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  • フリューゲル・レド・ルーツ01

シミュグラ2Wiki(Simulation Of Grand2)GTARP

フリューゲル・レド・ルーツ01

最終更新:2025年09月26日 02:38

roots

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Day1


+ 「Lost」
「Lost」



ルーツ「俺の名前は…フリューゲル・レド・ルーツ。」

痛む体を引摺りながら、やっとの思いで北の街「パレト」へとたどり着く。

携帯の電源を入れるが、一切の情報が初期化されており自分が何者なのか分からない…。

止む気配のない雨が体に打ち付ける度に痛みが走る。
暫くの間途方に暮れていたが、なんとか初期化されたスマホを起動し「救急隊」へと連絡を取る。

そこで自分を知っているという謎の女性「榛咲 みる」と出会う。しかし内容があやふやで信用に足るのかは不明だ。

「昔、ルーツを飼っていた」

「ドーナツ」という愛称で呼び、芸を教えていたがいつの間にか逃げてしまっていた」

ということだけ…

ルーツ「いや、俺の名前はルーツだ…」

そして謎に彼女に借金を背負わされ、奇しくも資金を得るために救急隊で働くことに…
落ち着いたところで自分を知っている人物を探そうとしている最中、自分と瓜二つの男「初瀬 或翔 (はつせ あると)」という人物に絡まれてしまう。

ルーツ「…うん。確かに、似てるな…」

こんなこともあるんだな、なんてことを考えながらも、彼のぶっきらぼうな言葉をのらりくらりと回避して、自分が何者なのかを探る為に北へと赴く。北へ向かう途中に南へ来る時にも1度見た「壁」が目に映る。

ルーツ「この「壁」…見てるとイライラするな。」

そして、この街に存在している北と南を分断する壁に興味を持ったルーツは北で出会ったバーの店員「ノア ブライス」や、救急隊の司令「猫原 千絋先生」にその事について聞いてみることに。

どうやら壁は 「差別の象徴」とされており、数年前にはそのせいで大きな戦争があったとか…。

実際に「猫原先生」に貰った車で東高速の検問へ行ってみる。
すると確かに何処となく見覚えがある。

ルーツ「昔…ここで…?」

しかし、何があったのか思い出せない。
確かにこの場所に来たことがあるのだが、しかしその記憶について深く思い出そうとすると頭が痛む…。

一先ず、壁に対して感じるこの感覚は忘れないようにしよう。と心に決めた。

そして救急隊の元へ帰ると例の俺のドッペルゲンガー。「初瀬 或翔 (はつせ あると)」が再び現れた。
なんと「初瀬 或翔 (はつせ あると)」は髪型と髪色が似ていることに腹を立て、救急にいるルーツを銃撃。更に8000番まで連れ去り、ルーツへと詰め寄る。

アルト「俺はなァ!お前が俺と同じ見た目なのが気に食わねぇんだよ…!」

ルーツ「いや、なんでそんなに見た目に拘るんだよ…。」


なんとこの男、髪型か髪色を変えないのならばお前の恩人である救急隊や最初に救ってくれたハルサキにもお前にしたことと同じことをしてやる。と脅し始めたのだ。
ルーツの中で何やら黒い感情が動き始める。

ルーツ「北の話は聞いたけど、南にもこんな奴が居んのかよ…。」

初瀬 或翔 (はつせ あると)は有無を言わさず、ルーツはなんとか開放されたものの彼の物言いに納得がいかないルーツ。
無事に救急隊へ戻ったあと事の顛末を語り、護身用に持たされていた拳銃へ手をかけるも、上官たちに

「命は平等だ。」
「こういうことに我々は耐えなければならない」

と諭されてしまう。

ルーツ「____でも、こんなこと見逃したら次に街に引っ越してきた人達も同じ目に合うかもしれないんですよ?それを俺は我慢できません。」




「ルート分岐」


①自分が正しいと思うことを選んだ結果、恩人たちが被害に遭うがそれも仕方ない。

②恩人たちを守る為、ここは引いて好機を探る

③???

ーーー

ルーツは自分のエゴを押し通すのか、または恩人に迷惑をかけないために押し殺すのか。

それとも…?

「命は…」


Day2


+ 「Value of Life」
「Value of Life」


目覚めると病院のベッドにいた。
一瞬自分が入院患者のような錯覚を覚える。

ルーツ「とりあえず出勤するか。」

しかし自分は今、救急隊である。
そう自覚した途端昨日の一件が頭を過ぎる。

ーーー

アルト「てめぇのせいで恩人たちが死んじまうぞ?」

ミカド「救急隊は耐えないといけないんだ。」

ニャンバラ「困った時は相談してね…」

ーーー

ルーツは昨日一晩考えた。
俺がすべきことは本当にここで耐え凌ぐことなのか?命の価値が平等?
まだルーツは思い悩んでいた。

そして、髪型を変えるか否かについても思い悩んでいた。

ルーツ「いや、なんでこんな事で悩まなきゃいけないんだよ…」


記憶のことで混乱してるってのに。
更に降りかかってくる苦難。
なんという星の元に生まれてしまったのか。

そんなことを考えていると、負傷者の通知が飛んでくる。

先輩はみな出払っている。ルーツは一先ず許可を貰い車に乗り込む。運転はまだ2回目だが、何故が行けそうだ。記憶は無いくせに体が覚えてるんだろうな。

そして現場にたどり着くと2名の負傷者と警察がいた。一瞬「事件」か?なんてことを考えたが、後ろで黒く焦げた車両と、破裂したガソリンスタンドを目指してそれが「事故」だと理解する。

さらにそこに居た警官は昨晩の一件の時にも話を聞いてくれていた「八夜 ゆゆ」だった。

ユユ「もー、ガソスタが2つ無くなっちゃったじゃん!」

どうやらこの負傷者2名がぶつかったようだ。
その後彼らを蘇生し、自己紹介も程々に会話をしていく。すると昨日の件について知っていたようで負傷者の内の1名である「ノレ 一」という男に励まされてしまった。

ルーツ「言いなりになるのは嫌だけど、恩人たちに迷惑がかかるのはなぁ…。」

ノレ一「いや、負けんな!ルーツ!」

なんというか、陽気な人というか、なんというか…まぁ、言葉の真意がどうあれ俺は彼の発言を好意として受け取ることにする。

そして、なんとまたもやタイミングよくアイツが現れる。なんだ?不運にも程があるだろ。

アルト「おい、昨日約束したよな?」

そう。件の無法者。アルトである。

なんでこうも的確に…。
周囲にはいつからかオーディエンスが増えていたがお構い無しにアルトは銃を構える。

ルーツ「わかった。わかった。髪型を変えればいいんだな。だったら変えてくるからもう俺の身の周りの奴に手を出すな。」

なんとか場を収めるため、俺は仕方なく髪型を変えることに…といってもまぁ、一時的にだが。
なんとかその場は見逃してもらうことになり、アルトもその場から立ち去った。

しかしここでこの男が声を上げる。

ノレ一「なぁ、ちなみにアルトとルーツと同じ髪型の奴がもうひとり居たらどうなんのかなw」

この男は陽気だ。そしてたぶん頭が悪い。

ルーツ「むしろやってみてくれよ。」

顛末はまぁ…お察しの通りだ。
というか、アルトとかいうアイツは洞察力が高い。
顔と靴だけで俺ではなくノレ 一が同じ髪型にしていたと断定し、彼を捕まえて詰めたらしい…すまん。

その後は、病院前でチンピラ同士の撃ち合いが起きたり、客船強盗が起きたり、また街中で撃ち合いが起きたりと散々な状況だった。

ルーツ「んで、俺は。一体何をしてるんだろうな。」

白市民も警察も犯罪者も。
命は平等?いや、まぁ。命は平等なんだろう。正しいよ。それは。

みんなに命はある。
一人一つの大切な命だろう。けど。やっぱり俺はこう思う。

ルーツ「____命の価値は平等じゃない。」

ハルサキが出勤してきたので、俺の決断について伝える。そう。救急隊をやめて警察へ行くのだ。

ハルサキ「んー。もうしかたないなぁ。」

するとハルサキはどこかへ電話をし始める。
面倒見がいいな。と思ったが、やはり俺を犬扱いしているのか…?

どうやら警察の人間と話をさせてくれるようだ。人脈も何も無い今の俺にとってはありがたい。
そして現れたのは桃色の髪に黒いジャケットを羽織った男「宇仁王 淡」という男性だった。

ウニオウ「アイツにやられて悔しいのか?警察に来たいのか?ならもっと大きい声で言えよ。」

ルーツ「行きたい!!!!」

ウニオウ「ムリ。」

ルーツ「あぁ…(流れ的に迎え入れてくれる感じじゃないのか。)」

なんて冗談も交えつつ、話はトントン拍子に進んでいく。

ルーツ「世話になった。ありがとうな。」

そして俺は救急隊を抜けた。
しかし、俺をたまたまとはいえ拾ってくれて世話してくれた恩は忘れない。
そして力をつけて必ず彼らを守る。
そう誓った。

そして、俺は署長の「初瀬めい」に面談をしてもらえることに。
しかし…

メイ「私が殺せ。って言ったら貴方の大事な人を殺せる?」

その言葉に一瞬、固まる。
武力を持つ組織に入る、ということはそういうことも…警察が…?
いや、そうか。この街の警察は少々訳ありだったか。

後方で話を聞いていた「椿 零那」副所長は続ける。

レナ「具体的に言おう。後ろにいる八夜ゆゆを撃ち殺せ。と言われたらできるか?」

あまりにも具体的すぎる。

八夜ゆゆさんは俺が救急で困ってた時にも世話になった。そんな恩人を撃てと言われて撃てる奴がこの街にいるのか?

きっと俺は躊躇ってしまうだろう。きっと俺は…

しばらくの沈黙後、口を開く。

ルーツ「撃てません。」

メイ「意志弱…」

ユユ「優しいんだよ彼…」

なんかいろいろ言われたが、まぁでも俺の考えは変わらない。
俺がその命令を「正しい」と感じるのならきっと撃つだろう。

けれど、恩人に対して躊躇なく引き金を引けるほど俺は人生を諦めていない。

その後、面談を終えて俺は無事に警官になることができた。
だが、気を引き締めなければ。

そして俺はここで街について学びながら、自分の記憶を取り戻していくのだ。
そんな決意を胸に本署のロビーから出る。すると再び奴がお決まりのように現れる。たぶんもう名前を言わなくてもわかると思う。

アルト「おい、てめぇ舐めてんだろ。」

あ、そういえばオールバックで上げてた髪がいつの間にか元に戻っていた。

そして案の定、いつもの流れに…
正直見飽きた。というか、いつまで続けるんだよこの無駄な押し問答。

だが今回は武力を持った上官たちが逆にアルトへと詰め寄っていく。

アルト「ちげぇよ!こいつが舐めてるから教育してんだよ!」

さすがに俺にもこの常時上から目線に腹が立ってきた。さすがにというか、もう随分と前から思っていたことだ。
今まで守れなかった無力感。しかし今は。これからは違う。

ルーツ「好きにしろよ。けどな、俺は犯罪現場でお前を見つけたら絶対に捕まえる。」

アルト「やってみろよ。」

そういってアルトはその場を後にした。

…まぁいい。今日のところは見逃してやる。(ダウン体)
警察になった以上、俺は現場でこいつを見つけたら俺はこいつを弾く。

上官が駆け寄ってくる。「大丈夫か!」「大丈夫でした?」

ルーツ「あぁ、ちょっと夜空を眺めてるだけですよ。(ダウン体)」

__俺はここから、強くなって。守りたい物を守るし記憶もどして見せるんだ!





Day3


+ 「Law and justice」
「Law and justice」


北の自分のアパートにて起床。
未だ記憶戻らず。そりゃ寝て思い出せるなら苦労しないか。

とにかく出勤しよう…。

猫原先生に買ってもらったサルタンを走らせて、南へと向かう。

ルーツ「道は何故か覚えてるんだよなぁ…。」

ぼんやりスマホで今日の街の状況を確認しながら車を走らせていく。

本署にたどり着き着替えを済ませて出勤する。
体験2日目。今日は本格的に警察業務を遂行する。

昨日あまり会話できなかったが、今日はなんだか会話ができる気がする。
思えば、記憶を失って目覚めてからというもの、どこか居心地の悪さというか、対人に対して疑念や嫌悪感を感じてしまう所があった。
それがいつの間にかそんな気持ちを忘れてしまっていた。

ルーツ「なんか。みんな温かいな。」

ーーーー

「お前のせいだ」

「裏切り者!!」

ーーーー

昨日はゼン・ヴァレンティーヌ先輩について行って初歩を教えてもらったが、今日は誰について行くことになるんだろうな。

ヴァンジェリコ強盗という宝石店の強盗が起きるも今日はまだ先輩が居ないため留守番…いや?走っていけばいいのではないか?
というか、自分の頭で考えろ。俺。

ルーツ「ルーツ、徒歩でヴァンジェリコ向かいます!」

ウニオウ「おう!行ってこい!」
宇仁王 淡先輩の許可も出た!行くぞ!!

バウ「待って待って!ダメダメ!怒られるから…!(小声)」
しかしここで静止されてしまう。

ルーツ「?…そうなんすか?」
なぜ怒られるのかは分からないが上官には従っておこう。何やら事情があるらしい。

バウ「今日は私が見るから…!」

バウバウ先輩が今日は俺を見てくれるらしい。
ちゃんと俺の手網を握れるだろうか。
今の俺は武力を持ったことにより気分が高まっているのである。

その後、バウバウ先輩とフリーサ強盗の対応へと向かうことになった。

現場に到着して状況を確認する。
どうやら犯人は人質を取っているようだ。

犯人は黄色い服を着ている2名。
Seventhというチームらしい。

この街にはいくつかのグループがあり、それぞれ色分けされたチームカラーと名前を掲げて犯罪行為を行っているのだ。

ルーツ「人質がいるなら、まだ動けねぇな…。」

しかし、ここでSeventhの1人から思いがけない言葉を聞くことになる。


Seventhの一人「ルーツくんの噂聞いたことあるよ。」

ルーツ「俺の…?」

Seventhの1人「僕のこと捕まえられたら教えてあげるよ。」

ここで突如として俺の記憶に関する情報を持っているという人物との遭遇…
しかし、条件としてアイツを捕まえなければならない。

ルーツ「バウ先輩。今回自分に運転させてください!」

そして先輩の許可を貰い、ハンドルを握る。
犯人がアクセルを踏むのとほぼ同時にアクセルを踏み込む。

黄色い車両は昨日も追いかけたが、中々運転が上手い。予想してない道やスタントと呼ばれるかなりの技術の必要な道を選択してくる。

なんとか数分追いかけ続けて応援が来るのを待つ。

ルーツ「こいつ…下水路ばかり…!」

昨日ゼン先輩に教わった通り、加速力はこちらの車両が負けている。しかし直線を走り続ければ最高速はこちらの方が優位…!

しかし、スピードを出しすぎると相手が急停止して裏をかかれてしまう…。実にもどかしい…。

相手の車両はその後も細道や曲がり角を上手く利用してこちらと距離を空けていく。

ルーツ「ダメか…見失いました…。」

過去の俺について知っているという人物を取り逃してしまったのである。
次だ。必ずアイツはまた犯罪を犯す。次こそ捕まえて俺のことについて聞かなければ。

一先ず本署へ戻り、待機することになった。

※

その後、警察全員でアリーナへと向かうことに。
射撃訓練の一貫だそうだ。

メイ「では、これから君たちにはデスゲームを行ってもらう。」

署長がまた恐ろしいことを言っている…。
まぁ冗談で、アリーナの武器からはペイントボールが出てくるらしいので安心安全なのだ。

そしてチーム分けをしてもらい両者訓練を開始する。が、服装が同じため中々引き金を引くのが躊躇われてしまう。それに俺は銃を持つのが初めてだ。

…いや。なんか分かるな。
道といい、銃の扱いといい。こうも都合よく体は覚えているようだ。
というか、俺は昔銃火器を扱っていたってことか…?

結果から言うと程々だった。
3キル7デス。FPSゲーマーならその結果に苦しむのだろうが、俺はその感覚があまり分からないので結果は程々だった。という感想だ。
それにやはり服装が警官ということもあり、撃つことに抵抗を感じてしまう。抵抗…というか罪悪感というか…。

※

そしてまた時間を持て余してしまう。
1人行動が許可される制式採用ならば今頃きっと自分の車両で走り回っていることだろう。
そこへ何かと目を掛けてくれている 八夜 ゆゆ先輩が現れる。

ゆゆ「よし、暇なら釣りに行こう…!!」

ルーツ「釣りっすか…?」

そして俺は8000番の釣具ショップへ向かうことになり、釣りをすることに。
しかし、これが中々楽しい。それにこの魚達は中々高値で売れるらしい。

俺も記憶があった頃はこんな風に釣りを嗜んでいたのだろうか。いや、けどさっきアリーナに行った時に感じたあの銃の感触。あれは…。

※

その後、先輩と同行で客船強盗の対応へ向かったり、同時にコンテナ強盗が起きて対応後そちらへ向かったりといろいろと街が騒がしくなっていた。

※

いよいよ明日が体験最終日だ。
面談を終えれば制式採用となる。
一人で動けるように今日もしっかりと寝よう。
あと、街の住人たちとももっと話をしたいし、あの時に聞いたあの言葉

ーーーー

Seventh「ルーツくんの噂、聞いたことあるよ。」

ーーーー

絶対に俺がアイツを捕まえて情報を聞き出す。
その為にも…。



Day4


+ 「Investigation record report」
「Investigation record report」


体験最終日。
今日は最後の面談がある。それまでに活躍して正式採用して貰えるよう頑張らないとな…。

ゆゆ「私連れてくよ!」
今日はゆゆ先輩が俺を見てくれるようだ。
本人に伝えてしまうと、俺が媚びているみたいになるので絶対に言わないが、まぁ脳内なら問題ないだろう。

今日もお綺麗です。ゆゆ先輩!

そして客船強盗、コンテナ強盗の対応へ。
客船強盗では最強部屋前の通路で敗北。コンテナ強盗ではコンテナへ向かう手前の橋で敗北してしまった。

ゆゆ「ルーツくん、ちょっと車両に乗って待ってて!」

ルーツ「はい…。」

情けねぇ。いい所を見せようとしてこの始末。
ゆゆ先輩はそのままコンテナ強盗の対応を継続する為に俺を車両に乗せたまま進行していった。無念だ…。そしてでっけぇよ。先輩の背中。

サイレンの響いている現場。車両内で大人しく待っていると白髪の男性が向かってくる。
やべ、副署長だ。

レナ「あ?」

高圧的なこの平仮名1文字で、大方の人はこの人を怖い。と思うのだろう。しかし、俺は記憶もなければ失うものなんてない。つまりなんとも思ってない。

ルーツ「あっ…すみません…うっす…」

虚勢を張ってすまん、普通に怖い。

レナ「誰だこれ…ルーツか…。」

零那さんは俺を担ぎ、自分の車両へと乗せる。ふと助手席を見ると同期の竜胆が乗っていた。

リンドウ「あっ…同期が揃いましたね…」

ルーツ「そっすね…」

もちろんリンドウもダウン体だ。どうやらリンドウは助手席に乗っている間に出るまもなくやられたらしい。リンドウには俺と似た不憫なものを感じる。申し訳ないけど、こいつが同期で本当に良かった。

そして砂漠署へ運ばれた犯人の護送車の援護に向かう途中、コンテナ強盗の現場にいた犯人の車両を見つける。
そして零那さんは迷うことなくボロボロになった車両のままその車両を追う。
そして、相手もこのまま逃げ切るのは無粋と思ったのか、砂漠の中央で銃撃へ。

零那さんはおしくも敗北してしまった。

その後救急隊が駆け付け、無事に3人纏めて蘇生してもらえた。
しかし、車内へと戻ると零那さんは口を開く。

レナ「なぁ、お前らさぁ…。」
まさか説教かと身を強ばらせる竜胆と俺。
一瞬の沈黙がまるで小説の次のページを捲る時のように長く感じる。そしてもしもこれが小説なら俺は迷わず一旦本を閉じただろう。

レナ「お前らは同期同士なんだからタメ口にしろよ…。」
?
2人とも強ばっていた体が緩む。どうやら説教ではなく、同期なんだからもっとラフにやれよ。という零那さんなりの配慮のようだ。

ルーツ「いや、まぁ…タメ口…」

リンドウ「確かに。じゃあちょっと今日からタメ口でよろしく。」

ルーツ「あぁ…そうだな。」

思えば、俺とリンドウは同期だと言うのにずっとタメ口だったな。何故?と聞かれればまぁ、俺は1日遅れの新人だし…。

レナ「俺警察入った時、敬語使えなくてめちゃくちゃ怒られたんだよなぁ…。」

ルーツ「…まぁ俺も中途半端な敬語しか使えないんすけど…」

レナ「まだマシだよ…。」

なんだ。零那さんって以外に優しいんじゃないか。
やっぱ人は見かけや第一印象によらな…

ガンッ

鈍い音と共に体が宙に舞う。
次に感じるのは地面に落ちる衝撃。

ルーツ・リンドウ「痛ってぇ…!!」

レナ「…なんでお前らシートベルト閉めてねぇの…?」

閉めてなかったか!?いや、多分切れたんだろう…。零那さんは怪訝そうに俺たちを見ている。なるべく素早く車に乗り込む。
が、ここで零那さんは口を開く。

レナ「でも、他人が痛がってるのって…良いよなぁ…」

ルーツ「え?」

ガンッ

ベルトに体がめり込み、痛みを感じる。
よし。前言撤回だ。零那さんは凶悪だ。

ルーツ「副署長!?」

レナ「次、踏ん張れよー…」

リンドウ「し、しぬ…!」

レナ「もういっちょー…」

ガンッ
その後も何度か車体をぶつけて俺たちの痛がる反応を楽しむ零那さん。悪魔だ…。

そしてついにベルトの金具が緩み、俺の体が吹き飛ぶ。

ルーツ「痛ってぇ!!!」

ちょっと待て、これが警察のやることか…!?
今回はリンドウは飛び出ていないようだ…というか次飛び出てたらアイツは多分死んでた。

レナ「よし、走れー…筋トレ筋トレー…」
見上げるともう既に車を低速で走らせて居るのが見える…

ルーツ「ちょ、副署長…!!」
俺は焦って走り出すも追いつけないくらいのスピードで弄ぶように走られてしまった。

そして何故かそのままメカニックまで走らされてしまった…。

ルーツ「なんで…俺が…こんな目に…」

※

その後、対応を終えてしばらく本署で署長に頼まれ、雑務を行う。どうやら押収したピストルなどを武器屋へ販売することで警察署の金庫を潤そう大作戦!とのことだ。
棚の上にある箱を開く。物凄い量の押収物だな…。

ルーツ「なぁ、リンドウ。これ一つくらいとってもバレないよな。」

せっかくラフに話せるようになったんだ。冗談のひとつくらい言ったっていいだろう。

リンドウ「いやぁ、署長にバレたら不味いしな。」

メイ「聞こえてるぞー。」

この距離で?署長は中々の地獄耳のようだ…。
その時、突如として無線が入ってくる。
どうやら龍司副署長の声だ。

リュウジ「ちょっとゆゆの尊厳のかかった勝負があるんだが。警察署員来れるやつ全員来てくれるか。」

尊厳…?これは署長にいい所を見せるチャンスかもしれない!!

ルーツ「署長!自分これ向かいたいです!」

メイ「あー、いいよ。行こうか。リンドウくんも乗りな?」

リンドウ「はい!」

ルーツ「にしても尊厳ってなんすかね…?」

※

現場にたどり着くと物凄い姿をした女性2人組がいた。1人は黄色い髪。もう1人はピンクの髪。

???「あれ?また女性だ!おい、降りろ!」

署長は大人しく降りるが、その後チェイスの条件を聞いて絶句する。

???「てめぇも私達をロストしたら同じ服装を着な!」

よく見てみるとゆゆ先輩も物凄い服を着ている。薄手のタイツのような材質…ところどころ穴が空いており、とてもじゃないが見せられたものじゃない。

というか下乳丸見えじゃねぇか…。

メイ「やだよ。」
そりゃあ嫌だろ…。
何言ってるんだこの2人は。相手は署長だぞ。

???「ちょっと男ども来な。」
ルーツ「…はい。」
俺と竜胆は車を降りて2人組に近づく。


???「____署長の下乳みたいよな?(小声)」

…。

いや、まぁ。正直に言うなら。みたい。
いや、ダメだ。俺は警察だぞ?犯罪者に屈するわけにはいかない。あたりまえだろ。

ルーツ「見たい。」

素直だった。あまりにも。俺の脳内と体が分離するのがわかる。いや、これは魂の叫びか…?

???「お前、運転変われ。んで、やることは分かるな??」

ルーツ「…。」

つまりチェイスを妨害しろってことか。
馬鹿め。俺がお前たちの要求を呑んで真面目に進路妨害なんてするわけないだろうが。
それに俺は記憶は無いが運転には自信があるんだよ。残念だったな犯人。よし。んじゃあまぁ、ここらでいい所見せて正規採用まっしぐらだ!

ルーツ「署長。この尊厳をかけた戦い。俺に任せてください。」

メイ「え?…いいよ。わかった。」

そして始まったチェイス。
まぁ、結果は当然だ。

ルーツ「俺は署長とゆゆさんの尊厳を守らねぇと行けねぇんだ!!」

ガンッ…ガンッ

警察署員「ちょっ!!!」

いかん。ダメだとわかっているのにハンドルを握る手が震える。

ーーーー

???「署長の下乳…見たいよね?」

ーーーー

し、署長の下乳!!!

俺の運転する車両は加速し、前方の車両を吹き飛ばした。まるでコメディやアニメのように。

メイ「おい!てめぇトロールじゃねぇか!」

ルーツ「いや、この車!!スピード早くて!!あと下乳の事考えると手が震えて…!!」

次々と警察車両が俺の運転でなぎ倒されていく。後続車両も巻き込まれ、現場は騒然としていた。

そして当然のごとく警察は犯人を追えずにロスト…。くそぅ…。

ルーツ「いやぁ…仕方ないっすね…署長…」

メイ「てめぇ、誰を敵に回したかわかってんのか!」

※

その後署長が機転を効かせて犯人を金で誘き出す。

メイ「絶対捕まえる…」

その後、下乳を絶対に出したくない署長はアリーナへと誘き出し、なんやかんやあって。犯人は捕まえた。下乳衣装も解除された。俺とリンドウは犯人たちに「最後まで味方してくれたわけじゃない」とかいう理由で500万も取られた。

くそ…下乳め…(???)

500万に関しては俺たちが街に起きてきて間もないことを不憫に思ったリュウジさんが肩代わりしてくれた。必ず返そう。

そして俺はアリーナで署長に放置され、そのまま本署まで走らされた…。
なんか、俺いつも走らされてるな…

この後面談だっていうのに…というか俺本当に受かるのか…?
あんな失態を見せてしまったというのに…

※

まぁ、結果的に色々言われた。
が、最終的には採用された。

評価的には「強い」「頼りになる」ではなかったが「面白い」というなんかいろいろ含まれた感想だった。
大方、やはりあの下乳事件のせいだろうな。
くそ…ほんとにあの姉妹許せねぇ。俺の大事な日に…!

その後事件対応を終え、本署へ帰ると例の姉妹の片割れがいた。
俺を見つけると直ぐに駆け寄ってくる。そういえば聞いた話によればこの姉妹はサクラ・モチとサクラ・ンボというらしい。

モチ「ルーツくんじゃーん!ねぇねぇ、うちこない?」

ルーツ「いや何言ってんだ…。」

モチ「いやぁ、私はねこの街をもっと面白くしたいんだよ!そこで!ルーツくん!どうかな!って思って!私は君を気に入ったんだ!」

ルーツ「…。」

つまり勧誘か。まぁ、一瞬は黒落ちも考えたが。それだと救急隊のみんなに。世話になった人たちに示しがつかねぇ。
いや?けど違う視点で見れば記憶が…?
いやいや。正式採用されて早速黒落ち…?
いやいやいや。ありえない。

ルーツ「…話だけ聞かせてくれ。」
まぁでも好意で誘ってくれているのなら、話くらい聞いてやるのが人情ってもんだろう。
俺は車両にモチを乗せてその場を離れる。

モチ「ルーツくん、或翔に恨みがあるんでしょ?」

もう結構街では有名らしい。

ルーツ「あぁ。そりゃあな。」

モチ「けど実際警察で晴らせる?」

ルーツ「…。」

今思えば客船強盗やらコンテナ強盗やらで現場で出会いはしても、それはあくまで個人的な恨みを晴らすには至っていないことはモチの言う通り事実だ。

ルーツ「いや…まぁでも、だとしてもすぐには回答はだせない。」

流石にそれなら行きます。
なんて二つ返事で恩人たちを裏切るようなことはできない。それに…

ーーーー
メイ「改善点はあれど、基本はできてて私はいいと思うよ。」

レナ「お前らはとりあえず巡査部長目指せ…。」

リュウジ「欲に忠実だなぁ…面白い!」
ーーーー

上官たちに認められた。
それが例えば有り体な言葉で、あまり深い言葉でなくて、ただの冗談でも。
人に認められるっていうことを、俺は嬉しいと思ってしまった。
そして、俺はその言葉に応えたいと思ってしまったのだ。

モチ「わかった。じゃあお家送ってよ!」

ルーツ「いいぞ。そのぐらいの頼みなら聞いてやる。」

※

…なんだここ。

高架下。複数のテントが貼られている。
所謂ホームレスの溜まり場のような場所だ。
こんな所に…こいつが?

ルーツ「ここに住んでるのか?」

モチ「うん!ここにソファーあるんだ!」

こいつ、こんなに明るく振舞ってはいるが。
本当は…。

心の中で何やら黒い物が溢れていく。
俺ですらちゃんと家があった。職にもつけた。しかし、現実はこれなのかもしれない。

モチ「じゃあ、ありがとー!」

ルーツ「あぁ…。」

この気持ちはなんなんだ。けど俺は困っている奴を。こんなに明るく振舞って、努力してるこいつを見捨てていいのか。警察としてではない。もとEMSとしてではない。一人の人間として。

ルーツ「なぁ…お前らで家来るか?」

深い考えはなかった。ふとそう思ったのだ。
しかし、はっと我に帰った頃には訝しげな顔でこちらを見られていた。

モチ「え〜!?私の体狙われてる〜!?」

ルーツ「そんなわけないだろが!!」

犯罪をする理由なんてのはいくらでもある。
金を得て、好きなことがしたい。
優位を得て、他者を見下したい。
そして、気持ちよくなりたい。

けどアイツは…。

ルーツ「まぁ、気が向いたらでいい。うちならシャワーもあるし好きに使えよ。」

いや、だとしてもだ。同情はする。これは間違った感情ではないはずだ。
けど悪人は悪人だろ。これじゃあ真っ当に生きてるやつは…。

つってもまぁ…俺も同じか…。

…?

なんで同じだと思ったんだ。俺。

俺はその場を後にし、帰路へ着いた。

いつものように東高速を上っていく。
昔の記憶が無いはずなのに。なぜ俺は「俺も同じだ」なんて思ったんだ。

疑念が深まっていく。記憶が消える理由は主にふたつある。外傷的な損失。これは頭を強くうったりした場合に現れる反応だ。そして、もう1つ。精神的なストレスによって脳が記憶に蓋をしている場合だ。

俺の場合は多分後者だろう。

ということは俺は過去に何かをした…?だから記憶のほとんどをシャットアウトしてしまっているのか…?

「…なら正しいことを続ければいつか。」

なんて期待はしない。けれど、今生きている俺が胸を張って生きていけるように。やるべき事をやるだけだ。


Day5


+ 「Full of lies」
「Full of lies」


最近の俺の流行りは釣りだ。
これが中々手に馴染む。それにあまり資金のない俺にとっては数少ない収入源だ。

釣竿を握る感触。魚がかかった時のテンション。そして生きようと抗う彼らとの真っ向勝負。

堪らない…。

それに、魚や犬、猫は嘘をつかない。
ただ「生き抜く」為に「生きている」のだ。

俺のように、「悪」だとか「正義」だとか。そんな小難しいことを考える余地はない。

そんな生命の生き方と、俺は今向き合っているのだ…。

※

そして出勤…ん?本署前になにやら車が沢山止まっている。何事かと周囲を見回ろうとすると銃撃音が聞こえて一瞬体を強ばらせてしまう。

…副署長??

なんと本署前に車を並べていたのは零那さんだった。それも…市民を…殺害して。

レナ「綺麗だと思わないか…」

ルーツ「そう…ですね…」

合わせなければ制される。それはもう既に分かっている。しかしまぁ、実際車両が綺麗に並んでいるところを見るとそれは「綺麗」と表現するに値するかもしれない。

レナ「もっと綺麗なものを見せてやろう…」

そういうと零那さんは車両のガソリンタンクに向かって弾丸を放つ。

ルーツ「…。」

するとその瞬間本署前に並んでいた車両が複数台爆発していく。

ルーツ「これは…」

レナ「署長祝いだよ。」

副署長は笑っていた。この時になってようやく気づく。というかどこかで俺は分かっていたのかもしれない。彼は少し感性がズレているだけで本質的に悪意はないのだ。

ルーツ「綺麗…でした…」

しかし、これがこの街の警察なのか…。
いや、こうだからこその警察…。

※

その後先程のことはなるべく気にしないようにしながら警察業務を遂行していたが、それもだいぶ落ち着いてきた頃。

夏空ひまわりから連絡が入った。

ヒマワリ「ちょっと今時間ある…?」

ルーツ「…?」

その後本署前で落ち合って話を聞いてみる。
どうやら。俺が救急隊を辞めたことを今日知ったようだ。
自分のことを初めての後輩として明るく接してくれていたというのに、連絡を怠っていた。不覚。

ヒマワリ「何でやめちゃったの?」

その問いに、俺は事の顛末を語る。

ヒマワリ「そっかぁ…けど悪い人っていうのもいろいろ理由があるし」

わかる。それは散々考えていた。
けれど、それじゃあ真っ当に生きてる人達はどうなる?悪に脅え、利用され、そんなのは報われないじゃないか。

ルーツ「わかるよ…。」

今はただこれしか言えなかった。

その後は身の上話を聞いたり、語ったり、していた。
ひまわりさんはどうやら街で南と北の戦争に巻き込まれてしまい救急隊と警察に救われたらしい。

ーーーー

「俺のせいだ。」

ーーーー

ルーツ「…?」
なにか聞こえた…いや…気のせいか…。

※

車の修理を依頼するためにサンシャインメカニックに連絡を取ると、インパウンド場へ颯爽とノレ 一が現れた。

ルーツ「おー、ルーくん。」

なんだか、彼に対して友好的な感情が溢れてしまいらしくない声音を上げてしまった。

ノレ一「おー、ルーツくんか!」

しかし、彼もまた友好的に関わってくれている。それがどうしようもなく嬉しいと思わせてくれる。

ノレ一「そうか、もう体験から巡査に上がったのか〜。」

ルーツ「あぁ、有難いことにな。」

ノレ一「じゃあ、これ。昇進祝いだ。」

携帯から100万の入金通知が表示されているのを確認し驚愕する。

ただでさえ、龍司さんから500万の仮があるのに…
申し訳なさで大丈夫だと変換しようとするもノレ一は「取っとけ!」とその場を去ってしまった。

ルーツ「マジかよ…助かる!ありがとうな!」

人と関わる…ってのはいい事だな。
いや、こうやって世話になってばかりではダメだ。いつか必ず返す。再びなり始める犯罪通知。慌ただしい街の喧騒。

俺はそう心に誓って新品同様になった車両へと乗り込み、サイレンを鳴らすのだった。


ルーツ「____ルーツ、現場へ向かいます。」


Day6


+ 「The importance of appearance」
「The importance of appearance」


さて。起床後自分の頭部を触ってみて実感する。

ルーツ「…。」

そう。禊である。
髪型をたもつさんと同じにしろという命令に従って俺は今ストレスでハゲ散らかした中年のおっさんのような髪型になっている。

今日1日この髪型で過ごさなければいけないという苦痛。しかしまぁ、ゆゆさんとバウバウさんもこんな気持ちだったのか。

ルーツ「恥ずかしい…」

もう出勤するの辞めようかな…いや、まぁそれは禊を延長することになるだけなのだが。

※

端的に結論を言おう。
犯罪者、同僚から散々弄られた。

「ルーツ??アルトみたいなイカした髪だったのに。」

「なんか頭寂しいですね…」

「いいじゃんwwずっとその髪にしとけよww」

…なぜ、正しい行いをしてこんな辱めを受けなければならないのか。

ルーツ「くそぉ…。」

リンドウが長期休暇から帰ってきたらあいつも同じことになるのか…しっかり笑ってやろう…

そう、負の感情は連鎖するのだ。

※

そういえば俺のことを警察に紹介してくれた 宇仁王先輩と話してなかったな。と思い、丁度本署にいたので話すことに。

ユユ「ルーツくんが王子先輩に話があるって言ってますよ」

ルーツ「いや、そんな大したあれじゃなくて…」

ウニオウ「気持ちは嬉しいが。そんな、すぐには答えられない。」

何だこの展開は。(魂ムズムズ)

ルーツ「いや、だから…」

ユユ「抱きしめろ抱きしめろ!(小声)」

あぁ、ダメだ。先輩すまん。俺の魂が出そうだ。

ウニオウ「すまない。ルーツくんのことは好きだが、今はその気持ちに答えられない。時間をくれ。嫌って訳じゃないんだ。」

俺は宇仁王先輩の腕を掴みあげて顔を寄せる。

ルーツ「…うるせぇ口だな。」

後方でゆゆ先輩の悲鳴が響く。

ウニオウ「…おもしれぇ男。」

ルーツ「じゃ、俺パトロール行ってきます…」

※

その後、客船強盗の訓練?が始まった。
いや、まぁなぜ訓練かというと、誰一人として「訓練」と言わないのだ。

まぁ、こういう時は乗っておこう。

客船へ乗り込む。とやっとここでネタばらしが入る。

ウニオウ「ルーツくんの想定では客船にいるんだよね?」

ルーツ「は、はい。」

そして何故かたもつ先輩の死亡通知が流れる。

ウニオウ「やばい!浜いるわ!ルーツくんやばい!」

ルーツ「了解です、自分船内なんでこのまま進行します。」

メイ「これ進行していいよ。最強居ない。今屋上ね。」

俺は最強と呼ばれる部屋へ進行していく。

屋上に白髪の男が立っている。

射線を切るために発煙筒を投げて、相手の視界を奪う。

メイ「アイツ落ちた!浜側の海!」

ルーツ「了解!」

屋上へ迅速に進行し、海の中に見えた黒い影に向かって発砲する。

どうやら当たっているようで、犯人は慌てて船尾へ泳ごうとしている。が、逃がさない。
俺はそのまま射撃を続けてやり切る。

ルーツ「犯人やりました!」

メイ「やった!?」

そして、遅れてきたたもつ先輩と宇仁王先輩が到着する。

タモツ「え、殺した?悪鬼滅殺みたいな??」

ウニオウ「ゴミ?」

ルーム「ゴミっすね。悪人は許せないんで。」

そして船尾に運ばれてきた白髪の男。
あれ?なんか…

レナ「今ゴミって言ったよね…?」

ルーツ「…え?」

目の前で倒れているのは零那副署長だった。たもつ先輩や宇仁王先輩がやたらと悪口を促してきたのはそういうことか…。

レナ「ふぅん…。」

ルーツ「い、いや…」

この後謝って許して貰えた…。よかった。

※

レナ「お前警察やめんの…?」

ルーツ「えっ、なんでですか?」

レナ「さっき無線で言ってたよね…」

さっきの魂貫通を語らされたことや、この髪を弄られたことで無線で冗談交じりに「警察やめます」って言った件か。

もろもろ説明し誤解を解消した。

レナ「ふぅん…ほんとに警察続けるならさ。」

ルーツ「はい。」

レナ「____部隊入れようかと思ってるんだよ…。」

どうやら零那副署長は特殊部隊を作ろうとしているようで、そこへ俺を勧誘してくれているらしい。ただ今のままではまだ入れないこと。そして、俺自身今の環境に悩みを持っていることは事実だ。

守りたいものを、規則や法律の面で守れない現状に俺は疑問と違和感を感じている。いや、それは最初に説明を受けているのだが。

____俺は…どうするべきなんだろうな…。


Day7


+ 「Show dawn」
「Show dawn」


目が覚めた。
今日は出勤前にサルタンを走らせて、砂漠署の上の湖へ。
そしていつもの如く釣りをしながら物思いにふけっていた。

警察業務を行って数日。分かったことがある。
この街には悪人が多い。そしてこれは南も北も関係がないということも。

悪人にも悪行をやらなきゃならない理由がある。それは知っている。いろいろ理由があるだろう。俺も、落ちることを考えていた。
けど、まだ善人でいようと思った。そして法の執行官として、今警察をしている。

けれど、法というルールの中で悪を罰する。というのは骨が折れる。俺が悪人としてルールの外側で生きていられれば…

ーーーーーーー

「許せねぇ。アイツらぶっ殺してやる。」

「おい、ルーツ…その辺にしとけ。」

ーーーーーーー

ルーツ「楽なんだけどな…。」

トランクから魚を取り出して売り捌く。
その後、少し大きな魚の売り場を数名に聞くも知らないと濁されてしまった。

どうやらこれらは違法な魚らしく、公には取引先を話してはいけないのだろう。

そして、情報を得るためにBACKSへと車を走らせる。
まだ誰も出勤していないようだ。

そしてBACKSのアイク・ポルスカへ連絡を取る。彼は北のことに詳しいだろうし、俺を信用してくれているならその位のことは教えてくれるだろう。

ポルスカ「あぁ、その魚か…それならなぁ。」

思った通り、彼は売り場を知っていた。
そして俺は教えてもらった場所で取引をして無事に金を手に入れた。

その後、出勤しいつも通り対応をしていく。
銀行強盗。コンビニ強盗。いつも通りのお決まりの…
そんな時無線が響く。

メイ「ルーツくん、ちょっとこっちきて彼に職質してくれる?」

職質?珍しいな。

現場へと急行してみるとどデカい工事車両。

メイ「んじゃ、任せたよ。」

えぇ…。

???「いや、だから工事しに行かなきゃいけなくてぇ。」

なんなんだこいつは。
俺は車を降りる。すると目の前のこいつも何事もないかのように降りてきた。

ルーツ「こういう工事車両の使用には許可がいるんだ。」

なんだ。話がちゃんとできる良い奴じゃねぇか。

と思ったのも束の間。俺は気づけば銃を構えられ、そいつに拘束されてしまった。

ルーツ「おい!!」

???「使用の許可をしようかなぁ??」

くだらないジョークを言いながら俺を拘束したまま工事車両へと乗り込む。

???「君の体の工事しちゃおうかなぁ!?」

異変を察知した警官数名がやってくるが、別件が発生したらしくすぐに去ってしまった。

この街は命が大切なのか、事件対応が大切なのかどっちなんだよ…

???「なんか可哀想だから解放してやる」

犯罪者の方が優しいじゃねぇか…なんだよそれ…

ルーツ「…解放されました。」

メイ「ダメだよ、無闇に車から降りちゃ。」

ルーツ「職質しようと思ってぇ…(涙)」

メイ「がんばったねぇ…」

レナ「…お前今泣いてた?」

ルーツ「泣いてないっす…俺が泣いたのは生まれた時だけっす」

レナ「そうだよねぇ…」

ルーツ「うぅ…(涙)」

レナ「今泣いた…?」

ルーツ「泣いてないっす…」

※

そして今日は押収物の護送の日だ。
俺は署長からライオットの運転手に任免され二号車を運転することになった。一号車はバウバウ先輩だ。

市民の中から傭兵も雇われているようだ。チンピラ集団の猛攻が容易に想定できる。

準備が整い、計画されたルートへと運転していくと予想通り大量の悪人たちから銃撃や車両へのアタックが行われる。

ルーツ「くそ…二号車後輪パンクしました…」

報告を行うが続行の指示。俺はそのまま廃棄ポイントへとアクセルを踏む。

何とか北署へと辿り着いたものの、犯罪者の猛攻は止まらない。どうやらこのまま殲滅を行うようだ。雨音とサイレン、銃撃音が響き渡る。

バンッ

そしてどこからか鈍い音が響く。
今まで聞いた事のないほど近くで。俺が乗っている車両は防弾車両のはずだ。

しかし、その車両を貫通して、俺の胴体すらも弾丸が貫通する。

ルーツ「…くそ。」

俺から抜けた弾丸を拾い上げる「Starvation」の文字。つまり「飢餓」だ。

俺の意識はそこで途絶えた。

Day8


+ 「Justice and Evil」
「Justice and Evil」


目が覚めてから8日目になる。
今日も警察勤務だ。
だいぶ警察業務にも慣れたし、それなりに犯人も検挙でき始めた。そりゃ毎日上手いこと行くわけじゃない。

寝る前に見てたドラマでもベテランの警官のセリフで「俺たちの仕事は9割が無駄だ。」なんてことを言っていたが。実際に経験してみると的を得ていることに感嘆が盛れる。

現場へ向かい、犯人と対峙し、追いかけ、探し、見失う。
証拠を取って、犯人を探し、見つからない。

そんなことの繰り返しの中の1割が検挙に繋がっている。
まぁでも、こんな記憶のない俺でも街に少しでも貢献出来て、大切な人達を守れるなら、いい仕事じゃねぇか。

そして今もその1割。チェイス中にガソスタに突っ込んでお縄についているウェルターの対応をしている。
九十九というチンピラ集団らしい。が、まぁなんというか可愛らしい声で面白いことをするやつだ。

ルーツ「そういえば、こないだ俺が前に電話で質問した時、ありがとうって言ってたけど、俺がありがとうって言う側だったのになんでそういったんだ?」

ウェルター「え?わかんない。俺一日ごとに記憶失ってるからw」

ルーツ「何言ってんだ…俺ですら記憶なくて大変なのにどんな縛りなんだよ。」

犯罪者の中にも気さくなやつはいる。
他人への迷惑を考慮するもの。もちろんその逆も。

※

対応も終わり、同期のウータへ無線を繋ぐ。

ルーツ「ウータ、さっきのチェイスかなりやりやすかった。ありがとう。」

ウータ「いや、ナイスだった。おつかれ。」

初見で見た時はちょっとヤベェやつかと思ったけど、ルビー先輩と同じでチャラいだけでいい人だ。なんというか、芯を感じる。こいつも良い奴だ。

※

その後、押収物の仕分けを上官たちがしているということで地下駐車場へと向かった。

ルーツ「まだ押収BOXの整理してますか?」

ウニオウ「やってる!(やってない)」

ウータ「なんでそんな息切れ気味なんだよw」

ルーツ「じゃあ手伝いますよ」

そして押収所へ向かおうとしていたのだが無線が入る。

レナ「悪い、ルーツ。ちょっと時間くれ。」

ルーツ「あ、いいっすよ。」

零那副署長からの呼び出しだ。
押収BOXの整理も手伝いたかったが仕方ない。

ルーツ「いやぁ、すんません、俺も手伝いたかったんすけど…」

内心は違う。あんな量の押収物見たくもない。

※

どうやら零那さんは俺に先日話していた「SPE」というSWATのような部隊の服装を俺に教えてくれた。が、これは部隊への加入証明などではない。

しかし、零那さんは俺への育成に力を入れてくれることを誓ってくれた。あまり言語化しないタイプだと思っていた人がここまで言ってくれているのだ。俺も答えねば。しかし。

ルーツ「レナさん。俺最近悩みがあって。」

そう。俺は最近悩んでいる。引き金を上手く弾けないのだ。犯罪者を前にした時に生じる疑念。彼らの思い。彼らの人生。彼らの友人。それを奪うのがこの俺でいいのか。そういう疑念だ。

レナ「…大事な事だよ。」

零那さんは続ける。

レナ「犯罪者を殺すのは簡単だ。けど、それでいいと思うか?」

ルーツ「いえ。負の連鎖を産みます。」

レナ「…それがわかってるならいい。とりあえず、お前は巡査部長になれ。」

ルーツ「…はい。」

起きた事件を全て向かう。迅速に。かつ、多く。それを零那さんは「地獄」と呼んだ。
それはきっと現場を繰り返し見てきた零那さんだからこそ思う感想だろう。

俺はまだこなした件数は多くない。それでも疲労は感じているし、犯罪者に対する警察の無力さというのも少なからず感じている。

※

気が付くと銀行の貯金も500万を越えていた。
警察業務と釣りのおかげだ。

ルーツ「龍司さんに、返しに行こう。」

俺は本署のロビーへ龍司さんを呼び出して先日借りた500万を返済しようとした。が。

リュウジ「お前にやるよ。」

ルーツ「龍司さん、それは…」

リュウジ「よく頑張ったな。」

ルーツ「龍司さん…!!ありがとうございます…!!では、有難く頂きます!!」

想定外の返答に驚き、そして喜んだ。

警察の人達は…優しいのだ。
その優しさに漬け込んでいる悪人がいる。
一時は俺も、その悪に染まるか悩んだ身だ。
正義と悪。俺達の間を阻んでいるのはなんなのか。まだ俺には分からない。

けどやはり、今は。救急隊。警察。飲食を営んでいる人たち。南、北の住人。世話になった人達に、恩を返せる人間にならなければ。


____例えいつか。俺が悪人と呼ばれたとしても。



Day9


+ 「Signpost」
「Signpost」


本日も晴天。そして、警察業務だ。
まぁ、特筆するようなことも無い。いつもの日常だ。
だが、俺の目標は定まっている。
とにかく件数を回る。苦しくても辛くてもだ。

犯人「黒歴史話せ!」

犯人「犯罪用タブレット返せ!!」

犯人「殴り合いじゃあ!!」

ルーツ「…くっ。」

死ぬ。なんでこんなに相手の要望を受け入れなきゃならんのだ。自由すぎるだろ。

警察が抵抗できるのは相手が発砲してきた時。そして静止命令に従わない場合のテーザー銃だ。が、中々に…。

ルーツ「警察やめようかな。」

悪への対抗手段があまりにも…これじゃあ警察はいつもやられ役みたいなもんじゃねぇか。

まぁ、それも当然と言えば当然だ。警察ってのは行使できる力が大きい。だからこそ、慎重に状況を見極めて行動しなければならない。
警察が横暴な街で過ごしたいと思える市民も少なくなってしまうのだ。

とは言え…犯罪者の武力を考えれば、こちらももう少し強気に出てもいいんじゃないのか?もともと、この警察ってのも話に聞く限りじゃ軍人上がりの人間の集まりなんだろう?

まぁ、文句を言っても始まらない。とにかく今は件数を多くこなして成果をあげる。それしか道は無い。

心の中に例え矛盾がいくつできようとも。誓ったことは守り抜こう。でなきゃ、俺の芯を俺が折ることになるんだ。
俺は、俺の信じた道を行くしかない。

ルーツ「次…向かいます!」

Day10


+ 「Own oath」
「Own oath」



起床。と同時に通知が飛んできた。

ルーツ「客船とコンテナ…」

くそ…起きたばっかりだぞ。

客船の方は警察の人数が足りているようだったので一人でコンテナへ。

一足遅かったようで黄色い車両が散っていくのが見える。
が、1台は俺へ目掛けて突進してきた。

ルーツ「こいつ…。」

あくまでもコイツやり合おうってのか。

無線で状況を報告しながらアタックしてくる車両を回避する。そして丘を昇ったところでベルトを外し車両から降りて銃を構える。

戒厳令が発表されているから実銃を撃つこともできる。が、奴も向かってきた戦士だ。ここで逃げるようならそれまでの奴ってことだ。

ルーツ「おい!手を挙げて降りてこい!」

なんと大人しく黄色い車両から降りてきた。

???「今歪んでて手を挙げられないんだ。」

ルーツ「…w」

何言ってんだこいつ。けどやっぱり思った通り面白そうなやつだ。

ルーツ「地面に伏せろ!!」

???「伏せろ…?w」

俺はそのままこいつを拘束した。
意外にも大人しく応じた。

こいつは「ハイゼンベルク信雄」というらしい。恐らく偽名だろうが、顔は確かに…。

その後、ハイゼンベルク信雄を牢屋にぶち込んだ。
従順に従ったのでそれ相応の対応を行って解放した。
まだまだこの街には面白い奴が多そうだ。

※

今日は久々に竜胆が出勤してきた。どうも別件で日本に行っていたらしい。

そして零那副署長に呼び出され二人で話を聞きに行く。

レナ「ということだ。竜胆。」

リンドウ「なるほど。」

零那副署長は俺がSPEへ所属するに当たって提示した条件である「竜胆と共に」という件について説明をしてくれた。

ちなみにSPEとは「・POLICE・EMS」の略らしい。今日初めて知った。
大型犯罪で最前線で動き、住民間の犯罪等への対応を行う部隊だ。

竜胆も話を聞いて零那副署長から学べるならということで了承してくれた。

リンドウ「俺も逆の立場ならルーツは外さなかったと思う。」

なんて、嬉しいことを言ってくれる。
ドラマならこういう関係のやつを「相棒」と呼ぶのだろうか。

その後、零那副署長からそれぞれ具体的な目標を与えられた。

まずお互いに巡査部長を目指すこと。これが最低条件だ。そして俺のもっと具体的な目標は「カバーの意識」だ。俺は零那さんからみると一人で突っ走りすぎている。自分の命を軽んじている。というのが問題点ということだ。

確かに、俺は自分の命を軽んじている。
それは俺が記憶が無いということ。そしてこの街に生きている人の為なら俺の命を賭けることができる。

だが、それが仇になることがあるということだ。

ルーツ「…わかりました。」

自分の命を大切にしろ。とは救急の頃から言われているが、いまいち実感が湧かない。いつもわかったようなフリをして答えているが、根の部分では何も理解していない。

俺が生きていることで助かる命がある。けど、それは別に俺が生きていなくても誰かが救うはずの命だ。

つまるところ、俺は命を賭けて何かをすることでしか自分の命の価値を証明できないのだ。

記憶もない。特異的な何か、驚異的な何かを持っている訳でもない非凡な俺ができることは…きっとそのくらいの事でしか表しようがない。

ーーーーー

「生きていると、脳に染み付いた罪悪感が。ずっと消えないんだ。だから、俺は…」

「____罪滅ぼしをしないと。」

ーーーーー

ルーツ「…っ!!」

気が付くと警察署のベンチで横になっていつの間にか寝てしまっていたようだ。

時折夢を見る。
鮮明な映像もあれば、古めかしい映画のような夢も。
しかしそのどれもが非現実的に思えてしかたがない。

もしも、あれが俺の記憶なら…?

いや、今は考えないでおこう。記憶を取り戻すよりも、今はやるべきことが別にあるのだから。

あの後零那副署長から言われた言葉。

レナ「お前が死んだら。竜胆も死ぬと思え。」

その言葉が、今俺を突き動かそうとしている。
俺は…

____誰かの為なら生きられる。


Day11


+ 「Follow you」
「Follow you」


あれ?なんで俺はノレ一とウェルターといるんだ?あぁ…夢か。俺たち3人は何故か戦艦に向かって泳いでいる。

ウェルター「あそこから登れそうなんだよな…」

ルーツ「…。」

ノレ一「やべ!!」

しかし突如として押し寄せた鯨のような大きな波に、3人は呑み込まれてしまう。
水流の中で揉みくちゃにされ、抵抗もできぬまま呼吸が苦しくなり、そのまま意識が遠のいていく。

夢…なんだよな…?

※

ルーツ「…?」

目が覚めると何故かレギオン公園にいた。
一体なんで…。

しばらくキョトンとしていると突然ウェルターとノレ一も現れた。
まだ夢でも見てんのか…?

俺は2人に夢で見た内容を伝えるも、あまりピンと来ていないようだ。2人は昨日ゆゆ先輩の家で酒飲んで寝て、目が覚めるとここに居たらしい。

この街でいう所謂「歪み」の影響なんだろうか。

ウェルター「じゃあそれ正夢にしに行こう」

ウェルターの提案に、俺は「なんでだよ」とツッコミを入れながらも気になって2人の後をついて行くことにした。

ヘリに乗ってそのまま北へと向かう。
どの辺の海だったかな。

しばらく夜の雲の間を進んでいると、やはり夢で見た戦艦が眼前に現れる。
が、夢で見たような巨大な波も鯨も現れなかった。やはり夢は所詮夢ということか。

それから流れで2人についていくと、ウェルターが指さした建物へとたどり着く。

ウェルター「ちょっと俺、あの人に用があるんだ。」

そういって小屋の付近にいたおっさんと何かを話し始めるウェルター。
どうやら交渉?しているようだ。

まぁ、普段は犯罪者でも今は俺の守るべき対象だ。何かあればすぐに俺は銃を抜く覚悟がある。

その後何事も無く交渉が終わり、振り向きざまにウェルターは嬉々とした声で言い放つ。

ウェルター「お前たち、神に背く覚悟はあるか!」

※

ウェルターの言葉の真意を分かっていないのはどうやら俺だけのようで、ウェルターはニコニコとしている。

その後ヘリに乗り、どこかへ向かう。
だいぶ陸地から離れたところで何やら大きな建造物が見える。

道中ウェルターが「これどうなるんだろう…w」とニヤニヤしていたがこれの事だろうか。

街中でも発砲が起き始めているのでこれが終わったら対応に…

バンッバンッ

ルーツ「なんだ!?」

ウェルター「やべぇ!」

突如、俺たちの乗ったヘリは銃撃を浴びせられてしまう。何処から…とは言え周囲は海。つまりはあの建造物からだ。目を凝らしてみると無の民が銃口をこちらへと向けている。

無線でゆゆ先輩へ報告をする。

ルーツ「こちら無の民から銃撃を受けています。」

するとゆゆ先輩が応答する。

ユユ「撃たれたなら撃ち返していいよ!」

よし。許可も得た。

ルーツ「反撃の許可出たぞ。」

こっちには九十九のウェルターもいる。無の民くらいならやれるはずだ。

※

しかし、俺の考えは甘かった。
俺はハシゴを登ったところにあった燃料タンクへ銃弾を当ててしまい爆散。海へと放り出されてしまった。
ウェルターも銃撃で重症のまま建物へ。
ルーもヘリポートへ上陸はできたようだが、身動きが取れないようだ。

※

その後救急隊と警察が駆けつけ、無の民を殲滅し、事態は治まった。が、どうやらここは「オイルリグ」と呼ばれる建造物で犯罪の現場らしい。
後で上官達が起きてきたら怒られるらしい…。

知らねぇよ…あそこが犯罪の現場だなんて。

※

その後もいつも通り犯罪対応を行っていた。
しかし、またもや面倒なことが起きる。

ヴァンジェリコで強盗が起きた。犯人はおにゃんこぺんという白のチンピラ集団だ。

そしてそこには例の無法者もいる。

まぁ人質がいるのでこちらも直ぐにどうということはできないのだが。
けれど、こいつは俺の中で絶対悪だ。必ず捕まえる。

そしていつものようにチェイスへと発展したのだが、白い奴らはチェイスの後半で銃を発砲したようだ。無線で報告を聞いた俺達は気を引き締める。

犯罪者から発砲が行われれば、こちらも銃の利用が許可されるのだ。
しかし…

アルト「俺は発砲なんてしてねぇよ!」

奴は何を言っているんだ。一瞬脳がフリーズする。さらに車を降りてきた。そして車両をロックしている先輩の車両を蹴り始める。

こいつ…。

しかし、ここで俺が発砲して殺すのは簡単だ。が、少しくらい話を聞くのもいいか。
俺は近づいて手錠を嵌める。

アルト「はぁ??俺話そうとしてんのに手錠マジか。おもんな。」

オモロいもクソもない。そっちはこっちの上官に発砲してんだぞ。あまりにも視点が利己的すぎるだろ。何言ってんだ。

しかし戯言を聞く暇も無く、気づけば後方から銃弾が飛んでくる。
こいつの仲間か。俺は急ぎ車両の後ろへと隠れるもこの無法者の戯言は止まらない。
聞けば聞くほど腹が立つ。

結果的に話を聞いてやろうとして抵抗もしないでいたが、結果的に俺はダウンした。そのままアイツの仲間はアイツを担いで逃走。

…なんだよこれ。意味わかんねぇ。

警察はルールの中で戦っている。
けれど、好き放題する奴らになんで配慮してやんなきゃ行けねぇんだよ。ふざけんな。

※

その後、俺は上官陣に呼び出され状況確認を行うことになった。まずはオイルリグの件。これはしっかり怒られた。
そしてヴァンジェリコの件。こちらは状況を聞いた上官からは「ルーツ」は悪くない。と擁護された。

俺が悪くない。というのはどうだっていいのだ。俺が悪かろうが、あの無法者をちゃんと裁くべきなんじゃないのか?

俺の上官、ないし警察官に対する不信感は募っていく。

※

退勤後、釣りをしながら考えていた。

俺がやるべきこと。
今すぐにでも警察をやめて黒に落ち。アイツを止められるようになりたい。
例えそれで俺が悪人と呼ばれようが、犯罪者と呼ばれようが構わない。

俺は…。

ルーツ「警察辞めるか。」

面接の時にも言われた。
守れるものと守れないものがある。
警察は法律、規則の中で戦う地獄だと。

水面に世話になった人たちの顔が浮かぶ。
救急隊。警察。飲食。メカニック。友人。

俺は、すぐにでも悪人になって…。あの無法者を。あのワガママなガキを。

ーーーーー

「気に入らないなら殺せばいいだろ。」

「…殺すよりもっといい方法があるんだよ。」

ーーーーー

頭が痛い。釣具を仕舞い、俺は帰路へついた。
この世界はそう単純じゃない。
思い通りにいかない事ばかりだ。嫌という程そんなことは知っている。

なんとなく頬の傷に触れる。
もう治癒しているはずの跡はまだ痛みを俺に訴えてくる。
いつ付いたのかもわからない。
このキズの痛みで俺は今日もうまく寝付けないのだろう。1度記憶したことを、俺はもう二度と忘れない。この傷のように。今日のことも。ずっと。ずっと。



____俺は…アイツを絶対に許さない。


Day12


+ 「Outside the rules」
「Outside the rules」


昨日の1件もあり、今日もまた寝不足のまま俺は車を走らせていた。最近は起きて直ぐにBUCKSへ向かっている。理由?ビールとツマミが美味い。それに、あの場所はなんだか落ち着くからだ。

店でアイク ポルスカさんと話をした。昨日起きた襲撃についてとか、その時に仲間の人達に置き去りにされたとか、いろいろ。
聞けば聞くほど彼も中々不憫な立ち位置らしい。

けどこの人はなんというか、優しいんだろうな。
そして、その優しさがきっと仇になっている。

…優しい人間はこの街では淘汰されていくのだろうか。


※

そして、楽しい長話も終えてスッキリしたところで出勤。いつものように犯罪が各所で起きており、俺はその対応へ。

アイツと犯罪現場でもしも出くわしたら。
犯人がもしもアイツだったら。
俺はきっと規則や法律を無視してでもアイツを殺してしまうだろう。
いや。俺はアイツを確実に。殺す。

なんてのは…冗談。

冗談にしておかないとな。…今のところは。

しっかり今日も奴と出くわしたが、俺はグッと堪えた。
そしてその対応では零那さんが犯人を逮捕して連行していった。
やっぱこの人すげぇな。

そして当たり前のように次の犯罪通報が鳴る。

ルーツ「ルーツ、このフリーサ銀行へ向かいます。」

ルーツ、竜胆、ウータ、ルビー先輩が現場につき、中を確認すると犯人はSeventhの2人組だった。
この人確か前にチンチロ勝負をして零那さんに負けてたよな。

ジョー「じゃあチンチロしようか。」

この男。チンチロ好きすぎだろ。
毎度チンチロじゃねぇか。
今回はペコラという女性もいる。

結果的に言うとチンチロはした。
そして竜胆はほぼ破産した。
俺も参加したがまぁ割と勝った方だった。このペコラという女性もまぁ大概弱かった。

しかし、悔しかったのか、中途半端に感じたのか、その後チェイスも行うことに。
だったらチェイスだけで良かったんじゃないかって言うのは野暮か。

その後、竜胆と俺はジョーを追いかけ、中々いいチェイスになったが逃げられてしまった。
ダートに入った時に車体の制御が上手く聞かない上に、山上にもなると木々に阻まれてしまう。もっと技術をあげなければ。もっと強くならなければ。

ルビー「逮捕!」

無線でルビー先輩が犯人を逮捕したとの報告があった。さすが兄妹ってところか。俺も頑張らないと。
砂漠署へ連行するとペコラが押収の交渉をウータと必死に行っていた。ウータと交渉するとは無謀な…。

※

そういえば、驚きなのだがたもつさんとバウバウさんが明日結婚するらしい。あのハゲ頭に惹かれたとでも言うのか。
まぁ、人には人の乳酸…

とにかく、お互いが幸せならそれはきっといい事なんだろう。
明日結婚式があるらしい。ならば俺は2人を祝福しよう。
ってか、何を着ていけば良いんだ…。思えば式になんて出たことないぞ俺。

まぁ周りに合わせて服を買うとしよう…。

ルーツ「てか、あれ?なんでゆゆさん警部に昇格してるんですか?」

ユユ「死んだからだよ。」
悪い冗談にも程がある。

ルーツ「どういうことっすか…」

ユユ「私近々日本に帰るんだよ。それで、警察も退職になるからそれまで。って感じ!」

ゆゆさんが帰る…?何かあったのか?

ルーツ「なんでですか?」

ユユ「私、ずっと親のブラックカードで生活してたのよ。けど、親に厳しい環境に行ってきなさい。って言われてこの街に来たのよ。それで60日フル出勤して、頑張ってさ。それにこの街でいろんな家族とか見てきて私もそろそろ覚悟を決めて親と仲良く暮らすって事に挑戦しようと思って。」

ルーツ「じゃあ、悪い意味で出国するって訳じゃないんすね。いつか帰ってくるんですか?」

ユユ「帰ってくるつもりはない!」

ゆゆ先輩は俺が初日に無法者に絡まれていた時に対応してくれた良き警察官だ。まだ恩も返せてない。

砂漠へ呼び出された俺たちは砂漠の空港へ向かったが、道中のあまり車内の空気は良くなかった。

ルーツ「そうなん…すね…。」

あと数日でフライトのチケットをとって帰るらしい。
それまでに何か返せればいいが。

俺はきっと何も今は返せないだろうな…。

恩人が去るというのは突然なんだなと思った。
失うってのはこんな感じか。
そしてこれからもたくさんこういう別れがあるんだろうな。

俺は今後同じような話に、何度耐えられるだろうか…。

※

その後、イベントにより警察は砂漠の空港へ集結した。どうやら連携強化という名目のイベントで訓練の一環らしい。

俺は屋根上に伏せて目立たないように行動する。このまま隠れてれば多分見つかることは無いだろう。

しかし次々と警官が捕まってしまう報告が無線で共有される。

「今こっち追われてる!」

「助けて…!」

「連れてかれてる!」

無線がそこかしこから鳴り響く。
動かないままでいれば俺は安全だ。

ルーツ「…。」

けど、動かないでいられるわけが無い。それにこれは連携力の強化訓練だ。
そう思った矢先、竜胆の緊急ピンが流れる。

ルーツ「竜胆!今助けに行くぞ!!」

俺は竜胆のGPSを追いかけ、バイクの人間が竜胆を担いでいるのを見つける。
車両でその後ろを追いかける。

あと少しでアタックできる…!!
バイクなら簡単車両をぶつけて落とせる…!!

ーーーーー

でもさ、そいつの命はどうでもいいのか?

ーーーーー

しかし、俺の車両はバイクへ追突出来ず、前方で道を遮る形で妨害した。
そのままの勢いでガソリンスタンドへ車両が吹っ飛び、爆散。

俺は直ぐに駆けつけた市民に捕まった。

※
竜胆の姿が見えないまま訓練が終わり、少し休憩していたところに声をかけられる。

リンドウ「ルーツ、ありがとうな!お前のおかげで助かった!」

なんと、リンドウはどうやら俺の妨害のおかげで逃げられたらしい。

ルーツ「…お前が無事で良かったよ。」


ーーーーー

「本当にそう思ってるか?」

「自分の胸に手を当てて考えろ」

「お前の本心は?」

ーーーーー

耳鳴りがする。
頭が痛い。ここ最近モヤのかかったような声が聞こえる。
俺の記憶に関することなのか。
それとも、幻聴なのか。わからない。

とにかく、かなり不快だ。

※
(観測不可能部分)

勤務を終え、帰宅した。

部屋にあるDVDのパッケージを見つめる。
俺は、こういうドラマが好きだったのか。
記憶が無い。そんな違和感にも慣れてきたが。
それでも自分が何者なのか分からないままでいる。

俺が北の住人であること。
そして、壁への嫌悪感。
東高速の検問所付近のとある場所の既視感。
銃の取り扱いや運転。基本的なことは体が覚えている。

少しずつだが。昔のことを思い出せそうた気がする。
しかし、何故だか今は思い出したくないとも思う。

今の生活に慣れてきたからなのか。
北だとか南だとか、そんなことに巻き込まれたくないと思っているのか。
それとも思い出したくないナニカがあるのか。

ルーツ「なんだ、このドラマ…案外面白いな。」

やっと手に入れた日常。
信頼できる人たち。
安心出来る場所。

俺はそれを失いたくない。

あの場所で目が覚めてよかった。
死んでなくてよかった。
生きててよかった。

ルーツ「…。」

自分の命の価値を大したことがないと言った。
記憶もない。身よりもない。俺の命は、今必死に生きてる人達に比べれば。大したことがないといった。

だが。少しづつ。
俺も変わり始めているんだろうか。


Day13


+ 「Traitor」
「Traitor」


今日も寝れなかった。
ここ最近安心して寝れない日が続いている。
仕事にも支障が出るようなら少し休日を貰ってもいいな。

そしていつものようにBUCKSへ向かおうと思った矢先に爆発音が響いた。音はBUCKSからだ。

ルーツ「何かあったのか…?」

世話になってる飲食店だ。何事もなければいいが…。

※
現場へ着くとそこにはノーム ヴォネットさんとノア ブライスさんがいた。

どうやら無の民が時折突っ込んでくるらしく、珍しいことでは無いらしい。
とにかく何事もなくてよかった。

ルーツ「そうだ、丁度いい。いつもの貰えるか?」

ノーム&ノア「おっけい!」

仲がいいな。夫婦だったりすんのかな。
てか、そういえば今日は結婚式か。すっかり忘れていた。
カウンターで待っているとノームさんが話題を振ってくる。

ノーム「ルーツくんは今日の結婚式いくの?」

ルーツ「まぁ、一応何事もなければ。」

ノア「せっかくだから服もいいの着ていかないと!ぱぱぱぱーん♪」

そうか。たもつさんとバウ先輩も披露宴の衣装を着るんだよな。ちょっとどんな感じなのか楽しみだな。

その後救急隊の人たちも珍しくBUCKSへ入店してきた。
賑やかになってきて、俺は人があまり多いのが好きではないので早々に退店し、南へ向かった。

※

その後もいつも通りの犯罪対応。
もう慣れてきたのでこの辺は省略する。

※

そして結婚式が始まった。
何事もなく終わるかと思われたその時だった。

バウバウ「モノノケ牧師。少しよろしいですか?」

急なストップに一同は困惑する。

バウバウ「まず皆様。本日はありがとうございました。たーたん(たもつさん)もありがとう。」

しかし、その瞬間。バウバウさんは銃を取り出した。

ルーツ「…?!」

来賓した全員が困惑しているのが伝わってくる。警察陣も見れば銃に手を当て警戒している様子が見て取れる。

バウバウ「これは私の結婚詐欺です!お祝い金は全て頂きました!そして、私は警察をやめてAに入ります!」

ルーツ「…。」

A?今、エースって言ったのか?警察を止める…?エースっていえば…初瀬或翔のいる…?
なんで?今日は結婚式で…いや、嘘…?なんかのジョークか?

思考が止まる。

バウバウ「私を捕まえてみろ!」

そして式場を去るバウバウ先輩。
警察陣も席を立ち後を追いかける。

ルーツ「ふざけんな…」

ルーツ「おい!ふざけんなよ!バウバウ先輩!!」

体験2日目に俺を見てくれた先輩。
世話になった人が…犯罪者に??

ーーーーー

メイ「大切な人が犯罪者になって」

レナ「撃て。と言ったら撃てるか?」

ーーーーー

今になってあの警告が、本当になった。
俺は…撃てるのか…撃たないと…でも…。

白い車両を警察車両は追いかけていく。
俺も。もし撃ち合いになったら俺は…。

※

結果的に、Aは捕まった。もちろんバウバウ先輩も。いや、もう先輩じゃない。

警察もテーザーで応戦し、幸いにも死者はでなかった。

しかし、俺は未だに現実を受け止めきれていない。

ルーツ「…はぁ。」

俺はロビー前のベンチに横になる。
頭がクラクラとする。
式も、裏切りも、初めてのことで訳がわからない。

レナ「何してんだ…。」

ルーツ「なんか…人間って信用できねぇなって。俺…先輩のこと仲間だと思ってたのに。」

レナ「温いねぇ…。」

ルーツ「俺、2日目に面倒見てもらったんでなんか…」

レナ「…今お前がついて行くべき人間は誰だ。」

俺がついて行くべき人。
俺が今1番世話になってて。
俺が信頼すべき人。

ルーツ「レナ副署長です。」

レナ「それが分かってりゃいいよ…。」

零那さんはそう諭してからその場を去った。

零那さんの言いたいことはわかる。
でも、それでも俺にとっては先輩たちや肩を並べるみんなが…。

心に穴が空いた感覚だ。
それがバウバウ先輩の選んだ道でも。
俺は、恩を返せねぇままだし。
ゆゆ先輩だって。
もうすぐ居なくなってしまう。

こんな短期間でこんなにも喪失感を感じるものなのか。

※
(観測不可部分)

時計の針は5時を指し示している。
まだ寝付けない。
今日のことが頭を何度も過ぎる。
そしてこれからのことも。

俺が躊躇えば。竜胆や、零那さん、みんなが死ぬ。
でも、俺が躊躇うことをやめてしまったら。

恩人を手に掛ける…。

ーーーーー

そういう運命なんだよ。

血は争えないのさ。

ーーーーー

運命?最初から俺の人生は決まってた?
…そんなわけない。そう今は信じたい。

俺は守るべきものの為に。
引き金を引く覚悟を持たなきゃいけない。

これから相手にするのは。有象無象じゃない。
どこかの知らない誰かじゃない。

それは忘れないようにしないといけない。

これから先もこういうことがあるんだろうか。
そしてこれから先、俺は…耐えられるだろうか。



Day14


+ 「Distrust」
「Distrust」


昨日の一件があったものの。
みんな変わらない。いつも通りの風景が広がっていた。

俺も昨日のことを思い返すことのないように。
心の奥底にしまった。

ルーツ「ルーツ、出勤しました。」

リュウジ「じゃ、ボーナス配るから来いよ〜」

ボーナス?そういえばそんなもんがあるのか。
俺が正式に採用してから初のボーナスだ。
金には興味無いが、誰かに恩を返す時には必ず必要になるだろうし。貰っておこう。

リュウジ「うし、ルーツも出勤簿書いたか?」

ルーツ「今日初めてのボーナスなんすよね。」

リュウジ「ルーツは巡査だから〜279万だな。」

ルーツ「あっ、そんなに貰えるんすね??」

すごい額だな。この街の紙幣はどうなってんだ。
どうやら階級ごとに給料は異なり、出勤日に応じて加算されるようだ。

※

…そういえば電話来てたな。
俺はスマホを開いて連絡先からひまわりさんへ連絡をする。
話中だった。
まぁ、アイドルだし、忙しいんだろうな。

そう思っていたら直ぐに折り返し掛かってきた。

ルーツ「あ、すまない。ちょっと色々してて折り返すの遅れた。」

ヒマワリ「ルーツくん。ちょっと、話せる?」

ひまわりさん?なんか元気ないな。
俺はその後8000番で待ち合わせをして話をすることになった。

警察がいないところで話がしたいって…もしかして…犯罪か?

※

8000番について、待ってる間釣りをしていた。
なんというか、ひまわりさんと会うのは数回目になるがまだなんというか…違和感?気持ち悪さ?がある。

いや、失礼だとはわかってる。けど、感じてしまうものは仕方ない。

ルーツ「みんないろいろあるよなぁ。ほんと。」

そうこうしているとひまわりさんもやって来た。

ルーツ「お、誰かと思った。」

いつもの服と違っていて気づけなかった。

ヒマワリ「かわいいでしょ?」

ルーツ「あぁ、うん…かわいいな…」

ヒマワリ「ふっ…w」

ルーツ「ふっ、ってなんだよ…w」

※

ルーツ「で?どうした?話って。」

ヒマワリ「えっと昨日のさ…結婚式あったじゃん?」

どうやら、バウバウ先輩とたもつさんの結婚式について思うところがあるようだ。まぁそりゃあみんな騙されてたんだ。無理もない。俺だって昨日は落ち込んだ。今だって…。

ヒマワリ「それでさ…警察の人がギャングになっちゃったじゃん…?」

ルーツ「そうだな…俺が体験2日目に世話になった人だよ。先輩…だったんだよ。」

先輩…いや。もう先輩じゃない。

ヒマワリ「私もあの結婚式にいたんだけど。ひまわりの中では結構衝撃だったんだよね。」

どうやらひまわりさんは、過去にStellarlaboで起きたテロ事件で警察をあまり信用できない状態らしい。

ルーツ「…。」

ヒマワリ「現場でさ。毒ガス?を使われてさ。でもそれって警察しか出せないって聞いてさ。」

そういうことか…。

ヒマワリ「警察しか使えないはずの物を警察の人以外が持ってるってのがもう信用できないしさ。」

…信用。
そりゃあこの街の「警察」ってのは。元々は軍人の集まりで、正式な警察ではない。ってのは世界史を見た俺は知っている。

けど、警察は市民を守る為に命を懸けていることも。守りたい人達を守る為に頑張っていることも知っている。俺も、その中の一人になった。

それでも、過去に起きた出来事や。トラウマ。印象というのは色濃く残る。

ルーツ「それで昨日の一件も重なっちまったってことか。」

ヒマワリ「そう…。でもルーツくんはさ、救急隊にいた頃から真面目なの見てるし。唯一信用してるんだ。」

…そうか。
信用してくれてるのか。

ーーーーー

お前が?w

こいつに信用されてる??ww

ーーーーー

また頭が痛い。クソみたいな声が聞こえる。

ヒマワリ「…裏切りって。なんで起きちゃうのかなって思ってさ。」

ルーツ「うん…。」

ヒマワリ「なんだか、過去の事件とか。南と北が争ってた時のこととか思い出しちゃってさ。」

ヒマワリ「____みんなが幸せになっちゃダメなのかな。」

ルーツ「…。」

幸せ。人類が幸せに。
彼女の言っていることは夢物語だ。
お互いに信用する。っていうことは。
お互いに利用する。ってことと同じだから。
きっといつか、破綻する。

ルーツ「でも…」

でも俺は今彼女に「ウソ」を付かないといけない。彼女には笑顔でいて貰いたいから。

ルーツ「でも、信じることでしか。何も始まんないですよ。」

そうだ。俺だって目が覚めた時。
誰を頼っていいのかもわからないまま。死にたくないという一心でスマホから電話をかけた。
痛むからだを引きずりながら。雨の中を必死で。

助かりたいという願いに。
救急隊の人達は答えてくれたんだ。

ヒマワリ「そうだね…」

ヒマワリさんは壁を指さす。

ヒマワリ「全部、あの壁が悪いのかな。」

恐らく南と北で戦争をしていた時の話をしているのだろう。
その時の事故で一時期彼女は上手く笑えなかったのだという。

ルーツ「そうだな。あの壁についても色んな人の色んな考えがあるよな。でもさ、ヒマワリさんが大変だった時さ。ヒマワリさんのことを命を懸けて助けた人がいるんだろ?」

ヒマワリ「うん。」

ルーツ「だからさ。誰がどうだとか。誰かがこう言ってるから。じゃなくてさ。今やるべきことを。自分がしたいことを。やるべきなんじゃないかな。」

俺にだって。今すぐにでも殺してやりたい奴がいる。けど、今俺がするべきことはそれじゃない。俺がやるべきことは恩を返すことだ。

ヒマワリ「そう…だね。」

ルーツ「ヒマワリさんは?何がしたい?」

ヒマワリ「私は…みんなを幸せに…ハッピーにしたい。」

これが彼女の本音だろうか。

ルーツ「それでこそヒマワリさんだな。」

ヒマワリ「ありがとう!なんだか少し元気出たよ!」

ヒマワリさんはいつもの明るい笑顔に戻った。
少しでも力になれたかな。

ヒマワリ「ルーツくんはさ、警察やめないでね。」

ルーツ「ええ?でも警察嫌いなんだろ?」

ヒマワリ「だからだよ。ルーツくんは信用できるからさ。」

…信用。

ルーツ「そうか。まぁ、またなんかあったら俺の話も聞いてくれよ。」

そして、俺はヒマワリさんと別れた。
本署に戻り、いつもの仕事に…。

※

レナ「ルーツ、竜胆、ルビー。お前ら本署帰ってこい。」

突然の無線に俺たちは本署へと集められた。
昨日の一件についてだろうか。

本署へ戻ると、零那さんが噴水の前に立っていた。

ルーツ「用事ってなんですか?」

俺が言い終わるかどうかと言うところで後方からテスカ先輩と龍司さんが現れる。
ヤ〇ザのようなスーツ姿で…。

ルビー「なんすかそのヤ〇ザみたいな服装w」

ルビー先輩のいつもの調子に、龍司さんなら「おぉ!どうだ!似合ってるだろ!」なんて言ってくるだろうと思っていた。

しかし、龍司さんとテスカさんは俺たちを素通りして車へと乗り込んだ。

ルーツ「どういう…」

レナ「次見た時はテメェらを殺す。」

ルーツ、リンドウ、ルビー「え?」

リュウジ「お互い様だ。」

そのままリュウジさんはテスカさんの運転する車両に乗ってどこかへ…え?

ちょっと待てよ。何が起きてる?
は?

レナ「…ちょっと。1人にしてくれ。」

ルビー「了解っす…」

それからいろいろ話していたが冗談なんじゃないかとか。ドッキリじゃないかとか。いろいろ話している間に会議室へ呼び出しが掛かった。

※

レナ「短刀直入に言う。」

要約すると。
零那さんが過去に潰した組。それが実は龍司さんが所属していた組だったのだ。
その事実を知った龍司さんは零那さんと一緒に仕事はできない…と。

レナ「アイツは筋を通すやつだ。警察金庫にも手を付けず。物品も全て返却して警察を去った。」

ダメだ。吐き気が。

ルーツ「すみません。ちょっと気分が…」

俺はフラフラと席を立ち、トイレへと逃げる。

鏡を見ると傷だらけの顔には冷や汗が流れていた。

龍司さんが居ない?あんなに世話になったのに…俺はまた…。

ーーーーー

ルーツ「借りてた500万。返しに来ました。」

リュウジ「その500万は自分で使え。」

ルーツ「えっ?」

リュウジ「____よくがんばったな。」

ーーーーー

…まだなんにも。

ルーツ「まだ俺…何にも…」

フラフラと洗面台に寄りかかる。
今すぐにでも吐き出てしまいそうだ。
バウバウ先輩。龍司先輩。次はゆゆ先輩。

俺は何にもできないまま。何も返せないままで…。

強盗の通知が鳴る。

レナ「話は以上だ。いくぞ。」

…なんでそんな簡単に。いや…違うか。
簡単じゃない。零那さんだって過去の行いを少なからず…悔いているはずなのに。

俺も…行かなきゃ…。

しかし、足は動かない。

ルーツ「あぁ…くそ…ダメだ…」

ルーツ「世話になった人に恩も返せねぇ。」

何とかフラつきながら、エレベーターを降りる。しかしここで俺は限界が来た。

※

救急隊が来て、俺はフラつきながらも救護を受けてなんとか落ち着いた。
無線からは未だに対応の声が流れている。
なのに。俺は…動けないままで。

※

何が変わっても。何を失っても。
俺たちは止まれない。わかってる。
そんなことは。

俺が、ひまわりさんに言ったじゃねぇか。

ーーーーー

ルーツ「だからさ。誰がどうだとか。誰かがこう言ってるから。じゃなくてさ。今やるべきことを。自分がしたいことを。やるべきなんじゃないかな。」

ーーーーー

俺がやるべきことは?もう叶わないのに。
あとで聞いた情報によれば、龍司さんは九十九に入ったらしい。

つまり、バウバウさんも龍司さんも警察をやめてギャングになったのだ。

※

…くそが。裏切り者。嘘つき。嘘つき。
みんな。みんな嘘つきだ。誰も信用できねぇ。誰も。信用しちゃいけねぇ。みんな、どこかに行ってしまう。だったらもう。俺は。

ーーーーー

「全部諦めて、死ぬか?殺すか?」

ーーーーー

リンドウ「ルーツ、服買いにいきたいんだけど」

竜胆の声にはっと我に返る。
握っていたピストルにかけていた指が緩む。
なんでこいつはこんなに能天気なんだ。

ルーツ「いいよ。」

俺はいつもの調子で答える。
そのまま二人で服屋へ。

着替えている最中に零那さんもやって来た。

ルーツ「はぁ…。」

レナ「溜息やめろ…。」

そうは言われても。出ちまうもんは出る。

リンドウ「最初の面談で言われたろ?身内が悪に染った時撃てるかって。」

言われた。正論だ。

ルーツ「竜胆はなんて答えたんだ?」

リンドウ「俺はみんなが危険に晒されるなら躊躇しませんって言ったよ。」

ルーツ「そうか…。」

こいつは覚悟があるんだろうな。
決して考えが無いわけでは…いや、考えが無いのか?

リンドウ「他の誰か抜けるより、俺はお前とか零那先輩が警察辞めるってなったら取り乱しちまうな。」

ーーーーー

ヒマワリ「ルーツくんはさ、警察辞めないでね。」

ーーーーー

ルーツ「そうか。」

※

その後も仕事は続く。誰が居なくなろうが、誰が死のうが。世界は回るのだ。

その後メカニックにて車の修理を頼んでいる間に様子のおかしな男に声を掛けられた。

よくよく話を聞いていれば「傭兵」稼業を行おうとしているらしい。名前はアッシュ。
しかし、俺はこの男を知っている。俺が救急隊の時に出会ったセツという男だ。

セツ「君みたいにさ、『何かを守る為に』って武力を欲する人は面白いよね。」

ルーツ「ちなみにさ。個人的に力を借りることもできるのか?」

セツ「ん?」

ルーツ「俺が。法的に手を下せない人間に手を下せるのか?」

セツ「へぇ?いいねぇ?僕が提案する前にその言葉が出るのは初めてだよ。」

ルーツ「そうなのか。」

…この街の人は、よっぽど綺麗で優しいんだな。

セツ「君面白いねぇ。」

ルーツ「今まで沢山悩んだからな。」

セツ「それは見てればわかるよ。」

ルーツ「いろいろ経験したし、助けてくれる人が多ければ多いほどいいと思ってる。」

そうだ。俺一人じゃ。なんにも出来ねぇ。だから、俺は頼っても。返せなくても。生きていくしかないんだ。

セツ「それじゃ、また次の汚れ仕事で。」

ルーツ「あぁ、じゃあな。」

正しさなんて何かわからない。
この街では特にそうだ。

きっと。これからも、わからないままだ。
去っていく人に悲しむのは。これっきりにしよう。これが最後だ。

ルーツ「俺は今ある恩を返す。」

そうだ。そうだよな。竜胆も言ってた。
今俺たちができるのは。本気で向き合うことだ。俺たちが教わったことを活かして、バウバウさんや龍司さんの悪行を止める。

それが俺に出来る唯一の恩返しだろう。

俺は北へ車を走らせる。
この道ももう随分と見慣れた。
この忌々しい大きな壁も。
廃れた北部も。この空の星も。嫌な思い出も。

____もう俺は全て忘れない。


Day15


+ 「Thanks」
「Thanks」


目覚めが悪い。そりゃそうだ。なんというか。まぁ不眠が続いているせいで頭痛が酷い。昨日、恩人が敵になったのだ。

ルーツ「…行くか。」
今日はバイクで出勤だ。

※

無線には甘鬼るるうという見覚えのある。しかし見覚えのない警官がいた。

ルーツ「ルーツ出勤しました。」
地下駐車場へ向かうと 霧島 テツ(きりしま てつ)さんがいた。
テツさんは昨日居なかったから、昨日の件について話をする。
テツさんも驚いていた。が、前々から少し関わりがあることは知っていたようだ。

その後、俺が警察車両を眺めていると甘鬼るるうさんが地下へ降りてきた。

ルーツ「るるうさんって初めまして…じゃないよな?」

ルルウ「はい、覚えててくださったんですね!」

元気だが控えめ…しかしこの服はなんだ…?なんというか雑誌で見たことがあるがゴスロリと言うやつだろうか…地雷系…?

ルーツ「あぁ。俺が救急隊だった時に蘇生したよな。酔っぱらいの…」

ルルウ「あはは。」

ルーツ「体験だった…のか?」

ルルウ「はい、今日が3日目で…どうするか、考えてるんです。」

ルーツ「そうか。」

この子はこの職を続けられるだろうか。

※

その後、俺はテツさんと一緒にReneroへ向かった。ここは確か初瀬或翔のいる飲食店だって聞いていたので避けていたのだが…。

ルーツ「あそこって、或翔がオーナーなんですよね?」
テツ「ん?違うよ?」

…あれ?聞いてた話と違うな。

テツ「Reneroのオーナーはレオンだよ。」

レオン?聞いたことないな。まだ会ったことのない人か。

レオン「いらっしゃいませ。」

…似ている。赤髪。声音。
いや、口調は丁寧だが。

ルーツ「お店、オシャレですね。」
レオン「ありがとうございます。」

…いや、或翔じゃね?(大貫通)
いや、見た目でそんなこと言い始めたら終わりか。

レオン「お二人共、朝早いですね。」

テツ「俺レオンのオリジナル頼む。」

ルーツ「じゃあ俺はラビットフットで。」

レオン「請求は如何なさいますか?」

テツ「俺でいいよ。」

ルーツ「テツさん…ありがとうございます!頂きます!」

テツさんもいい人だ。

※
今日は平和だな。特に大きなこともなく。
昨日の件やら一昨日の件で疲弊していたので少しは休めそうだ。
しかし突如無線が鳴る。

Stellarlaboからの通報があったらしい。
身元不明のセクハラ男がピストルを持って店内に立てこもっているとのこと。
ってことはひまわりさんが危険な目に?

ルーツ「ルーツ向かいます。」

※

現場に着くと亀の頭…被り物…なんて表現してもなんか卑猥になっちまうのはなんでだ。とにかく変質者がいた。
新SIGNという名前の…変な男。

どうやらこの変質者は、ひまわりさんの行動が「俺を誘惑してるんだ!」と…

いや、言いがかりがすごいな。

レナ「ひまわり、それやってみてくれ。」

ヒマワリ「いいですよ。」

俺は何をし始めるのかと内心期待していた。
そりゃ、俺も男だから。気にはなる。

ヒマワリ「今日も一日〜ハッピーになれ〜っ!」

…。

アイドルって、大変なんだな…。
なんというか、まぁ想像はしてたがこう、むず痒い…
いやまぁ素直に可愛いと思う。だが俺の肌に合わないんだろうな…。

新SIGN「ほら!こいつ!誘惑してる!」
こいつの言い分が許されるなら、俺の下乳事件だって許されるべきだろ。つまり、こいつは許されない。

レナ「おい、ルーツ。こいつ持ってけ。」

ルーツ「…俺こいつ嫌っす。」

レナ「おい。ルーツビビるな。」

ルーツ「…くっ…。」

俺は竜胆と共にこの変質者を送り届けた。
今回は無罪として処理した。というのも、こいつは今街でいわゆるプレイヤー犯罪(システム犯罪ではない住民同士でのいざこざ)で誰も怒らないか。耐えられるか。を検証しているらしいのだ。
まぁ、難しいことは抜きにして話せば
つまり本当の悪意を持って何かを成しているわけではないということだ。

※

その後ヴァンジェリコ強盗が起きた。犯人は白ギャング。つまりAだ。そしてそこには恐らくバウバウさんと思われる人も居た。

ルーツ「裏切り者…。」

龍司さんはまだ零那さんとの一件があるが。

こいつはただの…いやこのギャングそのものがか?ただの快楽犯の集まりだ。だから、俺は絶対に許さない。

そしてチェイスを開始した。犯人の車両の多くは逃げ果せてしまった。さらに別件の対応も重なりこちらも残りは俺一人。
今追っているのは恐らくバウバウさんだ。
しかし、この人…直線しか走らねぇな。

ルーツ「おい、もう諦めたらどうだ。」

バウバウらしき人「諦めません!」

俺がどう言ったところで、もう気持ちは変わらないだろうが。

それでも俺はこいつを止めないと行けない。
それが俺に出来る唯一の…。

ルーツ「お前のこと助けに来た人達が犠牲になるぞ。お前のせいでな。」

返答はない。
もうそんなことは覚悟してるってことか。

ならばこちらも本気で行こう。
何度かアタックを繰り返すも中々仕留めきれない。
無線で応援を呼んでいるようだ。
ならば逆に好都合だ。

すると予想通り、彼女を守る為に1人男がチェイス現場へ戻ってきた。

運転席から見えた赤髪。
そしてAの白い車両。きっと、恐らくヤツだろう。
俺は直ぐに女から標的をこちらへ切り替える。

普通なら初めから追えている金持ちを追い続けるべきだ。
そう。普通なら。けど、生憎俺は目覚めてから正気じゃない。
特に、こいつの前では。

…俺がやるべき相手は、こっちだ。

俺は赤髪の男をターゲットに切替える。男もそれを感じとったようで、バウバウさんらしき人物から遠ざけようと逆走を始める。

西高速を南下して行くさなか、山中を通ったりと中々難しい道を通る。流石はギャングを長くやっているだけはある。
警察車両が苦手なダートコースを攻めてくる。
しかし、まだ追える。

ルーツ「お前ももう諦めろよ。」

アルトらしき人「はぁ?俺が遊んでんのわかんねぇの?」

突然のジャンプ。俺の車体は傾いてしまい、差が開いてしまう。
そしてついに視界には捉えられなくなる。自分を信じて南下し続ける。
相手はギャング。恐らくしっかりと俺を引き離した後で脇道に逸れたいはずだ。

俺は奴の車両がないか視覚を頼りに当たりを見ながら走行する。

その時、高速の脇道からしたエンジン音。

聞き覚えのあるエンジン音を頼りに、俺は脇道へと直行する。

さっきまで追い続けていた車両のエンジン音だ。
俺にはその確信があった。

そして高所から車を上手く落とすとやはり底に先程の車両がいた。

俺はその後もずっと追い続けた。
絶対に逃がさない。俺がここで死んでも。逃がしてやらない。許さない。

そして南下し続けて西高速の門まで来た。

門を越えた先で好機が訪れたのだ。
奴の車は横転しており、ドアを破って這い出てきたところだった。

次の奴の行動は目に見える。
きっと適当なことを喋って交渉する振りをするか、何も言わず銃を撃つ。

車体が銃弾が被弾し、予想は現実になる。

相手の行動を読んでわざと通り過ぎて良かった。
幸いにも俺には1発も当たっていない。

そして車体を翻してもう北上。一度門の北側へと向かう。
その際にも車体は被弾したが、またもや体には当たらなかった。

直ぐに寄せて門に体をよせ銃を構える。

門を抜けた先で逃げようとしている奴の姿をみつけた。

…殺す。

俺は何の躊躇いもなく引き金を弾いた。

※

俺はそいつを牢にぶち込んで最低限の会話だけでことを済ます。
あまり機嫌が良さそうでは無い応対だけされ、いつもの威勢の良さはなかった。

そりゃあれだけ煽った相手に捕まれば機嫌も悪くなるだろう。

※

その後俺は竜胆と釣りをした。

竜胆は初めてだったようで道具を買うところから俺が教えた。
中々上達が早く、魚が釣れ始めたころには「魚入れるために車欲しい〜」とハマってくれているようだった。

その後俺は竜胆を家に送り届けるため車に乗せた。

リンドウ「まぁ、こういうのは不謹慎だけど。明日はもっとぱーっと起きて欲しいな。早くノルマもクリアしていかないとな。」

ルーツ「まぁ忙しい方がいいか。」

考える時間も減るし。
嫌なことを考えなくて済むもんな。

リンドウ「俺さ、犯罪者として龍司さん達と出会ったら躊躇わない。面談の時にも答えたけどさ。ルーツはなんて答えた?」

ルーツ「俺は撃てない。って答えた。」

ルーツ「けど今はいろいろ考えてさ。恩を返す為にもどうしたらいいんだろうなって思ってる。」

というか、話に夢中でリンドウの家を素通りして北まで来てしまった。「悪い」と一言言えばリンドウは「いいよ、けど代わりに泊めてくれ」と返してくれる。

ルーツ「恩をどう返したらいいんだろうなって思ってる。」

龍司さん、バウバウさん、と敵対のままどうかしたらいいのだろうかって。まぁ、けど昨日思ったのは。

ルーツ「自分が教えて貰ったことをしっかりやるのが恩返し…なんだよな?」

リンドウ「そうだよ。俺の元部下だったのに何も学んでねぇじゃんか。って言われちまうよ。」

ルーツ「そうだよなぁ。」

リンドウ「だからルーツはブレるなよ。ブレそうになったら俺が生きてりゃ喝入れるよ。」

ルーツ「俺もお前になんかあったら直ぐに駆けつけるよ。」

リンドウ「まぁルーツはいつも駆けつけてくれてるから、俺がもっと頑張らないとな。」

ルーツ「まぁ、お前はポンコツだけど正しいこと言ってると思うし、力になってるよ。」

リンドウ「ポンコツ…?」

竜胆は自身への表現に疑問符を浮かべる。
こいつはポンコツだ。けどこいつにはこいつのいい所がある。俺はそれを知っているので敢えて訂正はしない。

ルーツ「いや、俺は深く考えすぎちまうから。竜胆みたいにストレートに物事を考えるって大事だと思うんだよ。」

リンドウ「まぁ、俺はまどろっこしいの嫌いだしな。」


その後も少し会話をした。
警察業務中は中々ゆっくりと話してられないことも多いのでこういう時間は大切だ。

ルーツ「ん…じゃあ竜胆、ありがとうな。」

その後、リンドウに南へ出勤する為のバイクを貸してから俺は部屋に入った。

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