燃えよ剣(下) ◆yuVy4gPLQo
蘇生の可能性というものを知った時、沖田がまず考えたのは姉の気持ち。
姉は果たして蘇生を望むだろうかという事だった。
だが姉の気持ちなど、不肖の弟に判るわけがない。
なにせ、彼は死んだ事などないのだから。
だからそれは、推測と言うのもおこがましい、ただの弟の身勝手な願望。
姉は果たして蘇生を望むだろうかという事だった。
だが姉の気持ちなど、不肖の弟に判るわけがない。
なにせ、彼は死んだ事などないのだから。
だからそれは、推測と言うのもおこがましい、ただの弟の身勝手な願望。
あの若さで人生を終えた姉上に、未練がないはずがねェ。
生きられるなら、もっと生きていたかったはずだ。
やりてェ事が、まだまだあったはずだ。
それを笑顔と強がりで塗りつぶして、嘆きなんておくびにも出さず――
姉上は残された命の全てを、俺らの為に使った。
生きられるなら、もっと生きていたかったはずだ。
やりてェ事が、まだまだあったはずだ。
それを笑顔と強がりで塗りつぶして、嘆きなんておくびにも出さず――
姉上は残された命の全てを、俺らの為に使った。
剣に生きるあの野郎の事を必死で諦めて、
俺を安心させるために縁談なんて受けて、
でもそんな姉上の最後の努力まで、俺らは自分のスジ通す為にぶっ潰した。
俺を安心させるために縁談なんて受けて、
でもそんな姉上の最後の努力まで、俺らは自分のスジ通す為にぶっ潰した。
……。
ひでェ話だ。
ああ、俺ァろくでなしの弟だ。
姉孝行の弟って奴だったら、どんな事をしてでも姉上を生き返らせて、今度こそ幸せな人生を望むんだろうなァ。
だけど、姉上はこんなヤクザな弟を自慢に思ってくれた。
自分で決めた道をまっすぐ歩く。
そんな奴らと一緒にいるのが、幸せだったと言ってくれた。
だったら、その想いは裏切れねェ。
それだけは、裏切っちゃならねェ。
ひでェ話だ。
ああ、俺ァろくでなしの弟だ。
姉孝行の弟って奴だったら、どんな事をしてでも姉上を生き返らせて、今度こそ幸せな人生を望むんだろうなァ。
だけど、姉上はこんなヤクザな弟を自慢に思ってくれた。
自分で決めた道をまっすぐ歩く。
そんな奴らと一緒にいるのが、幸せだったと言ってくれた。
だったら、その想いは裏切れねェ。
それだけは、裏切っちゃならねェ。
……考えるのはそこで終わりだ。
病院のベッドで、奇跡的に息を吹き返した姉上と、あの野郎が感動の抱擁なんぞを交わしてる胸糞悪い光景。
そんなものは頭の片隅にすら上る事はねェ。
迷う事なく揺らぐ事無く、俺ァどこまでも傲岸にてめェの道を行く。
病院のベッドで、奇跡的に息を吹き返した姉上と、あの野郎が感動の抱擁なんぞを交わしてる胸糞悪い光景。
そんなものは頭の片隅にすら上る事はねェ。
迷う事なく揺らぐ事無く、俺ァどこまでも傲岸にてめェの道を行く。
――意識が浮上する。
むくりと、沖田は起き上がった。
むくりと、沖田は起き上がった。
手元に残された、潤也を繋いでいた首輪。
その鎖は途中で破壊されていた。
潤也の姿は既にない。
たぶん、大慌てで兄の所にでも行ったのだろうと沖田は見当を付ける。
その鎖は途中で破壊されていた。
潤也の姿は既にない。
たぶん、大慌てで兄の所にでも行ったのだろうと沖田は見当を付ける。
……不覚だったぜィ。
沖田は顔を手で覆う。
完全に抵抗力を奪ったと思っていた。
槍なんて持ったところで、何が出来ると油断していた。
今の今まで隠していたとでもいうのか。
以前とはまるで違う、獣の如き俊敏な動き。
鳩尾を一突きされて、沖田は気を失った。
もし槍に刃が付いていたら、気絶などでは済まなかっただろう。
完全に抵抗力を奪ったと思っていた。
槍なんて持ったところで、何が出来ると油断していた。
今の今まで隠していたとでもいうのか。
以前とはまるで違う、獣の如き俊敏な動き。
鳩尾を一突きされて、沖田は気を失った。
もし槍に刃が付いていたら、気絶などでは済まなかっただろう。
恐らく気絶していたのは数分の間。
だが、それは戦場なら命を百は奪われるに十分な時間。
だというのに、なぜか命も荷物も奪われなかった。
それが逆に沖田の屈辱に火を注ぐ。しかし――
だが、それは戦場なら命を百は奪われるに十分な時間。
だというのに、なぜか命も荷物も奪われなかった。
それが逆に沖田の屈辱に火を注ぐ。しかし――
ふう、と息をつく。
どうにも締まらない。
万屋の旦那を巻き込んでまで、あのガキにちょっかい出した結果がこれ。
あいつが絡むと、自分らしくもない事をしてしまう。
自分らしくもない事を考えてしまう。
それはどこかで、あいつを自分に重ねて見てしまっているからではなかったか。
そう思うと、沖田は苦いものを感じる。
どうにも締まらない。
万屋の旦那を巻き込んでまで、あのガキにちょっかい出した結果がこれ。
あいつが絡むと、自分らしくもない事をしてしまう。
自分らしくもない事を考えてしまう。
それはどこかで、あいつを自分に重ねて見てしまっているからではなかったか。
そう思うと、沖田は苦いものを感じる。
ヤバさを増したあのガキを、このまま放置するわけにはいかない。
いかないが……。
あいつの事は、万屋の旦那にでも依頼したほうがいいのかも知れない。
別にあいつを叩き直してやるような義理は、自分にはないのだし、柄でもない。
そんなものは、金剛の役割だった。
それをこっぴどく撥ねつけた以上、あいつにそんな救いは必要ないはずだ。
いかないが……。
あいつの事は、万屋の旦那にでも依頼したほうがいいのかも知れない。
別にあいつを叩き直してやるような義理は、自分にはないのだし、柄でもない。
そんなものは、金剛の役割だった。
それをこっぴどく撥ねつけた以上、あいつにそんな救いは必要ないはずだ。
「……さて、とりあえず旦那方の手伝いにでも行くか」
市街地から火の手が上がっているのが、ここからでも確認出来る。
ずいぶん派手にやっているようだが、いまだ砲撃音が続いている所を見るとまだ戦いは続いているようだ。
この辺に火消しの詰め所でもあれば、消防車でもかっぱらってくるのだが……
ずいぶん派手にやっているようだが、いまだ砲撃音が続いている所を見るとまだ戦いは続いているようだ。
この辺に火消しの詰め所でもあれば、消防車でもかっぱらってくるのだが……
よっこらせと腰を上げて歩きだそうとした所で、沖田はこちらにやってくる男に気付いた。
金剛と同じような学ラン姿……ただし、鍛えこまれた腹筋を見せつけるように露出させた超短ランを身に纏い、
素顔を覆面で隠したその少年は、一言で言って不審人物だった。
金剛と同じような学ラン姿……ただし、鍛えこまれた腹筋を見せつけるように露出させた超短ランを身に纏い、
素顔を覆面で隠したその少年は、一言で言って不審人物だった。
「ハァ……次から次へと、仕事が山積みだぜィ」
誰かに押し付けたい衝動に駆られるが、ここには仕事を押し付ける相手もいない。
沖田は渋々少年に近付くと、手でメガホンを作り呼びかける。
沖田は渋々少年に近付くと、手でメガホンを作り呼びかける。
「ちょっと待ちなさーい、そこの変質者ー」
そんな失礼な決め付けにも少年は反応を見せない。
その歩みは一直線に、視線はただ一点に注がれている。
その歩みは一直線に、視線はただ一点に注がれている。
「おい、それ以上進むと禁止区域って奴に入っちまうぜィ」
そのいでたちから、少年が金剛の関係者である事は薄々気付いているが、沖田は一応忠告する。
金剛の死体は、剛力番長にぶっ飛ばされた事で再び禁止区域に戻っているのだ。
金剛の最後を見届けた沖田には、大体の禁止区域の境界線が判っていた。
だが、その忠告を無視して少年は禁止区域へと侵入する。
金剛の死体は、剛力番長にぶっ飛ばされた事で再び禁止区域に戻っているのだ。
金剛の最後を見届けた沖田には、大体の禁止区域の境界線が判っていた。
だが、その忠告を無視して少年は禁止区域へと侵入する。
首輪から警告の音声が流れる。
沖田はやれやれと頭を掻いた。
沖田はやれやれと頭を掻いた。
◇ ◇ ◇
携帯電話の入手など、後回しにすれば良かったのか。
いや、それ以前にあんな酔っ払いに捕まったのが不味かったのか。
いや、それ以前にあんな酔っ払いに捕まったのが不味かったのか。
卑怯番長は目前に広がる光景に絶句する。
彼の到着が遅れた事を責めるように、金剛番長の身体はまだ温かかった。
普段の金剛らしくもなく、だらしなくはみ出た内容物。
それを手で拭ってやってから、ぐちゃぐちゃにされた内臓を体の中に戻してやる。
彼の到着が遅れた事を責めるように、金剛番長の身体はまだ温かかった。
普段の金剛らしくもなく、だらしなくはみ出た内容物。
それを手で拭ってやってから、ぐちゃぐちゃにされた内臓を体の中に戻してやる。
君らしくもないじゃないか。
日本番長を止めるんじゃなかったのかい?
日本番長を止めるんじゃなかったのかい?
この世で最硬を誇った頑健な肉体は、見る影もなく破壊されていた。
かつてマシン番長に、その生命活動を停止させられた時とは比べ物にならないほどに。
かつてマシン番長に、その生命活動を停止させられた時とは比べ物にならないほどに。
死は誰にでも平等に訪れる。
いわんや命を賭して日本を変えようとする、番長計画の参加者においておやだ。
そんな事は判っていたはずだ。
彼は自らの命を惜しむような漢ではない。
当然、命の危機に晒される可能性もまた常人の比ではなかったと言うのに……
なぜ、彼が死なないなどと楽観していたのか。
自分の盲目的な過信こそが、彼を殺したのではないか……
いわんや命を賭して日本を変えようとする、番長計画の参加者においておやだ。
そんな事は判っていたはずだ。
彼は自らの命を惜しむような漢ではない。
当然、命の危機に晒される可能性もまた常人の比ではなかったと言うのに……
なぜ、彼が死なないなどと楽観していたのか。
自分の盲目的な過信こそが、彼を殺したのではないか……
いくら悔やんでも、時間は巻き戻らない。
悔恨の情を糧にして湧きあがる感情は――憤怒。
かつてと同じく、冷たく静かな怒りの感情が
金剛番長を殺した犯人と――そして、自分へと向けられる。
悔恨の情を糧にして湧きあがる感情は――憤怒。
かつてと同じく、冷たく静かな怒りの感情が
金剛番長を殺した犯人と――そして、自分へと向けられる。
しかし今は――今は彼を弔おう。
卑怯番長は、金剛番長の巨体を背負う。
重量で足が大地に沈み込む。
ここに来た時、首輪から告げられた猶予時間は一分間。
もはや時間はさほど残されてはいない。
だが、彼は二つ名を卑怯番長。
卑怯こそを旨とする番長である。
当然、まともに移動するつもりなどない。
重量で足が大地に沈み込む。
ここに来た時、首輪から告げられた猶予時間は一分間。
もはや時間はさほど残されてはいない。
だが、彼は二つ名を卑怯番長。
卑怯こそを旨とする番長である。
当然、まともに移動するつもりなどない。
怪鳥の声が大気を裂く。
唸りをあげ、絡み合う二匹の大蛇。
一匹は卑怯番長が、禁止区域圏外にいた男……沖田に向けて振るった拷問鞭。
沖田を禁止区域へと引きずり込み、逃れようとする力を利用しようと放ったもの。
一匹は沖田が、卑怯番長の首に向けて投げつけた鎖付きの首輪。
禁止区域へと入り込んだ卑怯番長を助け、そのついでにひっ捕えようと放たれたもの。
唸りをあげ、絡み合う二匹の大蛇。
一匹は卑怯番長が、禁止区域圏外にいた男……沖田に向けて振るった拷問鞭。
沖田を禁止区域へと引きずり込み、逃れようとする力を利用しようと放ったもの。
一匹は沖田が、卑怯番長の首に向けて投げつけた鎖付きの首輪。
禁止区域へと入り込んだ卑怯番長を助け、そのついでにひっ捕えようと放たれたもの。
偶然絡み合った鞭と鎖の意味を、二人は瞬時に理解し顔を顰めたが……
ひとまず協力して禁止区域を脱した。
ひとまず協力して禁止区域を脱した。
「……とりあえず、サンキューと言っておこうかな。
僕に首輪をはめようとした事は不愉快だけどね」
「なぁに、拷問用の鞭を巻きつけようとするのに比べりゃ可愛いもんだぜィ」
「カハハッ」
「へっへっへっ」
僕に首輪をはめようとした事は不愉快だけどね」
「なぁに、拷問用の鞭を巻きつけようとするのに比べりゃ可愛いもんだぜィ」
「カハハッ」
「へっへっへっ」
二人はとてもいいエガオで互いの健闘を称え合う。
互いの心に渦巻くのは、こいつは信用出来ねェという思いである。
だが抜け目のない男ほど、その利用価値は高い。
とりあえず、後ろに回した手に武器を握りながらも二人は協力関係を結ぶ算段を考える。
互いの心に渦巻くのは、こいつは信用出来ねェという思いである。
だが抜け目のない男ほど、その利用価値は高い。
とりあえず、後ろに回した手に武器を握りながらも二人は協力関係を結ぶ算段を考える。
そして金剛番長の遺体を地面に横たえ、その眼を閉じさせようとした卑怯番長は気付く。
金剛番長の、見開かれた瞳が閉じない事に。
それは金剛類の並みはずれた筋力による、ただの死後硬直だったのかもしれない。
だが卑怯番長はそれを、この戦いの行方を見届けたい金剛番長の意思と感じた。
金剛番長の、見開かれた瞳が閉じない事に。
それは金剛類の並みはずれた筋力による、ただの死後硬直だったのかもしれない。
だが卑怯番長はそれを、この戦いの行方を見届けたい金剛番長の意思と感じた。
デパートの壁に、金剛の背をもたれさせる。
君はそこでゆっくり休みながら、見ていればいい。
僕はこの島を脱出して東京に戻る。
そして日本番長を倒し、日本の権力をこの手に握る。
弟妹のためにね。
もし、それが気に入らないなら……戻ってくればいい。
自分のスジは自分で通す。
それが君だろ、金剛番長……。
僕はこの島を脱出して東京に戻る。
そして日本番長を倒し、日本の権力をこの手に握る。
弟妹のためにね。
もし、それが気に入らないなら……戻ってくればいい。
自分のスジは自分で通す。
それが君だろ、金剛番長……。
【I-6〜I-7境界/デパート付近/1日目/午前】
【沖田総悟@銀魂】
【状態】:疲労(小)、腹部に鈍痛、わずかな悲しみと苛立ち
【服装】:真撰組制服
【装備】:木刀正宗@ハヤテのごとく!、首輪@銀魂(鎖は途中で切れている)
【道具】:支給品一式×2、イングラムM10(10/19)@現実、工具数種、不明支給品0〜1(確認済み、武器はない)
【思考】
基本:さっさと江戸に帰る。無駄な殺しはしないが、殺し合いに乗る者は―――
1:不審者への対応
2:旦那たちを手伝う
3:火災をなんとかする
4:潤也への対策を考えておく
[備考]
※沖田ミツバ死亡直後から参戦
※今の所まだ金剛達との世界観の相違には気がついていないようです
※キンブリーを危険人物として認識
※デパートの事件の顛末を知りました。
【状態】:疲労(小)、腹部に鈍痛、わずかな悲しみと苛立ち
【服装】:真撰組制服
【装備】:木刀正宗@ハヤテのごとく!、首輪@銀魂(鎖は途中で切れている)
【道具】:支給品一式×2、イングラムM10(10/19)@現実、工具数種、不明支給品0〜1(確認済み、武器はない)
【思考】
基本:さっさと江戸に帰る。無駄な殺しはしないが、殺し合いに乗る者は―――
1:不審者への対応
2:旦那たちを手伝う
3:火災をなんとかする
4:潤也への対策を考えておく
[備考]
※沖田ミツバ死亡直後から参戦
※今の所まだ金剛達との世界観の相違には気がついていないようです
※キンブリーを危険人物として認識
※デパートの事件の顛末を知りました。
【秋山優(卑怯番長)@金剛番長】
【状態】:健康
【服装】:超短ラン
【装備】:衝撃貝(インパクトダイアル)@ONE PIECE、拷問鞭@金剛番長
【道具】:支給品一式、激辛せんべい@銀魂、不明支給品1(卑怯番長が使えると判断したもの)
カセットテープ(前半に第一回放送、後半に演歌が収録)、或謹製の人相書き、携帯電話
【思考】
基本:どのような状態でも、自分のスタンスを変えない。
1:金剛への弔い
2:金剛を殺した者への怒り
3:沖田を警戒
【備考】
※登場時期は、23区計画が凍結された所です。
※桂雪路ととらを双子の姉妹だと思っています。
※放送をカセットテープに録音した事により、その内容を把握できています。
また、放送の女性の造反は“神”の予定外の事だったと考えています。
【状態】:健康
【服装】:超短ラン
【装備】:衝撃貝(インパクトダイアル)@ONE PIECE、拷問鞭@金剛番長
【道具】:支給品一式、激辛せんべい@銀魂、不明支給品1(卑怯番長が使えると判断したもの)
カセットテープ(前半に第一回放送、後半に演歌が収録)、或謹製の人相書き、携帯電話
【思考】
基本:どのような状態でも、自分のスタンスを変えない。
1:金剛への弔い
2:金剛を殺した者への怒り
3:沖田を警戒
【備考】
※登場時期は、23区計画が凍結された所です。
※桂雪路ととらを双子の姉妹だと思っています。
※放送をカセットテープに録音した事により、その内容を把握できています。
また、放送の女性の造反は“神”の予定外の事だったと考えています。
【拷問鞭@金剛番長】
チタンスパイクが仕込まれた特殊ワイヤー製の太く長い拷問鞭。
チタンスパイクが仕込まれた特殊ワイヤー製の太く長い拷問鞭。
◇ ◇ ◇
その頃、剣で斬る事の出来ない剛力番長相手に、ガッツは少々攻めあぐねていた。
剣が通じねえ。
ならどうする?
ならどうする?
決まってらあ。何度だって、叩きつけてやるだけだ。頭をカチ割るまでな。
ガッツの出した攻略法は単純明快。
要するに、いつもと同じ。己の全てを叩きつける、それだけだった。
要するに、いつもと同じ。己の全てを叩きつける、それだけだった。
しかし、剣の消耗は無視出来ない。
これ以上ドラゴンころしとまともに打ち合えば、かつてのゾッドのように先に剣が壊れてしまうだろう。
これ以上ドラゴンころしとまともに打ち合えば、かつてのゾッドのように先に剣が壊れてしまうだろう。
ガッツはキリバチを肩に担ぎあげると、そのまま半身の構えで、剛力番長ににじり寄る。
まさに隙だらけ。
どこからでも打ってくださいと言わんばかりのスタイルだ。
まさに隙だらけ。
どこからでも打ってくださいと言わんばかりのスタイルだ。
だが、剛力番長とてガッツの意図に気付かないほど馬鹿ではない。
互いの間合いを侵す攻撃圏内で、隙を窺い合う視殺戦が始まる。
互いの間合いを侵す攻撃圏内で、隙を窺い合う視殺戦が始まる。
ドゴォォォォォンッ!
先ほどから響く砲撃音。
至近距離に着弾したのか、近くの民家が炎に包まれる。
パチパチと爆ぜる木の音。硝煙の臭い。
ガッツが馴染んだ、戦場の臭い。
至近距離に着弾したのか、近くの民家が炎に包まれる。
パチパチと爆ぜる木の音。硝煙の臭い。
ガッツが馴染んだ、戦場の臭い。
髪を撫でる熱い風。剛力番長の額を嫌な汗が伝う。
動かない。
彫像のように、黒い剣士は動かない。
じっとこちらを見据える隻眼から受ける重圧はただ事ではない。
先ほどのカウンターの記憶は、ともすれば現実感を失う剛力番長の記憶にあっても生々しく残っている。
体の内側まで響く大砲の如き一撃は、金剛番長の拳にも匹敵するだろう。
先ほどのカウンターの記憶は、ともすれば現実感を失う剛力番長の記憶にあっても生々しく残っている。
体の内側まで響く大砲の如き一撃は、金剛番長の拳にも匹敵するだろう。
休息を欲する肉体に、渇を入れて剛力番長は敵を見据える。
どうしましょう……私の攻撃が当たりませんわ……
……だったらっ!
……だったらっ!
当たるまで、頑張るだけですわっ。例え、この身がどうなろうとも!
肉を切らせてなんとやら。
少女が覚悟を決めると同時に、黒い剣士がわずかにみじろぐ。
反射的に、その動きを追う剛力番長の眼に――光が飛び込んだ。
少女が覚悟を決めると同時に、黒い剣士がわずかにみじろぐ。
反射的に、その動きを追う剛力番長の眼に――光が飛び込んだ。
網膜が焼ける。
剣士は、わずかに剣を傾ける事で太陽の光を刀身に反射させたのだ。
剣士は、わずかに剣を傾ける事で太陽の光を刀身に反射させたのだ。
「ひ、卑怯なっ」
少女の戯言を鼻で笑い、ガッツは剣を袈裟懸けに振り下ろす。
体に捻りを加え、加速する斬撃。
重爆。
体に捻りを加え、加速する斬撃。
重爆。
「が――ふっ」
覚悟を決めていなければ、崩れ落ちていただろう両足を踏ん張る。
攻撃の位置から推測した敵の居場所に、お礼ですわと刃を返す。
攻撃の位置から推測した敵の居場所に、お礼ですわと刃を返す。
鴉の翼のようにはためく漆黒の外套。
目が見えないまま放たれたその反撃を、ガッツは剣の遠心力を利用して避ける。
そしてそのまま上段に構え――しゃがみこむほどの勢いを持って、脳天唐竹割りを繰り出した。
目が見えないまま放たれたその反撃を、ガッツは剣の遠心力を利用して避ける。
そしてそのまま上段に構え――しゃがみこむほどの勢いを持って、脳天唐竹割りを繰り出した。
それを大きく後方にステップする事で、剛力番長は避ける。
目を瞬かせる。
目を瞬かせる。
「オオッ!!」
しゃがんだ態勢から、剄力を溜め込んだガッツが突進を仕掛ける。
この機を逃さぬとばかりに仕掛けられる、怒涛の如き連続攻撃。
この機を逃さぬとばかりに仕掛けられる、怒涛の如き連続攻撃。
しかし。
(見えますわっ!)
目くらましから回復した剛力番長の眼は、その動きを見切る。
ガッツの突進に合わせて放たれる、相討ち覚悟の渾身の一撃。
ガッツの突進に合わせて放たれる、相討ち覚悟の渾身の一撃。
「やああっ!!」
撃ち込みの速度は、ほぼ同時。
だが、剛力番長は確信する。
先に届くのは自分の剣である事を。
だが、剛力番長は確信する。
先に届くのは自分の剣である事を。
剣の軌道が、そのままであればそれは現実となっただろう。
そのままであれば。
そのままであれば。
短く吐きだされる気合。
ガッツは歯を強く噛み締める。
巧妙に変化するガッツの剣。
その剣先が狙うのは、剛力番長ではなく、ドラゴンころしの背の部分。
撃ち落とし。
相手の剣を撃ち、剣が下がっている時に斬りつける剣技の一つ。
これこそが、ガッツの狙いだったのだ。
ガッツは歯を強く噛み締める。
巧妙に変化するガッツの剣。
その剣先が狙うのは、剛力番長ではなく、ドラゴンころしの背の部分。
撃ち落とし。
相手の剣を撃ち、剣が下がっている時に斬りつける剣技の一つ。
これこそが、ガッツの狙いだったのだ。
「きゃっ!」
アスファルトにめり込むドラゴンころし。
撃ち落としの反発力を得て、ガッツの剣は再び走る。
剛力番長の首目掛けて。
撃ち落としの反発力を得て、ガッツの剣は再び走る。
剛力番長の首目掛けて。
死の予感がちらつく。
首に掛けられた死神の鎌は、今度こそ白雪宮拳の命を絶つだろう。
首に掛けられた死神の鎌は、今度こそ白雪宮拳の命を絶つだろう。
超新星の輝き。
吹き飛ばされる肉片。
自分の肉の焼ける匂い。
吹き飛ばされる肉片。
自分の肉の焼ける匂い。
――そんなモノは知らない
「あ――あああ――――ああぁあああっ!」
まだ、死ねない。死ぬわけにはいかない。
剣の柄から手を離し、無意識のまま剛力番長は技を出す。
ディバイン・ハンド(神の張り手)。
ただ、剛力のまま繰り出された掌底が、ガッツの剣とぶつかり合う。
互いの存在を否定し合う一撃は、両者共に弾き合う事で決着を見た。
剣の柄から手を離し、無意識のまま剛力番長は技を出す。
ディバイン・ハンド(神の張り手)。
ただ、剛力のまま繰り出された掌底が、ガッツの剣とぶつかり合う。
互いの存在を否定し合う一撃は、両者共に弾き合う事で決着を見た。
凌がれたか。
ガッツはもはや鈍器と化した己の得物を見ながら、思考を廻らせる。
予想外の抵抗。
とは思わない。
ガッツはもはや鈍器と化した己の得物を見ながら、思考を廻らせる。
予想外の抵抗。
とは思わない。
(総じてしぶといものだ。バケモンってェのは)
だが、今の攻撃でドラゴンころしを手放させる事が出来たのは大きい。
一気呵成に攻め立てれば、時をおかずして勝利を得る事が出来るだろう。
一気呵成に攻め立てれば、時をおかずして勝利を得る事が出来るだろう。
再び突進を仕掛けようとして、ガッツは地面に出来た不自然な影に気付く。
頭上を見上げる。
火が回り、煙が立ち始めた商店街の屋根に立つ、その姿。
頭上を見上げる。
火が回り、煙が立ち始めた商店街の屋根に立つ、その姿。
「な……に?」
ガッツの思考が一瞬止まる。
それは、自分だった。
怒りと激情を糧として、見境無しに破壊を撒き散らす狂戦士。
あの甲冑を纏った姿が、陽炎の中にあった。
それは、自分だった。
怒りと激情を糧として、見境無しに破壊を撒き散らす狂戦士。
あの甲冑を纏った姿が、陽炎の中にあった。
狂戦士が飛ぶ。
振り下ろされる木刀。
一瞬の自失から立ち直ったガッツは、それを紙一重で避ける。
振り下ろされる木刀。
一瞬の自失から立ち直ったガッツは、それを紙一重で避ける。
バリッ
飛び散る黒衣。
一瞬遅れて噴き出す鮮血。
ガッツの胸に、大型肉食獣の爪痕の如き傷が刻まれる。
一瞬遅れて噴き出す鮮血。
ガッツの胸に、大型肉食獣の爪痕の如き傷が刻まれる。
「……んだとっ!?」
それは青雲剣と呼ばれる宝貝の効果。
一回振るうだけで、複数の斬撃を生み出す仙人界の武器。
思わず膝を屈するガッツ。
一回振るうだけで、複数の斬撃を生み出す仙人界の武器。
思わず膝を屈するガッツ。
そして剛力番長も見た。
大きくバク転をして、自分に襲い掛かってくる鎧武者の姿を。
大きくバク転をして、自分に襲い掛かってくる鎧武者の姿を。
歪み果てた正義の残骸が激突する。
その行方を知る者は誰もいない。
その行方を知る者は誰もいない。
【I-07/市街地北部/1日目/午前】
【植木耕介@うえきの法則】
[状態]:重度の貧血、カナヅチ化 、首に大ダメージ、自我への浸食、破壊衝動
[装備]:青雲剣@封神演義、狂戦士の甲冑@ベルセルク
[道具]:支給品一式
[思考]
基本:仲間と共にこの戦いを止める。
1:もり
2:でぱーと
3:もっぷ
[備考]
※+第5巻、メガサイトから戻って来た直後から参戦です。
[状態]:重度の貧血、カナヅチ化 、首に大ダメージ、自我への浸食、破壊衝動
[装備]:青雲剣@封神演義、狂戦士の甲冑@ベルセルク
[道具]:支給品一式
[思考]
基本:仲間と共にこの戦いを止める。
1:もり
2:でぱーと
3:もっぷ
[備考]
※+第5巻、メガサイトから戻って来た直後から参戦です。
【ガッツ@ベルセルク】
[状態]:疲労(小)、ダメージ(中)
[服装]:黒い外套(胸のあたりが破けてる)
[装備]:キリバチ(刃がほとんど潰れてます)@ONE PIECE
[道具]:支給品一式、不明支給品1個
[思考]
基本:グリフィスに鉄塊をぶち込む
1:グリフィスを殺す
2:グリフィスの部下の使徒どもも殺す
3:ドラゴンころしを取り戻す
[備考]
※原作32巻、ゾッドと共にガニシュカを撃退した後からの参戦です。
※左手の義手に仕込まれた火砲と矢、身に着けていた狂戦士の甲冑は没収されています。
※紅煉を使徒ではないかと思っています。
※妙と、簡単な情報交換をしました。
[状態]:疲労(小)、ダメージ(中)
[服装]:黒い外套(胸のあたりが破けてる)
[装備]:キリバチ(刃がほとんど潰れてます)@ONE PIECE
[道具]:支給品一式、不明支給品1個
[思考]
基本:グリフィスに鉄塊をぶち込む
1:グリフィスを殺す
2:グリフィスの部下の使徒どもも殺す
3:ドラゴンころしを取り戻す
[備考]
※原作32巻、ゾッドと共にガニシュカを撃退した後からの参戦です。
※左手の義手に仕込まれた火砲と矢、身に着けていた狂戦士の甲冑は没収されています。
※紅煉を使徒ではないかと思っています。
※妙と、簡単な情報交換をしました。
【白雪宮拳(剛力番長)@金剛番長】
【状態】:疲労(大) ダメージ(大)、ホムンクルス 『最強の眼』
【服装】:キツめの体操服(ところどころ破けてる)、紺のブルマ
【装備】:
【道具】:支給品一式、アルフォンスの残骸×3、ボイスレコーダー@現実
【思考】
基本:全員を救うため、キンブリーか妲己を優勝させる、という正義を実行する。妲己に心酔。
1:自らの意思のままに行動し、自分が剛力番長であるという確信を得る。
2:見知らぬ人間とであるたびに、妲己の集めた仲間であるかどうかを聞く。
3:キンブリーと妲己の同志以外は殺す。
4:強者を優先して殺す。
5:蘇らせた人間の中で悪がいたら、責任を持って倒す。
6:ボイスレコーダー(正義日記)に自分の行動を記録。
【備考】
※キンブリーか妲己がここから脱出すれば全員を蘇生できると信じ直しました。
※錬金術について知識を得ました。
※身体能力の低下に気がついています。
※主催者に逆らえばバケモノに姿を変えられるという情報にだけは、疑問を抱きつつあります
※参戦時期は金剛番長と出会う直前です。
※妲己がみねねの敵であり、みねねは妲己に従ったと思っています。
※賢者の石の注入により、記憶が微妙に「自分の物でない」ような感覚になっています。
正義の実行にアイデンティティを見出し、無視を決め込むつもりですが、果たして出来るかはわかりません。
ボイスレコーダーには、剛力番長と出会うまでのマシン番長の行動記録と、
剛力番長の島に来てからの日記が記録されています。
【状態】:疲労(大) ダメージ(大)、ホムンクルス 『最強の眼』
【服装】:キツめの体操服(ところどころ破けてる)、紺のブルマ
【装備】:
【道具】:支給品一式、アルフォンスの残骸×3、ボイスレコーダー@現実
【思考】
基本:全員を救うため、キンブリーか妲己を優勝させる、という正義を実行する。妲己に心酔。
1:自らの意思のままに行動し、自分が剛力番長であるという確信を得る。
2:見知らぬ人間とであるたびに、妲己の集めた仲間であるかどうかを聞く。
3:キンブリーと妲己の同志以外は殺す。
4:強者を優先して殺す。
5:蘇らせた人間の中で悪がいたら、責任を持って倒す。
6:ボイスレコーダー(正義日記)に自分の行動を記録。
【備考】
※キンブリーか妲己がここから脱出すれば全員を蘇生できると信じ直しました。
※錬金術について知識を得ました。
※身体能力の低下に気がついています。
※主催者に逆らえばバケモノに姿を変えられるという情報にだけは、疑問を抱きつつあります
※参戦時期は金剛番長と出会う直前です。
※妲己がみねねの敵であり、みねねは妲己に従ったと思っています。
※賢者の石の注入により、記憶が微妙に「自分の物でない」ような感覚になっています。
正義の実行にアイデンティティを見出し、無視を決め込むつもりですが、果たして出来るかはわかりません。
ボイスレコーダーには、剛力番長と出会うまでのマシン番長の行動記録と、
剛力番長の島に来てからの日記が記録されています。
※ドラゴンころし@ベルセルクが剛力番長の足元に突き刺さっています。
◇ ◇ ◇
沙英は炎に包まれた市街を走っていた。
デパートを離れれば離れるほど、火の勢いは強くなる。
段々、騒動の中心地へと向かっているのだ。
顔が火照る。
ハンカチで口元を覆いながら沙英は侍の姿を探す。
デパートを離れれば離れるほど、火の勢いは強くなる。
段々、騒動の中心地へと向かっているのだ。
顔が火照る。
ハンカチで口元を覆いながら沙英は侍の姿を探す。
ドゴオオオオオン!!
またもや炸裂する砲撃音。
炎上し、崩落する民家の屋根。
空気を振動して伝わる衝撃が、沙英の足を竦ませる。
炎上し、崩落する民家の屋根。
空気を振動して伝わる衝撃が、沙英の足を竦ませる。
銀さんの言いつけを破ってしまった。
凄い音と、火の手を見て思わず飛び出してきてしまったけれど。
やっぱり今からでも引き返して、デパートに隠れていた方がいいのかもしれない。
こんな爆発を起こすような相手、自分にはどうしようもない。
自分は何の力もないただの高校生。少し文章が書けるだけの、駆け出しの小説家でしかないのだから。
凄い音と、火の手を見て思わず飛び出してきてしまったけれど。
やっぱり今からでも引き返して、デパートに隠れていた方がいいのかもしれない。
こんな爆発を起こすような相手、自分にはどうしようもない。
自分は何の力もないただの高校生。少し文章が書けるだけの、駆け出しの小説家でしかないのだから。
でも。
沙英は怖かった。
守ってやるなんて言ったくせに、いつもボケてばかりの銀髪の侍。
ずっと傍にいてくれた人。
そんな彼がいたから、こんなところでも笑っていられた。
その彼が、自分の知らない所で命を落とすのが、火事よりも砲音よりも怖かったのだ。
沙英の足は再び動き出す。音のする方向へと。
沙英は怖かった。
守ってやるなんて言ったくせに、いつもボケてばかりの銀髪の侍。
ずっと傍にいてくれた人。
そんな彼がいたから、こんなところでも笑っていられた。
その彼が、自分の知らない所で命を落とすのが、火事よりも砲音よりも怖かったのだ。
沙英の足は再び動き出す。音のする方向へと。
そして見つけた。
もうもうと立ち込める熱気。
火の粉の舞う中に、あの人は居た。
怪我でもしてしまったのか、脇腹を片手で押えて。
それでもその眼は戦車を見据え、諦めを知らないように立っている。
肩で息をしているくせに、それでも銀色に鈍く光る刀の切っ先を、戦車に向けて立っている。
もうもうと立ち込める熱気。
火の粉の舞う中に、あの人は居た。
怪我でもしてしまったのか、脇腹を片手で押えて。
それでもその眼は戦車を見据え、諦めを知らないように立っている。
肩で息をしているくせに、それでも銀色に鈍く光る刀の切っ先を、戦車に向けて立っている。
戦ってるんだ、あんな刀一本で。
たった一人で、あの戦車と。
沙英は胸の前で手を握り締める。心臓が痛いほど動悸していた。
たった一人で、あの戦車と。
沙英は胸の前で手を握り締める。心臓が痛いほど動悸していた。
「銀さん……銀さーんっ!!」
「沙英っ!? 馬鹿野郎っ! 来るんじゃねぇーっ!!」
「沙英っ!? 馬鹿野郎っ! 来るんじゃねぇーっ!!」
やだ。
銀さんが死んじゃう。誰かが死ぬのはもう嫌だ。
ヒロが死んだって聞いた時、凄く後悔した。
私にもっと勇気があれば、ヒロが死んじゃう前に会う事が出来たんじゃないかって。
せめて看取ってあげるくらいの事は出来たんじゃないかって。
最後に話す事も出来ないまま、お別れなんて嫌だ。
銀さんが死んじゃう。誰かが死ぬのはもう嫌だ。
ヒロが死んだって聞いた時、凄く後悔した。
私にもっと勇気があれば、ヒロが死んじゃう前に会う事が出来たんじゃないかって。
せめて看取ってあげるくらいの事は出来たんじゃないかって。
最後に話す事も出来ないまま、お別れなんて嫌だ。
だから。
だから私も守りたい。
何もしないで怯えてるだけじゃ、大切な人は守れない。
銀さんも、ゆのも、宮子も、私が自分で守るんだっ! 銀さんみたいにっ!
何もしないで怯えてるだけじゃ、大切な人は守れない。
銀さんも、ゆのも、宮子も、私が自分で守るんだっ! 銀さんみたいにっ!
戦車のキャタピラが動き出す。
銀時を踏みつぶそうとするその動きに対し、もはや一歩も動けないのか。
立ちつくすだけの侍は微動だにしない。
銀時を踏みつぶそうとするその動きに対し、もはや一歩も動けないのか。
立ちつくすだけの侍は微動だにしない。
だから。
侍に向けて一歩踏み出した少女を、銀時は止める事が出来なかったのである。
◇ ◇ ◇
もう、諦めるつもりだった。
諦めて、楽になるつもりだった。
だと言うのに、少女がこちらにやってくる。
諦めて、楽になるつもりだった。
だと言うのに、少女がこちらにやってくる。
来るんじゃねぇーっ!!
声を張り上げるだけで、終わりそうになる。
侍は、最後の力を振り絞る。
だが、動けない。動く事が、出来ない。
……いや、この場を凌げたところで何になる。
もはや、崩壊は止める事は出来ない。
ならば、もう潔く終わろうではないか。
侍らしく、潔く終わろうではないか……
侍は、最後の力を振り絞る。
だが、動けない。動く事が、出来ない。
……いや、この場を凌げたところで何になる。
もはや、崩壊は止める事は出来ない。
ならば、もう潔く終わろうではないか。
侍らしく、潔く終わろうではないか……
侍らしく……
終わ……れるかぁあああああああっ!!
蘇る気力。
再び精神と肉体が拮抗する。
生き物が生きている限り、決して抗えぬ肉の宿命(サダメ)。
それを無理やり覆さんと、侍は最後の闘いを決意する。
だが、間に合うのか。
こちらに向かってくる少女と戦車。
まず、少女を抱き止める。あくまでもソフトに。
しかる後に戦車をかわしながらキャタピラを斬り、そのまま逃走。
そして……そして……
プラン自体は可能だ。身体が自由に動きさえすれば。
再び精神と肉体が拮抗する。
生き物が生きている限り、決して抗えぬ肉の宿命(サダメ)。
それを無理やり覆さんと、侍は最後の闘いを決意する。
だが、間に合うのか。
こちらに向かってくる少女と戦車。
まず、少女を抱き止める。あくまでもソフトに。
しかる後に戦車をかわしながらキャタピラを斬り、そのまま逃走。
そして……そして……
プラン自体は可能だ。身体が自由に動きさえすれば。
「ぬぅっ――ぐぉおおおおおおおおーーーッッッ!!!」
吠える。
はらわたを苛む激痛を、精神の力だけで押し戻す。
精神が肉体に押し勝った、奇跡の一瞬。
侍の肉体が最後の小康状態を得る。
おそらくはこれがラストチャンス。
今を逃したら、もはや次はないだろう。
はらわたを苛む激痛を、精神の力だけで押し戻す。
精神が肉体に押し勝った、奇跡の一瞬。
侍の肉体が最後の小康状態を得る。
おそらくはこれがラストチャンス。
今を逃したら、もはや次はないだろう。
スカートをはためかせ、銀時を突き飛ばす勢いで突っ込んでくる少女。
その肩口から二つのパーツが射出される。
その肩口から二つのパーツが射出される。
いや、不味いから。
今、そんなタックル受けたら銀さん不味いから。
何? 押し倒す気? お前俺を押し倒す気?
今、そんなタックル受けたら銀さん不味いから。
何? 押し倒す気? お前俺を押し倒す気?
本来なら柔らかいはずの少女の肉体。
身にまとった鎧のおかげでゴツゴツしたそれを、銀時はなんとか受け止める。
身にまとった鎧のおかげでゴツゴツしたそれを、銀時はなんとか受け止める。
よし、次は戦車を……
そう考えた瞬間、巨大化した二つのパーツが、二人を包み込んだ。
おい、待てェー!
これ待てェー!
何これ、もしかしてこのまま受けるの?
戦車の体当たり、これで受けるの?
はい、終わったぁー
俺のロワ人生終わりましたよコレ!
これ待てェー!
何これ、もしかしてこのまま受けるの?
戦車の体当たり、これで受けるの?
はい、終わったぁー
俺のロワ人生終わりましたよコレ!
硬質の金属同士がぶつかり合う音が響く。
本来の数千分の一であろうが、中の人間にも僅かに衝撃が伝わる。
銀時には、それが城壁の崩壊を告げるジェリコのラッパにも聞こえた。
本来の数千分の一であろうが、中の人間にも僅かに衝撃が伝わる。
銀時には、それが城壁の崩壊を告げるジェリコのラッパにも聞こえた。
そうして、
ブピッブリリッ
銀時の肛門は
ブリョッ! ブピピッポパッ!
ブリョッ! ブピピッポパッ!
静かに決壊したのだった……
ブボブバババババババーーッッ!!
ブボブバババババババーーッッ!!
◇ ◇ ◇
侍の元へと駆け寄る少女。
それを見て、妲己は微笑む。最高の舞台演出が整ったと。
それを見て、妲己は微笑む。最高の舞台演出が整ったと。
「まだ仲間がいたのねぇん。いいわん、一緒に踏みつぶして上げるん。
もう、限界のはずよん、大人しく……」
もう、限界のはずよん、大人しく……」
全部ぶちまけちゃいなさいん。
そう呟くと、アクセルを踏み込む。
無限軌道が甲高い軋み声をかき鳴らす。
数十トンに達する、その重量で二人の人間をぐちゃぐちゃの挽肉に変えるために。
そう呟くと、アクセルを踏み込む。
無限軌道が甲高い軋み声をかき鳴らす。
数十トンに達する、その重量で二人の人間をぐちゃぐちゃの挽肉に変えるために。
だが、その直前にて顕現したのは九竜神火罩。
崑崙十二仙の一人。宝貝造りの匠たる、太乙真人が宝貝。
激突。
凄まじい衝撃で、戦車の前面がへこんでしまった。
崑崙十二仙の一人。宝貝造りの匠たる、太乙真人が宝貝。
激突。
凄まじい衝撃で、戦車の前面がへこんでしまった。
「ただの人間が、宝貝を? ……でも、長い間維持は出来ないはずよん」
籠城など、好きなだけさせてやればいいのだ。
戦略的な優位さえ押さえておけば、戦の趨勢が変わる事などない。
彼女は戦車を後退させる。
二人が顔を出した瞬間、戦車による主砲を撃ち込む為に。
戦略的な優位さえ押さえておけば、戦の趨勢が変わる事などない。
彼女は戦車を後退させる。
二人が顔を出した瞬間、戦車による主砲を撃ち込む為に。
ソレはずっと彼女を監視していた。
常に身近にいながらも、課せられた制限に耐え、自らの復讐を果たす時を待っていた。
その身に少年が触れた時、ソレは歓喜する。
自らの波長に極めて近い、奪われた肉親に執着する、昏い想念。
彼が喰らい、力と変えるのに相応しいこころ。
常に身近にいながらも、課せられた制限に耐え、自らの復讐を果たす時を待っていた。
その身に少年が触れた時、ソレは歓喜する。
自らの波長に極めて近い、奪われた肉親に執着する、昏い想念。
彼が喰らい、力と変えるのに相応しいこころ。
この少年を仮の主とし、奴を滅ぼそう。
恐怖と絶望を振りまくあの存在を、今こそ貫こう。
そして時は満ちた。
恐怖と絶望を振りまくあの存在を、今こそ貫こう。
そして時は満ちた。
我が前方に在る、ヒトが造りし鉄の城。
そこに奴はいる。
小賢しくヒトの中に潜もうとも、我が刃から逃れる事あたわじ。
さァ、今こそ、今こそ、今こそ――
そこに奴はいる。
小賢しくヒトの中に潜もうとも、我が刃から逃れる事あたわじ。
さァ、今こそ、今こそ、今こそ――
――滅びよ、白面ッ!!
妲己は砲撃手用の席に昇る為、運転席から立ち上がる。
ぞぶり
瞬間、腹部を凄まじい衝撃が貫いた。
運転席の視界を確保する為の、小さな窓。
唯一、鋼鉄に覆われていないそこを、ピンポイントで狙われた。
運転席の視界を確保する為の、小さな窓。
唯一、鋼鉄に覆われていないそこを、ピンポイントで狙われた。
「ハァッ! ……ぁん」
ななめ上から刺し入れられたソレは、胎内の奥深くまで届いてる。
柔らかな腹から生えているのは、見覚えのある槍の柄。
その柄を握る震える手を、妲己は引っ張る。
柔らかな腹から生えているのは、見覚えのある槍の柄。
その柄を握る震える手を、妲己は引っ張る。
「夫に操をたてた未亡人の……こんな奥深くまで、無理矢理押し入って来ちゃうなんて……いけない子ぉん」
夜行性の動物のように爛々と輝く妲己の瞳に、鏡のように写る自分の顔。
ほっそりとした指に、顎を撫でられる。
それでスイッチが入ったかのように、潤也の喉がぐびりと鳴り、妲己の手を振りほどいた。
ほっそりとした指に、顎を撫でられる。
それでスイッチが入ったかのように、潤也の喉がぐびりと鳴り、妲己の手を振りほどいた。
槍が引き抜かれる。
支えがなくなったかのように、妲己の尻がすとんとシートに落ちた。
そのまま猿のように飛び去る潤也の姿を見送ると、妲己は戦車を転進させる。
貝の口のように閉じられた宝貝の、開城を待つ時間が惜しい。
支えがなくなったかのように、妲己の尻がすとんとシートに落ちた。
そのまま猿のように飛び去る潤也の姿を見送ると、妲己は戦車を転進させる。
貝の口のように閉じられた宝貝の、開城を待つ時間が惜しい。
ごっそりと、持って行かれた。
たったの一撃で。
下腹部から競り上がる熱い塊が、口腔から溢れる。
かつて殷の太師、聞仲と四聖にやられた時ですら、ここまで酷くはなかっただろう。
この身体は、あと数時間も持つまい。
たったの一撃で。
下腹部から競り上がる熱い塊が、口腔から溢れる。
かつて殷の太師、聞仲と四聖にやられた時ですら、ここまで酷くはなかっただろう。
この身体は、あと数時間も持つまい。
「――は、思った以上に……」
だが操縦者の体調など、関係なしに戦車は走る。
炎上する市街地を脱出するのに、大した時間はいらなかった。
炎上する市街地を脱出するのに、大した時間はいらなかった。
◇ ◇ ◇
妲己が去った後、九竜神火罩がパカリと口を開く。
同時に周囲に漂うのは、猛烈な臭気。
同時に周囲に漂うのは、猛烈な臭気。
「臭っ! 銀さん最ッ低ッ!!!!」
縮小し、再び沙英の肩当てに収納される二つのパーツ。
飛び出した少女は、侍と距離を離し、真っ赤になってがなり立てる。
飛び出した少女は、侍と距離を離し、真っ赤になってがなり立てる。
「なんで!? 信じらんないっ! なんでこの流れでこのオチ!?
ありえないんですケド! マジありえないんですケド!!」
ありえないんですケド! マジありえないんですケド!!」
侍の下半身は、まるで何かを詰め込んだように膨れ上がり、茶色い染みがその一張羅を汚していた。
犯してしまったのだ。
大人が、いや、人間が、人前で決してしてはならない――最大の禁忌を。
犯してしまったのだ。
大人が、いや、人間が、人前で決してしてはならない――最大の禁忌を。
(はは……畜生……殺せよ、もう殺せよぉぉぉぉおおっ!!)
天を見上げる侍の目から、一筋の雫が零れおちた。
【H-07/市街地/1日目/午前】
【沙英@ひだまりスケッチ】
【状態】:疲労(小)、ツッコミの才?
【服装】:
【装備】:九竜神火罩@封神演義
【道具】:支給品一式、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲@銀魂、大量の食糧
輸血用血液パック
【思考】
1:銀さん臭っ! くっさーっ!!
2:銀さんと協力して、ゆのと宮子を保護する。
3:食料と血液を持って、ヴァッシュさん達のところに戻る。
4:銀さんが気になる?
5:深夜になったら教会でグリフィスと合流する。
6:ヒロの復讐……?
7:ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲は忘れた?
[備考]
※グリフィスからガッツとゾッドの情報を聞きました。
※ゆのが旅館にいることを知りました。
※会場を囲む壁を認識しました。
※宝貝の使い方のコツを掴んだ?
【状態】:疲労(小)、ツッコミの才?
【服装】:
【装備】:九竜神火罩@封神演義
【道具】:支給品一式、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲@銀魂、大量の食糧
輸血用血液パック
【思考】
1:銀さん臭っ! くっさーっ!!
2:銀さんと協力して、ゆのと宮子を保護する。
3:食料と血液を持って、ヴァッシュさん達のところに戻る。
4:銀さんが気になる?
5:深夜になったら教会でグリフィスと合流する。
6:ヒロの復讐……?
7:ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲は忘れた?
[備考]
※グリフィスからガッツとゾッドの情報を聞きました。
※ゆのが旅館にいることを知りました。
※会場を囲む壁を認識しました。
※宝貝の使い方のコツを掴んだ?
【坂田銀時@銀魂】
【状態】:疲労(中)、まるで・だめな・おとな 1001位までランクダウン
【服装】:下半身の汚れ、
【装備】:和道一文字@ONE PIECE
【道具】:支給品一式、大量のエロ本、太乙万能義手@封神演義、大量の甘味
【思考】
1:お風呂に入りたい。服を洗いたい。
2:沙英を守りながら、ゆのを迎えに行く。
3:ヴァッシュ達と合流する。
4:深夜になったら教会でグリフィスと合流する?
[備考]
※参戦時期は柳生編以降です。
※グリフィスからガッツとゾッドの情報を聞きました。
※ゆのが旅館にいることを知りました。
※会場を囲む壁を認識しました。
※デパートの中で起こった騒動に気付いているかは不明です。
【状態】:疲労(中)、まるで・だめな・おとな 1001位までランクダウン
【服装】:下半身の汚れ、
【装備】:和道一文字@ONE PIECE
【道具】:支給品一式、大量のエロ本、太乙万能義手@封神演義、大量の甘味
【思考】
1:お風呂に入りたい。服を洗いたい。
2:沙英を守りながら、ゆのを迎えに行く。
3:ヴァッシュ達と合流する。
4:深夜になったら教会でグリフィスと合流する?
[備考]
※参戦時期は柳生編以降です。
※グリフィスからガッツとゾッドの情報を聞きました。
※ゆのが旅館にいることを知りました。
※会場を囲む壁を認識しました。
※デパートの中で起こった騒動に気付いているかは不明です。
※デパートの北側の市街地(I-07北、H-07)が炎上しています。
◇ ◇ ◇
橋の欄干で、潤也は吐いていた。
沖田に会心の一撃を与えた後の記憶はあいまいで、よく思い出せない。
気付いたら、妲己に槍を突き刺しており……彼は恐怖のあまり、そこから逃げ出したのだった。
沖田に会心の一撃を与えた後の記憶はあいまいで、よく思い出せない。
気付いたら、妲己に槍を突き刺しており……彼は恐怖のあまり、そこから逃げ出したのだった。
死んだ……よな?
最高級の和牛にナイフを突き立てるよりも、滑らかな手ごたえだった。
金剛の時とはまるで違う感触に、潤也の背筋は震える。
その震えは恐怖ゆえか、それとも――
金剛の時とはまるで違う感触に、潤也の背筋は震える。
その震えは恐怖ゆえか、それとも――
妲己が死んだのであれば、首輪解除の大きな手掛かりを失う事になるが……とりあえず、兄への脅威は
一つ減った事になる。
だが、もし生きているなら……とんでもない相手を敵に回した事になる。
一つ減った事になる。
だが、もし生きているなら……とんでもない相手を敵に回した事になる。
どっちだ。
生か死か。
二者択一。
わからない。
嫌な予感しかしない。
生か死か。
二者択一。
わからない。
嫌な予感しかしない。
「兄貴……」
とにかく、兄貴を探そう。
それで逃げるんだ。
どこまでも。どこまでも……。
それで逃げるんだ。
どこまでも。どこまでも……。
左手に握った槍が不満げに小さく震える。
いつのまにか軽度の怪我が癒えている事にも気付かず、潤也は旅館へと走り出した。
いつのまにか軽度の怪我が癒えている事にも気付かず、潤也は旅館へと走り出した。
【H-07/橋の上/1日目/午前】
【安藤潤也@魔王 JUVENILE REMIX】
【状態】:疲労(大)、精神的疲労(大)、情緒不安定、吐き気、
右手首骨折
【服装】:返り血で真っ赤、特に左手。吐瀉物まみれ。
【装備】:獣の槍、首輪@銀魂(鎖は途中で切れている)
【所持品】:空の注射器×1
【思考】
基本:兄貴に会いたい
0:旅館に行って兄貴と会う
【状態】:疲労(大)、精神的疲労(大)、情緒不安定、吐き気、
右手首骨折
【服装】:返り血で真っ赤、特に左手。吐瀉物まみれ。
【装備】:獣の槍、首輪@銀魂(鎖は途中で切れている)
【所持品】:空の注射器×1
【思考】
基本:兄貴に会いたい
0:旅館に行って兄貴と会う
【備考】
※参戦時期は少なくとも7巻以降(蝉と対面以降)。
※能力そのものは制限されていませんが、副作用が課されている可能性があります。
※キンブリーを危険人物として認識していたはずが……?
※人殺しや裏切り、残虐行為に完全に抵抗感が無くなりました。
※獣の槍の回復効果で軽度の怪我は回復しました。
※参戦時期は少なくとも7巻以降(蝉と対面以降)。
※能力そのものは制限されていませんが、副作用が課されている可能性があります。
※キンブリーを危険人物として認識していたはずが……?
※人殺しや裏切り、残虐行為に完全に抵抗感が無くなりました。
※獣の槍の回復効果で軽度の怪我は回復しました。
◇ ◇ ◇
ザァ――
懐に仕舞った逃亡日記から聞こえるノイズ。
妲己は、みねねが死んだ事を知る。
この地でせっかく手に入れた手駒をなくし、
自身の為した悪行を他の参加者に知られ、
自分の身体には回復不可能なほどのダメージを負った。
懐に仕舞った逃亡日記から聞こえるノイズ。
妲己は、みねねが死んだ事を知る。
この地でせっかく手に入れた手駒をなくし、
自身の為した悪行を他の参加者に知られ、
自分の身体には回復不可能なほどのダメージを負った。
だと言うのに、妲己の表情に陰りはない。
彼女には夢がある。
地球と同化して、地球の真の支配者……『大母(マザー)』になるという夢が。
妲己は疑わない。自分がこの戦いで生き残り、その夢が叶う事を。
否、失敗する事など考えることすらない。
なぜなら自分は妲己ちゃんなのだから。
ジャンプ史上究極にして至高。不滅のミラクルヒロインなのだから。
当然、この状況を覆す策も既に考案済みである。
彼女には夢がある。
地球と同化して、地球の真の支配者……『大母(マザー)』になるという夢が。
妲己は疑わない。自分がこの戦いで生き残り、その夢が叶う事を。
否、失敗する事など考えることすらない。
なぜなら自分は妲己ちゃんなのだから。
ジャンプ史上究極にして至高。不滅のミラクルヒロインなのだから。
当然、この状況を覆す策も既に考案済みである。
妲己の名が悪の象徴として知られてしまったならば
――自らの手で、その悪の象徴たる妲己を討てばいい。
――自らの手で、その悪の象徴たる妲己を討てばいい。
身に付けた、借体形成の術がそれを可能とする。
自身の器となる者を探し出し、その体を乗っ取るのだ。
問題は、自分を受け入れられるほどの器がこの島にあるかどうかだが……
自身の器となる者を探し出し、その体を乗っ取るのだ。
問題は、自分を受け入れられるほどの器がこの島にあるかどうかだが……
『あ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜』
突如、聞こえてくる大音量。
何事かと、窓から外を窺う妲己の視界にその映像が飛び込んでくる。
女性の姿から、化け物の姿へと。
じょじょにメタモルフォーゼを遂げる妖怪の映像。
それを見て、妲己の肉感的な唇が薄く開かれる。
何事かと、窓から外を窺う妲己の視界にその映像が飛び込んでくる。
女性の姿から、化け物の姿へと。
じょじょにメタモルフォーゼを遂げる妖怪の映像。
それを見て、妲己の肉感的な唇が薄く開かれる。
「……あはん、ナイスよぉーん」
どこか懐かしささえ感じる黄金のケモノ。
その妖の中は、とても棲み心地が良さそうに思えたのだった。
その妖の中は、とても棲み心地が良さそうに思えたのだった。
【I-08/道路/1日目/午前】
【妲己@封神演義】
【状態】:腹に大穴(次の放送まで持ちそうにない)
【服装】:
【装備】:ブリッグズ製戦車(主砲17/30・機関銃残弾数60%)逃亡日記@未来日記
【道具】:支給品一式×6、再会の才@うえきの法則、砂虫の筋弛緩毒(注射器×2)@トライガン・マキシマム
マスター・Cの銃(残弾数50%・銃身射出済)@トライガン・マキシマム、
デザートイーグル(残弾数7/12)@現実、
マスター・Cの銃の予備弾丸3セット、不明支給品×3(うち1つは武器)
詳細不明衣服(デパートで調達)×?
【思考】
基本方針:新しい身体を手に入れる
1:あの妖怪の身体を乗っ取る
2:獣の槍を警戒
3:対主催志向の仲間を集める。
4:喜媚たちと会いたい。
5:この殺し合いの主催が何者かを確かめ、力を奪う対策を練る。
6:“神” の側の情報を得たい。
【備考】
※胡喜媚と同時期からの参戦です。
※ウルフウッドからヴァッシュの容姿についての情報を得ました。
※みねねと情報交換をしました。未来日記の所持者(12th以外)、デウス、ムルムルについて知りました。
※みねねとアル及び剛力番長の一連の会話内容を立ち聞きしました。
錬金術に関する知識やアルの人間関係に関する情報も得ています。
※獣の槍が本来の持ち主(潮)のいる方向に反応しています。
※みねねから首輪に使われている爆薬(プラスチック爆薬)について聞きました。
首輪は宝貝合金製だが未来の技術も使われており、獣の槍や太極図が解除に使える可能性があると考えています。
※不明支給品は全て治療・回復効果のある道具ではありません。
※対主催陣が夜に教会でグリフィスと落ちあう計画を知りました。
【状態】:腹に大穴(次の放送まで持ちそうにない)
【服装】:
【装備】:ブリッグズ製戦車(主砲17/30・機関銃残弾数60%)逃亡日記@未来日記
【道具】:支給品一式×6、再会の才@うえきの法則、砂虫の筋弛緩毒(注射器×2)@トライガン・マキシマム
マスター・Cの銃(残弾数50%・銃身射出済)@トライガン・マキシマム、
デザートイーグル(残弾数7/12)@現実、
マスター・Cの銃の予備弾丸3セット、不明支給品×3(うち1つは武器)
詳細不明衣服(デパートで調達)×?
【思考】
基本方針:新しい身体を手に入れる
1:あの妖怪の身体を乗っ取る
2:獣の槍を警戒
3:対主催志向の仲間を集める。
4:喜媚たちと会いたい。
5:この殺し合いの主催が何者かを確かめ、力を奪う対策を練る。
6:“神” の側の情報を得たい。
【備考】
※胡喜媚と同時期からの参戦です。
※ウルフウッドからヴァッシュの容姿についての情報を得ました。
※みねねと情報交換をしました。未来日記の所持者(12th以外)、デウス、ムルムルについて知りました。
※みねねとアル及び剛力番長の一連の会話内容を立ち聞きしました。
錬金術に関する知識やアルの人間関係に関する情報も得ています。
※獣の槍が本来の持ち主(潮)のいる方向に反応しています。
※みねねから首輪に使われている爆薬(プラスチック爆薬)について聞きました。
首輪は宝貝合金製だが未来の技術も使われており、獣の槍や太極図が解除に使える可能性があると考えています。
※不明支給品は全て治療・回復効果のある道具ではありません。
※対主催陣が夜に教会でグリフィスと落ちあう計画を知りました。
【ブリッグズ製戦車@鋼の錬金術師】
ブリッグズの砦で開発された戦車。
車長、操縦手、副操縦手、砲手の四人乗り。
ブリッグズの砦で開発された戦車。
車長、操縦手、副操縦手、砲手の四人乗り。
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| 115:燃えよ剣(上) | 秋山優(卑怯番長) | 117:厨BOSS BATTLE-BERSERK- |
| 115:燃えよ剣(上) | 安藤潤也 | 116:天国とは神のおわすことなり |
| 115:燃えよ剣(上) | 白雪宮拳(剛力番長) | 117:厨BOSS BATTLE-BERSERK- |
| 115:燃えよ剣(上) | 妲己 | 120:Mißgestalt |
| 115:燃えよ剣(上) | 植木耕助 | 117:厨BOSS BATTLE-BERSERK- |
| 115:燃えよ剣(上) | 沖田総悟 | 117:厨BOSS BATTLE-BERSERK- |
| 115:燃えよ剣(上) | ガッツ | 117:厨BOSS BATTLE-BERSERK- |
| 115:燃えよ剣(上) | 沙英 | 132:小休憩 |
| 115:燃えよ剣(上) | 坂田銀時 | 132:小休憩 |