三魔六道 ◆mtws1YvfHQ



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「ずばり聞いてもよろしいでしょうか?」

などと言ってみます。
それに対する返事は簡単なものでした。

「私に分かることだったら」

ならば、とでも言うように。
頷いた彼女に言ったのです。

「実は、優勝する気はないでしょうか?」

と。



 1-1



ともあれ一人で歩いていた。
ランドセルランドは思いの他に広い。
幸か不幸か暗くもない。
これでもかとある照明の数々を観れば分かるけど。
空の満月すら霞んで見えるほどだ。
そう言えば夜間営業なんてしてて良いのかと思わないでもない。
全くこれっぽっちも現状にそぐわない考えだけど、何ともなしに思いながら。
ともあれ一人で歩いていた。
三人一組で歩き回ってると広過ぎるからだ。
いや、理由はそれだけじゃない。
一人で済ませたい事があった。
現状の整理。
他にいても出来るじゃないか、と誰かに突っ込まれれば確かにその通りだろう。
だけど一人でこそ捗る思考もある訳で。
その辺りはご容赦願いたい。
それも理由の一つに過ぎない。
言ってしまえば戦力の分散。
真宵ちゃんと翼ちゃん、それにぼく。
はっきり言おう。
戦闘力がない。
申し訳程度に銃があるけどそんな代物を意に介さない、もとい威と解さないような相手を知っている。
あの二人は言うに及ばず。
全身口を呼び起こす魔法使いツナギ。
忍と言うには変わった装束の真庭鳳凰。
えーと誰だったかいた気がするけどまあいいや。
人間未満。
それを慕っていた古風な刀の鑢七実。
人間失格。
最強が評価の言葉を口にしたその家賊達。
そして。
人間未満が勝ちたいと言った。
大嘘でも戯言でもない真実を口にした、口にさせた黒神めだか

「……あれ?」

銃が役立ちそうにない相手、多過ぎないか。
そう思ってみて首を振った。
潤さんからして今更だった。
それにそもそもの話だけど。
ぼくの武器は、銃じゃない。
舌先三寸の戯言なんだから。
それこそがまあ戯言だけど。
兎にも角にも、居る気がするんだけどどうしても名前は元より存在自体思い出せない一人は置いといて、十一人。
おいおいおい。
ぼくが知ってるだけでこれだ。
間接的に入れてるのもまあいるけど、大体直接遭った相手だ。
知らない人もいれたらどうなることやら。
今更のように放り込まれた場所の恐ろしさを感じずにはおれない。
と、同時に不審にも思う。
何度目になるかも分からない不審を。

「………………」

どうして何の戦力を持ち合わせてもいない一般人がこんな人外魔境の中に放り込まれているのやら、と。
そう言う意味で考えられるのはバランスの調整か。
例えば一部のゲーム。
最強のカードが最弱のカードにのみ破れ得るルールがある。
過ぎた弱さは強さをも上回る、などと言う都合の良い論理展開をされても困る訳だけど。
だけど実際。
強い相手から見れば弱い相手は見逃す対象になるかも知れない。
弱い相手から見れば強い相手の隙を逃す訳がないかも知れない。
強いが故に弱者に晒す隙。
弱いが故に強者を逐う念。
これがあるいは全てを台無しにしかねない。
卓袱台をひっくり返すみたく『虚構』にだ。
あるいは、

「…………」

あるいは。
友情と努力が勝利をもたらすとでも本気で思っているのではないだろうか。
全くもって戯言だった。
そうして何度目かになる思考を一旦閉じる。
徹底的に情報が、と言うより向こうの意図が読めない。
だから無価値。
脇道に逸れ過ぎだ。
要するに一カ所に三人集まってても無意味だ。
何かしら逆転の一手がある場合ならまだしも。
それ以外でも三人集まっても下手したらエサ。
食い散らかされるのがオチ。
いや。
分散した結果が各個撃破なんてのも悪魔的でもあると言えばある。
でも悲鳴の一つでもあれば、銃声の一つでもあれば、対抗し得る時を稼げるかも知れない。
全部ただの戯言だ。
本当の所は違う。
単なる言い訳。
この場合、はなはだ状況とは合わないことだけど、気まずくなったのが一つある。
自分の口で確かに言ったけどさ。
聞いてくれるなと思わないでもないけど。
聞かれたら答えるしか、ないじゃあない。
黒の下着って言っちゃったわけだけども。
でも、それでも、だ。
あの非難の籠もった真宵ちゃんの目はキツい。
無意識なんだろうけどさ。
無意識なんだろうけどさぁ。
割と真面目に。
見たくて見た訳じゃないし。
見たのは確かだけど、あんなの不可抗力ですやん。

「いやいやいやいやいや」

自分の心の中の台詞までおかしな事になってきてる。
言ってしまってから思い返すと。
ブラック翼ちゃんが現れた時の姿。
黒の下着。
白い素肌。
うん、不健全の極みだ。
今でこそ服を着てるけど、意外にメリハリのある体。
友が下着姿でいたとしてもどうとは思わないだろうに。
戯言だけど。
あ。
この場合は戯言で済ませない方が良かったんじゃ。
足を止めて思い返しても遅い。
むっつり認定だ。
いやだが待って欲しい。
口に出していないだけぼくは無実であり無罪だろう。
などと訳の分からない言い訳をしてみる。
戯言だけどね。
そう言う事に、しておこう。

「…………」

そぞろそぞろ、で意味はあってたと思う、歩き続ける。
先行きは見えない。
はっきり言えば雲の隙間ほどの光も見当たらない。
でもそれは。
多分きっと。
皆が集まれば解決できる。
僅かであっても光が見えてくるはずだ。
はずだ。
こんな考え。
ご都合主義なこと極まりないだろう。
ごくありふれた甘過ぎる程の期待だ。
でも、と。
多分、と。
思わないではおれない。
今までは今までで上手く行かない事が多過ぎる。
だからこそ、と思いたい。
あの人が前に言った事を、思い返さずには居られない。

『ハッピーエンド以外認めねぇっつーの』

こんなぼくに。
十字架に押し潰されたぼくに。
墓地に埋め尽くされたぼくに。
そうなる資格があるかとか。
そうなって良いのかだとか。
関係なく。
感心なく。
シニカルな笑みを浮かべてただ一言、そう言ってくれた。
ああはっきり言おう。
未だに信じられない。
ぼくは信じたくない。
でも多分本当の事だ。
否が応も有りも無く。
哀川潤は死んだのだ。
否定も否決も否認も。
意味も持ちはしない。
事実事象が実体として実行された。
何がどうしてそうなったかまでは知りようは、ないけれど。

「哀川さん」

未練がましく、試しに、呼んでみる。
反応はない。
普段ならきっと、偶然近くでにもいた潤さんに頭を叩かれる所だろうけど。
敵認定されたくないけれども。
反応はない。
だからこれは全く無意味な宣誓だ。
全く無価値でしかない宣言だろう。
それでもあの世にいるかも知れない潤さんに、伝えない訳にはいかない。
空を見て思う。
空を観て想う。
戯言だけど。
戯事だけど。

「ハッピーエンドに、してみせますよ」

 1-2



「なんでそんなことを聞くのかしら?」

近くのジェットコースターが二周ぐらいはした頃でしょう。
ゆっくりとその目が細くなりました。
さながら。
獲物を狙う虎のように。
と言うのは当然ながら言い過ぎです。
私の先入観がそうさせている物。
理解しています。
了解しています。
ですが一度でも。
一度でも思ってしまえば、その視野を捨てるのは至難の技です。
いやーな汗が、流れるのを感じます。
見詰め合ってどれだけ過ぎたのか。
音の感覚も何時の間にか消えていた所で、ふと羽川さんの表情が弛みました。
同時に、

「はふっ」

っとどうも止めていたらしい息が漏れます。
ですが一度でも口に出してしまったことは戻るものではありません。
どことなくひんやりとした空気が流れています。
肝試しってレベルの話じゃありません。
いやまあ優麗なんですけども。
失礼、噛みました。

「……それで、なんでまた私が優勝する気なんじゃないかって思ったの?」
「いえ、ただのギャンです」
「ギャン? モビルスーツの?」
「失礼、噛みました」
「そうなの」
「そうです」

くっ。
流石は羽川翼さん。
思うように私のペースに持ち込めませんね。
ですがしかし。
それでこそ噛み甲斐があると言うものです。

「聴覚としてですね」
「……噛んだ?」
「しちゅれい、かみゅまむた」
「噛み過ぎよ」

くっ。

「ふっふっふ……お遊びは止めろと言うことですか……良いでしょう……」
「…………まあ、良いか」

おっと、何やら遠い目をされている気がしますね。
しかし私は気にしませんよ。
強い子ですから。

「んー、何からお話ししましょうか?」
「じゃあそもそも、なんでそう思ったかだけでも聞かせてもらえる?」
「それは簡単です。あなたは頭が良いからです」
「答えに」
「なっています」
「……聞かせてもらえる?」
「頭が良いあなたなら、きっと気付いているんじゃないかと。これの終わりを」
「………………」
「いえ、これはあらかじめ伏線を張って置く訳ですけども別に洒落言使いさんを否定したくて言う訳じゃありませんよ?」
「…………」
「長々と言うのもあれですから言ってしまいましょうか。この先の行方、と言いますかこのバトルロワイヤルとか言う大層ふざけた催しの結末ですが、

 トゥルーエンド以外にありえないでしょう。

 ああ、いえいえ、別に戯言遣いさんを否定したいから言ってる訳じゃないんですよ?」
「えぇ、分かってる」
「えぇ、そうでしょう。なら、わたしの言おうとしていることも分かってますよね?」
「これの結末は、バットエンドはなりようがあってもハッピーエンドになりようがない。そう言うことよね?」
「はい。大変言い辛いことですから中々言えない事でしたけど、この際はあなたにだけぶっちゃけちゃおうかなーと」
「何で私に言うのかな?」
「んもー、そうやってはぐらかそうとする」
「そう言うつもりは、ないんだけどね」
「ぶっちゃけちゃいましょうよ。ズバリ言うわよしちゃいましょうよ。夜の女子会みたくーチョーヤバーイみたいな」
「残念だけど私、そう言うのに参加したことないから分からないかな」
「でも本心を晒すと言う意味ぐらいは分かりますよね?」
「……はぁ。分かった」
「と言うことですのでどうぞ」
「いーさんは、皆を幸せにしたい」
「はい。一気に思い出しましたから気付きました。ですがそれは、よくよく考えなくても不可能なんですよ」
「……言い換えればハッピーエンドを迎えたい。でももう死人が出た以上、どうやってもハッピーエンドにしようがないって言うんでしょう? 仮に限りなくそれに『近い』ものになったとしても、それはどうやっても『近い』以上には成り得ない」
「…………はい」
「……気が、重いことにね」
「……はい」
「最早どうやろうとも、ハッピーエンドに持って行きようはない」
「…………………………羽川翼さん」
「何かな、真宵ちゃん?」
「言いましたよね、本心を晒そうって?」
「言ったね」
「だったらなんで、嘘を付くんです?」
「嘘?」
「えぇ、嘘です。わたしでも思い付いたことを、あなたが思い付かないはずがないんですから」
「それはどうかしら? 別に私は何でも知ってる訳じゃないわ」
「知ってることだけ、ですか?」
「その通り。知らないことは知らないもの」
「では状況を整理しましょう。今現在の所の死人は何人でしょうか?」
「二十八人ね。えぇ、誰も死んでなければ、だけど」
「そうです、なんと全体の三分の二近くです。でしたらこの人達を何とかする方法がありますか?」
「ないわね」
「あります」
「ない」
「ある」
「無い」
「有る」
「無いわ。死んだ人をどうにかする方法なんて無いに決まってるじゃない」
「あるじゃあないですか。二人」
「二人も?」
「も、などと言ったのはまあ聞き逃しておきましょう。兎も角として二人。

 主催と球磨川禊

 このお二人ならば可能でしょうね、死んだ人をどうにかするのも」
「だったら簡単ね。球磨川さんを説得して最後まで乗り越えた上で何とかして貰う。それが理想解でしょう?」
「はい、そうです。球磨川さんが、説得に乗って、皆を何とかしてくれる。これが理想解です。はい、理想です」
「そうね」
「はい。理想です。理想なんです。理想に過ぎません」
「……なにが言いたいのかしら?」
「お分かりでしょう? 第一に、あの人が説得に乗ってくれるかどうか。第二に、そもそも言う通りにしてくれるか。第三に、本当に当てになるのかどうか」

当然、お分かりの事でしょうけれど。
そう。
言って間を置きます。
長々と話しましたがこれです。
第一に、球磨川さんがそもそも説得かどうかはともかくとして乗ってくれるかどうか。
同じテーブルとは言わなくとも有耶無耶にして済ませられる可能性があります。
第二に、説得できたとして言う通りにしてくれるのか。
あんな性格の人ですから、まあ絶対的に悪い人ではないとは言わざるを得ないのが悔しい所なのですが、わたしがやられたみたいに自分の基準で考えて何やかんややらかしかねない懸念があります。
第三に、最後に、当てになるのか。
これは言うに及ばず、と言った所でしょう。
わたしの記憶のように、何かの要因で完全にそうする事が不可能だったりでもすれば。
その時点でハッピーエンドなんて不可能になります。
つまりこう言う事です。
球磨川禊と言う人物は、頼るには心許なくかと言って無視するにはそれは許されない。
こちらの考えを引っかき回すだけ引っかき回してあとは知らんぷり。
そんな感じの人です本当に。
言ってしまえば、可能性があるだけに厄介。
なんですよねぇ。
それっきりで、口を閉ざしました。
そう。
つまり。
ハッピーエンドを目指すならば、

「おや?」
「あら?」

まさに都合の良いタイミングで、電話のベルが鳴りました。



 2-1



などと決意表明した所で観客も居なければ客席もない。
あるのは勝手に動き回って轟音を、普段ならそれに人間の高音を、まき散らす座席が動き回っているだけ。
そんな中を勝手気儘に動き回っても何の価値もないんだろうに。
さてと。
潤さんを思いだしたんだから、当然あとの二人にも言及しないといけないか。
一人は、まあ、正直思考の中でもあんまり関わりたくないけど。

「真心」

心残りを、静かに、呟いてみる。
橙なる種。
代替なる朱。
無論、ぼくにとって彼女の代わりはいないけど。
それでもあそこでは、赤色に変わる橙色だった。
人類最強に対する人類最終。
人類の最終存在。
哀川潤が主人公なら、さながら隠しボス。
ちなみにぼくは村人だろう。
今は、だけど。
それよりも彼女、真心が死んだと言われて信じられる人間がこの世にいるかと聞かれれば、答えは絶対にノゥだ。
知った上でならなおの事。
一度は死んだはずなのに。
ぼくの前に現れてくれた。
そして死んだ。
死んでしまった。
また、死んだ。

「哀川さんが死んだと考えてるんだから、当然真心も死んだと考えるべき……何だろうな」

………………
返事がない。
はっはっは。
なんだぼく。
やっぱりまだまだ信じられてない。
未練がましさが抜けそうにない。
いやでもそれでも良いのかな。
それとも悪いことだったか。

「悪い、か」

見れば分かる。
見れば覚える。
見れば出来る。
何でも出来る。
出来ないことなんてない。
それで、また一人を思い出した。
近しいと言う意味で言えば、彼女が近い。
鑢七実。
彼女には今、人間未満が憑いている。
そう言う風に、あるいは、ぼくが着いていれば。
そう思うのはありきたりな後悔だ。
ありきたりな、自己満足だ
ぼくがいてどれだけの役に立てるかなんて知れてるのに。
それでも傍に居れれば何か変わっていたのかも、なんて。
変わろうとする気持ちは自殺。
変えたいと思う気持ちは他殺。
全くもって戯言だ。
一体どれだけ殺すつもりだろう。
ぼくを。
様々な人達を。

「あーあ。ごめん、真心」

やっぱりぼくはこう言う人間だ。
どれだけ後悔しようとも。
どれだけ更改しようとも。
お前のために、涙一つ流せそうにない。
お前のために、死のうなんて思えない。
決心したんだから。
主人公であろうと。
不埒な友情を結んで。
無駄な努力を重ねて。
勝利、しようと思う。
お前を殺した、なんて言わない。
復讐が虚しいからなんて言わない。
ただただぼくのためなんだから。
生き残りたい。
生き残りたい。
死にたくない。
ただ生きたい。
それ以上ない。
それ未満でも、ない。
だからぼくは。
自殺します。

「さようなら。忘れないよ」



 2-2



電話をかけながら待ちます。
この際は出られても出られなくても私側に不都合はないので。
何せ電話です。
向こうは何処から私がかけているか分からなくとも、私は何処にかけているのか分かるのです。
ふふふ。
なんと圧倒的有利な状況でしょうか。
いやまあ電話に有利も何もあったもんじゃないですから。
関係ないと言えば全く関係ない訳です。
むしろ電話に誰も出られない可能性もそこそこあるのです。
つまり時間の無駄。
無駄無駄無駄。
一人損。
出来るなら向こうにいるかも知れない誰かしらを巻き込みたいですね。

「……うーん、出ません」

三十秒ぐらい経過。
誰も出ません。
これはあれですか。
うっかり出たらミサイルランチャーでも打ち込まれるとでもお考えでしょうか。
はははまさか。
あり得ないと言えないんですよこれが。
とんでもない物がぶち込まれてる可能性もありますから。
ついさっきまで内容全部をじっくりくっきり見ていた感想です。
心臓をぶち抜いたりと酷い酷い。
ぶっちゃけ何が起きても驚かないと言いますか。
ちらりと横目で伺ってみます。
相変わらず寝たままなので、様刻さんの寝顔を伺うと言うだけですが。
そうです。
私が勝手にかけているのです。
自己判断ですよ自己判断。
一眠りしてからの判断です。
冗談です。
ちょっと寝落ちしたりしてただけで私はちゃんと起きていました。
そんな事情はさておいて、時間が少し経ったのは良かったのか悪かったのか。
それはそろそろ分かってきました。
一分は経とうかと言う時間。
軽い、と言うかかなりの嫌がらせに近い時間です。
どうやら誰もいないんでしょうか。
もう電話切っても良いですよね。

「なーなろーくごーよん」
『もしもし』
「さーんにーいいーちぜーろ崎でーす。と言うギリギリの所でした。初めまして」
『初めまして』
「ずばり突然で申し訳ないですが情報交換をしたいのですが、よろしいですか? あ、ちなみに私は殺し合いは出来るだけ避けたい方です」
『そう。なら一応だけど私もその方だわ』
「それは幸先の良い事です。そう言う事でしたらそちらから何か聞きたい事が有ればどうぞ。次は私、と言う風で」
『じゃあ有り難く。そちらは今、何人居るのかしら』
「っ!」

おっと可笑しいですね。
いきなりの質問がそれだとは。
さっきも「達」なんて言葉は使ってませんから言葉からじゃあ分からないと思うんですが。
とりあえず周辺に誰かいないかとモニターを見てみますが、二つしか浮かんでませんね。
どう言う事でしょうか。

「……よくお分かりですね」
『一人ではまさか反対派として動き辛いと思ったから何となく、かしら。仮に肯定派が居たら逃げるか電話をもっと早く切ってるかなって。勘よりもあやふやな理論だけど』
「さようですか。ちなみに私を居れて今は二人です。一応反対派で大丈夫かと。それで私の質問は、言うまでもないですね」
『こっちは今は二人。さっきまで三人で、それより前は七人だったわ。今は全員反対派で良いと思うけど、七人の時は何とも言えないかな?』
「それは何でまた?」
『好戦的だけどある人の言う事を聞く人と、主催に対して随分お冠だけど特に反対派と言う訳じゃないのよこれが』
「一言で言うと、面倒くさいのが二人も居た、と」
『まあ……そう言う事ね』

一瞬軽い間が空きました。
ため息を付いた、との認識でよろしいでしょうか。
だとすれば随分面倒臭い人なんでしょうね。
思い出しただけでため息が出るんですから。
ちなみに私は人識くんを思えばため息が出ますが、それは別方向のため息です。

「はぁ」

全く、人識くんは何処に。
それを聞くための電話でもあるのですが。
しかし。
横目で引き続き眠っている様刻くんを見てしまいました。
彼が欲しがるであろう情報も得ないといけない訳ですから、これはまた面倒臭い。
いえ。
現在の情報としてあるのはランドセルランドにいる方は二人か三人。
それよりも前にもう五人か四人いて、内二人は面倒な人。
あと相手の声からして女性。
そこまでですので、はい、情報を待ちます。
向こうが欲しがっている情報を聞けば、

『それじゃ、零崎人識について教えて貰えるかしら?』
「………………」

………………
さて。
どう判断するべきか。
これはあれですか。
人識くんがやらかしたと見るべきなんでしょうか。
それとも零崎について何か知りたいとかはないですねわざわざ固有名詞で来ましたからはい。
うわぁ。
何だって電話口であんな冗談かましちゃったんでしょう。
言い訳のしようがないじゃないですか。

「……身長はやや低め。性格はいまいち分かり辛いですが優しかったりします。気にしてる人が京都にいるとかいないとか」
『……………………』

あ、これまずい。
相手が欲しい情報が出るまで喋る羽目になる奴だ。



 3-1



自殺は当然実際に死ぬ訳じゃないけれど。
そう思った所でさて、困った。
いよいよもって思い出さなきゃいけない最後の一人がきてしまった。
いや、思い出さないと言う手もある。
あるんだけど、そう言う訳にも行かない。
何せ彼は、ラスボスだ。
この場合はだった、と言う方が正しいだろうけど。
ともあれ彼はラスボスだ。
人類最悪の遊び人。
物語を速読しようと言う人間。
分かり易いことに世界の、物語の終わりなんて物を夢想し実行しようとしていた男。
ある意味では自殺人。
因果なことに哀川潤の父親。
主人公の父親がラスボスなんて今時流行らないだろうに。
事実そうだったんだから仕方ない。

「……狐さん」

西東天
彼の物語が終わりを告げたらしい。
死にそうにもない彼も死ぬ。
ぼくの知る限りの死にそうにない三人衆が揃って死ぬなんて。
それも僅か六時間の間にほぼ同時に。
もしも生きていたらなんと言うのやら。
物語が加速しているとでも。
それとも、物語が終わりを迎えようとしているとでも。
戯言だ。
これ以上なく。
でもどっちだって良い。
どっちだって構わない。
幕を引こうと彼に言った。
世界は終わらせないと彼に言った。
ならぼくがするのは簡単だ。
村人がやれそうなことじゃないけれど。
大言壮語も甚だしいけど。
やることに変わりはない。
変わりがあってたまるか。
最後にきっと笑ってやる。
手に届くだけ助けれたと。
言えるために。
あがいてやる。
もがいてやる。
今頃あの世とやらにでも居て、胡座をかいて読み進めているんだろう。
地獄。
天国。
監獄。
鎖国。
どれもあなたにとって変わらないんでしょうから、今も読んでいるんでしょう。

「あたなに」

この物語を。
ああ、そうだ。
前言を撤回しよう。
物語を終わらせよう。
でも物語は続くんだと。
思う存分知らせてやろう。
終わっても終われない漫画のように。
うだうだと続き続ける漫画のように。
読み終えても次巻のある本のように。
長々と書き続く、そんな本のように。
物語は終わらない。
物語は終われない。
だって物語は続き続けるんだから。
精々読んでいて下さい。
あの笑顔でも浮かべて。
飽きても読んで下さい。
犯しそうに笑ったまま。

「世界を終わらせなんてしない」

一生を終えても終わらない、物語を。
えぇと、漫画を愛してるんでしたか。
愛してると言うんだからお楽しみに。
とびっきりありきたりなお仕舞いを。
都合良過ぎる程度には良いお終いを。
この物語の終幕を。
ハッピーエンドを。
待っていて下さい。



 3-2



ちょっとえげつのない光景が目の前で繰り広げられています。
何と言いますか。
根ほり葉ほりと言う言葉がこれ以上なく相応しいと言いますか。
相手がはぐらかそうとしている所を巧い具合に誘導して喋らせてるとか。
さり気なく口を挟んでは会話を広げさせてると言いますか。
えぐいですね。
誘導尋問にも程があります。
しかもメモを片手間にしてるんですからこれはもう。

「えぐい」

おっとっとお。
うっかり口が滑ってしまいました。
滑るのは舌がわたしのキャラです。
危うくキャラを崩壊する所でした。
気にするのはあくまでキャラです。
視線は全く気にしない気にしない。
なので視線はノーサンキューです。

「うん、ありがとう。そこまで話して貰えれば十分よ」

どうやら聞きたい事は聞き終えたようです。

「え? ああ、そうね知ってるわ。七人の時に居た一人なの。でも行動が読めなかったからちょっと気になってね」
『 ?        』
「うん、それだけよ。でも殺人鬼だとか自分で言ってたからちょっとね」
『  、   』
「それで、今度はそちらの番だけど何が聞きたい?」
『     、    ?』
「今? それはちょっと分からないけど……一応ここに集まる事になってるわ。それじゃあ次はこっちの番だけど、良い?」
『  』
「こっちの人員の名前を教えるから、あなたの名前ともう一人の名前を教えて貰える?」
「羽川さん?」
「あ、ちょっと待って貰える?」

相手の返事も聞かず、ボタンの一つを押しました。
保留でしょう。
音楽が流れ始めてすぐにわたしを見ます。

「今の残った人数と私達、それに向こうの二人の名前を知れればそれぞれの概ねの動向が分かるわ」
「なるほど、メリットはそれですか」
「デメリットはこっちの人の名前が知られること。当然、彼女達の口から主戦肯定派に情報が漏れる可能性もあるかな?」
「その彼女達ですか? 肯定派の可能性はないんですか?」
「あるわね」

平然とそう言われてしまいました。
いや、その答えは予想外なんですけど。
そう思ってみても笑ったままです。
わたしの反応はどうも予想通りのようです。
人が悪い。
悪い人。
どっちが正しいんでしょうか。
はてさて。

「その場合だと彼女達は反対派の中に飛び込んできた肯定派になる訳だけど、困った事に私達の中にそのどちらでもない人が二人紛れ込んでいるわ」
「……球磨川禊さんと、鑢七実さんですか」
「そう。あの二人は、まあ、変な言い方だけどどうあっても死にそうにない二人。そして球磨川さんといーさんは妙に繋がり有った所があるみたいね」
「問題点が二つ有ります。お分かりでしょうけど」
「えぇ。今話している二人が来るまでの間に戻ってくるのかどうか。戻ってきたとしてもその二人に対する対抗馬みたいに動いてくれるか」
「問題だらけじゃないですか!」

問題だらけじゃないですか!
とは言ったものの。
デメリットばかりを考えるのもどうかとも思います。
あの二人がきた場合のメリットを考えてみましょう。
いやまだ合流すると決まっている訳ではないですが。

「メリットは本当に先程の物だけですか?」
「……んー。言い辛い所では二人の関係者を説得し易くなる、とか?」
「説得の後に物理が付いてる気がするんですが」
「違うわよ」
「違うんですか?」
「物理じゃなくて脅迫よ」
「余計にタチが悪くなってますよそれ!」

え、何ですかこれ。
ここまでアグレッシブな人でしたっけ。
まるでわたしの心を読んでいたように、また小さく笑いました。
少しばかりぞっとするような。

「私、ちょっと怒ってるの」
「ほ、ほぅ?」
「確かに私が人を殺す可能性はあるけど、真っ正面から言われちゃったから」
「……その節はどうも申し訳ありませんっ」
「いいの。気にしないで。だから頑張れるだけ頑張ろうと思えた訳だし」
「た、例えば?」
「使える手は使えるだけ使うって。多少のデメリットには目を瞑らないと。だからごめんね?」
「何がでしょうか?」
「巻き込む事になるかも知れないけど。いざとなったら逃げてね?」

そこまで言って、笑ったまま、電話のボタンを見せつけるように押しました。



 4-1



さて困った。
待つまでの間が実際手詰まりだった。
石の上にも三年居れるなんて言われた事はある。
でも同時に言われた事に、結果が分かってるから、なんて言われたな。
実際そうだし。
最大の理由でもある。
待てなくなった。
そうじゃなきゃ一人で歩き回ってないし。
いや別に気まずかったから逃げた訳じゃないし。
本当だし。

「やばいやばい」

友と合流さえ出来れば如何様にでもやりようはある。
だろう。
何せ友だし。
けども逆説、いなければどうしようもない。
待つのは慣れている。
結果が分かってるなら。
だけど何もしないで待つのは間違いはないけど待ち甲斐もない。
何か出来る事は有りはしないか。
ぼく一人で。
いや、あの二人に協力して貰ってでも構わない。
この状況。
今の情勢。
現状を少しでも好転させ得る材料は。
何処かで何かして見逃してる要素は。
向こうが見落としている何かないか。

「……あ」

あった。
一つだけあった。
忘れていただけの。
ぼくが見落としてるだけで。
向こうは見落としてないだろう要素。
それも好転させるのではなく、悪転させる方。
そしてそれはよくよく考えてみなくても潤さんと関わりの深い事柄だ。
殺人鬼。
零崎人識。
人間失格は何で殺しを止めていたんだった。
人間失格は何で殺人行動を収めていたんだ。
気付けば人間生物の殺害方法を考えていたなんて戯言をぼくに漏らしたあいつは、どう言う要素で殺人行動を納めていた。
潤さんだ。
潤さんが約束したからだ。
そう、あの診療所であいつ自身が言っていた。
その潤さんが死んだ今となってみればどうだ。
人間失格を抑える要素は意志以外存在しない。
よしこれだ。
あいつに電話するために一人で行動していたんですぼくは。
それにあいつが人殺しするなんて思えないし。
まあ、殺人鬼だけど。
殺人鬼だけど。
などと思いながら携帯電話を取り出す。

「人間認識」

まさにその時。
実際問題最悪の瞬間。
轟音鳴り響く中で無機質な声が、

「は?」
「即刻斬殺」

鉄塔の立ち並ぶ中。
鉄柱が聳え立つ中。
百メートルは離れているだろう向こう側で。
無機質な目が。
確かにぼくを捉えていた。



 4-2



『もしもし』
「もしもし」
『良かった、切られてるかと思って』
「いやまあ、この際ですから知れる事は知っておきたいので」
『じゃあ、教えて貰えるってことで良いのね?』
「はい、構いませんよこの際は。ただしそちらからと言う事ともしも違っていたら」

と。
わざと一度切って反応を見ます。
電話越しでも伺おうと言う雰囲気が知れます。

「殺します」
『……良いわ』
「随分あっさりと乗るんですね。もし誰かが嘘の名前を言ってる可能性がありますよ?」
『信じているから、なんて言葉じゃ甘いかな……』
「そうですか。では、お名前をどうぞ」
『私の名前は羽川翼。えーと、名前を言っても……良いのね? 八九寺真宵ちゃん。そして戯言遣いさん』
「……例のふざけた名前の人がですか」
『あとはさっき言った零崎人……っ!』
「っ!」

妙な。
音が。
響いてきましたね。
軽やかな音。
聞こえた気がしました。

『悪いけどしばらくしたらまた連絡します。電話番号を』
「……」

早口。
今までの口調が完全に崩れた。
一瞬の間を置いてから電話番号を口にしました。
即座に切られた、音。
白けた音が響くのを聞きながら、耳を離しました。
何が起きたのか。
伸ばし掛けた手をそこで引き留めます。
起こしてすぐに向かい始めるべきか。
返事の連絡を待ってから動くべきか。
どうしましょうか。
一向に、様刻さんが起きる気配はありません。
しかし。

「ランドセルランド」

どうもそこが台風の目何でしょうか。
うわぁ。
行きたくない。




【一日目/夜中/E-6 ランドセルランド】
【戯言遣い@戯言シリーズ】
[状態]精神的疲労(小)
[装備]箱庭学園制服(日之影空洞用)@めだかボックス、巻菱指弾×3@刀語、ジェリコ941@戯言シリーズ
[道具]支給品一式×2(うち一つの地図にはメモがされている、水少し消費)、ウォーターボトル@めだかボックス、お菓子多数、缶詰数個、
   赤墨で何か書かれた札@物語シリーズ、ミスドの箱(中にドーナツ2個入り) 、錠開け道具@戯言シリーズ、
   タオル大量、飲料水やジュース大量、冷却ジェルシート余り、携帯電話@現実、解熱剤、フィアット500@戯言シリーズ
[思考]
基本:「主人公」として行動したい。
 0:あれ(日和号)は明らかに不味い。逃げる
 1:玖渚を待つ。待ってる間だけでも少し動く
 2:掲示板を確認しておこう。
 3:不知火理事長と接触する為に情報を集める。
 4:危険地域付近には出来るだけ近付かない。
  5:気まずいからって逃げるんじゃなかった。
[備考]
 ※ネコソギラジカルで西東天と決着をつけた後からの参戦です
 ※第一回放送を聞いていません。ですが内容は聞きました
 ※地図のメモの内容は、安心院なじみに関しての情報です
 ※携帯電話から掲示板にアクセスできることを知りましたが、まだ見てはいません
 ※携帯電話のアドレス帳には零崎人識、ツナギ、玖渚友のものが登録されています
 ※参加者が異なる時期から連れてこられたことに気付きました
 ※八九寺真宵の記憶を消すかどうかの議論以外に何を話したのかは後続の書き手にお任せします
 ※日和号に向けて発砲しつつ逃走を始めました

【日和号@刀語】
[状態]損傷なし
[装備]刀×4@刀語
[思考]
基本:人間・斬殺
 1:上書き。内部巡回
  2:人間・認識。即刻・斬殺
[備考]
 ※戯言使いを発見しています



【一日目/夜中/E-6 ランドセルランド】
【八九寺真宵@物語シリーズ】
[状態]ロワ中の記憶復活、それに伴う体調不良(微熱と若干の体力低下)
[装備]人吉瞳の剪定バサミ@めだかボックス
[道具]支給品一式(水少し消費)、 柔球×2@刀語
[思考]
基本:変わらない。絶対に帰るんです。なぜ発砲音が?!
 0:まったく、戯言さんは!
 1:羽川さんと共に戯言さんの待ち人を待ちましょう。
 2:黒神めだかさんと話ができればよいのですが。
 3:羽川さんの髪が長かったのはそういう事情でしたか。
 4:戦場ヶ原さんも無事だといいんですが……
[備考]
 ※傾物語終了後からの参戦です
 ※本当に迷い牛の特性が表れてるかはお任せします
 ※戯言遣いの「主人公」は、結果のために手段を問わないのではないかと言う危惧を覚えました
 ※拳銃の発砲音を聞きました

【羽川翼@物語シリーズ】
[状態]健康、ノーマル羽川、大体の現状認識
[装備]パーカー@めだかボックス、ジーンズ@めだかボックス
[道具]支給品一式×2(食料は一人分)、携帯食料(4本入り×4箱)、毒刀・鍍@刀語、タブレット型端末@めだかボックス、黒い箱@不明、トランシーバー@現実、
   真庭忍軍の装束@刀語、「ブラウニングM2マシンガン×2@めだかボックス、マシンガンの弾丸@めだかボックス」
[思考]
基本:出来る手を打ち使える手は使えるだけ使う。まず発砲音を確かめる
 0:殺し合いに乗らない方向で。ただし、手段がなければ……
 1:阿良々木くんに関しては感情の整理はつかない。落ち着くまで保留
 2:情報を集めたい。ブラック羽川でいた間に何をしていたのか……
 3:戦場ヶ原さんは大丈夫かなあ。
 4:真宵ちゃん無理しないでね。
[備考]
 ※ブラック羽川が解除されました
 ※化物語本編のつばさキャット内のどこかからの参戦です
 ※全身も道具も全て海水に浸かりましたが、水分はすべて乾きました
 ※トランシーバーの相手は玖渚友ですが、使い方がわからない可能性があります。また、相手が玖渚友だということを知りません
 ※ブラック羽川でいた間の記憶は失われています
 ※黒神めだかの扱いについてどう説得したか、他の議論以外に何を話したのかは後続の書き手にお任せします
 ※拳銃の発砲音を聞きました
 ※零崎人識に関する事柄を無桐伊織から根掘り葉掘り聞きました
 ※無桐伊織の電話番号を聞きました。後ほど連絡ができればする予定です


【1日目/夜中/G-6 薬局】
【無桐伊織@人間シリーズ】
[状態]両足骨折(添え木等の処置済み) 、眠気(小)
[装備]『自殺志願』@人間シリーズ、携帯電話@現実
[道具]支給品一式×2、お守り@物語シリーズ、将棋セット@世界シリーズ
[思考]
基本:零崎を開始する。
 0:曲識、軋識を殺した相手は分かりました。殺します。
  1:人識君について引き続き情報を集めます。
 2:様刻さんが起きたら玖渚さん達と合流しましょうか。
 3:黒神めだかという方は危険な方みたいですねえ。
 4:宗像さんと玖渚さんがちょっと心配です。
 5:ランドセルランドが台風の眼のようですけど、どうしましょうか?
 6:羽川さんはちょっと厄介そうな相手ですね……
[備考]
 ※時系列では「ネコソギラジカル」からの参戦です。
 ※黒神めだかについて阿良々木暦を殺したらしい以外のことは知りません。
 ※宗像形と一通りの情報交換を済ませました。
 ※携帯電話のアドレス帳には箱庭学園、ネットカフェ、斜道郷壱郎研究施設、ランドセルランド、図書館の他に櫃内様刻、玖渚友、宗像形が登録されています。
 ※DVDの映像は匂宮出夢零崎双識については確認しています。他の動画を全て、複数回確認しました。

【櫃内様刻@世界シリーズ】
[状態]健康、睡眠、『操想術』により視覚異常(詳しくは備考)
[装備]スマートフォン@現実
[道具]支給品一式×7(うち一つは食料と水なし、名簿のみ8枚)、影谷蛇之のダーツ×9@新本格魔法少女りすか、バトルロワイアル死亡者DVD(11~28)@不明
   炎刀・銃(回転式3/6、自動式7/11)@刀語、デザートイーグル(6/8)@めだかボックス、懐中電灯×2、コンパス、時計、菓子類多数、
   輪ゴム(箱一つ分)、首輪×1、真庭鳳凰の元右腕×1、ノートパソコン@現実、けん玉@人間シリーズ、日本酒@物語シリーズ、トランプ@めだかボックス、
   鎌@めだかボックス、薙刀@人間シリーズ、シュシュ@物語シリーズ、アイアンステッキ@めだかボックス、蛮勇の刀@めだかボックス、拡声器(メガホン型)@現実、
   首輪探知機@不明、誠刀・銓@刀語、日本刀@刀語、狼牙棒@めだかボックス、金槌@世界シリーズ、デザートイーグルの予備弾(40/40)、
   「箱庭学園の鍵、風紀委員専用の手錠とその鍵、ノーマライズ・リキッド、チョウシのメガネ@オリジナル×13、小型なデジタルカメラ@不明、三徳包丁@現実、
   中華なべ@現実、マンガ(複数)@不明、虫よけスプレー@不明、応急処置セット@不明、鍋のふた@現実、出刃包丁@現実、おみやげ(複数)@オリジナル、
   食料(菓子パン、おにぎり、ジュース、お茶、etc.)@現実、『箱庭学園で見つけた貴重品諸々、骨董アパートと展望台で見つけた物』」
   (「」内は現地調達品です。『』の内容は後の書き手様方にお任せします)
[思考]
基本:死んだ二人のためにもこの殺し合いに抗う(瓦解寸前)
 0:zzz……。
 1:休んだら玖渚さん達と合流するためランドセルランドへ向かう。
 2:時宮時刻を殺したのが誰かわかったが、さしたる感情はない。
 3:僕が伊織さんと共にいる理由は……?
[備考]
 ※「ぼくときみの壊れた世界」からの参戦です。
 ※『操想術』により興奮などすると他人が時宮時刻に見えます。
 ※スマートフォンのアドレス帳には玖渚友、宗像形が登録されています。また、登録はしてありませんが玖渚友からのメールに零崎人識の電話番号とアドレスがあります。
 ※阿良々木火憐との会話については、以降の書き手さんにお任せします。
 ※支給品の食料の一つは乾パン×5、バームクーヘン×3、メロンパン×3です。
 ※首輪探知機――円形のディスプレイに参加者の現在位置と名前、エリアの境界線が表示される。範囲は探知機を中心とする一エリア分。
 ※DVDの映像は全て確認しています。
 ※スマートフォンに冒頭の一部を除いた放送が録音してあります(カットされた範囲は以降の書き手さんにお任せします)。


背信者(廃心者) 時系列順 玖渚友の利害関係
背信者(廃心者) 投下順 玖渚友の利害関係
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共犯者(教範者) 無桐伊織 鉛色のフィクション
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最終更新:2015年05月19日 19:32