アットウィキロゴ
新漫画バトルロワイアル
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

小休憩

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集

小休憩 ◆Eoa5auxOGU


「はっ、はっ、はくしゅん!! っくら~」
「大丈夫ですか、銀さん?」

早朝の時はまだ生い茂る木々の合間から太陽の光が差し込んでいた。
しかし今は空一面厚い雲に覆われて風が肌寒く感じる。
だが後ろを行く沙英は顔を赤くして前へ目を向けずに銀時に尋ねる。

「そ、その…やっぱり戻りませんか? もしかしたら衣服がありそうな家とか一件ぐらい残ってるかもしれませんし…」
「ぶるぶるっ、いや、俺も下が欲しいけどよ、嫌な予感がびんびんしやがる。とっととトンガリ頭らと
 合流しちまった方がよさそうだ」

あの襲撃の後、炎に捲かれる前に全速力で市街地を抜け出した二人は銀時が……した為、少し冷たいが
川で沐浴したのだ。
そして現在の銀時の下は……

(TVでお祭りの時に見た事はあるけど……何でふんどしなのよ!!)

汚れてしまった衣服と下着も川で水洗いしたが変えの衣服はない。
いや、替えも無いのに洗濯するのもどうかと思うが銀時はしてしまった。
そして洗濯してしまってから気が付く、体たらくさ。
ふんどしの方は絞ればまだ身につけれるが下のズボンはさすがに無理っぽいので
デイパックに放り込む。

つまり現在の銀時の下半身は祭りの時の野郎よろしくふんどし状態である。
だから沙英が前を見れば銀時のお尻が丸見えで…。
まあ、汚れたままよりはマシと言えばマシではあるが…。

「あいつらも場数は踏んでるとは思うがな…急ぐぞ」
「ま、待ってください。銀さん~」

どうしたんだろう? さすがにあの姿で人前に出るのは憚られたから洗濯に時間を取られるのは
仕方なかったけど、それからは何か焦ってるような…
私も早くゆのと会いたいからこの方がいいけど…。


よし、とりあえずは誤魔化せてるぞ。
嫌な予感がするとか俺の勘だとか言っとけば大抵は誤魔化せるからな。
このまま、あの出来事の記憶が薄れる位どんどん行動を重ねればなんとかなる。
あの人間の尊厳の崩壊とかを見られたのがこいつだけで済んだのは不幸中の幸いだったぜ。
出来れば俺の記憶からも消したいぐらいだがな。

まあ、とっとと合流したいのは本当だし。
あのお色気猟奇姉ちゃんはめちゃくちゃやべえ。人間をばらすのを屁とも思ってねえだけじゃねえ。
話をした感じつうか……なんつうか……色んな意味でブチ切れてやがったぜ。
それと傍にいた小娘もやべえ。
あんな馬鹿デカイ剣とかぶんぶん振り回すとかあいつも夜兎か何かか?
あんなのがそこかしこにウロチョロしてるとか思ったよりやばい状況だぞ。こりゃあ。
沖田の野郎も無事ならいいんだけどよ…


       ◇       ◇       ◇


「はあはあ、銀さん、待ってくださいよ…」

私は部活動で運動してるわけでもないのに。学校の体育が唯一の運動の私には銀さんのスピードに付いて行くのがやっとだ。
それなのに、こんなに走らせるなんて…
大体、普段はぐうたらそうなのにこんなに走れるなんて反則よ!
そりゃ、早く合流したいのは分かるけど…。
あれ?、今度はこっちに向かって走ってきて、きゃあ

「ちょ、銀さん、抱きつかないでください! 突然なんですか?」
「いやあ、予想出来なかった俺も迂闊だったわ。普通、あんなにドンパチしてたら怪我人抱えて逃げるわな~」
「え?」

それって……みんなもういない?

「……誰も居なかったんですか?」
「多分、あの爆音を聞いて怪我人連れて逃げたと思うぜ。俺でもやばいと思ったら逃げるって」

そう言いつつ沙英を小脇に抱えて来た道を逆に歩いていく。


「だから、何でこんなお持ち帰りみたいなことするんですか! 放してください! セクハラで訴えますよ!」
「はいはい、こっちは無駄足踏まされて少し気が立ってるんだ。ここじゃ、街の様子が見えにくいから移動しましょうね」

銀時の腕の中でじたばたするが抜け出せない。
この時、銀時の表情を見ていたらそれどころではないと悟っただろう。
口調に反してその表情は真剣にさっき見た現場で何が起こったか推理しようとしていた。

いやあ、不純な動機でも先を走っていてよかったぜ。
どういう状況だったのかは分かんねえけど血の跡やら喧嘩したような跡が残ってたのはどうもな。
仲間割れか? それとも足手まといだとあのガキを間引いたのか? だがそれなら死体は?
それに人一人バラしたとか殺そうとしたにしては血の跡が少ねえが…。
こういう時は本人らに証言してもらった方が話が早いんだが……。

「だからもう放してください! 自分で歩けますから!」
「いや、せっかくだからもう少しこのまま行こうな。その方がお兄さんも楽だし」
「何がもう少しですか? もう放してください!」
「わかったわかった。ほらよ」

あの現場を見て変な誤解をされても後で困るがもうあそこから十分に離れた。
なので銀時は沙英を放した。急に放りだされて少したたらを踏むが転ばなかった。

「もう!、本当に銀さんは変な事ばっかりするんですから!」
「わりいわりい。けど、もしかしたら戻ってくるかもしれねえからここで待つとしようぜ」

まあ、犯人は現場に戻ってくるって言うけどな、と内心で呟く。
これからの行動の指針を考えたい銀時は休憩しようと持ちかけた。

「え、でも早くゆのを迎えに行った方が…」
「待てって、こういう時はバラバラで行動してたら駄目だって。いや、マジで」

普段と変わらない何時もの口調。だが無視できない『何か』を含む声。

「無論、しばらく立っても帰って来なかったら迎えに行く。それでいいだろ?」
「はい、それなら構いません…」

後で行くとはっきり言い切ったのでしぶしぶながらも沙英も待とうかと思い直す。

「それじゃ、待ってる間に飯でも喰うか。いや、そんな怖い顔で見るなって。喰える時に喰うことも大事だぜ」

そう言うとさっさと地面に座り込み胡坐を組む。

沙英は一瞬こんな時にとカチンときたが…喰える時に喰うと聞いてふとヒロの事が思い浮かんだ。

そうだ、私がカンズメ状態の時もヒロはいつも夜食を作ってくれたっけ。
そして運動会の時も追試の時もヒロは何時も食事を作ってくれた。
もしヒロがいたら似たような事を言ってたかもしれない。
そう思うとさっきまでの焦りは嘘のように消えていった。

「そうですね。それじゃ食事にしましょうか」

そう言ってデイパックからデパートで調達した食料を取り出し銀時に手渡す。

「サンキュー。お、おにぎりか」
「お菓子だけだと片寄りますからねちゃんとご飯も食べてくださいよ」

水のぺットボトルも手渡し、自分の分を確保するとハンカチを地面に敷いて座り込む。

そう言えばこうやって外で食事をするのは…動物園での写生以来だっけ。
ゆの、宮子、ヒロ……無事だといいけど……。


銀時も横目で沙英の表情を窺いつつおにぎりにパクつく。声はかけない。
沙英も気になるが彼も少しは考え事をしたかったから。
遠目で市街地を見ると未だに派手に燃えていた。その光景をどこか遠い目で眺めていた。
もしかしたら幕末の頃の戦場の風景と重ねてるのかもしれない。

沙英も何処か遠い出来事のように幾つもの黒煙が立ち上る光景を眺めていた。
さっきまで必死で走ってた場所なのに…まるで大震災が起きた街の光景をTVで見てるみたいで現実感がなくて…。
短期間で色々あって何処か心が麻痺しているのか…こちらも機械的に自分のおにぎりを食べる

「……銀さん」
「なんだ?」

何処かこちらを窺うような口調に銀時は返事を返す。

「さっきの沖田さんって人…大丈夫ですよね?」
「…ああ、殺したって死なねえよ、あいつはよ……」

何処か気の抜けた力のない会話。それっきりお互い何も言わず黙々と食事を続ける。
やがてお互い食事を終えるとどちらからともなく立ちあがる。

「結局帰ってこなかったな…それじゃ、お前さんの友達を迎えに行こうか?」
「……はい。でもその…ゆのの前でその…ふんどし1丁とか勘弁してほしいんですケド…」
「ああ、嫌、俺もさすがに女の子の前でこれは勘弁したいんだけどよ、
 それにやっぱりちょっと寒いわ。旅館とかなら浴衣とかあるばいいんだけどな」
「銀さん、それは私が女の子じゃないと言いたいんですか?」

さっきとは変わらない漫才の様なじゃれ合い。
だが二人をよく観察すればデパートの時より微妙にぎこちなく暗い。
本当は口には出さなかったが放送以降から状況がどんどん悪くなってるのを肌で感じていた。
知人が参加させられてる可能性はあった。
放送で友人の死を告げられたがそれでもまだ生き残ってる人間と再会出来る可能性もあった。
それに幸運なことに今まで出会った参加者は少なくともこの殺し合いに乗ってない人間ばかり。
しかも沙英を除けば腕が立ちそうな連中だった。
それで安心、いや油断してたのかもしれない。

まさかここまで急に状況が変化するなんて……。

未だ知人友人と合流出来ない。銀時は沖田と再会できたが逸れてしまった。
確実に殺し合いに乗ってる人間が複数いる。それも出鱈目な奴が危険な武器を振りかざして。
こんな状況で殺し合いに抗う仲間とも逸れてしまった。

これらの要素が重なって先への不安が二人に重くのしかかる。
銀時も沙英もまだそれに潰されてはいない。少なくとも今はまだ…。



**********


「確かに安全そうですけど……この中を行くんですか?」

地面にぽっかり開いた下水道への入り口を見て沙英は顔を顰める。
地上が安全に移動できないのなら地下。
それが分からない訳ではないが下水道の不潔なイメージがそれを躊躇させる。

「大丈夫だって。俺も中を確認したけど綺麗なもんだって~、ホントホント」
「いや、そうやって強調されると余計に怪しいんですが?」

ジト目で銀時を睨みつける。

「いやマジだって、俺も色んな下水道を見てきたがこんなに奇麗なのは初めてだって」
「どうしてそんなに下水道に詳しいのか疑問なんですケド…」

生理的にはけっこう抵抗がある…が何時までもここでこうしていてもしょうがないので諦めて梯子を下りてみる。
なるほど、確かに薄暗いしじめじめしてるが想像してたより汚れてないし臭くもない。
ノワール小説ならこういうシチュエーションも悪くないかもと思ったりはする。

銀時も梯子を下りてくるのが視界に入り…慌てて目を逸らす。

「ん、どうした?」
「いえ! なんでもないですから!」
「そうか? ならいいけどよ。しかしここは風が吹かない分暖かくていいなぁ」
「その…いないですよね…ネズミやゴキブリとか…」
「そりゃネズミとかは、いやいや、ああいうのは光とか向けると逃げるから! よせよせ、ここで怖い想像とか止めろって!」



**********


「ふう、やっと出れた…いや、さっきのことは忘れろって。あそこにゴキブリがあんなに固まってたとか……」
「止めてください!! 思い出させるような事とか言わないでください! 私も忘れたいんですから!」
「わかった、わかったからそこまで青筋立てて怒らないでくれって」
「本当に分かってるんならいいですけど…でもここって港の方ですよね?」

あれから軽いごたごたが多分にあったがコンパスとランタンだけで迷わずにここまでこれたのは奇跡に近かったかもしれない。
下手したら見当違いの方向、もしかしたら禁止エリアの方向へ向かってた可能性もあったのだ。

「ああ、少なくとも海の近くなのは確かだな。けど、あっちの方も酷いもんだぜ。どんだけ暴れたんだよ」

デパート近くの騒動がここまで広範囲に渡って広がっていたとは。
詳しくは分からないがデパートの方、こちらから北西の方で幾筋の黒煙が立ち上っている。
家もビルもマンションも崩れていたり火が回ってたり…。
あの戦車以外の何かも破壊して回ってたのだろうか…。
それに比べたら旅館の方は少なくともまだ無事なように見える。

「さて、出来れば危険そうな奴には出会いたくないが…少し休もうぜ。放送もそろそろだしよ」

さて、さっきは女が反抗して撃ち殺されたけど今度はどうなるやら……


【J-09/港付近/1日目/昼】


【沙英@ひだまりスケッチ】
【状態】:健康、ツッコミの才?、
【服装】:
【装備】:九竜神火罩@封神演義
【道具】:支給品一式、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲@銀魂、大量の食糧
輸血用血液パック
【思考】
1:休憩しつつ放送を聞く。
2:銀さんと協力して、ゆのと宮子を保護する。
3:ヴァッシュさん達は無事だろうか?
4:銀さんが気になる?
5:深夜になったら教会でグリフィスと合流する。
6:ヒロの復讐……?
7:ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲は忘れた?
[備考]
※グリフィスからガッツゾッドの情報を聞きました。
※ゆのが旅館にいることを知りました。
※会場を囲む壁を認識しました。
※宝貝の使い方のコツを掴んだ?


坂田銀時@銀魂】
【状態】:疲労(小)、
【服装】:下がふんどし一丁
【装備】:和道一文字@ONE PIECE
【道具】:支給品一式、大量のエロ本、太乙万能義手@封神演義、大量の甘味、水洗いしたズボン
【思考】
1:休憩しつつ放送を聞く。
2:沙英を守りながら、ゆのを迎えに行く。
3:ヴァッシュ達や沖田達と合流したいが…。
4:深夜になったら教会でグリフィスと合流する?
[備考]
※参戦時期は柳生編以降です。
※グリフィスからガッツとゾッドの情報を聞きました。
※ゆのが旅館にいることを知りました。
※会場を囲む壁を認識しました。
※デパートの中で起こった騒動に気付いているかは不明です。


時系列順で読む


投下順で読む





タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー