【夏休み10】おりんりんランドでゆっくりしていってね!!!



おりんりんランドでゆっくりしていってね!!!

8月1日 夏休み。
ちぇんはゆかりんとらんしゃまの仕事が一段落したのでおりんりんランドに連れて行ってもらえる事になった。
老舗テーマパークだったおりんりんランドも東風谷動物園やナズミーランドに対抗すべく8月からリニューアルオープンしたのだ。
中でも目玉は"三途の川下りライド"だ。
らんしゃまはゆイタニック号事件("【ゆイタニック号のゆ劇】およげ!らんしゃま"参照)以来水にはいい印象を持ってないがこれもちぇんのためだ。
「むきゅ、ゆっくりしていってね!」
「ゆっくりいってきます!」
ゆイタニック号で知りあった家庭教師のぱちゅりー先生に見送られ、ちぇん一行は一路おりんりんランドへ。

「おりんりんランドへようこそ!ゆっくりしていってね!!」
おりんがお出迎えしてくれ、手押し車型のスィーで三途の川下りライドへ。
船着場に来たものの水上スィーが無い。またこまちがどこかでサボっているようだ。
ちぇんが沈んだ面持ちで「わかるよー。乗れないんだねー…。」とつぶやくと
「心配御無用!」とおりんが何かを引いて来た。
「えぇっ、これって!?」動揺するらんに対してゆかりんは
「あら、可愛いじゃない。」と笑顔である。
「うー!」
「わかるよー!」
ちぇん達の前に流れてきたのはさがわうーびんだった。
「ちょ、さがわうーびんってダンボールよ!ドロ船よりやばいじゃない!?」
「さがわうーびんは防水ダンボールよ!ゆっくり安心してね!」
不安がるらんにおりんが説明する。そんならんをよそ目にゆかりんとちぇんはさがわうーびんに乗り込む。
「クッションが入っててゆっくりできるわね。」
「わかるよ~。らんしゃまもおいでよ~。」
「で、でも…」
渋るらんしゃまをおりんが押し込む。
「ゆわっ!?」
「3名様ごあんな~い!ゆっくりしていってね~!」

船内?で期待に顔を輝かせるちぇんとらんに対してらんはまだ不安そうだ。

─── ピチョン ───

「ゆわっ!?」
らんの後頭部に水滴が垂れてきた。空を見上げても雨雲などない。
キョロキョロと周りを見わたすらんの後頭部にまたも水滴がピチョンと落ちる。
「ゆわあああああああ!」
「ゆわあああああああ!」
らんがあまりに叫び声をあげるので水の中のゆっくりむらさまでびっくりしてしまった。
先程の水滴はムードを盛り上げるためにむらさが底抜け柄杓で水滴を垂らしていたのだ。
(底抜け柄杓なので船が沈む事はない)

─── トントン ───
下から何か音がする。なんだろう?と思ってちぇんが水面を覗くと
「に~ちょ~り~」
「ゆわあああああああ!」
にちょりの中国産セイバーフィギュアのような邪神ぶりに驚いたちぇんは反対側に逃げるが
にちょりは素早く回り込み水面から顔を出す。その瞬間を狙ってゆかりんは
「秘技!少女臭!!」
「ゆぐわああああああ!」
ゆかりんの必殺技の前にたまらずにちょりは水の中に逃げ込む。
すると今度は犬神家の一族の助清の様に2本の足が水面からにょきっと出てきた。
「ゆわあああああああ!」
今度はゆかりんが驚く番だ。
「わからないよー。らんしゃまあれは何ー。」
「あ、あれはおさとうゆっくり!」
おさとうゆっくりとは最近見られる様になった新種のゆっくり?で
基本まりさ顔で何とも言えない笑みをたたえている。
抱き枕のような体に2本の足が生えており、腕は普段収納されているようだ。
これはスクール水着装着型のおさとうゆっくりすわこだ。
おさとうすわこはシンクロのように逆さになってちぇん達の周りをグルグルまわって
脅かすのでゆかりんの少女臭が効かない。
「わかるよっ!」
ちぇんは意を決してさがわうーびんから身を乗り出し尻尾ですわこの足をくすぐった。
「ゆひゃひゃひゃひゃ!!」
バランスを崩したすわこは別の場所に流れて行った。
「ゆふぅ~、一段落ついたよ。」とらんがひと息つく暇もなく
「がおー!食べちゃうぞ~!」
ビグ・れいむが大口を開けて待ち構えていた。
「ゆわあああああああ!」
らんが必死に尻尾をつかって漕いで回避するのを尻目にゆかりんはドスまりさと世間話をしていた。
「あら、ドス。再就職が決まったのね、おめでとう。」
「ありがとう。この不況で大型ゆっくり業界も仕事がなくてね~。でもこれでゆっくりできるよ!!!」
("小ネタ370 ドスまりさの面接"参照)
ドスとビグの間を擦り抜けいよいよゴール寸前。そんなちぇん一行を見つめるゆっくりがいた。

「ゆふふ…最後の締めにこの私が。しかもこんな形で出てくるとは夢にも思わなかったでしょうね!」
びっくりさせるなら今!
びっくりしていってね!!!
3人は目を見開いた。それはまりさが帽子をつかって水上に浮く様に、
唐傘を逆さにして水面に浮かぶゆっくりこがさだった。
「………」
「………」
「………」
(ゆふふ、あまりの恐怖に声も出ない様ね。さあ、思う存分びっくりしていってね!!!)
「かわいい~!」
「あら、らん。初めて楽しそうな顔をしてるわね。」
「わかるよー。コーヒーカップさんなんだねー。」
「ちょ、びっくりしていってね!」
「楽しかったわねえ。らん、ちぇん。」
「最後の最後にほっこりさせてもらったわ!」
「わかるよー。楽しかったんだねー。」

「びっくりしていってよー!!!」

  • おさとうゆっくりもドスまりさも元ネタとキャラが違いすぎる
    ドスまりさからは毒が消えて味気ないし、
    おさとうゆっくりは完全に別物化してる -- 名無しさん (2010-08-20 18:16:41)
  • こがさ可愛すぎ!萌え死する!w -- 名無しさん (2011-09-04 08:30:42)
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最終更新:2011年09月04日 08:30