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  • 真贋バトルロワイヤル
  • 空と虚③ ガールズリミックス:ライジング

真贋バトルロワイヤル

空と虚③ ガールズリミックス:ライジング

最終更新:2025年04月21日 01:01

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 ◆

 何かがはじけたような音に黒見セリカは足を止める。彼女が抱きかかえる少女はもはや悪の総帥などではなかった。
 息も絶え絶えな柊うてなを前にとっさに物陰に隠れたが、ダークマイトから逃げきれたとはお世辞にも言えないし、その前に彼女の命が尽きるだろうことは明らかだった。

「どうして、私を運んできたんですか。
 貴女だけならダークマイトから逃げられたはずです。」
 掠れた声でうてなが尋ねる。胸の黄金はマジアベーゼの制御を失い溶け始めて、溢れた血がセリカの手を赤く染めた。
 いつの間にか仮面ライダーバルカンの変身が解け、ぼたりという音と共にセリカが零した涙がうてなの顔に滴り落ちた。

「じゃああのままむざむざアンタが殺されるところを見てろっていうの!?」
「……いい人ですね。貴女。」
 潤んだ赤い瞳がルビーのように煌めく。
 綺麗な目をしていた。映り込んだうてなの青白い顔だけが邪魔だと思った。
 死の間際にこんなことを思うとは随分余裕だと柊うてなは自嘲気味に笑う。漏れた声には血が混じっていた。

 「セリカさん。貴女」
 「喋らないで!貴女はもう……」
 声を発するたびに胸から赤い泡が零れていた。
 止めようとするセリカに、うてなは首を振ってはっきりと否定した。

 「喋らせてください。
 そうでないと意識が保てないんです。
 ……続けます。貴女は、ダークマイトを倒したいですか?」
 「……倒したいに決まってるじゃない!!!
 九堂りんねって人やアンタを酷い目に合わせて、あいつはへらへらと笑ってんのよ!それに……」
 「それに?」
 「あいつはアビドスを”悪”ってバカにして潰そうとしてる!
 他の連中からしたら羂索のこともあってロクでもない場所かもしれないけどさ!私たちにとっては大事な学園なのよ!!」
 ただでさえアビドスを悪だとして駆逐すると堂々宣言した男。その上九堂りんねに対する隷属ともいうべき所業を行ったことで堪忍袋の緒はとっくに切れていた。
 セリカの心からの叫びを前に、それを待っていたと言いたげにうてなは嬉しそうに微笑んだ。

「ユメさんと同じことを言ってますね。」
 血に濡れたポケットをごそごそと漁り、セリカの胸元に押し付けるようにうてなが何かを手渡した。
 トランスアイテム。そう名付けられた道具にはわずかに血がついていた。

「これって……アンタが変身するために使ってたやつじゃない!」
「そのアイテムは私の所有物ですが、支給品です。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・
 支給品ならば私以外にも使えるはず。
 私の力は奴とよく似ている。上手く使えば特効として働くはずです。」
「そんな……そんな大事なもの、貰えるわけ!」
「要らないなら捨ててくれても結構ですよ。
 万が一にもダークマイトに回収されるくらいなら、貴女に使ってほしいだけです。」

 ――御刀や仮面ライダーへの変身アイテムのように本来なら一定の資格が必要な武具もある程度敷居を下げて配り。
 羂索が言っていたことだ。事実AIとの適合を果たしていないセリカだって仮面ライダーバルカンに変身できる。
 そうでなくてもイミタシオやパンタノペスカのように、他者のトランスアイテムを自分のものにして変身したケースは存在するのだ。
 逆に言えばそれはダークマイトの手に渡れば――流石にダークマイトが変身できるとは思えないが――九堂りんねやその他の少女が望まぬ形で変身させられ使役される可能性だってあるということだ。
 そう言われるとセリカも断るに断れない。
 トランスアイテムを握りしめ、セリカはうてなの顔を見下ろした。

「なんで、アンタはそこまで……」
「ダークマイトの行動が私の矜持に反するから……ということにしておいてください。
 元より私は正義のヒロインではないんです。
 ダークマイトの言葉に則るなら、貴方達の中で私だけは敵(ヴィラン)。動く理由は自分のためです。」
 黄金色の瞳は固い決意を秘めたように光る。
 トランスアイテムで変身する姿、そこから垣間見える彼女の本質。それは誰に与えられるでもない彼女自身のものだ。
 どこまでいっても柊うてなはマジアベーゼだ。悪の敵になることはあれ正義ではない。
 ノワルに通じるところもある加虐的な性癖を除けばダークマイトなどよりもはるかに正当な生き方を選びながらも、彼女はそれを正義とは呼ばない。

「でも、貴女は違うでしょう?
 ユメさんもですが……貴方達はアビドスのために動いている。
 自分たちの居場所を守りたい。その『好き』が貴方達の源(オリジン)。そうですよね。」
 己を正義と呼ばないからこそ。他人の正義を尊べる。
 柊うてなという人間の本質を綺麗な言葉で形容するなら、そのようなものだ。
 そんな少女の目が輝かしいものを見るようにまっすぐに見開かれていた。

 「……そうね。
 そこだけは、誰にも譲れない。」
 それがセリカにはむず痒く思えたし、同時に誇らしかった。
 掠れた目を向けるうてなを建物にもたれ掛からせながら、黒見セリカは考える。
 黒見セリカは正義の味方ではない。世界を破滅させる悪でもない。
 どこにでもいる普通の学生だ。学校が天文学的な借金を抱えていたり銀行強盗の経験があったりするだけの、キヴォトス基準ではありふれた生徒である。

 小鳥遊ホシノのような喪失もない。鬼方カヨコのような悪(アウトロー)としての自己もない。聖園ミカのような罰と後悔を背負うわけでもない。
 緑谷出久や切島鋭児郎のような献身も、トレスマジアのような輝きも、キリトやアスナのような闘争も、仮面ライダーのような悲哀もない。
 彼らに比べれば自分の悲劇など大したことないのだろう、彼らに比べれば自分の正義などちっぽけなものだろう。
 それでも、大切なものを守るために闘うことは、彼女にもできるはずだ。

 大通りから爆発するような音が響く。
 ガラガラと何かが崩れ、乾いた空気に埃が舞い上がる。
 ダークマイトが逃げていたユメに追いついたのだとすぐにわかった。ダークマイトにしてみれば最優先すべきは天敵たるマジアベーゼの確実な死の確認だからだ。

「逃がしはしないぞ羂索!マジアベーゼともどもダークマイト伝説の礎となるがいい!!」
「まだ……まだ戦える!!」
 セリカが振り向いた先で満身創痍のアメンが気丈に立ち上がる。
 セリカがどこかで聞いた人物像に比べて随分勇敢な人だ。彼女の――梔子ユメの戦う理由もきっと自分と同じだろう。

 セリカの足は自然と戦場に向かっていた。
 その右手にはエイムズショットライザーを構え。
 左手には、血が出そうなほど強くトランスアイテムを握りしめて。
 英雄と呼ぶにはちっぽけな正義を胸に大通りに姿を見せたセリカを前に、ダークマイトの陰湿な笑みが映る。

「セリカちゃん……」
「おやおやおやおや、君1人……ということはマジアベーゼは死んだか?
 いや……路地裏に姿が見えるな。だがもはや寿命も秒読みといったところだろう!」
 陰湿な笑みは目ざとく少女の姿を捉える。
 黒見セリカと共にいる負傷者と言う時点でマジアベーゼであることは明白だ、認識阻害もその体を為していなかった。

「今一度言ってやろう!あの無様な姿が象徴に歯向かった末路だ!
 そしてあれは君たちの未来の姿!平和の象徴たるこの俺にたてつくということは己が敵(ヴィラン)であるという証明!
 正義の前に貴様らは潰されるべきなんだ!」
「象徴?平和?正義?敵(ヴィラン)?
 そんなもの……知ったこっちゃないのよ!!」
「……なに?」
 何度も何度も繰り返し言われたダークマイトの在り方。
 その全てを一蹴するような言葉にこめかみがピクリと動く。
 そしてそれはセリカも同じだった。

「アンタはアビドスの敵!私の敵!
 私の大切な場所を、先輩を、仲間を傷つけた、馬鹿にした!
 闘う理由なんてそれで十分なのよ!」
 左手に握りしめたトランスアイテムを構え、黒見セリカは叫ぶ。
 なりたい、変わりたい、自分の好きを守るために闘える。そんな自分になるための言葉を。

「トランスマジア!!」

 太陽が輝く。ルビーのような瞳に黒い星が煌めいた。
 借り物の力かもしれない。彼女自身の強さではないかもしれない。
 それでもその姿は、その思いは。紛れもなく黒見セリカ自身のものだ。

 マジアベーゼとはまるで違う姿は、黒見セリカの正義が投影したものだったのだろう。
 アビドス校章の刻まれた黒いマントを羽織った少女の姿は肩と臍を大きく出した黒いパンキッシュなものだ、トリニティの謝肉祭で着たアイドル衣装に近かった。
 黒い長手袋で包まれた右腕に握られていたエイムズショットライザーが光り、彼女の愛銃シンシアリティに酷似した青いラインの通った黒いアサルトライフルに変わる。
 生まれ変わったような心地でセリカはダークマイトを睨みつけた、その両目にはマジアベーゼから受け継いだ力である証明のように黒い星が刻まれていた。

 どこかダーティな雰囲気を醸し出しながらも新たな魔法少女の誕生にうてなの鼓動が跳ね上がる。
 自分の力から彼女が生まれたことに感無量だった。

 「――最後の最後で、いいものが見れました。」

 未練はある。後悔もある。恐怖もある。
 死にたくはなかった。どうして自分がとも思うし。正義のヒロインではなく悪に落ちた存在に殺されるのは受け入れがたい。
 それでも柊うてなが最後に思ったことは、怨恨でも憎悪でもない。

「次は、貴女です。」

 新たな魔法少女を指さし、満足げな表情のまま柊うてなは目を閉じた。

 柊うてなは死んだ。
 しかしマジアベーゼの星は、今もなお輝きを失ってはいない。
 アビドスの若き太陽が輝く。
 新たなヒロインの背中がそこにあった。

【柊うてな@魔法少女にあこがれて 死亡】

「まさか……まさか……そうなのか?
 失念していた!そうだお前たちの変身は”個性”じゃない!!
 支給品だからか!譲渡ができる!」

 満足げな柊うてなとはうってかわって、ダークマイトは悍ましいものを見たと言いたげに顔を引きつらせた。
 マジアベーゼのことがすっかりトラウマになったのだろう。
 それ以上に彼女が最後に呟いた言葉が、ダークマイトの逆鱗に触れていた。

「こんな、こんなくだらない手で足掻くというのか、マジアベーゼ!!どこまでも薄汚いヴィラン風情が!!
 しかも言うに事を欠いて「次は貴女です」だと!!!
 オールマイトが俺に託した言葉をお前ごときが!穢すんじゃない!!」
「だからそんなもん知ったこっちゃないのよ。」
 セリカはオールマイトを知らない。
 仮に知っていたとしても、オールマイトが託した相手はダークマイトでないことなど誰の目にも明らかだろう。
 こんな男の八つ当たりを真に受けるつもりは、もはやセリカにはない。

 血管が千切れそうなくらい顔を歪めるダークマイトを意に返さず、セリカは青い何かを宙に投げ右腕のアサルトライフルで撃ちぬいた。
 シューティングウルフプログライズキー。仮面ライダーバルカンの変身に用いられたアビリティデータは弾丸を受けその姿を変える。
 青い狼だ。空色のマフラーを思わせる煙が首元から出ている以外は、仮面ライダーバルカンをそのまま四足獣にしたようなどこか機械的な獣だった。

「この力は……」
 攻撃そのものは外れだが、ダークマイトの声がわずかに震えた。
 物体の姿を変えるその能力、それはまさしくマジアベーゼが用いダークマイトに辛酸を舐めさせた力だからだ。
 同じ支給品を使った変身である以上覚悟はしていたが、黒見セリカの持つ力はマジアベーゼのそれと類似している。
 青い狼は一瞬ダークマイトを見ていたが、すぐに眼をそらしどこかに走り去っていく。
 ユメには分からないが、セリカには何か狙いがあるのだろう。狼の姿が視界から消えたころに息を整えたダークマイトが口を開いた。
 慇懃無礼な余裕を取り繕ってはいたが、言葉には敵意と害意が隠しきれてない。平和の象徴などという御大層なお題目を騙る男には、とてもじゃないが見えなかった。

「名を聞いておこう。新たな敵(ヴィラン)。
 名無しの雑魚を潰すだけでは、この俺の気が収まらんからな!」
「……そうね。」
 考え込むように首をひねるも、浮かぶ名前は1つだけだった。
 誇らしげに眼を見開いたセリカの頭上で太陽が少女を照らす中、少女は名乗った。

 「マジアアビドス。」

 ◆◇◆◇◆

 冥黒ノノミの行動理念は『グリオンをこのゲームの勝者とする』ことである。これはアヤネも既に倒れたホシノも同様だ。
 そのためならば彼女たち自身が誰かを殺す必要もないし、最善の選択であるなら逃げることも厭わない。
 ダークマイトが九堂りんねを呼び寄せた後合流した少女たちに加わらなかったのも、彼女一人戦闘に加わってもリターンよりもリスクの方が大きいという理由だけだ。
 同じように冷徹に打算的に、ノノミは美嘉を戦場から連れ戻した。

 ワープゲートを潜り抜けると同時に美嘉は腕を掴んでいたプテラノドンマルガムの手を振りほどく。気が付いたときには美嘉もノノミも変身を解いていた。
 美嘉はノノミほど冷静にはいられなかった。
 マジアベーゼは致命傷を負った矢先に強引にワープゲートに引きずり込まれた、ダークマイトを倒すどころか九堂りんねが完全にダークマイトに堕ちた。
 事態が悪化の一途を辿っていることなど美嘉にも分かる。ノノミが分からないはずはないのだ。

「なんで、なんで逃げたの!」
「マジアベーゼが敗北した時点で私がここに残る理由は無くなりました。
 残るあなた方ではダークマイトに勝つのは難しい。九堂りんねが健在である今なら不可能と言っても過言ではないでしょう。」
 不合格になった試験結果を突き付けるような無常さが言葉に含まれていた。
 勝てなくなったから逃げた、本当にそれだけなのだろう。
 ここからの逆転の可能性などノノミは微塵も信じていない。
 なにせグリオンがそうした反逆や奇跡を信じていない。グリオンが信じていないことをノノミが信じることなど不可能だ。

「それでも逃げる必要は無いはずよ。
 ダークマイトはノノミさんだって倒したいハズでしょ!
 見えていない支給品や能力だってあったかもしれない。みんなで力を合わせれば……」
「貴女がそれを言いますか?この戦いで何一つ役に立ってない貴方が?
 そういうセリフはまず全力を出してからいうべきものですよ。」
「それは……。」
「正直失望していますよ。シノンと手を組んだことは私にとってもプラスだったのでいいとして、まだしもこの期に及んで貴方は本気になっていない。
 黒見セリカがそうだったようにダークマイトの九堂りんねに対する仕打ちに怒っていたのではないのですか?
 なぜあなたはまだダークマイトを”キリト”として殺そうとしていないんですか?」
「でもそんなことをしたら、あの場にいる全員が……」
「死んだでしょうね。でもそれがどうしたというんですか?
 殺さなきゃ殺されるのは貴方です。ここはそういう場所だと鬼龍院羅暁や藤乃代葉を見て学んだはずでしょう?
 百歩譲ってあなたの言い分が正しいとしても、エンジェルマルガムの力なら雑魚だけでなく死者なら何でも蘇らせられます。
 どれだけ時間が経ってると思うのですか。藤乃代葉を除いても死者は何人もいるはず。
 有用な使い道はいくらでもあったでしょう。」
 だんだんと嘲りが籠る言葉に、亀井美嘉は俯くしかない。
 内容は酷く血生臭いものだったが、自分がノノミの期待に応えられなかったということだけは否が応でも理解させられた。

 月蝕尽絶黒阿修羅を解放するにせよ、エンジェルマルガムの力をより強く使うにせよ、亀井美嘉が取れる手段はもっとあったはずなのだ。
 黒崎一護。衛藤可奈美。ステイン。浅倉威。ザギ。勇者アレフ。
 十分な戦闘力を持ち、既に死んだ参加者は少なくない。そのうち一人でも蘇生させれば戦況をかき乱すことだってできたはずなのだ。
 そうでなくても藤乃代葉を蘇生するだけで戦力としては及第点だっただろう。
 それをしなかったのは死者を冒涜することへの忌避か、戦場に立つには覚悟が不足していたか。
 どちらにせよ美嘉はその力さえ十全には使いこなせない。
 前線で身を削ったのは仮面ライダーやアメンに変身した少女達であり、ダークマイトを追い詰めたのはマジアベーゼだ。

 ノノミが奸計を持って生み出した冥黒の魔女は殺傷力だけで言えばダークマイトさえ上回る。
 同時に亀井美嘉と言う少女ははこの場で最も戦闘能力に乏しく、この場で最も戦闘に適さない精神を持っていた。
 歌えません踊れませんでアイドルが務まらないように、亀井美嘉はノノミが求める役割を何1つ果たしていなかった。
 亀井美嘉の精神が戦いに向いていないとはいえ、ノノミからしても予想をはるかに下回る結果である。

 「何に揺らいでいるのですか?
 ひょっとしてですが梔子ユメの言葉がそんなに気になりますか?」
 「……そうかもしれません。」

 ――貴女はどうして、ずっとそんな泣きそうな顔をしているの?
 梔子ユメは美嘉を見てそのように言っていた。
 自分がどんな顔をしていたのか、美嘉は思い出せない。
 キリトを殺したいと今でも思っている。そんな思考が自分の中にあることが怖くないことが怖かった。

 ――己の理性でも欲望でもないものに身を委ねるには覚悟が必要です。
 マジアベーゼの言葉も美嘉は思い出していた。
 理性でも欲望でもないナニカに身を委ねるということは、自分の体の主導権を放棄するということだ。
 その結果マジアベーゼは暴走し、九堂りんねは悲劇の只中にいる。美嘉もそうなってしまうのだろうか。

 どこか茫然とした顔の美嘉をノノミはわずかな怒りと共にじっとりと睨む。
 絆されているのか、今になって怯えているのか。どちらにせよ美嘉の思考はノノミには知りようがない。
 魔王グリオンの生み出した人形に共感も怯懦も存在しない。分からないものは分からないし美嘉に残る人間らしさに反吐が出そうだ。

「まあいいです。
 貴女が無様でも成果が無いわけではない。」
「成果?そんなもの私は……」
 目を見開いた美嘉にノノミははぁと深々とため息をついた。

「貴女の頑張りなど無関係です。余計なことなど考えなくていい。
 グリオン様にとって有用な結果さえあればいい、今回ならそれは――」
「マジアベーゼ……よね?
 貴女の目的はグリオンの敵を消すこと。
 ダークマイトは当然としても、マジアベーゼだってあなたは死んでほしかった。彼女が致命傷を負った時点で貴女にとっては得。
 ダークマイト相手がそうだったように、マジアベーゼはグリオンの天敵になりうる参加者だったから……そうでしょ?」

 背後から投げかけられた言葉にノノミは勢いよく振り向いた。
 未だ空中に残るワープゲートから姿を見せたシノンはダークマイトとの戦いとワープゲートをくぐったことで随分痛んでいたが、ノノミを見つめる鋭い目つきに揺らぎはない。
 まだまだ戦う気なのだと、彼女はまだまだ戦えるのだと。その折れない闘志が美嘉にはとても眩しい。

「変身も解けているのに無茶をしますね。シノンさん。
 可愛げがない女はモテませんよ。」
「私はセリカの味方になるって決めた。
 セリカの先輩の体で好き勝手する連中を逃がすわけにはいかない。」
「ダークマイトから尻尾巻いて逃げただけのくせに強気ですねぇ。」
「何とでも言いなさい。
 それより、はぐらかすってことは私の考えはあながち間違っていないって事でいいのよね。」
「……ゲーム脳の小娘が。」
 ニタニタと笑みを浮かべるノノミだが、その眼は笑っていなかった。
 シノンの推論は正しい。ノノミにとってグリオンの脅威になりうる参加者はダークマイトとマジアベーゼだ。
 ノノミの目的は両者がこの場で脱落すること。
 痛み分けになった場合は美嘉を”起動”し周囲の有象無象ごと皆殺しにする、そのチャンスをずっと伺っていたが問題が発生した。
 マジアベーゼと仮面ライダーマジェードは相性が悪すぎた。マジェードの妨害もあってダークマイトの消耗は中程度のダメージと令呪1画。
 せめてもう一画程度は令呪を削りたかったというのがノノミの本音だ。

「ゲーム脳はどっちよ。
 私も、セリカも、ユメも、うてなも、美嘉も。全部使い潰す気だったくせに。」
「あら、バレてました?」
 シノンは自分の中にあった違和感の正体にようやく気付く。
 ノノミは参加者たちのことを駒としか見ていない。
 運営側でもないというのに、まるでシミュレーションゲームのように世界を見ている。
 一度はそれで成功した。鬼龍院羅暁やセレブロを出し抜き亀井美嘉を怪物にして手勢に加えた。
 二度はそれで失敗した。仮面ライダーマジェードというユニットの性能を誤解して痛み分けにすべきところを一方的な消耗で終わらせた。
 そして彼女は、次どうすればいいか考えている。
 攻略サイトを確認するようにどのユニットをどう使いどう潰しどう勝つかを。考えている。

 シノンはあえて強烈な言葉を選んだ。自分の中で言葉を明確化したかったこともあったし、そうでもしないと亀井美嘉には伝わらないと思ったからだ。
 ちらりと美嘉の顔を見た。慌てたり怯えたりしているだろうと思っていた美嘉の顔は、哀し気にノノミを見つめていた。

「私はグリオン様と言うプレイヤーを勝たせるための存在。あの方が勝つためなら外法も策略もなんでもしますよ。
 ホシノはともかく私もアヤネもその一点は譲れません。」
 ――そう、なんでもね。
 ノノミの言葉と同時にぶうんという音とともにワープゲートに影が映りこむ。
 美嘉とノノミが逃げ、シノンが潜ったワープゲートは未だに残っている。
 なぜか、ノノミが消していないからだ。
 なぜか、その女が出てくる可能性を、のノノミがずっと待っていたからだ。

 出てきた者は仮面ライダーマジェードに似ているようでまるで別物だ。
 馬のような頭に異形の腕。黄金色の包帯のようなものが集まったマルガムの素体の上に、仮面ライダーマジェードの姿をなぞるように溶けた銀色の鎧が構成されていた。
 マルガムに変身できる美嘉から見てもなお歪だ。このような存在に変身する者の心当たりは1つしかない。

「ウァァァ!!」
 怪物が馬の嘶きのように雄たけびを上げた。女の声だった。

「これは……」
「まさか九堂りんね!?」
「……ダークマイトめ、マルガム化する技術まで持っているとは。
 ですがこれでいい……ダークマイトの性格ならやつはマジアベーゼの方に向かうハズ。
 賭けではありましたが順調です、これで『ザ・サン』と『ユニコン』のケミーカードも私達が回収できる。
 あとはシノンを殺せば……」
 あっけにとられる女たちを前に、ノノミはぶつぶつと呟き美嘉に向けて手をかざす。
 シノンはノノミが思ったより頭がいい、既に彼女の中にシノンを生かす選択肢は消えていた。
 美嘉を暴走させることが出来るかは不明だが、ノノミの錬金術なら中に宿った力を強引に引き出すことが出来る。
 美嘉の意思などどうでもいい。すべてはグリオンのためだ。ノノミは唱えた。

「暗黒に染ま……」
「させない。」
 ノノミが言い切る前に、乾いた銃声が砂漠に響いた。
 全員がそちらを見た。美嘉もシノンもりんねもノノミも、誰も引き金など引いていない。
 犬のような耳を生やした学生服の少女が白い銃を構えてこちらに走りこんでいる。砂漠だというのにマフラーをつけていた。
 人間ではないことが一目でわかる。
 少女の体は機械が混ざったかのように白と青のラインが走っている。レジスターも存在せず参加者ではないようだ。

「なんで……なんであなたがここにいるんですか。」
 心当たりのない少女たちの中で、唯一その顔をしるノノミの顔が青ざめた。
 アビドス高校の記憶を持つ冥黒ノノミは、アビドス高校に所属しながらもこの場で一度も語られなかった少女の名を知っている。

 ・・・・・
「砂狼シロコ!!」
「正確には違う。分かるでしょ貴女なら。」
 シロコと呼ばれた少女がノノミと肉薄する。姿勢をかがめて走る姿は四足の獣のようだ。
 本来のシロコと変わらぬ速さでノノミの懐にもぐりこみ、パンパンパンと3度乾いた音を響かせた。
 2度は九堂りんねに向けてだ。正気を失い動き出そうとした怪物は足元に気を取られ姿勢を崩した。
 残る一発を引く前にシロコはくるりと状態を動かし、ノノミの脳にめがけて引き金を引いた。

「信頼の銃弾(ムニツィオーネ・シンシアリティ)」
 ぱぁんと頭に華が咲く。ノノミの額から黒い何かがぽたぽたと零れだし、ノノミは意識を失い倒れこんだ。

「ノノミ!!」
「ん、これでよし。」
 慌てて駆け寄る美嘉をシロコは静止し、米俵でも担ぐように右手でノノミを担ぐ。
 困惑する美嘉の目の前でノノミの額の傷が急速に塞がっていく。
「え?え?」と状況の呑み込めない美嘉の前で、シロコはマジェードマルガムを指さした。起き上がろうともがいている。

「彼女は貴女たちに任せる。」
「任せるって……貴女は誰よ?」
「なんて名乗ればいいのかな。
 砂狼シロコでも仮面ライダーバルカンでも好きに呼んで。」
 仮面ライダーバルカンと言う名前は知っている。黒見セリカが変身していたライダーだ。
 仮面ライダーではないだろうと言いたかったが、青と白の色合いは確かにバルカンによく似ていた。

「貴女、参加者じゃないのよね。
 造ったのはマジアベーゼ?それともダークマイト?
 グリオンさん……じゃないわよね。」
「全部違う。私をつくったのは黒見セリカ。
 マジアベーゼと同じ力で造ったものだと思っていい。」
 マジアベーゼは魔物を作り出せる。
 この場にいる砂狼シロコはそういう存在だった、媒体はシューティングウルフプログライズキーだ。
 どういう経緯か黒見セリカが作り出した存在がグリオンと同じアビドス高校対策委員会の贋作とは、何とも因果だ。

「セリカが……。」
「マジアベーゼと同じ力……。
 ということは」
「ん、九堂りんねとは相性最悪。
 居ても足を引っ張るだけだし、すぐにセリカのところに戻りたい。」
 戦況を分析しシロコは答えた。そういう話ではないと美嘉は首を振る。

「そういう意味じゃない、セリカちゃんがマジアベーゼの力を受け継いだということは」
「……そこから先は分かるでしょう。
 マジアベーゼは死んだか、そうでなくても戦闘不能です。
 そもそもあの重症、次の放送まで10分もありませんが生きて迎えることはないでしょう。」
 口を開いたのはシロコに担がれたノノミだった。その様子に美嘉とシノンは顔を見合わせた。
 ノノミが目覚めたことも驚きだが、その雰囲気がまるっきり違う。
 しおらし気な言葉からは普段の悪意と嘲笑は感じられない。心からマジアベーゼの喪失を悲しんでいるように見えた。
 まるで顔はそのままに中身が別物に造り替わったような違和感だったが、不快感はまるでない。
 むしろあるべき場所に収まったような感覚さえあった。

 ノノミの顔をした誰かが手を掲げると、ワープゲートが音を立てて開く。
 マルガムにもなっていないのになぜそんな真似ができるのかという疑問は、もはやわかなかった。
 ノノミを担いだままシロコはゲートをくぐる。ノノミはマジェードマルガムを一瞥したのち、シノンと美嘉の顔を見た。
 どこか悲し気に、それでいて力強い眼が綺麗だと思った。

「3分……いえ、150秒だけ、耐えてください。
 そうすれば、彼女を救えるチャンスがやってきますから。」
 どういうことだと尋ねるより早くゲートが閉じ、砂漠の乾いた空だけが残る。
 視線の先でマジェードマルガムが立ち上がり、唸り声をあげて美嘉とシノンを睨んだ。戦闘は避けられない。

「何だったのでしょう……。」
「そうね、終わった後にセリカに聞くしかないでしょうね。」
 砂狼シロコの乱入、ノノミの変質。
 分からないことがあまりに多い。それは美嘉もシノンも同じだった。
 どんな疑問も思考も、九堂りんねのなれ果てを超えければ答えには届かない。

「での1つだけ分かることがあるわ。
 あれは多分、十六夜ノノミよ。」
 カリスラウザーを装着しながら、シノンは確信を持ったように言った。
 変質したノノミ、否、本来の姿を取り戻したノノミの姿をシノンは見たことがあった。
 セリカから聞いた話と、そして一瞬だけ見えた錯覚と、その雰囲気は確かに一致していた。

「なら、150秒耐えるという話は信用できますか?」
「……彼女を助ける方法なら、私にも1つあてがあるわ。
 でもたぶん、そのままやっても成功率は低いと思う。
 ノノミには何か考えがあるという事なら、試す価値はある。」
 ならやりましょう。美嘉は頷いた。
 痛々しい唸り声をあげるマジェードマルガムを救う手立てがあるのなら、殺さず住む手立てがあるのなら。手を伸ばしたいと2人とも思っていた。

◆

(何が起きたんでしょうか。)
 底の見えないような暗い精神の中、冥黒ノノミの意識は明瞭だった。
 砂狼シロコの姿をした何者かに銃弾を撃ち込まれたと思えば、ノノミの意識は強引に奥底に引きずり込まれた。
 しかし誰かがしゃべっている。自分の中で自分ではない何かが喋っている。

(推測は出来ますがね。全く面倒な置き土産を残してくれて。)
 マジアベーゼと同じ力を得た黒見セリカが生み出した砂狼シロコ。その銃弾を受けてから異変が起きたのだ。
 ということはマジアベーゼと同じ力がノノミに作用していると見るべきか。素体となったのはノノミ――ではない。

(グリオン様が私を生み出した時の十六夜ノノミのガトリング――リトルマシンガンⅤ。加えてワープテラのケミーカード。
 そこから生まれた魔物であれば、人格としては十六夜ノノミに近しくなる。マルガム化せずとも転移だって使える。
 つまり黒見セリカの狙いは、私をベースにした十六夜ノノミの再構築!あの雑魚の小娘にしてはよく考えましたね。)
 マジアベーゼの支配の鞭(フルスタ・ドミネイト)の効果は広い。
 タコのような意志ある生き物だって操れる。マジアアズールのフィギュアのように人間的なものとして生みだせばそいつは喋る。
 黒見セリカ――マジアアビドスに同じことが出来ない理屈は存在しない。
 ノノミの武器から生まれた冥黒ノノミであれば、ノノミの武器ベースにした魔物と言う形で彼女たちの味方にできるだろう。
 だが、それがどうした。

(他の有象無象ならともかく、私を生み出したのはグリオン様です!
 魔物化による再構築で支配の上書き?ダークマイトやマジアベーゼなら可能かもしれませんね。
 ですが貴女には不可能です!黒見セリカ!錬金術も魔法も使えぬズブの素人にそんな大それた真似ができますか!
 最悪のタイミングでダークマイトともども皆殺しにしてあげますよ!)
 勝利を確信しほくそ笑むノノミ。
 心の中でくすぶっている中、砂狼シロコがワープゲートを潜り抜け視界が開ける。
 ダークマイトとアメンが対峙する砂漠都市。少し背後には黒い軍服ともパンクファッションとも取れる衣装に身を包んだ魔法少女の姿がある。
 それが黒見セリカだと理解するのに数秒の逡巡が要した。魔法少女特有の認識阻害が原因だ。

「増援かな。見ない顔だが、その太陽のようなシンボルをつけているということはアビドスの子かな?」
「もしかして、さっきの青い狼の子?」
 空中に姿を見せたシロコとノノミを怪訝そうに眺める。アビドスの校章をつけている時点でダークマイトの味方ではない。
 ユメが口にした通り、シューティングウルフプログライズキーを撃ったことで生まれた狼が、ヘイローもレジスターも持たぬ砂狼シロコの正体だ。
 その帰還を待っていたセリカが叫ぶ。

「シロコ先輩!ノノミ先輩は……」
「回収はした。
 ・・・・
 でもダメ。数分したらグリオンのものに戻る。」
「……そう。」
 (……気づいていたか。)
 冥黒ノノミが舌打ちをする先で、一瞬だけ落胆したようにセリカの瞳が曇る。
 ダークマイトはその隙を見逃さない。
 コインを三枚取り出し弾いた。巨大な黄金の円盤状に変形したコインが丸鋸のように弧を描いてセリカに向かう。

「増援かと思って焦ったが、要はマジアベーゼのように配下を生み出している能力!
 つまり君を叩き潰せば青白猫も翼竜のヴィランも消えるということだ!」
「させない!!」
『ファラファラ ファラオ!!』
 レリーフグリフバッジを付け替え、王の棺を思わせる荘厳な姿へとアメンは変わる。
 壁や電柱を足場とし宙を飛び交い、ファラオレリーフの拳で円盤を一枚叩き砕く。返す刀でセリカの右側から迫る円盤を踵落としの要領で蹴り砕いた。
 それでもまだ1つ円盤は残っている。発光し高速で回転しながらもセリカの右側から命を奪おうと迫ってきた。

(あっけないですね。)
 ノノミの胸の奥でグリオンに悪意人形は退屈そうに勝敗を見届けていた。
 梔子ユメでは届かない。黒見セリカでは避けられない。砂狼シロコでは間に合わない。
 ダークマイトの言う通り黒見セリカが死ねば砂狼シロコもプログライズキーに戻るし、ノノミの体を操る支配も溶ける。
 どう転んでも冥黒ノノミには益がある結果だ。

『そう思ってるんでしょう?ノノミ。』
(え?)
 余裕ぶった笑みを浮かべていたノノミの脳内に言葉が響いた。
 それが表に出ているリトルマシンガンⅤをベースにした仮想人格の言葉と気づいたときには。
 ――ノノミの腹に、ダークマイトが撃ちだした円盤が刺さっていた。
 ごぼりと音を立て口からタールのような黒い何かが零れる。致命的な損傷に冥黒ノノミの視界がちかちかと揺れた。

「君が庇うか。だがどちらでもいい!これで一体!」
(庇う?ダークマイトは何を言っている??)
 状況を飲み込む間もなく、ダークマイトが指を鳴らすと円盤が巨大な掌に変形しノノミを握りつぶす。
 土が崩れるような音と共にノノミの全身からさらに黒いものが零れる。
 ホシノがデクにやられた時と同じく、全身がズタズタだ。

(何が何が何が何が何が何が何が!!)
 理解せねば。理解せねば。理解せねば!
 バグを起こした機械のように砂嵐に包まれた思考をノノミは引きずりだす。
 十六夜ノノミの視界が映る。振り返ると目の前には黒見セリカの姿があった。
 黒見セリカは泣いていた。黒い星を宿した赤い瞳からぼろぼろと無様に涙を流して。
 ノノミ好みの悲痛な顔なのになぜだか嗤う気も嘲る気も起きなかった。代わりに理解したのは状況だ。

(そうかこいつ……ワープゲートで黒見セリカを庇ったのか!)
 梔子ユメでは届かない。黒見セリカでは避けられない。砂狼シロコでは間に合わない。
 十六夜ノノミなら、間に合う、届く。
 だがどうしてだ、避けられたはずだ。
 ワープゲートが間に合ったのなら自分で転移する必要などない、ダークマイトの攻撃だけをどこかで飛ばせばいいのだ。

(そんなことさえ考えられないほど十六夜ノノミとは馬鹿な女なのか?)
『そんなわけないでしょう。
 私も貴方も、ここで死ぬべきです。』
 再び脳内に言葉が響く。今度ははっきりと聞こえた。
 十六夜ノノミの声だった。

(何を言っている……?)
『ものの数分。そうでなくともセリカちゃんが変身を解けばあなたはグリオンの配下に逆戻りです。
 この場にはセリカちゃんもユメ先輩も、本物のホシノ先輩もいる!二度とお前に彼女たちの邪魔はさせません。
 ホシノが死んだように、貴女だって死ねば終わりでしょ!』
(お前……そのためにわざわざ……)
 朗らかなはずの少女の死刑宣告のような言葉に、冥黒ノノミは青ざめた。
 冥黒ノノミが内側で錯乱しそうになりながらも、表に出ているノノミの意識はそっと黒見セリカの頬を撫でた。

「セリカちゃん。ごめんなさい。
 後輩に嫌な役を押し付けちゃいますが。」
「ノノミ……先輩!」
「グリオンが生み出したノノミは、セリカちゃんの目的を自分の支配だと思っていますが。違うんでしょう?
 セリカちゃんは取り返したかった。グリオンが生み出した素体――十六夜ノノミが使った武器を。」
「そうよ……。そうじゃなきゃ、またノノミ先輩が悪いことに使われる!」
(当たり前だ!お前たちはグリオン様に使われるべき存在だ!!!
  十六夜ノノミ    奥空アヤネ    黒見セリカ
 リトルマシンガンⅤも!コモンセンスも!シンシアリティも!あの方が利用してこそ意味が…………)

 悲鳴のような冥黒ノノミの叫びは誰にも届かない。
 グリオンに歪まされた悪意の入る余地のないのだと、ノノミはいつも通りににっこりと微笑んだ。
 偽者なことは分かっている。
 グリオンの支配下にないにせよノノミの武器から生まれた人造人間だ。仮に人格があったとしてもそれは黒見セリカの知る十六夜ノノミではない。
 それでもその笑顔は、対策委員会の部室でセリカが見てきたものとおんなじだった。

 「私はここで死にます。そうすればグリオンの手駒は一つ減る。
  わ た し
 リトルマシンガンⅤもワープテラもそれを望んでます。きっと十六夜ノノミだって。
 だから――泣かないでください。」
「うん……うん!」
 ぐしゃぐしゃになった顔を必死に拭い、黒見セリカは――マジアアビドスは前を向く。
 泣くべきはきっと、今じゃないから。

「頑張ってくださいね。セリカちゃんも、ユメ先輩も。」
 (嫌だ!いやだ!!こんな終わりは嫌だ!
 グリオン様の期待に応えられていない!悪意を振りまくことだってできていない!!
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 誰かを守って死ぬなんて。そんな終わりは嫌だ!)

 ノノミの顔は駄々をこねる子供のように歪み、それでも誰にも届かない。
 自分の理性でも欲望でもない者が動かした体の末路は、破滅しかない。
 暴走したマジアベーゼのように。
 尊厳を失った九堂りんねのように。
 ただし、元から破綻していた悪意人形の場合は、その破滅が正しき誰かを救うかもしれない。

「貴方達なら、勝てますよ。」
(グリオンさまああああああああああああああああああああああああああああ!!!!)

 贋りのまま、真実(ほんとう)の言葉を告げ。
 その言葉を最後に巨大な腕がノノミの体を握りつぶした。
 デクに倒されたホシノ同様ノノミの体は砂のように崩れ、ひしゃげて使い物にならなくなったリトルマシンガンⅤがガラクタのように音を立てて落ちた。
 セリカはリトルマシンガンVとひらひら落ちてきたワープテラのカードを拾い上げる。さっきまで誰かがそこにいたかのようにあたたかかった。

「ごめんなさい……。ノノミ先輩。」
 偽物とわかっていても。辛いものは辛い。
 泣きたかった。怒りたかった。
 グリオンが生み出した偽物だろうと敬愛する先輩が目の前で潰されたのだ。
 平時ならば一昼夜泣きじゃくっていたかもしれないが、ダークマイトの目の前という死地では一秒だってそんな余裕は無いのだ。

「ようやく一体か!手こずらせてくれる。
 だがあの厄介なワープは消えた!君たちに逃げることは出来ないよ!!」
「……逃げる?」
 再びコインを手に取る、今度は黄金の拳のような形状が5つ。
 いずれも必殺の威力を誇るだろうが、今のセリカには意味がない。

「逃げるわけないでしょうが!!2人とも!」
「はぁあ!!!」
「ん、いける!」
 拳の1つは梔子ユメが、拳の1つは砂狼シロコがそれぞれ正面からはたき落とす。
 青白いラインのシンシアリティを構える。エイムズショットライザーが変化した銃口が青白く光る。

 「信頼の銃弾(ムニツィオーネ・シンシアリティ)」
 マジアベーゼの支配の鞭(フルスタ・ドミネイト)と同じ法則で名付けた銃弾が3発、正面から弧を描きぶつかった。
 威力でいえばダークマイトの足元にも及ばない弾丸を受け拳が光ると、勢いを失い地面に落ちた。
 落下したコインがむずむずと動き出したかと思うと、黄金色の瞳をした3人の少女の姿に変わる。
 うち一人は先ほど殺したノノミと言う少女にそっくりだ。残り2人もアビドス高校の校章をつけていた。
 アビドス高校の人間がモデルだと、他者に興味のないダークマイトでも辿り着く。

「そうか、お前の力はマジアベーゼのような魔物化じゃない。人間だ!
 物体を人間に作り替える力か!」
「正確には少し違う。そんなグリオンみたいな真似できないしやる気もないわ。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 アビドスのみんなに力を貸してもらう能力よ。」
「……くだらない力だ!個の強さこそ象徴の証!!
 仲間だの友達だの居場所だのくだらないものを崇めるヴィランに相応しいちっぽけな”個性”――いや、個性ですらない借り物の能力か!」
「何とでも言いなさい!
 吠え面かかせてやるわよ!ダークマイト!!」

 背の低い少女、眼鏡をかけた少女、そしてノノミと呼ばれた豊満な少女。
 何の合図も無しに3人が同時に銃口を向け引き金を引いた。
 この銃も魔物化――擬人化と同時に生成された者。
 キヴォトス人にとって銃は当たり前に存在する、眼鏡や服装と同じように自然と思い描くものだ。
 擬人化すれば銃だって出来上がる。

「「「信頼の銃弾(ムニツィオーネ・シンシアリティ)」」」

 黄金から生まれた三人の少女が同時に宣言し、弾幕を撃ちだす。
 威力は見た目通りの銃弾だ、錬金でできたオールマイトボディを持つダークマイトにとって避けるまでもない攻撃だが。
 銃弾が撃たれるたびにダークマイトにとって奇妙な感覚が走る。
 とっさに足を後ろに下げて気づいた、体が軽い。

「なんだ……体が軽く?」
「後輩が頑張ってるってのに、私だけじっとはしてられないでしょ!」
 ダークマイトの思考が定まるより速くm梔子ユメの足が顔面を蹴り飛ばした。
 顔まで錬金ボディのダークマイトならさしたるダメージも無いはずだが、ファラオレリーフの蹴りによる衝撃が波となってダークマイトの全身を伝わった。
 悶絶し道路を転がるダークマイトをあっけにとられた顔でユメは見ていた。

「ああああああ!!!なぜだ!なぜだ!」
「え?効いてる?
 ひょっとしてセリカちゃんのおかげ?」

 マジアアビドスの能力『信頼の銃弾(ムニツィオーネ・シンシアリティ)』は大本としてはマジアベーゼと同質の能力だ。
 物体や生物を魔物に変え、コントロールする。シンプルかつ強力な力。
 ただし、黒見セリカの魔法少女の素質は柊うてなより劣る。そのためマジアベーゼのような万能性はなく欠点がある。
 黒見セリカが強く思い描く存在にしか変化できない。今ではアビドス高校対策委員会の偽者しか造れないのだ。
 その戦闘力や知能も素体の質によって変わり、ただのコインからうまれた3人はプログライズキーから生まれた砂狼シロコに劣ってしまうし、そのシロコだってトレスマジアを相手どれるベーゼの魔物に比べればはるかに弱い。基本的には下位互換といって差し支えない。

 ただし、1つだけ明確な優位性が存在する。
 物体を変質させコントロールする能力は――マジアアビドスの生み出した対策委員たちにも付与される。
 魔物は作れずとも制御下から引きはがす程度のことは、今の彼女たちでも可能だ。
 砂狼シロコの銃弾が冥黒ノノミを十六夜ノノミに変えた時と同じことが、ダークマイトに起きていた。

「そうか……あれは元はマジアベーゼの力。
 弾丸を喰らうだけでまずかったのだ!令呪を……」
「させない!」
 弾幕を避けようと動く脛をユメは思いっきり蹴り飛ばす。
 バランスを崩して倒れるダークマイトに馬乗りにまたがり強引に抑えかかる。黄金色の弾幕は未だダークマイトを撃ち続けていたが、跳弾で何発かがユメにあたる。
 アメンへと変身しているユメにも信頼の銃弾(ムニツィオーネ・シンシアリティ)は影響はあるはずだが、アメンの装甲が弱まろうとユメは身じろぎ1つしない。

「なぜだ、何故邪魔をする羂索!」
「かわいい後輩がかっこいいところ見せてるってのに、先輩が不甲斐なくていいわけがないから!」
 梔子ユメは――令呪を使っていた。
 アメンの力、ユメ自身の力。その全てが十全に使われる。
 ダークマイトが令呪を使ったとして、ユメの令呪が効果を発揮する時間は大したアドバンテージを生まないだろう。
 くだらない献身だ。くだらない信頼だ。くだらない仲間だ。
 ダークマイトにとって最も価値がなく、オールマイトにとって最も価値あるものが、着実にダークマイトを追い詰めていた。

「まったくアビドスの敵(ヴィラン)というものは、どいつもこいつも!!!!
 友達だの後輩だの、そんな矮小な思考で象徴に歯向かうなど。許されるわけがない!!!」
「許してもらう必要なんかない!!
 私たちは私たちの学園を守る!それが私たちの決めたことだから!!」
「その通りよユメ先輩!」

 マジアアビドス――黒見セリカが愛銃を構える。
 青く光るシンシアリティを前に、砂狼シロコはこれが役目だと言いたげに飛び上がり、その体を光らせる。
 信頼の銃弾の効果が切れてきた。シューティングウルフプログライズキーへと姿を戻しながらシロコは肉食獣のように強気な笑みを浮かべた。

「セリカ!ぶちかまして!!」
「分かった!」
 シューティングウルフプログライズキーへと戻ったシロコは、自分の意思があるようにシンシアリティの弾倉にすっぽりと収まった。
 変身の影響で姿かたちは変わっているが、元はエイムズショットライザーだ。当然プログライズキーはジャストで収まる。
 いつでも引き金が引けると言わんばかりにアップテンポな電子音が流れ出し、マジアアビドスはその銃を両腕で構えた。
 弾幕を生み出していた黄金の対策委員会たちもすでに消えている。全神経全魔力をセリカはこの一撃に込めていた。

「はああああ!!!」
 弾幕が途切れたことが合図となる。
 ファラオレリーフのユメはフィジカルと言う意味でアメン屈指だ。胸倉をつかみそのままダークマイトを持ち上げ投げ飛ばす。

 「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
 支配権を失った黄金がかさぶたのように剥がれ、バルド・ゴリーニのやせ細った特徴のない顔が再び外気を浴びた。
 情けなく叫ぶ男の声が空しく響く。答える者は誰もいない。
 先は九堂りんねに助けられたが、既にこの場には九堂りんねはいない。
 もしかしたら、バルド・ゴリーニの敗因だったのかもしれない。

『バレットシューティングブラスト!』
「じゃあね!象徴!二度とその面見せないで!」
「ふざけるな。ふざけるな!象徴たるこの俺がぁ!!!」

 青い光線がバルド・ゴリーニに直撃し、悲鳴とともに大きく弧を描いて砂漠のど真ん中に爆発するような音を立てて叩きつけられる。
 ひょとして殺したりしてないかと不安になった二人だが、視界の端で男がのそのそとはいつくばって逃げていた。
 わずかに残ったオールマイトの肉体も消しとび、誰が見ても今の彼をダークマイトだとは思わないだろう。

 追いかけるという選択肢もある。ダークマイトは重傷だが未だ健在だ。
 どうしようか。セリカは隣の先輩に尋ねた。
 初めて会った先輩を前に、後輩らしいことをしたかったのかもしれない。

「どうするユメ先輩?」
「・・・シノンちゃんや美嘉ちゃんが心配だし、そっちに行こうよ。」
 ユメの答えにシノンは「そうよねぇ。」と平然と返す。
 とどめを刺すつもりには2人ともなく。そこにはただ勝者と敗者がいるだけだった。



071:空と虚② 柊うてなという敵(おんな) 投下順 071:空と虚④ ナラティブ
時系列順
柊真昼
真人
魔獣装甲のエケラレンキス
柊うてな
梔子ユメ
シノン
黒見セリカ
亀井美嘉
冥黒ノノミ
魔王グリオン
冥黒アヤネ
ダークマイト
九堂りんね

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