武装神姫SSまとめ@wiki内検索 / 「第弐話:こんな違法改造もあり>」で検索した結果
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第弐話:こんな違法改造もあり>
{こんな違法改造もあり} 「よっしゃー!出来たー!!」 俺は椅子から立ち上がり試作品の完成に喜ぶ。 試作品を右手に持ち左手首につけてる腕時計を見た。 現在の時間は午前、三時。 あまりにも実験に集中しすぎて時間の事をすっかり忘れてしまった。 「ゲッ!大学のレポート、書く時間あるかな!?」 慌てて試作品を机に置き、学校に持っていく鞄を開きレポート用紙を取り出す。 ヤバイ。 何も手をつけてない状態。 これは今すぐ大学に行き学校の中でレポート書いた方がよさそうだ。 アンジェラス達に書置き残して行くかぁ。 俺はすぐさま書置きを書いて鞄を持って愛車に乗り大学に向かった。 アンジェラスの視点 「…う、ふぁ~あ、朝…ですか」 私は上半身だけお越し目を擦りながら起きる。 すぐにご主人様が寝ているベットの方に視線を送る。 ご主人様の寝顔は可... -
第弐話:こんな違法改造もあり
{こんな違法改造もあり} 「よっしゃー!出来たー!!」 俺は椅子から立ち上がり試作品の完成に喜ぶ。 試作品を右手に持ち左手首につけてる腕時計を見た。 現在の時間は午前、三時。 あまりにも実験に集中しすぎて時間の事をすっかり忘れてしまった。 「ゲッ!大学のレポート、書く時間あるかな!?」 慌てて試作品を机に置き、学校に持っていく鞄を開きレポート用紙を取り出す。 ヤバイ。 何も手をつけてない状態。 これは今すぐ大学に行き学校の中でレポート書いた方がよさそうだ。 アンジェラス達に書置き残して行くかぁ。 俺はすぐさま書置きを書いて鞄を持って愛車に乗り大学に向かった。 アンジェラスの視点 「…う、ふぁ~あ、朝…ですか」 私は上半身だけお越し目を擦りながら起きる。 すぐにご主人様が寝ているベットの方に視線を送る。 ご主人様の寝... -
双子神姫
双子神姫 「(c) 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しています。」 著:小山田喜久子 注意:18禁表現やグロテスクな表現が含まれます。気をつけてください。 コラボ大歓迎です。 ですが、人間や神姫が死ぬのはちょっと遠慮してください。(すいません) 後、この物語の神姫は特殊な神姫です。(特にアンジェラスが…) 扱いが難しいかもしれません。 武器も主人公が作った武器を使います。(完璧に違反ですね) 1024×768ピクセル以上の画面であれば画像が下に下がる事はないと思います。 よろしくお願いします。 人間紹介 武装神姫紹介 違法改造武器紹介 舞台紹介 更新予告&履歴 最新更新履歴:弐千九年四月九日零時四拾九分 …約半年間更新が... -
違法改造武器紹介
このページは『双子神姫』に出てくる違法改造武器の紹介です。(主に龍悪が作った武器です) 話の進行につれてこのページで武器の細かい紹介をしていきます。 この武器をコラボで使うのは大歓迎ですが、自分の武装神姫達が壊れないよう気をつけてください。 基本的に補足でも言うように神姫達の対神姫侵食度100までですが、オーナーと神姫達の親密度によって変化します。 そこら辺は自由に決めてけっこうです。 補足:『神姫侵食度』についての説明。 神姫侵食度は神姫のプログラムを侵食する数値です。(オリジナルです) 簡単に言ってしまいますと、神姫を壊すプログラムです。 違法改造武器関係は普通の武器より神姫に対して大幅な負担を掛けます。 更に武器のプログラムが神姫とのプログラムに同調しないといけないために、武器のプログラムが神姫のプログラムに侵入します。 そうする事によって神姫のプログラムに... -
違法改造武器紹介>
違法改造武器 このページは『双子神姫』に出てくる違法改造武器の紹介です。(主に龍悪が作った武器です) 話の進行につれてこのページで武器の細かい紹介をしていきます。 この武器をコラボで使うのは大歓迎ですが、自分の武装神姫達が壊れないよう気をつけてください。 基本的に補足でも言うように神姫達の対神姫侵食度100までですが、オーナーと神姫達の親密度によって変化します。 そこら辺は自由に決めてけっこうです。 補足:『神姫侵食度』についての説明。 神姫侵食度は神姫のプログラムを侵食する数値です。(オリジナルです) 簡単に言ってしまいますと、神姫を壊すプログラムです。 違法改造武器関係は普通の武器より神姫に対して大幅な負担を掛けます。 更に武器のプログラムが神姫とのプログラムに同調しないといけないために、武器のプログラムが神姫のプログラムに侵入します。 そうする事によ... -
第弐話:戦い
第弐話 「バトルロンドセットアップ、レディ・・・ゴー!!」 審判席に立ったレッドの号令を試合開始のゴングとし、両者は一斉に行動を開始した。 アカツキは鋭角的に、無頼は弧を描くようにして徐々に距離を詰めていく。先に仕掛けたのはアカツキの方だ。腰だめに構えたアサルトライフルをセミオートで放つ。それを無頼はジグザグに動いて回避し、左腕の速射砲で反撃してくる。アカツキはそれをトリプルアクセルの要領でかわし、一気に距離を詰めて左腕のトンファーで殴りつける。 「もらったぁ!!」 「拙者に殴り合いを挑もうなど、笑止!」 完全に見切られていたらしく、太刀の柄で受け止められる。 「奇襲効果を狙ったつもりですが、さすがですね会長」 「伊達にゴールドランクにいる訳じゃ無いからな。無頼、反撃開始だ。型之壱用意!」 「承知した!」 無頼の太刀「制動刀」が唸りを上げて刃を回転させ始めた。仕... -
オリジナル設定
注:ここに記してある設定や名称は、基本的に『不良品』のストーリー中でのみ使われるものであり、他作者様の物語で適用される可能性は限りなく低いです(^^; 「ファイター」 一番多いタイプの神姫で、格闘用武器と射撃用武器の両方を装備しているものを指す。 大雑把に分けて格闘寄りのものは「ファイト・グラップラー」、射撃寄りのものは「ファイト・ガンナー」と呼ばれる。 「ガンナー」 主に射撃用武器を使用し、遠距離戦闘に重点を置いたタイプ。 ハンドガンやマシンガンといった軽火器を使用する「シューター」と、バズーカやビーム砲のような重火器を使用する「ブラスター」に分類される。 「グラップラー」 格闘用武器を専門に使い、超至近距離での戦いを得意とするタイプ。 軽装甲でのスピードと手数で攻める「アタッカー」と、重装甲による防御力を駆使して一撃必殺を狙う「ディフェンダー」に分かれ... -
The Armed Princess―武装神姫―
ichguc改めレイキャストです。まだまだ表現は未熟なところはありますが、楽しんでいってください。 キャラクターの項は後々加筆する予定です。 コラボ大歓迎です!! 作品目標:「リリカルなのは」みたいに矛盾だらけになっても進める!! 主な登場人物 主な登場神姫 用語解説 最新情報 2009.8.21 最新話をうp。 2010.4.13 最新話をうp。それに伴いページ名を一斉変更。 「The Armed Princess Zero」(岡島士郎と愉快な神姫達・HOBBY LIFE,HOBBY SHOPより、勝手にキャラ抜粋) プロローグ 零之壱 零之弐 零之三 「The Armed Princess -武装神姫-」 第壱話:始まり 第弐話:戦い(微エロ注意!) 第三話:特訓 ... -
第二話 「昼下がりの情事ヤマモト」 ※注)H要素あり
ある休日の朝、俺は部屋で好きな音楽を聴きながら 新聞を読んでいた。すると、こんな記事が目に飛び込んだ。 「武装神姫違法改造グループ逮捕」 ○月○日、警視庁は東京都ネオ歌舞伎町の雑居ビル内で、 武装神姫の素体を違法改造していたグループを検挙し、グループの リーダーである○○××(35)他6名を逮捕した。 ○○らは、武装神姫のボディ、AIなどに不正な改造を施し、 通常では育成不可能な『愛玩用素体』としてネット上で販売、 数千万円の利益を得ていた疑い。 警視庁では、こういった不正改造に対し、徹底的に取り締まる方針を 発表した。 俺「ふーん…"愛玩用"…ね。」 ふと目をやると、俺と一緒に住んでいる3人のMMS、イヌ型のヴェル、 ネコ型のジャロ、悪魔型のノワルが、先日買ったMMSハウスで遊んでいる。 無邪気なものだ。 (愛玩用………………... -
第壱章第壱節:こんな出会いもありか?
{こんな出会いもありか?} 「だあ~、頭がイテ~。昨日は飲みすぎたぜ…」 二日酔いになりながらも車を安全運転し帰宅する。 大学の講義が終わったのでその帰りだ。 自分の家に着くと車を車庫に入れドアをロックする。 バタン、とドアが閉まる音が耳に入り脳味噌に響く。 「イテテッ。と~ぶん、酒は飲みたくね~なぁ」 俺の家は何処にでもあるような普通の一軒家だ。 一人暮らしの家にしてはちょっと贅沢かもしれないなぁ。 本来なら両親がいるはずの家だが、両親は共働きで今は海外出張中。 何処の外国に居るのか見当がつかない。 姉貴は結婚しても社会人バリバリのOLで頑張っている。 仕事は『武装神姫』の関係らしい。 まぁ、姉貴の仕事については全然興味ないからどうでもいいけどね。 それよりも今気になっているのは姉貴に頼まれた仕事の内容だ。 昨日の俺は酔いつぶれていた... -
第壱章第壱節:こんな出会いもありか?>
{こんな出会いもありか?} 「だあ~、頭がイテ~。昨日は飲みすぎたぜ」 二日酔いになりながらも車を安全運転し帰宅する。 大学の講義が終わったのでその帰りだ。 自分の家に着くと車を車庫に入れドアをロックする。 バタン、とドアが閉まる音が耳に入り脳味噌に響く。 「イテテ。とうぶん酒は飲みたくねなぁ」 俺の家は何処にでもある普通の一軒家だ。 一人暮らしの家にしてはちょっと贅沢かもしれないなぁ。 両親は共働きで今は海外出張。 何処の外国に居るかすら解らない。 姉貴は結婚しても社会人バリバリのOLで頑張っている。 仕事は『武装神姫』の関係らしい。 まぁ、姉貴の仕事については全然興味ないからどうでもいいけどね。 それよりも今気になっているのは姉貴に頼まれた仕事の内容だ。 昨日は俺が酔いつぶれていたので、詳しく仕事内容を聞いてなかったので何すればま... -
第八話:if、皆がヤンデレだったら…
{if、皆がヤンデレだったら…} 俺は今、目の前の驚愕に腰が抜けてしまっている。 おかげで立ち上がって逃げる事も出来ない。 部屋の中はクリナーレ、ルーナ、パルカの残骸がそこらじゅうに散ばっていた。 そして俺の顔近くに返り血を全身に浴びたアンジェラスがいる。 ポタリポタリ、と滴る血が俺の鎖骨の下部分に落ちていく。 目には光が灯っていない。 そんなヤンデる目で俺を見るな。 だが、俺の願いも叶わずアンジェラスはピトッと俺の右頬を撫でた。 ヒィッと声に出したかったがあまりの恐怖に声が出せない。 「ご主人様がいけないんです。私だけを見てくれなかったから…でも、もう大丈夫だよ。これでご主人様が他の女を見る事はないのだから」 「な、何を言って…?」 「あははは!ご主人様はまだ分からないの?こんなに私がご主人様の事を愛してるのに!!」 アンジェラスの光を失った目... -
第二話 「昼下がりの情事ヤマモト」
「昼下がりの情事ヤマモト」の巻 ある休日の朝、俺は部屋で好きな音楽を聴きながら 新聞を読んでいた。すると、こんな記事が目に飛び込んだ。 「武装神姫違法改造グループ逮捕」 ○月○日、警視庁は東京都ネオ歌舞伎町の雑居ビル内で、 武装神姫の素体を違法改造していたグループを検挙し、グループの リーダーである○○××(35)他6名を逮捕した。 ○○らは、武装神姫のボディ、AIなどに不正な改造を施し、 通常では育成不可能な『愛玩用素体』としてネット上で販売、 数千万円の利益を得ていた疑い。 警視庁では、こういった不正改造に対し、徹底的に取り締まる方針を 発表した。 俺「ふーん…"愛玩用"…ね。」 ふと目をやると、俺と一緒に住んでいる3人のMMS、イヌ型のヴェル、 ネコ型のジャロ、悪魔型のノワルが、先日買ったMMSハウスで遊んでいる。 ... -
第三話:違法姫
第三話:違法姫 『紫貴、石火の援護射撃で牽制してもらって、お前はブレードであいつを叩き斬れ。遠距離武器は違法改造されてはいるが、連射性能は改善されていない。意識して避ければそれほど驚異じゃないはずだ。むしろ奴のイリーガルとしての運動性能を活かした接近戦を注意しろ』 「了解!」 紫貴は石火にアイコンタクトすると、彼女が放ち始めるアサルトカービンによる援護射撃の中、ブレードによる突撃を始める。 アーンヴァルはユニホーンの再生能力によって石火の攻撃を気にも止めず、そのまま、レイディアントボウをもう一度、放つ。 矢は接近を試みようとしている紫貴に向かっていくが、俺の忠告を聞いていた紫貴はそれをぎりぎりで避ける事で攻めの勢いを押し殺すことなく、前に進んでいく。 アーンヴァルはそれに舌打ちした。本来のアーンヴァルの反応とはまるで違う。共通点は敬語ぐらいなものである。そ... -
第壱章第八節:裏の世界の戦闘
{裏の世界の戦闘} 夜中、満月がギラギラと光っていた。 そんななかに俺と右肩に座っているアンジェラスはある店の前に居た。 「おい、アンジェラス。本当にいいのか?」 「はい。これは私が決めた事ですから」 「ま、お前がそこまで言うなら仕方ねぇ~けど…無理だけはするんじゃないぞ」 「優しいですね、ご主人様は」 煙草を地面に落とし、靴の裏で踏みつけ火を消す。 今、俺とアンジェラスが居る所はアンダーグラウンドの神姫センターの目の前。 あの初戦のバトルの後、アンジェラスがこっそりと俺にこう言ったのだ。 『アンダーグラウンドで闘ってみようと思います。ご主人様が作った違法改造武器で…』 最初はなに血迷った事を言ってくれやがったのかと思い俺はアンジェラスを注意したのだが、頑固なアンジェラスは引かなかったため、俺が押し負けてしまい…故にこんな所に居る。 クリナーレ達に... -
鋼の心番外編:闇に咲く花(残虐注意)
残虐な描写がありますので、おススメはしません。 それでも読みたいと言う奇特な方のみお進み下さい。 鋼の心 ~Eisen Herz~へ戻る 鋼の心:番外編 ~Eisen Herz~ 闇に咲く花 ストラーフのパワーアームを改造したペンチアームが、マオチャオの頭部を挟み込む。 「うにゃぁ!?」 ―――ミシッ、ミシシッ。 「ひkiiイiiiiあ、ガgaaaaGahアaaaaaaaaaa~~!!] 鉄板すら握り潰すまでパワーを高められたペンチアームは、本来なら決して破損することの無い頭部シェルをゆっくりと握り潰してゆく。 頭部の基盤が、チップが、回路が、ねじれ、ゆがみ、砕けてゆく。 多発するエラーに誤動作を起した身体が、痙攣するようにビクッ、ビクッと動くが、それは無力な断末魔に過ぎない。。 事実、... -
「天使型チームにしよう」
「天使型チームにしよう」 「ありがとうございます、ご主人様!」 「流石、ダーリン」 俺は天使型チームを選んだ。 やっぱり違法改造武器経験者のアンジェラスがいるからバトルで楽が出来ると思うし、ルーナも前の闘いで楽々勝利してたから余裕があるだろう。 「えー!?アンジェラス達のチームじゃなくて、ボク達のチームを選んでよー!」 「お兄ちゃん、私頑張るから…私達のチームを」 悪魔型チームを選ばなかった事に抗議するクリナーレとパルカ。 気持ちが解らんなくもないが、これは俺が選んだ事だ。 文句は言わせない。 でもまぁ、ここは優し接しって説得するか。 「後で婪に頼んで、バトルをさせてやるから待ってろ」 「でも~」 「クリナーレは大人だろ。頭撫でてやるから大人しく待ってろ」 そう言いながら肩にいるクリナーレの頭を撫でてやると大人しくなった。 純情な... -
登場人物+登場神姫の紹介
鋼の心 ~Eisen Herz~ 登場人物+登場神姫の紹介 ◆典雅関係者 島田 祐一(しまだゆういち) 高校生。 神姫暦5年のベテランオーナー。 学校では目立つところの無い平凡な生徒だが、実はガンマニアの刃物マニアで戦闘機マニア。 さらに極めて重度のゲーム中毒(ジャンキー)。 …実は結構ダメ人間かもしれない。 アイゼンのオーナー。 過去に海難事故に遭い、感情を喪失するCSCと言う症状が発症した事がある。 症状自体は完全に回復したものの、いまだに水はトラウマで、基本的に泳げない。 アイゼン タイプ・ストラーフ。 この物語の舞台となる神姫センターにおいて最強クラスの戦積をもつ神姫。 特定の装備や戦術にこだわりは無く、状況に応じた武装と戦術を使いこなす柔軟さを持つ。 それは、実は能力的には大した事の無い彼女が“強くなる”為に選... -
「悪魔型チームにしよう」
「悪魔型チームにしよう」 「さっすが、アニキ!」 「お兄ちゃん、選んでくれてありがとう!」 俺は悪魔型チームを選んだ。 クリナーレは近距離でパルカが遠距離なのが決めてになったのだろう。 お互いの得意、不得意をいかしながらバトル出来るのだからバランスもいいはず。 ある意味隙が無いチームだ。 「ご主人様~、なんで私達のチームを選んでくれなかったのですか?」 「せめて理由を説明してほしいですわね」 選ばれなかった天使型チームのアンジェラスとルーナが悔しそうに言ってきた。 どうやって言い訳しよう。 考えてなかったからなぁ。 「何となくかなぁ?」 「そ、そんな理由ですか!?」 「あらあら、それは理由とは言えませんわ、ダーリン」 「五月蝿いなぁ、悪魔型チームなら攻撃力も高く相手をすぐにぶちのめす事が出来るだろ。とにかく、俺が決めた事に文句言うな」 ... -
幻・其の八
唐突に「来た」攻撃。 「……行くヨッ!!」 ランが手にした銃を放つ。先陣を切っていた一体の鳥型神姫が、弾丸から放たれた電撃に、その機能を停止させ、落下。 「マスター!」 「まだだ! あっちはあっちに任せろ!」 襲撃に気付き声を上げたリュミエを、修也が制する。 「こっちも……、来る!」 修也の腕が、空手でいう正拳を繰り出す。それをカタパルト代わりに、リュミエが飛び出した。 弾丸装備は、直線的な機動しか出来ないように見えて、その実そうではない。サブスラスターとして機能するランディングギア、 主推力ではあるが動きの自由度が高い主翼スラスターを偏向させることで、少なくとも通常の天使型と同程度の機動力は確保している。 すれ違いざま、左手のハンドガンで鳥型の頭部を撃ち抜く。 「……っ」 リアルバトル用の制限プログラムは、今回は外してきた。もちろん、敵... -
バトルスタート
「さてっと、そろそろ時間か…おい、お前等行くぞ」 「「「「はい!」」」」 俺の掛け声と同時に皆が俺の両肩に座る。 この定位置がもうお決まりだな。 煙草を吸殻に入れ部屋をあとにした。 …。 ……。 ………。 オフィシャルバトル室に行くと都達は俺より早くオフィシャルバトル室に居た。 来るの早いなぁ~。 「全員揃いましたね。それでは筐体を挟んで方向で天薙チームは左側、七瀬姉妹&八谷チームは右側に行ってください」 姉貴が説明した通りに歩き筐体の方に行く。 う~ん、デカイ。 間近で見ると普通の筐体よりも迫力がある。 「それでは最終説明に入ります」 っんだよ。 まだ説明あんのかよ。 「一番最初に4VS4といいましたが、これはリアルタイムでバトルを行ってもらいます。だから天薙チームのオーナーは四人の神姫をサポートしなければなりません。... -
第ニ話『朝』
ハウリングソウル 第二話 『朝』 パソコンの電源ボタンを入れ、適当にニュースサイトを巡る。大抵必ず見るのは神姫関係のニュースサイトだ。 お気に入りフォルダのリンクをクリックすると、昨日のバトルの結果や新製品の情報等が画面に映し出される。 その中に一つ、気になるニュースがあった。 それは違法改造神姫に関することで、近年その違法神姫が徐々に増えつつあるとの事だった。 「・・・・・『切り裂き』の情報は、無いか」 私はそう呟くと煙草の箱に手を伸ばした。 『切り裂き』とは、とある違法改造神姫に与えられたニックネームのようなものだ。 少し前から違法神姫バトル、通称『闇バトル』に出没し相手をバラバラにしてしまうと言う。 実は私は訳あってこの違法改造神姫を追っている。いるのだが如何せん自営業の身ではまるで情報が集まらない。 ・・・・というか、さっ... -
第拾壱話:かくれんぼ(前編)
{かくれんぼ(前編)} 「あぁ~あダリーぜ」 悪態つきながらリビングで身体をダルそうに動かす俺がいる。 何故こんなダルいか、というと、今日はあいつ等達のメンテナンスをやるからだ。 最近はバトルの回数が多く、色々と損傷箇所を見つけたり身体能力の更新をチェックをしないといけない。 さらに付け加えて言うならば俺の違法改造武器をフル装備してバトルをするもんだから経験値データがハンパなく蓄積データとしてあるため、メンテナンスでクリーンアップしたり断片化されたデータも最適化しないといけないのだ。 正直に言うと…萎える…。 このメンテナンスの仕事の量は大量過ぎるし俺には四人の神姫がいる。 GRADIUSは厳密に言うと神姫じゃないので数に入れない、どちらかというと武器の方だ。 だからその分はアンジェラス達もより早くメンテナンスが終わって楽という事。 「…そろそろ行くか... -
無頼4「バトルロンド!」
六月の終わり頃の話である。 今日は氷男先輩に神姫バトルのお手合せを頼んだ。風間でもよかったのだが、親戚の葬式の関係でここのところ休んでいる。 グレースは留守番だというが、別に連れて行っても構わない気もする。 まぁ「人の死」を見せない配慮なんだろな、うん。 この町の神姫センターはここら辺のセンターとしては比較的規模が大きい。 時々公式戦で有名なオーナーと神姫も来る故に、それらを見ようと人が多い。 ネットコミュニティで知った話によると、このセンターの出身で有名な神姫は 『蒼穹の猟犬』こと零牙と、『まるかじり猫子』と呼ばれる奇妙なマオチャオらしい。 まるかじりとは一体……? 約束の時間の三分前に来たが、何故か氷男先輩はいなかった。バックヤード近くに人が集まっていたがそれが何なのかは知らない。 ところで、ふとこんなフレーズが頭をよぎった。 ... -
第壱章第伍節:夜、二人きりで行くにはムードが無い場所だな>
{夜、二人きりで行くにはムードが無い場所だな} 夜。 午後十一時過ぎぐらいに俺はムクリと起きた。 パンツ一丁で寝てたから私服に着替え机に近寄る。 机にはアンジェラス、クリナーレ、ルーナ、パルカが充電器(クレイドル)の上でスヤスヤと寝ていた。 四人とも可愛い寝顔で寝ているのを見て俺の心に癒しが与えられる。 もうパルカなんて右手の親指をくわえて、寝てる姿なんて萌え萌えで凄すぎるぜ。 そんな彼女達を起こさないように、俺は抜き足差し足で部屋を出て行こうとする。 ドアノブに左手で回し部屋を出ようとした…その時だ。 「何処に行くですか、ご主人様?」 「…アンジェラス。起きてたのか?」 アンジェラスが机の端のギリギリ辺りで立っていた。 あぁ~見つかってしまった。 任務失敗、ゲームオーバー、デストロイー。 「何処に行くんですか」 真顔で言うアンジ... -
第27話:この晴れた空の下で
鋼の心 ~Eisen Herz~ 第27話:この晴れた空の下で 「うぅ……」 スクリーンを見上げる祐一の顔が微妙な形を作る。 「……」 その隣では同じ表情の京子。 「どうなさったのですか、二人とも?」 それに気付いたフェータが怪訝そうな顔で二人の前、顔の辺りでホバリングしていた。 ◆ カトレアたち四姉妹がフブキ(のコピー)を撃破した後。 再び現れた土方真紀の立体映像が、ウイルスを散布するメインコンピュータの在りかを開示した。 そここそ、彼らが目指すべき決着の地。 そこで本物のフブキを倒し、そのコンピュータを破壊する事こそが彼らの目的だった。 「……けどなぁ……」 「ああ」 祐一と京子は浮かない顔で頷きあう。 揃って見上げるのは、見慣れた天海市の地図の一点。 沖合い1キロの海上だった。 「旧海底資源掘削プラント……。天海... -
第壱章第伍節:夜、二人きりで行くにはムードが無い場所だな
{夜、二人きりで行くにはムードが無い場所だな} 夜。 午後十一時過ぎぐらいに俺はムクリと起きた。 パンツ一丁で寝てたから私服に着替え机に近寄る。 机にはアンジェラス、クリナーレ、ルーナ、パルカが充電器(クレイドル)の上でスヤスヤと寝ていた。 四人とも可愛い寝顔で寝ているのを見て俺の心に癒しが与えられる。 もうパルカなんて右手の親指をくわえて寝てる姿なんて萌え萌えで凄すぎるぜ。 そんな彼女達を起こさないように、俺は抜き足差し足で部屋を出て行こうとする。 ドアノブを左手で回し部屋を出ようとした…その時だ。 「何処に行くのですか、ご主人様?」 「…アンジェラス。起きてたのか?」 アンジェラスが机の端のギリギリ辺りで立っていた。 いつの間に起きていたんだ!? 気配を完全に殺していたぞ。 それに見つかってしまった。 任務失敗、ゲームオーバー、デストロイ... -
狩人、明日香
兎型MMSヴァッフェヴァニー、固有名『フォートレス・ブラッドヘッド』。 ストラーフ型のレッグパーツ四基、アーンヴァル型の飛行ユニット四基を基盤として組み上げられた、超重量・高機動型の高位ランカーMMSである。 彼女の進む前に敵はなく、彼女の跡にはただ破壊された神姫の亡骸が残されるのみという、非情の破壊姫。 だが、噂によると……彼女の強さには誰にも知られてはいけない秘密があるとまことしやかに囁かれている。 すなわち、 『違法改造』。 武装神姫バトルサービスにおけるレギュレーション違反。 軍事兵器の技術流用。彼女のオーナーは軍と提携し、武装神姫バトルサービスという舞台を『新兵器の実験場』として使っている。 ――――あくまでも、噂である。証拠を掴んだ者はいない。 否。 証拠を掴み、生きて帰ったものはいない――――そう、噂されている。 あくまでも、噂に過... -
第弐章第壱節:文化祭って、こんなだったけ?
{文化祭って、こんなだったけ?} 「う~ん…」 「何か悩み事ですか?」 「あはっ、アニキの奴が悩んでるよ」 「欲求不満ならあたしが解消してあげましょうか?」 「お兄ちゃん…話してくれれば相談に乗りますよ」 俺が悩んでいると机に居た神姫達が寄ってきた。 嬉しい事だが、多分言っても無駄だと思う。 何故ならばとうとう来てしまったのだ、この招待券が…。 封をされていて中身が見えないけど、俺は一発で解った。 だってこの茶封筒の表紙だけで想像出来たからだ。 表紙に書かれてあった文字を読むと俺の母校だった。 そして高校だったら何処もかしこも必ず一年間に一回あるという行事。 代表的な名前で例をあげるのなら『文化祭』だな。 今日の朝、俺が新聞を取りにポストに行ったらポストの中に余計な物が一つ入っていた。 それは俺が高校生の時に通ってた我が母校の文化祭の招待券である。... -
第三話:共感姫
第三話:共感姫 真那が廃人探偵事務所に行くのを見送ると俺は妹や親の真那との関係に関する追及を回避しつつ、引き続き、イーダについての情報を調べる事にした。 俺が調べるのは実際にイーダと戦って取り逃がした者の情報だ。 多少、信用は出来ないが、多量の戦闘情報を集めれば戦い方を探る事が可能となり、そこからイーダを追い込む手段を見つけることが出来るだろう。 まずは大型の情報掲示板に当たってみる。一週間という長い時間が経っているためか、かなりのスレッドが立っており、皆してイーダについての議論をしていた。 ある者はイリーガルとなって暴走した、何らかの試作システムが暴発したなどと噂し、またある者はイーダの目撃情報を求めていた。 しかし、掲示板に巣くう者達はそれを面白がり、笑い、話題を提供する者達をはやし立てる。ここはある種の無法地帯だった。書き込むには相当の覚悟と頭の良... -
「世論」
第6話 「世論」 なんだかんだと小難しく考えたって、結局のところはやっぱり『ハイテクオモチャ』なワケ。 昔の話なんざどうでもいいし、後々どういう評価をされようと今の俺には関係ない。 取りとめもなくそんな事を考えていると、ニュース番組からも『武装神姫』って単語が聞こえてきた。 ホントに際限ないなと苦笑いしながら目をやったが、生憎ソレはあんまり楽しい話題じゃなかった。 『違法改造・販売業者を摘発 高額な美少女ロボットに傾倒する若者たちの実像』 ……要するに神姫の外見(そとみ)や中身をマニア向けにカスタムして売ってた連中がとっ捕まったって事らしい。 スタジオに設置された円状テーブルでは、良識派の看板背負ったオトシヨリが低俗なワカモノの行動を盛んに批判していた。 頭は寂しいのにヒゲだけもっさりしたオッサンが『縄文時代における遮光器型土偶を筆頭に世界中には女性を象った人形が数多... -
「回顧録・二」
そのなな「回顧録・二」 今日も今日とて僕は、自分の神姫マオチャオのティキに対して疑問を感じ(この場合思い出し)、僕はティキが寝てからコッソリと元父の書斎に忍び込む。 数日前、僕とティキは初めてバトルを経験した。父の秘蔵品を流用した例のアレの恩恵なのもわかるんだけど、ウチのティキって、あまりにも反応速度が速すぎない? さすがにティキに亡父の事を語らせるのは酷だろう、と常々そう感じてる僕が答えを見つける為には父の残した記録に頼るしかなく。 そして例によって例のごとく、僕は亡父の日記を開く。 ○月×日 今日はティキについて色々と調べて見た。年甲斐も無く、いずれはバトルに参加、と野望を抱いている俺にとって、自身のパートナーを知る事は必要不可欠なはずなのだ。そうだと信じたい。……そうであってくれ。 くすぐったがるティキを色々と調べて――と言うか、神姫にこんなプ... -
第四話:諸刃姫
第四話:諸刃姫 そいつの場所を突き止めるのは簡単だった。公開情報の中にはバトルロンドのどのブースを使っているのかが記載されてあったため、俺の肩にしがみつく蒼貴と共に迷うこともなく人混みの中をかき分けながら、そこへ向かえた。 紫貴には石火のオーナーにアーンヴァルを引き渡す様に言ってあるため、一応は安全ではある。 何か追っ手が来てもトライクで逃げられるだろう。 後はそいつを捕まえるだけだが、どうにも気がかりなことが一つある。 「それにしてもオーナー。イリーガルはあれ程までに異常なのでしょうか?」 「一概には言えんが、あれも異常すぎではあってもイリーガルの一種だろう。それも違法改造の類のな」 あのアーンヴァルのイリーガルはどういうものであるかだ。そもそもイリーガルとはアークの前例である通り、規定以上の違法パーツを使うことにより素体そのものを強化すること... -
第壱話:セーラー服っていいよね~
{セーラー服っていいよね~} 「おぉ~い、全員集合ー」 俺が元気よく号令をかけると机の上で遊んでるアンジェラス達がトコトコと歩いて来た。 「なんですかご主人様?」 「アニキが遊んでくれるの?」 「んっふっふっふ~。遊ぶ?確かに遊ぶなぁ~」 不適な笑みを浮べながら俺はアンジェラス達の体を舐めるように見る。 グヘヘー、いい体ツキしてるじゃねかぁ~。 「お兄ちゃん…なんだかイヤラシイ目をしてない?」 「そうですね~。まぁアタシ的にはなんの問題はありませんけど」 パルカが何だか怯えてるけど気にしないでいこう。 俺は椅子に座り紙袋からある物を取り出した。 「じゃんじゃじゃー!セーラー服ー&プリーツスカート!!(青色バージョン&桃色バージョン)」 効果音を自分で言いながら両手でセーラー服見をせる。 勿論、リボン付きのやつ。 ... -
幻を紡ぐ少年
● デカ神姫 ● ◆ 第一話 「幻を紡ぐ少年」 ◆ ※幻さんの幻の物語とのコラボです。 目が覚めると、もう朝の10時を廻っていた。夏休みだからって遅すぎだけど、 昨夜はずっとネロの事を考えてて眠れなかったんだ。 「慎一、起きましたか?」 何時からそこにいたのか、枕元にネロがいた。 ネロ。悪魔型の神姫。記憶を無くして彷徨っていた。 僕は彼女に、行方不明のマスターを探してあげる約束をしたんだ。 「お早うネロ。起こしてくれてもよかったのに」 「いえ、気持ちよさそうに眠っていたので……」 そう言ってネロはニッコリ微笑んだ。 遅い朝食を済ませると、服を着替えて外出の準備をする。 正直に言うと外出は苦手だ。いや、人との関わりが苦手と言うか。 数年前に父が犯した罪。周りの自分を見る目。自分が周りを見る目。 あれ以来、確かに僕の世界は変ってしまっ... -
第壱話:始まり
第壱話 キーンコーンカーンコーン×2 国立学校法人・東都大学の構内に午前の講義が終わった事を知らせるチャイムがなる。 「はい、それじゃあ来月までにレポートの方を提出してください。テーマは「冊封体制と列強帝国主義の比較」です。これを出さなきゃ単位はあげません、よって進級できません」 中年の教授が課題を説明して文学部史学科東洋史専攻の午前の講義は終わった。 「さてと、今日の講義はもう無いし、これからどうしようか」 「いよぅ、同志よ。今はお暇かい?」 帰り支度をしながら考え事をしていた優一は声をかけられた。 今時風にまとめ上げた髪型に雑誌から丸々取ってきたようなファッション、顔つきはジャニーズ事務所に今からでもオーディションにでも行けそうな・・・、いわゆる「イケメン」である。しかし、その人物の本性を知っている優一からしてみればこれでやっとプラスマイナスがゼロになる。... -
神姫無頼質問コーナー・第五回
第五回「街角に、ラララ海の底に?」 時報「どうも、時報です」 日暮「日暮です」 日暮「今回の質問は"神姫が活躍する分野はなんですか?"ですか」 時報「えっ…と、ですねぇ(MMS入門を開く)」 神姫(およびMMS)を扱う分野は幅広い。 ここに代表的なものを挙げる。 ○愛玩用 武装神姫を含むMMSの主な活動分野。 簡単に言えば「友達」である。 彼女たちはオーナーと共に暮らし、オーナーの幸せを第一に願う。 "愛玩用"とは聞こえが悪いが、そのような目的への商業的使用はMMS国際法によって禁止されている(個人でやるのは構わないが、度を超すと告訴されるので注意) ○精密作業 全高15㎝のMMSならではの分野である。 その範囲は自動車の整備から海底ケーブル内の修理、はてには人工衛星のメンテナンス... -
神姫の構造と戦闘について(謎の雑文です)
鋼の心 ~Eisen Herz~ 神姫の構造と戦闘について ※この雑文は武装神姫に対するALCの勝手な解釈です。 一応本編ではこの解釈で考えてますよ、的なものです。 以上を考慮した上でお読み下さい。 オレ設定に興味は無いと言う方はどうかスルーして下さい。 鋼の心 ~Eisen Herz~へ戻る 神姫の構造 武装神姫の構造は中枢部、末端部、装備の3つに分類できる。 中枢部 神姫の最低必要条件。 頭部、首部、胸部(胸アーマーの部分、及び腹部は含まない)のみの構成。 これにCSCを搭載すれば神姫と識別される。 (この状態では電源は無いため、有線接続が必要だと思う) 交換が効かず、破損=神姫の死であるため堅牢なシェルで守られていると思う。 バトルに使用する武器は、このシェルを傷付けられないのが前提。 非常用のバッテリーもこ... -
引きこもりと神姫:2-2
「どう? 仁さん」 とある建物のとある一室。華凛はパソコンを横から覗きながら言った。パソコンを操作している青年は眼鏡を直しながら呟く。 「思った通り、改造神姫ですね。それも、重度の」 青年はそれだけ言って、再びキーボードを打ち始める。 私は、クレイドルで眠る神姫を見た。武装は全て外され、静かに眼を瞑っている。その安らかな寝顔を見ていると、さっきまでこちらに銃口を向けてきたとは思えない。 「店長、こっちの武器も違法改造が施されてます」 そう言って改造神姫の武器の入ったダンボールを抱えて現れたのは、別の神姫だった。たしか、アーンヴァルMk.2型。 「そうですか。ご苦労様です、エリーゼ」 「いえ、そこまでのことは……」 「いえいえ、いつも助かってます」 「もう、店長ってば大袈裟ですよ~」 エリーゼと呼ばれた神姫と青年は、仲... -
第壱話:セーラー服っていいよね~>
{セーラー服っていいよね~} 「おぉ~い、全員集合ー」 俺が元気よく号令をかけると机の上で遊んでるアンジェラス達がトコトコと歩いて来た。 「なんですかご主人様?」 「アニキが遊んでくれるの?」 「んっふっふっふ~。遊ぶ?確かに遊ぶなぁ~」 不適な笑みを浮べながら俺はアンジェラス達の体を舐めるように見る。 グヘヘー、いい体ツキしてるじゃねかぁ~。 「お兄ちゃん…なんだかイヤラシイ目をしてない?」 「そうですね~。まぁアタシ的にはなんの問題はありませんけど」 ルーナが何だか怯えてるけど気にしないでいこう。 俺は椅子に座り紙袋からある物を取り出した。 「じゃんじゃじゃー!セーラー服ー&プリーツスカート!!(青色バージョン&桃色バージョン)」 効果音を自分で言いながら両手でセーラー服見をせる。 勿論、リボン付きのやつ。 ... -
第参話:俺の昔のバイトについて
{俺の昔のバイトについて} アンジェラスの視点 「そんじゃ行ってくるから、ちゃんと留守番してるんだぞ」 「いってらっしゃい、ご主人様」 ご主人様はバイトに行く。 平日の月曜日、水曜日、金曜日はいつも午後七時過ぎに家に出る。 バイトの内容は知らない。 前に『どんなバイトしてるの?』訊いたど、ご主人様は苦笑いしながら『ワリィ、それは答えられない』と言われ分からずじまい。 私に秘密する程のバイトって何かしら。 私に限らず、クリナーレ、ルーナ、パルカにも秘密にしている。 みんなも知りたくってしかたないらしい。 「あぁ~あ、アニキの奴、またバイトに行っちゃたよ。つまんなーい」 「そいう事、言わないの。さっきまでお兄ちゃんと遊んでてたじゃないですか~」 「もっと遊びたいんだ!パルカも遊び足りないでしょ?」 「そうですけど…しかたないですよ」 ... -
第九話:劣等姫
第九話:劣等姫 次の日、俺と真那はOHMESTRADA社に来ていた。修理した神姫達は自分の鞄の中にしまい、とりあえずバレない様に上手くここまで来た。 「ここまで来ちゃったね……」 「ああ。……まずはその賞金をくれる所にいこう。そこから交渉の糸口を見つけるんだ」 考えた事は実は特にない。何せこんな大きな会社の前に俺のような一般人が細かい事を取り決めする権利はないし、出来る事といえば交渉をすることだけだ。 少なくとも紫貴を奪う。俺の目的はこの一つだけだ。 後は……まぁ、知ったことじゃない事にしておこう。 「……行くぞ」 俺は真那を促すとOHMESTRADA社の入り口に入った。 入り口に入るとそこはOHMESTRADA社の作った最新鋭神姫であるHST型アークのデモンストレーション映像が流れる大型のテレビが並び、小規模ながらバトルブースも設... -
対談&説明
俺はいきなり叫び、右手の一指し指で四人目の奴に指した。 叫んだ事によってオフィシャルバトル室にエコーが掛かる。 …ちょっと恥ずかしい。 「お、お前はあの時の青年。久しぶりだな」 四人目の奴は軽く笑いながら俺に答えた。 四人目…七瀬 都。 俺より年上の23歳の女。 職業は本屋。 数回会った事があり、最近では朝に行った本屋の常連客となっている俺。 ある意味ちょっと特殊な女だ。 特に口調が。 理由は知らんが、何故男口調? まぁ、俺が口出し出来る範囲じゃないので何も言わない。 ツッコミ入れたい所だが。 ていうか。 「青年は止めろって。前に名前を教えたろうが、天薙ってな」 「まあまあ、いいじゃないか青年よ」 「だから!…もういい、指摘するのも疲れた。あっ!!それと何で店を休業にしちっまったんだよ!!!」 「私はここに用事があったからな。店に誰もい... -
ライドオン204X:3-3
説明書はきちんと最後まで読みましょう 「いやぁ、こんなところにすごい子がいたものねぇ」 「先生、勝ってその台詞は嫌味にしか聞こえませんにゃ~」 「確かに」 「そうですね」 「うぁ、3対1!?せめてなみこは味方しなさいよ!」 バトル後、ゲーセン内の休憩スペース 俺とフィーアは、橙堂赤子とその神姫(なみこと言うらしい)に話を聞きにいっていた 先ほどのバトルで、どうしてもラストが腑に落ちなかったためである 「それで、一つ聞きたいんですが」 「何かな奏一君?」 「ラストで見せたあのマオチャオ型の動き、いったいアレはなんだったんですか?」 ライフルが直撃しても平気な顔をして、挙句あの機動力 一瞬違法改造を疑ったが、それなら最初にジャッジシステムが動くはず 考えても埒が明かないので直接聞きにきたのだ 橙堂さんは少々キョトンとした顔をすると、すぐに何か... -
双子神姫側・プロローグ
クラブハンドVS双子神姫 ~真夏の大決戦!ポロリはないよ!!~ {テスト} 「はぁ~あ、武装神姫達のチームバトルだと?本気でそんな事をやるつもりか??」 「えぇぇ。本気と書いてマジよ」 リビングに置かれているテーブルで煙草を吸いながら俺がダルそうに言う。 姉貴は何時もの調子で俺の断りも無く、また変なイベントに参加させる気満々だった。 「それにこの企画はうちの会社がやっているのよ。そしてうちの会社でバイトをやってるタッちゃん。出ないわけにはいかなのよ」 「なっ…まぁバイトの仕事ならしょうがないか。日取りはいつだ?」 「明日」 「ちょっ!おま!?何で明日なんだよ!!こっちの予定を完全に無視じゃねぇーか!!!」 「何か予定でもあったの?」 「いや、特に何も無いけど。暇があれば寝てるか、あいつ等の遊びに付き合うぐらいか、婪のショッピングに付き合... -
前幕
前幕。 どうか、もう哀しまないで下さいマスター・・・いえ。 それは無理な事であるとは私自身解っているつもりです。だから、今は、涙だけは。どうかお収め下さい。 この命・・・。 貴女が選んでくださった心の種。 いつしかそれが芽を生やし、私がどのような者であるかを自覚し、理性が理解を受け入れた時から・・・この日この刻が来る事は識っておりました。ただ、それが思ったよりも早かっただけ・・・どうか、お解りください。貴女と共に過ごした時。所の皆様と笑いあった日々。 それを私は忘れたくはないのです。 あら? まぁ、ダメですよ? 皆様まで泣いてしまっては。皆様は、これからも泣き虫なマスターを支えなくてはならないのですよ? ・・・・・・。 えぇ、そう。そうですね。私は幸せでした。きっと。 ここで過ごした僅か数年。決... -
いりーがる?
アルトアイネス奮闘姫 第一話「いりーがる?」 すでに人工知能が開発されて久しいが、軍事への利用を可能なAIは大国同士が核拡散失敗の反省を受けて非常に厳しく制限していた。しかし、優れた自己判断能力が規定外の使い方をされることは半ば予想され、実際に行われてた。 そんな中で民生品のAIを持つ日本の玩具、自立制御の高性能なAIを備えつつ、機能の拡張が容易な武装神姫はその一つに数えられていた。 武装神姫、それはわずか一五センチのMMSという技術を使用した女性型自律型ロボットである。本来玩具として発展したものであり、玩具の例にもれず、用途から外れた使い方は固く禁じられている。 もちろん、神姫のAIはそうした用途に使われないようになっているが、改造されればそうとは言えない。また型の古いモデルにはセキュリティの甘さゆえに違法改造がなされやすい。 改造された神姫は表向き、神姫同士の戦いにしか使用... -
第1章 狂犬(2.5)
剛断粉砕、崩。 「・・・予想外ね。・・でも・・」 箱庭の“惨殺”、否、“破壊”。それを眺めていた闇が、呟く。 「2時・・・、アトロ達が仕事を終える頃か」 公園のベンチに独り座っていた男は、白い息を吐きながら呟く。傍らには少し薄汚れたミニバッグ。中身は、むき出しの現金に貴金属。 ・・・手口は簡単だった。論理プログラムに違法改造を施した神姫に勝手に盗みを働かせるだけ。自分は自宅にさえいればアリバイは成立。目立たない程度に少々の貴金属と紙幣だけ盗ませれば足が着く事もない。今彼は先んじて彼女らが盗んで隠していた盗品を回収し、後は隣町へ向かった彼女達を待つだけという、それはそれは優雅な時間を過ごしていた。 「そろそろ、通信を入れてやるか・・・」 通信、無音。 「・・・ん? 繋がらないのか?」 『本当に、いいご身分よねぇ』 闇... -
第十五話:生贄姫
第十五話:生贄姫 俺と蒼貴、そして日暮に注目される彼女が近づいてくる。胸ポケットには大した傷もないヒルダが入っており、この様子だと あの後のバーグラーを彼女は難なく倒したくれたらしい。 「緑か。すまん。さっきは助かった」 「気にするな。私達の仲だろう?」 「か、勘違いされそうな事を言うんじゃねぇよ!」 「おや、真那の方がいいのか? 根暗は明るい子の方が好みという事か……」 「あのなぁ……」 再会して早々の問題発言に俺は頭を抱えた。真那といい、縁といいどうしてこうも女というのはからかうのが好きなのだろうか。付き合わされるこちらの身にもなっていただきたい。 「ふふふ……。まぁ、お前をからかうのは後で楽しむとして本題だ。あのバーグラー共から情報を吐かせたぞ」 「マジか?」 「ああ。それも面倒くさそうなのをな」 笑った後の本題に俺はすぐ... -
ネコ日記:第十二話
大会開催!そして動き出す影・・・ そして大会当日。 指定された会場は大勢の人で賑わっていた。そのほとんどが神姫連れだから、多分出場者だろう。 「すごい人だな・・・」 「神姫がいっぱいだよ~」 「この人たちみんな出場者!?腕がなるなぁ!」 俺らは会場の前に立って話していた。礼奈とキルケは留守番だ。 「出場の方はこちらで選手登録をして下さい!」 受付の男が叫んでいる。選手登録は至って簡単で、マスターの情報登録と神姫のレギュレーションチェックだ。 違法改造武器などを持った選手がいないかチェックするためだ。この二つを済ませると、出場許可証が貰える。 俺たちも受付に行き、俺自身の登録とオイルのチェックを済ませ、許可証を貰って控え室に案内される。 試合はトーナメント式で、A~Hまでのブロックで一人づつ代表を決める第一回戦、代表者の中から優勝者を決める第二回戦がある。 「俺たち... - @wiki全体から「第弐話:こんな違法改造もあり>」で調べる