形人君。このセンターの警備体制は以前と隣町の件があったからかなり厳重になってるぞ」 うぉっ!? いつの間に居たんですかっ! 「ショップの前でうろついてた... -
無頼24「聖夜の夜よ、奇跡あれ」
クリスマスイブってのは人によって過ごし方が違う。 うちの場合は…… 「形人、なに考えてるの?」 「モノローグを邪魔するな」 今年はクリスマスパーティをしている。 本来は25日にやるべきだが、うちでは必ず24日なのである。 けっこう広い僕の家、だからこそのパーティだ。 呼んだ面々は一深に風間、先輩と光一、張也のヤローは勝手について来た。 あと… 集まりから外れ、一人炭酸を飲む男。 そう、神崎だ。 「神崎、お前が神姫の集まる場所に来るとは予想外だよ」 風間、以前の件をまだ根に持ってるのか? 「…俺は"MMSの人間性"を否定したのであって、MMS自体は否定していない」 「そうかい。……正直、お前が神姫を持ってる方が驚きだよ」 リックとグレースを相手に、楽しく(?)話す小さい影。 不動の人気機種、ストラーフだ。 ... -
第一話「くまさん」
第一話「くまさん」 午後7時ごろ 「ただいま~」 「あ、おかえり。形人」 全身で器用にコントローラを操作し、エースコンバットゼロをプレイしていた鳥子がこちらを見る 「今回はおみやげ付きだぞ」 「お母さんに買ってもらったんでしょ?、サイフ置きっぱなしだもん」 「ぐ・・・。あのなヒカル、小遣いが安い一高校生の僕にどうしろと」 言っておくが、月の小遣いがたったの3000円だ。 「100円でしょそれ?ダイソーの袋だよ、それ」 以前買った食玩のF-14の尾翼を弄りながら鳥子―ヒカル―は言う よく見ているな、おい 「それよりも、ホレ」 そう言いながら袋の中身を差し出す それはクマのキーホルダーだった。 神姫と比べると人間換算で一メートルはある 「!? ・・・くまさん?」 可愛らしい反応するじゃないかヒカル。普段の戦闘機バカはどこにいった? ... -
無頼10「インターミッション」
無頼10「インターミッション」 「たこ焼8個入りに…たいやき2つ」 今日で夏休みも終わる。 何だかんだでいろいろあったここ最近。 思えば、6月上旬にヒカルが来たんだよなぁ…。 はじめは"神姫に対してあまりいい印象が無かった"。 なぜかって? 世のニュースは頭の固いコメンテーターが言いたい放題言ってやがる。 興味のない事は聞き流す事にしているとはいえ、これは物語初期の考えを決めつけるものとなった。 そう、神姫はあまり好きじゃなかった。 …でも、ヒカルと過ごす内に、その考えは変わっていった。 "たとえサイズが違い、機械仕掛けでも、神姫は人間と同じ"と思うようになった。 そしてジーナスも加わり、今に至る。 「形人、どうしたの?」 「いや、なんでもない」 ちょっと心配そうな顔でヒカルがこちら... -
無頼3「出会い」
公立画龍(がりゅう)高校、一年A組教室 突然だが学校である。前回が日曜日だから当然と言える。 いつもと同じく、聞くもの聞きつつ適度に聞き流していた二時間目である。 いつもと違うこと、それはヒカルがついて来ていることである。 なお校則には、「授業に集中するため、授業中はMMSを教室外へ出すこと」とある。 そんな校則がある学校ってなんだとか言ってはならない、この世界はMMSが普及している以上こういうモノがあってもおかしくはないのだ。 さて、今頃何をしているのやら… ~・~・~・~・~・~・~ 場面変更早くない? わたしは屋上でひなたぼっこの最中。 モデルがセイレーンなのに猫みたいだなとか、エウクランテ以外の神姫のほうがよかったんじゃないとか考えない! 書いて公開している以上、もう設定変更はできないわよ! ただでさえ遅筆の作者にこれ以... -
神姫無頼質問コーナー・第八回
第八回「いろいろと変わる事」 時報「皆さんお久しぶり、時報タケヤです」 日暮「日暮です、随分と間が開きましたね…」 時報「何々? 最初の話題は第一回の更新?」 日暮「時の流れと共に作者の思うイメージが変化した、との事らしいです」 彩聞 形人 白石稔 ヒカル 田村ゆかり ジーナス 松元恵 氷男 聖憐 遠藤綾 零牙 高木礼子 飛竜 一深 清水香里 リック 永田亮子 風間 健人 保志総一朗 グレース 笹川亜矢奈 真 光一 浪川大輔 マオ 中原麻衣 長瀬 祁音 小野大輔 ラスター 阿澄佳奈 ジュラ 松岡由貴 ベルクト 加藤英美里 グラーチュ 折笠愛 メィーカー 折笠富美子 彩聞 令佳 桑谷夏子 時報タケヤ 大川透 日暮 小林ゆう 日暮「…ひぐらし出演者が多いのは相変わらずですか、と... -
登場神姫
登場神姫 ヒカル(エウクランテ) :形人所有の鳥人型、主人公。名前の正式な表記は"輝"。 自称ネボスケ鳥子 ジーナス(マオチャオ・リペイントバージョン) :無頼6から登場。形人所有の猫型限定版、料理上手である。 「キノの旅」の主人公に似た格好をしている、飛行用ゴーグルがトレードマーク。 爆破魔であり武器マニア。 零牙(ハウリン) :無頼3から登場。聖憐所有の犬型。 装甲の色が白と青、『蒼穹の猟犬』の二つ名をを持つ実力者。 瞳孔が黒い。"零牙流刀剣技"なるものを編み出している。 リック(アーク) :無頼10から登場。一深所有のHST型。 恥ずかしがり屋。ある一件からヒカルを"お姉さま"と呼ぶ。 グレース(ヴァッフェバニー) :無頼1から登場、風間所有の兎型。その他大勢。 ... -
無頼5「熱唱! 武装神姫」
話は今から遡ること2週間前 7月に入り、形人たち学生がそろそろ夏休みに突入するころの事だった。 いつものごとくメンテナンスショップに詰めている形人とヒカル、他にやる事ないのか。 そんな二人に長瀬が話題を出した。 「そういえば再来週に『神姫のど自慢大会』をやるんだが」 「のど自慢?」 形人の疑問に、ジュラーヴリクが答えた。 「参加料500円!入場無料!! 参加特典にはオリジナルのマイクスタンド マイクをプレゼント!!」 「しかも入賞者にはフルセット神姫が商品になってるんですよ? しかも二位から限定品とかになりますし」 続けてラースタチュカが言う。 「どう?ヒカルちゃん」 「ええ、まあ」 ここで形人、意地悪そうな表情を浮かべ 「さては歌唱力に自信がないんだな? 歌ってるところ見た事無いし」 何て失礼な!?と憤慨。 「自慢だけどわたしを... -
無頼4「バトルロンド!」
六月の終わり頃の話である。 今日は氷男先輩に神姫バトルのお手合せを頼んだ。風間でもよかったのだが、親戚の葬式の関係でここのところ休んでいる。 グレースは留守番だというが、別に連れて行っても構わない気もする。 まぁ「人の死」を見せない配慮なんだろな、うん。 この町の神姫センターはここら辺のセンターとしては比較的規模が大きい。 時々公式戦で有名なオーナーと神姫も来る故に、それらを見ようと人が多い。 ネットコミュニティで知った話によると、このセンターの出身で有名な神姫は 『蒼穹の猟犬』こと零牙と、『まるかじり猫子』と呼ばれる奇妙なマオチャオらしい。 まるかじりとは一体……? 約束の時間の三分前に来たが、何故か氷男先輩はいなかった。バックヤード近くに人が集まっていたがそれが何なのかは知らない。 ところで、ふとこんなフレーズが頭をよぎった。 ... -
無頼15「流出映像騒動」
※無頼13の続編となります。 「おめでとうございます」 「……いや先輩、祝言が早すぎますって」 笑顔でそう言った先輩に、僕はツッコミを入れた。 昼休み、屋上の一角にて弁当食いながらの雑談だ。 「いっその事、そのままヤッちまえばよかったんじゃねーか?」 「アホ。今の僕に責任がとれる訳ないだろ」 危ない発言はスルーするに限る。 「でもいい事ですね、将来を約束した仲なのですから。……私もそういう恋がしてみたいものですね」 「主、それは恐らく無理でしょう」 「解ってますよ、零牙」 一体何がわかっているのだろうか……? ここで話題を変えよう。 「そう言えば、ウチのお母さんがセンターに行くって言ってたなぁ」 「おばさんが? そいつは珍しいな」 風間の言葉に繋げて、ヒカルが答える。 「うん。「ジーナスちゃんに合うエプロンを探し... -
無頼16「夜中の侵入者」
夜、ふと目が覚めた。 わたしのスリープはすぐに起きれるようになっていて、このように途中で起きることだってある。人間ぽい感覚で活動できるからわたしはこうしてる。 ベッドを見ると形人がいない。どうやらトイレに起きたらしい。半開きの扉から廊下に顔を出すと、人間の足音でない別の音が聞こえた。 「なんだろ?」 ジーナスはクレイドルで(とは思えないボロ布の布団?を被って)寝ている、じゃあ誰だろう。 ここで足音が消えた。そんでもってすぐ近くに気配が………あれ? 「………」 「「「!!!」」」 横をむくと、目が三対。 そして一番手前の目の主は、わたしをフライパンのようなもので殴ろうとしていた。 「……誰?」 「「「どうもー、ドロボウ神姫三人衆でーす♪」」」 ~・~・~・~・~・~ 「ふぅ……スッキリした」 ボンッ!(... -
無頼6「第二の神姫、起動」
今日の授業も、MMSを使った犯罪がテーマとなった。 社会問題となっているMMSによる犯罪。 MMSはそのサイズと価格から、犯罪に使われやすいようだ。 そんなことはどうでもいい。それよか今の僕は懸案事項を抱えているのだ。 「形人、弁当食わないなら俺が頂いちゃうぞ?」 見た時、風間はすでにダシ巻き卵をつまんでた。 「おいこら! 人の楽しみを盗るな!」 僕は風間の手を叩いた。 懸案事項とは、この間の大会で入手した武装神姫一式を指す。 それのセットアップをしなければならない。 ちなみに風間の賞品はグレースと同じVulcan Lab製のイルカ型神姫「ヴァッフェドルフィン」だとか。 このパターンでいくと、僕の賞品はヒカルと同じMagic Market製のマーメイド型神姫「イーアネイラ」のはずなんだが…。 目の前にあるのは、武装神姫の有... -
神姫無頼質問コーナー・第一回
第一回「中の人などいないッ!」(var1.5) 解説「唐突に始まりましたこのコーナー、「神姫無頼質問コーナー"時報さんが回答したあとに"」」 助手「変なタイトルですね」 解説「作者からの要望だから仕方がないよ」 解説「申し遅れました。僕は時報(ときほう)、フリーのライターさ。このコーナーの回答役を務めさせてもらうよ」 助手「私は、紅緒の日暮(ヒグレ)と申す者です」 時報「記念すべき第一回は、誰も要望がないので勝手に回答しちゃおう。との事です」 日暮「えっと、今回のテーマは「登場人物のイメージCVは誰?」だそうです。リストにしましたのでどうぞ」 彩聞 形人:白石稔 ヒカル:田村ゆかり ジーナス:中原麻衣 氷男 聖憐:遠藤綾 零牙:高山みなみ 飛竜 一深:松元恵 リック:永田亮子 風間 健人:子安武... -
無頼3.5「我は零牙」
…… 「零牙、起きてください」 「む……ん。」 主に呼ばれて、我は目を覚ました。 いつもならばその立場は逆であるのに。 「珍しいですね、あなたより先に私が起きてしまうなんて」 「…面目ない、主。」 主はすでに外行き用の服に着替えていた、手には我の武装が入ったボックス。 今日はこの前知り合ったヒカルとのバトルロンドの予定があった。 主の家から一kmほど先に、神姫センターがある。 秋葉原などにある店舗ほどではないが、規模は大きい。 しかし、約束の時間より三十分も早く来てしまう主の癖のせいでヒカルのマスター氏は まだ来ていなかった。 ベンチに腰掛け、来るのを待つ主。 ここのセンターは順番などの関係で、バトルロンドは対戦相手と一緒に申し込む決まりとなっていた。 「遅いですね」 「主の来るのが早すぎるのかと。」 主の笑顔が一瞬引きつった。 「…一... -
無頼17「蒼穹の猟犬劇場」
"蒼穹の猟犬" 某都市にあるベットタウン「アオゾラ町」を活動拠点とする、ある神姫の事である。 その装甲はホワイトとブルーで彩られ、"瞳孔"を持つ珍しいハウリンとの事。 総合ランクはファースト下位、だがその実力は未だ未知数である。 そして、ここに無謀な男が一人、"猟犬"に勝負を申し込もうとしていた。 「"蒼穹の猟犬"!! 居るかッ!?」 いきなりの大声と共に、一同は騒然となる。 声の主に視線が集中する。 コテコテの赤ジャージ姿(腕まくり)に"必殺"のハチマキ、スポーツ刈りの頭。 『スポーツをやっている若者のステレオタイプ』と言った風貌であった。 って、いつの話だ。 「もう一度言う!、"蒼穹の猟犬"は居るかッ!?」 ... -
無頼8「リアルバトル!」
さて、突然だが状況説明である。 僕とジーナスは夏休み初日から神姫センターに来たわけだが… ちなみにヒカルは寝てたので置いてきた。 「あれ。長瀬さん、どうしたんすか?」 長瀬さんは珍しくも私服であった。 「今日は休みでね。客として来ているのさ」 「ふぅーん…」 「それよりも、面白いものがあるんだが…見るかい?」 「?」 ~・~・~・~・~・~・~ VR筺体があるホールの隣、まだ「見学のみ」と書かれたプレートが下がっている。 そこは見学者で溢れていた。 「なにがあるんすか?」 「待て待て。…こっちだ」 長瀬さんに手を引かれるまま、壁沿いに「面白いもの」に近づいてゆく。 「ちょっと通してくれ! 関係者だ」 関係者?完全に出勤時の対応だな。 人をかき分けて出た先、そこにあったのは…。 「これって…『リアルバ... -
無頼11「校内ねこねこ大騒動!」
「オハヨ、姉貴」 「はよっ、アンタにしては早いね?」 少々年季の入った一軒家、リビングにて会話する姉弟。 飛竜一深とその弟、槙人である。 「俺だってたまには早起きするって。…かぁちゃん起きねーの?」 「全然! まぁ完全に片付いたの昨日だもんね、仕方ないよ」 「そーかー、ならしゃーないな。……ツナ缶がない」 冷蔵庫の中を見まわし、昨日まではあったものがないのを聞く。 「さっきリックが引きずってったから、たぶん野良猫の餌にするんじゃないかな?」 「なんとも贅沢な野良猫…。ちぇっ、消費期限二日過ぎてら!」 「それじゃ行くから」 「こんなに早く!?」 「やりたい事があんのよ」 …… 夏休みが終わる。 SOS団とは違って、普通の高校生にとってこれほど辛い事は期末テストくらいのものか。 さらに、僕が頭を痛める理由はもう一つある。... -
無頼外伝1「神姫と社会」
ある日の事。 ホームルームにてこんな話が出た。 「残り時間は最近色々話題になってる、MMSによる犯罪についてを考えようと思う」 MMSによる犯罪。 以前挙げた「アウトロー」による国際法違反および賭博の他にも、性的目的による改造やリアルバトル用の部品の違法製造はまだいい方である。 SF作家、アイザック・アジモフが提唱した「ロボット工学三原則」を改変する。 それは人間と同じ行動が可能となる、つまりMMSによる殺人が可能となる事を指す。 「…先生は、それに『ともだち』として生まれたMMSが使われてる事を思うと悲しい」 日本人がアメリカ人と「決定的に考えが違う」ところがある。 それは「ロボットは人間のともだちか否か」と言う所だ。 欧米圏には『自らが創り出したものに、いつか滅ぼされるのでは?』という、俗に言う『フランケンシュタイン・コンプレックス』蔓延している... -
第四話「バトルロンド」
第四話「バトルロンド」 午後3時30分ごろ 「久しぶりだな、ここも…」 二人は神姫センターの前に居た。 神姫センターとは、武装神姫専門の大型店舗の名称である。 武装神姫の戦場「バトルロンド」の筐体の他、神姫専門ショップやメンテナンスショップなどMMSの事なら ここにお任せな店である。 形人は数ヶ月前にここを訪れ、今のヒカルであるエウクランテを購入している。 「あれっきりここには来ないで、プラモ屋に行ってるからね」 「僕にあっさり染まって、「バルキリー買って!」「フェニックスミサイル買って!」と言ってたのは誰だ?」 「う…、私…」 二人がバトルロンドコーナーに行くと、既に聖憐がそこに居た。 「あら、遅いわよ」 「こっちだって事情があるからね、途中でヒカルが「コンビニ寄って」とか言ってコンビニ行ったりとか」 「形人だってノッて肉まん買ってたじゃん!」... -
第二話「服」
第二話「服」 午前6時50分ごろ 「…ん…」 「起きたか?ヒカル」 「ん、んぁ~…おはよう、形人。今何時?」 「何時もなにも、今日は3日の6時だ。1日中寝てたぞ、お前」 「あら…」 「それよりもホラ、買ってきたぞ」 「何を?」 「服だよ。覚えてないのかこの神田ラヴァー」 「神田ラヴァーは余計! …事実だけど」 今回形人が買ってきたのはダイソーで売っている「世界のお友達シリーズ」のカナダとイギリス。 靴以外はそのまま神姫が着ることが出来るサイズとなっている。 「それよか着てみろ。サイズは合うはずだ」 「え…でもダイソーの商品って色移りするんじゃ…」 「洗ったから多分大丈夫だ」 カナダの場合 「この靴下…生地が厚くて立ちづらい…」 「我慢しろ、元々神姫用じゃないからな」 イギリスの場合 「よく似合ってるぞ」 「?、そう?」 「帽... -
第三話「学校」
第三話「学校」 ※ヒカル視点 午前8時00分 「じゃ、学校行くから」 私のマスター『彩聞形人(さいもん けいと)』が言った 「そう言えば形人の学校って、どんな所?ついて行っていい?」 「駄目だ。MMSは持ち込み禁止になってるからな」 「ケチ!」 だって…彼女かなんかいるかどうか気になるもん… 彼女とかがいたら、私…… あ、そうだ! ※形人視点 午後12時15分 あー…腹減った… 早くメシにしよう そう思い弁当を取り出したところ、違和感を感じた。 「…何か軽いな…?」 よく見ると、弁当箱は普段のものではなく以前使っていたものだった。 「まさか…」 予感的中 一言で言ったら、弁当じゃなくてヒカルが入ってた。 …ってオイ 「……」 「…てへっ♪」 「てへっ♪じゃねぇよ!!」 「彩聞、どうした?大声なんか出して?」 「... -
第五話「プラモ」
第五話「プラモ」 「正直…プラモ狂四郎に習ってきたら?」 タミヤ製F-4EJの1/144のプラモを見ながら、ヒカルは言った。 このファントムはつい昨日に製作した出来たてホヤホヤである。 …買ったのは去年だったりするが 「しょうがないだろ、本格的に作ったのは初めてなんだから」 形人は小学生の頃からベストメカセレクションのガンプラを作っているくらい。プラモ好きであった。 その他にも、宇宙戦艦ヤマトやマクロスなど、とにかく色々作ってる。 作ってないのは戦車と城などの建造物くらいだ。 「ねえ、今度はクルセイダーと90式を買ってよ」 「バカ言え!もう小遣いはスッカラカンだ!」 「紙ヤスリ(300円)と缶スプレー(ミディアムシーグレイ、400円)買っただけで無くなるってのもどうかな…」 「いつも言ってるだろ、小遣いは月3000円だって!」 ちなみにF... -
神姫無頼質問コーナー・第二回
第二回「神姫のお値段、いくら?」 時報「今回もやってきました"時報が回答したあとに"、解説の時報です」 日暮「助手の日暮です。…前回のオチは忘れる事にしてください」 時報「?、なんの事だい?」 時報「今回のテーマは"武装神姫ってどのぐらいで買えるの?"との事です」 日暮「神姫無頼の主な舞台であるアオゾラ町神姫センターから、カタログをもらってきたので少し見てみましょう」 MMS本体(基本タイプ、CSC込) 52700円 クレイドル(基本型) 15000円 武装セット・アーンヴァル型 47300円 武装セット・ハウリン型 36800円 武装セット・サイフォス型 42000円 武装セット・アーク型 53600円 (※セットでお買いもとめもできます) 日暮「私たちって意外... -
番外編:その参 無頼の場合
「・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・」 東都大学の敷地内にある剣道場。そこの稽古場の真ん中で御堂春香と彼女の神姫である無頼が座禅を組んでいた。二人とも剣道着を着、傍らに木刀を置いている。 「はっ・・・!」 「せぇい・・・!」 そして同時に眼を見開き、木刀を手にとって横薙ぎに振るう。切っ先が美しい弧を描き、乾いた風切り音を立てる。 「そう言えば無頼。お前を起動させてからそろそろ1年近く経つな」 一通りの稽古を終え、春香と無頼は縁側でお茶を飲んでいた。 「うむ・・・。あの頃の主殿と比べれば、今は随分と明るくなられた」 「同時に、『アイツ』が『死んだ』のも、今ぐらいだったな・・・・・・」 ―――――― 土曜の夜は大盛り上がりするのはどのご時世でも変わることはない。この港湾地区にある古い倉庫もまた、そんな場所の例外ではない。 金網で囲われた闘技場。... -
無頼18「ガラクタ置場とある神姫」
無頼18「ガラクタ置場とある神姫」 雲行が怪しくなってきたある日の空。 私は河原を飛んでいた。 たまには散歩もいいかな、って思った矢先にこれだ。 そして雨が降り出す。 どこかに雨宿りとでも行きますか。 そう思って旋回しようとしたら、あるものが目に映った。 ガラクタだらけのスクラップ置場。 気がついたら、私はそこに向かっていた。 ~・~・~・~・~・~・~~・~・~・~・~・~・~ 早いうちに環境改善に乗り出したこの町には、酸性雨は降らない。 でも、最近は近辺の工場で発生した事故が原因で有害物質が紛れ込んでいるという。 それを警戒するのは当然である。 濡れた前髪をかき分けると、声がした。 「ジュラさんじゃないですか」 ふり向くと、バイクの部品らしきものを持ったジーナスが立っていた。 「奇遇ね... -
第六話「風間の神姫」
第六話「風間の神姫」 突然だが、ウチの学校がMMS解禁となった。 「何故だあぁぁぁぁあぁぁあ!!!?!?」 本編はまだ始まってない、今説明してやるから黙れ、矢瀬。 矢瀬が以前生徒会をたぶらかして校内MMS禁止にした事は、前に説明したハズだ。 しかし、無茶もいいとこで、生徒間での不満を通り越し、教員を含めた全校がキレかけていた。 そこで立ち上がったのは、隠れ神姫愛好会の会長であるレンだった。 MMS解禁を希望する署名を集め、全校生徒232人の内、220人から署名を集め(残り12人は矢瀬とアンチ、生徒会だ) 教員からも石頭の教頭を除き、全員から署名してもらった。 提出時に神姫愛好家の校長先生にもついて来てもらい、生徒会のマヌケ面が拝めたぜ。 全校の98%以上を敵に回し、流石に生徒会も解禁せざろうえなかった訳だ。 とゆう事だ矢瀬、諦めろ。 「ぬぉぉ... -
無頼16「アオゾラ町神姫センターのご案内」
無頼16「アオゾラ町神姫センターのご案内」 武装神姫とオーナーが、その実力を試す場所。 または、新しい出会いが待っている場所。 それが神姫センターです。 今回は数多くある神姫センターの一つ、アオゾラ町の神姫センターのご紹介していきましょう。 えっ? 私は誰ですかって? 申し遅れました。私はメンテナンスショップ所属MMS"メィーカー"と申します。 メイとお呼びください。 それでは、始めましょう。 どこにでもある普通の町、それがアオゾラ町です。 そこの駅前に神姫センターがあります。 建物は大きく、3階建てとなっています。 店内に入ると、暖かい日差しがお迎えしてくれます。 1階から3階までを繋げた大ホールです。 夏場はちょっと暑いのが難点です。 1階には神姫ショップとMMS関連店、カフェテ... -
神姫無頼質問コーナー
神姫無頼質問コーナー「時報さんが回答したあとに」 なぜなに武装神姫にならい、自分なりの設定補填をするためのコーナー。 解説の時報(ときほう)さんと武士子の日暮さんの掛け合いをご覧ください。 ※内容的に「他の作家さんの設定を自分なりに解釈」していますが、無論設定を侵害する気はありません。 コーナーログ 第一回「中の人などいないッ!」 第二回「神姫のお値段、いくら?」 第三回「私のカラダ、気になるの?」 第四回「神姫の中身、換えられる?」 第五回「街角に、ラララ海の底に?」 第六回「私のこと、愛してますか?」 第七回「うほっ…いいMMS」 第八回「いろいろ変わる事」 NEW 以下構想中…。 流れ流れて神姫無頼に戻る トップページ 本日 - 昨日 - 総合 - 質問のリクエスト・要望などはこちらへどうぞ ... -
神姫無頼質問コーナー・第四回
第四回「神姫の中身、換えられる?」 時報「どうも、時報です」 日暮「日暮です、すっかりなじみましたね」 時報「今回の質問は"神姫の素体は交換可能か?"、ですか」 日暮「結論からいえば可能です」 MMSは全身が一種のブロック構造となっており、交換・換装が容易となっている。 心臓部たるCSC収納ユニットおよび、頭部コアユニットも取り外しが可能となっている。 ただし特別製のビスで固定してあり、専用の工具でないと取り外しは不可能。 起動中、中枢部が危険に曝された場合。もしくは素体自体が使用不能になった場合にのみ換装を行う。 通常、専用工具はMMS整備免許所持者にしか販売されていないが、近年は裏ルートで工具(違法品、もしくは模造品)を購入することは可能(当然、リスクの方が高い) 日暮「無頼16に出てきたケースだと、本来は素体を交換しな... -
50音順キャラクター図鑑
キャラクター一覧 Wikiに登録及び出演しているキャラクターのみです 仮とあるのはまだ未登録な作家さんのキャラクターですのでご了解くださいませ 追記 現在キャラクター追加は、各作家さんの自主登録制となっております。ご了承ください。 かな索引 キャラクター一覧あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行 あ行 アース ネコのマスターの奮闘日記 アーニャ Les lunes アール アールとエルと 愛川 愛 神姫ガーダーシリーズ? 藍田 遼 おまかせ♪ホーリーベル 愛澤 祐太 神姫ちゃんは何歳ですか? アイリーン 神姫長屋の住人達。 青葉かすみ 幻の物語 アガサ ねここの飼い方 暁 光矢 Twin Sword s アキース・ミッドナイト(橘 明人) 橘明人とかしまし神姫たちの日常日記 あくまたん 妄想神姫 悪... -
神姫無頼質問コーナー・第三回
第三回「私のカラダ、気になるの?」 時報「皆さんこんにちは、死にオチに定評のある時報です」 日暮「日暮です」 時報「今回のテーマは"神姫の素体ってどんな種類があるの?"との事です」 日暮「この設定は皆さんの創作を阻害するものではありませんが、ご自由にお使い下さい」 ○通常型素体 一般的に使用されている素体、武装神姫には専用の素体が用意されている。 var.1は関節部が人形然としているが、var.2からは改善された。 コミュニケーション用の機能として、擬似的な食物摂取機能が内蔵されている。 が、今のところ摂取したものをエネルギーに変換する機能は実装されていない(ヂェリーなど、神姫用に作られたものは除く) (武装神姫2036・武装神姫バトルロンドに登場のバージョン) ○fresh素体 外観等をより人間に近づけた... -
神姫無頼質問コーナー・第五回
第五回「街角に、ラララ海の底に?」 時報「どうも、時報です」 日暮「日暮です」 日暮「今回の質問は"神姫が活躍する分野はなんですか?"ですか」 時報「えっ…と、ですねぇ(MMS入門を開く)」 神姫(およびMMS)を扱う分野は幅広い。 ここに代表的なものを挙げる。 ○愛玩用 武装神姫を含むMMSの主な活動分野。 簡単に言えば「友達」である。 彼女たちはオーナーと共に暮らし、オーナーの幸せを第一に願う。 "愛玩用"とは聞こえが悪いが、そのような目的への商業的使用はMMS国際法によって禁止されている(個人でやるのは構わないが、度を超すと告訴されるので注意) ○精密作業 全高15㎝のMMSならではの分野である。 その範囲は自動車の整備から海底ケーブル内の修理、はてには人工衛星のメンテナンス... -
神姫無頼質問コーナー・第七回
第七回「うほっ…いいMMS」 時報「こんにちは、時報です」 日暮「日暮です」 日暮「今回の質問は「どうして時報さんは第一回で雛見沢症候群を発症したのですか?」、ですか」 時報「それ、感想コーナーの質問ハガキだよ。正しくはこっち(ハガキを渡す)」 日暮「失礼。…「男性型のMMSは存在しますか? 存在するならば詳しく教えてください」、だそうです」 時報「えっと…たしか291ページだったかなぁ…」 あまり知られていないが、男性型のMMSも当然存在している。 MMS黎明期のころはあまり内蔵機器を小型化できなかったゆえ、どうしても体格のいい男性型しか製造できなかった。 しかし技術の進歩に伴いスマートな体形を実用化し、武装神姫が登場した事により男性型MMSは衰えを見せることとなる。 国内において武装神姫の代表的メーカーは男性型を製造しておらず、現在男性型は小... - @wiki全体から「無頼27「ヒカル新生」」で調べる