鷹は雛鳥を置き去り飛び立つ ◆Eoa5auxOGU
グリフィスとゆのの二人は当初の目的である旅館を目指し、道に沿いながら北上しつつあった。
あれから、しばらくゆのが落ち着くまで時間がかかったが何とか落ち着きを取り戻していた。
あれから、しばらくゆのが落ち着くまで時間がかかったが何とか落ち着きを取り戻していた。
「ぐす……すみません、グリフィスさん。あの牛のおばけを見たら怖くなって……ぐす」
「仕方がない。あんなモノが突然現れれば大の大人でも震え上がる。寧ろ、君は立派だ。あんな出来事があってもこうして毅然としてる」
「い、いえ! 全然立派じゃありません! あんなでっかい牛のおばけに一歩も引かなかったグリフィスさんの方がずっと立派です!!」
「私は何もしていない。ただ向こうが勝手に何処かに行ってくれたおかげだ」
「仕方がない。あんなモノが突然現れれば大の大人でも震え上がる。寧ろ、君は立派だ。あんな出来事があってもこうして毅然としてる」
「い、いえ! 全然立派じゃありません! あんなでっかい牛のおばけに一歩も引かなかったグリフィスさんの方がずっと立派です!!」
「私は何もしていない。ただ向こうが勝手に何処かに行ってくれたおかげだ」
グリフィスはゆのの手放しの称賛を止めさせようとする。
「で、でも、グリフィスさんが居なかったらどうなってたか……本当に凄かったです!」
だがそれでもゆのは称賛するのを止めず、心底尊敬したような眼差しを向ける。
巨大な魔物と睨み合って一歩も引かなかったグリフィスを見て感銘を受けたと言うべきか。
彼女自身が美化してる部分も多分にあっただろがゆのの心を掴んだのは確かだった。
グリフィスは彼女の称賛の言葉に困ったように苦笑を浮かべる。
巨大な魔物と睨み合って一歩も引かなかったグリフィスを見て感銘を受けたと言うべきか。
彼女自身が美化してる部分も多分にあっただろがゆのの心を掴んだのは確かだった。
グリフィスは彼女の称賛の言葉に困ったように苦笑を浮かべる。
「それよりゆの、少し聞きたいことがあるのだが?」
「はいっ、何ですか、グリフィスさん?」
「君がさっき言ってた日本のことについて聞きたい」
「え? は、はい。いいですよ」
「はいっ、何ですか、グリフィスさん?」
「君がさっき言ってた日本のことについて聞きたい」
「え? は、はい。いいですよ」
◇ ◇ ◇
グリフィスさん、外国人だから日本のとこが知りたいのかな。
でも日本語がこんなに上手なのにどうして……
あ、日本人から日本のことを直接聞きたいからだよね。
そうだよね。私も英語がペラペラなら一度外人さんにお話したいと思うし。
こんな時だけどこんな風に男の人とお喋りするなんて初めてだな……
もしかしたら生まれて初めてかもしれない……
でも日本語がこんなに上手なのにどうして……
あ、日本人から日本のことを直接聞きたいからだよね。
そうだよね。私も英語がペラペラなら一度外人さんにお話したいと思うし。
こんな時だけどこんな風に男の人とお喋りするなんて初めてだな……
もしかしたら生まれて初めてかもしれない……
確かにゆのが男性と、しかもこのように年上の男性と二人きりで会話する機会は彼女にとって初めてだった。
最初の出会いは恐怖に囚われて彼に殺されると思いこみ、酷いことを言ってしまった。
それなのに、そんな酷いことを言った自分に君を守ると言ってくれた。
こんな殺し合いの渦中に放り込まれて、一人ぼっちで震えてた自分を。
もし彼がいなかったら今頃、自分はどうなってたか。
先程も突然、巨大な牛の魔物が現れた時も自分はショックで何も出来なかった。
人は急に思い掛けないことが起きると震えることすら出来ないのだと初めて知った。
でも彼は、グリフィスは違った。
魔物と対峙し剣を突き付ける姿は本当に物語の英雄のようだった。
最初の出会いは恐怖に囚われて彼に殺されると思いこみ、酷いことを言ってしまった。
それなのに、そんな酷いことを言った自分に君を守ると言ってくれた。
こんな殺し合いの渦中に放り込まれて、一人ぼっちで震えてた自分を。
もし彼がいなかったら今頃、自分はどうなってたか。
先程も突然、巨大な牛の魔物が現れた時も自分はショックで何も出来なかった。
人は急に思い掛けないことが起きると震えることすら出来ないのだと初めて知った。
でも彼は、グリフィスは違った。
魔物と対峙し剣を突き付ける姿は本当に物語の英雄のようだった。
つり橋効果と言うべきだろうか。もし今のゆのの様子を冷静に見てる者が居ればそう断定したかもしれない。
もっとも、そうなってしまったのもある意味仕方のないことかもしれない。
グリフィスのまるで神がその手で自ら創造したような整った容姿、人を魅了する穏やかで爽やかな口調、
気高い意思を秘めた眼差し、そして本人からまるで滲み出るかのようなカリスマ。
彼女の平凡な、そしてそれほど長くない彼女の人生の中で関わったことのある他人の中で
突然彼女の目の前に現われた彼はそのどれとも違った。
それにゆのは人を憎んだり疑ったりする負の部分が限りなく小さい。
どちらかといえばお人よしな善人を絵に書いたような少女である。
実際に今もグリフィスがゆのを守るのも彼女を利用する為だとは欠片も思いもしていなかった。
もっとも、そうなってしまったのもある意味仕方のないことかもしれない。
グリフィスのまるで神がその手で自ら創造したような整った容姿、人を魅了する穏やかで爽やかな口調、
気高い意思を秘めた眼差し、そして本人からまるで滲み出るかのようなカリスマ。
彼女の平凡な、そしてそれほど長くない彼女の人生の中で関わったことのある他人の中で
突然彼女の目の前に現われた彼はそのどれとも違った。
それにゆのは人を憎んだり疑ったりする負の部分が限りなく小さい。
どちらかといえばお人よしな善人を絵に書いたような少女である。
実際に今もグリフィスがゆのを守るのも彼女を利用する為だとは欠片も思いもしていなかった。
◇ ◇ ◇
「うう……すみません、グリフィスさん。私、そこまで詳しくなくて……」
グリフィスにゆのの普段の生活とはどんなものなのかを聞かれ、最初はゆのも喜んで普段の生活を語ったのだがグリフィスの質問が
『その学校で普段学んでる学問の内容は?』
『皆が皆、この携帯という物を持っているのか?』
『ゆののご両親の御身分は?』
『皆が皆、この携帯という物を持っているのか?』
『ゆののご両親の御身分は?』
など質問の内容のレベルが上がり始めてから雲行きが怪しくなりさらに
『民主主義? それはどういったモノなのだ?』
『日本にも王族がいるがどうやって政治もしてないのに君臨しているのだ?』
『日本にも王族がいるがどうやって政治もしてないのに君臨しているのだ?』
質問が日本の一女子高校生の範疇を超え出すし、ただの少女のゆのにとっては難しい質問になると
ちゃんと答えることができずあたふたするしかなかった。
内容の中には幾ら何でも現代人なら知ってるような内容も含まれていたがゆのがグリフィスを外国人と思いこんでいた為
『日本はこんな国なんだと誤解してるのかな?』『日本にも○○や△△とかあるのに』と思うくらいで特に不審とは思わなかった。
ちゃんと答えることができずあたふたするしかなかった。
内容の中には幾ら何でも現代人なら知ってるような内容も含まれていたがゆのがグリフィスを外国人と思いこんでいた為
『日本はこんな国なんだと誤解してるのかな?』『日本にも○○や△△とかあるのに』と思うくらいで特に不審とは思わなかった。
「いや、ゆののおかげで日本のことを色々と知ることが出来た。礼を言うよ」
「いえいえ! 私がもっと詳しく知ってたらちゃんと説明出来たんです! ああ、沙英さんかヒロさんか居てくれたら……」
「ゆの、その二人は君と同じ日本人だね。………その言いにくいことだが………君の知り合いも………」
「いえいえ! 私がもっと詳しく知ってたらちゃんと説明出来たんです! ああ、沙英さんかヒロさんか居てくれたら……」
「ゆの、その二人は君と同じ日本人だね。………その言いにくいことだが………君の知り合いも………」
その言葉を聞いた途端、それまで和気あいあいとグリフィスとお喋りしてたゆのが青ざめた表情で俯いた。
「………グリフィスさん、私、私、………」
「わかってる、ゆの。わかっているよ………だが今は旅館へ向かおう。そして他の参加者を探して合流しよう。
今できることはそれだけだ………」
「………はい」
「わかってる、ゆの。わかっているよ………だが今は旅館へ向かおう。そして他の参加者を探して合流しよう。
今できることはそれだけだ………」
「………はい」
………宮ちゃん、沙英さん、ヒロさん………みんな大丈夫だよね………
こうして二人が歩くことしばし、目的地である旅館に着いた。
やっと着いた。ゆのはほっとした顔をして旅館内へと向かい……その肩をグリフィスに掴まれ止められた。
やっと着いた。ゆのはほっとした顔をして旅館内へと向かい……その肩をグリフィスに掴まれ止められた。
「どうしたんですか、グリフィスさ……」
「静かに。人が居た形跡がある。私の後ろに下がっているんだ」
「静かに。人が居た形跡がある。私の後ろに下がっているんだ」
グリフィスの低く鋭い声を聞き、ゆのが顔を緊張で引きつらせる。
剣を何時でも抜けるようにしながらグリフィスは旅館内に踏み込む。
ゆのも恐怖でびくびくしながらそれに続いた。
剣を何時でも抜けるようにしながらグリフィスは旅館内に踏み込む。
ゆのも恐怖でびくびくしながらそれに続いた。
結論から言えば旅館内には誰も居なかった。
館の床には靴が激しく擦れた様な跡、壁に何かがぶつかった様な傷跡があり何か騒動が起こったことを想像させた。
台所には二人分の料理、だが手がまったく付けられていない。
おそらく食事をしようとした。だが手をつける前にここを出て行かざるえなかった。
第三者の襲撃を受けて逃走したのだろうか。だが旅館には大きな血痕や死体らしきものは無かった。
料理は冷めてはいたがまだ冷め切ってはいない。
旅館を出てから1〜2時間経ったという所だろう。
館の床には靴が激しく擦れた様な跡、壁に何かがぶつかった様な傷跡があり何か騒動が起こったことを想像させた。
台所には二人分の料理、だが手がまったく付けられていない。
おそらく食事をしようとした。だが手をつける前にここを出て行かざるえなかった。
第三者の襲撃を受けて逃走したのだろうか。だが旅館には大きな血痕や死体らしきものは無かった。
料理は冷めてはいたがまだ冷め切ってはいない。
旅館を出てから1〜2時間経ったという所だろう。
「どうして出て行ったんでしょうね……」
ゆのは力無くそう呟く。
死体やゲームに乗った参加者に出会わなくてほっとした反面、
他の参加者、特にひだまり荘の面々と合流出来るのではという期待が外れてがっかりしたようだ。
死体やゲームに乗った参加者に出会わなくてほっとした反面、
他の参加者、特にひだまり荘の面々と合流出来るのではという期待が外れてがっかりしたようだ。
「ゆの、この様子ではここに居た人間は帰ってこないだろう。だがここに別の参加者が来るかもしれない。
私が外で見張るから君は体を洗って来るといい」
私が外で見張るから君は体を洗って来るといい」
そんなゆのにグリフィスは当初に目的を行うよう促す。
「え、でもいいんですか? もし、その……」
実は二階を調べた時に二階の床、温泉の天井に穴が空いてたのを発見した為、入って体を洗いたいのだが気おくれしていた。
まあ、そんなことが無くてもこの状況で風呂に入れるほどゆのに度胸があったかは疑問だが。
「安心したまえ。君を置いて行くような真似はしない。少しは私を信用して欲しいな」
「い、いえ! グリフィスさんを信用しないなんてそんなことしません!」
「い、いえ! グリフィスさんを信用しないなんてそんなことしません!」
だがグリフィスに優しく諭されれば反対出来る訳もなく。
「そう言って貰えると嬉しいな。ではまずは君の代わりの服になる物を探そう」
「は、はい!」
「は、はい!」
結局、グリフィスの言い分が通ることとなった。
あの大きな牛のおばけはなんだったんだろう……
それに私達を拉致して殺し合えと命令したあの女の子とピエロの人は何者なんだろう……
確かに気がついたらあそこにいてそしたら今度は森の中にいつの間にかいて……
まさか宇宙人? 宇宙人なの?
宇宙人が地球で地球人を拉致して変な金属を埋めこんだりモルモットにしたりするって聞いたことある……
だから私やグリフィスさんを拉致したの!?
で、でもテレビや本で見た宇宙人とは姿形が全然違ってたし……
それにあの牛のおばけも宇宙人なの?
あれ? あれれ?
それに私達を拉致して殺し合えと命令したあの女の子とピエロの人は何者なんだろう……
確かに気がついたらあそこにいてそしたら今度は森の中にいつの間にかいて……
まさか宇宙人? 宇宙人なの?
宇宙人が地球で地球人を拉致して変な金属を埋めこんだりモルモットにしたりするって聞いたことある……
だから私やグリフィスさんを拉致したの!?
で、でもテレビや本で見た宇宙人とは姿形が全然違ってたし……
それにあの牛のおばけも宇宙人なの?
あれ? あれれ?
それに宮ちゃん、沙英さん、ヒロさんもここに連れてこられてるの?
宮ちゃんも沙英さんもヒロさんも私よりしっかりしてて、でも私と同じただの高校生で……
……大丈夫だよね?……私なんかが大丈夫だからみんなもきっと大丈夫だよね?
宮ちゃんも沙英さんもヒロさんも私よりしっかりしてて、でも私と同じただの高校生で……
……大丈夫だよね?……私なんかが大丈夫だからみんなもきっと大丈夫だよね?
うん、きっとそうだよ。殺し合えと言われて殺し合うなんて出来っこない。
みんなできっと無事にひだまり荘に帰れる。そして、またみんなで学校に行って絵を描いて遊んで……
絶対、何とかなるよ。うん。
みんなできっと無事にひだまり荘に帰れる。そして、またみんなで学校に行って絵を描いて遊んで……
絶対、何とかなるよ。うん。
着替えの探索は着替えになる浴衣はすぐに見つかったのだがやはり下着までは無かった。
ただ銭湯の入り口付近に無料コインランドリーがあったので洗濯と乾燥は思ったより早く済みそうだった。
ゆのが入浴する段取りが出来るとグリフィスは『では私は外で待っていよう。ここに来る参加者がいないとも限らない』と
言って外で見張ってくれることになった。
ただ銭湯の入り口付近に無料コインランドリーがあったので洗濯と乾燥は思ったより早く済みそうだった。
ゆのが入浴する段取りが出来るとグリフィスは『では私は外で待っていよう。ここに来る参加者がいないとも限らない』と
言って外で見張ってくれることになった。
グリフィスさんって本当に頼りになる人だなぁ……
強くて、かっこよくて、何でも出来て……
グリフィスさんに比べたら私なんか……
ううん! そんなことない! 私にだって何か出来ることはあるはず……
でも、私に何が出来るんだろう……
グリフィスさんの足手まといになってばっかり……
強くて、かっこよくて、何でも出来て……
グリフィスさんに比べたら私なんか……
ううん! そんなことない! 私にだって何か出来ることはあるはず……
でも、私に何が出来るんだろう……
グリフィスさんの足手まといになってばっかり……
とりあえずお風呂から上がってから考えよう。
脱衣所で服を脱ぐと汚れた衣服を洗濯機に放り込み、石けんとタオルを持って大浴場へのドアを開ける。
「うわぁ、すごい……絵に描いたような温泉だ(はぁと」
少なくともこの時だけはゲームのことを忘れることが出来た。
そして入ろうと大浴場に一歩足を踏み入れ……ファ○リーピュアに足をとられてコケた。
そして入ろうと大浴場に一歩足を踏み入れ……ファ○リーピュアに足をとられてコケた。
つるん〜
「え?」
「え?」
ゆのは足を滑らし、後ろにひっくり返り……
びったーん。
転倒、半回転してしたたかに後頭部を打ちつける。
しかも、頭から思いっきり、漫画のような擬音語付きで。
しかも、頭から思いっきり、漫画のような擬音語付きで。
「きゅう……」
【G-8/旅館内 大浴場『ムルムル温泉』/1日目 早朝】
【ゆの@ひだまりスケッチ】
[状態]:朦朧、後頭部に大きなたんこぶ
[服装]:全裸
[装備]:タオルと石けん
[道具]:支給品一式 未確認支給品0〜1、PDA型首輪探知機
[思考・備考] 温泉に入って奇麗になった後、自分に何が出来るか考える
1:きゅう……
2:宮子、沙英、ヒロに会いたい
3:グリフィスさんに守ってもらう。
4:でも守られるだけじゃ嫌。私に出来ることって何かな?
5:まさか私達を拉致したのは宇宙人?
[状態]:朦朧、後頭部に大きなたんこぶ
[服装]:全裸
[装備]:タオルと石けん
[道具]:支給品一式 未確認支給品0〜1、PDA型首輪探知機
[思考・備考] 温泉に入って奇麗になった後、自分に何が出来るか考える
1:きゅう……
2:宮子、沙英、ヒロに会いたい
3:グリフィスさんに守ってもらう。
4:でも守られるだけじゃ嫌。私に出来ることって何かな?
5:まさか私達を拉致したのは宇宙人?
※首輪探知機を携帯電話だと思ってます。
※PDAの機能、バッテリーの持ち時間などは後続の作者さんにお任せします
※脱衣所に彼女のデイパックと浴衣があります。彼女の服は洗濯機の中で洗濯中です
※PDAの機能、バッテリーの持ち時間などは後続の作者さんにお任せします
※脱衣所に彼女のデイパックと浴衣があります。彼女の服は洗濯機の中で洗濯中です
※G-8旅館一階の大浴場の床が、ファ○リーピュアで大変滑りやすくなっています。
× × ×
グリフィスはゆのと別れた後、これからのことを思案することにした。
ここに最低二人の誰かは居た。だがもうここを出て行っている。
ここで誰かと出会えるのではと思っていたがあくまでも不確定だったのでそれほど失望はしてはいない。
可能なら合流したかったのは事実だ。しかし当ても無く探索するのは時間の浪費でしかない。
そろそろ夜が明ける。出来れば第一放送までの期間までにどこかの大集団に潜り込むか他の参加者を加えて戦力を充実させたかったが
今まで出会ったのはあの少女と不死のゾッドだけ。
放送が始まれば名簿に参加者が浮かび上がり死亡者と禁止エリアが放送される。
ここで誰かと出会えるのではと思っていたがあくまでも不確定だったのでそれほど失望はしてはいない。
可能なら合流したかったのは事実だ。しかし当ても無く探索するのは時間の浪費でしかない。
そろそろ夜が明ける。出来れば第一放送までの期間までにどこかの大集団に潜り込むか他の参加者を加えて戦力を充実させたかったが
今まで出会ったのはあの少女と不死のゾッドだけ。
放送が始まれば名簿に参加者が浮かび上がり死亡者と禁止エリアが放送される。
そうなれば自らの仲間や知人を保護しようとやっきになる者、殺された者の敵を討とうと血道をあげる者、
親しい者を殺されて混乱し絶望する者、参加者が減ったことでゲームに乗る決意をする者、
例え、これまでに上手く参加者を纏めることが出来た集団がいたとしても綻びが生まれる。
ゾットのような化け物もいる。その中で生き残るにはその分裂し、混乱しそうな他の参加者らを利用し、あるいは欺き、それらをまとめること。
そして出来るならその集団を指揮するのは自分であるのが望ましい。
親しい者を殺されて混乱し絶望する者、参加者が減ったことでゲームに乗る決意をする者、
例え、これまでに上手く参加者を纏めることが出来た集団がいたとしても綻びが生まれる。
ゾットのような化け物もいる。その中で生き残るにはその分裂し、混乱しそうな他の参加者らを利用し、あるいは欺き、それらをまとめること。
そして出来るならその集団を指揮するのは自分であるのが望ましい。
グリフィスにはそれが困難であっても不可能だとは思わなかった。
自分には、それらを従えさせられるという自信が、確信があった。
自分には、それらを従えさせられるという自信が、確信があった。
それにしてもあの少女、最初はただの娘だと思っていた。いや、実際にはただの娘なのだろう。
だが彼女が語った日本という国、その国での彼女の普段の生活や未知のテクノロジーは彼の知識や想像を遥かに超える。
自分が知らない世界、この世のものとは思えない世界の住人、信じがたいがそういう存在が実在し参加者としてここに
居ることを前提にして行動した方がいいだろう。
そしてもっとそれらの情報を集める必要がある。
更にそんな存在を召還した神と名乗る存在。あのゾッドすらこのゲームの参加者として引っぱり込めるほどの力量だ。
連中はただ神を気取るだけの愚昧な輩では無いのか? 見世物の為にこのようなことをしたのだろうか?
正直、興味を掻き立てられると同時に戦慄を覚える。伊達に神を名乗ってるわけではないと言うところか。
上手く首輪を外すことが出来たとしてもこの島から脱出しようとするなら主催者は必ず立ちはだかるだろう。
だが彼女が語った日本という国、その国での彼女の普段の生活や未知のテクノロジーは彼の知識や想像を遥かに超える。
自分が知らない世界、この世のものとは思えない世界の住人、信じがたいがそういう存在が実在し参加者としてここに
居ることを前提にして行動した方がいいだろう。
そしてもっとそれらの情報を集める必要がある。
更にそんな存在を召還した神と名乗る存在。あのゾッドすらこのゲームの参加者として引っぱり込めるほどの力量だ。
連中はただ神を気取るだけの愚昧な輩では無いのか? 見世物の為にこのようなことをしたのだろうか?
正直、興味を掻き立てられると同時に戦慄を覚える。伊達に神を名乗ってるわけではないと言うところか。
上手く首輪を外すことが出来たとしてもこの島から脱出しようとするなら主催者は必ず立ちはだかるだろう。
(侮れないということだろうな……だが奴らが本当に全知全能の神だと言うのならオレがそれを試してやろう。
オレやガッツをこのようなことの駒にしてくれた礼をしなくてはな)
オレやガッツをこのようなことの駒にしてくれた礼をしなくてはな)
グリフィスは心中でそう呟く。
例え相手が巨大であろうとも、本当に神であろうとも鷹は羽ばたくのを止めない。
何故なら彼が望むのは神に頭を垂れることでは無く「夢」に向かって羽ばたくことなのだから。
例え相手が巨大であろうとも、本当に神であろうとも鷹は羽ばたくのを止めない。
何故なら彼が望むのは神に頭を垂れることでは無く「夢」に向かって羽ばたくことなのだから。
さて、放送までまだ時間がある。
そして放送と同時に名簿に名前が表示される。
ガッツ以外の鷹の団メンバーやゆのの知り合いの日本人の存在を確認する必要がある。
メンバーの再集結や『ゆのの名前』を利用して他の日本人との交渉などやるべきことが幾らでもあるからだ。
そして死亡者にそれらが何人含まれるのかも知らなければ。
本来なら参加者を確認してから行動しても遅くないだろうが足手まといな彼女と一緒で行動するより単独行動の方が何かと都合がいい。
だから彼女に風呂に入るように勧めたのだ。これまであの娘と共に居るのはあくまでもその方が脱出するのに有利だったからだ。
幸いあの娘の心を掴みつつある。もう少しあの娘の信頼を獲得してから単独行動をしたかったが仕方ない。
そして放送と同時に名簿に名前が表示される。
ガッツ以外の鷹の団メンバーやゆのの知り合いの日本人の存在を確認する必要がある。
メンバーの再集結や『ゆのの名前』を利用して他の日本人との交渉などやるべきことが幾らでもあるからだ。
そして死亡者にそれらが何人含まれるのかも知らなければ。
本来なら参加者を確認してから行動しても遅くないだろうが足手まといな彼女と一緒で行動するより単独行動の方が何かと都合がいい。
だから彼女に風呂に入るように勧めたのだ。これまであの娘と共に居るのはあくまでもその方が脱出するのに有利だったからだ。
幸いあの娘の心を掴みつつある。もう少しあの娘の信頼を獲得してから単独行動をしたかったが仕方ない。
ゆのが脱衣所へ姿を消すのを確認するとグリフィスは旅館の入り口に出るとデイパックからある物を取り出す。
それは一対の石貨みたいな輪、宝貝人間であるナタクが使っていた風火輪という宝貝。
グリフィスがこれまでこれを使用しなかったのは彼の世界の常識から見れば魔法の道具にしか見えなかった為、そんな物が本当に存在
するとは信じられなかった。
だがゆのとの会話や携帯電話のような道具を見てこれが『そういうものがあっても、おかしくはない』と思えるようになった。
説明書には使用すれば疲労すると書いてある。どのぐらい疲労するか不明だがこれを使えば短時間で遠くへ移動することが可能だろう。
時間を掛ければ掛けるほど状況は悪くなる。危険ではあるがここで勝負を賭ける必要がある。
それは一対の石貨みたいな輪、宝貝人間であるナタクが使っていた風火輪という宝貝。
グリフィスがこれまでこれを使用しなかったのは彼の世界の常識から見れば魔法の道具にしか見えなかった為、そんな物が本当に存在
するとは信じられなかった。
だがゆのとの会話や携帯電話のような道具を見てこれが『そういうものがあっても、おかしくはない』と思えるようになった。
説明書には使用すれば疲労すると書いてある。どのぐらい疲労するか不明だがこれを使えば短時間で遠くへ移動することが可能だろう。
時間を掛ければ掛けるほど状況は悪くなる。危険ではあるがここで勝負を賭ける必要がある。
グリフィスは説明書にある手順どおりに風火輪をセットする。
左右の足の下の風火輪が地面から浮きあがる。そしてグリフィスが前に進めと念じたとおり彼の体を上空へと飛ばす。
一瞬、驚きの表情を浮かべたがすぐに平常を取り戻すと南へ向けて飛行する。
左右の足の下の風火輪が地面から浮きあがる。そしてグリフィスが前に進めと念じたとおり彼の体を上空へと飛ばす。
一瞬、驚きの表情を浮かべたがすぐに平常を取り戻すと南へ向けて飛行する。
ゆのから用途を聞いた設備、西の工場か研究所に興味があったが専門知識まで持ち合わせてない自分が行ってもどれだけ
有益なのかわからない。
有益なのかわからない。
北は市街地から離れるうえに『ガッツが教会へ向かうなどありえないな』という思いがあったので南へと決めたのだ。
風火輪でかなりの速度を出しながらグリフィスは南へと向かう。
その先にあるのは破滅か? それとも……
その先にあるのは破滅か? それとも……
さて、グリフィスはゆのと同行して利用するよりも単独行動を選んだわけだがそれなら何故ゾットと出会って恐慌に陥った
時点でゆのを放置しなかったのか?
時点でゆのを放置しなかったのか?
彼女から情報を聞き出したかったから?
それもあるだろう。
だがそれだけではない。グリフィスはある手を打ってから彼女と別れたのだ。
グリフィスは彼女が脱衣所に姿を消したのを確認してから目に付く場所にあるメモを置いてから去っている。
グリフィスは彼女が脱衣所に姿を消したのを確認してから目に付く場所にあるメモを置いてから去っている。
そのメモの内容は
『唐突で申し訳ない、これから他の参加者や君の親友を保護する為に探索へ向かう。
危険なので君はここへ隠れて私の帰りを待ってて欲しい。
もしここが危険だと感じたら北の教会へ向かってくれ。
可能なら出来るだけ早く君とまた合流出来ることを祈ってる。
念の為に読み終えたらこのメモは君が持っていて欲しい。私達が再会出来ることを信じて。
危険なので君はここへ隠れて私の帰りを待ってて欲しい。
もしここが危険だと感じたら北の教会へ向かってくれ。
可能なら出来るだけ早く君とまた合流出来ることを祈ってる。
念の為に読み終えたらこのメモは君が持っていて欲しい。私達が再会出来ることを信じて。
追伸
支給品には一日分の食料しかなかった。私達や合流出来た参加者の為に料理を作ってくれていたらありがたい。
君や君の親友と共に食事を迎えられたらいいと思ってる』
支給品には一日分の食料しかなかった。私達や合流出来た参加者の為に料理を作ってくれていたらありがたい。
君や君の親友と共に食事を迎えられたらいいと思ってる』
メモにはゆのの親友を含めた他の参加者を保護することと再会したいことを望む言葉が書かれている。
少なくともこのメモには嘘は書かれていない。
だが何故一緒に行かないのか、何時帰って来るのかまでは書かれていない。
これから放送があり、その放送に彼女の親友の名前があった場合、また彼女が恐慌に囚われる可能性があったのにだ。
少なくともこのメモには嘘は書かれていない。
だが何故一緒に行かないのか、何時帰って来るのかまでは書かれていない。
これから放送があり、その放送に彼女の親友の名前があった場合、また彼女が恐慌に囚われる可能性があったのにだ。
グリフィスにとってこの時点でいちいちケアしなければならない足手まといなど要らない。
もし彼女が殺し合いに乗ってない参加者と出会えるのならそれでよし。
上手く行けば彼女の口とメモから『彼女を保護し、他の参加者も保護しようとする参加者』の宣伝が出来る。
だが殺し合いに乗った参加者と出会い、殺されるのなら彼女の運命もそれまで。
メモにはグリフィスの名前や行き先までは書かれていないからメモを奪われて読まれてもそれほど痛くはない。
もし彼女が殺し合いに乗ってない参加者と出会えるのならそれでよし。
上手く行けば彼女の口とメモから『彼女を保護し、他の参加者も保護しようとする参加者』の宣伝が出来る。
だが殺し合いに乗った参加者と出会い、殺されるのなら彼女の運命もそれまで。
メモにはグリフィスの名前や行き先までは書かれていないからメモを奪われて読まれてもそれほど痛くはない。
無論、ゆのが置き去りにされたのを恨み、グリフィスの悪評をばら撒く可能性もあるにはあった。
だが短期間とはいえゆのの人柄を観察してみればその可能性は低いと見ている。
だが短期間とはいえゆのの人柄を観察してみればその可能性は低いと見ている。
最初は彼女を利用して他の参加者を引き込む気だった。
だが一緒にいて彼女を守る手間よりも危険に巻き込みたくないから隠して別れたという言い訳の方がグリフィスにとって労力が少ないし
相手を言いくるめる自信は幾らでもある。
それに相手がゆのの存在を疑っても彼女とその親友の詳しい情報を知ってるので納得させる自信もある。
だからグリフィスは敢えてこの手段を選んだ。
だが一緒にいて彼女を守る手間よりも危険に巻き込みたくないから隠して別れたという言い訳の方がグリフィスにとって労力が少ないし
相手を言いくるめる自信は幾らでもある。
それに相手がゆのの存在を疑っても彼女とその親友の詳しい情報を知ってるので納得させる自信もある。
だからグリフィスは敢えてこの手段を選んだ。
しかしこの判断はグリフィスの勇み足だったかもしれない。
グリフィスが探索に赴くことを口頭でゆのに伝えようとすれば泣き喚いてそれを止めようとして説得するのに余計な時間を喰うと考え
置き去りに近い方法を取った。
グリフィスが探索に赴くことを口頭でゆのに伝えようとすれば泣き喚いてそれを止めようとして説得するのに余計な時間を喰うと考え
置き去りに近い方法を取った。
しかしゆののひだまり荘の先輩達や親友への想いの強さは計算に含まれていたのだろうか?
もしグリフィスが親友の探索を前面に押し出して説得すれば怯えつつも頷いていたのではないだろうか?
ゆのを置き去りにすることで無駄な時間を省けたと考えるグリフィス。
だがこの行動がこのゲームにどう影響するか誰も知らない。
【H-8北部/上空/1日目 早朝】
【グリフィス@ベルセルク】
[状態]:健康
[装備]:居合番長の刀@金剛番長、風火輪@封神演義
[道具]:支給品一式
[思考] 南の施設を回り、他の参加者を探しまとめる
1:ガッツと合流
2:殺し合いに乗っていない者を見つけ、情報の交換、首輪を外す手段を見つける
3:役に立ちそうな他の参加者と合流、そしてまとめる。ゆのとの再合流は状況次第
4:未知の存在やテクノロジーに興味
5:ゾッドは何を考えている?
[備考]
※登場時期は8巻の旅立ちの日。
ガッツが鷹の団離脱を宣言する直前です。
※ゆのと情報交換をしました。
ゆのの仲間の情報やその世界の情報について一部把握しました。
※自分の世界とは異なる存在が実在すると認識しました。
[状態]:健康
[装備]:居合番長の刀@金剛番長、風火輪@封神演義
[道具]:支給品一式
[思考] 南の施設を回り、他の参加者を探しまとめる
1:ガッツと合流
2:殺し合いに乗っていない者を見つけ、情報の交換、首輪を外す手段を見つける
3:役に立ちそうな他の参加者と合流、そしてまとめる。ゆのとの再合流は状況次第
4:未知の存在やテクノロジーに興味
5:ゾッドは何を考えている?
[備考]
※登場時期は8巻の旅立ちの日。
ガッツが鷹の団離脱を宣言する直前です。
※ゆのと情報交換をしました。
ゆのの仲間の情報やその世界の情報について一部把握しました。
※自分の世界とは異なる存在が実在すると認識しました。
※脱衣所の目の付く場所に彼のメモがあります。
※グリフィスは旅館の南へ向かいましたが
どの施設へ(デパート、図書館、診療所)向かうか次の書き手へ任せます。
※グリフィスは旅館の南へ向かいましたが
どの施設へ(デパート、図書館、診療所)向かうか次の書き手へ任せます。
【風火輪@封神演義】
宝貝人間であるナタクが最初に持っていた宝貝
一対の石貨みたいな輪。両足で踏みしめて使用し高速で空中移動することが出来る。
宝貝人間であるナタクが最初に持っていた宝貝
一対の石貨みたいな輪。両足で踏みしめて使用し高速で空中移動することが出来る。
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