鉛色のフィクション ◆ARe2lZhvho






想像よりまず行動力



1-1



なんて厄日なんだと愚痴りたくもなるが、それは最初からだった。
突如襲い掛かってきた謎のロボット。
それから逃れるために、慌ててジェリコで発砲したものの。

「――――っ……」

腕に走ったずきりとした痛みに思わず顔をしかめる。
刀傷、ではない。
むしろそうだったらどんなによかったことか。
主にぼくの体面が。
頭か胴体か、それとも手に持った四本の刀のどれかはわからないが、それにぶつかった銃弾が跳ね返ってきたようで。
腕を掠っただけだから傷そのものは大したことはないけども。
そのときの衝撃でジェリコを落としてしまったのは失態だ。
拾うために生じる隙と見捨てることで僅かでも離れられる距離。
天秤にかけ、即座に後者を選び。
あとはただ、ひた走った。
救いだったのは、ぼくの疾走の速度がロボットの移動速度より速かったこと。
そして、さすがに建物は斬れなかったこと。
おかげでこうして安全圏で呼吸を整えることができる。
どうやらロックオンされてしまったみたいで、離れていってはくれないけれど。
なぜそれがわかるかというと、今も向かい合っているからだ。
窓越しに。
外の様子を見ようと近づいた瞬間に割られたときには驚いたけども。
突然刀が生えてきたように見えたときはたいそう驚きましたけれども。
それがぼくに届かないとわかれば、多少は余裕も生まれるというものだ。
窓が小さかったことと飛び道具が無かったことに感謝しよう。
さて。
狙われているとはいえ危機を凌いだとなると、考えることもできてくる。
真宵ちゃんと翼ちゃんは、無事なのだろうか。
ぼくが今こうしてロボットを引き付けてる間は大丈夫かもしれないが、それは目の前のこれ一体だけだったらの話だ。
一体だけとは限らないし、そうでなくとも他に危険人物がいないという保証はどこにもないのだ。
こんなことになるのなら真宵ちゃんからの目線に耐えてでも一緒にいるんだった。
せめて、もう一つ携帯でもあれば向こうの状態がわかるのに。
そう思って携帯を取り出してみれば。
あれ。
メールが届いている。
いつの間に。
と言っても、ぼくが逃げていた間だろう。
零崎に電話しようと思ったときにはなかったんだし。
どれ、内容は――


 from:玖渚
 title:もしかして
 text:ランドセルランドに腕4本脚4本のロボットが襲ってくるかもしれないから気をつけてね
    なんなら僕様ちゃんたちがいるネットカフェに来てもいいけどその場合は教えてくれると嬉しいな
    案外いーちゃんのことだからこのメールを読んだときにはもう遭遇しちゃってるかもしれないけど、僕様ちゃんは対処法を知らないからそのときはそのとき!



ああ、その通りだよ。
現在進行形で遭遇してるよ。
対処法が無理でもどうせなら攻略法くらいつけてくれてもよかったんじゃないか。
ん。
よく見たら続きがあるぞ。
もしかして――


P.S.しーちゃんが探してる相手ならここにいるからしーちゃんがそこにいるなら一緒にいた方がいいかもねって伝えといて


……零崎はいないんだよなあ。



1-2



どうしましょう。
いえね、迷ってるわけではないんですよ。
行きたくない、という感情にはそもそも行かなくてはならない、という前提があるわけでして。
行った方がいいというのはわかってるんですよ。
武器はそれなりにあるとはいえ、使う側である私たちが万全ではないですからね。
それに、戯言遣いさんって玖渚さんが探している方ですし。
そういった点である程度は信頼がおけます。
少なくとも損得で考えれば得の方が多くなるくらいには。
でも、そのためには様刻さんに連れていってもらわなければいけませんからねえ。
また私をおぶらせることになるのは気が引けます。
いくら私がやせ形で軽い義手をつけているといっても40kg後半強の荷物は重いでしょう、さすがに。
とはいえ、周囲に誰もいないうちはまだ大丈夫です。
便利ですねえ、首輪探知機。
『誰か』ではなく『誰が』いるかわかるのは心強い。
今も異常なし、っと。
こうなったら曲識さんや軋識さんを殺したのが誰かについて考えてみましょうと思いましたが、手がかりないんですよねえ。
いえ、DVDはじっくり見ましたから外見についてとかはわかりますが。
それにしたって、曲識さんを殺したあの赤い女の子――掲示板の情報によると水倉りすかでしたか――いくらなんでも強すぎません?
殺されたと思ったら血の海の中から復活するってなんですか。
殺しても死なないって、どうやって殺せばいいんですか。
よく聞く話ですと「死ぬまで殺し続ける」なんてのがありますが、殺すたびにあんな風になられちゃひとたまりもありませんよう。
それこそこちらの命がいくつあっても足りません。
玖渚さんなら弱点とかわかってたりするんですかねえ。
それとは関係ないところで気になるところがないでもないのですが。
映像見る限りですと、首輪、外れていませんよね?
普通に生き返る(というのもおかしな表現ですが)のならまだしも、途中完全に体の原型留めていないじゃないですか。
あれで外れない方がおかしいですよ、むしろ。
そもそもの話、人間じゃないですよね、あの子……
軋識さんを殺した人の方も色々考えなければなりませんし。
双識さんのお姿を騙ったことについては捨て置けません。
なぜ双識さんではないのかわかるのかですって?
あの家賊思いの双識さんです、まかり間違っても軋識さんを殺すなんてことはありえません。
それに、途中から総白髪の小柄な女性になっていたことを思えば変装でもしていたのでしょう。
あれを変装と言っていいのかどうかは語弊がありますが。
……なんか、人間業でできないことをやってのける方、多すぎませんかねえ。
挙句の果てには触れてもいないのに人体を腐らせるとか、何がどうなったらそうなるんですか。
哀川のおねーさんだって大概ではありましたけども、それでもできることに限度はありましたよう。

「……はあ」

ため息も漏れてしまうというものです。
って。
おっとっと。
手を滑らせてしまいました。
足を添え木で固定されていると拾うのも一苦労ですね。
まあ骨折というだけで色々大変なんですけど。
そう思って落とした探知機を拾おうとしてみれば。
端に光点が一つ。
どうやらかなり正確に探知できるようですねえ、なんて悠長なことは言ってられなくなりました。
だって表示されていたんですもの。

「真庭鳳凰」と。



1-3



真庭鳳凰は思索に耽っていた。

一言で表せば簡潔極まりないが、鳳凰本人にとってはただ事ではない。
鳳凰はただ、気付いただけだ。

――目指す先である薬局に櫃内様刻と無桐伊織の二人がいるのでは

と。
無桐伊織の怪我の治療のため、彼らも薬局を目的地にしていてもおかしくはない。
それだけならば何の問題もない。
元より櫃内様刻には借りを返すつもりであったのだ。
むしろ好都合である。
だがしかし。
鳳凰は更に考えを一歩進めた。
進めてしまった。

――二人が我を待ち構えている可能性を否定できぬ

そもそもなぜ鳳凰が出会う前から様刻と伊織の名前がわかったかといえば、首輪探知機があったからだ。
探知機が何を持って対象を判断しているかといえば、その名の通り首輪だろう。
つまり、いかな変装をしても首輪を他人のものと取り替えない限りは探知機の表示は変わらない。
そして彼らの手元には探知機がある。
鳳凰の名前を見て無反応でいられるわけがなく。
逃げ出すか迎撃するかそれとも他の手段を取るか、いずれにせよのうのうと殺されてくれるとは思えない。
元々鳳凰が持っていた数々の武器に加え、あの『矢』のような彼ら自身の武装もあるだろう。
更に、薬局にいるという仮定を捨てても、彼らが探知機を持っているという事実は変わらない。
別の場所から虎視眈々と鳳凰を狙っている可能性だってある。
現状、鳳凰が持つ武器のことごとくが近接用で、遠距離からの攻撃には為す術が無い。

――否、だからなんだというのだ

浮かんだ考えをそう否定して歩みを進めようとした鳳凰だったが、足が動くことはなかった。
真庭狂犬のような例外でもない限り寿命には抗いようがないように。
わかっていたとしても鳳凰にはどうしようもない罠が張られていたとしたら?
万一の可能性にいちかばちかで進むという考えが否定される。
楽観的な思考は全て否定され、否定的なものばかりが頭を占める。
一度認識してしまえば、振り払おうとしても脳裏に焼き付いたまま離れない。
思考の堂々巡りが始まって、はや数時間が経過していた。
ゆえに、傍から見ればこう表現するのもやむなしである。

真庭鳳凰は思索に耽っていた、と。



【1日目/真夜中/G-7】
【真庭鳳凰@刀語】
[状態]身体的疲労(中)、精神的疲労(小)
[装備]矢@新本格魔法少女りすか、否定姫の着物、顔・両腕・右足(命結びにより)、真庭鳳凰の顔(着物の中に収納)、
   「牛刀@現実、出刃包丁@現実、ナイフ×5@現実、フォーク×5@現実、ガスバーナー@現実」(「」内は現地調達品です)
[思考]
基本:優勝し、真庭の里を復興する。
 0:否、否、否、否――
 1:真庭蝙蝠を捜し、合流する。
 2:櫃内様刻を見つけ出し、必ず復讐する。
 3:戦える身体が整うまでは鑢七花には接触しないよう注意する。
 4:まず薬局に行き、状況を見る。
 5:可能そうなら図書館に向かい、少女の体を頂く。
 6:否定する。
[備考]
 ※時系列は死亡後です。
 ※首輪のおおよその構造は分かりましたが、それ以外(外す方法やどうやって爆発するかなど)はまるで分かっていません。
 ※記録辿りによって貝木の行動の記録を間接的に読み取りました。が、すべてを詳細に読み取れたわけではありません。
 ※首輪探知機により自身の居場所が特定されているのでは、といった可能性に気付きました。



2-1



「早く行きましょう!」

受話器を置いた羽川さんに私は呼びかけます。
聞き慣れないあの音は、おそらく銃声でしょう。
明らかに異常事態です。
だというのに。

「…………いいえ、ここで待ちましょう」

羽川さんはその場から動こうとしません。

「どうしてですか、今行かないと戯言さんが」
「真宵ちゃんが行ったところでどうにかなるの?」
「そ、それは……」

きつくない口調とはいえ、これは反論を許さないタイプのものです。
だからといってただ待つだけだなんて、できるわけがありません。
ですがそこは羽川さん、ちゃんと理由は説明してくださるようで。

「『敵』と遭遇したという前提で考えるとして、銃声が一発しか鳴らなかったのはどうしてだと思う? 理由としては一発で決着がついたか、つかなかったか。
 決着がついていーさんが勝ったのなら戻ってくるはずだし、そうでなかったら私たちは備えないといけないわ。
 つかなかった場合の状況は色々考えられるけれど、少なくとも『敵』がいるのは間違いないでしょうね。
 闇雲に探し回って、見境無く襲いかかってくるような相手と遭ってしまったらどうする? 私はともかく、真宵ちゃんの身体能力ではひとたまりもないわ。
 そもそもいーさんがどこにいるかもわからないのだから、二重遭難になってしまうことも考慮しないと。
 まあ、二重遭難という表現も大げさだけどね」

ぐうの音も出ない正論です。
それにあえて言わなかったのでしょうが、『決着がついていたとき』の事態を目撃させたくないというのもあるのでしょうね。
羽川さんはお優しいですから。
とはいえ、冷静に指摘してくださったおかげで少しは落ち着きました。

「言いたいことはわかりました。ですが」
「ええ、いーさんが心配なのは変わらないわ。それに何もせず待つとも言ってない。だからとりあえず、真宵ちゃんは周囲を警戒しておいて」
「はい?」

言うが早いか、羽川さんは受話器を取ります。
まさかこの状況で先程の方たちとお話するつもりですか!?

「さすがに話しながらじゃ周りに割く意識が甘くなっちゃうから。正直なところ出られる状況にいるとは思えないけど、もしかしたら……あ、


 もしもし、いーさん?」

……というのは私の早とちりでした。
それにしても、いつの間に戯言さんの携帯電話番号を覚えていたのでしょうか。
ぬかりなく抜け目なさすぎです。

「その声の大きさで話せるということは少なくとも隠れているという感じじゃなさそうですね」
「腕四本脚四本のロボット?」
「……ああ、日和号ですか」
「映像を見てません?」
「とがめさんって方の」
「名前は掲示板に書き込んでありましたよ」
「そういえば怪我とかしてます?」
「いえ、ひどい怪我をしてるようならもっと声に出てるはずでしょうから後回しにしても大丈夫でしょうと思って」
「腕を掠った程度……なら後で手当すれば平気ですね」
「いーさんの持ってた銃はなんでしたっけ」
「ジェリコ……ベビーイーグルですか」
「ロボットの武器は刀だけですか?」

そして手際もいい。
口しか使っていないのに手際というのはいかがなものでしょうけどね。

「速度はどれくらいでした?」
「……ふむ」
「いーさんはどの辺りにいます?」
「そうですか」
「じゃあ、引きつけながらこっちに戻ってきてください」

って、え!?
今なんとおっしゃいました?

「いーさんには対抗手段がないのでしょう?」
「いずれにせよこのままではジリ貧ですし」
「一蓮托生というやつです」
「あ、全力疾走は最後にとっておいてくださいね」
「見ればわかるはずですから」

その言葉を最後に受話器を置いてしまいました。
えっと、断片から推理するに戯言さんは日和号というロボットに狙われていて、それに追いかけられながら戻ってこいと、羽川さんはそう言ったんですよね……?
何をお考えなんですか。

「相手が人間ならそうもいかなかったけれど、そうではないとわかったし」

声が聞こえたかと思えばゴトリ、と重い音が。
これは、機関銃……?
てきぱきと羽川さんは準備を整えてます。
これはもしかしなくてもですね。
ああ、それで全力疾走は最後と言ったんですね。

「これはあまりうるさくない種類だったと思うけど、一応目と耳は塞いでおいた方がいいと思うわ」

それだけ言って羽川さんは体勢を整えます。
集中しているのでしょう。
失敗すれば全員が危なくなる以上、邪魔をするわけにはいきません。

「……はい」

短く答えて耳を塞ぎます。
こんなときに言うのもなんですが、銃を構える羽川さんキマってます。
お似合いです。
とかそんなことを考えていたら、角を曲がって人影が現れました。
もちろん戯言さんです。
狙いがわかったようで、スピードを上げています。
のんびり走っていたら巻き添えを喰らいかねませんしね。
そして戯言さんが銃口よりこちら側に入った瞬間。










「即―――」


ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!










何かを発しようとしていた日和号に向けてこれでもかと銃弾を浴びせ。
銃声が止んだときには全てが終わってました。
……お気付きのようですが私は目を閉じてませんよ。
生き物が相手でしたらそれはもうスプラッタな光景だったのでしょうがロボットでしたし。
羽川さんに限ってありえないことだとは思いますが、もしも失敗してしまったときは迅速に対応しないといけませんから。

「……ありがとう、翼ちゃん。助かったよ」

お礼を述べるのはこちらに着いたと同時に倒れ込んでいた戯言さんです。
倒れ込むというよりはもはやスライディングの様相でしたが。

「映像を見る限りそこまで重くないと思ったので。それに、日本刀が相手ならこのマシンガンは太刀打ちできるはずでしたし」
「はは……ぼくなんかとは大違いだ。翼ちゃんはなんでも知ってるんだね」

何の気なしに放った言葉なのでしょうが羽川さんは答えます。
律儀ですね。

「なんでもは知りません。知ってることだけです」



2-2



やあやあ、久しぶりだね様刻くん。
なんだい、その顔は。
僕はきみに会えてとても嬉しいというのに、そんな反応をされてはしらけてしまうじゃないか。
まるで死人に会ったとでも言うような、そんな顔をしているよ。
大事な友人に目の前でそういう表情をされると、僕のように気の小さな人間はどうしても臆病にならざるを得ないのだが。
僕が何か嫌われるようなことをしたのだろうか、今の言葉でまさか気分を害したのだろうか。
実は既にきみを傷つけてしまったのだろうか、本当は僕を嫌いになったんじゃないだろうか。


――それとも、きみが僕を殺したことを気に病んでいないだろうか、とかね。


図星かい?
よかった、どうやら僕はきみを傷つけたわけでも、きみに嫌われたわけでもないらしい。
ああ、僕のことは全く気に病む必要はないから安心したまえ。
きみがきみの意志でもって僕を殺したというのなら、それはそれは悲しみのあまり自殺したくなってしまうが、そうではないことは明らかだ。
推理小説でいう『後期クイーン問題』に似たようなものだね。
きみ、櫃内様刻が僕、病院坂黒猫を殺した。
その瞬間の事実だけを見ればそれだけなのだが、きみの後ろには時宮時刻がいた。
つまり、「時宮時刻に操られた櫃内様刻」が病院坂黒猫を殺したという図式が成り立つわけだね。
さすがに時宮時刻がまた別の誰かに操られていたという可能性もあるにはあるが、僕がしたいことは真犯人捜しじゃない。
「僕を殺したのがきみじゃない」ということがわかればそれで十分さ。
おや、随分不思議そうな顔をしているね。
もしや、僕が以前言った「操られるやつが悪いのだ」という発言を気にしてるのかい?
ははは、親愛なる様刻くんの前で僕がそんなこと言うはずないじゃないか。
確かに、アドバイスを受けていたにもかかわらずまんまとひっかかった様刻くんは無様という他なかったけど……待ってくれ、僕が悪かった。
謝るから、謝るから。
そもそもの話をするならば、僕と迷路ちゃんが一番の無様を晒しているんだから、怒らないでくれ、頼むから。
え、本気じゃない?
ああ、よかった。
本当にきみに嫌われてしまったかと思ったじゃないか。
からかってしまいたくなったとはいえ、今のは僕に非があった。
ごめんなさい。
そろそろ何をしに出てきたのか教えてほしいって?
せっかちだなあ。
僕がおしゃべりだということをよく知っているくせに。
まあそれもしかたないか。
なにせ、バトルロワイアルなんてものが繰り広げられているんだものね。
甚だ不本意だが、本題に移るとしよう。
一言で言うならきみが心配でたまらないのさ。
かつてきみに『世界に対し嘘をついた』と言ったが、今のきみはそのとき以上に見ていられない。
前提からして、こんな破綻している世界においてきみは世界を相手取ろうとしている。
きみが最も嫌う行為である、状況をただあるあままに受け入れる、ということを強要させるような場所だ。
さぞかし、居心地が悪いだろうね。
ゆえに、これからどうするのか決めあぐねているのだろうけども。
悪いが、僕はアドバイスなんてあげられないよ。
こういった重要な局面において、判断を他人に任すきみではないだろう?
『持てる最大の能力を発揮して最良の選択肢を選び最善の結果を収める』──聞こえはいいが、限界はある。
自身が持つ能力の範疇を越え、選択肢も限られており、どう足掻いても最悪の結果しかもたらさないとき、きみはどうするのかい?
……なあんてかっこよくきめてみたはいいが、そろそろのようだ。
答えを聞けないことが残念ではあるけれど、それは僕のものじゃなくてきみが持つべきものだ。
もっとも、あくまでこれは夢の中でのできごとで身も蓋もない話をするならば、きみの深層心理が勝手に僕の姿を借りてるというだけのことに過ぎないのだろうけどね。
思いを馳せるのは自由だよ。
願わくは、息災であらんことを──





「──さん! 様刻さん!」
「わぶっ!?」

そんな間抜けな声をあげながら唐突に僕の意識は夢の世界から引き戻された。
慌てて顔に手をやってみれば冷たい感触。
……どうやら、起こすために伊織さんが水をかけたということらしい。
そこまでしたということは緊急事態発生、ってとこか。
とりあえず今も滴る水をなんとかしようと袖で拭おうとして直前でやめた。
学ランの袖は血に染まったことで、異臭を放ち凝固している。
そんなもので顔を拭くわけにもいかないので、手で乱雑にこすった。
拭いきれずに残った分も時間が経てば乾くだろう。

「……すみません、様刻さん」
「いや、起こしてくれといったのは僕だし。それで?」

乱暴な起こし方をしてしまったことを気にしているようだったけど、別に怒るようなことでもない。
僕としてはさっきまで見てた夢の内容を思い出したくないでもないところだったが、それは後回しにする以前のことだ。
さっさと本題に移ろう。

「あれを見ればわかるかと。ですが正直に言って見たくはなかったですね」

伊織さんが指差したのは床に落ちた首輪探知機だ。
探知機、それに『正直に言って見たくはなかった』――その言葉から予想するに……やっぱり。
あのまま禁止エリアで爆死してくれれば願ったり叶ったりだったのだが、事はそううまくは運んでくれないらしい。
寝起きでまだはっきりしない頭で玖渚さんからもらった情報を思い出す。
確か……忍法命結び、だったか。
他人の体を自分のものにすることでその人の持つ能力も自分のものにすることができる――なんとも大概だ。
ということは、他人の死体から手足を奪ってきたのだろう。
いくらこの状況下とはいえ適当に探したところで死体を見つけられるのは容易ではない。
それならば場所がわかっている死体――つまり自分が手に掛けたものを求めるのが道理。
貝木泥舟の死体は見るも無惨な状態になっていたし、西東天と串中弔士の死体は斜面にあった上山火事に巻き込まれている。
脚の長さを鑑みるなら西条玉藻の死体は合わないだろうし、となると否定姫の死体、だろうか。
レストランという場所も――あの体ですんなり行けたかどうかは別として――そう遠くなかったし。
僕たちを狙ってきたのか、はたまた薬局というこの場所そのものが目的かはわからないが、留まるという選択は無しだろう。

「となると、さっさと出た方がよさそうだ。今ならまだ気付かれないだろうし……」

そう言いいながら伊織さんの代わりに探知機を拾い上げると、光点が二つに減っていた。
うん?
一歩前に進んでみた。
端に再び光点が現れる。
一歩後ろに下がってみた。
やはり光点は二つしかない。
伊織さんは鳳凰が近くにいることに気付いたから僕を起こした。
僕が起こされてからそれなりに時間が経過している。
それでいてこの探知機の表示……つまり。

「なぜ動いていないのか……これはどう、考えるべきなんでしょうね」
「遠くから監視しているのか……? でも開けた場所ならともかく障害物だらけで……?」
「そんな能力、いえ、忍法でしたか。ですがそれを玖渚さんが言わないとは思えませんし」
「だろうね。これは楽観的な考え方になってしまうけど、僕たちとは無関係な理由とか」
「そうだと大変嬉しいんですけどね……って、おっと」

このタイミングで伊織さんの持つ携帯が震えだした。
玖渚さんからだろうかと思ったが、ばつの悪そうな反応を見るにどうやら違うらしい。

「えっと、手短に話しますと、様刻さんが寝てる間に勝手にランドセルランドに電話をかけまして……」
「なんだ、そんなことか。こうやって返ってくるってことは危険な人間じゃないんだろう?」
「それはそうなんですけど、その、受話器の向こうにいる羽川翼さんという方がかなりの曲者でして」

洗いざらい情報を聞き出されちゃいましたよう、としょげている。
それにしても、羽川翼――どこかで聞いたような……ああ、そういえば。

「なら僕が出るよ。それでいいだろう? 待たせるのも悪いし」
「うー……ではお願いします。あ、向こうにはまだこちらの名前を伝えていないので」

携帯電話を受け取り、ボタンを押す。

「お待たせしました、櫃内様刻です」
『もしもし、羽川翼です。それと、一緒にいるのは無桐伊織さんでいいのかしら?』

……名乗っていないんじゃなかったのか。
そんな僕の疑問に答えるように羽川さんは続ける。

『腹の探り合いをしたいわけじゃないし、お互いかしこまる必要もないでしょう。
 ああ、無桐さんの名前がわかったのはちょっとした消去法よ。私たちは今は三人だけど、その前は七人いたから。
 そのとき一緒にいたのが、戦場ヶ原さん、球磨川禊、鑢七実、零崎人識。それと伝聞でネットカフェに宗像形玖渚友
 掲示板の情報を鵜呑みにするなら、場所はわからないけれど供犠創貴水倉りすか、真庭蝙蝠が共にいる。
 真庭鳳凰も危険人物だというのなら徒党を組んでいるとは考えにくいし、黒神めだかとは先程一人でいるところに遭遇したわ。
 これで残りは三人――鑢七花とあなたたち二人ということになるのだけど』

……なるほど、これは伊織さんが苦手意識を抱くの無理はない。
ともあれ、

「間違いないよ。それで、一つ聞きたいことがあるんだけど」

他に言うべきことはあったのだが、僕は真っ先に口に出していた。

「阿良々木火憐さん、知ってますよね?」






その質問が飛んできて、動揺しなかったと言えば嘘になる。
よりによって「阿良々木」とは。

「ええ、一応ね。ただ、阿良々木くん、阿良々木暦くんの妹としてというくらいで詳しいことまでは……」
『………………そう、か……』

歯切れが悪い。
事実しか言っていないはずなのだけれど。

「櫃内さんは、火憐さんと……?」
『少しの間だけだったけど、まあ。羽川さん、あなたについても聞いてる。なんでも、「すっげー頭がよくて、すっげー美人で、すっげー胸がお……」ゲフンゲフン』

私はそこまで親交を深めた記憶はない。
知り合いですら認識の齟齬があるということは先程の真宵ちゃんとの会話で判明している。
つまり、櫃内さんが語る火憐さんは私と付き合い始めた後、ということになるのだろうか。
いずれにせよ、彼がどんなことを聞きたがっていたところで私には答えられそうにない。
ここは素直に。

「ご期待に添えなくてごめんなさい、今の私にとって阿良々木火憐さんは友人の妹という関係でしかないの」
『……いや、それならそれで構わない』
「残念だけど、知らないことには答えられないわ。……『少しの間』と言ってたけど、それは最期の瞬間も含んでいたりするのかしら」
『どんな思いでいたか、介錯した人、元凶、聞きたいのはこのあたりか?』
「いえ、なんとなくで聞いただけだから答えたくないのなら答える必要はないわ」

これは本心だったから、次の話題に移ってもよかったんだけど櫃内さんは簡単に説明してくれた。
それを聞いて思ったことは『やっぱり阿良々木くんの妹なんだな』というどこかふんわりとしたものだった。

「とりあえず、火憐さんに致命傷を負わせた日和号については、さっき壊したわよ」
『え……あれを?』
「運よく手元にマシンガンがあったの。少なくとも歩き回ることはもうないでしょうね」
『マシンガン……』
「どうかした?」
『いや、なんでもない』
「それで、あなたたちはどうするの? こっちに来てくれるのかしら?」
『そうしたいのはやまやまなんだけどね……足の骨が折れている人がいるから移動に時間がかかることと、割と近くに危険人物がいる』
「その危険人物の名前は?」
『真庭鳳凰』
「それに間違いは?」
『ありえないね。なにせ首輪探知機に表示されてるんだ』
「なるほど、それなら確かに間違いようがないわね」

怪我、それも足の骨折というデメリットに、首輪探知機という便利極まりない道具というメリット。
これらの手札を公開したということはこちらに対する警戒が薄れたととっていいでしょう。
その上でこれからのことを考えるならば……

「つまり、私たちに聞きたいのは『何らかの移動手段がないか』とかかしら?」
『ご名答。さっき七人でいたって言ってたけど、そんな大所帯でだらだら歩くとは思いにくかったし、乗り物も支給されてるようだからもしかしたらと思ってね』
「確かに私たちのもとには乗用車があるわ。あなたたちを乗せても五人だから不可能ではないでしょうね、ただ……」
『言いたいことはわかる。真庭鳳凰はなぜか動いていないようだけど何かのきっかけで矛先がそっちに向くかもわからないだろうし』
「さすがにこれは私の一存では決められないから、少し相談させてもらえるかしら」
『構わない。僕たちは薬局にいるから、どっちにせよ決まったら連絡してもらえると助かるんだけど』
「ええ、そのつもりよ。ではまた後で」

スピーカーモードを解除して、受話器を置く。

「ということになりましたけど、どうします?」
「真庭鳳凰がいるとなると気乗りしないのが正直なとこなんだけどね……」
「私も戯言さんと同じ意見です」

問いかけた先は怪我の処置をしていたいーさんと真宵ちゃんだ。
包帯を巻く程度でなんとかなったのと、長電話だったのもあってすっかり終わっている。
いーさんと真宵ちゃんは一度真庭鳳凰と遭遇したらしく、幸運にも無傷で済んだとはいえ会いたくないのは当然だろう。
だが、

「でも、無桐伊織って零崎の妹なんだよ。玖渚とも一緒にいたみたいだしわかってて放置するのも気が引ける」
「確かに、殺されるかもしれないというのに何もしないというのはいただけませんね」

二人の意見は一致していた。

「じゃあ、決まりですね。早いとこ行きましょうか」
「あれ、翼ちゃん、どこ行くの?」

そうと決まれば、と歩き出したところに呼び止める声。

「どこって……いーさんが落としたジェリコを回収しに行くんですけど」

意外そうな顔をしてるけど、そんなに不思議なことだったかしら?


【一日目/夜中/E-6 ランドセルランド】
戯言遣い@戯言シリーズ】
[状態]精神的疲労(小)、右腕に軽傷(処置済み)
[装備]箱庭学園制服(日之影空洞用)@めだかボックス、巻菱指弾×3@刀語
[道具]支給品一式×2(うち一つの地図にはメモがされている、水少し消費)、ウォーターボトル@めだかボックス、お菓子多数、缶詰数個、
   赤墨で何か書かれた札@物語シリーズ、ミスドの箱(中にドーナツ2個入り) 、錠開け道具@戯言シリーズ、
   タオル大量、飲料水やジュース大量、冷却ジェルシート余り、携帯電話@現実、解熱剤、フィアット500@戯言シリーズ
[思考]
基本:「主人公」として行動したい。
 0:翼ちゃんがしたたかだ……
 1:薬局で無桐伊織達と合流してから玖渚のところへ向かおう。
 2:掲示板を確認しておこう。
 3:不知火理事長と接触する為に情報を集める。
 4:危険地域付近には出来るだけ近付かない。
 5:さっきまでのことは……まあいいか。
[備考]
 ※ネコソギラジカルで西東天と決着をつけた後からの参戦です
 ※第一回放送を聞いていません。ですが内容は聞きました
 ※地図のメモの内容は、安心院なじみに関しての情報です
 ※携帯電話から掲示板にアクセスできることを知りましたが、まだ見てはいません
 ※携帯電話のアドレス帳には零崎人識、ツナギ、玖渚友のものが登録されています
 ※参加者が異なる時期から連れてこられたことに気付きました
 ※八九寺真宵の記憶を消すかどうかの議論以外に何を話したのかは後続の書き手にお任せします
 ※ランドセルランドのどこかに、ジェリコ941@戯言シリーズを落としました


八九寺真宵@物語シリーズ】
[状態]ロワ中の記憶復活、それに伴う体調不良(微熱と若干の体力低下)
[装備]人吉瞳の剪定バサミ@めだかボックス
[道具]支給品一式(水少し消費)、 柔球×2@刀語
[思考]
基本:変わらない。絶対に帰るんです。
 0:なんかさっきまでのことがうやむやになった気もしますが、まあいいでしょう。
 1:薬局に行ってから戯言さんの待ち人と合流しましょう。
 2:黒神めだかさんと話ができればよいのですが。
 3:羽川さんの髪が長かったのはそういう事情でしたか。
 4:戦場ヶ原さんも無事だといいんですが……
[備考]
 ※傾物語終了後からの参戦です
 ※本当に迷い牛の特性が表れてるかはお任せします
 ※戯言遣いの「主人公」は、結果のために手段を問わないのではないかと言う危惧を覚えました


羽川翼@物語シリーズ】
[状態]健康、ノーマル羽川、大体の現状認識
[装備]パーカー@めだかボックス、ジーンズ@めだかボックス
[道具]支給品一式×2(食料は一人分)、携帯食料(4本入り×4箱)、毒刀・鍍@刀語、タブレット型端末@めだかボックス、黒い箱@不明、トランシーバー@現実、
   真庭忍軍の装束@刀語、「ブラウニングM2マシンガン×2@めだかボックス、マシンガンの弾丸@めだかボックス」
[思考]
基本:出来る手を打ち使える手は使えるだけ使う。とりあえずジェリコを回収して櫃内さんに向かう旨を連絡しましょう。
 0:殺し合いに乗らない方向で。ただし、手段がなければ……
 1:阿良々木くんに関しては感情の整理はつかない。落ち着くまで保留。
 2:情報を集めたい。ブラック羽川でいた間に何をしていたのか……
 3:戦場ヶ原さんは大丈夫かなあ。
 4:真宵ちゃん無理しないでね。
[備考]
 ※ブラック羽川が解除されました
 ※化物語本編のつばさキャット内のどこかからの参戦です
 ※全身も道具も全て海水に浸かりましたが、水分はすべて乾きました
 ※トランシーバーの相手は玖渚友ですが、使い方がわからない可能性があります。また、相手が玖渚友だということを知りません
 ※ブラック羽川でいた間の記憶は失われています
 ※黒神めだかの扱いについてどう説得したか、他の議論以外に何を話したのかは後続の書き手にお任せします
 ※零崎人識に関する事柄を無桐伊織から根掘り葉掘り聞きました
 ※無桐伊織の電話番号を聞きました。後ほど連絡ができればする予定です


【日和号@刀語】
[状態]足部破壊
[装備]刀×4@刀語
[思考]
基本:人間・斬殺
 1:上書き。内部巡回
 2:人間・認識。即刻・斬殺
[備考]
 ※下部を徹底的に破壊されたため、歩行・飛行は不可能です。上部がどうなっているか(刀の損傷・駆動可能など)は後続の書き手にお任せします



【1日目/夜中/G-6 薬局】
無桐伊織@人間シリーズ】
[状態]両足骨折(添え木等の処置済み) 、眠気(小)
[装備]『自殺志願』@人間シリーズ、携帯電話@現実
[道具]支給品一式×2、お守り@物語シリーズ、将棋セット@世界シリーズ
[思考]
基本:零崎を開始する。
 0:曲識、軋識を殺した相手は分かりました。殺します。
 1:人識君について引き続き情報を集めます。
 2:真庭鳳凰が動いていないのはなぜでしょう……羽川さんたちと合流できるなら心強いのですが。
 3:黒神めだかという方は危険な方みたいですねえ。
 4:宗像さんと玖渚さんがちょっと心配です。
 5:羽川さんはちょっと厄介そうな相手ですね……
[備考]
 ※時系列では「ネコソギラジカル」からの参戦です。
 ※黒神めだかについて阿良々木暦を殺したらしい以外のことは知りません。
 ※宗像形と一通りの情報交換を済ませました。
 ※携帯電話のアドレス帳には箱庭学園、ネットカフェ、斜道郷壱郎研究施設、ランドセルランド、図書館の他に櫃内様刻、玖渚友宗像形が登録されています。
 ※DVDの映像を全て、複数回確認しました。掲示板から水倉りすかの名前は把握しましたが真庭蝙蝠については把握できていません。


【櫃内様刻@世界シリーズ】
[状態]健康、『操想術』により視覚異常(詳しくは備考)
[装備]スマートフォン@現実
[道具]支給品一式×7(うち一つは食料と水なし、名簿のみ8枚)、影谷蛇之のダーツ×9@新本格魔法少女りすか、バトルロワイアル死亡者DVD(11~28)@不明
   炎刀・銃(回転式3/6、自動式7/11)@刀語、デザートイーグル(6/8)@めだかボックス、懐中電灯×2、コンパス、時計、菓子類多数、
   輪ゴム(箱一つ分)、首輪×1、真庭鳳凰の元右腕×1、ノートパソコン@現実、けん玉@人間シリーズ、日本酒@物語シリーズ、トランプ@めだかボックス、
   鎌@めだかボックス、薙刀@人間シリーズ、シュシュ@物語シリーズ、アイアンステッキ@めだかボックス、蛮勇の刀@めだかボックス、拡声器(メガホン型)@現実、
   首輪探知機@不明、誠刀・銓@刀語、日本刀@刀語、狼牙棒@めだかボックス、金槌@世界シリーズ、デザートイーグルの予備弾(40/40)、
   「箱庭学園の鍵、風紀委員専用の手錠とその鍵、ノーマライズ・リキッド、チョウシのメガネ@オリジナル×13、小型なデジタルカメラ@不明、三徳包丁@現実、
   中華なべ@現実、マンガ(複数)@不明、虫よけスプレー@不明、応急処置セット@不明、鍋のふた@現実、出刃包丁@現実、おみやげ(複数)@オリジナル、
   食料(菓子パン、おにぎり、ジュース、お茶、etc.)@現実、『箱庭学園で見つけた貴重品諸々、骨董アパートと展望台で見つけた物』」
   (「」内は現地調達品です。『』の内容は後の書き手様方にお任せします)
[思考]
基本:死んだ二人のためにもこの殺し合いに抗う(瓦解寸前)
 0:連絡を待とう。
 1:探知機で鳳凰を警戒しつつ羽川たちと合流したい。
 2:時宮時刻を殺したのが誰かわかったが、さしたる感情はない。
 3:僕が伊織さんと共にいる理由は……?
 4:マシンガン……どこかで見たような。
 5:あの夢は……
[備考]
 ※「ぼくときみの壊れた世界」からの参戦です。
 ※『操想術』により興奮などすると他人が時宮時刻に見えます。
 ※スマートフォンのアドレス帳には玖渚友宗像形が登録されています。また、登録はしてありませんが玖渚友からのメールに零崎人識の電話番号とアドレスがあります。
 ※阿良々木火憐との会話については、以降の書き手さんにお任せします。
 ※支給品の食料の一つは乾パン×5、バームクーヘン×3、メロンパン×3です。
 ※首輪探知機――円形のディスプレイに参加者の現在位置と名前、エリアの境界線が表示される。範囲は探知機を中心とする一エリア分。
 ※DVDの映像は全て確認しています。
 ※スマートフォンに冒頭の一部を除いた放送が録音してあります(カットされた範囲は以降の書き手さんにお任せします)。
 ※真庭鳳凰が否定姫の腕と脚を奪ったのではと推測しています(さすがに顔までは想定していません)。
 ※マシンガンについて羽川の発言から引っかかりを覚えてますが、様刻とは無関係だったのもあって印象が薄くまだブラック羽川と一致してません。
 ※夢は夢です。安心院さんが関わっていたりとかはありません。


球磨川禊の非望録 時系列順 孤(虚)
玖渚友の利害関係 投下順 孤(虚)
三魔六道 戯言遣い 解体サーキュレーション
三魔六道 無桐伊織 禍賊の絆 (前編)
三魔六道 櫃内様刻 禍賊の絆 (前編)
一足一動 真庭鳳凰 禍賊の絆 (前編)
三魔六道 羽川翼 解体サーキュレーション
三魔六道 八九寺真宵 解体サーキュレーション
三魔六道 日和号 おしまいの安息(最後の手段)

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最終更新:2021年06月21日 02:02