真夜中のティータイム ◆LQx8BgACjE
ミズシロ火澄が殺された。それも、あんなにあっけなく。
それは火澄の実態を知る者全員にとって驚愕の事態だったであろう。無論、カノン・ヒルベルトもその例外ではなかった。
普段の様な余裕は消え失せ、心の中はひどく狼狽している。
(どういうこと何だ!?火澄は歩君にしか殺せないはずじゃ……)
そう、悪魔の弟、ミズシロ火澄は対の存在である鳴海歩にしか殺せないはずであった。
例えどのような状況であろうと運命がそれを許さないのだ。
だが、あのムルムルという少女はいとも簡単にその運命を覆した。
それがどれだけのショックをカノンに与えたかは計り知れない。
それは火澄の実態を知る者全員にとって驚愕の事態だったであろう。無論、カノン・ヒルベルトもその例外ではなかった。
普段の様な余裕は消え失せ、心の中はひどく狼狽している。
(どういうこと何だ!?火澄は歩君にしか殺せないはずじゃ……)
そう、悪魔の弟、ミズシロ火澄は対の存在である鳴海歩にしか殺せないはずであった。
例えどのような状況であろうと運命がそれを許さないのだ。
だが、あのムルムルという少女はいとも簡単にその運命を覆した。
それがどれだけのショックをカノンに与えたかは計り知れない。
「まさか、これも清隆のシナリオ?」
カノンは思わず呟いていた。
火澄が殺された時、自分の他に火澄の名を呼んだ者がいた。
自分の聞き間違いではない限りあの声は鳴海歩のはずである。
歩が火澄のことを知っていたのは驚きだが、今はそれどころではない。
歩がいるということは清隆が絡んでいる可能性が大きいのだ。
だが、清隆にこれほどの力があったとは聞いたことがない。
最初の雷はまだ何とかなるかもしれないが、ワープはやり過ぎであろう。
「となると、やはり清隆とは関係ない第三者が仕組んだと見るべきか?
けど、結論は歩君に会ってから出すのが懸命だね。清隆のシナリオだったら彼に何かしらの鍵があるはずだから」
カノンは思わず呟いていた。
火澄が殺された時、自分の他に火澄の名を呼んだ者がいた。
自分の聞き間違いではない限りあの声は鳴海歩のはずである。
歩が火澄のことを知っていたのは驚きだが、今はそれどころではない。
歩がいるということは清隆が絡んでいる可能性が大きいのだ。
だが、清隆にこれほどの力があったとは聞いたことがない。
最初の雷はまだ何とかなるかもしれないが、ワープはやり過ぎであろう。
「となると、やはり清隆とは関係ない第三者が仕組んだと見るべきか?
けど、結論は歩君に会ってから出すのが懸命だね。清隆のシナリオだったら彼に何かしらの鍵があるはずだから」
そこまで考えるとカノンはバックからペットボトルを取り出し、水を口に流し込む。
「……少し風にでも当たろうかな」
やはり、火澄の死は彼に相当のショックを与えたようだ。
カノンはエレベーターに乗り込み、ボタンを押す。指の先にあったのは屋上のボタンであった。
エレベーターが止まり、ドアが開く。
そして、カノンの目に飛び込んだのは優雅に紅茶を啜る貴公子の姿だった。
「……少し風にでも当たろうかな」
やはり、火澄の死は彼に相当のショックを与えたようだ。
カノンはエレベーターに乗り込み、ボタンを押す。指の先にあったのは屋上のボタンであった。
エレベーターが止まり、ドアが開く。
そして、カノンの目に飛び込んだのは優雅に紅茶を啜る貴公子の姿だった。
「おや、お客様のようだね。君も一杯どうだい?」
◇
男は趙公明といい、本人曰く仙人だそうだ。
その趙公明に誘われるがままカノンは彼と一緒にささやかなティータイムを送っていた。
そして、二人のカップの中が空になると趙公明の口が開く。
「さて、ティータイムが済んだところで本題に入ろうか」
男は趙公明といい、本人曰く仙人だそうだ。
その趙公明に誘われるがままカノンは彼と一緒にささやかなティータイムを送っていた。
そして、二人のカップの中が空になると趙公明の口が開く。
「さて、ティータイムが済んだところで本題に入ろうか」
一瞬の出来事であった。
趙公明がバッグから刀を取り出すと、カノン目がけてそれを振り下ろす。
カノンも趙公明の殺気を感じ取るや否や、バックステップすることでその攻撃を回避。
それと同時に袖の内に隠しておいた麻酔銃の引き金を引く。
必ず当たる距離であった。
だが、趙公明が振り下ろした刀が姿を変え、盾となり麻酔弾を防ぐ。
そのため麻酔弾は趙公明に届くことはなかった。
趙公明がバッグから刀を取り出すと、カノン目がけてそれを振り下ろす。
カノンも趙公明の殺気を感じ取るや否や、バックステップすることでその攻撃を回避。
それと同時に袖の内に隠しておいた麻酔銃の引き金を引く。
必ず当たる距離であった。
だが、趙公明が振り下ろした刀が姿を変え、盾となり麻酔弾を防ぐ。
そのため麻酔弾は趙公明に届くことはなかった。
「趙公明さん、これはどういうことですか?」
カノンは普段の様な涼しい笑顔で趙公明に尋ねる。
「簡単なことだよ。君を試したのさ。
僕と戦うだけの実力が君に有るのかをね」
「結果は?」
趙公明は舞台役者の様な大げさなポーズをとりながら答える。
「合格だよ、カノンくん。君となら楽しい闘いができそうだ。
さあ、トレビアーンな闘いを始めようじゃないか!」
「せっかくの申し出だけどパスって訳にはいかないかな?
僕にはやらなくちゃいけないことがあるんだ」
「ノンノン、悪いけどその提案は却下だ。
今の僕は君と闘いたくてウズウズしてるんでね!」
趙公明が再び刀を振い、カノンに襲いかかる。
カノンも自身の支給品の一つであった盾を使い何とかこれをやり過ごす。
カノンは普段の様な涼しい笑顔で趙公明に尋ねる。
「簡単なことだよ。君を試したのさ。
僕と戦うだけの実力が君に有るのかをね」
「結果は?」
趙公明は舞台役者の様な大げさなポーズをとりながら答える。
「合格だよ、カノンくん。君となら楽しい闘いができそうだ。
さあ、トレビアーンな闘いを始めようじゃないか!」
「せっかくの申し出だけどパスって訳にはいかないかな?
僕にはやらなくちゃいけないことがあるんだ」
「ノンノン、悪いけどその提案は却下だ。
今の僕は君と闘いたくてウズウズしてるんでね!」
趙公明が再び刀を振い、カノンに襲いかかる。
カノンも自身の支給品の一つであった盾を使い何とかこれをやり過ごす。
「やるじゃないか!やはり闘いはこうじゃなくちゃ!」
攻撃が不発に終わったにも関わらず趙公明はとても楽しそうであった。
それはカノンが予想以上の実力を持っていたからだろう。
攻撃が不発に終わったにも関わらず趙公明はとても楽しそうであった。
それはカノンが予想以上の実力を持っていたからだろう。
当のカノンとはいうと、趙公明とは真逆に冷静に事態の打開に勤めていた。
(……まいったね。想像以上に強いや、彼。その上、銃はあの剣で防がれちゃうし。
ちょっと厳しいかなぁ。となると逃げるしかないか)
カノンは辺りを見回す。
屋上からの唯一の脱出口であるエレベーターは趙公明の背後にある。
つまり、エレベーターを使うには趙公明の脇を走り抜けなければならないのだが、
(無理だな。
よしんば趙公明を抜けられたとしてもエレベーターの扉が閉まり切る前に再び攻撃されるだろうし。
……やっぱり、あれしかないか)
(……まいったね。想像以上に強いや、彼。その上、銃はあの剣で防がれちゃうし。
ちょっと厳しいかなぁ。となると逃げるしかないか)
カノンは辺りを見回す。
屋上からの唯一の脱出口であるエレベーターは趙公明の背後にある。
つまり、エレベーターを使うには趙公明の脇を走り抜けなければならないのだが、
(無理だな。
よしんば趙公明を抜けられたとしてもエレベーターの扉が閉まり切る前に再び攻撃されるだろうし。
……やっぱり、あれしかないか)
「どうしたんだい、カノンくん。反撃のひとつでもしてごらんよ」
趙公明は相変わらず楽しそうに笑っている。
「それじゃ、お言葉に甘えて反撃の一つでもしてみようかな」
カノンは再び麻酔銃の引き金を引く。
「またそれかい。それ!」
先ほどと同じように趙公明の前方に雲の壁が現れ、弾もまた同じ様に趙公明に届くことはなかった。
一瞬の後、雲が元に戻る。
趙公明は相変わらず楽しそうに笑っている。
「それじゃ、お言葉に甘えて反撃の一つでもしてみようかな」
カノンは再び麻酔銃の引き金を引く。
「またそれかい。それ!」
先ほどと同じように趙公明の前方に雲の壁が現れ、弾もまた同じ様に趙公明に届くことはなかった。
一瞬の後、雲が元に戻る。
だが、その壁が消えた先にカノンの姿はなかった。
「!?」
これには趙公明も驚きを隠せなかった。
屋上と下の階を繋ぐ唯一の手段であるエレベーターが動いた気色はない。
それにこの屋上には吹きさらしになっており、隠れる所などないのだ。
「……まさか!」
慌てて趙公明は屋上の端まで移動し、下界を眺める。
そして捉えた。何事もなかったかの様に地面に着地したカノンの姿を。
あの時、カノンは趙公明を倒すために銃を撃ったのではない。雲の壁を発生させるために銃を撃ったのだ。
雲の壁を出現させ一瞬でもいいから趙公明の視界から姿を消し、その隙に屋上から飛び降りる。
それがカノンの作戦であった。
幸い、デパートがそんなに高い建物ではなかったため、飛び降りたところで体に支障をきたす可能性が低かったのも作戦を実行するのに後押しをした。
「!?」
これには趙公明も驚きを隠せなかった。
屋上と下の階を繋ぐ唯一の手段であるエレベーターが動いた気色はない。
それにこの屋上には吹きさらしになっており、隠れる所などないのだ。
「……まさか!」
慌てて趙公明は屋上の端まで移動し、下界を眺める。
そして捉えた。何事もなかったかの様に地面に着地したカノンの姿を。
あの時、カノンは趙公明を倒すために銃を撃ったのではない。雲の壁を発生させるために銃を撃ったのだ。
雲の壁を出現させ一瞬でもいいから趙公明の視界から姿を消し、その隙に屋上から飛び降りる。
それがカノンの作戦であった。
幸い、デパートがそんなに高い建物ではなかったため、飛び降りたところで体に支障をきたす可能性が低かったのも作戦を実行するのに後押しをした。
不意にカノンがこちらを見上げ、趙公明と目が合う。
彼は趙公明に向って微笑むと、その姿を闇に消した。
「ハハ、やるじゃないかカノンくん!
まさか、仙人骨も持たないただの人間がここから飛び降りるなんて思ってもみなかったよ。
それにしても、一人目からこんな楽しい闘いができるなんて申公豹に感謝しなくては」
待っていたまえ、太公望くん。今度は僕が勝たせてもらうよ!」
彼は趙公明に向って微笑むと、その姿を闇に消した。
「ハハ、やるじゃないかカノンくん!
まさか、仙人骨も持たないただの人間がここから飛び降りるなんて思ってもみなかったよ。
それにしても、一人目からこんな楽しい闘いができるなんて申公豹に感謝しなくては」
待っていたまえ、太公望くん。今度は僕が勝たせてもらうよ!」
【I-7/デパート屋上/深夜】
【趙公明@封神演技】
[状態]:健康
[装備]:オームの剣@ワンピース
[道具]:支給品一式、ティーセット
[思考]
基本:闘いを楽しむ
1:闘う相手を捜す
2:太公望と闘いたい
3:カノンと再戦する
【趙公明@封神演技】
[状態]:健康
[装備]:オームの剣@ワンピース
[道具]:支給品一式、ティーセット
[思考]
基本:闘いを楽しむ
1:闘う相手を捜す
2:太公望と闘いたい
3:カノンと再戦する
「ふぅー、何とかうまくいったようだね」
趙公明から逃げることに成功したカノンはデパートの程近くにある民家にいた。
「まさか、初っ端から襲われるなんて思いもしなかったよ。
けど、おかげで頭が冷えた」
趙公明から逃げることに成功したカノンはデパートの程近くにある民家にいた。
「まさか、初っ端から襲われるなんて思いもしなかったよ。
けど、おかげで頭が冷えた」
火澄が死んだということは運命が覆ることを示してるのかもしれない。
ということはブレード・チルドレンも呪いから救われる可能性も出てくるのだ。
だが、カノンの顔に笑顔は無かった。
「……遅いんだよ……!
僕はもうアイズを刺しているんだぞ!?大事な弟でもある親友をこの手で……!
ブレード・チルドレンの忌むべき運命のために!
なのに今更運命が覆るだって?
じゃあ、僕がアイズを刺したのなんだったていうんだよぉぉぉぉ!!!」
ということはブレード・チルドレンも呪いから救われる可能性も出てくるのだ。
だが、カノンの顔に笑顔は無かった。
「……遅いんだよ……!
僕はもうアイズを刺しているんだぞ!?大事な弟でもある親友をこの手で……!
ブレード・チルドレンの忌むべき運命のために!
なのに今更運命が覆るだって?
じゃあ、僕がアイズを刺したのなんだったていうんだよぉぉぉぉ!!!」
カノンの心の吐露が闇に響く。
それはとても深く、そして悲しい叫びであった。
それはとても深く、そして悲しい叫びであった。
【I-7/デパート付近の民家/深夜】
【カノン・ヒルベルト@スパイラル~推理の絆~】
[状態]:健康、混乱
[装備]:理緒手製麻酔銃@スパイラル~推理の絆~、麻酔弾×18、パールの盾@ワンピース
[道具]:支給品一式
[思考]
基本:ブレード・チルドレンは殺すが、それ以外の人は決して殺さない
1:僕はどうすればいい?
2:歩を捜す
3:ブレード・チルドレンが参加しているなら殺す
【カノン・ヒルベルト@スパイラル~推理の絆~】
[状態]:健康、混乱
[装備]:理緒手製麻酔銃@スパイラル~推理の絆~、麻酔弾×18、パールの盾@ワンピース
[道具]:支給品一式
[思考]
基本:ブレード・チルドレンは殺すが、それ以外の人は決して殺さない
1:僕はどうすればいい?
2:歩を捜す
3:ブレード・チルドレンが参加しているなら殺す
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