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真贋バトルロワイヤル

more<STRONGLY/ケモノミチ

最終更新:2025年02月12日 15:58

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だれでも歓迎! 編集
◆◇◆◇◆

 臓物と脳漿に染まるスタジアムの中を、邪樹右龍とマジアサルファが稲妻のごとく飛び交う。
 2人が狙いスタジアム前で極道を鏖殺した鬼人ザギは高笑いと共に駆け回る。
 心臓に悪刀を差したザギもまた、活性化された体の残滓に稲妻宿していた。

「ちっ、ちょこまかとぉ!!」
 サルファの両腕は既に少女の細腕でなく、黄色の炎を帯で縛ったような右龍をも超える巨腕だ。
 上空を飛びながら二階の観客機を駆けまわるザギを捕らえ、拳を叩きこむ。
 並の大人であれば一撃で全身骨折は免れないだろう一撃を前に、ザギはパーティー会場にいる子供のように笑ったかと思えば、大きく飛び上がる。
「ちいっ!!」
 舌打ちと共に空を切ったサルファのパンチが、椅子を3脚ほど纏めて粉みじんに砕く。
 べきべきと響く不快な音に顔を歪ませるサルファを見て、ザギはパチパチと手を叩きじっとりとした笑みを向けた。

「速いじゃないか。
 女と侮っていた訳ではないが、期待以上にイイぞサルファ!」
「アンタに褒められてもちーっとも嬉しないんやけど!」
 ストレスをぶつけるように飛び掛かり殴りこむサルファの拳が先ほどより大きく熱く燃え上がり、点火したブースターのように加速する。
 ミサイルを思わせる魔法少女の拳を前に、血のように赤い双剣でザギは斜めに衝撃を会与え拳をそらす。
 殴る、反らす、後退。壁や椅子の残骸を生み出しながら、攻防は続けられる。
 鐚で活性化されたザギの身体(フィジカル)は、サルファのそれを凌駕していた。

「だが足りねえなぁ!  ・・
 サルファ!お前の拳には殺意が足りねえ!
 もっとだ!もっとアガる戦いをしようぜぇ!」
「お前を気持ちよくするために闘っとるんちゃうねん気色悪い!!!」
 弾き合った衝突のリコイルで互いに大きく後退しながらも。ザギは期待外れだと言いたげに叫ぶ。
 サルファにしてみれば理解できない理屈ばかり並べられ辟易する。
 もはやザギの言葉を正面から受け取るだけ時間と脳の無駄だろう。
 高揚と嫌悪、落胆と憤怒。相反する感情をむき出しにしながら空中に吹き飛ばされていた暗殺者と魔法少女の足は地面を捉える。

 「おいおいおい、そういう言い回しじゃ女受(モテ)ねえぜ!」
 その動作の間にも、邪樹右龍は動いていた。
 着地の瞬間の隙を曝したコンマ数秒、ザギの首をめがけて手刀を襲撃(カマ)す。
 忍手、暗刃。
 それはサルファの”倒すための拳”とは異なる、”殺すための技巧(スキル)”。
 言葉よりも早く防御に動いたザギだったが、刀で防ぐには間に合わず。魔導器(ブラスティア)での防御に徹する。
 ザギの魔導器はザギの無茶苦茶な戦闘にも耐えうる程度には頑強だ。

 「良い気迫だ。
 だが、素手で俺に傷をつけられると思っているのか?」
 素手で向かってくる相手に対し、疑問半分挑発半分でザギは問う。
 右龍は返事もせずにっと白い歯を向けながら、指先を一点に集約させた手刀を魔導器にぶつけ。
 瞬間、バチリとした音がザギの耳に届いた。
 なんだ今の音は。
 そう頭を働かせるよりも早く、ザギの全身に稲妻が迸った。
 右龍の特異体質、常人の数万倍の骨密度が生み出す圧電の稲妻。
 常人ならば全身丸焦げになってもおかしくない技を受けて、ザギはニタリと歪んだ笑みを右龍に向けた。

「感電(しびれ)たか?」
「興奮(しびれ)たぜぇウリュウ!
 当たったのが魔導器(ブラスティア)じゃなけりゃあ、死んでたかもなぁ。」
 掛け値なしの強者の存在。
 ザギという男にとって、これ以上の喜びはない。
 スパナや陽介と出会えた時も悪くはなかったが、このウリュウという男への期待はそれを上回る。
 腕の魔導器(ブラスティア)にしていなければ、鐚を使用していなければ。今の攻防で勝敗は決していたかもしれない。

 追撃を避けるため距離をとりつつ、ザギは見定めるように二人を視界に捉え呟く。
 マジアサルファと邪樹右龍。
 その闘志、戦闘力、ともに申し分のない強敵だ。
 強者との戦闘を生きがいとするザギにとって、食い逃した黒鋼スパナや花村陽介のことを考えてもおつりがくる。
 しかも彼らとは違い、こちらを明確に倒しに来ている。
 邂逅した時の名乗り――100%ブッ殺すと決めた相手には堂々名乗る裏礼儀(マナー)。
 ザギはその本質を知らぬまでも、スパナや陽介のように簡単に逃げる相手ではないことは肌感覚で理解していた。

 (さて……どう動くか。)
 痺れるような闘志を前に、ザギは考える。
 おそらく現在の戦闘能力は、ウリュウとほぼ互角。サルファには一歩勝るが楽観視できるほどの差ではない。
 ウリュウの手刀もサルファの拳も、正面から喰らっては大ダメージは避けられない。
 そんな二人が連携(く)んでいる以上、この場を楽しむためには鐚による増強(ドーピング)のみでは不足だ。
 敗けるつもりも毛頭ないが、もっと楽しめる何かがあるような気がしてならない。
ザギの本能が、何かを見逃しているような気持の悪さをプッシュしていた。

 互いに様子を探り合っている最中、突如としてザギの左腕が赤く光る。
 黒鋼スパナや花村陽介との戦いでも発生した、磨導器の暴走だ。
 おそらく右龍の暗刃を受けたことで、魔導器が良くないかかり方をしてしまったのだろう。

「いいぞ魔導器!なんども俺様の足を引っ張ってくれたが!今はそれでいい!!」
 普段のザギならば、魔導器風情が己の邪魔をしたことに激怒して撤退したことだろう。
 魔導器の暴走はザギ程度で制御できるものではない――普段ならば。

 血でも流れているかのように赤く輝く魔導器。
 その異様な動きに警戒をしていた右龍とサルファにザギは魔導器を向けた。
 鐚による肉体活性により、筋力も耐久力も反応速度も増大している今のザギならば。
 魔導器の暴走は”制御困難”ではあれ、”制御不能”なレベルではなく。

 「お前たちならこの程度でくたばったりはしないよなぁ!」
 赤く光る魔導器から放たれる火球は、空ではなく忍者と魔法少女に向けられた。
 とっさにサルファがバリアを展開し火球そのものは弾かれたが、火球と煙が消えた先にはザギの姿は見えない。

 逃走した? 右龍とサルファの頭に真っ先によぎるのはその可能性だ。
 ザギは未だ戦闘不能には程遠い。
 ここで逃がしては他の参加者に危害が及ぶ。
 2人の思考が追跡に切り替わろうとした時だ。

「「うわあああああああ!!!」」

 若々しい叫び声がスタジアム中に響き渡った。
 叫び声の主は若干機械化しているペガサスに乗ってスタジアムの1階に突っ込んでくる。
 ペガサスに乗った学生服の少女――華鳥蘭子。
 そして同じくローブのような水色の制服に身を包む少年――一ノ瀬宝太郎。
 何かから逃げるようにスタジアムの奥へと走る若い二人。
「「「「待てゴラァァァァ!!!!」」」」
 その背後から極道のような叫び声が、くぐもった声で響いている。
 どたどたと足音を立てて入り込む極道は、明らかに骨がむき出しになった死体だったし、その体は一部分が機械化していた。

 何が起きたのか右龍とサルファには分からないが。
 ろくでもない事態に巻き込まれていることは、考えるまでもなく明らかだった。

「混沌(カオス)なことになってんなぁオイ!」
「何がどうなったらそんな事態になんねん!!」
 状況が分からず叫ぶ二人だったが、大量の極道ゾンビに追われる二人を無視はできず。行方知れずのザギを放置して忍者と魔法少女は一階へと飛び降りた。

「あの極道(ザコ)どもは・・・」
 端から事態を見下ろすザギはその姿に何かを思い出し、下の階へと駆け出した。

 ◆◇◆◇◆

 スタジアムの内部は乾き始めていた血液に彩られ、鉄のような死臭に満ちていた。
 だが、目と耳に入る不快感に華鳥蘭子と一ノ瀬宝太郎は反応する余裕はない。
 2人をスタジアムの中央まで運んだサファイア・ペガサスだったが、羽の端からひびが入り飛行を続けられず地面に倒れこむ。
 消えゆく羽でどうにかバランスを保ち、蘭子と宝太郎を地面に着地させると安堵したような笑顔を2人に向けた。

 「頑張れよ、2人とも。」
 贋作の精霊は最後にそう言い残し、粉々に砕けて消えた。

「ペガサス!!」
「ペガサスさん!!」
 叫んでも答える声はなく。代わりのように巨大なサファイアが2人の足元に生み出された。
 リミッター解除の効果を受けたモンスターはそのエンドフェイズに破壊される。
 宝玉獣サファイア・ペガサスが破壊されて、砕けたサファイアの宝石だけが後に残った。

「……でも、ここで止まっている場合じゃないよね。」
「……そうね。」
 自分のために動いてくれたNPCが消滅する光景は堪えるが、それでも進まねばならない。
 それがバトルロワイヤルだ。
 決意を胸に、宝太郎たちはスタジアムの奥に向けて走り出す。
 クロック・ワーク・ナイトの効果で攻撃力が下がっているしサファイア・ペガサスの献身で大きく引き剝がせはしたが、振り返ると数人のゾンビがスタジアム内部に入り込み始めていた。

 「「「「待てゴラァァァァ!!!!」」」」
 ザギが虐殺し、覇王の持つぎんのたてごとにより復活し、クロック・ワーク・ナイトの効果で機械化したがいこつやくさったしたいたち。
 元が極道である彼らの威圧的な叫びがスタジアム内に響きわたる。
 ガッチャ―ドであれば鎧袖一触で蹴散らせたであろう存在だが、ない物ねだりをしても仕方がない。

 サファイア・ペガサスのおかげで距離はある。
 2人は顔を見合わせ、ガッチャ―ジガンとガッチャ―トルネードをスタジアムの入り口に向かって構えた。
 距離があるうちに最大火力でゾンビたちを焼き払い、その間に逃げる。可能なら殺し合いに乗っていない他の参加者と合流する。
 そう考えてケミーをスキャンしようとしたその時、声は上から響いた。

「そこの2人!今すぐ跳躍(ジャンプ)しろ!!」
 力強い男の声だが、2人に対する敵意のような物は一切感じない。
 どこか急かすような、それでいて安心感を与えるような声に。宝太郎と蘭子は思いっきり跳躍する。
 飛び上がった距離は変身もしていないので50㎝を大きくは超えなかったが、最高到達点に達すると同時に誰かが宝太郎と蘭子の腕を上から掴んだ。
 両足が地面から引きはがされた2人が見上げると、金色の髪をしたフリフリの服の少女が、にっこりと満足げに微笑みかけていた。

「えっ……と。貴方はいったい。」
「あー、自己紹介はちょっと待ってくれんか?」
 金色の少女――マジアサルファは微笑みかけると、地面にいる長髪の青年に向けて叫ぶ。

「オッサン!こっちはOKや!
 ・・・・・・・・・・・・・
 アンタの巻き添えにはならん!」
「了解(りょ)だぜ薫子っち!」
 親指を上にあげて合図を送った屈強な青年は、どこから現れたのか入り込んだ極道ゾンビたちの前に立ちふさがるように構え、右腕の手刀を地面に叩きこむ。
 スタジアム内部は、ザギの残虐行為によって血だまりが無数に生じている。
 そして、血液というのは、――電気をよく通すものである。

「暗刃 不死身の電撃漢!」
 右龍の暗刃により生じた膨大な電気が、無数の血だまりを伝って極道ゾンビたちに襲い掛かる。
 バチリバチリと上空に逃げた宝太郎や蘭子にも目視できるレベルで地面に電撃が迸る。
 もし右龍の言葉に反応せずサルファが自分たちを掴んでいなければ、あの電流の巻き添えになっていたことだろう。

 目視できるほどの電撃だ。
 クロック・ワーク・ナイトにより機械化した極道ゾンビたちには、これ以上なく覿面に効いた。
 目に見える範囲のゾンビが、そしておそらくスタジアムの入り口付近に控えていたゾンビたちも含めて、右龍の暗刃を受け内部からぶっ壊れて2度目の死を迎えた。

 ◆◇◆◇◆

 簡単な自己紹介を済ませ、4人はスタジアムの中央で顔を見合わせた。
 右龍・サルファは、全員の前で羂索に食って掛かった仮面ライダーガッチャ―ドこと一ノ瀬宝太郎は信頼できる側だと知っている事から。
 宝太郎・蘭子は右龍の暗刃が2人を巻き込まなかったことから。互いに信用できる相手だと判断したため話はスムーズだった。

「つまり状況を整理すると。スタジアムの中にはザギっていうNPC虐殺しおったクソヤバ男がおる。
 外には覇王十代っていういかにも力で全部を支配しようって言う魔王みたいなことほざいとるアホが来た。っていうことでええか?」
「まあ、大体そんな感じだと思う。」
 サルファが簡潔にまとめた状態に、4人は顔を見合わせる。
 今後のために右龍とサルファとしてはザギをブッ殺しておきたいが、覇王はただでさえ厄介なうえに仮面ライダーガッチャ―ドの力を奪っているのだという。
 こうなっては下手に戦闘を続けても、余計な被害が出るだけだ。
 それは右龍もサルファも望むところではない。

「オッサン。」
「ああ、こうなっちゃ仕方ねえが。最優先はここ脱出(で)ることになるな。
 ザギをブッ殺せても宝太郎と蘭子の嬢ちゃんが敗死(くたば)っちまったら何の意味もねえ。
 俺と薫子っちで覇王とザギを抑え込みながら、どうにか……」
 「何言ってるんだよ。俺だって戦うよ!!」
 自分たちを戦力外だという前提で話を進められていることに気づいたのだろう。
 サルファと右龍の会話に食って掛かるように入った宝太郎だが、その反応は渋い。
 今の一ノ瀬宝太郎は仮面ライダーガッチャ―ドではない。
 戦力としては華鳥蘭子に毛が生えた程度のものでしかないのだ。

 「気持ちは分かるで。
 でも宝太郎は仮面ライダーガッチャ―ドには変身(な)れへんのやろ?
 言っちゃ悪いけど起動キーの類もない以上、雑魚はともかくザギや覇王相手に2人を戦力として扱うんは難しいと思うけど……」
 「……これは使えませんか?」
 3人が向いた先で、蘭子は焼け焦げた極道ゾンビの懐から紙の束を取り出した。
 大部分は右龍の電撃により燃え尽きていたが、一部残った紙は焦げているわけでもないのに墨に浸したように黒く染まっていた。

「さっきのゾンビさんたちがしきりに「麻薬(ヤク)をキメる」と言っていたのは恐らくこれでしょう。
 もしかしたら人間を強化する効果があるのかも……」
「地獄への回数券(ヘルズクーポン)。
 あの極道どもからの回収(ドロップ)……。
 確かに使えないことはないが、立場(メンツ)としてはなぁ……」
 難しそうに顔を歪める右龍は、唯一この場でその効果を知っている。
 極道の使う麻薬(ヤク)の効能(あじ)など、いたいけな青少年に教えたくはないのだが、背に腹は代えられないと効果を説明する。

 地獄への回数券。忍者の天敵である極道が有する紙製の麻薬。
 1切れ服用することで体を活性化させ、身体能力や再生力を極限(カンスト)まで引き上げる。
 その効果は実に鼠が羆を殺せるほど。
 その説明を聞いて宝太郎の目が輝く。
 無力だと思っていた自分に活路が見えたような、そんな気がした。

「じゃあこれを使えば俺たちも戦えるって事じゃん!」
「仮にも麻薬(ヤク)だぜ。副作用(デメリット)や依存性(リスク)の類は不明だしよ。」
 気が咎めるという本音をさらけ出しつつも、積極的に反対する要素が右龍にはなかった。
 この麻薬の力は身をもって知っている。
 右龍の知る時間軸で帝都8忍が3人も敗北(くたば)ったのは、この麻薬で強化された極道の手によるものだからだ。
 結局、宝太郎と蘭子は一切れずつ地獄への回数券をちぎりとった。
 その光景を苦々しく見つめながらも、右龍が思い出したように念押しする。

 「まあ、持っていてもいいしここぞって時に使うのはいいが。使うのは絶対(ぜってー)に1枚だけにしろよ!」
 「なんで?2枚3枚まとめて使ったほうが強くなるんじゃ……」
 宝太郎の疑問はある意味当然だろう。
 だがこの麻薬の2枚服用(ギメ)にはリスクがある。

「俺の弟弟子からの話だが、2枚服用した奴はバケモンじみた強さ(フィジカル)を持つらしい。
 目がコーラみてえにどす黒くなるが、砲弾より早く動き頑強さも反応速度も段違いに跳ね上がる。
 その代わりに……5分で力尽きる。らしいぜ。」
「力尽きるって……。」
 言葉を選んでくれたのだろうと、生死をかけた環境に疎い3人は思う。
 1枚で鼠を羆並みに強くできる薬を2枚使う過剰服用(オーバードーズ)。
 その行為は、命の前借に他ならない。

 「……それだけの対価を払って、ほんの一瞬強くなって。何の意味があるのでしょう。」
 ぽつりと、蘭子が問いかける。
 右龍もサルファも宝太郎も。その問いには答えられない。
 命を守るために闘う者たちは、命を捨ててでも強くなる理由に、語る言葉を持たなかった。


 誰も答えられない質問を受け、静寂に包まれたスタジアム。
 その静寂を破ったのは、空から降り注ぐ咆哮だった。

「ギシャァァァァ!!!!」

 スタジアムの上空、開けた天井に映る青空が陰りだす。
 上から入り込んだ巨大な黒龍――鎧獄竜-サイバー・ダークネス・ドラゴンが地面まで迫ると、その長い尾を4人めがけて叩きこむ。
 爆発したような暴風がスタジアムの中央に巻き起こり、とっさに近くにいた相手を――右龍は蘭子を、サルファは宝太郎をかばい、左右逆方向に吹き飛ばされる。
 サイバー・ダークネス・ドラゴンもまた地面に降り周囲を警戒するように叫ぶと、その背から黒い鎧を纏った青年が覇気を纏って飛び降りた。
 壁を背中に打ち付けたサルファが近づく影を見つけ。
 誰だか予測はつくと睨みつけながら立ち上がった。

「……アンタが覇王か?」
 宝太郎を抱えながら、立ち上がり問いかけるサルファ。
 覇王は宝太郎の姿を見つけ、「なるほど」と何かを察したように冷たい眼をサルファに向けた。

「そうだ。
 その男と行動を共にしているということは、既に俺のことは聞いているのだろう。」
「せやな、力で何でもかんでも支配しようとしてる。アホやってな。
 その鎧はなんや?似おとらんで自分。」
 軽口をはたきながらも、サルファの額には冷汗が垂れていた。
 ザギのような目に見える狂気とはまた違う。
 鬼方カヨコが見せた無機質な異様さとも微妙に異なる。
 揺れ動くものなどないような、分厚く冷たい黒い闇。それが形を成したような威圧感と存在感。
 見た目は自分より年上くらい。宝太郎や蘭子と変わらない年だろうに、一体何があればあんな冷たい眼が出来るのか。

「お前も俺に従う気はないようだな。」
「答えるまでもあらへんわ。」
「そうか。なら問答は不要。」
 覇王はその手にアナザーガッチャ―ドウォッチと偽剣デインノモスを構え、サルファと宝太郎に向ける。
 淡々と、機械的のように無感情に進む会話が、覇王の不気味さを際立たせていた。

「覇王。返してもらうぞ、ガッチャ―ドの力!」 
 サルファの隣で一ノ瀬宝太郎もまた立ち上がり、ふらつく頭でガッチャ―トルネードを構えようとしている。
 その目元にはヒビが入ったような模様が浮かび、地獄への回数券を服用していることを示していた。
 逃げろと伝えようとしたサルファだが、既にやる気になっている宝太郎を止めることは出来ないなと言葉を下げる。
 自分が逆の立場なら、這ってでも戦場に立とうとしただろう。

「いくで、宝太郎!」
「ああ、サルファ!!」
「雰囲気が変わったか。小僧。
 返してほしくば力づくで取り戻して見せろ。」

『ガッチャ―ド!!』
 アナザーガッチャ―ドウォッチより字が告げられ、覇王十代の体は贋りの仮面ライダー。アナザーガッチャ―ドへと変貌を遂げる。
 ただでさえ禍々しかった覇王の存在感が、錬成されたかのように一層鋭く、冷たくなる様を肌で感じ。
 自分を奮い立たせるように、サルファの魔力がバチリと音を立てて迸った。

◆

「大丈夫か。蘭子っち。」
「ええ……おかげさまで助かりました。右龍さん。」
 サルファと宝太郎とは逆方向に吹き飛ばされた2人だが、右龍が庇ったことで壁に叩きつけられることなく、蘭子は怪我もなく立ちあがる。
 中央に視線を向けると、サイバー・ダークネス・ドラゴンが蘭子と右龍に視線を向けて、威嚇するように吼えた。
 右龍を警戒しているのか、スタジアムの中央から動かない。
 そのせいでドラゴンよりむこう側の景色は、随分隠れてしまっていたが。
 ドラゴンよりむこうからは、バチバチと響く音や破壊音が、断続的に聞こえてきていた。

「あの機龍(ドラゴン)が、覇王が乗ってたって奴か?」
「そうです。
 覇王の姿がないところ見ると覇王は宝太郎さんとサルファさんの方に向かったのでしょうか。」
「聞こえる音の感じ戦闘中(やりあって)るな!
 だったらすぐに合流して討伐(フクロ)だぜ!
 蘭子っちも何があるか分かんねえ!俺から離れるなよ!」
「はい!」
 駆けだした右龍に対し、蘭子はためらいなく地獄への回数券を舌にのせる。
 足に、目に、腕に、体に。閉じていた回路が開かれたようにエネルギーが流れ込み。右龍に振り落とされない速度で走る自分が、別人になったかのようだ。
 エナジードリンクを飲み続けると寿命が削れるとは言うが、この活性化度合いはその比ではないだろう。
 その様子に複雑そうな表情ながら、右龍は達人(ベテラン)として行動を指示していく。

「蘭子っちは回避(よけ)ることに全力だ!
 瞬殺(ソク)でこの機龍(デカブツ)始末して、覇王のところに……」

 蘭子が答えるよりも早く、2人の背後から声が届いた。

「待てよウリュウ。」

 腹の底から響く声に、右龍と蘭子の意識が引き戻される。
 奇抜な髪色に血のように赤い双刀。
 左腕に取り付けられた機械の義手がアラートのように赤く発光し続け、その心臓部には黄金の苦無が稲妻を纏い輝いていた。
 スタジアムを血だまりに変えた狂人、ザギだとすぐにわかった。
 だがと、蘭子は1つ全く聞いていない情報に気づく。
              ・・・・・・・・・・・・・・
 ザギという男の眼は、あんな墨で潰したようにどす黒いものだったのか?

「オイちょっと待てよ。なんだその眼はよぉ」

 蘭子の疑問に反応するように右龍が質問を投げかける。
 その困惑した表情が面白かったのか、愉快そうに大きく口を開けて答えた。
 大きく開けた口内に、黒い紙片が2枚重なった舌が見えた。

 ――ザギはすでに、地獄への回数券を 2枚服用(キメ)ていた。

「何、雑魚どもから奪った麻薬(ヤク)とやらを使っただけだ!
 こいつはいい……腕を魔導器(ブラスティア)に変えた時、そして胸にこの刀を差した時。
 それ以上に力が沸き上がるのを感じるぜぇ!」
「こんの、戦闘狂(イカレ)野郎!!」
「良いぞ!その顔だ……。
 さっきまではあったわずかな余裕が消え去ったなウリュウ!
 サルファも呼んで来い!2人まとめてぶっ殺してやる!」

 警戒心を強め手刀を構える右龍を見て、ザギもまた双剣を構える。
 ただそれだけの動作が、蘭子には酷く歪に思えた。
 喜怒哀楽全てがごたまぜになったような。心の中の大事な何かが壊れてしまっているような。
 ケタケタと嗤い、殺意をむき出しにした初対面の男が、なぜだかどこか儚げに見えて。

「どうして、そのような真似をしたのですか。」
 気が付くと、華鳥蘭子は尋ねていた。
 その様子に、ザギは初めて蘭子の存在に気づいたように首を傾げた。

「どういう意味だ女。
 出来ると思ったから。出来たからやった。それだけだが?」
「私も1枚服用したので分かります。この麻薬を2つ併用するなど自殺行為!
 貴方もそんなことは分かるでしょう!」
「だろうな。1枚服用(キメ)た時点で肉体も精神も極限に活性化されたことは分かる。
            ・・
 魔導器の体ならまだしも生身なら過剰な強化は10分と持たねえだろうな。」
 どこか含みのあるいい回しに、華鳥蘭子は青ざめる。
 数分で死ぬリスクのある超強化を、分かったうえでやっていた。

「強くなるためには、そこまでしなければいけなかったのですか?」
 5分間の制限時間を削るための時間稼ぎ――ということなど考えてはいなかった。
 覇王十代の過去を聞いたときから、胸に刺さった棘のような何か。
 あるいはもっと前、東西南北が解散したときの、アイドルへの執念を持ち続けた東ゆうの姿を見た時の。後悔に似た思い。

 自分を削り、命を削り、存在を削り。
 それでもなお何かを追い続ける様を、華鳥蘭子は知っている。
 それは一ノ瀬宝太郎が理想を願って困難な道を歩むことと、似てるようでどこまでも遠い。
 何かを求め続けたものは、それ以外をないがしろにして壊れていく。
 東ゆうがアイドルになるために邁進し、誰も笑顔に出来なくなっていたように。
 遊城十代が仲間を失ってもなお進み続け、覇王へと落ちたように。

 今のザギからは、そんな者たちと似た痛々しさがあった。
 そんな存在を知っているから、問わずにはいられなかった。

「ああそうだ!必要ならあったとも!
 ユーリ・ローウェルを殺すためなら!俺は何処までも強くなる!強くなれる!
 腕だってそのために魔導器に変えた!
 あいつのためだ、あいつのせいだ!
 そのためなら体を魔導器に変えようと、命をかけようと惜しくはねえ!!」
 回答になっているようで何も答えていない。そんな答えをザギは嬉々として返した。
 ただ分かることは、ザギの妄執の正体はユーリ・ローウェルという人物だということだが。蘭子にも右龍にもまるで心当たりがない名前だ。

「ユーリ・ローウェル……そんな名前の方は名簿には……」
「いなくともいい!!
 この場にいるあまねく者を殺しつくし!ユーリに突き付ける。
 お前がいなかったからこいつらは死んだ!奴はきっと怒り、憎み!俺を見る!!
 その上で奴を殺す!そのための選択だ。そのための行動だ!」

 それはただの八つ当たりではないのか?
 自分の感情とは思えないほど、黒く醜い何かがそう口をつきそうになる。
 知らない誰かへの見せしめのために殺されることも理解できないし、虐殺の理由にさせられるユーリという人物には心底同情する。
 あるいは、ザギをそこまで狂わせられるほど、ユーリ・ローウェルという男は”輝いて”いたのだろうか。
 ユーリ・ローウェルを殺すためなら。体だって捨てられる。命だってかけられる。
 それがザギの答え。

「それが貴方の……心の闇。ですか。」
「心の闇。か。
 なかなかいい表現だ。気に入ったぞ。
 ああそうだ!ユーリを思うこの心が闇だというのならば!俺はその闇さえも喰らい尽くそう!」

 蘭子の口から出た言葉に、ザギは一瞬目を丸くして、にたりと凶悪な笑みを浮かべた。
 どこか満足そうにも見えたその笑みは、ユーリを追うこと以外の幸福を全て捨て去っているような。そんな物悲しさが垣間見えて。

 ――アイドルって大勢の人たちを笑顔に出来るんだよ?こんなすてきな職業無いよ!

 狂気的に眼を見開いたザギの顔が、一瞬だけ別れた友人と重なった。
 一途に、狂気的に、1つの光を追うその姿は。宝太郎や覇王とはまた違った形で華鳥蘭子に東ゆうを思い出させる。

 彼女は今、何をしているのだろうか。
 命がかかった只中ながら、ふとそんなことを思う。
 一ノ瀬宝太郎が彼女と同じように、純粋な夢を追うものだとすれば。
 覇王が彼女と同じように、困難を前に傷ついてしまったものだとすれば。
 ザギの姿はまるで、純粋で孤独な道を歩み続け、戻れなくなってしまった果てのようだった。

 「さて質問はもういいか。
 もう限界だ!!そろそろお楽しみに入ろうぜウリュウ!」
 我慢の限界だったのだろう。
 思いっきり足を折り曲げザギが飛び掛かる、その視線の先には右龍がいた。
「こんの……!!」
 罵倒と共に突っ込んだザギの刃を、割って入った右龍の手刀が受け止める。
 ザギがさっきまでいた場所は、全力でとびっかかったことにより地面が爆発したように爆ぜ、2人がぶつかり合うと同時にやっと爆発音がスタジアム内にこだました。

「なんですか……いまの。」
「一瞬の距離とはいえ、音速(おと)より早く動きやがったのかこいつ!」
 目の前で起こる唾競り合いに反射的に身をひるがえしつつ。今の光景に震えが走った。
 地獄への回数券を服用し常人を遥かに上回る動体視力を得た蘭子だったが、ザギの動きはまるで見えなかった。
 一瞬の攻防でド素人の蘭子にも、ザギの身体能力は右龍のそれを数段上回っていると分かる。 
 ザギがその気になれば、路傍の小石を蹴飛ばすように蘭子の命を奪えるのだろうと、確信できる。

「オラァ!!」
 右龍と唾競り合いながら、ザギは空中で体を大きくねじり脇腹をめがけて蹴り飛ばす。
 右龍の体がダイナマイトでも爆発したかのような爆音と共に吹き飛ばされ、その巨体が野球ボールのように地面に投げ出され数回跳ねた。

 「スゲェ!これが麻薬(ヤク)の・・・
 いや、魔導器に鐚に、その全てを扱いこなす今の俺の力だ!!!!!」
 「右龍さん!!」
 想像以上の力に高揚感を隠せないザギを無視して、蘭子は右龍の元に駆ける。

「大丈夫だ。無傷(ノーダメ)ってわけには……いかねえが。
 それよりもだ、蘭子っち。俺から1つ忠言(つた)えとくぜ。」
 脇腹に焼け焦げたような傷を残しながらも、蘭子に気づいた右龍は苦悶の表情さえ見せない。
 がっしりと大木のように安心感のある立ち上がりを見せると、蘭子に視線を落とした。

「アイツはもう、取り返しのつかないところまで来ちまってる。
 何があったのかは知らねえが、ユーリとかいう野郎を殺すことしか残ってねえ。
 ユーリを殺すためなら、奴は文字通り何でもするだろうよ。
 空だって飛んじまいそうだ。
 それがアイツが選んだことなのか、なっちまったことなのかは部外者(トザマ)の俺らが言えるもんじゃねえ。」
「そう……ですよね。」
 「だからまあ、1つ指導(い)えることはな。
 蘭子っちがどんな選択をしようと、ザギのようにはならねえし。
 ――アンタのダチもそうはならねえ。」

 想定していなかった言葉に「え?」と蘭子は顔を上げた。
 東ゆうのことは邪樹右龍に話してはいない。
 それでも、蘭子の内心など見透かしているように、右龍は白い歯を見せて微笑みかける。

「感(き)づいてねえと思ったか?アンタはずっとザギと話しながら別の誰かを想起(み)てた。
 これでもホストやってっからよぉ。女性(レディ)の苦悩(なやみ)くらい美顔(ツラ)みりゃ分かる。
 ザギを見て思い出すような、自分を見失い捻じ曲げそうになった馬鹿野郎(ダチ)でもいるんじゃねえのか?」
 思い出す顔は、もはや言うまでもない。
 華鳥蘭子最初の友人で、彼女の人生に色を与えてくれた少女。

「何故そう言い切れるのですか。」
「おっ、否定しなかったな。」
 悪戯っぽい笑みを浮かべた相手に、こくりと頷く蘭子。

「ならその答えは決まってる。アンタらの運がいいから。だな。
 蘭子っちたちは心が捻曲がる前に、引っ張り出せる友人(ダチ)に出会えた。
 ……そうじゃなかった奴らを見てきたばかりだからな。その尊(すご)さも身に染みてる。」

 殺し合いに来る前に闘った、子供(ガキ)の殺し屋。割れた子供達(グラスチルドレン)。
 その実態は人を殺さないと生きていけない。そう”なってしまった”子どもたちの集まりだった。
 悲惨な境遇から殺人以外の生き方を失い、ブッ殺して否定しなきゃ正気を保てない存在だった。
 彼らの今の在り方に共感することは決してないが、理解をすることはできるのだ。

 父が死に、その遺産目当てで家族が殺し合った冬の夜。
 邪樹右龍とその兄は、自分たちを殺そうと迫る叔父を殺す寸前だった。
 あの時にもう一人の父が間に合っていなければ、殺人(ヒトゴロシ)として捻じ曲がった人生を歩んでいたかもしれない。
 ザギもきっとそうだったのだろう。ユーリを追う事しかできない、捻じ曲がった人生を歩んだ果てが、体を改造(いじく)ってでも人を殺す生き様だ。

 捻じ曲がり、凶行に走らないことだけが偉く正しいと、少なくとも右龍には言えない。
『もっと辛い人生でも真っ当に生きている人はいる。』などということは、運がよかった奴の戯言だ。
 取り返しのつかなくなる前に”何か”に出会えた、そんな運がいい奴らの戯言だ。

 右龍とザギの。あるいは、東ゆうとザギの明確な違いは。
 その”何か”と出会えたこと。
 ユーリを追うことに囚われるなとザギに言ってくれる相手は、きっと一人もいなかったのだろう。

「友人に出会えた……。」
「俺も、覇王も、ザギも、蘭子っちのダチも。多分他のやつらも。
 平和で安寧だけじゃすまない。辛く苦しくて、どうしようもねえ不条理(コト)に世界は満ちているし。自分を狂(イカ)れさせる何かを見ちまうこともある。
 それを理由に悪事(わるさ)かますのなら、俺はそいつをブッ殺さなきゃならねえ。
 だが、そんな糞みてえな運命にも立ち向かう。自分を狂(イカ)れさせるだけじゃない何かが隣にある。それに以上の幸運はねえ。
 考えてもみろよ、そいつには蘭子っちっていうこんな死地(ころしあい)に巻き込まれても、思ってくれるようなダチがいるんだぜ。
 そういうヤツなら、捻じ曲がらずに胸張って自分の人生を生きてけるんだ。」

 今までの自分を肯定してくれるような。強くて優しい言葉に、蘭子の目頭が熱くなる。
 サファイア・ペガサスから聞いた、覇王十代を助けるために奮闘した彼の友のことを蘭子は思い出す。
 彼らを立派だと思った。とても強い人たちだと思った。
 自分は、そんな存在になれていないと思っていた。

 アイドルとしての自分は、彼女の期待に応えられなかった。
 覚悟もなく信念もなく。熱意を持った少女の隣にはいられなかった。
 東ゆうが傷つくさまも。
 大河くるみが苦しむさまも。
 亀井美嘉が悲しむさまも。
 東西南北(ほし)が分かたれるその時まで、止めることも諫めることもできなかった。
 悔いのある別れになってしまったことが、ずっと心に刺さっていた。

「彼女たちも、この殺し合いに巻き込まれています。
 微力でも、無茶苦茶でも。彼女たちを助けられる私でいたい。」
 最悪に近い別れ方をした。
 それでも自分は彼女たちの友達でいたい。
 右龍が幸運と言ってくれた出会いをした、かけがえのない3人の星(とも)を思う。

 胸を張って彼女たちに会いたい。
 もし道を違えそうなら、止めてあげたい。
 ――そのために、強くなりたい。

 覇王となった十代は、友人たちの命がけの戦いで元に戻ったという。
 敗ければ死ぬかもしれないデュエルを挑み。相打ちとなってでも闇に落ちた友人(とも)をとりもどした。
 彼の友人(ダチ)もきっと、このような心境だったのだろう。
 自分でも彼らのように強くなれるのなら――これほど嬉しいことはない。

「右龍さん。
 ザギさんのこと、お任せしても大丈夫でしょうか。
 お恥ずかしい話ですが、私がいても確実に足手まといですし。」 
「巻き込まねえで戦うつもりだが・・・。
 覇王の方に加勢(い)くのか?
 サルファも強靭(つえ)え。麻薬(ヤク)を決めたとはいえ無理に戦うことはねえんじゃねえのか?」

 立ち上がった蘭子は、 ザギに背を向ける。右龍に背を預ける。
 右龍の言葉は最もだが、蘭子ははっきりと首を横に振った。
 羂索は言った。覚悟さえあれば、戦えないことはないと。
 その覚悟は、華鳥蘭子には、もう覚悟はできていた。

「私、思い出しました。
 ”誰かに喜びを与えられる人になりたい”。そう思うきっかけをくれたのも大切な友達からでした。
 胸を張って彼女たちに会うために、闘争(い)くんです。」

 東ゆうと出会い、アイドルやボランティアを続けていく中で見つけられた。彼女の夢。
 隣で戦う錬金術師(あいぼう)さえ笑顔に出来ずに。そんな夢がかなうことはないだろう。
 忍者も、魔法少女も、錬金術師も戦っている中。1人逃げるだけの女が、光ることなどないのだろうと。
 呆れたようにも誇らしげにも見える表情で、右龍は「そうかい。」と蘭子の背を押した。
 地獄への回数券でひびが生じている目元でも、その眼は綺麗に煌めいていた。

「そうか。なら俺に制止(とめ)る権利はねえわな。
 ただ、これだけは約束してくれ。
 ――絶対(ぜってー)死ぬなよ。
 ザギも覇王もぶっ飛ばして、全員無事にここを脱出(で)る! 宝太郎も、サルファも、揃ってな。」
「はい!」

 強く答え、闘争に赴く少女を見送りだす。その背中はこのわずかな間に大きくなったように見えた。
 ただのド素人を戦いに送り出し、あまつさえその背を押すような真似をして。
 こりゃ後でお兄ちゃんに大目玉(セッキョウ)だなぁと、からからと笑って背後を睨む。
 待ちわびたように刃を研ぐザギの姿が、そこにあった。

「なんだ?待機(ま)っててくれたのか?」
「俺とのお楽しみを邪魔する女がいなくなるならそれでいい。雑魚の血を浴びても萎えるだけだ。」

 ザギとて、雑魚との戦いは己を萎えさせるだけだ。
 右龍のような手練れと本気でやり逢えるのならば、わずかに待つなど些事だ。

 ――時間なら、まだまだたっぷりあるのだから。

「さて、邪魔な女も消えたことだし、1つ教えてやるぜウリュウ!
 お前は俺が5分で力尽きると言ったが
 ――俺がこの麻薬(ヤク)をキメてから、とっくに5分経ってるぜぇ!!!」
「……んなこったろうと思ったよ。」

 既に右龍の身体能力を凌駕している。
 唯一の欠点の時間制限だが、既に超過しており。地獄への回数券のデメリットをザギは完全に打ち消していた。
 絶望的なニュースだが、右龍はなぜだか納得できていた。
 当然の話だ、ユーリ・ローウェルとの戦いに全てを注ぐような男が、ユーリのいない場で無計画に命をかけたりはしないだろう。
 寿命を延長できる勝算(ギミック)あってこその無茶だということは、当然の帰結だ。

 先に答えを言ってしまうと。その理由はザギの胸に刺さった悪刀『鐚』によるものだ。
 地獄への回数券と酷似したその刀だが。その本質は強化ではなく活性化。
 使用者を死なせない。死ぬことすら許さない刀。
 2枚服用(ギメ)をして5分でザギは1度死ねたはずの救済(すくい)も、鐚はそれさえ許さない。

 その正体は右龍には分からないが、絡繰りがあることは一目瞭然。
 どちらにせよ、首を飛ばせば鐚だろうと地獄への回数券だろうと生命を維持することは出来ない。

「大方その左腕か苦無だろ!
 どっちかぶっ壊すか首落としてブッ殺す!それだけだ!」
「言ったはずだぞウリュウ。俺はこんなところで死ぬ気はねえと!
 お前も、サルファも!スパナも陽介もこの場にいる全員も!俺が殺してやるよ!!」 
 示し合わせたかのように達人たちは飛び上がり、目に見えぬ速さで刃を振るう。
 ゴングもなく、観客もなく、ルールさえないデスマッチ。
 そこでしか生きられぬ悪魔を前に、雷鳴纏う龍は腹を括った。

◆

 ずっと考えていたことがある。

 華鳥蘭子に支給されていたソードスキル。
 その存在を蘭子は一ノ瀬宝太郎に言っていなかった。
 その理由は酷くシンプル。
 相性が宝太郎と最悪に近いほど悪いためだ。

 「ギシャァァァァ!!!」

 スタジアムを分断するサイバー・ダークネス・ドラゴンは接近する蘭子を見て吠える。
 華鳥蘭子が覇王たちの戦いに参加するには、こいつを乗り越える必要がある。
 その体はただでさえ人間を乗せられるほど巨大なサイバー・ダークが5体合体しているのだ。避けるのは不可能に近いほど大きい。
 ガッチャ―トルネードで武装し地獄への回数券で強化しているとはいえ、宝太郎やザギのように戦いなれた人物ならまだしも喧嘩もろくにしたことがない蘭子では、それだけで勝てるほど甘い相手ではない。

「やるしか……ないわよね。」
 ソードスキルを使うしかない。
 居たたまれない思いと共に、ポケットに収まったケミーカードたちを取り出した。

「ごめんなさい。きっと負担をかけてしまうけれど……」
 蘭子の問いかけに、カードの中の赤いクワガタはブンブンと羽ばたき、赤いガラケーはピポポと静かな音を立てた。
 ただそれだけだったのに、クワガタはサムズアップをしてくれたように見え、ガラケーは「気にすんな」と言ってくれたように見えるのは、蘭子の気のせいだろうか。

 蘭子をロックオンしたサイバー・ダークネス・ドラゴンは、その尾をしならせ背中にある砲身を蘭子に向ける。
 敵意に震えそうになる足を抑え、蘭子は己のソードスキルを起動した。

 ――呪術高専京都校の教師が持つ術式 単独禁区(ソロソロキンク)。
 自分を含む周囲の呪力を底上げする能力であり、ソードスキルと化したことで呪力を除いたエネルギーも上昇させることが可能となっている。
 だがその真価は、呪霊がいない世界に育ち呪力を持たないはずの蘭子にでも、術式使用中は”呪力を得られる”点にある。

 蘭子の体を黒い墨で縁取られたような青いオーラが包み込む。
 これが呪力なのだと、感覚で理解させられたが。異変はすぐに起きた。
 ポケットの中に納まっていたクウガケミーとファイズケミー。
 彼らがカードから出てきたかと思うと、蘭子が纏う呪力の流れにすっぽりと収まったのだ。

 「……やっぱり、こうなると思いました。」
 己の呪力に捕らわれるケミーを見て。自分の懸念が当たっていたとは奥歯を噛み締める。

 こうなった原因は呪力の性質にある。
 呪力とは、人間の負の感情が生み出すエネルギーだ。
 怒りや悲しみといった悪感情から生まれるそれは、ケミーをマルガムに変える悪意と非常に近い。
 そして呪力のコントロールとは、非常に難しいものだ。
 わずかな感情で呪力を生み出すトレーニングなど蘭子は積んでおらず、必然単独禁区により溢れ出る呪力は最大出力で駄々洩れになる。
 仮に真人やレジィ・スターが同じことをしてもこのような結果は生まないだろう。蛇口の栓を全開にしているような未熟な行いだ。

 溢れ出る負の感情――悪意にケミーをぶつけたらどうなるか。
 その結果はケミーの掟にある、『ケミーを悪意に触れさせてはならない』という一文が全てを示している。
 ソードスキル:単独禁区は、これ以上なくケミーと相性が悪いスキルであったのだ。

「ごめんなさい。でも今は、私に力を貸してください!
 私に!戦うための力を。みんなに喜びを与えられる力を!貸してください!!」

 クウガケミーとファイズケミーは、顔を見合わせたように頷き、抵抗せずに取り込まれていく。
 蘭子がケミーを悪用するような人間ではないと知っているからか。
 それとも、仮面ライダーの力の現身として、蘭子の心に応えようとしているのか。
 ケミーとの会話が出来ない蘭子には知りようがないが。
 ケミー2体から流れ込んでくる力は、とても力強く、温かい。夢と冒険の香りがした。

 すっぽりとケミーたちが胸に収まり、蘭子の周囲に溢れる呪力が装甲を生み出すように渦を巻いた。
 銀色のミイラのように変化した呪力のベールは、その全体に赤いラインが差し込まれている。
 頭部から生えた金色の角と赤い瞳、そして赤い装甲は確かにカードに映る仮面ライダークウガに酷似していたが。
 肩に止まった巨大な赤いクワガタは銀色の帯で縛られているような、マルガムらしい歪な印象を与えていた。
 そのところどころに走る赤色のラインと銀色のプロテクターが、ファイズの意匠を残していた。

 その怪人の名を名付けるならば。
 ――クウガマルガム ファイズミクスタス  といったところだろう。

「ありがとうございます。クワガタちゃん。ケータイちゃん。
――クウガさん。ファイズさん。」
 姿を変えた蘭子へと、サイバー・ダークネス・ドラゴンは動いた。
 牙をいからせ蘭子に突撃し、背中の砲弾は赤色のエネルギーのチャージを開始してる。
 蘭子の変貌に異様なものを感じ取ったのか、取るに足らないと思った小娘の強さを本能で認識したのか。

 迫りくるドラゴンを前に、クウガマルガムの右足に流れる赤いラインが光る。
 まるで蘭子の中のケミーが、どうすればいいか教えてくれるようであった。
 大きく息を吸い、呼吸を整えて左足で飛び上がる。
 地獄への回数券で強化された肉体に、2体のレジェンドライダーの力を得てた蘭子の体は自分の身長以上に飛び上がる。

 「はあああああああ!!!!!」
 どこか気の抜ける掛け声とともに放たれた右足のキックは、炎にも緋色のエネルギーにも見える呪力のを噴き出しながらサイバー・ダークネス・ドラゴンの頸を捉える。
 機械がエラーを吐き出したようなつんざく悲鳴を上げたサイバー・ダークネス・ドラゴンは、その巨体を大きく吹き飛ばし観客席の大部分を破壊して倒れこむ。
 備え付けられた椅子や柵が砕け散り、どしんという大きな音がスタジアム中に響き渡った。

 勝負自体は、あっさりと決着がついた。
 どこか見掛け倒しだったなと思いながらも、蘭子は宝太郎とサルファの元に走り出す。

 見掛け倒しだったことには理由がある。
 サイバー・ダークネス・ドラゴンには3つの効果と致命的な弱点がある。
 墓地のドラゴン族か機械族を装備する効果。
 自身の効果で装備しているモンスターの攻撃力分攻撃力がアップする効果
 装備しているカードを墓地に送ることで相手の発動した効果を無効にする効果だ。
 うまく使えば非常に強力なカードだが、反面元の攻撃力は2000と低い。

 残念ながらいまのサイバー・ダークネス・ドラゴンは何のモンスターも装備しておらず。
 今の蘭子の攻撃に正面から耐えられるほどの攻撃力を持ち合わせてはいなかった。


056:more<STRONGLY/2023:我が為のアルケミスト 投下順 056:more<STRONGLY/ヤンキーボーイ・ヤンキーガール
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華鳥蘭子
覇王十代
ザギ
天川薫子
邪樹右龍
鬼方カヨコ
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