覇王の拳が振るわれる度に潰れた頭が宙を舞う。
痛みに顔をしかめながらも放たれるストライクガンダムのビームライフルが的確に胴体を撃ち抜く。
ホシノが盾で殴り飛ばした個体がアズールの刃に貫かれ、銃撃にはシェフィの作る氷の壁が防ぐ。
ボスローチの大剣オールオーバー相手に同じ大剣で切り結ぶジーク。
スコーピオンロードのブーメラン攻撃や盾打撃による近接攻撃を柱刀骸街で弾きながら近接戦を展開する学郎。
それぞれがそれぞれの方法で目の前の脅威に対抗する中、益子薫はうごけなかった。
痛みに顔をしかめながらも放たれるストライクガンダムのビームライフルが的確に胴体を撃ち抜く。
ホシノが盾で殴り飛ばした個体がアズールの刃に貫かれ、銃撃にはシェフィの作る氷の壁が防ぐ。
ボスローチの大剣オールオーバー相手に同じ大剣で切り結ぶジーク。
スコーピオンロードのブーメラン攻撃や盾打撃による近接攻撃を柱刀骸街で弾きながら近接戦を展開する学郎。
それぞれがそれぞれの方法で目の前の脅威に対抗する中、益子薫はうごけなかった。
「カオル!だいじょうぶ、だいじょうぶだから!」
シェフィが造った氷の防壁の中から出られない。
遠距離攻撃に終始するディアッカと共にマークツヴォルフで共に援護する事すら出来ないでいた。
現状は最悪だ。
宇蟲王の居る戦場であるというのももちろんそうだが、この状況があの時の、何もできずに自分だけ生き残った数時間前の再現だからだ。
遠距離攻撃に終始するディアッカと共にマークツヴォルフで共に援護する事すら出来ないでいた。
現状は最悪だ。
宇蟲王の居る戦場であるというのももちろんそうだが、この状況があの時の、何もできずに自分だけ生き残った数時間前の再現だからだ。
(動け……動けよっ!頼むから動いてくれよ!
これ以上駄目だろうが!どうにかしてあいつを倒さないとロロたちの似の野間いだろうがよぉ!)
(動くな動くなうごくなうごくな。
勝てる勝てない以前の問題だ死にたくない死にたくないいやだいやだ吐き気がする吐き気がする)
これ以上駄目だろうが!どうにかしてあいつを倒さないとロロたちの似の野間いだろうがよぉ!)
(動くな動くなうごくなうごくな。
勝てる勝てない以前の問題だ死にたくない死にたくないいやだいやだ吐き気がする吐き気がする)
最初は絶望や自分への失望がそれを乗り越えた。
だが一度安堵してしまった心は再び折れるだけの余地を取り戻している。
つまり再び絶望に打ち震えてしまえるだけの状態になっているのだ。
だが一度安堵してしまった心は再び折れるだけの余地を取り戻している。
つまり再び絶望に打ち震えてしまえるだけの状態になっているのだ。
(マズイな……流石にこの状態で非戦闘員抱えたまま飛び出しても多分速攻で背中から斬られるだけだ)
ディアッカはマントを千切って止血しただけの左腕の鈍痛をこらえながらも冷静に思考を巡らせる。
非情に残念ながらこの場で宇蟲王を倒して勝つことは不可能だ。
唯一あの破壊の嵐に真正面からぶつかれる豊臣秀吉も疲労を無視できなくなっている様子だし、他の面子も見事に火力不足。
そもそもルルーシュの持つアークゼロやユージオの持つゼロツ―級の出力があってはじめて対抗できるレベルなのでない物ねだりもいいところなのだが。
非情に残念ながらこの場で宇蟲王を倒して勝つことは不可能だ。
唯一あの破壊の嵐に真正面からぶつかれる豊臣秀吉も疲労を無視できなくなっている様子だし、他の面子も見事に火力不足。
そもそもルルーシュの持つアークゼロやユージオの持つゼロツ―級の出力があってはじめて対抗できるレベルなのでない物ねだりもいいところなのだが。
「チクショウ……結局こんなことしか思いつかねえ!
おいチビ3号!そいつのことしばらく頼んだぞ!」
おいチビ3号!そいつのことしばらく頼んだぞ!」
氷のバリケードを飛び出したディアッカは真っ先に学郎とジークの所に向かった。
「なあ、お前ら!
どっちかここからどうにか大人数連れて逃げれる方法持ってないか?」
どっちかここからどうにか大人数連れて逃げれる方法持ってないか?」
「えっと、ディアッカさんでしたか?
すいません、俺の手持ちじゃ無理です!」
すいません、俺の手持ちじゃ無理です!」
「互いに引き合うような状態に出来るのならあるが……一体何をするつもりだ?」
「俺が一人残ってここに居る全員の相手をする。
ストライクのとっておきは対多数最強だからな。残るなら俺が適任だ」
ストライクのとっておきは対多数最強だからな。残るなら俺が適任だ」
「そんな無茶な!」
「無茶でも何でもやるしかねえだろ!
このままだと確実に殲滅されるぞ!」
このままだと確実に殲滅されるぞ!」
「だが!」
「だがもクソもねえだろ!
本当に全員あの赤いのに殺される前にやるしかない!」
本当に全員あの赤いのに殺される前にやるしかない!」
そう言ってディアッカはビームライフルを撃ちながら再び氷のバリケードに戻って行った。
「……学郎、少しだけこの場を頼む」
「ジークさん?まさか……」
「彼は俺たちに譲ると決めた。
ならばもう、止めれないだろう」
ならばもう、止めれないだろう」
そう言ってジークは自分の心臓に手を当てながら言った。
「ディアッカ!」
「大丈夫だったかチビ共?」
「なにか、あったの?」
「たく……ガキってのは鋭いな。
シェフィ、お前を未来のヒーローと見込んで頼みがある」
シェフィ、お前を未来のヒーローと見込んで頼みがある」
「なに!?」
「このチビ2号と、あと100%荒れるだろうチビ1号のことを頼む」
「おい……それって」
「なんだチビ2号、こっちの声聞こえるだけの余裕あったのかよ」
「ふざけんなよ。なんだよその遺言みたいなの!
お前、まさか……死ぬつもりか!!?」
お前、まさか……死ぬつもりか!!?」
薫は縋りつく様にストライクに詰め寄った。
「オレも、オレも残る!残してくれ!」
「馬鹿言うんじゃねえよ。
なんのために俺が貧乏くじ引いてやろうとしてると思ってやがる」
なんのために俺が貧乏くじ引いてやろうとしてると思ってやがる」
「お前が死ぬ程度でどうにかなる相手じゃないんだ!!!
分かってるだろう!!?なあ!!!」
分かってるだろう!!?なあ!!!」
「いい加減にしやがれチビ2号!」
パワードスーツを解除して吹き飛ばした薫の頭に怪我をしているはずの左腕でディアッカはゲンコツを振り下ろした。
「あのなあ、俺だって好きでやる訳ないだろ?
ニコルが本物かどうかも確かめられてねえし、セミのオッサンやマシュたちとももっと話したかったし、口煩い親父やイザークたちにももう一回と言わず会いたいさ。
ラスティやミゲルたちに速すぎるって詰められるのも請け負いだし、何よりまだ俺17歳だぜ?
理屈抜きに死にたくねえよ」
ニコルが本物かどうかも確かめられてねえし、セミのオッサンやマシュたちとももっと話したかったし、口煩い親父やイザークたちにももう一回と言わず会いたいさ。
ラスティやミゲルたちに速すぎるって詰められるのも請け負いだし、何よりまだ俺17歳だぜ?
理屈抜きに死にたくねえよ」
「じゃあなんで……」
「なんでって、そりゃ腐っても俺はザフトの軍人を選んだんだ。
こうしないと、ここに居る俺がディアッカ・エルスマンじゃなくなっちまうんだよ」
こうしないと、ここに居る俺がディアッカ・エルスマンじゃなくなっちまうんだよ」
そう何時もの軽い調子で答えたディアッカは尻もちをついた薫の目の高さに屈む。
「なんだよそれ……」
「カオル、お前死にたいっつーか消えたがってただろ?
けどシェフィに安心させられちまって、それも怖くなった。
でもって、そんな自分を嫌いになってる」
けどシェフィに安心させられちまって、それも怖くなった。
でもって、そんな自分を嫌いになってる」
ズバリ言い当てられた薫の顔にどうして?とでも書いてあったかのようにディアッカは続けた。
「俺も割と最近自分見つめ直す機会あってさ。
お前とはちょっと事情違うけど、考えたんだよ。
生き残った意味ってやつを」
お前とはちょっと事情違うけど、考えたんだよ。
生き残った意味ってやつを」
今までは考えもしなかったことが起こり続けた。
その結果ナチュラルにも大切な人や大事な物があって、コーディネイターもそれは当然で、人間は素晴らしくも愚かだと知った。
その結果ナチュラルにも大切な人や大事な物があって、コーディネイターもそれは当然で、人間は素晴らしくも愚かだと知った。
「だからお前みたいな自分や自分を大切に思ってる奴を無視しちまってるバカは放っておけないんだよ」
ちゃんと泣けなきゃ、ちゃんと吐き出せなきゃ人は次に進むことが出来ない。
捕虜になった際のディアッカの行為を正当化するわけではないが、ミリアリア・ハウに殺されかけたあの経験は二人にとって必要なことだったのだろう。
それが欠けてしまっている今の薫は、ディアッカには良くない物に映っているのだろう。
捕虜になった際のディアッカの行為を正当化するわけではないが、ミリアリア・ハウに殺されかけたあの経験は二人にとって必要なことだったのだろう。
それが欠けてしまっている今の薫は、ディアッカには良くない物に映っているのだろう。
「ざけんなよ……オレはッ!
オレはもう誰にも死んでほしくないんだよ!
お前だって死にたくない!誰だって死にたくない!
でも、でも……どうして誰にもどうにかできる力がないんだよぉ!
おかしいだろっ!オレたちが、なにしたってんだよ……」
オレはもう誰にも死んでほしくないんだよ!
お前だって死にたくない!誰だって死にたくない!
でも、でも……どうして誰にもどうにかできる力がないんだよぉ!
おかしいだろっ!オレたちが、なにしたってんだよ……」
「たく、そのチビっちゃい身体で担い過ぎだ」
ぐずぐずと泣きながらまた蹲ってしまった薫の頭をくしゃくしゃと撫でるディアッカ。
「短い付き合いながらお前がめんどくさいチビなのは十分以上に分かっちまったからさ。
もう何言っても重荷になっちまいそうだけど、お前らは俺が命張って守るだけのやつらだ。
マイ・ヤナセとかにとってもきっと。
だからもう俺なんかとか言うなよ。
これから命張る俺がバカみたいじゃねえか」
もう何言っても重荷になっちまいそうだけど、お前らは俺が命張って守るだけのやつらだ。
マイ・ヤナセとかにとってもきっと。
だからもう俺なんかとか言うなよ。
これから命張る俺がバカみたいじゃねえか」
「ディアッカ……」
氷のバリケードが破壊される。
変身解除されたアズールとどうにか盾を構えて直撃は防いだが気絶したホシノが吹き飛ばされてきた。
変身解除されたアズールとどうにか盾を構えて直撃は防いだが気絶したホシノが吹き飛ばされてきた。
「アズール!ホシノ!」
「あ……」
「どうやら潮時みたいだな」
遂に大きく下がらされた秀吉、そしてジークと学郎も下がってきた。
「準備は?」
「……残る一人以外がこのワッペンを着ければ準備が終わる」
「ジークよ、まさか策とは、我に背を見せ逃げろということか?」
「悪いけど筋肉達磨のオッサン、この期に及んで議論なんかしてやらないぜ」
ただ一人前に出るディアッカ。
令呪を解放し、ストライクガンダムの起動鍵を構える。
それも二画だ。
一つはパワードスーツに、もう一つはディアッカ自身に使う。
令呪を解放し、ストライクガンダムの起動鍵を構える。
それも二画だ。
一つはパワードスーツに、もう一つはディアッカ自身に使う。
「ディアッカ・エルスマン!
パーフェクトストライクガンダム、発進!」
パーフェクトストライクガンダム、発進!」
エール、ソード、そしてランチャー。
三大ストライカーパックの特性を併せ持つフル装備のストライクガンダムをディアッカは装着した。
三大ストライカーパックの特性を併せ持つフル装備のストライクガンダムをディアッカは装着した。
「まさか宇蟲王ともあろう者が挑戦者を無視するなんて無粋なことをしないよな!」
ストライクのカメラ越しに宇蟲王の眉間がピクリと動くのが分かった。
理由は何であれ、ターゲットはこちらに映った。
後は仲間が上手くやるだけ。
理由は何であれ、ターゲットはこちらに映った。
後は仲間が上手くやるだけ。
「すまないディアッカ。
うてな、君たちのアイデアを借りる!」
うてな、君たちのアイデアを借りる!」
再び西洋大剣に変形した斬魄刀に令呪の輝きを宿す。
行使する力は、当然彼の英雄が誇る最大火力に他ならない。
行使する力は、当然彼の英雄が誇る最大火力に他ならない。
「――幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)!!」
本来は邪悪なる竜を落陽へと至らせる一撃だが、今回は切っ先を地面に向けてエネルギーを放出し、ジェット噴射の要領で使う。
止めようと駆けつけて来たボスローチとスコーピオンロードを爆散させながらジークの身体は宙へと撃ちあがり、彼の最後の支給品、N・Sワッペンの磁力に惹かれた残る全員がそれに続く様に撃ちあがる。
当然宇蟲王はそれにミームアスランに使ったのと同じ光刃を放つが、アグニの業火がそれを阻んだ。
続けて放たれた二撃目でパーフェクトストライクと宇蟲王の直線状に居たすべてのサナギムが爆散する。
止めようと駆けつけて来たボスローチとスコーピオンロードを爆散させながらジークの身体は宙へと撃ちあがり、彼の最後の支給品、N・Sワッペンの磁力に惹かれた残る全員がそれに続く様に撃ちあがる。
当然宇蟲王はそれにミームアスランに使ったのと同じ光刃を放つが、アグニの業火がそれを阻んだ。
続けて放たれた二撃目でパーフェクトストライクと宇蟲王の直線状に居たすべてのサナギムが爆散する。
「無駄な足掻きを!」
「そいつはどうかな!?」
まだまだ大量にいるサナギムにうんざりしながらアグニを撃ち続け、事実上の弾倉である予備バッテリーを使い切った為、デッドウェイトになったアグニをパージして対艦刀を引き抜く。
(ナチュラルのムウのオッサンにも出来たんだ。
赤服の俺が出来ない道理はないぜ!)
赤服の俺が出来ない道理はないぜ!)
頭部と肩部の牽制バルカンを撃ちながら敵に肉薄する。
「近接はイザークとアスランの仕事なんだけどなぁ!」
刃を振るう。
頭や道が斬り飛ばされたサナギムが宙を舞う。
肩部に装着されたビームブーメランを投げる。
途中で撃ち落とされてしまったが、それなりの数を倒せたので構わない。
頭や道が斬り飛ばされたサナギムが宙を舞う。
肩部に装着されたビームブーメランを投げる。
途中で撃ち落とされてしまったが、それなりの数を倒せたので構わない。
「こんのおおおおおおーーー!!!」
左小楯に内蔵されたロケットアンカーを放つ。
サナギムのこめかみ部分をつかんで思い切り振り回す。
抉られた左手で振るう都合上とんでもない激痛が襲うが関係ない。
サナギムのこめかみ部分をつかんで思い切り振り回す。
抉られた左手で振るう都合上とんでもない激痛が襲うが関係ない。
「これでラストォ!」
アンカーで拘束し、まとめたサナギムを纏めて対艦刀で刺し抜く。
これでサナギムはほぼ全滅。
これでサナギムはほぼ全滅。
「残りはこいつでぇえええ!」
令呪使用により復活したエールストライカーのビームサーベルを二本引き抜き、デッドウェイトになった背部ユニット全てをパージ。
まっすぐに宇蟲王に走り出す。
そうすれば残るサナギムは王を守ろうと勝手に集まって来る。
それを斬って斬って斬り倒し迫る。
まっすぐに宇蟲王に走り出す。
そうすれば残るサナギムは王を守ろうと勝手に集まって来る。
それを斬って斬って斬り倒し迫る。
「こんのおおおおおおおおお!!!!!!!」
「その程度か」
オージャカリバーZEROの金色の刃がストライクの装甲を袈裟に斬り裂いた。
そうなるのが当然化のように装甲は裂け、皮膚は切れ、骨は断たれて鮮血が噴出した。
そうなるのが当然化のように装甲は裂け、皮膚は切れ、骨は断たれて鮮血が噴出した。
「使える令呪全てを使ってその程度の貴様ごときが宇蟲王ギラに挑む資格など……」
ディアクティブモードになって膝をつくストライクガンダムの首を跳ねようとも一歩近づく宇蟲王。
ストライクが僅かに顔を上げる。
ストライクが僅かに顔を上げる。
(その薄着同然の装甲を最期の最期まで維持して令呪の効力時間まで生き残ろうというハラか?浅ましい……)
それは平時なら何の影響もない一瞬の無駄な思考だった。
だが宇蟲王と言えど、今このゲームにおいては少なからずバグスターウイルスによって弱体化している。
本来なら等身大のMS、それも使い慣れたバスターガンダムに乗れていたとしても、ディアッカ・エルスマンが宇蟲王ギラにとってわき見運転のついでに殺せる程度の存在でしかないのは変わらない。
だが宇蟲王と言えど、今このゲームにおいては少なからずバグスターウイルスによって弱体化している。
本来なら等身大のMS、それも使い慣れたバスターガンダムに乗れていたとしても、ディアッカ・エルスマンが宇蟲王ギラにとってわき見運転のついでに殺せる程度の存在でしかないのは変わらない。
だが、そのわずかな隙は最期の意地を挟み込む程度の余地にはなる。
「っ!」
慌てて踏み込んだ脚をひっこめるがもう遅い。
気合一つと令呪で強引に保持したストライクガンダムとその代名詞、アーマーシュナイダーが宇蟲王ギラの服を斬り、脛に僅かなひっかき傷をつけた。
気合一つと令呪で強引に保持したストライクガンダムとその代名詞、アーマーシュナイダーが宇蟲王ギラの服を斬り、脛に僅かなひっかき傷をつけた。
「──────へっ」
ストライクガンダムのパワードスーツが解除される。
遂に令呪の効力も身体を支える力も尽きたディアッカは力なく笑いながら地面に倒れ伏した。
遂に令呪の効力も身体を支える力も尽きたディアッカは力なく笑いながら地面に倒れ伏した。
【ディアッカ・エルスマン@機動戦士ガンダムSEED 死亡】
「……。」
ディアッカの死体を見下ろす宇蟲王の顔は、強いて言えば憤怒であった。
だがただの憤怒ではない。
下手をすれば羂索たちに感じている物をはるかに上回る特級の憤怒だ。
宇蟲王にとって歩けば勝手に死ぬ程度の命が最期のあがきでこの脚に刃を突き立てたのだ。
許せない。許しておけるはずがない。
今直ぐに出身惑星諸共破壊しなければ気が済まない。
だが、この男は戦士なのだ。
戦士を前に、戦いの場で芥子粒程度の誤差とは言え、相手の戦力を見誤ったのは他でもない宇蟲王ギラだ。
ここでその事を棚に上げて怒り狂っては宇宙唯一の王である宇蟲王の沽券にかかわるのだ
だがただの憤怒ではない。
下手をすれば羂索たちに感じている物をはるかに上回る特級の憤怒だ。
宇蟲王にとって歩けば勝手に死ぬ程度の命が最期のあがきでこの脚に刃を突き立てたのだ。
許せない。許しておけるはずがない。
今直ぐに出身惑星諸共破壊しなければ気が済まない。
だが、この男は戦士なのだ。
戦士を前に、戦いの場で芥子粒程度の誤差とは言え、相手の戦力を見誤ったのは他でもない宇蟲王ギラだ。
ここでその事を棚に上げて怒り狂っては宇宙唯一の王である宇蟲王の沽券にかかわるのだ
「おい」
地獄から絞り出したような声で後ろに話しかけると、既に昆虫型のNPCモンスターが集まっていた。
高圧電流を操るレディバグファンガイア、人間を溶かす猛毒を持つツチノコのト稀ヅ、広い視界と鈍器のような左手が特徴のスネイルオルフェノク、そして30体程の兵隊アリアマゾンだ。
・・
「……この小石の死体に群がる雑魚を掃除しておけ」
高圧電流を操るレディバグファンガイア、人間を溶かす猛毒を持つツチノコのト稀ヅ、広い視界と鈍器のような左手が特徴のスネイルオルフェノク、そして30体程の兵隊アリアマゾンだ。
・・
「……この小石の死体に群がる雑魚を掃除しておけ」
そう言って宇蟲王ギラは振り返りもせず去って行った。
【エリアC-9/アビドス高校校庭/9月2日午前11時10分】
【宇蟲王ギラ@王様戦隊キングオージャー】
状態:疲労(中)、ダメージ(小)、脛に引っかき傷
トランクスへの怒りと期待、???(大)、人間態
服装:王の装い
装備:オージャカリバーZERO@王様戦隊キングオージャー
令呪:残り三画
道具:ユウキの剣@プリンセスコネクト!Re:Dive、ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:塵芥ども悉く捻り潰し最後の勝者となる。
01:青い戦士(トランクス)を敵と認め殺す。
02:他の雑魚共は殲滅する。
03:別次元の自分も殺す。ギラという名の王は一人でいい。
04:最後の勝者の証を得たらゴミ(羂索)とカス(クルーゼ)とチリ(茅場)も片付ける。
05:下僕共など歩けば幾らでも付いて来るだろう。
06:所詮赤い王も逃げ蟲。
やはり期待できるのは青い戦士ぐらいか。
07:……小石風情が
参戦時期:ヤンマたちを処刑しようとしてキョウリュウレッドと戦闘になった直後。
備考
※あらゆる昆虫生命体を支配する力はある程度制限されていますが、発動自体は問題なく行えます。
※宇蟲王の転移能力で短距離であればワープ可能です。
距離や回数には制限があります。
※アビドス高校のディアッカの死体の周辺に配下を待機させました。
※ディアッカの死体はストライクガンダムの起動鍵@機動戦士ガンダムSEED、ディアッカのホットライン、私服、錬金アカデミーの制服(黒)@仮面ライダーガッチャード、簡易救急キット@オリジナルを持ったままです。
状態:疲労(中)、ダメージ(小)、脛に引っかき傷
トランクスへの怒りと期待、???(大)、人間態
服装:王の装い
装備:オージャカリバーZERO@王様戦隊キングオージャー
令呪:残り三画
道具:ユウキの剣@プリンセスコネクト!Re:Dive、ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:塵芥ども悉く捻り潰し最後の勝者となる。
01:青い戦士(トランクス)を敵と認め殺す。
02:他の雑魚共は殲滅する。
03:別次元の自分も殺す。ギラという名の王は一人でいい。
04:最後の勝者の証を得たらゴミ(羂索)とカス(クルーゼ)とチリ(茅場)も片付ける。
05:下僕共など歩けば幾らでも付いて来るだろう。
06:所詮赤い王も逃げ蟲。
やはり期待できるのは青い戦士ぐらいか。
07:……小石風情が
参戦時期:ヤンマたちを処刑しようとしてキョウリュウレッドと戦闘になった直後。
備考
※あらゆる昆虫生命体を支配する力はある程度制限されていますが、発動自体は問題なく行えます。
※宇蟲王の転移能力で短距離であればワープ可能です。
距離や回数には制限があります。
※アビドス高校のディアッカの死体の周辺に配下を待機させました。
※ディアッカの死体はストライクガンダムの起動鍵@機動戦士ガンダムSEED、ディアッカのホットライン、私服、錬金アカデミーの制服(黒)@仮面ライダーガッチャード、簡易救急キット@オリジナルを持ったままです。
- ボスローチ@仮面ライダーディケイド
…ディエンドの世界にて、14の配下として人間を取り締まる怪人の一種。
その名の通りダークローチの行動隊長としての役割を与えられており、仮面ライダー剣の世界で言う所のスペードのAやKのアンデッドとよく似た姿と同形状の武器を持つ。
その名の通りダークローチの行動隊長としての役割を与えられており、仮面ライダー剣の世界で言う所のスペードのAやKのアンデッドとよく似た姿と同形状の武器を持つ。
- スコーピオンロード@仮面ライダーアギト
…冥府の斧と盾を装備した蠍型超越生命体。
頭部の触手にある毒針をターゲットに突き刺し体内に注入した金属片から体温を奪いつくして凍死させる。
頭部の触手にある毒針をターゲットに突き刺し体内に注入した金属片から体温を奪いつくして凍死させる。
- ミューズィックのマズアータ@天装戦隊ゴセイジャー
…宇宙虐滅軍団ウォースターに所属する戦士。
トッケリク星出身。
胸部の怪音波を発する羽と両腕のシンバルから光輪を放つ。
人間が爆音に苦しみ、のたうち回るのを楽しむ。
トッケリク星出身。
胸部の怪音波を発する羽と両腕のシンバルから光輪を放つ。
人間が爆音に苦しみ、のたうち回るのを楽しむ。
- サナギム@王様戦隊キングオージャー
…さなぎの特性を備えた地帝国バグナラクの下級戦闘員。
シャベルと銃が一体化したような武器を持っており、たまに片言程度なら人語を話せる個体もいる。
シャベルと銃が一体化したような武器を持っており、たまに片言程度なら人語を話せる個体もいる。
- レディバグファンガイア@仮面ライダーキバ
…テントウムシの特徴とコンドルの意匠を持つファンガイア。
120万ボルトの高圧電流とホバリング飛行を得意とする。
120万ボルトの高圧電流とホバリング飛行を得意とする。
- ツチノコのト稀ヅ@天装戦隊ゴセイジャー
…地球犠獄集団幽魔獣の一員。
ツチノコ伝説の正体とされており、蛇とダンゴムシの特性を持つ。
人間を溶かすヘドロ状の猛毒と戦車形態が武器。
ツチノコ伝説の正体とされており、蛇とダンゴムシの特性を持つ。
人間を溶かすヘドロ状の猛毒と戦車形態が武器。
- スネイルオルフェノク@仮面ライダー555
…カタツムリの特性を持つオルフェノク。
別に何か特殊な能力はなく、ただただ広い視野と発達した左腕を持つだけのオルフェノク。
別に何か特殊な能力はなく、ただただ広い視野と発達した左腕を持つだけのオルフェノク。
- 兵隊アリアマゾン@仮面ライダーアマゾンズ
…Eランクアマゾンの一種で、硬質化した表皮と口の牙が武器。
動きは鈍いし頭も良くない。
挙句動きも鈍く戦闘能力に長けた人間にも倒せるほど弱い。
しかしそれを補う様に兎に角数が多い。
動きは鈍いし頭も良くない。
挙句動きも鈍く戦闘能力に長けた人間にも倒せるほど弱い。
しかしそれを補う様に兎に角数が多い。
067:俺がいる-お前じゃねえ座ってろ- | 投下順 | 067:俺がいる-プロヒーロー 益子薫の負けっぷり- |
時系列順 | ||
益子薫 | ||
小鳥遊ホシノ | ||
ディアッカ・エルスマン | ||
水神小夜 | ||
シェフィ | ||
宇蟲王ギラ | ||
豊臣秀吉 | ||
夜島学郎 | ||
ジーク | ||
ミームアスラン |