悪魔を合体させるとき、合体後の悪魔が材料となった悪魔の魔法を引継いでいるケースがよくある。このような現象を「魔法継承」という。魔法継承はなんでもかんでも自由に継承させることができるほど自由度は高くなく、そこには明確なルールが存在するため、意識して合体をおこなわないと思うような継承はできないだろう。
なお、悪魔が所持できる魔法は6個が限界であるため、魔法欄に空きがない悪魔は継承できない。また説明に出てくる「継承ナンバー」については、悪魔個々のデータに併記してあるので、そちらを参照してほしい。
合体の材料となる悪魔と、合体後の悪魔の継承ナンバーが同じ場合に発生する。継承できる魔法は下の表の通りで、継承ナンバーごとに継承できる魔法が決まっている(つまり、合体材料となる悪魔と合体後の悪魔の継承ナンバーが同じだからといって、合体材料の悪魔の持つ全ての攻撃魔法を合体後の悪魔が継承できるわけではない)。継承できる魔法が複数ある場合は、継承順位の高いものから順に継承される。継承できる攻撃魔法がない、あるいは継承後もまだ魔法欄に空きがある場合は、回復・補助魔法の継承となる。
なお、継承ナンバー1については、後述する「3・特殊な魔法継承」を参照のこと。
EX)妖魔ハオカー+妖鳥ベンヌ=堕天使ベテルギウス(マハザン継承)
材料となる妖魔ハオカーと妖鳥ベンヌはどちらも合体後の堕天使ベテルギウスと継承ナンバーが同じ5だが、ハオカーは継承ナンバー5が継承できる攻撃魔法を所持していないため、ベテルギウスにはハオカーの所持する攻撃魔法(マハジオンガなど)を何も継承させることができない。結果、ベンヌ所持のマハザンのみが継承される。
合体材料となる悪魔が継承できる魔法を所持しており、かつ合体後の悪魔の魔法欄に空きがある場合、回復魔法や補助魔法が継承される。攻撃魔法の継承と違い、継承ナンバーが関係しないのがポイントだ。
ただし回復・補助魔法には全体で継承順位が決まっており、ナンバーの若いものから順に継承していく。つまり、継承順位が低いタルカジャなどの補助魔法は、意図的に他の魔法を排除していかないと、かなり継承しにくい。またリカームドラが順位最高という点も厄介である。継承しても使い道がない魔法をどう排除していくか、が悩みどころであり、考える上で面白いところでもある。
EX)妖精ジャックランタン+魔獣カーシー=聖獣ユニコーン(タルカジャ継承)
継承順位がもっとも低いタルカジャを継承させるには、余計な回復魔法を持たない悪魔をいかに使いこなすかがポイントだ。しかしゲーム序盤~中盤に登場する悪魔は回復魔法を持っている者が非常に多いため、実際はなかなか都合よくいかない。タルカジャを継承させるだけにこだわるのではなく、タルカジャをデフォルトで所持している悪魔をいかにして無継承、つまり何も継承させずに造るか、もポイントとなるだろう。
1の「攻撃魔法の継承」でも触れたように、合体材料となる悪魔と合体後の悪魔がどちらも継承ナンバー1のときは、やや特殊な継承になる。継承できる魔法は基本的に2の「回復・補助魔法の継承」で示した表が適応されるのだが、これにメギドラオンが順位22位として追加される。つまり唯一メギドラオンが継承できるパターンというわけだ。
しかし実際はかなり難しいだろう。というのも継承ナンバーが1の悪魔は魔神カルキ、天津神アマテラス、破壊神シヴァ、邪神クトゥルーの4体しかおらず、しかもクトゥルー以外は全員メギドラオンを持っている。したがって、メギドラオンを継承できるのは邪神クトゥルーだけということになる。