元万頃 げんばんけい
?-690
初唐の官人。北魏の京兆王元子推の末裔。通事舎人に任じられ、
李勣の高麗遠征に従軍して管書記となった。高麗を責める檄文を作ったが、鴨淥の要衝を守る者がいないと非難したところ、かえって
泉男生に防備を固められたから、高宗により嶺南に流された。戻って著作郎となり、武后に見出されて
范履冰・
苗神客・
周思茂・
胡楚賓と『列女伝』・『臣軌』・『百寮新戒』・『楽書』等の九千篇あまりを編纂を行ない、また朝廷に疑議の表疏が来ると彼らのもとに来たから、宰相の権限を分割すると評され、「北門学士」と呼ばれた。武后が即位すると鳳閣侍郎となったが、誅殺された。
元詢倩の父、
元正の祖父、
元義方・
元季方の曽祖父にあたる。『旧唐書』『新唐書』に伝がある。
列伝
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最終更新:2023年10月28日 23:09