これまで1000人以上の人間を殺害してきたとされる殺人鬼で、作中で描写される殺害総数も200人を超える。
焼けただれ骸骨のようになった顔が特徴であり、そもそも「顔が存在しない」と言われる。
作中では主人公である島都が後手後手に回り、何度も煮え湯を飲まされている強敵。
経歴
幼いころは母親から虐待を受け、児童養護施設や学校、職場でも虐待を受け続けてきた為、喜怒哀楽を失い、自分が傷つけられることに無関心になってしまう。
当時を知る人からは「まるでピエロだった」「怖い大人の加害を全て自分に向けさせることに命を懸けていた」と回想している。
いじめやハラスメントもありとあらゆるものを受けており、20歳になった時点では賃金未払いで家畜のように拘束され、働かされているという有様であった。
当時を知る人からは「まるでピエロだった」「怖い大人の加害を全て自分に向けさせることに命を懸けていた」と回想している。
いじめやハラスメントもありとあらゆるものを受けており、20歳になった時点では賃金未払いで家畜のように拘束され、働かされているという有様であった。
しかし20歳となった物語時間軸「鬼畜都市殺人事件」で自分を助けようとしてくれた女性が、自分の上司や上司の知人の刑事らに殺害された事で、初めて憎しみの感情が芽生え、それをコントロール出来なくなり、4人を次々と殺害していった。
当初は愚鈍なキモデブを装っていたが、自分の顔を焼いてアリバイを作るという荒業で復讐として4人の人間を殺害した。
当初は愚鈍なキモデブを装っていたが、自分の顔を焼いてアリバイを作るという荒業で復讐として4人の人間を殺害した。
その犯行は都に暴かれ、一度は逮捕され死刑判決も受け入れていたが、都が別の事件で岩本の唯一の友人だった幼馴染の女性の殺人を暴き、さらに自殺させてしまったことで、拘置所を脱獄。
ちなみに脱獄の為に、あらかじめ東京拘置所に業者として入った際に仕込んだ脱出ガジェットを使用。している。
ちなみに脱獄の為に、あらかじめ東京拘置所に業者として入った際に仕込んだ脱出ガジェットを使用。している。
「僕が彼女のそばにいて、彼女の代わりに手を血に染めればよかったのですよ」
以来「いじめやハラスメントで他人を死に追いやりながら罰を受けていない人間」ばかりを殺害する大量殺人鬼として活動している。
人物
身長180㎝と大柄で肩幅が広く筋肉質。身体能力が非常に高い。
この身体的特徴は別の人間に変装する際に不利になっている。
その腕力は人間の首を脊髄ごと引っこ抜くほど。
この身体的特徴は別の人間に変装する際に不利になっている。
その腕力は人間の首を脊髄ごと引っこ抜くほど。
「飢えも痛みも何も感じないが、殺したい人間を殺せないことは許せないのですよ」
というように、殺人こそが生きがいになっている。
一切の痛みや飢えなどにも殺人の実行の為なら平然と耐えており、何も感じない一方で、殺人以外で「嬉しい」と言った感情を持つ事が出来ない。
というように、殺人こそが生きがいになっている。
一切の痛みや飢えなどにも殺人の実行の為なら平然と耐えており、何も感じない一方で、殺人以外で「嬉しい」と言った感情を持つ事が出来ない。
ただし殺す相手は「人の命をいじめやハラスメントで奪いながら罰も受けず反省もしていない」人間のみであり、無関係な第三者や殺人者である自分を捕まえようとする警察、探偵には決して手を出さない。
よく勘違いされるが(殺す相手への拷問は頼んでいる描写はあるが)サイコパスではなく、他者に対する共感の感情も持っている。
特にどんな小さなものでも恩がある人間が無残に殺された際の悲しみ方は尋常ではない。
無関係な第三者に対しては極めて紳士的で、別の人間に変装時に困っている第三者や弱者がいた場合は、殺人に支障が出ても助けようとするなど、意外とお人好しな面もある。
よく勘違いされるが(殺す相手への拷問は頼んでいる描写はあるが)サイコパスではなく、他者に対する共感の感情も持っている。
特にどんな小さなものでも恩がある人間が無残に殺された際の悲しみ方は尋常ではない。
無関係な第三者に対しては極めて紳士的で、別の人間に変装時に困っている第三者や弱者がいた場合は、殺人に支障が出ても助けようとするなど、意外とお人好しな面もある。
ただし相手を殺すべき人間と見なした場合、女子供も容赦なく殺害する。
殺害対象を殺すことに対する執念はまさに死神であり、都ですらその殺人の阻止は非常に難しい。
基本的に「世間をあっと言わせる事」などには関心を持たないが、殺す相手に恐怖や苦しみを与えたりおもちゃのように殺す事には快感を覚えている描写があり、標的には眠った後での認識のない状況での死など許さず、拷問殺人で殺害する事に拘っている。
殺害対象を殺すことに対する執念はまさに死神であり、都ですらその殺人の阻止は非常に難しい。
基本的に「世間をあっと言わせる事」などには関心を持たないが、殺す相手に恐怖や苦しみを与えたりおもちゃのように殺す事には快感を覚えている描写があり、標的には眠った後での認識のない状況での死など許さず、拷問殺人で殺害する事に拘っている。
作中ではトリックの成立の為に(外道な人間とはいえ)ミスリードなど些細なガジェットの為にやたら人間の命を大量消費する傾向にあり、彼がかかわった殺人事件では死者数が跳ね上がる傾向にある。
10人とかはまだいい方で、数十人から百人単位での死者が出た話もある。
また人間心理の研究をするために廃村に人間を誘拐して拷問めいた殺人ゲームを主催していたりと、最早やっている事は推理作品の犯人と言うよりもグロンギ。
10人とかはまだいい方で、数十人から百人単位での死者が出た話もある。
また人間心理の研究をするために廃村に人間を誘拐して拷問めいた殺人ゲームを主催していたりと、最早やっている事は推理作品の犯人と言うよりもグロンギ。
また他者から依頼を受けたり報酬を受け取る形での殺人はせず、殺す相手は常に「自分が殺したくなった相手」である。
どこぞの犯罪芸術家のように別の人間に殺人計画を授けるような事はほとんどせず、その例外においても最初から計画を授けた相手も殺害対象である。
罪なき人間が殺人の被害者になることも、殺人者になることも望まず、計画が狂って別の人間に被害が及んだ場合は焦るし、相応の補償をする。
どこぞの犯罪芸術家のように別の人間に殺人計画を授けるような事はほとんどせず、その例外においても最初から計画を授けた相手も殺害対象である。
罪なき人間が殺人の被害者になることも、殺人者になることも望まず、計画が狂って別の人間に被害が及んだ場合は焦るし、相応の補償をする。
殺人者としての実力
作者は「島都はコナンや金田一と比べても特別優れた高校生探偵とは思えないが、岩本は間違いなく高遠遥一やジンよりも最強」と述べている。
彼は「相手を殺す事」を目的としており、世間をあっと言わせる事には興味はないが、多くの場合、真の標的のあぶり出しや大量殺人の実行の為の標的に対する心理誘導など、合理的な別の目的の為に殺人予告を送りつけるなど、劇場型犯罪をでっち上げる。
つまり「世間をあっと言わせるため」など不合理な理由で劇場型犯罪を行わないという大きな特徴がある。
(逆を言えばそうした必要のない場合は普通に標的を誘拐して殺すだけであり、故に彼の劇場型犯罪の陰で数倍の犠牲者がいるのだが)。
つまり「世間をあっと言わせるため」など不合理な理由で劇場型犯罪を行わないという大きな特徴がある。
(逆を言えばそうした必要のない場合は普通に標的を誘拐して殺すだけであり、故に彼の劇場型犯罪の陰で数倍の犠牲者がいるのだが)。
つまり岩本が劇場型犯罪をやらかした場合は「その挑戦の裏にどんな目的があるのか」を解き明かす必要がある。
これは都や警察にとっての切り札でもあるが、その解答が遅れた場合、待っているのは大量殺人である。
これは都や警察にとっての切り札でもあるが、その解答が遅れた場合、待っているのは大量殺人である。
しかし厄介なことに岩本は探偵や警察の推理思考パターンを完全に熟知しており、主人公の島都をはじめ警察は常に後手後手に回っている間に多くの標的を殺されてしまっている。
岩本は(冤罪で第三者に迷惑がかかるのを防ぐため)標的を殺しさえすれば自分の手口が暴かれるのを問題とも思っていない節があり、逆を言えば都が岩本の殺人トリックを暴こうが標的が殺された時点で負けが確定している事も多い。
都は二度岩本の殺人トリックを暴き、一度目は逮捕、二度目は岩本自身逃亡を諦めかけるまで追い詰めているが、その後は岩本も用心深くなり、彼を追い詰める事は出来ていない。
岩本は(冤罪で第三者に迷惑がかかるのを防ぐため)標的を殺しさえすれば自分の手口が暴かれるのを問題とも思っていない節があり、逆を言えば都が岩本の殺人トリックを暴こうが標的が殺された時点で負けが確定している事も多い。
都は二度岩本の殺人トリックを暴き、一度目は逮捕、二度目は岩本自身逃亡を諦めかけるまで追い詰めているが、その後は岩本も用心深くなり、彼を追い詰める事は出来ていない。
こうした事から高遠遥一やジンと違って、主人公の高校生探偵に常に勝利し続け、目的を達成している強敵であると言える。
ちなみに都は岩本と対峙する際に緊張する長川にこう言っている。
「岩本にミスリードされる自分を怖がればいい、岩本君そのものは怖がらないで」
「岩本にミスリードされる自分を怖がればいい、岩本君そのものは怖がらないで」
変装
実は高遠遥一やジンと比較して変装は苦手。
と言っても「実在しない人間」に成りすますのは得意であり、実在する人間に対してもある程度は成りすます事は出来るが、家族や親友は騙せない事は本人も自覚している。
また長身でごつい体格故に成りすませる相手は常に限られる。
彼が実在する人間に成りすます場合は「殺した標的の人間の首を切断して3Dスキャンする」「皮をはいで成り代わる」という2つの方法であり、つまり変装された人間は確実に殺されている。
岩本は無関係な人間には決して手を出さない為、変装できる相手は非常に限られる。
と言っても「実在しない人間」に成りすますのは得意であり、実在する人間に対してもある程度は成りすます事は出来るが、家族や親友は騙せない事は本人も自覚している。
また長身でごつい体格故に成りすませる相手は常に限られる。
彼が実在する人間に成りすます場合は「殺した標的の人間の首を切断して3Dスキャンする」「皮をはいで成り代わる」という2つの方法であり、つまり変装された人間は確実に殺されている。
岩本は無関係な人間には決して手を出さない為、変装できる相手は非常に限られる。
ただしこうした変装の限界を逆に利用している事も多い。
例えば「標的の教祖的な立場を利用して大勢の認識を誘導する」「家族を騙せないという事実を『家族が疑問視していないなら本物だろう』とミスリードさせるため、偽物の家族を用意する」など。
ある事件では200人以上の人間を前にへたくそな変装で現れつつ、彼らが信じている爬虫類人間(実際は肉や皮膚をそぎ落とした生きた人間)を連れてきて、聴衆の記憶を置き換えてしまうという荒業も使っている。
例えば「標的の教祖的な立場を利用して大勢の認識を誘導する」「家族を騙せないという事実を『家族が疑問視していないなら本物だろう』とミスリードさせるため、偽物の家族を用意する」など。
ある事件では200人以上の人間を前にへたくそな変装で現れつつ、彼らが信じている爬虫類人間(実際は肉や皮膚をそぎ落とした生きた人間)を連れてきて、聴衆の記憶を置き換えてしまうという荒業も使っている。
また意外に厄介なのが、「別の人間を岩本に変装させる」事が可能であり、しかも肉と皮をそぎ落としたうえで声を潰しておけば指紋などを調べない限りは警察がその場で調べても絶対にわからないという厄介さである。
また「その被害者」に自分を見せかける形で脱出に成功した事もある。
また「その被害者」に自分を見せかける形で脱出に成功した事もある。
都との関係
都については自分を人間として扱ったことに対する恩義は感じている一方で、幼馴染の女性を自殺させたこともあってか、彼女が介入してくることを前提に計画を立て、割とシビアに彼女を計画に利用している。
彼女の探偵としての「この世に殺されていい人間はいない」矜持を否定する一方で、彼女が岩本自身を終わらせてくれることを望む様な意味深な描写もある。
また一人の女子高校生として人間としての島都は大切に思っており、彼女やその友人の身の危険には身を挺して対応している。
一部の事件では「これ以上自分のような人間は生まれるべきでない」という理由から都の相棒として協力する事もある。
一部の事件では「これ以上自分のような人間は生まれるべきでない」という理由から都の相棒として協力する事もある。
都からは一貫して「岩本君」と呼ばれ、彼の殺人を全力で阻止しようとするのも、岩本の魂を救いたいという一面もあり、また岩本に罪を着せようとした人間には激怒している。
岩本も都の事を侮辱した人間に恐怖を感じさせるほどの凄み方をすることがある。
岩本も都の事を侮辱した人間に恐怖を感じさせるほどの凄み方をすることがある。
このようにお互いに宿敵でありながら、複雑な感情を持っていると言える。
語録
- 探偵という方々は人を殺したというだけで他人を敗北者と決めつける。
- 愛する人がいるかどうかで人の命の価値など決まりませんよ。
- 人一人死に追いやっておいて、自分の命で償わないなんて、謝罪の気持ちのない証拠ですよ。
- 貴方が生きる事で、いい影響を与えられる人間などこの世にはいない。