朱友倫 しゅゆうりん
?-903
唐末の武将。
朱全忠の部将にして甥。字は安仁。父の朱存は朱全忠の実兄で、朱全忠とともに
黄巣の配下であったときに広州を攻撃して戦死していた。
朱友寧は実兄。論語・小学に通じ、音律にも詳しかった。元従馬軍指揮使に任じられ、右威武将軍となった。
李罕之が潞州をあげて朱全忠に降伏すると、
李克用が潞州を攻撃してきたから、朱友倫は兵で潞州に入って李罕之を奪取して帰還した。検校司空、藤州刺史となった。朱全忠が鳳翔の
李茂貞を包囲すると、
李克用が梁を攻撃してきたから、朱友倫は兵三万で礬山に到着すると、李克用の軍は退却し、朱友倫は西に向かって朱全忠と鳳翔で合流した。
昭宗が長安に帰還すると、朱全忠は東に戻り、朱友倫を宿衛として、昭宗の動向を査察させた。朱友倫は撃鞠中に落馬して死ぬと、陰謀を疑った朱全忠は怒り、
崔胤・
鄭元規・
陳班・
張濬を殺害した。『旧五代史』『新五代史』に伝がある。
列伝
『旧五代史』巻十二 梁書十二 宗室列伝第二 密王友倫
『新五代史』巻十三 梁家人伝第一 朗王存 子友倫
外部リンク
最終更新:2024年09月18日 11:52