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  • 真贋バトルロワイヤル
  • 俺がいる-お前じゃねえ座ってろ-

真贋バトルロワイヤル

俺がいる-お前じゃねえ座ってろ-

最終更新:2025年04月17日 22:47

sinjitsurowa

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だれでも歓迎! 編集
益子薫を介抱する。
アビドス高校内部を探索する。
このどちらもこなさなければならない。
これは小鳥遊ホシノとディアッカ・エルスマンの共通見解だが、どちらがアビドス高校の内部を探索するかと言う事で少しばかり揉めた。
アビドスのことは誰よりも自分が詳しいと譲らないホシノだったが、最終的には『チビ二号も女なんだから手当とは言え俺がやったらまずいことも多いだろ』という至極真っ当なディアッカの意見に折れる形でホシノが薫と共に残った。

「で、探索とは言ったが……堂々とハジキが置いてあるぐらいで意外と普通のスクールだな」

道中見つけた防災バックを回収しながらディアッカは適当にアビドス高校内を見て回っていた。

(拍子抜けするぐらいなにも無い……ここでは戦闘行為がご法度なのか?
いや、だとしたらあのクソメビウスがそこらをうろうろしているのは変だな。
普通に戦闘しといて直撃がありそうな場所に核心に迫れるような物はないって言ってるようなもんじゃねえか。
だったらなんで態々アビドス生徒会長なんて脳味噌女は口走ったんだ?
ミスリードか、それともなにか見落としがあったか?)

等と思いながら歩いているとホシノから絶対に確認するように頼まれていたアビドス廃校対策委員会の部屋に辿り着いた。
念のためにストライカーパック無しのストライクを装着し、アーマーシュナイダーを構えながら室内に入る。
相変わらず9億の借金とテーブルに無造作に置かれた銃火器に目をつぶればなんてことない。
プラントでも地球でも一定以上に裕福な国ならどこででも見かける普段授業で使わないタイプの教室だ。
入って右手にホワイトボード、左手に備品棚、正面には会議用の机、奥の窓には座った時に外を向く形になる様に机といすが配置されている。

(学校か……思えば同期も随分減っちまったな)

それは人にとっては輝かしい青春の象徴、或いは忌むべき過ちや地獄の象徴。
ディアッカにとっては、そう悪い記憶ではない。
イザークが、アスランが、ニコルが、ラスティが、ミゲルが居て自分たちの命と権利と財産とを奪いに来る悪しきナチュラルたちに思い知らせてやるのだと互いを時に励まし、煽り合いながら切磋琢磨した場所だったのだから。

(あのチビ共が普通に学生やってる姿は初対面が初対面のせいで全くイメージできねぇけど。ん?)

等と考えながら部屋を探っていると微かな足音が聞こえて来た。
恐らく二人、足取りから考えるにそれなりに警戒しながら進んでいるようだ。

(エールに切り替えるか?
いや、こんな狭い中ではストライカーパックは邪魔にしかならねぇ。
このまま……いや、もし来たのがセリカとかだったら後でチビ1号に文句言われんな)

ガコン!と魔戒騎士の鎧が解除のような音と共にストライクガンダムが解除される。
ディアッカは壁立てかけてあったアサルトライフルを手に取り弾を込め、入口に向けて構えた。

「居るんだろう?入って来いよ。
事と次第によっちゃあ再起不能になってもらうが、その気がないなら武器を捨ててやってもいい!」

一瞬、静寂の後、部屋に二人の青い髪の少女が入ってきた。

────

水神小夜にとって教室は、今となってはどちらとも言えない場所になっていた。
同じトレスマジアである花菱はるかや天川薫子、そして特殊な力を持っていないはずなのにこの殺し合いに巻き込まれた柊うてなたちとの毎日を思い出す一方で、マイ=ラッセルハートの記憶改ざんにより割り込まれた偽りの幼少期の記憶……小学校で『マイ先生』にとても良くしてもらったという記憶がどうしても想起されるのだ。

(マイさんとは何でこんなことをしたのかちゃんと一度話したい。
……勿論シェフィちゃんに左虎さんが居ないところで)

ザラサリキエルの死告邪眼は確かに異能力を解除するモノだ。
しかし小夜への影響は偽の記憶と本当の記憶の区別がつく様になり、封印されていた記憶が復活するという形で発揮された。
そのおかげで洗脳から復帰した直後にしては冷静な判断力を持ったまま行動が出来ている。

(それにマイさんにこのバトルロワイヤルのルールを植え付けられたお陰でもう迷う事もない)

マイは羂索に説明を受けた時の記憶を多少加工して小夜に与える形でルールを理解させようで、小夜には確かに『羂索が自分の身体である梔子ユメをアビドス生徒会長だと言った』という記憶を有している。
その為、この場所に何があるにせよ、人が集まると確信した小夜は本音を言えば今すぐ移動したかった。
だが洗脳から脱したとはいえ、こんがらがった頭のまま動き回りたくなかったのと、シェフィを一度落ち着かせたかったので一時間近く休憩と情報を整理する時間に使い、それが終わると本当に今更ながら服がボロボロなことに気付き、着替えを探すのでさらに時間をかけてしまった。
そんな事情があって氷の2人組はアビドスに留まっていたのだ。

「随分と目に良い格好してるな」

ヘイローが頭に浮かんでないのを確認したディアッカはアサルトライフルを構えたままつい思ったままを口にした。
小夜の服装が校内のどこかで見つけたらしいアビドス高校指定のブルマタイプの体操着だったからだ。

「───ッ!これしかなかったんだから仕方ないでしょう!?」

「?」

羞恥心は感じてたらしく、思わず下半身を抑えるアズール。
シェフィは良く分かっていないのか首を傾げる。

「悪かったからそう睨むなよ。ほら」

そう言ってディアッカは銃を捨て、背負っていたリュックをシェフィに差し出した。

「え?」

「言ったろ?その気がないなら武器は捨ててやるって」

困惑しながらも武器と荷物を受け取る二人。
小夜はいつでも変身できるように構えながらさらに問う。

「あなたは、この殺し合いに逆らう気なの?」

「ああ。俺もクルーゼ隊長に一言言ってやりたいしな」

「クルーゼ隊長って……」

「あのかめんのこわいひと?」

「色々と事情が複雑なんだけど、一言で言うと元上官だ」

「そのいろいろな事情も含めて、話してくれますか?」

「当然だな。
仲間と途中で拾った怪我人が下の階で待ってるから、そっちで話す」

────

夢を見ていた。
皆が居る夢だ。
見覚えのある長船のどこかの教室での光景。
可奈美がまた好きだったアニメガ打ち切りになったとぼやいていて、それを姫和が夜更かししなくてよくなったなと斬り捨てて、その様子を少し離れたところで舞衣と沙耶香が見守っていて、遅れて入ってきたエレンが騒ぎ出して……そんなありえなくなってしまった日常。
壊した者が居るとすれば、それはきっと……

「似合ってるじゃねえか」

「ん……」

女子高の筈の長船でめったに聞こえない男性の声に顔を上げると、見知らぬ4人の少年少女がそこに居た。

「お、起きたなチビ2号。ちょっとは休めたか?」

「……確か、ディアッカだったか?ここは?」

「アビドス高校の中だよ。
本当だったら保健室まで行った方がよかったんだろうけど、医療キットは手持ちにあったからさ。
床に転がしちゃってごめんね?」

ホシノに言われて今まで寝ころんでいた場所を見ると、確かに自分は寝袋が敷かれただけの床に寝かされていた。

「そっちの2人は?」

次いで薫は見慣れぬ青い制服……ディアッカに支給されてから今までリュックの肥やしになっていた錬金アカデミーの制服に着替えた小夜とシェフィは見る。

「青いマントの方がサヨ、チビ三号がシェフィだ」

「水神小夜です」

「シェフィ!よろしくね、カオル」

「そっか……そいつらから聞いてるかもだけど、お前らも宇蟲王やジンガたちに気を付けろよ。
じゃあな」

そう言って薫は足元のッデイパックを掴んで部屋を出ようとする。

「おいおい余韻もクソもねえな」

それより早くディアッカはソードストライクガンダムを装着し、ロケットアンカーで薫のデイパックを引っ手繰る。

「返せよ。寝かしてくれた礼なら後でいくらでも……」

「これでも軍属なんでな。
今のテメェみたいな面の奴が出撃して帰ってきたところ観たことないから言ってんだよ。
しばらく休んでから……」

「オレはもう大丈夫だ!休めるだけ休めた!
だったらもうこれ以上ジンガや真昼……宇蟲王のせいで誰かが死ぬ前に行かないといけないんだよ!」

あまりの剣幕にホシノや小夜も動けないでいる中、ストライクの横を抜けてシェフィが一歩前に出る。

「だいじょうぶなら、なんでカオルはわらえてないの?」

こういう時は子供の言葉選びの方が的確だな、と変なところ感心しつつ、様子をうかがうディアッカ。
薫の表情は先ほどよりも酷い。
唇をかみしめ、涙が出てないのが不思議なほど沈んだ目で何かを睨んでいる。
シェフィはそのまま歩みを止めず、10センチ近く背の低い薫を自分の胸元に抱きしめた。

「もうだいじょうぶって、そういってだれかをたすけられるのはだいじょうぶなひとだけだよ」

薫は困惑しているからか、それとももっと違う理由からか、シェフィを突き飛ばす様なことはしない。

「オレは……オレは大丈夫じゃないといけないんだよ。
オレのせいで勢死んだんだあっ!
可奈美も!姫和も!ロロも!他の連中も皆!
それなのにどうして休めるんだよ!
無理だ!
戦わないと!戦ってないと!オレは……オレは舞衣たちだけでも生かしてエレンの所に返さねえとダメなんだっ!
じゃないと……じゃないと……」

「あの、マイさんって……」

「名簿の並び的に、多分マイ・ヤナセってやつのことだろ。
お前の知ってる偽先生じゃないと思うぜ」

「そうですか……」

薫が目覚めるまでの間にマイ=ラッセルハートについて聞かされ、飛び出そうとしたホシノが先ほどの薫のリュックの様にロケットアンカーで首根っこを掴まれたのは完全な余談である。
そしてそんなことがあったと感じさせない程度には冷静になったホシノがシェフィの胸元の薫に語り掛ける。

「それはそうかもしれないけど、そのマイちゃんたちはカオルちゃんが死んで喜ぶの?」

自分の方が死ねばよかったと何度思ったか分からないが、

「それは……」

「だいじょうぶ」

シェフィの言葉に顔を上げると、彼女はまるで母か姉の様な優しい笑みを浮かべていた。

「わたしたちがきたから、だいじょうぶ」

駄目だ。自分にこんな都合のいい展開は許されない。

「うぅうう……」

歯を食いしばれ。甘えるな。
楽になるのが許される瞬間はないはずだ。
死ぬまで戦ったって払拭できない罪がこの双肩にのしかかっている。
自分に、益子薫にヒーローがやって来るなんてありえない。

「あああーーーっ!
うわぁああああああーーーーーーっ!!!」

どれだけそう思っていても、彼女も10代の少女だ。
たった数時間で濃密にぶつけられた絶望をいきなり真正面から受け止められるほど丈夫ではない。
たまっていた悲しみと絶望を吐き出すように泣いた。

「シェフィちゃん……」

泣き崩れる薫を精一杯抱きしめるシェフィの姿に小夜はなんだか誇らしい気持ちを、ホシノとディアッカは少し恥ずかしい気持ちを抱いた。

(なんかいつの間にか頭数に入ってる……とか言ったら大顰蹙だよな、これ)

(あーあ。最初から放り出す気だったとか言ったらこっちが悪者かなー?)

ソードストライクを解除し、後頭部を掻くディアッカ。

「チビ3号はカッコいいな。
どっかの別の誰かに見習って欲しいぜ」

「誰の事言ってるの?」

「……どっかのチビに言い直してやろうか?」

「うるさい」

などと話していると2人の耳に空気を読まない何かが風を切り迫る音が聞こえてきた。
銃弾飛び交うキヴォトスや冥府魔導のコズミックイラの戦場では聞きなれてしまったそれなりの質量の物がかなりの速度をもって飛んでくる音だ。

「来るよ!」

「俺たちの後ろに!」

肩にかけていた盾を展開したホシノとエールストライクガンダムを装着して対ビームシールドを構えたディアッカが3人を守って立ち塞がった。
直後に窓を壁ごと破壊するレーザーの雨が殺到する。

「イミテーションとは言えよくもアビドス高校を!」

「クッソ!一体誰だ!?」

「その声はディアッカ!?!?!!
なぜ3人も身長150㎝以下の女子を侍らせている!!!
この……ロリコン野郎!!!
ミリアリアが泣いてるぞ!!!
そうゆうのはいつも読んでるエロ本程度にしておけ!!!
チャーハンで胃袋でも掴んだか!?!?!!」

煙の向こうから見えた背中に円形の何かを背負ったガンダムのシルエットが喧しく叫んだ。

「はぁっ!?誤解だ誤解!
誰がこんな起伏の無ぇチビ共に興奮すんだよ!
完全に犯罪だろうが!
俺の好みはもっと凹凸はっきりした……痛っ!痛い!
こんな時に脛蹴るなチビ1号!」

「うっさい褐色助平!」

「2人ともやってる場合じゃないですよ!
変身(トランスマジア)!」

マジアアズールに変身した小夜が飛び出ると、ディアッカもエールストライクガンダムを装着して続く。

「チビ1号は他のチビ共連れて下がれ!殿は俺とアズールが!」

「っ!──了解!」

「ま、待てよ!戦うんならオレたちも……」

「餅は餅屋!ガンダムはガンダムだよ!」

「ケンカしてないでさっさと行けチビトリオ!」

ディアッカの叫び声にホシノは盾を畳んで担ぎ、フリーになった手で薫の手を掴んで走り出す。
シェフィも薫の手をつないだままだったので3人は数珠繋ぎのようになって部屋を出て行った。

「よく見るとストライク!?!?!!
どうしてお前がストライクのパワードスーツを纏っているんだ!?!?!!
キラにイモータルジャスティスが渡されていた件と言い、議長はパイロットとガンダムを入れ替えて俺を困惑させようとしている!!!!!!!」

滅茶苦茶に喚きながらも的確に二人を狙って放たれるドラグーンの熱光線をアズールとストライクは背中合わせになって守り合いながら作戦と現状把握を始める。

「なんか妙にディアッカさんのこと知ってるかのような口調ですけど知り合いですか!?」

「聞き覚えのある声だけど言ってる事滅茶苦茶だし多分?がケツに付いてる方のアスランだ!」

「他に根拠は?」

「強いて言えば今の議長はアスランの親父のはずだ。
公の場でもねえのに自分の親父の事議長何て呼ばないだろ、普通!
俺も俺の親父の事をプライベートで議員とは呼ばねえよ」

「何ィ!?パトリック・ザラが議長だと!?!?!!
と言う事はお前はまだSEED無印の時間軸のディアッカということか!!!!!!
続編でお前は緑服だぞ!!!!!!」

「ぞ、続編?一体何の話を……」

「俺だって何がどうなってああなるのか知りてぇよ!
とにかく今はアイツをチビ共のとこに行かせないことだけ考えるぞ!
ディアッカ・エルスマン、エールストライク!発進する!」

「水神小夜、マジアアズール!行きます!」

「戦いはヒーローごっこじゃない!!!!!!
気合だけでどうにもならないことを教えてやるぞ!!!!!!
アスラン・ザラ、レジェンド出る!」

────

背後から聞こえる熱光線の破壊音と、爆発音に何度も振り返りながらも薫はホシノとシェフィに挟まれて進んでいた。

「なあ、本当にあの二人は大丈夫なのか?
今からお前だけでも行った方が……」

「カオルちゃんとシェフィちゃんだけ置いて行けって?
冗談。そんなことしたらなんで戻ってきたんだ、脳味噌までチビなのかってディアッカにおじさんが怒られちゃうよ」

「だからって逃げ回ったところでどうしよもないだろ?」

「でもカオルまだだいじょうぶじゃないよ?」

「それは……」

確かに一度安心してしまったせいか、武器を持つ手が嫌な汗で湿るのが分かる。
怖いと、嫌だと素直に思ってしまった。
心の働きとしては健康な動きだが、満足に戦えない現状に繋がってると思うとシェフィが悪くないと分かっていても恨めしい。

(とは言えこの辺りに安全な場所なんて……)

全くない。
3人はその確かな革新を抱く羽目になった。

「はぁ……はぁ……」

「カオルちゃん?」

「くるちーの?」

急に薫が胸に手を当てて蹲った。
呼吸も荒く、汗も止まらない。
視野が見たくない者を全力で追い出そうと狭まり、両足に力を籠めることすら辞める様に脳が絶叫を上げる。

「本当にどうしたの?
まさか前戦った時に変な物吸っちゃってたとか……」

「……がう。違う!奴だ……奴が!
あのバケモノが……宇蟲王がここに来てる!」

ホシノとシェフィの腕が乱雑に掴まれ地面に引っ張られた。
二人の頭上を、黒紫色の斬撃波が通り過ぎて破壊していく。
着弾先が燃料満載のドラム缶にでも引火したような大爆発を起こした。

「ふぇええ……」

「嘘でしょ……ここまで規格外なの?」

辛うじて立ち上がる事で来たホシノが観たのは、息も絶え絶えに膝をつく覇王と、覇王程度ではいいとこ腰までの高さしか届いていないと確信させるだけの圧倒的力と邪悪の体現とでも呼ぶべき宇宙の王の姿だった。

────

「まだ他にも塵芥どもが居たか」

アビドス高校の内部にもプレイヤーが居るのを確認し、心底愚かしい物に対する侮蔑を向ける宇蟲王ギラ。

「宇蟲王よ、まさかこの豊臣秀吉を無視するつもりか?」

そのわずかな間に息を整えファイティングスタイルを取り直す秀吉。
だが宇蟲王はその様子を鼻で嗤う。

「路肩の石風情がこの宇蟲王ギラを下に見るのも大概にしろ。
貴様以下の価値しか持たぬ者などこの俺が直接手を下す必要もない」

彼が合図を出すと、その背後から4体の怪人が出現する。
千鳥を持たせたバタフライオルフェノク、スペードのAやKのアンデッドとよく似た姿と同形状の武器を持つボスローチ、冥府の斧と盾を装備した使徒スコーピオンロード、トッケリク星出身のミューズィックのマズアータ。
遍く昆虫生命体を支配する能力で呼び寄せたNPCモンスターたちだ。

「石ころ以外の雑魚を掃除しろ」

王命を受けた怪人たちはアビドス高校の内部に向かって走り出す。

「行かせない!」

「学郎!」

秀吉に宇蟲王が敵意を向けている間とNPCモンスターが集結する間に息を整えた学郎とジークが走り出すが、それを見越してマズアータが胸部の羽を激しく振動させて無茶苦茶な怪騒音を発生させ、ひるんだすきに両腕のシンバルの意匠から光線弾を発射した。
遮二無二とんで避ける学郎だったが、結局マズアータたち宇蟲王の配下を止めることは出来なかった。

「大丈夫か?」

「はいっ……でも、耳がっ!」

耳を塞ぎながらどうにか転がって避けるも、音波攻撃に巻き込まれるどころかむしろ戦意を向上させて3体の怪人がそれぞれの獲物を狙って進み始める。

「これしきの雑音で我が覇道への歩みは止まらん!」

「貴様だけで何ができる?」

オージャカリバーZEROと覇王の拳が火花を散らす。
護星天使すら膝をつく怪音波を浴びて動きの切れが全く変わらないのは驚嘆に値するが、秀吉単体では宇蟲王に拮抗は出来ても凌駕は出来ない。
結局寿命と言う概念を有する秀吉の方が先に限界が来る。

「……二人ともここを動かないで」

「ホシノ?」

「これでもアビドス生徒会の生き残りなんでね。
贋物とは言えアビドスで好き勝手させるわけにはいかない!」

先ほどの一撃、そして校舎内から校門までのそれなりの距離であっても感じる圧倒的王気(オーラ)のおかげで確信した。
もうここら辺一体に安全な場所はないことを。
宇蟲王の視界には入る全てが奴の破壊対象であり有効射程距離。
奴を相手に装備体調共に最高の状態のアビドス対策委員会、ディアッカたちザラ隊のトップガン全員とそれぞれの徹底的にチューンナップされた愛機、そしてトレスマジア全員が束になって戦っても、全滅するか、勝てても一人か二人しか生き残れない未来しか見えない。
それ程に隔絶した実力差がある。
ならば今、豊臣秀吉が宇蟲王を抑えている間にその取り巻きを倒して迅速に逃げるのが一番賢い選択に違いない。

(まあ、正直きついにもほどがあるけどやるしかないよね)

失礼ながら宇蟲王相手にジークや学郎は物の数に入らない。
実際今も(ホシノより怪音波の音源の近くに居るせいもあるが)ボスローチ一体相手に二人がかりと言った有様だ。
つまりタイムリミットは宇蟲王が秀吉の相手にしている間。
その間に迫りくる昆虫怪人共を最低限追跡不能の状態にして逃げなければならない。
その上で秀吉もそのうち殺して追いかけてくるだろう宇蟲王本人はディアッカたちが抑えているあのガンダムに擦り付けて逃げる。
自分で言っておいてなんだが、こんなのは作戦とも呼べない出たとこ勝負だ。
ホシノにとって地の利……というか土地勘のあるアビドス以外では思いついても実行しようなどとは到底思えない。
だがやらなければ確実に殺される。

<チャージライズ!フルチャージ!>

<カバンショット!>

散弾で目くらましをしてから懐に飛び込み、盾でバタフライオルフェノクが振り下ろした千鳥を受け止め、横から来たスコーピオンロードを横蹴りで怯ませる。
盾を思いきり振り回してバタフライオルフェノクの体勢を崩すと復帰して来たスコーピオンロードの攻撃も躱して二体ともに近距離で銃弾を叩きこむ。
流れる様に二体の怪人を捌くホシノだが、何時もに比べて動きの切れがやはり悪い。

(あの胸がギターみたいになってるのを先に潰したいけど、これ以上近付いたら流石にいつもの動きが出来なくなるし、そうでなくともそんなことしてる余裕はない!)

気を良くしたのかますますノリノリで不快な音波をバラまくマズアータ。
こめかみに頭痛を感じ始めて集中力が切れかかるホシノに対して怪人たちはどんどん動きが良くなっていく。
宇蟲王の方を見ると、秀吉は相変わらずどうにか対抗できているが(繰り返しになるがそれだけでも驚嘆に値する)そこまで長く持ちこたえられるとは思えなず、ジークと学郎もボスローチに邪魔されてマズアータにまで辿り着けていない。

(このままだと本当に全滅する!)

分の悪すぎる賭けだが今からでも4人を拾って逃げるか?
その方が生き残れる公算が高い気がしてきたその時だった。

『このシン野郎!!!!!!このシン野郎!!!!!!』

「え?シェフィちゃん?」

隠れているはずの少女がかなりの声量で叫んだと思った。
目を向けると、そこは戦闘と戦闘の間、丁度誰もいないはずの場所で人影はない。
だがホシノはそこにさっきまで居なかった緑色の奇妙なガジェットが居るのに気付いた。

(カエル?)

「何ィ!?!?!!
シン野郎だろぉ!!!!!!
何処だシン!!!!!!
何処に居ようと殴ってステラの所に送ってやるぞ!!!!!!
さもなくばクッキー↑!のように粉々にしてやるぞ!!!!!!
己の不出来を呪うが良い!!!!!!」

敵味方関係なく無数の熱戦が降り注ぐ。
とっさに頭上に盾を構えたホシノやボスローチにスコーピオンロード、そして元々生物として規格外の肉体を持つ宇蟲王ギラや秀吉も問題なかったが、バタフライオルフェノクは写シをはがされてなおビームの雨を受けて青い炎を噴き上げ爆散。
マズアータもビームを避け切れず爆散した。

「学郎大丈夫か!?」

「は、はい!でもなんで……」

「ギリギリだがエナジーアイテムが間に合ってくれたようだな」

学郎とジークはジークが戦闘中に拾っていたらしい鋼鉄化のエナジーアイテムで辛うじて耐えていた。
だがこれで終わりではない。

「どいつだシン野郎!!!!!!
いや、どっちにしろここに居る全員には死んでもらうぞ!!!!!!
俺が願いをかなえるために!!!!!!」

全員の頭上を取ったレジェンドガンダム……ミームの方のアスラン・ザラが急降下攻撃を仕掛けてくる。

「もう何が何だか……」

「行くぞチビ!」

「ぐえっ!」

ついさっきも感じた首が閉まる感覚と共に引っ張られる。
思った通りディアッカことソードストライクガンダムの手の中に納まった。

「ディアッカ!これって……」

「チビ2号と3号の大手柄だよ!」

────

話はホシノが飛び出した直後に遡る。
最初は彼女に続いて飛び出そうとした薫だったが、涙目のシェフィに裾を掴まれ引き止められた。

「行かせてくれ!
あの人数であいつに挑む何て自殺行為どころの話じゃ無いんだ!」

「だめ!まだカオルだいじょうぶじゃない!
ふるえてるしないてる!」

確かにその通りだった。
今だって助けてくれたホシノを死なせたくないという一心で動けているだけであって、本当だったら一目散に逃げ出したい自分に逆らえているのが奇跡だ。

「んなこと言ったって……じゃあ代わりに何かできることないのかよ!
例えばディアッカと小夜を呼びに行くとか!
あの喚き散らしてた甲羅付きガンダムがまだ居るなら加勢に行くとか!」

何もしないなんてことが出来ずにそう言うと、これには流石にシェフィも一度アズールを大怪我させている負い目と後悔から賛同する。

「ん~~……」

シェフィは自分のリュックを漁り始めた。
ゲームボードに、専用のカード、そして最後の支給品を取り出す。

「それは?」

「なんだろ?」

「今まで見てなかったのか?
ちょっとそれと説明書貸してみろ」

シェフィから受け取った薫がそのアイテム、メモリガジェットフロッグポットの説明書を読んだ感想はこんな子供用のおもちゃが何の役に立つ?だった。
このサイズのガジェットがビル9階分の高さをジャンプ出来たり、録音した音声を多少編集できるなど機能自体は手のひらサイズの機械にしては規格外だが、こいつ一機行かせたところで宇蟲王相手mには気を引くこともできるか怪しい。
仮に出来ても煩い鉄屑の一言と共に一刀両断される見たいが目に見えていると感じた。
あのよくわからない喚き散らしているガンダムが相手でもジンガとは別ベクトルだが同等に厄介そうなアイツが素直に気を引かれてくれるだろうか?
とは言え対処すべき脅威には違いないし、宇蟲王を相手にするよりかはマシだろうと判断して二人は荷物を纏めてディアッカたちが戦う方に戻った。

「あっち!」

「なんだこんな移動しながら戦っているだ?」

その疑問は無数のドラグーンを避けながら高速移動するエールストライクガンダムを見て納得した。

「とっとと倒されろこのロリコン野郎!!!!!!
俺はさっさと本物の俺を倒し!!!!!!
シン野郎どもをステラの所に送ってバトルロワイヤルを勝ち抜き願いを叶えないといけないんだ!!!!!!
何故それが分からない!?!?!!
どうしても邪魔をするというならチャーハンの様に炒めてやる!!!!!!
それはお前の得意料理だろ!!!!!!」

「本当に何なんですかこの人!」

「知らねえよ!
少なくとも俺は本物のアスランと料理の話なんかしたことねぇ!」

大分アバンギャルドな形にボロボロになったビームシールドでビームジャベリンを防ぎながら思わず叫ぶディアッカ。
その様子を遠目に眺めながら薫はシェフィと顔を見合わせた。

「……おいシェフィ、もしかしたら大金星かもしれないぞ」

「どうゆうこと?」

「要はこうゆうことだよ。耳貸せ」

シェフィに作戦を伝えた薫はマークツヴォルフを装着する。

「ばっちり小夜たちに伝えてくれよ!」

「わかった!」

飛び出した薫はこちらに注意を引かせるように三点バースト式ハンドガンのデュランダルを腕部から引き抜きレジェンドに放つ。
武器の名前を言っていたらもっと確実に注意を引けたが、これだけでも十分だったようだ。
VPS装甲に弾かれノーダメージだったが、闖入者を経過して、視線が薫の方を向く。

「やい甲羅付きガンダム!シン野郎が何だって!?」

「急に現れて何だお前は!?!?!!
……よく見るとファフナー!!!!!!!
なのにシン野郎を知らないだと!?!?!!
さてはお前の出典はスパロボシリーズじゃなくて本家のほうか!!!!!!
シン野郎とは名前にシンが付くか入ってるかシン読み出来るかジン野郎か語感が似てるか!!ウジウジしたり悩んだりする奴の事だぞ!!!!
そんな奴らは何発でも殴ってステラの所に送ってやる!!!!!!」

「そうかよ良いコト聞かせてもらったぜ!」

擬似メモリで録音を済ませた薫はエボルトラスターでバリアを張りながら建物に入って行く。

「待てこの…角野郎!!!!!!
聞くだけ聞いておいてなんだというんだお前は!!!!!!
何がしたいんだアンタはぁあああああ!!!!!!
俺の台詞じゃないぞ!!!!!!」

建物に入り、パワードスーツを解除。
録音した音声を説明書の手順通りに編集していく。

「あとは声をあいつのじゃないのにして……よし!」

<フロッグ!>

メモリを装填してガジェットを起動させた。

「大変だと思うけど、宇蟲王たちの居る方まで行ってくれ。
後はお前に託したぞ!」

薫は廊下にフロッグポットだけを残すと横の教室に入る。
録音した音声を発し続けるフロッグポットを追ってレジェンドが通り過ぎて行った。

────

「もう他の三人は合流してる!あとはこのまま……」

「このままなんだ?」

一閃。
反射で盾を構えることが出来たのは奇跡だ。
出なければ吹き飛ばされるだけでは済まなかった。

「ぐぁあああああああーーーっ!」

「痛ったぁ……」

オーバーダメージでパワードスーツの解除されたディアッカが肉まで抉れた左手を抑えて天を仰ぐ。

「俺の前によくもこのような掃き溜めの生塵を引きずり出したな?
この罪、万死でも足りんぞ?」

(くっそ……骨はやられてねえが、何時も通りにはいかねえな)

どうにか腕を抑えながらディアッカは首を持ち上げ周囲を見渡す。
それなりに薫が苦労して誘導した偽アスランは一撃でフェイズシフトダウンまで追い込まれ、ディアクティブモードに戻ったレジェンドの姿のまま「オ、オレヴァ……」などと意味不明なうめき声をあげている。

(ちっ!本物の100倍使えねえ!
チビと一緒に今まで戦ってた連中は……俺ほどじゃねえけど消耗してるか。
反撃できそうなのはそこのゴリマッチョだけってところだな)

「うそ……ディアッカ!血が……腕が!」

「死んでは、ねえよ!いつつ……」

涙目になって触ってもいい物かと傷の上で両手をうろうろさせるホシノの肩に掴まりどうにか上体を起こすディアッカ。
その様子をゴミ袋の山が崩れたのを見るような目で見る宇蟲王ギラ。

「ホシノ!ディアッカ!」

「2人とも大丈夫ですかって、ディアッカさん腕が!」

「皆どうして?」

「たすけにきた!」

「来ちゃったのかよ……」

あまりに遅いと感じた3人が来てしまった。
完全なる善意とこちらを心配してのことなのは仕方ないのだが、それでも今はさっさと逃げて欲しかった。

「屑に滓に塵が雁首揃えてぞろぞろと……ゴミには別のゴミを引き寄せる習性でもあるのか?」

そう言って宇蟲王は紫色のオーラと共に無数のサナギムの再現体を召喚する。

「マジアベーゼみたいに媒介を使ってるわけでもないのにこんな数を!?
こんな反則級の技を令呪無しでなんて……」

「何度も言わせるな。
貴様ら如きとは格が違うのだ」

そう言って宇蟲王がオージャカリバーZEROを振り上げる。
生き残っていたボスローチにスコーピオンロードに率いられ、サナギムの軍勢が一斉にかかる。

「✝虚無の申し子✝の起動鍵を使って!!殴るっ!!!!
どいつがシン野郎か判然としないがどっちにしろ俺の願いをかなえるために死んでもらうぞ!!!!!!!」

いつの間にか起動鍵を変えた偽アスランが復活していた。
無数のワームスフィアを展開して地面や建物ごと召喚されたNPCモンスターの軍勢とプレイヤーたちに攻撃を加える。

「なんだよあのファフナーは!?」

「むっ!これは……」

「ジークさん!これ多分当たったらまずいです!」

「分かっている!」

「仕方、ねえか!」

ディアッカはどうにかもう一度エールストライクを装着し、無事な右腕でホシノを抱えるとスラスターを吹かして回避行動を始めた。

「お前らもどうにか躱せ!じゃないと死ぬぞ!」

アズールもシェフィを抱え、薫もマークツヴォルフを装着して走り出す。
右に避けても左に避けても不気味な正円に抉られていく。

「これは、ワームホールか?」

確かにこのレベルの攻撃ならば彼であってもダメージにはなる。
飛んでくるアンカーユニットも同化という特性を持つ以上下手をすればワームスフィア以上に厄介だ。
しかしそんな攻撃の中にあっても宇蟲王ギラだけは何の焦りも感じていなかった。

「本気でこの程度とは。
いい加減にその喧しい口を閉じろ掃き溜めのカス」

宇蟲王ギラが吐き捨てたのと、急にマークニヒトの身体が彼の方に吸い寄せられるように引っ張られる。
彼にとって多少引力を操作するなど造作もない。

「だったらこの勢いを利用して貴様を串刺しにする!!!!!!
この場で一番強いのはお前の筈だ!!!!!!
そんなお前を同化吸収して残りももれなく殺してやるぞ!!!!!!」

そう言ってミームの怪物はアンカーユニットを全機展開して宇蟲王に攻撃を仕掛ける。

「べたべた触るな気色悪い」

しかし宇蟲王はワープゲートを展開し、アンカーユニットをそのままニヒトの背中に返した。
急に襲って来た背中の衝撃につんのめるミームハゲを宇蟲王は剣圧だけで吹き飛ばして見せた。

「ヌオォォォォ!!!」

遠ざかって行く喧しい叫び声に光刃を放つ。
炸裂した斬撃で火花が爆ぜて更に偽アスランが遠方に吹き飛ぶのを確認すると、宇蟲王は改めて足元のゴミに視線を寄越す。
その背後には生き残ったボスローチにスコーピオンロード、そしてまだまだ大軍と呼んで良い数の残ったサナギムの群れが集う。
状況は何一つ好転していない。

────

「本当に危なかったッ……!
同化したライオットの安無嶺過武瑠を令呪で全力全開にしなければ間違いなく殺されていたッ!」

しぶとくこのミーム野郎は生きていた。
少し前に殺した切島の“個性”が回り回ってこのハゲ疑惑を助けるとはなんたる皮肉だろうか。
だがそれでも二回しか使えない切り札を五十時間の内十時間が経過しないうちに使い切ってしまったのも事実。
このネットのおもちゃは命を拾ったが良いががけっぷちの状態なのだ。

「あんなのジェネシスでもない限りどうにかできるわけがないだろう!!!!!!
やはり議長はこのゲームバランスの狂った殺し合いを利用して俺を殺そうとしている!!!!!!」

当たらずも遠からずなのかもしれないがこびりつくギルバード・デュランダルの影のせいで全てを台無しにしながら立ち上がる偽アスランは更に喚きたてる。

「こうなったらこの前の俺のノンデリ発言のせいでシン野郎並みにウジウジなやんでるだろう舞衣を殺してレジスターを奪う!!!!!!
ついでにあのドウガイとかいうのと本物の俺も殺す!!!!!!
あの赤い服の男はどうにかレジスターを核爆発させて殺すことにするぞ!!!!!!」

どこからどう聞いても最低最悪の発言と発想の元、ネットの生んだ怪物は再びレジェンドガンダムを装着。
鬼の成り損いと死体兵器と化した親友の介入もあったとはいえ、心身共に蹂躙したに等しい相手をさらに鞭打つという本物のアスランならば絶対にやらない行為を平然と口にしながらそこらのNPCモンスターを同化して損耗を補うとミームアスランは再び飛翔した。



【エリア???/租界エリアのどこか/9月2日午前10時45分】

【アスラン・ザラ@ネットミーム】
状態:ダメージ(中)、疲労(中)、自らの存在抹消を願う思い(極大)
   マークニヒトの使用回数『4』、シン野郎を殴りステラの所へ向かわせたい気持ち(大)
   シビト可奈美及びそれを操る相手への嫌悪と怒り(大)、マークニヒトを装着中、無自覚の焦り(大)
服装:SEED DESTINYでのザフトの軍服(赤)
装備:
令呪:残り一画
道具:レジェンドガンダムの起動鍵@機動戦士ガンダムSEED DESTINY
   マークニヒトの起動鍵@蒼穹のファフナーEXODUS、ホットライン
   切島鋭児郎のレジスター、サソードヤイバー&サソードゼクター@仮面ライダーカブト
思考
基本:まずは本物のアスラン・ザラを殺す!!!それで俺が消えないならば優勝して望みを叶える。縋るしか無いんだ俺は!!!!
00:今はレジスターの確保が先だ!!!!本物の俺が居たら始末しレジスターを手に入れてみせる!!!!レジスターは手に入れたぞ!!!!もう何個か欲しいからもう一度舞衣を殺しに向かう!!!!
01:羂索達の裏に居る議長は俺を殺そうとしている!!!!!
02:キラは敵だ!!!!!篝!!!この…甘ちゃん野郎!!!!!
03:シン!!!!!居ないだとシン!!!!????何度でも殴ってやるぞシン!!!!語感が似た名前だったり名前にシンが入っていればお前もシンだ!!!!!バカヤロウ!!!
04:トゥ!ヘァー!
05:望みを叶えるなら他を殺すしかないんだ…何故わからない!?!?!?
06:わかった…。
07:おもちゃだったんだ、俺は…!!!!
08:レジスターの解除方法を探り残存参加者、特にあの男(宇蟲王)のレジスターを核爆発させて確実に倒す!!!!
09:あのキノコは何だったんだ!?!?!?!?
参戦時期:無し。(知識的にはこのロワが始まった2024年8月22日以前までのSEEDシリーズの展開やSEED関連のネットミームについては知っています)
備考
※ギルバート・デュランダル@機動戦士ガンダムSEED DESTINYが羂索達の裏に居ると勝手に決めつけています。
 また梔子ユメも羂索の協力者だと勝手に決めつけています。
※このアスランが抱いている自分の存在抹消を願う思いが彼自身の物か、それとも主催側が何かしらの干渉を行った事による物なのかは採用された場合、後続にお任せします。
※支給されていたソードスキル:Wの聖文字@BLEACHを習得しました。
※詳細な位置は後続にお任せしま。
※真人、真昼、真鍋、レン、ジンガ、エンシンをシン野郎としました。
 今後シン野郎と見なした相手は増えます。
※チェンジアタックは一度使用すると6時間使用不能となります。
 (9月2日の午後3時45分に再使用可能)また起動鍵を使用した状態では使用できません。
※ジャスティスを核爆発させる為にはジャスティスガンダムの起動鍵が必要です。
 他参加者に支給されているかドロップアイテムとして存在しているか、会場内に存在しているかは後続にお任せします。
※切島を同化した為、ニヒト使用時は彼の“個性”が使える様になりました。



066:神様より理解者でいたい 投下順 067:俺がいる-ディアッカ・エルスマン:ライジング-
059:そうじゃないだろ 時系列順
061:plazma/ヘミソフィア─目の前をぶち抜くプラズマ─ 益子薫
小鳥遊ホシノ
ディアッカ・エルスマン
065:戦慄のプレリュード 水神小夜
シェフィ
060:幕間:かつて生徒だった英雄たちへ(後編) 宇蟲王ギラ
豊臣秀吉
夜島学郎
ジーク
054:あんなに一緒だったのに/傷は消えず、仄暗く深き悲しみと共に ミームアスラン

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