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真贋バトルロワイヤル

more<STRONGLY/2023:我が為のアルケミスト

最終更新:2025年02月12日 15:56

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だれでも歓迎! 編集

 商業施設が立ち並ぶエリアは、既に生活できる世界ではなくなっていた。
 コンビニやスーパー、クリニックにジム。
 蘭子の住んでいた街にもあったようなありふれた様相は、無数に散らばる破壊跡とNPCモンスターの残骸で埋め尽くされていた。
 惨状の中心には、既に戦いを続ける二人の参加者。覇王十代と一ノ瀬宝太郎の姿がある。
 彼らの刃は互いにではなく、それぞれ怪物に向けられていた。

「何体いるんだよ!!このNPCモンスターってのは!!」
 年相応な青い苛立ちをこぼし場がらも宝太郎の――仮面ライダーガッチャ―ドの視線は目の前にいる見上げるほどに大きな機械の蛇に向いている。
 エクシードマイティに変身したガッチャ―ドは機械の蛇――サイバー・ドラゴンの体を踏み台に、仮面ライダークウガ譲りのフィジカルで高く飛び上がる。
 飛び上がるための踏み台にサイバー・ドラゴンの尾を利用したが、随分と硬い。
 材質は何なのか。そもそもこれは機械なのか生物なのか。錆丸先輩やミナト先生が知れば細かに気にしそうだが、今の宝太郎にそんなことを気にする余裕は無い。

「体は固いし一から砕く余裕もない!覇王が残ってるんだ!だったら!!」
『ケミーセット』
 上空に飛び上がりガッチャ―トルネードを構える。
 噛みつこうとしたのかあるいはレーザーでも放とうとしたのか。サイバー・ドラゴンは浮遊したガッチャ―ドめがけ大きく口を開き襲い掛かる。
 だが、ここに居る仮面ライダーガッチャ―ドは101体のケミーをフルガッチャした百戦錬磨の戦士。

「そう来るよね!」
『トルネードアロー!!』
 サイバー・ドラゴンが攻撃(バトルフェイズ)に入る時点で、ガッチャ―ドの攻撃は完了していた。
 ビルドのケミーカードを装填したガッチャ―トルネードが矢のようなエネルギーを三度撃ちだし、サイバー・ドラゴンの口内から入り込んだエネルギーがNPCの内部をズタズタに破壊していく。
 ガッチャ―ドが地面に着地する頃には、悲鳴ともエラー音とも取れる奇声をあげサイバー・ドラゴンは力なく倒れる。
 時間にして2分とかかっていない。数多のマルガムとの交戦を経た一ノ瀬宝太郎の熟達した強さにはある種の美しささえ感じられた。
 スタームルガーを構え物陰に隠れていた華鳥蘭子は、彼の戦いぶりを前に歓声をあげた。

「凄いですわ!!また倒しましたわね!」
「うん。でも……。」
 仮面越しにも分かる物々しい雰囲気に、蘭子の顔も険しいものになる。

「……」
 2人の視線の先。
 覇王と呼ばれる男の背後にはガッチャ―ドが倒したものと同じ、サイバー・ドラゴンの姿がある。
 だがその体は偽剣デインノモスにより滅多切りにされており、傷の節々からは切断された機械が破壊されたようにバチバチと火花を立てている。
 既にNPCモンスターとしての役目を果たせない様であることは、調べるまでもなく明らかだった。

 どしんと倒れるドラゴンには目もくれず。宝太郎と蘭子の視線に気づいた覇王は仮面でもつけているかのように冷たい表情で、眉一つ動かさず何かを取り出した。
 漆黒の鎧を纏う覇王の腕の中にあるのは、美しい装飾が施された銀色の竪琴だ。
 怪しげな魅力を持つ美術品として飾れても価値がありそうな竪琴を前に、宝太郎は不愉快そうに呻った。
 何せ、宝太郎が覇王ではなくサイバー・ドラゴンと――それを含むNPCモンスターと既に6度も戦わされている。
 その元凶こそこの竪琴だ。

 「お前!またモンスターを呼び出す気か!ズルいぞ!」
 「俺の手下という訳ではない。何より、戦場に卑怯も何もないだろうに。
 言っただろう。どんな手でも使うと。
 羂索らの殺し合いを壊すためになら、奴らからの支給品だろうと躊躇いなく使う。お前と同じだ。」

「ぐっ……」と言い返せない宝太郎をよそに、覇王の指が竪琴にかかる。
 ポロンポロンと覇王の手により穏やかながら底冷えするような冷たさを感じさせる音色が響く。
 偽剣デインノモスに次いで覇王に与えられた2つ目の支給品の名は、ぎんのたてごと。
 ガライという吟遊詩人が愛用した楽器にして、その音色は魔物を呼び寄せる。
 この会場においては、NPCモンスターを呼び寄せるための道具であるといえた。

 「さて、次は何が来る。」
 デッキからカードを引く時のように、冷徹に声を響かせた。
 覇王十代には超融合のカードどころかデュエリストには必須ともいえるデッキが支給されていなかった。
 だがガットゥーゾを従えた経験から、NPCモンスターを活用することはデッキを補う戦力になりうると覇王は考えた。
 無論リスクは大きい。ぎんのたてごとで呼び出したモンスターは、演奏者をも襲う。
 覇王が切り捨てたサイバー・ドラゴンも、覇王十代に襲い掛かり返り討ちにあった結果があの無惨な骸である。
 その事実は逆説的に、覇王にとって凡百のNPCモンスターは敵ではないということを意味していた。

 「南さん!!気を付けて!どこから来るかわかんないから!」
 「は……はい。」
 ガッチャージガンを構え、周囲を警戒する宝太郎。
 蘭子をかばう様に覇王との斜線上に体を動かし、きょろきょろと周囲を警戒している。
 物陰からか?空からか?ひょっとして地面からか?
 過去闘ったマルガムのように、亜空間や影の中から姿を見せるかもしれない。
 警戒の中、宝太郎は戦いに巻き込まれないよう距離を取る華鳥蘭子を一瞥した。

(南さんを巻き込まないように……気を付けないと……)



(私は……何か役に立てているのかしら。)

 蘭子も彼に倣い、建物の影に背をつけながら警戒しつつスタームルガーの引き金に指を駆ける。
 見下ろすと、6発埋まっていたシリンダーの中に残る弾倉は2発だけ。
 何に撃ったのか、その銃弾は誰にどんな傷をつけたのか。
 蘭子は全く覚えていない。
 宝太郎の攻撃を当てるための威嚇程度の役に立てていればいいが、覚えていないということはそんな場面は無かったのだろう。

 凡百のNPCであれば敵ではないのはガッチャ―ドも同じだ。
 キッチンで話した時は快活で純粋な青年だと思っていた。年下ということもあって可愛い後輩のように見えたその姿が、戦場ではとても大きくて頼もしく見えた。
 あの恐ろしい覇王とだって正面から渡り合えそうな、そんな頼もしさと強さがあった。
 素人目には覇王と宝太郎に大きな実量差はない。戦いの洗練度でいえば宝太郎のほうが有利にさえ見えた。
 ぎんのたてごとさえ攻略すれば、充分に勝機はあるだろう。

 (ですが……)
 ぎんのたてごとを引くためには、片手で竪琴を構えもう片方の手で旋律を奏でる必要がある。
 つまり、覇王に勝つには竪琴を奏でる隙を与えない近接戦闘しかない。
 そしてその唯一ともいえるチャンスは、覇王が竪琴を奏でるその瞬間だ。
 当然そんなチャンスは宝太郎も気づいている。だが宝太郎はその隙を狙わず、覇王が悠然と隙を曝す。
 宝太郎は隙を狙わないのではない、狙えないのだ。
 他でもない、華鳥蘭子がここにいるから。

 竪琴を奏でる隙を狙い宝太郎が近づきすぎれば、宝太郎が守る前に竪琴により呼び出されたNPCに蘭子は殺される。
 だがその展開を嫌い蘭子が近づいたまま覇王と宝太郎が本格的に争えば、覇王は間違いなく蘭子を狙うだろう。
 あの恐ろしい存在感を放つ覇王なら、卑怯だと嘯くこともせずそうするだろうという確信があった。

 ちらりと覇王を見る。
 年は蘭子や宝太郎と変わらない。威圧的な漆黒の鎧を着ている以外はただの青年の姿。
 それなのに威圧感と存在感が、ただの人どころかNPCの怪物たちとも比べ物にならないほど濃く、重く、冷たい。
 仮面ライダーガッチャ―ドだって本気で挑まねば勝てない強敵だ。今の蘭子では戦いにさえならない。
 その足を引っ張ることしかできないことが悔しかった。

 嫌な閉塞感の中、蘭子はばっさばっさと巨大な羽が風を巻き上げる音が聞こえた。
 次のモンスターが来たのだ。
 次こそは私も宝太郎さんの力になりたい。
 祈るように視線を上げる蘭子の目に、その姿は映った。

「まぁ……。」
「ペガサス!?」

 羽ばたきの先にある光景はあまりに美しく。蘭子の頭から思考を吹き飛ばした。
 サファイアだろうか。青い宝石の角を持った天馬が偽りの陽光を浴びて力強く空を駆けていた。
 天馬は宝太郎と蘭子に困ったような視線を向けていたが、覇王の姿に眼を大きく見開いた。

「遊城十代!?その姿は!!」
「喋った!!!」「喋れますの!!?」 
「宝玉獣サファイア・ペガサス……。」

 遊城十代の竹馬の友、ヨハン・アンデルセンというデュエリストと絆を結んだカードの精霊。宝玉獣の一体であった。
 今までと同じ感情の読めない重苦しい言葉で、その名を呼んだ。
 覇王十代と顔見知りの天馬だが。蘭子と宝太郎には敵意や威圧感は感じられない。むしろ殺し合いとは思えぬほど、穏やかな存在に見えた。

「そうか……君もこの殺し合いに参加していたのだった。ヨハンがいないから安心していた。
 無事であることは嬉しいが。なぜ君が他の参加者を襲っている!
 どうしたというんだ!お前は本当はそんな奴ではないはずだ!」
「名簿を見ているのなら知っているだろう。俺は覇王十代。
 俺のことをどの程度知っているかは知らんが、もはや貴様の知る男ではないと知れ。」
「そうか、君が……。
 その口ぶり、君には覇王であったころまでの記憶しかないのだな。
 ならば聞け!お前は……」

 力強く羽ばたくペガサスの言葉。
 覇王十代にとって……遊城十代にとって意味を持つはずだった言葉は、噴き出す血の音で掻き消えた。
 自分を知る者の言葉に心は動かされず。覇王はデインノモスを振るう。

 「がっ……」
 「覇王を知るのなら分かるはずだ。
 貴様ごときの言葉で動く俺ではないと。
 まして貴様は羂索らが用意した贋作。戯言を抜かすくらいなら死ね。」

 偽者とはいえ見知った顔を相手にしたとは思えない。サイバー・ドラゴンを切るのと同じようにサファイア・ペガサスの巨大な羽を叩き切る。
 無数の羽が宙を舞う中、バランスを失ったサファイア・ペガサスは体制を崩して壁に突っ込み、撒きあがった粉塵が覇王の視界を閉ざした。
 煤けた砂埃にわずかに白い羽根が飛び散る様を、煩わしそうにマントで払いのける。
 開けた視界に飛び込んできたのは。

「お前!!!」
『ケミースラッシュ!!』

 ガッチャ―トルネードを振り下ろすガッチャ―ドの姿だった。
 デインノモスがフォーゼのカードを装填したガッチャ―トルネードとぶつかり合い、金属音が砕けた都市部にこだまする。
 甲高い音と火花飛び散る中、一ノ瀬宝太郎は叫んだ。

「なんで斬ったんだ!覇王!!」

 怒りに震えたようなガッチャ―ドの声色に、覇王はわずかに疑念を向ける。
 華鳥蘭子が気づいていた通り、宝太郎の勝機は竪琴による増援を封じる近接戦のみ。
 その勝機をつかむため、覇王がサファイア・ペガサスを切り捨てた隙を狙って攻撃したと覇王は思っていた。

 「なんでだよ!あいつはお前のことを知ってるんだろ!
 何か言いかけてたじゃないか!お前が無事で嬉しいって言ってたじゃないか!
 なんでそんな簡単に斬れるんだよ!!」
 「所詮は羂索らが用意したNPC。情の1つでも湧けとでも言うつもりか?」

 純粋な子供のような怒りをぶつけられ、覇王は自分の認識が誤りだと気づく。
 ガッチャ―ドの行動は、隙をついただとか勝機を狙ったとかそんな小賢しいものではない。
 一ノ瀬宝太郎は怒っていた。
 サファイア・ペガサスが何者なのかは分からない。
 彼が言ったヨハンという名前も知らないし。覇王十代が……遊城十代がどのような人物なのかも知らない。

 だがサファイア・ペガサスが言っていた言葉に、嘘はないのだということは感覚で分かる。
 覇王十代は、本来の遊城十代よりも”らしくない"存在で。
 本来の遊城十代を知る者にとっては、その覇道を止めるべきものであるのだと。
 だからサファイア・ペガサスは、NPCモンスターとして宝太郎や蘭子を襲うよりも早く十代に向けて飛び掛かったのだと。
 覇王十代は、その気持ちを踏みにじった。
 贋作のNPCとはいえ十代を思う言葉を継げようとしたペガサスの意思を、無慈悲な斬撃で否定した。
 それが一ノ瀬宝太郎には、許せなかった。
 あるいは、宝太郎は会話のできる幻獣でありただの怪物ではないあの天馬を、ホッパー1やニジゴンといったケミーと重ねていたのかもしれない。

 「お前には失望した。仮面ライダーガッチャ―ド。
 参加者どころかNPCにさえ情を湧かせ、羂索や俺に向かって切った啖呵はどこにいった。」

 沸き上がる激情に駆られた宝太郎の刃が鋭さを増していくのに対し、覇王の心は急速に熱を失っていた。
 仮面ライダーガッチャ―ドは強い。
 赤き覇王には及ぶまいが、若さゆえの熱量を持ちながら戦いの経験は熟練だ。
 この殺し合いの中でも十分強者の域にいるだろう。
 あるいは殺し合いに積極的な者がこの力を有していたのならば――覇王の敗死という万が一が起きていた可能性も捨てきれなかっただろう。

 だが、その中にいる青年はあまりにも惰弱。それが覇王の下した評価だった。
 下らない戯言を語り。弱い女を見捨てられず。あまつさえNPCの戯言に耳を傾け感情を顕わにする。
 その生き様はまさに、覇王になる前の遊城十代を思わせる。
 覇王の在り方とは鏡合わせのように対極で、決して認められないものだ。

 振るわれるガッチャ―トルネードをデインノモスで正面から防ぎ、がら空きになった胴体を覇王は勢いよく蹴り飛ばす。
 ふいにぶつけられた一撃に宝太郎の体が大きく後退し、倒れそうな体を片膝でどうにか支えていた。
 変身を解除させるどころか大したダメージにもなっていないはずの攻撃が異様に重く感じられたのは覇王の力ゆえだろうか。

「貴様の強さは分かった。不相応な力を持っただけの子どもだということが。」
 近づいてくる覇王の足跡が、宝太郎にはやけに大きく聞こえた。
 ガッチャ―ドの前で足を止めると、そのまま胸倉をつかんで持ち上げる。
 その右手にはデインノモスでもぎんのたてごとでもない、小さなデバイスが握られていた。

「貴様がほざく夢物語は、仮面ライダーの力があってこそ。
     ・・・
 その力を失った後も同じセリフがほざけるか。見せて見ろ。」
「どういう……意味だ!」
 宝太郎の言葉には答えず。覇王は右手に持つ時計のようなデバイスを宝太郎に押し当てる。
 デバイスの名は――ブランクライドウォッチ。
 覇王最後の支給品にして。ライダーの歴史を歪め、贋りの王を生み出す最悪の力だ。

「あっ……がぁっ!!!」
 苦悶の声を上げる宝太郎から流れるエネルギーが、ウォッチに吸い寄せられ覇王の手中に収まっていく。
 ガッチャ―ドライバーにノイズがかかると思うと、暗い虹色のエネルギーとなって宝太郎の腰から消えていく。
 奔流が収まった後に残るのは、顔を歪める一ノ瀬宝太郎と禍々しい顔の描かれた時計のようなデバイス――アナザーガッチャ―ドウォッチ。
 変身の解けた宝太郎を覇王は雑に投げ捨てると、ウォッチを起動する。




 『ガッチャ―ド!!』
 不気味にくぐもった声が、その字(あざな)を告げた。




 「さて、仮面ライダーの力。どれほどのものか。
 お前で試してみるとしよう。」

 カードをドローするように掲げられた右手から、けばけばしい水色と橙のエネルギーが覇王の全身を覆い、姿を歪めていく。
 その姿はいうなれば、ミイラのような素体にガラクタの鎧を積み上げたバッタの怪人。
 髑髏のような顔立ちをした怪物が水色に変色した巨大なバッタの皮を頭からかぶり、胸から沸き上がる有害そうな水色と橙の煙がマフラーを思わせるようにたなびいている。
 どことなくその姿は、冥黒王によりマルガムにされたホッパー1にも似ていた。

 スチームホッパーがホッパー1とスチームライナーを正しく錬成した姿とするならば。
 その怪人は、蒸気を巻き上げる錬金術という科学が飛蝗を苦しめ殺すような。そんな歪な科学を形にしたように見えた。
 右足にはペンキで塗りたくったように『GOTCHARD』の文字が書かれ、反対側には4文字ほどの何か……本来ガッチャ―ドの歴史が書かれるはずの部分は深い漆黒で塗り潰されていた。

 運営が調整したのか覇王が力の簒奪のためだけに使用したからか、あるいは、この会場に関わる別の理由が存在するのか。
 歴史が刻まれない理由を知る者は参加者サイドでは誰もいない。そもそも仮面ライダージオウの関係者がいないのだから。
 だからマジェードやヴァルパラドも――参加者の黒鋼スパナは既に死亡しているが――残存しているし、支給されたガッチャ―ドの武器やケミーにも影響はない。

 ただただ、一ノ瀬宝太郎が変身能力を失い、覇王十代がその力を得た。それだけの事態であり。
 この一手で、この場における一ノ瀬宝太郎と華鳥蘭子の敗北が確定した。

「今より俺が、仮面ライダーガッチャ―ドだ。」

 力を手にしたというのに、その言葉には高揚も興奮も愉悦も感嘆も何もない。
 今まで通りの冷たい声で覇王は――アナザーガッチャ―ドは名乗る。
 本来のスチームホッパー形態のガッチャ―ドと同じ力で地面に投げ出された生身の一ノ瀬宝太郎は、砂ぼこりでどろどろになった制服など意に返さず覇王を睨みつける。

「返せよ……。
 ガッチャ―ドの力は!仮面ライダーガッチャ―ドの字は!お前みたいなやつが語っていいものじゃない!!」
「なら取り返してみろ。
 お前にそれができるのならばな。」
 冥黒王を思わせる覇王の威圧感は、贋りのガッチャ―ドの力を経てより強く、より暗く。
 体が震え、呼吸が途切れる。気を抜けば気絶してしまいそうな空気の中、立ち上がった一ノ瀬宝太郎はガッチャージガンに指をかけた。

「変身は出来なくても。まだ武器は使える!」
 支給品であるガッチャ―トルネードやガッチャ―ジガンは、ガッチャ―ドの力の有無にかかわらず宝太郎の手元にある。
 消滅したガッチャ―ドライバーから吐き出されたクウガとファイズのケミーカードをスキャンして、両の指で構えて引き金を引いた。

『ガッチャージツインバスター!』
「これでもくらえ!!」
 矢印のようなエネルギー。威力はガッチャ―ドが使用した時と変わらぬ破壊力。
 アナザーガッチャ―ドであろうと当たれれば十分なダメージを生み出せるはず、そう信じて放った一撃だった。

「その気迫、その闘志。去勢という訳ではないようだ。」
 目の前の相手は改めて己の”敵”なのだと。ガッチャ―ドの力を失ってもなお折れぬ宝太郎を覇王は見定める。
 自分に迫りくる衝撃の前に悠然と手を掲げ。告げた。

「『万物はこれなる一者の改造として生まれうく』。」

 ガッチャージツインバスターのエネルギーが爆発を起こし、爆風が周囲の瓦礫を吹き飛ばす。
 もし覇王十代が生身で喰らっていればひとたまりもなかっただろう。
 勝利を確信した宝太郎だったが、爆風の収まった中で目にした光景に言葉を失う。

「……無傷って。」
「お前の敗因。それは女を守ることやNPCモンスターの排除に精を出したこと。
 そしてこの攻撃を、俺が変身する前に行わなかったことだ。」

 がらがらと崩れる銀色の壁のむこうから、アナザーガッチャ―ドは傷1つなくその姿を現し。どこか残念そうにつぶやいた。
 どこか見覚えのある銀色の壁の正体は、先に宝太郎が倒したNPCモンスター、サイバー・ドラゴン。
 その骸が捻じ曲げられたように強引に引き延ばされ、覇王を守ったのだ。
 こんな芸当ができるものを、一ノ瀬宝太郎は1つしか知らない。

「まさかそれは……錬金術!?
 なんでお前が!!」
「貴様が使える技だ。俺に仕えん道理はない。
 俺は仮面ライダーガッチャ―ドなのだから。」
 アナザーライダーは元のライダーと同様の能力を有する。
 アナザーウィザードが魔法を扱う様に。
 アナザーガッチャ―ドが錬金術を扱えることは、当然のことである。

 一ノ瀬宝太郎は理解する。
 今彼の目の前に立ちふさがるのは、もどきではあれ、贋物ではあれ、仮面ライダーガッチャ―ド。
 ケミーと人が錬成された、錬金術の戦士でありながら。
 ケミーとの共存も弱者の守護にも目を向けない。最悪の凶敵であると。

 絶望と喪失感に崩れ落ちそうになる中、義憤だけが一ノ瀬宝太郎を立ち上がらせる。
 ガッチャージガンの引き金を引いた。
 引き金を引いた。引き金を引いた。引き金を引いた。
 矢印のようなエネルギーがガッチャージガンの銃口から放たれ、その全てがサイバー・ドラゴンの骸を操る覇王の錬金術により防がれる。
 王の歩みを止めるには至らず、宝太郎の目前まで迫る覇王はデインノモスを抜いた。

 覇王にはこの光景が無様に見えただろうか。
 否、覇王は冷酷非情ではあるが、他者を嘲笑し侮るような人物ではない。
 もはやガッチャ―ドの力を失い、デインノモスを振り下ろすだけで命を切り捨てられる。
 そんな局面を前にしても、一ノ瀬宝太郎の眼は強く覇王を睨んでいる。

「さらばだ。名も知らぬ仮面ライダーの残滓。」
 ここで殺しておく方が賢明だろう。
 一ノ瀬宝太郎という男には、覇王がそう思わせるだけの”何か”があった。
 既に趨勢は決した。一ノ瀬宝太郎に勝機はない。
 覇王はデインノモスを振り下ろす。一ノ瀬宝太郎の確実な死を見届けようと――

「させません!!」
 ぱぁん。と何かが響いた。
 覇王の肩にわずかな衝撃が走り、デインノモスを握る腕が握力を失う。
 落下する剣の音に2人が目を向けた先には、こちらに駆けるサファイア・ペガサスに乗りスタームルガーを構えた華鳥蘭子の姿があった。

「南さん!?」
「どういうつもりだ?」

 2人の意識が蘭子とペガサスに向けられる数秒間。2人の動きは止まる。
 その間にもサファイア・ペガサスは走り続け、すれ違いざまに一ノ瀬宝太郎の襟首を噛みつき引き上げると、そのまま翼を羽ばたかせて飛び上がる。
 覇王に受けた傷は生々しく跡が残っているが大きく回復しているように見える。
 華鳥蘭子が何かしたのは明白だが、それを考える暇はない。

「逃がすと思うか。」
「逃げてみせます!」

 覇王が錬金術で妨害するために手をかざす。
 華鳥蘭子が引き金を引くのは、それよりもずっと速かった。
 スタームルガーに装填された最後の弾丸は大きく弧を描き、覇王の右手に命中した。

「今です!ペガサスさん!」

 蘭子の声と共に、サファイア・ペガサスは大きく翼を羽ばたかせ飛び去った。
 アナザーガッチャ―ドの装甲において、蘭子の放った銃弾などかすり傷にもならない。
 それでも、妨害するための錬金術の起動を数秒遅らせることに成功し、次に覇王が視線を向けた時には宝太郎と蘭子の姿は何処にも見えない。

「有言実行か。この俺を出し抜くとはな。」
 逃げられたことへの憤慨も殺し損ねたことの落胆もなく、覇王はサファイア・ペガサスが倒れていた場所を調べる。
 サファイア・ペガサスによって壁面が壊され光の粒子が血痕のように残る中。覇王は散らばっていたカードを拾い上げる。
 それは、覇王が呼び出し一ノ瀬宝太郎が倒したNPCモンスターたちからのドロップ品であった。

「治療の神 ディアン・ケトにレッド・ポーション……。」
 その他何枚か魔法カードが残っていたが、その全てがライフ回復の効果を持つカードだ。
 拾い上げたカードには何かが抜け落ちたかのように何の力も感じない。
 使い切りなのか再使用まで時間がかかるのかは分からないが。どちらにしても誰かが既に使用しているということだ。
 誰が、何に使ったのか。それはもはや考えるまでもなかった。

「成程、ライフ回復の魔法カードでサファイア・ペガサスの傷を癒したのか。
 あの小娘。姿が見えないと思ったら、味な真似をする。」
 傷を負っていたはずのサファイア・ペガサスが飛べた理由は分かった。
 負傷した羽ではそう遠くには行けないはず。覇王はそう思っていたがどうやらそれでは認識が甘いようだ。

 「だが、その程度で逃げられるなどと、本気で思っていないだろうな。」
 再度、銀の竪琴を覇王は奏でる。
 サファイア・ペガサスで逃げた二人を追い込む理由は、覇王十代にはない。
 だが、だからといって逃がす理由はなおのことないのだ。
 竪琴に集められたモンスターはまたも頭上から現れた。
 覇王の目の前で5匹の黒い竜が駆動音のような咆哮をあげ襲い掛かる。

「サイバー・ドラゴンに宝玉獣。次いで貴様らか。当てつけのつもりか?
 ヘルカイザーのサイバー・ダーク。知らん顔もいるが大差ない。」
 空を飛び交い覇王に敵意を向けるは、裏サイバー流の怪物たち。
 サイバー・ダーク・ホーン。サイバー・ダーク・エッジ。サイバー・ダーク・キール。
 そしてその周囲を飛び交うは、十代が知らない裏サイバーのカード。
 サイバー・ダーク・カノンにサイバー・ダーク・クローだ。

「足になる者でもいればと思ったが。こうなれば『全員』利用してやった方が賢そうだな。」
 1体1体はともかく、5対1となれば並大抵の参加者ならてこずるであろう状況。 
 そんな状況を意にも返さず、覇王はただ静かに手をかざす。
 骨とも飛蝗の足とも取れるアナザーガッチャ―ドの鋭い指に、紫色の光が淡く輝いた。

「『万物はこれなる一者の改造として生まれうく』。
 いや、この場合はこう言ったほうがより俺らしい。
 ――融合召喚。」
 手をかざした先で、覇王の意思に合わせ5体のサイバー・ダークががちゃがちゃと音を立てて捻じれ混ざり合う。
 かつて遊城十代と戦ったアムナエルという錬金術師は、十代を融合の天才であり高い錬金術の素質を持つと評価した。
 そのためアナザーガッチャ―ドの持つ錬金術の力を、あっさりと引き出し使いこなすことが出来たのだ。

 「……。」
 目の前で起こる変化。強大な力を持つ怪物の変成。
 その様を前にしても、アナザーガッチャ―ドの仮面の奥の覇王は笑わない。
 所詮はただのNPCであり、ただの足変わりだ。サファイア・ペガサスがそうだったように何の感慨も湧きはしない。
 だから冷たい眼を向ける覇王が考えていたことは、サイバー・ダークたちのことではなく。
 仮面ライダーの力を失ってもなお折れなかった少年と、何の力も持たないのにまんまと覇王から逃げおおせた少女のことだった。 

「あの二人。
 名前くらいは聞いておくべきだったな。」

 ◆◇◆◇◆

 覇王の姿が見えなくなり、ペガサスに襟首を噛まれてぶら下がっていた宝太郎はどうにか蘭子に引き上げられ、騎乗する。
 その顔は普段の宝太郎とはまるで違う、光が陰ったように昏く淀んだものだった。

「ごめん……南さん。
 俺がなんとかしなきゃいけなかったのに……」
 憔悴し、謝罪を繰り返す一ノ瀬宝太郎。
 その腰には元から何もなかったかのようにガッチャ―ドライバーが消え去っていた。

 九堂風雅から託された錬金術師としての希望の力も。
 ケミーと力を合わせて戦う、彼の夢の象徴も。
 華鳥蘭子のような戦えない人たちを守るための力も。
 そのすべてが覇王の持つ贋りの暴力へと簒奪された。

 親友であるケミー『ホッパー1』がマルガムに変えられた時と同じような苦しみが宝太郎の胸中を支配していた。
 片腕を失ったような喪失感、無力さを突き付けられた絶望。
 自分には何もできないのではないか。覇王の言う通り自分の理想はただの甘い戯言だったのではないか。

 そんならしくもない考えが頭によぎりそうになる宝太郎。
 蘭子はその肩にそっと手を置いき、語り掛ける。

「……大丈夫です。宝太郎さん。
 まだ、私達には戦えます。」

「何言って……」
 食って掛かろうとした宝太郎の目の前に、何枚かのカードとアイテムが差し出された。
 宝太郎のポケットから飛び出していた。クウガ、ファイズ、ダブル、オーズ、フォーゼ、ビルドのケミーたち。
 そして宝太郎の支給品である、ケミーの力を引き出すデバイス、ガッチャージガンとガッチャ―トルネード。

 「ケミーのみなさんはまだここにいますわ。
 共に戦うための力も、私達には残っているでしょう。」

 にこりと微笑む蘭子を前に、宝太郎も涙を拭ってカードを受け取る。
 元は宝太郎の盟友、鳳桜・カグヤ・クォーツが持つ並行世界のライダーのゴージャスな力。
 カードの中のケミーたちは宝太郎を励ますように、もしくは先輩として背中を押すようにブンブンと動きを見せていた。

 ――一ノ瀬宝太郎。お前の輝きはそんなものではないはずだ。
 この場にカグヤがいれば、そんなことを言うだろうな。
 涙を拭いながら、自信過剰でゴージャスな青年のそんな声が聞こえた気がした。

「……ありがとう南さん。」
「お互い様です。
 宝太郎さんがいたからここまで私は生き延びられました。」

 そう答える蘭子の顔は、どこか申し訳なさそうに影が帯びていた。
 これまでの戦いを宝太郎に任せっきりにしていたこと。
 宝太郎はまったく気にしていなかった、むしろ蘭子のおかげで覇王から逃げられたことに礼を言いたいくらいだったのだが。
 華鳥蘭子はそうは思わなかったのだろう。

 「ですが……これからはもう少し私も頼ってくれませんか。」
 2つの武器を抱え、少女は仮面ライダーをまっすぐに見つめた。
 その言葉に、宝太郎を責めるような意図はなく。
 むしろ、自分を戒めるような。そんな強さを感じさせた。

 ――覚悟さえあれば、戦えないことはない!
 参加者全員を前に、羂索ははっきりそう言った。
 逆に言えば、戦えない今の自分には覚悟ができていなかったのではないだろうか。
 その甘さが宝太郎だけに戦いを強いて、ガッチャ―ドの力を奪われるという結果を生んだのではないか。

 ガッチャ―ドの力を失ったことに。宝太郎は蘭子に怒鳴られても仕方ないとさえ思っていたが。
 蘭子が怒りを向けていたのは、自分の無力さについてだった。

「分かった。」
 その言葉と共に宝太郎が蘭子の持つ武器のうち、ガッチャージガンだけを手に取った。
 ガッチャ―ドの武器を最もうまく扱えるのは、ケミーとの関係性を構築している宝太郎だろう。
 蘭子がスタームルガーを持っていたこともあって、武器を分けようということはしていなかった。
 だが、これからはそうも言ってられない。
 蘭子を戦場に立たせる歯がゆさはあるが。蘭子に背中を預けるという決断が宝太郎の選択を決めた。

「代わりにこのケミーたちをお願い。」
 差し出したクウガとファイズのケミーを、蘭子は宝物を扱う様に優しくポケットにしまい込んだ。
 一ノ瀬宝太郎はケミーをただの力としては見ていない。
 並行世界のライダーの力が、蘭子を守ってくれるという祈りを込めて。
 華鳥蘭子という人物が、ケミーと共に歩んでくれるという信頼を込めて。

 わずかなやり取りながら、その空気はやけに厳かで。
 互いにらしくもなく顔をこわばらせていたことに気づいて。渡し終えた2人は顔を見合わせクスリと笑った。

 「落ち着いたようだな。」

 足元から投げかけられた声に、宝太郎は「うわぁ!」と驚き倒れそうになる。
 穏やかな男性の声で語り掛けたのは、2人が乗る宝玉獣サファイア・ペガサスだ。
 覇王に羽を斬られたと思えば、蘭子を背に乗せ宝太郎たちを逃がしたNPCモンスター。
 遊戯王のカードではなく、カードに宿る精霊が元なので喋ることが出来るのだ。

「そういえばこのペガサスは?覇王に斬られてたんじゃ。」
「ドロップ品のカードで傷を癒してましたの。
 他のNPCモンスターの方々と違って、話ができるように見えましたので。」
 よくぞ尋ねてくれましたと、ふふんと自慢げに答える蘭子。
 覇王がサファイア・ペガサスを斬り捨て、粉塵が巻きあがったあの瞬間。
 宝太郎が覇王に突っ込むと同時に蘭子はサファイア・ペガサスに近づいていた。
 その後は覇王が推測した通り、ドロップした回復系魔法カードでペガサスに傷を癒し、代わりに自分たちを連れて逃げるように説得したのだ。
 蘭子の行動にサファイア・ペガサスは呆れ顔でため息をついた。

「全く、無茶をする。
 せっかくの回復アイテムだぞ。逃げるためとはいえ、私のようなNPCに使わなくても……」
「でもその甲斐はあったでしょう?あのままでは私たちは2人ともやられてました。
 それに、逃げるためだけに回復させたわけではありません。
 貴方には聞きたいことがあります。」

 首をかしげるサファイア・ペガサスに、蘭子は続けた。

「教えてくださいませんか?
 遊城十代という人物について。」
「……俺も気になってた。
 ペガサスは覇王を見て”お前はそんな奴ではない”って言ってたよね。」
「……そういうことか。
 君たちは遊城十代を、覇王としてしか知らないのだな。」

 一ノ瀬宝太郎と華鳥蘭子は、遊城十代という男を知らない。
 覇王の危険性、冷酷さを目の当たりにした2人にとって、遊城十代とは弱者を踏みにじり冷徹に事を成す男という印象が強い。
 サファイア・ペガサスが『そんな奴ではない』と口走った人間性も、もう一人の遊城十代についても、彼らは何も知らない。

 分からないけど恐ろしい奴。
 それだけで済ませていい相手だとは、2人には――特に、覇王に友の影を見た華鳥蘭子にはどうしても思えなかった。

「君たちには傷を治してもらった恩がある。
 語るのはやぶさかではないが、かなり長くなるぞ。」
「構いません。」
 そう答える蘭子と宝太郎に向けて、サファイア・ペガサスは語り始めた。

◆

「……というのが、私が知る遊城十代についてだ。」

 戦場を離れてとうに1時間は過ぎただろう。
 サファイア・ペガサスが語り終える頃には朝焼けだった太陽も随分上っているように見えた。

 食いるように聞いていた二人だったが、あまりにも常識外の情報が多く呑み込むためには時間がかかった。
 デュエルアカデミアのこと。カードの精霊のこと。三幻魔のこと。異世界のこと。ユベルのこと。
 たかがカードゲームで随分壮大だなとは思ったが、ワクワクさせられる話には違いなく。こんな殺伐とした場所でなければ感情的に盛り上がれたことだろうなと残念に思う。

 そして、遊城十代が覇王へと至ったその一部始終を宝太郎と蘭子は知った。
 流石に超融合のカードに関して事細かなことまでは知らないが、彼の断片的な話だけでも2人に衝撃を与えるには十分すぎた。
 長い話になってすまないなというサファイア・ペガサスの言葉を前に、少年少女は俯いていた。

 「そんなことが……」
 サファイア・ペガサスが語る本来の遊城十代の人格は、勝負事を楽しむ明るいもので。まるで一ノ瀬宝太郎のようだ。
 そんな彼が、あのような冷徹な人格になるほどの経験。戦い。そして絶望。
 異世界だとかカードの精霊だとか悪しき光の波動だとか、理解しきれていないことも少なくない。
 それでも、彼がそこまで変わってしまう経験をした。根っからの非道な人物でないことは理解できた。

 華鳥蘭子はその境遇に、自分が感じた覇王と東ゆうの重なりが、錯覚ではなかったと確信した。
 アイドルになることだけを意識し、周りや己を傷つけながら痛々しく歩み続けた東ゆう。
 孤独と怒りの中で闇に呑まれた十代の境遇は、アイドルとデュエルという違いこそあれ泣きたくなるほどよく似ている。
 くるみが限界を迎えた時にも、蘭子と美嘉にアイドルの楽しさを妄信するように語った彼女の痛々しい姿。
 彼女を前にした時の後悔によく似た思いが、砕けて散ったガラスが胸に刺さったように蘭子の心を駆け巡った。

「……それでも、俺は覇王を許せない。
 正直、カードゲームで人が消えるだとか、12の次元だとか。よく分からないことも多かったけどさ。
 覇王の力の使い方を決めたのはあいつ自身じゃないか。」
 一ノ瀬宝太郎は蘭子ほど覇王に同情は出来なかったし、彼への思いも同情や憐憫よりも義憤の方が勝っていた。
 ガッチャ―ドの力を奪われたことを抜きにしても、冥黒王やグリオンに似た行動を選んだ覇王としての十代は、認められる相手ではない。

「今の覇王は別にユベルってのに唆されてるわけでもない。
 自分の意思で他人を否定して弱いものを犠牲にして。力で全てを支配しようとしている。
 覇王になったことはあいつが望んだことじゃないにしても、間違った力の使い方をしているのなら。俺はあいつを認められない。
 あいつは強いけど……強いだけだ。」
 覇王十代は強い。
 生身でもNPCモンスターを悠々倒し、仮面ライダーと渡り合える人間がガッチャ―ドの力まで手にした。
 羂索らと戦うという言葉にも、嘘はないのだろう。

 だが彼は、羂索らを倒す気は合っても。参加者たちを救うつもりは欠片もない。
 殺し合いの舞台を否定しても、殺し合うこの惨状そのものは否定しない。
 その考えは、綺麗ごとでも誰も傷つかないで殺し合いを終わらせたい宝太郎たちの考えとは、どこまでも相容れないものだ。
 止められるものならその凶行を止めたい。

「どうすれば、彼を止められる?」
「止めたい?
 殺したいではなくてか?」
 当然のように投げかけられた言葉に、2人の空気は凍る。
 サファイア・ペガサスは失言だったと察し、ばつが悪そうに目を細めた。

「すまないな2人とも。
 何処まで行っても私はカードの精霊、宝玉獣サファイア・ペガサスを模したNPC。運営側だ。
 この殺し合いを肯定する立場にある。
 そんな奴の話でよければ、続けるが。」
「……大丈夫だよペガサス。
 ペガサスは俺たちを助けてくれただろ。信じられる。」

 「そうか。」
 どこか嬉しそうにサファイア・ペガサスは答える。
 わずかに緩んだ顔は背中の2人には見えなかったし、サファイア・ペガサス自身も気づかなかった。

「今の彼は心の闇に捕らわれた状態だ。
 覇王は十代自身の力ではあるが、
 宝太郎の知る『マルガム』に近い、ケミーではなく十代本人の力であることを除けばだが。
 止める方法があるとすればその闇を晴らしてやるしかない。
 あの覇王が知っているかどうかは不明だが、覇王十代は一度そうやって敗けている。」
 十代が覇王となったことを知った彼の友。ジム・クロコダイル・クックとオースチン・オブライエン。
 彼らとのデュエルの末、凶行を成していた覇王十代の力は一時その姿を消した。
 孤独に溺れ力に支配された覇王の分厚い心の闇に、決死の覚悟で声をかけた友たちの、命がけの一撃で遊城十代は救われた。

 「その方法は、私達にはできないのでは。」
 蘭子が言った。苦しそうに顔をしかめる宝太郎も同じ思いだろう。
 彼の友の献身は、勇気は、何にも代えがたい素晴らしいものであるが。
 自分は覇王十代のことをそれほど強く思えない。
 仮に思ったとしても、その声はきっと覇王十代には届かない。

 「ああ、遊城十代を真に救いたいと思う。彼の友だからこそできたことだ。」
 責めるでもなく、その声は淡々と事実を告げていた。
 出会ったばかりの者たちを命がけで救えるものはいるかもしれないが。
 その思いを真に届けるには、何かしらの根拠が必要になる。
 時間でも、信頼でも、縁でもいい。逆にえばそれがない救いはどうしても浅くなる。
 よく知らない相手への浅いの救済が届くほど、心の闇は軽くない。

 宝太郎も蘭子も、この殺し合いに友達が巻き込まれている。
 だからこそ、友情の尊さも名も知らぬ覇王の友の強さも理解できた。
 だからこそ、覇王の友ではない自分には覇王を救うことも止めることもできないと理解できた。

 ――私は、友達だって救えなかったのに。

 特に、華鳥蘭子には痛いほど、理解できた。

「倒すにせよ。止めるにせよ。
 君たちは遊城十代に会うべきだ。
 殺すというなら話は別だが、君たちにそのつもりは無いだろう?」
 どこか意地悪そうに――あるいは、NPCモンスターとしての感性のズレを見えるように、サファイア・ペガサスはそう提案する。
 遊城十代を止めるために遊城十代を知る者が必要だというのなら。
 この殺し合いにおいてそれは、もう一人いる遊城十代しかありえない。
 サファイア・ペガサスにしても覇王十代はそのまま見過ごしたい相手ではなく、一ノ瀬宝太郎と華鳥蘭子にとってはなおさらだった。

「私の予想が正しければ、もう一人の遊城十代は覇王を経てユベルと1つになっている。3年生か、デュエルアカデミアを卒業した後の十代だ。
 そうでなければ参加者の記憶から生み出されたNPC(わたし)が、覇王が覇王でなくなった後のことなど知るはずもないからな。
 だから覇王を止めるなら彼を頼るのが最善だ。」
「ですがそれって……」
「当然、遊城十代自身も覇王の力も有している。
 既に話した通り、覇王というのは遊城十代自身の力で。消滅するようなものではないからな。
 だが、力を有しているだけでその力を凶行に使う人間では決してないよ。」
 覇王の力を持つ男。
 その事実だけで冷汗が垂れるが、サファイア・ペガサスは不安になるようなことはないと確信する口ぶりだった。

「彼を覇王にさせたのは友との決別と孤独だが。彼を覇王から救ったのも友の思いだ。
 彼は覇王の力を正しく使うことを知っている。
 自分の力に責任を持つことも。忘れてしまったものを取り戻す大切さも。
 自分の弱さと向き合うことも。絆の尊さも。全部な。」

 覇王しか知らない宝太郎と蘭子にとって、あまりにもイメージのつかない言葉の並びだ。
 その言葉を聞いたサファイア・ペガサスはどこか愉快そうに艶のある笑いをあげた。

「本来の十代はむしろ宝太郎、君によく似ている。
 君たちならきっと気が合うはずだ。」

 そうだろうか、一ノ瀬宝太郎は訝しんだ。
 そうだともと頷くサファイア・ペガサスが、蘭子にはとても嬉しそうに見えた。

◆

「追いついたぞ。」

 逃避行を続け遊城十代をさがる宝太郎と蘭子。
 彼らの平穏を脅かす、威圧的な声が空から響いた。
 視線を上空に向けた宝太郎の蘭子の前には、兵器のようなカノン砲を取り付けた黒鉄の竜の姿があった。
 5体のサイバー・ダークの融合体、鎧獄竜-サイバー・ダークネス・ドラゴン。
 サファイア・ペガサスの数倍の体躯を誇る巨竜にのる覇王と目が合い、2人がペガサスに全速力で走るよう頼み込む声が重なった。

「都市部に紛れて攪乱する!振り落とされるなよ!!」
「それでいい!お願いペガサス!!」
 宝太郎の号令に合わせ、サファイア・ペガサスが飛翔する。
 覇王の乗るサイバー・ダークネス・ドラゴンは巨大だ。高度も速度も負けているペガサスが逃げる手段は限られる。
 彼らはいつしか都市部の随分南に来ている。すぐ目の前にはスタジアムがその存在感を遺憾なく発揮し、その周囲の光景に宝太郎と蘭子は眉をひそめた。

「何があったらこんなことに……」
 スタジアムへと近づくにつれ強くなる、鉄の匂いと腐臭にえづきそう。
 バラバラになった人間……ザギによって虐殺されたNPCの極道たちの猟奇死体が、赤いカーペットとなってスタジアムへと続いていた。
 覇王とはまた異なる、ストレートな残虐性。
 ろくでもない存在が近くにいる。そう思ったのは2人だけでなく覇王も同じだった。

「なかなか目立ちたがりがいるようだが……せいぜい利用させてもらおう。」
 猟奇性を分析するように眺めて、ぎんのたてごとをかき鳴らす。
 ぎんのたてごとはNPCモンスターを呼び寄せる。
 無論この場においては、この近隣をなわばりにしている極道たちが集まることになるが、今回はそれだけではない。

 飛翔するサファイア・ペガサスの真下の地面で、ちらばった肉や骨がぐちゅぐちゅと音を立てて集まり動いた。
 極道たちの死体は流れ出る血こそ固まっていたが、バラバラになったものから頭部以外は残っているものまでその状態は千差万別。
 その肉が、その骨が、NPCモンスターを呼び寄せる竪琴の力で集い形を成していく。

「おい龍(ドラゴン)がいっぞ!高揚(かっけ)ぇなぁ!」
「黒い鎧(アーマー)つけてるガキがいるぜ、厨二病(ししゅんき)かぁ!?だが恐怖(おっか)ねぇ・・・。」
「あっちには天馬(ペガサス)だぜぇ。夢物語(ファンタジー)でも始まったのかぁ!!」
「おいその天馬(ペガサス)に乗ってる姉ちゃん!美麗(マブ)いねぇ~、乱交(あそ)んでかない?」

 ざわざわと騒ぐ外連味のある言葉遣い。
 覇王のような恐怖感とはまた別の、関わってはいけない生々しい嫌な予感が2人の若人を青ざめさせた。
 その言葉は、飛翔するサファイア・ペガサスの足元にある。骸の散らばる血だまりから聞こえてきた。

 NPCモンスターというものは、ゾンビのような者たちだって含まれる。
 首なしの死体がそのまま起き上がり、むき出しになった骨が寄り集まり。ひき肉になった者たちがずるずるはい回り人型に固まっていく。

 正確な名前を言うなら、がいこつ、あるいはくさったしたい。そう呼ばれるモンスターたち。
 そうとも知らない宝太郎たちは、嫌悪と共に彼らを極道ゾンビと名付けた。
 知性があるのかないのか叫びながら頭上を飛ぶペガサスを睨む……うち数体は明らかに蘭子に下卑た視線を向けていた。

「いいかぁテメエら。さっきみてえに瞬殺(デオチ)かますわけにはいかねえ!
 今度こそ麻薬(ヤク)キメろ!!」
「おう!」
「……思ったんだが、死んでからも麻薬(ヤク)って効能(キ)くのか?」
「知るかよ!とにかくキメろ!」

「ねえ宝太郎さん。あの方たちはさっきから何を言っていますの???」
「分かんないけど。分かんないほうがいい奴だと思う!」
 何を言っているのか分からないが、ロクでもないことだけはわかる会話を続けながら。ゾンビたちは宝太郎たちを取り囲むように集まってくる。
 飛翔するサファイア・ペガサスをつかもうと肩車をしたり、拳銃を投げつけるものまでいた。

 上空を飛んでいるサイバー・ダークネス・ドラゴンやその上にいる覇王十代の威圧感には近づきたくないのだろう。
 サファイア・ペガサスも飛んでいるとはいえその高度は2mを大きくは超えない。 
 スタジアムを避けて街中に逃げ込むことは、もはや不可能だ。
 万が一捕まっては、宝太郎と蘭子は嬲り殺しにされてしまうだろう。

「宝太郎!蘭子!サイバー・ドラゴンたちからドロップしていたカードを使え!
 最高速度でスタジアムに突っ込む!そこでこいつらを撒くんだ!」

 ”最悪”を想定したサファイア・ペガサスの行動は早かった。
 言われるがままカードを取り出した2人だが、起動するのにわずかな躊躇いがあった。
 サファイア・ペガサスの言う通りにカードを使った場合、サファイア・ペガサスは死亡する。
 NPCだという理屈は分かっていても、使い捨てにする選択にはどうしても躊躇いがあったが。
 その行動をせかしたのは他でもない、サファイア・ペガサスだった。

「宝太郎にも言ったはずだ!私たちはあくまでNPC!
 皆を守るためにも、友との再会のためにも!君たちは生きねばならない!違うか!」
「……違わない!」「……違いません!」
 逡巡の末、少年少女は天馬の問いに答え。サイバー・ドラゴンからドロップし秘密裏に蘭子が回収していた魔法カードを起動した。

「永続魔法!機械仕掛の夜-クロック・ワーク・ナイト-!」
 蘭子の発動したカードがフィールド全体に適用される。
 足元で蠢く極道ゾンビたちの体がブリキや鉄を思わせる色合いに変化していき、「なんだぁ!俺らの体が機械(ロボ)になってんぞぉ!?」と知能の低い叫びをあげていた。
 その効果は、フィールド上のモンスター全てを機械族に変更し、自分フィールドのモンスターは攻撃力500アップ、相手フィールドは500ダウンという効果だ。
 その効果はサファイア・ペガサスにも適用されている。
 純白の天馬の姿は宝石でコーティングされたような堅固なものへと変化していく。

「速攻魔法発動!リミッター解除!!」
 間髪入れずに宝太郎が取り出した、速攻魔法。
 クロック・ワーク・ナイトの効果で機械族となっていたサファイア・ペガサスの速度が急速に上昇し、鋭い刃のように研がれた翼がびゅんと風を切って進む。
 リミッター解除の効果を受けたモンスターの攻撃力は、倍になる。
 クロック・ワーク・ナイトの上昇値を含め、今のサファイアペガサスの攻撃力は通常の2.5倍を超えていた。

 攻撃力が上がるということ。
 それはつまり大地をかける筋力の上昇であり
 風を切る翼の強度の上昇であり。
 駆け抜ける速度の上昇であり。

「うおぉぉぉ!!!!」
 咆哮と共に自動ドアのガラスを突き破り、ガラスの雪が降る中2人の本物と1匹の贋作がスタジアムに突入する。
 その光景を、一ノ瀬宝太郎と華鳥蘭子は忘れる事は無いだろう。
 それは一匹の贋作が見せる、最高の輝きであった。

055:悲しみが終わる場所とはどこか 投下順 056:more<STRONGLY/ケモノミチ
047:Brave Souls ─戦わなければ生き残れない─ 時系列順
019:Reweave 一ノ瀬宝太郎
華鳥蘭子
覇王十代
048:HIGH VOLTAGE ザギ
天川薫子
邪樹右龍
035:■を為す女ー救いがないほど深く 鬼方カヨコ
セレブロ

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