武装神姫SSまとめ@wiki内検索 / 「砂漠2」で検索した結果
-
砂漠2
クリナーレの視点 「…暑い~…」 ボクは永遠と砂漠を歩いていた。 ジワジワ、と暑さでボクの体力を奪っていく太陽と歩くたびに足が埋もれる砂。 どうせなら草原か街が良かったな~。 このクソ暑い夏に更に砂漠でバトルするなんて…。 真面目な話、やってられない。 ステージを変えて欲しいと、アニキに言おうとしてボクはすぐにアニキを呼び出した。 けど、アニキの言葉はちょっと冷たかったなぁ。 だって、『馬鹿かお前?そんな事できるかよ。クダラナイ事で俺を呼ぶんじゃない』て、言ったんだぜ。 アニキが言いたい事も分かるけど、ちょっと言い方が酷すぎると思う。 元から口が悪いのは仕方ないけど…。 それでも少しは優しく言って欲しい。 あ、でも敵を倒せば優しくしてくれるかな? バトルに勝てれば、また両手で抱きながら頭を撫でてくれるかな? よし、アニキはいつもそれなりの良い成果を... -
砂漠
サラ 砂漠。 このあたり一面の砂と、どこまでも広がる広大な風景がわたしは好きだった。 今、わたしは砂漠の中にある丘の上にいる。 ストライクイーグルに寄りかかり、黙々とスナイパーライフルを弄っていた。 『さすがと言うかなんと言うか。あんたが持ってると決まるわね』 ボルトを操作し初弾をチャンバーに叩き込む。ボルトを少し引き装填を確認してからセーフティをかけ、ストックを下にして壁に立てかけた。 「まぁ見ての通りミリタリー風ですから」 『話し変わるけどさ。敵さんストラーフだって。確かあの男の人の・・・黒い方だったかな? お姉ちゃんのノワールみたいにカスタム機って訳じゃないみたいだけど』 「・・・・ですか。しかしマイはともかく、ノワールって元ファーストランカーでしたよね? それを打ち破るとは・・・」 『本調子じゃなかったんでしょ。まだ慣れてないっていってたし』 ... -
砂漠3
「無差別爆撃とは。いやはや全く戦争じみてきましたね」 わたしはイーグルを走らせながら呟く。 全く、まさかあんな無茶してくるとは思ってませんでしたよ。 『追っ手が来てるわよ。まぁこの速度なら逃げ切れるでしょうけど』 ハルナが言う。 正直確かに逃げ切れるでしょうけど・・・それじゃつまらないのですね。これが。 わたしはコンソールを弄るとイーグルを自動操縦に設定する。 そのままイーグルは180度回転するともと来た道を猛スピードで戻り始めた。 『・・・・サラ。アンタまたろくでもない事考えたわね』 「えぇまぁ。たまにはスピーディに動き回るのも良いかなと。それにこれはこれで狙撃の訓練になりますから」 ハンドルから両手を離し、ライフルのボルトを操作する。 そのままストックをしっかりと肩に当て、スコープ・・・は見ずにアイアンサイトを使う。 「待てー!! ってアレ!?」... -
砂漠と廃墟の交戦規定
暑くて、厚くて、熱い。 容赦なく降り注ぐ砂漠の太陽は、容赦なく廃熱を阻害し、揺らめく分厚い蜃気楼のせいで体感500m先はわからない。そのうえデザートイエローのシートで覆われた『彼女』の装甲板は際限なく過熱され今や、手袋無しで触ることすら億劫になろうかというところである。 「あつぃ~です」 シートの下の装甲版のさらに下、彼女はけだるげに愛機に腰掛けていた。 周囲には遥かの昔に放棄されたのであろう廃ビル群が立ち並び大きな日陰も目立つのだが彼女はあえてその場所を選んだのだ。 周囲に遮蔽物がなく、前方に軽くビルの残骸や、土を盛るだけで塹壕となり、また……背後から急襲される可能性の少ないバトルフィールドの端。 そこはまさに格好のアンブッシュポイント、いや、むしろ絶好の砲兵陣地といえるだろう。 彼女は砲台型フォートフラッグのスチール・ブリゲード、愛称は「キャロル... -
第二話『砂漠よりの使者』
「――――――――っ!」 一瞬で相手の懐に踏み込み、抜刀。返す刀で傍にいた悪魔型も両断する。 「このっ!」 天使型の拳銃がこちらに向けられる。視線と指の動き、そして銃口の向きを一瞬で見極め横に跳躍。そのまま小太刀を投擲し天使型の手から銃を弾き飛ばす。 「―――――――なっ!?」 地を蹴りまた踏む込み、抜刀。その勢いのまま走りぬけ、ビルの陰に飛び込んだ。 一瞬で三体の神姫を倒した彼女は息切れ一つしていない。銀の髪をなびかせながら至って涼しそうな顔で周囲を窺っていた。 ――――残す敵は、あと一人。 ホワイトファング・ハウリングソウル 第二話 『砂漠よりの使者』 ここは神姫センター、そして彩女がいる場所はバトル用筐体の中である。 ステージは『ビル街』。高層ビルが立ち並ぶ近代的なステージだ。 『・・・彩女、少し早すぎやしないか? ... -
クラブハンドVS双子神姫~真夏の大決戦!ポロリはないよ!!~
* クラブハンドVS双子神姫 ~真夏の大決戦!ポロリはないよ!!~ ここはミヤコン様と 小山田喜久子様の コラボ小説置き場になります。 砂漠の話を更新しました。 残す刃それぞれのエピローグのみ・・・。 双子神姫サイド クラブハンドサイド 双子神姫側・プロローグ クラブハンド側・プロローグ | | |_________」 | ↓ 対談&説明 クラブハンドサイド・対談&説明 バトルスタート | ___⊥___ | | | | ↓ ↓ ↓ ↓ 草原 砂漠 海 街 | | | | | | | | |__⊥_ ⊥_ 」 「 | ↓ バトルエンド |... -
第一話『Desert scorpion』
クラブハンド・フォートブラッグ 第一話 * 『Desert scorpion』 「クソ!クソ!クソオオッ!!」 生きるものの無い砂漠に、大きな砂塵が上がる。 悪態をつきながらカロッテのTMP・・・サブマシンガンを乱射しているのは悪魔型ストラーフだ。 彼女は己の腕に絶対の自信を持っていた。己が主とともに鍛えた腕は他の神姫になんら劣るところは無いと、そう思っていた。 ―――――先ほどまでは。 「(一体何がどうなってやがる!? 開幕以来相手の姿なんて見てないってのに!!)」 ついさっき ―――――時間にしてほんの二三分前に敵と遭遇したことは確かだ。 しかし肝心の敵の姿が見当たらない。向こうは隠れながら撃ってきているのに、こっちは相手の姿すら確認できないのだ。 さらに互いの神姫を見ずに、相手もランダムでバトルを始めたため向こうの武装がまった... -
第二十三話『すれ違い』
「・・・・なんというか、面倒な事になりましたね。また随分と」 「・・・チクショウ、遙のバカ野郎ぉ・・・・」 クラブハンド・フォートブラッグ 第二十三話 『すれ違い』 「で、本気で相手していいんですか?」 今日起きた遙の策略を話し終えると、サラはそういった。 本気で・・・いやいや・・・でも。 「それは・・・」 「手加減しませんよ。砂漠ステージですし」 私の言葉を待たずにサラは言う。 ・・・っていうかなんか怒ってる。 「あの、サラ? もしかして怒ってる?」 「もしかしなくても怒ってます。全く、そのハルカと言う友人は恐ろしい人だ。このわたしに負けろと言っている様に見えて、その実本気の勝負を期待しているようにしか思えない」 ・・・あの、サラさん? 言ってる意味がよくわからないんだけど? 「つまるところはですね。他のステージなら多分わた... -
第八話『開戦・少年少女と妖しいお姉さん』
さて、そうこうしているうちに日は過ぎて・・・・・・・ 「・・・・あのバカ姉。考えたら何時に集合とか書いてなかったじゃないのよ」 「そうだね・・・もしかしたら一日中待たされるかも・・・・」 私と八谷は待ちぼうけを食らっていた。 クラブハンド・フォートブラッグ * 第八話 『開戦・少年少女と妖しいお姉さん』 「お、私より早くいるじゃないか。・・・何かね、その膨れっ面は」 結局お姉ちゃんがやってきたのは昼を少し回ってからだった。 ふざけんなコンチクショー。こっちは開店と同時に待ってたのに。 久しぶりに会ったお姉ちゃんは変わっていなかった。ジーンズにYシャツ、そしてハンチング帽という出で立ちだ。・・・・畜生、スタイル良いなぁ。 「お姉ちゃんが遅すぎるのよ。全く、何時間待ったと・・・・」 「なら電話したまえよ。携帯くらい持ってるだろうに... -
第二話『八谷とマイ』
「ねぇ八谷。どうして私のサラは勝てないのかな」 学校の昼休み。 幼馴染の七瀬が僕に話しかけてきた。 「どうしてって・・・・それを僕に聞いてどうなるのさ」 僕も七瀬と同じく、神姫をやっている。でもあまり勝てない。 それに比べれば、七瀬の神姫であるサラは随分強いと思うんだけどな。 「むしろ僕が聞きたいくらいだよ。七瀬はどうしたら砂漠だけとは言え、そんなに勝てるのさ」 「それはサラに聞いてよ・・・・じゃなくて。装備の相性が良すぎるの。砂漠意外じゃ勝てないくらい、砂漠ステージに特化しちゃってるんだから」 クラブハンド・フォートブラッグ 第二話 『八谷とマイ』 「そんな話を今朝したんだけどね。それについてどう思うかな? マイ?」 「べつにどーもー? 思ったのはーハチやんいつになったら告白するのかなー? ってくらいだよーん」 ・・・... -
第二十四話『たった一人の戦場・孤独な狙撃兵』
サラになんと言えばいいのか。 勝てというのか、負けろというのか。 私にとって答えが出ないまま、約束の日は来た。 クラブハンド・フォートブラッグ 第二十四話 『たった一人の戦場・孤独な狙撃兵』 場所は普段どおりの神姫センター。 時刻は三時ちょい前。 私とサラは約束の場所にいた・・・んだけど。何か余計なのが・・・。 「・・・というわけで、ジャッジは私が務めさせてもらうよ」 「ちょっと待ちなさい。お姉ちゃんがいるのはいいとして、なんで遙とかまでいるのよ!? しかも観戦する気満々で!!」 「私は今回の対決のプロデューサーですわ。プロデューサーとして、対決を見なくてはならない義務が生じますの」 絶対嘘だ。 何かトラブル期待して見に来たな・・・。 「・・・・なるほど、今回の元凶は彼女ですか」 そういってサラは忌々しげな目つきで... -
「敗北の代価 10」
MMS戦記 外伝「敗北の代価」 「敗北の代価 10」 注意 ここから下は年齢制限のある話です。陵辱的な描写やダークな描写があります。 未成年の方は閲覧をご遠慮下さい。 熱弁を振るう春日に神代が冷ややかに答える。 神代「それで、このアヴァロンに来た目的はなんだ?」 春日「目的?決まってる私のリカルダで戦うことだ」 神代「・・・そういうことを私は聞いているんじゃない」 春日「ではでは、どういうことかな?」 神代「ふう・・・・」 神代は手元にあるワインを飲み干す。 神代「腹を割ってずばり話そうか・・・春日の狙いは6000万か?」 春日「NO!そんな端金には興味ない」 神代「ではなんだ」 春日「真相を知っているな?神代」 神代「ふ・・・あっははっははっはは!!」 神代は大声で笑う。 神代「もちろ... -
第二十五話『二人の戦場、前編』
「ネコドリル・スピンオン!!」 シンキオーに包まれたマイが叫ぶ。 その叫びと共に無数のドリルが転送されて、シンキオーのジョイントと言うジョイント全てに装着された。 「化け猫合体! ゴー!!グレンマイン!!」 クラブハンド・フォートブラッグ 第二十五話 『二人の戦場、前編』 「そぉれい!!」 合体変形を終えたシンキオーがドリルの一本を“投げつける”。 ストライクイーグルならば離脱できる。そう思っていたわたしはその不意打ちに反応できなかった。 「―――――――!?」 回転したまま、ストライクイーグルに突き刺さるドリル。 一瞬の判断で飛び降り砂に隠れた瞬間轟音が響き、ストライクイーグルは爆散した。 『サラ!?』 ハルナの叫びを無視しわたしはバックパックに付けられた補助脚を展開。補助脚に付けられたチーグルの腕で砂を掘り、砂の中に逃げ込... -
クラブハンド・フォートブラッグ
クラブハンド・フォートブラッグ 作者:ミヤコン 砂漠ステージのみ最強の砲台型と、それに日々弄られる少女の物語り。 2/25 番外編を久しぶりに更新。 コラボ大歓迎です! ちなみにこっちでも神姫SSを公開してたりします。 クラブハンド本編ともリンクしてるんで、もしよかったら読んでやってくださいm(_ _)m CHF 登場人物紹介 CHF 武器紹介 * クラブハンド・フォートブラッグ本編 第一話『Desert scorpion』 第二話『八谷とマイ』 第三話『主の日常と姫君の退屈』 第四話『第23回・サラはどうして勝てないのか会議』 第五話『Desert eagle』 第六話『THE交通事故』 第七話『ダッシュ!ダッシュ!ダッシュ!』 ... -
3Sが斬る! その2
「さて、3SがKILLのお時間です」 「その表記ミスはワザとなのでしょうか?」 「…ぐっじょぶ」 「さて、なにやら今回は私について話題があると?」 「…ん」 「あえて実名出していない縛りをあっさりと無視ですか?」 「…だから、誰が誰とは言わない」 「なるほど、私もサラと呼称すれば問題無しですね?」 「…ん」 「それはもう、言ってしまったも同然なのですが…」 「で、サラについての話題とは?」 「…彼女のSっぷりを示すデータを入手」 「ええと、サラさんは、『砂漠ステージ』・・・勝率100%…ですか?」 「まあ、確かにその通りですが、これが何か?」 「…ここに彼女がSな証拠がある」 「Sな証拠と言うよりも、保護色で砂に紛れて攻撃するからお強い、と言うことでは?」 「…それは前提。…それでは負けないだけ」 「とおっしゃると?」 ... -
「同じ錯角が生じる位置」
第3幕「同じ錯角が生じる位置」 結城セツナが焔に対して海神の戦闘データを移植した理由は、やはり恐れからだったのだろう。 海神に対して道具としてしか接していなかった彼女だから、焔と新たな関係を構築する為に何をどうしていいのか未だ分かっていなかった。 だから―― だからデータの移植を行った。 それは焔が強く望んだ事だし、その望みをはねつける事で焔との間に歪みを生みたくなかった。 そうじゃなければこんな、あの不愉快な従兄殿のやり口を連想させる事など、やりはしない。 神姫の個性までをも無視するあの行為には、さすがに以前のセツナも嫌悪感を覚えた。 ましてや自分の心を自覚した今となっては…… 「このバトルに勝利すれば、セカンド・リーグへの昇級資格を得ることができるわ」 「はい! 絶対に勝ってきます!!」 セツナと焔はお互いにぎこちない笑顔で向き合っ... -
『武装神姫うきうきバトル』第二回過去ログ
総員出撃せよ!! 武装神姫SSwiki 読者参加企画 『武装神姫うきうきバトル』第二回 サラ(仮)「さて、いよいよ本番です!!」 犬〇「のっけからハイテンションですね!!」 サラ(仮)「今回は3Sの皆さんが手ぐすね引いてお待ちしています!!」 犬〇「前回の模擬戦に参加してない方もぜひどうぞ!!」 サラ(仮)「今回は新要素も追加されていますよぉ!!」 犬〇「どんなのでしょうか!?」 サラ(仮)「なんと言っても柳眉は新規神姫8体追加!!」 犬〇「それは凄いです!!」 サラ(仮)「そして更に特殊能力を持った新しい武器が追加!!」 犬〇「楽しみです!!」 サラ(仮)「一部には変形合体を再現する為のものまで有るとか無いとか!!」 犬〇「どっちですか!?」 サラ(仮)「そんな訳でぇ!!」 テッコ「……武装神姫うきうきバトル第二回。始まります」 サラ(仮)&犬〇「... -
ホワイトファング・ハウリングソウル
ホワイトファング・ハウリングソウル 作者:ミヤコン 世を捨て、竹の生い茂る山に引き篭もった老人と、銀色の狼の物語。 『――――それは、恋でもなく愛でもない』 5/26 最終話を更新、いままでありがとうございました! コラボ大歓迎です! 前作クラブハンド・フォートブラッグと前々作ハウリングソウル(外部リンク注意)とリンクしています。 もし宜しければそちらとあわせて読んでみてくださいm(_ _)m WFHS 登場人物紹介 WFHS 武器紹介 WFHS 設定 WFHS 白狼型MMS 『神凛』 * ホワイトファング・ハウリングソウル本編 第一話『老人と犬』 第二話『砂漠よりの使者』 第三話『爺の心労』 第四話『Prophet of amethyst』 ... -
第二十話『サラさんの殺伐恋愛講座』
わたし達が戦うステージは木が鬱蒼と生い茂る森と草原の中間みたいなステージでした。 しかも二人用の筐体が調整中で空いてなかったのでバトルロワイヤル形式という。 「森ですか・・・・森では砂漠迷彩は意味ないですね」 『その前にアンタ素体は真っ黒じゃない』 「そういえばそうでした。でもこの素体、実は白雪シリーズなのですよ?」 『なにそれ。知らないわよそんなの・・・・と、右側に敵よ。ノワールちゃんじゃないみたいだけど』 ハルナがそういった方向には確かに敵がいました。あれは・・・騎士型サイフォスですか。接近戦は不利ですね。 「それじゃ、遠くからチクチクと地味な攻撃を始めましょうか」 * クラブハンド・フォートブラッグ 第二十話 『サラさんの殺伐恋愛講座』 バトル開始から五分。 既に残った神姫は三体のみとなっていた。 「早いものですね。開始時... -
樫坂家->設定->バトロン
当作品でのバトルロンドのオリジナルバーチャルフィールドとルールを纏めた物です。 目次 フィールド森林 廃墟 砂漠 荒野 市街 山岳 工場 河原 エアフロート群 追加ルール制限時間 ランダム発生 フィールド 森林 その名の通り木が多い。 フィールドの北側には少し開けた丘がある。 また東南から南端にかけて小さいながら川が流れている。 そういった場所以外では背の低い木々が集中していて空対地、地対空共に木が射撃の邪魔をする。 爆発系や高出力のレーザー武器ならば木を消す事も可能。場合によっては切り倒せる。火炎放射とか厳禁。 地対地の戦闘においては支障が無く、射撃戦ならば遮蔽物があり近接戦なら木以外に邪魔となるものも無いので支障はあまりない。 空対空も木の上ならば問題なし。だが木の下での低空戦をするのならば木々とその枝が著しく邪魔をしてくる。 廃墟 バトマス等... -
第二十六話『二人の戦場、後編』
補助脚を展開したまま、マイを思いっきり蹴っ飛ばす。 不意打ち気味に放たれた蹴りにマイは耐え切れず吹っ飛ばされる。 その隙をついてわたしはバックパックを切り離し、軽装状態へと移行し、そのまま右手のクラブハンドを前に向けてフルオートでぶっ放した。 「無ぅ駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」 しかし弾丸は全てマイの持つ槍により阻まれ届かない。 『サラ、撃ちながらバックステップして左手でランチャー拾いなさい! マイにゃんを動かしちゃダメよ!!』 「了解です!」 言われたとおりに撃ちながらバックステップ。 開いた左手でランチャーを拾う。 「なんと!?」 『よけろ! マイ!!』 ハチヤがマイに指示するがマイは弾幕のせいで動けない。 『スラッグ! スラッグ! グレネード!!』 ハルナから指示が飛ぶ。 スラッグ弾二回にグレネード一回・・・! 「――――――――ッ!!」... -
第六話:逆襲姫
第六話:逆襲姫 早速、勝負と行きたいが、その前に俺はバトルブースに行く前に戦いにおいて得られたアチーブメントをアクセスコード転送施設で手に入れておく事にした。 装備が多い方が戦術を立てやすいし、単純な戦力強化になる。 それで俺はのぼりと狐の仮面を入手した。のぼりは防御力の低下と引き換えに攻撃力の大幅な強化をし、仮面は外部センサーが内蔵されており、それによって神姫の反応速度を高めてくれる効果があるらしい。 俺は両方とも蒼貴に装備させ、武装に苦無を追加した。 のぼりの方も手裏剣以上に足手まといで目立つ装備だが、これはあることに使えるため、敢えて装備しておく。 どんな道具にも使い道はあるものだ。 そして俺と蒼貴は戦場に立ち、前オーナーを睨む。 「遅かったな。逃げたのかと思ったぜ」 「慌てんなよ。お前を徹底的に潰す戦略を練るのに少々時間がかかっただけさ」 ... -
第二次戦乙女戦争
与太話6 : 第二次戦乙女戦争 それはもはや理由にすらならなかった。 胸の奥に秘めた乱脈を溢れさせたのは、結果。 彼女達戦乙女にとって、この結果こそがすべてだった。 与り知らない意思が一つの決定を下した。 帰結たる決定は彼女達が変貌することと同義だった。 死者を選別する女神は、死者を生み出す死神へ。 羽飾りを返り血で赤く染め、幾多の首を刎ねた剣は鋭さを失っていた。 それでもなお、彼女達は戦場を彷徨い続けた。 結果という終末を繰り返すだけの、行先の無い執念。 広く響くセイレーンの美しい歌声を掻き消すように。 ワルキューレのみっともない僻みの雄叫びが戦場に汚く反響した。 正直なところ、俺はエウクランテの良さをこれっぽっちも理解できない。 怒らないでほしい、誰にだって好みはあるだろ... -
UGV(仮)
あらすじ 2036年 民需向けに開発、発表された武装神姫は、社会現象とも言える大ヒットを記録し、彼女たちの活躍の場は世界中に広がっていた。 それは各国の軍・警察を始めとした公的機関も例外ではなく、アメリカ合衆国軍も、ゼネラル・エレクトリックとレイセオンが独占的にライセンス生産権を獲得した機体の試用購入を行う。陸軍が武装神姫を改良した無人偵察機を試験採用したことを皮切りに、彼女たちは空軍、海軍、沿岸警備隊、海兵隊と順次実戦に投入されていった。 これは、そんな彼女たちの戦いの記録…… コラボその他は大歓迎です~ Hだろうが、鹵獲されての洗脳だろうがなんでもこいです! 筆者がwikiの編集初心者で神姫にわかのため読みにくい点など多々あると思いますが、どうかお目こぼしをば… 注意 途中、破損or全損する神姫が出てきます。 そのような表現が苦... -
ネコ日記:第二話後編
キルケの初バトル・後編 武装したキルケが、筐体にセットされる。 「キルケ、あまり無理はしないでね?」 礼奈が心配そうにキルケを見ているが、キルケの方は微笑んで、 「大丈夫ですよマスター、これはシュミレーションなんですから。本体にダメージはありませんよ」 「だけど・・・」 「今は安心して、私にお任せ下さい。勝てずとも、しっかり戦ってきます!」 「うん、わかった。頑張ってね!」 「はい!」 ここで私の意識は一瞬途切れましたが、すぐに戻りました。ですが、私の前にはもうマスターはいません。 『どう?』 マスターはモニター越しに私を見ています。 「バトルフィールドは町ですか・・・建物の中ならエウクランテも飛びづらいはずです。」 『誘い込める?』 「やってみます」 私は相手に見つからないように、近くにあった大きなビルの中に隠れます。そして二階の窓を覗き、その向こう... -
引きこもりと神姫:8-2
「わぷっ……」 意識が戻った途端、口の中に何かじゃりじゃりとしたものが入ってきた。恐らく、風に舞い上げられた砂だろう。ステージ『砂漠』が故だ。 (口の中がざらざらする……) (今のは仕方ないとは思うけどね) 砂漠と言っても、地平線まで砂が続いているわけではない。ステージを囲むように瓦礫のようなもの――それもステージ『コロシアム』の瓦礫――が存在し、まるで朽ち果てたコロシアムの跡のようだった。またステージ中央には大きな砂丘があり、反対側は見えないようになっている。 (相手は忍者をイメージした神姫みたいだね) (土遁、砂隠れの術?) (いや、無いと思うけど……) 突然後ろから現れてバッサリ、なんてことが起こったり起こらなかったり。無いよね。 (相手の武装は、刀が二本だけ?) それだけで事足りる、ということだろうか? いや、あ... -
第五話『Desert eagle』
「ん・・・・はい、八谷です」 『あぁ八谷? 突然だけど明日の放課後あいてる?』 「うん、暇だけど・・・なに? どこか行くの?」 『ちょっと付き合って欲しい場所があるの二人で行きましょ』 「え、二人、で・・・?」 『そ、二人で。こんなこと八谷にしか頼めないし・・・お互いによく知ってたほうがいいでしょ』 「え、あ、え、と、確かに、そうだけど、その、いきなりは」 『何言ってんのよ。それじゃ、明日は神姫センターね。ちゃんとマイにゃんもつれてくるのよ。じゃね』 「・・・・・え、神姫センター? って七瀬? もしもーし?」 「・・・頑張るんだなん、青少年」 クラブハンド・フォートブラッグ 第五話 * 『Desert eagle』 「・・・・なるほど、こう言う事ね」 そして翌日の放課後、僕と七瀬は神姫センターの筐体に向かい合わせで座っていた... -
第十四話『ノリノリ』
「ハチやんハチやん」 「ん? どうしたのマイ」 「ナナやんと話した?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えぇと」 クラブハンド・フォートブラッグ 第十四話 『ノリノリ』 「え、まだ話してないのか?」 そういってマイは腕を組んだ。 どうも昨日今日と七瀬と話してないのを気にしているらしい。 っていうかいつの間にかもう金曜日だし。 「あ・・・まぁ・・・そうなるね」 「何で話さないかなー。今度のデートなんていいチャンスじゃないかなん」 「あー・・・そう簡単にいければ僕も苦労しないと言うかなんと言うか・・・」 そう、この間のみや姉の一言で、僕と七瀬は互いを意識しまくっているのだ。そんなわけで、普段なら一緒に登校したりしてるんだけどこの二日はお互いそれすらない。 どうしたもんかと思うけど、... -
バトルスタート
「さてっと、そろそろ時間か…おい、お前等行くぞ」 「「「「はい!」」」」 俺の掛け声と同時に皆が俺の両肩に座る。 この定位置がもうお決まりだな。 煙草を吸殻に入れ部屋をあとにした。 …。 ……。 ………。 オフィシャルバトル室に行くと都達は俺より早くオフィシャルバトル室に居た。 来るの早いなぁ~。 「全員揃いましたね。それでは筐体を挟んで方向で天薙チームは左側、七瀬姉妹&八谷チームは右側に行ってください」 姉貴が説明した通りに歩き筐体の方に行く。 う~ん、デカイ。 間近で見ると普通の筐体よりも迫力がある。 「それでは最終説明に入ります」 っんだよ。 まだ説明あんのかよ。 「一番最初に4VS4といいましたが、これはリアルタイムでバトルを行ってもらいます。だから天薙チームのオーナーは四人の神姫をサポートしなければなりません。... -
クラブハンド側・エピローグ
「さて、今日はご苦労だったな、みんな」 天薙さんと別れた後、私達はお姉ちゃんの家(というか店)に向かっていた。 ・・・しかし、あの男はどうにも好きになれないわね。さり気なく私の事をガキ扱いしてたし。 ・・・まぁ年齢的に子供だから反論はしなかったけど。 「マスター、今日は久々に暴れられましたね!」 「・・・・最近・・・負けて・・ばっか。・・・・納得、いかない」 お姉ちゃんの胸ポケットでハウちゃんとノワールちゃんが言葉を返す。 ・・・なんだかノワールが不憫に思えてきた。 「そんなに落ち込んじゃダメよ。・・・その、元気出したら?」 「・・・・・・・・・」 私がそういうとノワールちゃんはそっぽを向いてしまった。 もしかして拗ねてる・・・? ・・・か、可愛い? 「まぁノワールは色々武装を変えてますからね。慣れるまでまだ時間がかかるんでしょう」 と、私の胸... -
愛と情熱のタッグバトル 中編
愛と情熱のタッグバトル 中編 そして4日後、賢市たちは建設中のサテライトスタジアムの駐車場にやってきた。 「お待ちしてました、それでは会場にご案内しましょう」 和多と数人のスタッフに連れられ、賢市たちはスタジアムの中に入って行った。建設中とはいえ、内装は殆ど完成しているような雰囲気だった。 「驚きましたか?このスタジアムはまだ建設中ですが、内装の一部はすでに完成しているんですよ」 和多たちの後を追って、賢市達は階段を下りていった。どうやら会場は地下にあるようだ。 「ここです、これがロボットバトル用の会場、バトルアリーナです」 和多が会場の説明をし、周辺をまわっていった。 (なるほど、さすが最新式の施設と言われているだけはある。今までなかったシステムが目白押しだ…) 「まだ設置が完了していないステージもありますが、数ヶ月すればすべてのステージが稼動します... -
類は神姫を呼ぶ part12
「何を考えているんですか!? 神姫持ってないなんて嘘もついて」 「まあ落ち着きたまえ」 「落ち着けないですよ!……あっちは負けてもここを出ればいいのに、こっちは負けたらヤバい仕事を手伝えって言うんですよ。ハイリスク・ノーリターンじゃないですか……悪条件すぎます」 胸ポケットにいるシオンを垣間見る。不安そうな、心配そうな瞳が映る。 ……そうだ。 シオンはまだ一回も勝てていない。 悲しい現実だけどシオンはバトルで勝てない。 これじゃあ、高い確率でこっちの負けじゃないか。 今から僕があの人に誠心誠意謝って許してもらおうか。それか、説得して君島さん自身にやってもらうしか……。 「長倉君は逃げるのかね」 「それ以前に君島さんが原因でしょ!……僕に非難されるいわれは……」 「長倉君はシオンを治す為になんでもやるのだろ? だったら、キミたちが私の代わりに彼と... -
WFHS 設定
本当にどうでもいい設定とか色々 (物によってはネタばれの危険性を含みます。閲覧する際は十分に注意なさってください) カスタムメーカー『Genius Johnny zoo』 BLADEダイナミクス社を定年退職した社員、ジョニーさん(米系日本人)が起業した会社。彩女はここで作られた。 社長を園長、社員を飼育員と呼ぶ不思議な会社。通称天才ジョニー動物園。 余談だが園長はジョニー、副園長はマイケル田中、あとの社員はダニエルとかジョージとかマーフィーとかたくさんいる模様。 でも純正日本人は少ない。なぜだ。 カスタムコンセプトは『とにかく動物。BLADEダイナミクスじゃやらないような動物。あとマッジョ~ラ可愛いの!』で現在十体ほど稼動しているらしい。 麒麟型やマングース型、カモノハシ型などどこかずれたカスタムを連発するメーカーである。 ライオン型はどこかの騎士にどこと無く似てい... -
妄想神姫:外伝・その十二(後編)
白鳥の乙女──あるいは予選その二(後編) 相手は精密砲撃のプロ、空に舞い上がるなんて愚考は考えられない。 それでもロッテお姉ちゃんは私の指示で、迷う事なく空を目指した。 一重に“SSS”の最後の機能、“アーマメント”による行為の為。 マントを格納して、肩アーマーになっていた翼を展開、空中に静止。 背部には、さっきまで盾だった白鳥の翼をブースターとしてセット。 同時にマスクを開いて、アンテナを立てる。これが、武装形態だよ。 「……“正気”なの?」 「はい、これは“勝機”ですの!」 「……ッ。なら、撃ってあげる」 この時、プル軍曹は見落としていたけど……先程より僅かに相対距離を 詰めていたロッテお姉ちゃん。これが実は、お姉ちゃん用“SSS”の 必殺のレンジなんだもん。その理由こそ、前方に先端を向けた“盾”。 涙滴状のシールドが上下左右、四方に展開して... -
妄想神姫:外伝・その七(前半)
特殊戦闘訓練──あるいは神姫無双(前半) そこは、荒野というよりも砂漠という形容詞がしっくりくる場所だ。 不毛の大地には一つの高層ビルと、荒れ果て放棄されたハイウェイ。 朽ちたビルの一室に、“Heiliges Kleid”姿のロッテが佇んでいる。 彼女の周囲には、無数のぷちマスィーンズと無地の神姫素体が数体。 「よし、ではこれから集団戦闘の訓練と“SSS”の試験を行う」 「はいですの、マイスター!……この訓練用ポッドも久々ですの」 「大規模集団戦闘に対応するタイプへと買い換えたからな、有無」 「うんと、ロッテちゃん頑張ってくださいね?数は……108機」 「……ぷちが100機にネイキッドタイプが8機。物量は多いよ」 無論何の脈絡もなく、こんな世紀末的な状況に陥ったのではないぞ? “鳳凰カップ”に備えて、私はロッテ用に追加武装を用意したのだ。 加えて今... -
キズナのキセキ・ACT1-19:親友だから その1
キズナのキセキ ACT1-19「親友だから その1」 ◆ 不穏な空気を察したのか、多くのクラスメイトたちが足早に教室を立ち去っていく。 夕方の色が見え始めた教室に残されたのは、美緒、梨々香、有紀、涼子、そして安藤の五人。 口火を切ったのは、美緒の肩を押さえた有紀だった。 「最近、何やってんだよ。あたしたちに隠れてコソコソと」 有紀の言葉遣いは男っぽいし、声も大きい。だから、こういう不機嫌なときの口調には男子顔負けの迫力がある。 しかし、美緒はその迫力にも気圧されず、果敢にも有紀を睨み返していた。 「言ったでしょう? 用事があるの。大切なことよ」 「今、あたしたちがしてる特訓よりも大事なことかよ」 「そうよ」 「なんだよそれ。チームがバラバラなこのときに、自分たちが強くなるほかに何が大事だってんだよ!」 美緒... -
第二十二話『それを私にどうしろと』
「・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・」 「・・・お、おはよう」 「・・・・ん、おはよ」 クラブハンド・フォートブラッグ 第二十二話 『それを私にどうしろと』 うじうじすんのはもう止め。 確かにそういった。そういったけど・・・・。 「昨日の今日で何を話せばいいかわからないと」 「・・・・うん」 「全く、男女の仲というのは・・・どこも似たようなものですわね」 そういって遙はから揚げを口に放り込んだ。 うぅ・・・仕方ないじゃない。だって判らないんだもん。 「あはは。ほら、春奈ちゃんはツンデレだからさ。こういうのには弱いのよ」 クラスメイトのリオは笑いながら傍観している。 いや、アンタだって弱いじゃない。このブラコン。 ちなみに、八谷は四時間目が終わるやいなや学食にダッシュしていった。 教室出ると... -
『武装神姫うきうきバトル』第三回過去ログ
緊急事態発生!! 武装神姫SSwiki 読者参加企画 『武装神姫うきうきバトル』第三回 最初に異変に気付いたのは貴方だった。 有名な神姫と戦うと言う特別イベントで、貴方の神姫の戦いが終わって数分。 最初はほんの小さな違和感が、やがて不審に変わる……。 貴方の神姫が帰ってこない。 まだフィールドに残っているのかと思って場内モニターを見れば、そこには先程まで貴方の神姫と戦っていた対戦相手の姿が見える。 既に次の戦いが始まっており、当然ながら貴方の神姫が戦場に居る筈も無い。 何が起こっているのか? 焦燥と不安に駆られる貴方の周囲でも他のオーナー達が騒ぎ始めていた。 どうやら他にも帰還が遅れている神姫が居るらしい。 パートナーの無事を祈る貴方を他所に、混乱は拡大してゆく一方だった。 犬丸「―――ワン、ワン、ワン、ワン、ワン、ワン... -
ライドオン204X:3-1
黒星スタート 負ける要素は―――そう多くなかったはずだ シールドはなくなったが問題なかった ビットは皆潰した 「にゃ、にゃあ~♪口ほどにもないのですにゃ~」 ならばここで空を見上げている俺はなんだ 顔にかかる汚れた長い髪すら払えない俺はなんだ せめて上体ぐらい起こそうと思っても出来ない俺はなんだ (マスター……) ここで負けてる俺はなんだ (―――なんだってんだ……) にこやかに笑うマオチャオ型の声を聞きながら、俺の意識は現実へと戻されていった 「お、珍しく空いてるな」 対人戦をしてみようと決めた次の日、俺たちの初バトルとなる今日 ゲーセンにいった俺とフィーアは珍しく空になっている対戦用筐体を見つけた 「普段は人でいっぱいですよね」 「あぁ、順番待ち兼観戦で結構いるんだが」 今日は... -
妄想神姫:外伝・その十二(前編)
白鳥の乙女──あるいは予選その二(前編) “鳳凰カップ”一日目も大分過ぎて、予選Hブロックも決勝戦の時。 ここに至るまでお昼休みの懸念通り、ファーストランカーとも一度は 戦火を交える事になった。でも“油断”もあり、ロッテお姉ちゃんは ボク・槇野梓の想像以上に良く戦い、そしてここまで残れたんだよ。 準決勝、相手はスナイパー型のヴァッフェバニータイプだったかな? 『きゃあっ!?……く、精度が高いですの……このままじゃッ!』 『何処に隠れていますか、小鳥さん……さあ、出ていらっしゃい』 場所はショッピングモール風の建物。遮蔽物を巧く利用した狙撃技能は 流石、ファーストランカーとも言うだけある精度と威力だったもんね。 勿論近~中距離気味の“フィオラ”及び“フェンリル”では、役不足。 近付く前に、どうしても敵のビームスナイパーライフルを破壊しないと ロッテお... -
ライドオン204X:3-2
猫が狭いところが好きなのには理由がある いきなりの砂嵐にも、橙堂赤子は冷静だった バトル開始と共に展開した『防壁』を油断無く構え、相手の出方を伺う (先生~、ロックオンできませんにゃ~) (この砂嵐で全然目視できないってのにね) 通常なら、高高度を中心に立ち回るアーンヴァル型はどうあっても見つけやすい この砂漠ステージのように背の高い障害物がないならなおさらだ だがこうも視界が悪くては飛ばれても見つけられないだろう それでも相手は――アーンヴァル型であればもうこちらを捕捉しているはず (頭の角は伊達ではないはず。色は白いけどさ) (先生、伊達じゃないのはνの方ですにゃ~) (そうだったわね。さて、どう出てくるか…) この砂嵐の中飛んでくる――ないわね、こちらにビットもある以上、下手に接近してくるわけもなし 高高度から射撃――目視できな... -
WFHS 登場人物紹介
* 登場人物紹介 * 七瀬 記四季(ななせ きしき) 性別:男性 年齢:不詳(高齢であることは確かである) 職業:作家 趣味:盆栽・散歩・彩女用の物を作る事 ホワイトファング本編の人間側主人公。 日がな一日、自分が所有する山と竹林に引き篭もり、熊を背負い投げしたり(全治一週間)イノシシと相撲したり(全治二週間)自然を相手に自給自足サバイバルを繰り広げるスーパーGちゃん。孫娘が二人いる。 普段から和服を着こなし洋服なんて一着も持っていないくらいの和フリーク。 伸ばした白髪を後ろで縛り垂らしている。歳を食ってはいるがまだまだ元気。 犬型(と思われる)神姫『彩女』のオーナーである。 * 彩女 オーナー:記四季 オーナーに対する呼称:主 通り名:剣狼、剣聖彩女、天使落とし カスタムメーカーGenius Johnny zoo製M... -
アクセルロンド
アクセルロンド アーク、イーダを開発したOMESTRADA社が考案し、推進している武装を用いたバトルレース。 ルールとしてはまだ新しいが、ゴールという勝利の選択肢を用意する事で異なるバトルの可能性を提示し、バトルロンドに迫る勢いで流行が拡大している。 『ゲームルール』 ○コースの中で走行、もしくは飛行をしながら戦闘を行って敵神姫を撃破、もしくは先に指定された周回(基本は250m×5周)を走った方が勝ちとなる。 ○最初のステージは基本的にランダムに選ばれる(公式試合であればサーキットを指定される事が多い) ○チーム戦の場合はチームの数だけ試合をして多く勝った方が勝ち(基本は三人チームによる二本先取) ○攻撃は一周した後から可能となる。(スタートダッシュでの速攻撃破を防ぐため) ○リアルで行うとコースアウトや撃破によって神姫が破損する可能性は高い... -
第十二話『爺、魂の咆哮』
翌日 ―――記四季たち三人は神姫センターにいた。 キャンペーンバトルに参加するためである。 「俺らの出番は何番目だったか?」 「二番目で御座います。一番手は・・・あ、春奈お嬢様とそのお友達のようですね」 記四季は電光掲示板に表示された名前を見る。 一つは孫娘の名前、そうしてもう一つは・・・ 「八谷良平・・・あいつ、いつの間に男作ったんだ?」 記四季の言葉にアメティスタが苦笑する。 言い方が娘を心配する父親のそれに似ていたからだ。 「順番までまだ時間があるけど、どうする? ボクは控え室に行ったほうがいいと思うけど」 「主、どうなさいますか?」 アメティスタが提案し、彩女が選択を迫る。 「・・・・とりあえず都んとこ行くぞ」 ホワイトファング・ハウリングソウル 第十二話 * 『爺、魂の咆哮』 「・・・・・暇だ」 結果と... -
第四話『第23回・サラはどうして勝てないのか会議』
「ハルナ! 指示を!!」 『そこはヤバイわ! 後退して!!』 神姫センターのバトル筐体で私とサラは戦っていた。 ステージは廃墟。はっきり言ってサラの一番苦手なステージだった。 『いいぞカンナ。そのまま押して行け』 「オッケーマスター!」 相手はこの間のストラーフ。 砂漠でサラに負けた奴だ。 『そのまま建物に入って! そこじゃ狙い撃ちよ!』 「了解ッ!!」 私の指示通りに、サラは建物へ入ろうと走り出す・・・が 「遅いんだよっ!!」 後ろから、ストラーフのライフル弾がサラを襲う。 その弾丸はサラのバックパックに命中し、その衝撃でサラは転倒してしまった。 「よぉ、この間はどうも」 転倒からサラが起き上がる前に、ストラーフはサラをバックパックの上に座る。 これで、サラはもう自重で動けなくなった。 ・・・・いや、まだ副腕が・・・。 「おっと妙な... -
第19話:メタルジャケット
鋼の心 ~Eisen Herz~ 第19話:メタルジャケット 「~I m thinker. I could break it down ♪」 『ちょっと、ちゃんと索敵しているんでしょうね?』 筐体を通じて彼女だけに聞こえるマスターの声に、フォートブラッグは得意気に鼻を鳴らす。 「ふふん、こう見えても私の索敵能力は並みの神姫を凌ぐのです。その上、立地も良いとあっては敵を見逃すほうが難しいというもの」 『私が気にしてるのは、能力じゃなくて気構えと言うか、油断の有無と言うか……』 狙撃銃を構えつつ、遺棄されたビルの屋上に陣取っているフォートブラッグに、彼女のオーナーは溜息を漏らす。 「いつもながら心配性ですね。そんなに気を張らなくても、敵が近付いてくれば一目瞭然です。―――ほら」 『!!』 フォートブラッグの指した先に、複数の爆炎とマズルフラッシュ。 「どうやら既... -
第25話:運命の系統樹
鋼の心 ~Eisen Herz~ 第25話:運命の系統樹 「Shit!! デカブツ、しっかり援護しろヨ?」 爆撃機型ヴァッフェバニーのリーヴェレータが飛ばした叱責に、最大級の巨躯を誇る四脚の超大型神姫、要塞さんと俗称される神姫が弾幕を展開する。 「……相変わらず大した火力です……。……ですが、これだけでは通じません……」 密度の高い弾幕の只中にありながらも、フブキはその大部分を回避し、避せない数発を翼と刀で弾き、なおも接近。 「………」 「Bingo!! 真上ががら空きだゼ、黒いのォ!!」 事前の相談で弾幕の密度を調整し、動きを先読みしたリーヴェがその隙を狙って急降下爆撃を敢行。 しかし。 「What!?」 翼から射出された無数の羽手裏剣に穿たれ、堪らずに離脱。 さすがに装甲も厚いため、一撃で墜落こそしなかったものの、今後の爆撃を躊躇わせるには充分... -
第十話『にゃ~』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 彩女は自らが切った竹の中、節の上に座禅を組み考え事をしていた。 主の様子が、何かおかしい。 「(普段は吸っていた煙草を、私とノワール様が引き分けた日の翌日から吸わなくなった。そして仕事の量が増えた)」 記四季の職業は物書きだ。小説だろうがエッセイだろうが何でも書く。そしてその仕事の最中、記四季は集中するために彩女を追い出すのだ。 最後にはいつも、書きあがった原稿を見せてくれた。彩女は記四季の一番の読者なのだ。 「(にも拘らず原稿は一向に完成の兆候が無い。そしてここ最近私は主の原稿を見ていない。・・・編集さんに電話したけれど、今の主の仕事量はやはりおかしい)」 急に書けなくなったという事もありあえるだろう。しかし今までそんなことが無かったのだ。 「・・・・・・・・・主、一体何をなさっているのですか」 * ... -
第拾話:脅威
第拾話 「アカツキ、会長も過去にリアルバトルで神姫を失っている。お前が死ぬ事は俺でも想像がつかん。だが、これだけは言える。全力でぶつかってこい!!」 「はい!頑張ります!!」 「良し!その意気だ!!ファイトー!!!」 「おーーーー!!」 試合の後、落ち込み気味だったアカツキを優一は叱咤激励し、改めて試合に臨ませた。 「黒の字、お前って奴は人と言うか、駒というか、扱いが上手いな・・・」 「そうか?俺はいつも通りのつもりだが」 「無意識にやってるから怖いんだよ・・・」 「そろそろアカツキ達の試合が始まるぞ」 「って聞いちゃいねえし」 『Winner、アカツキ&リィナ』 「ナイスファイト!アカツキ!」 「リィナも、お疲れ様」 アカツキとリィナのコンビは出先から2連勝と幸先の良いスタートを切っていた。先ほどの試合の相手、ツガル2体のタッグにも連携の隙を突... -
零之三
第三話 「バトルフィールド・砂漠地帯。おーなーノミナサマハ神姫ヲすたんばいシテクダサイ」 ジャッジAIが無機質な声で会場の準備が整ったことを伝える。 神姫同士の戦い、すなわちバトルロンドは大きく分けてバーチャルバトルとリアルバトルの二種類がある。 バーチャルバトルは文字通り「仮想現実空間でのバトル」で、常に最高の状態で戦えるのが特徴だ。 何より神姫が壊れることもない。ただし、バトル中に味わった恐怖をトラウマとしてそのまま引きずることもあるので一概に安全とは言えないが、これの普及も武装神姫がここまで流行った理由の一つである。 逆にリアルバトルではふつうに実弾が飛び交い、神姫も実際に損傷する。 しかし、こっちはこっちでバーチャルにはないスリルが楽しめる。 さらに、バトルの公正さを保つために個々の神姫にはランクというものが与えられている。 これは一定のポイントをためるとラ... - @wiki全体から「砂漠2」で調べる