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  • シミュグラ2Wiki(Simulation Of Grand2)GTARP | SOG2wiki
  • 木山 優

シミュグラ2Wiki(Simulation Of Grand2)GTARP

木山 優

最終更新:2025年09月06日 03:33

匿名ユーザー

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『僕は僕らしく生きるよ、僕なりの正義で。』


 性格・特徴


  • よく笑う“ゲラ”、ツッコミ担当になりがちだが偶にボケ倒す
  • 口が悪い、毒舌
  • 不器用、ドが付くほどのポンコツ、アホだが偶に刺さる事を言う
  • 素直、人を信用しすぎるが大事な事だけは口を割らない
  • 仲間思い、泣き虫、実は面倒見良い....?
  • 怒ると怖い.....?

+ ▼裏設定
あの街に足を踏み入れたとき、僕は右も左も分からなかった。
路地裏の匂いも、警察の目も、ギャングの縄張りも、すべてが新しく、怖く、しかし好奇心を煽るものだった。

そこで出会ったのが、街で一番の大悪党――「彼」だ。

最初は敬語で距離さえ取っていた。
けれど、怖さと憧れは混ざり合い、いつの間にか僕は懐く。

友達のようでいて、上下関係も確かに存在した。
本当に人として、彼の破天荒さや人柄が好きだった。

やがて、彼は知らぬ間に結婚し、白市民としての生活を始める。

僕はいつの間にかギャングになり、幹部にまでなっていた。
だけど、幹部になった自覚は、どこか少し欠けていたのだと思う。

街の遊び仲間として彼と接する日々は、ただただ楽しかった。

しかし、ある日いつものように悪ふざけをしたその結果が、取り返しのつかない波紋を広げてしまう。

彼の妻は、僕と彼の関係を疑う言葉まで投げかけた。
「夫とあなたの関係性を疑っています」

完全な誤解だった。彼を恋愛感情で見たことなど一度もない。
ただ良き相談相手で、理解者で、悪友だった。ただそれだけだ。

『ギャング幹部が、白市民の既婚者を連れ回している』
噂の独り歩きまでもが始まる。

ある人は言う。
「こんな事はよくある、大事になっているのがおかしい。」

「またあいつの悪ふざけだろ?君は巻き込まれただけだろ?」

皆よく彼を知っていて、僕の性格を知ってくれていた。
よく見てくれていた。

組織の会議では、幹部から降格するだけで済ませてもいいんじゃないかという声が殆どだったらしい。
だけど、ボスだけは厳しかった。『族抜け』を言い渡した。

それで良かった。皆が庇おうとしてくれたその意見も
ボスの厳しさが優しさだった事も、よく分かった。
禊として一億円を3日で払い終え、組から脱退した。
その後も、白市民として生きようともしたが、心はずっと落ち着かなかった。

禊の後、彼の妻は少し寂しそうに笑ってる言った。
「あれはうちの旦那が悪いね、君は悪くないや」

その言葉が、僕の胸に重く突き刺さる。
普通なら笑って過ごしているはずの白市民を
脅かす存在になってしまった自分の情けなさ、未熟さ。

本当ならば新婚生活を楽しんでいるはずだった2人の生活を
一瞬にして壊してしまった。

きっと、頭を下げれば、組には戻れてしまうだろう。
「1から頑張れよ」と、迎え入れてくれるんだろう。

1つの夫婦が離婚した。
尊敬していた彼は、静かに街を去った。

僕だけが元に戻れるなんて、そんなの筋は通らないんじゃないか?
今はまだ戻れない。戻ってはいけない。
あの街に戻るときは、一皮むけた自分でなければならない。
そう...誓った。

これは自分との葛藤なんだ。

僕は僕らしく、生きていくよ。僕なりの正義で。
.
.
.
.
「ファスト」
罪を背負い、後悔を抱えながらも、自分なりの正義を胸に、今日も駆け続けている。

 外見・スキル


  • 外見:スーツ、パンツスタイルが基本、スカートは嫌い
  • 銃:下手
  • 車:まずまず、焦ると途端に狂う
  • ヘリ:得意ではない?この街ではまだ分からない
  • 趣味:音楽、食べること


 人間関係(※ネタバレ注意)




👁‍🗨 Seventh

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キャラクター名 関係性 詳細
ジョー ボス 北で有名な悪党らしい。犯罪ノウハウを丁寧に教えてくれた。「お前、面白いね」と「生意気だね」は、よく言われる。
ラッキーガール 仲間 サンメカを知るキッカケになった人。彼女と出逢わなかったらこの街最初の人生は全て変わっていたのかもしれない。可愛い。
ファルコン 仲間 優しい、優秀、気が利くの3点セット。
伊藤 信雄(仮) 仲間 変なやつ。面白そう。ラッキーガールと結婚するためにポイントを貯めてるらしい。やっぱ、変なおもしれーやつ。
ハット 仲間 久々に起きてきたら、もう仲間になってた。女にだらしないと聞いていたけど一応、選んでるっぽい。初めはあまり信用して無かったが最近ちょっと仲良し。



白市民

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キャラクター名 関係性 詳細
フィオキーナ・スカイウォーカー 上司 拾ってくれた恩がある、北の職場のオーナー。尊敬している。
ノレ一 上司 適当そうで意外とちゃんとしてる。ツッコむとこしかない、ボケ担当。
ギヤ・アルドラー 同僚 ギヤも意外とツッコミ適性あると思うんだよね
北北 ぽっくる 同僚? 可愛い。妖精さんみたい。もうちょっと仲良くなりたい。


👮 PD

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キャラクター名 関係性 詳細
椿 零那 友達/ライバル関係 この街で初めて出来た友達。黒であることを隠して接している。8月4日犯罪現場にて、全てがバレる。それでも友人で居たいと伝え、晴れて大切な友人でありライバル関係。周りに冷やかされ、人として好きと公言。恋に発展はしない?Sらしい。
華月 龍司 ライバル関係 最近、あまり見掛けない
ゴールド・ルビー三世 ライバル関係 最近、よく会う。会う度にトゥンクしてくる。「また会った、運命だね」


🏥 EMS

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キャラクター名 関係性 詳細
白鷺 みこと 知り合い 親戚のおっちゃんみたいな気持ちになる。職に就いたと分かった途端「泣きそう」とか言い出した。会う度になんかコスプレしてる変な人。
先導 風悠 知り合い もう、専属のお医者さんじゃない?



黒市民

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キャラクター名 関係性 詳細
アイル・ヴェレーノ 同僚(上司)、友達 運転がド下手で荒い。何でも笑ってくれる。情報を探すのが得意。引き金は軽い。
セツ 同僚 傭兵をしてるらしい。探られたのは初めてだ。警戒している。
ウェルター パディ ダーフィー 同僚 九十九って団体に所属してるっぽい。完全に黒。最近、おやすみ電話かけてくる。うぜぇ。
天神聖夜 友達 別名義で黒い事している、優しい。偶に彼氏ヅラしてくる。声のせいで放送禁止用語言ってきてんのかと思う時が多々ある。
花垣 ふろーら 友達? こいつも九十九。完全にボケ。木山と相性が良さそう。笑い方が魔女すぎる。
春乃 藤花 友達? こいつも九十九。多分良い奴。ちょっと不憫そう、嫌いじゃない
真城・U・ゼベピピ 友達? こいつも九十九。ボケてくる。「誰だ、お前」
錫実 鉄 友達? こいつも九十九。豪快に笑う。初対面は鉄が警察の時、木山の車を燃やして壊してきた。今は、馬鹿にしてくる。うぜぇ。
初瀬 或翔 敵? 汚職警官だと睨んで目を付けていたが、多分おにゃんこぺんに入ったっぽい。うるさい赤髪。


 エピソード(※ネタバレ含)


1日目「はじめまして」
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  • 1日目。北アパートで目を覚ました木山は、家の出方が分からず右往左往する。ようやく外に出られたかと思えば、今度は車が無い。仕方なく窃盗を試みるも、無念の失敗。徒歩で道路を走っていたところ、先住民族に轢かれ、「次会ったらお前の目ん玉くり抜くぞ!」とブチギレ。その直後、目の前で先住民同士の事故が発生。驚きつつもその隙を突いて、道端のスクーターをかっさらう。負傷した体を引きずりながら辿り着いたのは、街の病院だった。
  • 病院では先導 風悠に治療を受け、再びスクーターで街を走り出す。偶然見つけたバスケットコートで、木山はひとりバスケを始めるも、終わっている運動神経を無慈悲にも観測者にさらけ出す結果となった。
  • その後、警察署に立ち寄るが誰とも出会えず、再び病院へ。そこで出会ったのが、ピンク髪の後ろ姿だけイケメン(?)な白鷺 みこと。会話は自然とボケとツッコミの掛け合いに発展し、なぜか気に入られたのか、ことあるごとに「で、いつうちに就職するの?」と誘われる。木山は「白衣じゃなくて、黒衣がいいんで……」とやんわり断るが、「黒くてもいいよ!」という予想外の返しに思わず笑いながら再度、拒否。どうやら、EMSに入ることで“黒の道”から遠のくことを危惧していたようだ。
  • その後、初の飲食店へと連れて行かれ、モーニングセットを獲得。飢えを凌ぐことに成功。お礼として、なぜか大量に所持していたガソリンを白鷺 みことにプレゼントするが、目の前で捨てられるという悲劇に見舞われた。
  • 白鷺 みこと、乾 瑠偉(いぬい るい)、艶道 ざくろと合流し、まるでお笑い芸人のような掛け合いを繰り広げる。
  • その後は白鷺 みことの車でアパートまで送ってもらい、1日目は幕を閉じた。


2日目「僕は僕らしく、僕なりの正義で生きていたいだけ」
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  • 2日目。錆びついた車を強奪して向かった先は、どうやら飲食店らしい。その名も「Dinosaur」。そこでペパーミントちゃんに軽く街の概要を教わる。同席していたのは、もじゃもじゃでやかましい男ノレー、そしてイケメン風なのにやっぱり やかましい男ウェルター パディ ダーフィー。彼らとの会話の中で、サンシャイン メカニック(通称:サンメカ)の存在を知り、興味を抱く。
  • ペパーミントちゃんの話によれば、ウェルター パディ ダーフィーはどうやらギャングを立ち上げようとしているという。真相を確かめようと本人に話を振るも、「なんのこと?」と苦笑いではぐらかされる。木山は「口が硬いだけだろう」と睨むが、それ以上の情報は得られず、唯一の綱が遠のき途方に暮れる。
  • 「脚がない」と話すと、「そこらの車、どれでも乗っていきなよ!」とノレー。口車に乗せられた木山は、そのまま車を拝借して服屋へ。着替えた姿を見せようと再びサンメカへ戻ると、突如「助けて〜!」と叫ばれ、困惑。気づけばシミュグレンジャーに取り囲まれ、わけもわからずピンチに陥るが、事態はなんとか収束。どうやら、あと一歩で冤罪になりかけていたらしい。
  • 途方に暮れ、気付く。身分を隠していては何も始まらないということ。情報収集の一環として、サンメカへの所属を希望。面接を受けることに。「僕は僕らしく、僕なりの正義で生きていける場所を探している。」と真剣に語る木山に対し、サンメカのボスフィオキーナ・スカイウォーカーは「黒いこともするということだな?」と確認。「まだ何もしてはいないけど、考えてはいる」と素直に答えた木山は、見事合格。2日目にして、メカニックとしての第一歩を踏み出すこととなった。
  • その後、街では魚が思いのほか高値で売れることを知り、ギヤ・アルドラー、アイル・ヴェレーノと共に釣りへ出発。ちなみにアイル ヴェレーノは、どうやら『かつて魚だったもの』を釣るのが得意らしい。


3日目「ボランティア団体?」
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  • 3日目。ついに犯罪に手を染めた木山だったが、焦ると車の運転が壊滅的になる癖が災いし、変な道に迷い込んで車がスタック。この街の警官は初心者犯罪者には、やたら優しいようで、警察官がアタックで車を押し出そうとするが、目の前で爆発事故が発生し、チェイス用に盗んだ車は塵と化した。
  • 居合わせたEMSのいぬい副院長に銃口を向けて車を強奪し、必死に逃げ出す木山だったが、結末はそのまま海へ水没→逮捕という、お決まりのパターンだった。
  • その後、ウェルター パディ ダーフィーが九十九というボランティア(?)団体に所属していると知り、怪しんで調査を開始。すると案の定、人質に取られるという展開により、疑惑は確信へと変わった。ウェルターは、やはりギャング組織の一員だった。
  • PDの椿 零那と連絡先を交換する際、木山はぽつりと「友達がいない」と明かす。それに対し、椿 零那は「会ったらみんな友達みたいなもん」と返し、この街で初めての“友達”ができてしまった。その後、すぐに電話がかかってきたが、どうやら「ほんとに出るのか確認しただけ」だったらしく、
「出るよ!」と笑いながら応えた木山の声色は、どこか嬉しそうだった。なお、観測者に対し木山は「彼にだけは、犯罪者であることを隠していたい」と静かに漏らしている。
  • その夜、フィオキーナ・スカイウォーカーより「みんなで情報を探し、有益なネタを持ってきた者には3万円」というミッションが下される。アイル・ヴェレーノと共に動いた木山は、当初重要とは思っていなかったコインランドリーが未洗浄金のマネーロンダリング拠点であることを突き止め、2万円の報酬を獲得。情報屋としての才覚が、少しずつ芽吹き始めているのかもしれない。


4日目「まだ、友達でいたい」
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  • 5日ぶりに目を覚ました木山は。ノレーやウェルター パディ ダーフィーに「お前誰だよ」と問いかけられ、永遠に名前をいじられ続ける。遂には「新規住民さん」から「もくざんやさし」へと呼び名が変化。「相場はまさるとかだろ!!!」と元気に叫びながら、ツッコミを入れる木山の姿があった。
  • 1週間不在の間に、同僚のアイル ヴェレーノはどうやら出世したたらしい。アイルとまったり過ごしていた木山は、「北に住んでるのに北を知らなすぎる」と指摘され、車で探索へ出発。
  • その道中、椿 零那から折り返しの着信。「会いたいの?」と冗談めかして言う木山に、「会いたかったのは優の方でしょ?北は危ないよ、犯罪者の巣窟だよ。」とクールに返す椿 零那。どうやら、木山が北に住む犯罪者であることには、まだ気付いていないようだ。木山は「僕は会いたいから電話してるんだけど?大丈夫だよ、別に」と、はにかみながら答えた。
  • アイル・ヴェレーノに「犯罪しないの?」と聞かれるたびに、「うーん、したいけど椿 零那にはまだバレたくない。いつかはバレるけど、今は隠していたくて。バレた時に、友達で居られるかも分からないけど」と、複雑な思いを吐露。それを聞いたアイル ヴェレーノは、少し呆れたように「あんた、めんどくさいね」と返す。
  • その後も木山の受難は続き、この日は何度も人質になる運命だったようだ。強盗現場で偶然椿 零那と鉢合わせし、「人についていきすぎ、純粋すぎ」とツッコまれるが、
完璧な白市民ムーブを披露し、木山はヘラヘラと笑っていた。
  • その日のうちにコンビニ強盗を2件実行。“初犯っぽい”雰囲気が功を奏したのか、まずまずの結果を残す。
  • 黒市民との繋がりも少しずつ広がっていく。1人はバトリと名乗る男。連絡先こそ交換はできなかったものの、ブラックチャットは繋がり、人質協力にも応じた。どうやら逃げ切れたようで、それなりの運転スキルがあるのかもしれない。
  • もう1人はHOLY。彼は「優になら教えてもいいよ」と、本名を天神聖夜と明かす。その後も街中で普通に名前を使っていたが、別人として通しているのかどうかは不明。助手席に乗りながら人質になり、木山の運転を応援してくれたりと、何かと手厚い男である。木山が「ブラックマーケットを探している」と言うと、「私も知らないんだよね、情報は金で買う時代ですから」と返される。黒さは隠せないが、身内には優しそうな印象を与える人物だった。「組織に興味があるのか」と問われた際には、木山は「この通り、ポンコツだからなぁ」と苦笑していた。
  • 気づけば160万円が貯まり、遂に初めてのバイクを購入。
BUCKSでカスタムしてもらい、念願の愛車第1号が完成する。
  • また、ずっと会いたかったダン・フェイトともこの日に初対面。挨拶を交わし、ナッツとビールのプレゼントを受け取る。ただし、この日は飲食を忘れていたようで、2回ほど餓死。何とも木山らしい、情けなくも愛嬌のある結末だった。


5日目「深い話を」
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  • 深夜24時頃、目を覚ました木山は駐車場でバイクに跨っているところを金山 連火、レイムネスに声をかけられる。
「ご利用ですか?」という軽妙なセリフに反応し、成り行きで「次に車を買ったらレイムネスにカスタムを頼む」という口約束を交わす。
  • 新しく手に入れたバイクを見せびらかすため、サンメカへ向かう。ノレー、ウェルター パディ ダーフィー、セツ、星屑 アイラの姿を確認。「バイク買ったんですよ!」と報告し、取りに戻って再登場したところ、ノレーとウェルター パディ ダーフィーが忽然と姿を消す。歪みか、ドッキリか分からないまま困惑する木山。恐らくは、ドッキリである。
  • ノレーから「警察が木山を誘ってるらしいよ。人足りてないんだって。体験してみなよ」と予想外の話を聞かされ、戸惑いを見せる。それを横で聞いていたセツに呼び止められ、「さっき警察の話を渋っていたのが気になった」と声をかけられる。木山は「過去に色々あったから、自分の罪と向き合いたい。でも警察の強さを知るのも必要だ」と答える。しかしセツは「自分の首を締めるだけだ。犯罪者だって人間。情がわく。オススメはしない」と警鐘を鳴らす。木山は静かに語る。「警察は、元々好きじゃない。でも初めてこの街で友人になった人が、たまたま副署長だった。僕は彼を“警察”ではなく、“1人の人間”として見ている。白と黒に分かれているのはたまたま。そして、警察になる気ははなからないし、黒いことをやめる気もない。」セツは「黒を選ぶなら、信念が必要だ。理由は?」と問いかける。木山は少し間を置き、「きっかけは成り行き。でも僕は僕なりの正義で生きたい。たまたまそれが黒だっただけ」と、いつものヘラヘラを脱いだ表情で返した。
  • その後、椿 零那と間違え、華月 龍司に無邪気にバイクを見せにいく。「いいだろ〜!」と意気揚々と話し掛けた相手に「え?」といわれ、初めて人違いをしている事に気付き、慌てて逃げようとしたが、「恥ずかしいからって逃げないでくださいよ〜」と追いかけられ、より一層恥ずかしくなっていた。
  • 改めて椿 零那と合流し、デート(?)が始まる。遊園地、観覧車、夜景──と穏やかな時間を過ごすが、椿は山の頂上で餓死してしまう。助手席に乗る木山は、居眠り運転ぎみの椿に焦りつつも、「疲れてるんじゃない?変わろうか?」と心配を重ねる。そんな中「零那は、ゆっくりするのが好きなんだね」と木山が言うと、椿は少し驚きつつ「よくわかったね」と返す。穏やかで、確かな信頼の芽がそこにはあった。※ちなみに、この”デート”がサンメカの無線に漏れた際、メンバーは「デートする相手いたんだ」とザワついていた。
  • 帰路、サンメカに送り届けられた木山は、いつものようにウェルターの絡みに暴言を返す。それを初めて聞いた椿は驚き、「お前…口悪いな」と反応。ウェルターには「口がデカい」と言われ、木山は「それ悪口やぞ」と即ツッコミ。
  • その後、椿に「君はまだ僕のことを知らないみたいだね」と言葉を投げると、「何そのミステリー女」と軽く返され、「ミステリー女!?」と驚きつつ、何かを言いかけて飲み込む木山。椿は「優と遊ぶたびに、見えないところが増える」と零し、「もしかしたら、すごく悪い人間かもしれない」と話す。木山は真面目に、「聞かないよ。僕が仲良くなったのは、今の零那だから」と静かに返すと、椿は、「言うねぇ…」と小さく呟き、納得したような素振りを見せた。
  • その夜、クリス・ソジュンが「優ちゃんだ!君に会いに来た!」と訪ねてくる。驚く木山に「マッチングアプリでいいねしてくれたから、どんな子か気になって」と語るソジュン。木山は「したかも!」と笑って返すが、恐らく記憶にない笑いである。ソジュンは「また会いに来るね!」とキザに去っていった──春が来るかもしれない。


6日目「嵐の前の静けさは」
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  • サンメカの2階で起床する。今日は働く気満々で起きてきたらしいが、どうやら街は暇みたいだ。アイル・ヴェレーノにいつも通り「犯罪しないの?」と唆されるが、街の様子を伺っていた。
  • 惡垣 ふろーら(花垣 ふろーら)に挨拶をするも「きやーま!」と名前いじりをされてしまう。木山はそういう宿命なのかもしれない。ふろーらは同じサンメカの幽霊社員らしい。
  • 食料が無いことに気付いた木山は天神 聖夜と共に買いに行くことに。Stellar*Labで、食品などを購入し少し雑談をしてみたが中々にカオスな店だったことが発覚した。下ネタと、古のネタが飛び交っていた。
  • サンメカに戻る。フィオキーナ・スカイウォーカーに「新しい従業員を探しておいてくれ」と言われる。
  • あまりにも暇でいつも通りコンビニ強盗を企てる。アイル・ヴェレーノに人質になってもらうことになった。「勝ったらアイルに少し分けよう。勝ったら。」と強盗準備をしながら独り言を呟いていた。
  • 強盗開始。嵐の前の静けさ、とはこの事だったようだ。1番来て欲しくなかった椿 零那 が、1番初めに現場に到着。「おいバーガー、何やってんだよ」と声を掛けられてしまうが、椿の口から「優」と言われた訳ではない。バレているのか定かではなかった。
  • 「運転が下手なので、アタック禁止3分とかでもいいですか...?」と交渉。警察側からは「5分だ!」と間髪入れずに返答が返ってくる。チェイスを開始。椿には「頑張れ、バーガー」と何故か警察側から応援される形になり、他の警察からも「あんよが上手!お!まがれたねぇ!」と完全に煽られていた。
  • ちなみに、行き止まりにて確保されたが、その際に2人ほどバイクの警察を吹き飛ばしており椿もその中に居た為、捕まって素顔を出したところまでは見られていない。最後までバレていたのか真相は分からなかった。
  • サンメカに帰り、フィオキーナ・スカイウォーカーに、犯罪はどうだったかと聞かれる。華月 龍司が居る手前、あまり黒としての身分を明かしたくない。返答を誤魔化すが相手はサンメカの人間だ。普通に聞いてくる。あまりにも応える事を渋る木山に、フィオキーナは「警察無線で全部椿ちゃんにバレちゃうよ? >半角 >で始めると引用文になります。
」と謎の脅しをかけるが「いや、今日もう現場来てたから」と、アイル・ヴェレーノ。補足で「いやでも、捕まった時現場に居なかった」と伝えると華月 龍司は目を輝かせ「居なかった...って事は、分からなかった可能性があるから今から伝えてくる!」と走り去ろうとするので「やめてー!!」と全力で引き留めに追い掛ける。最悪のタイミングで椿 零那ご来店。「何でもします。勘弁してください。」と大声で走り回り、事なきを得た。
  • アイルは今日もサンメカに泊まるらしいのでフィオキーナにその旨を伝える。「皆が楽しそうに盛り上がっている時に帰りたくない、わかります?」と問うと「悪いことするのを辞めて南に住めばいいんじゃない?」と、ド正論パンチを喰らい沈黙。その後「北にサンメカがあればいい!」と名案を思い付いたかのように発言するも「北にもメカニックはあるよ..w」と苦笑されてしまう。「ちがう、サンメカがいい!居心地いいー!」と駄々を捏ねていた。
  • 就寝前、アイル・ヴェレーノと、いつもの談笑。いつもサンメカに泊まっているのかと尋ねる。「偶に間に合わない時、今日はあのチェイスが長かったね。次は2人乗りの車でやろうね」と言われ大声で謝罪。「(椿に犯罪者だということが)バレたね。」と続けて口を開くアイルに「...やっぱり?」と返す。犯罪終了後に遭遇しても何も言って来なかった為、気付かれていないと思っていたが、どうやら気付かれていたようだった。確信がもてない。


7日目「隠し扉」
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  • 新しい私服を購入。こだわりが強く、時間はかかったがご満悦。ちなみに木山の腕と足に刺青が入ってはいるが、普段は半袖を着ないためあまり気付かれない。以前「スーツでメカニックはあり得ない」と言われたため、サンメカでノレーに新衣装を披露。すると、「もうHPに載っちゃってるけどね、スーツで」と笑顔で返された。既に手遅れである。
  • 乾 瑠偉(いぬい るい)がサンメカ前で油を売っていたので、「暇なんですか?」と毒を吐く。「暇だよ」と即答されるが、EMSが暇なのは、たぶん良いこと……だと思いたい。その後ノレーや白 餡子に背中を押され、目の前にいる乾に対してマッチングアプリ経由で「お誕生日おめでとう」と送信。デジタル越しのコミュニケーションが炸裂した。
  • 同僚アイル・ヴェレーノは、まさかの警察体験に行っているらしい。普段から“引き金が軽い”ことで知られる彼女に、警察は向いているのか? 木山は少し疑問を抱いていた。
  • 白い組織の名前は「おにゃんこぺん」というらしい。妙な名前だ。
  • 九十九の人間、将暉という男に話しかけられるが、ピンと来ず。「誰だ?」と思っていたが、正体は錫実 鉄だった。「あ!前に車爆発させてきた警察の人だ!」と思い出し、伝えると爆笑されていた。因縁深い相手である。
  • アイルに「犯罪するなら連絡して」と言われたため、天神 聖夜を誘って宝石強盗を企てる。変装テーマは抹茶クッキーと、バニラクッキー。見た目が可愛くて気に入ったらしい。アイルと一対一でチェイスするのが解放条件。ノレーから借りた車が早すぎて、逆に“逃げ切れてしまう”状況に困惑しながらも、減速しつつ遊びのようにドライブ。だが、道を誤り横転──「あんなに待ったのに!?もう終わり!?」と、嘆く天神と木山に、アイルも大爆笑。2回目のチャンスを貰うも、再び道を誤って海に水没。死にかける。気づけば助手席の天神が消えており、全員「???」に。後に確認すると、どうやら彼だけはしっかり逃げ切ったらしい。一体どうやって……。
  • 「乾が殺された」という謎の情報が舞い込む。詳細不明。犯人も、動機も、分からない。ただ、殺された という事だけ。
  • アイク ポルスカ、アイル・ヴェレーノ、フィオキーナ・スカイウォーカーが乗る車に同乗し、どこに行くのかも分からぬままポケーっとしていると、隠し扉のある場所に到着。中には薬の栽培に使う道具やスコップなどが売られていた。どうやら、これはブラックマーケットのようなもの?さらに「薬を吸えるように精製する場所」にも案内された。木山は「あと必要なのは種だけか……?」と推測。街のどこかにあるのかもしれないと、探索意欲が湧いていた。
  • フィオキーナ曰く、「武器屋は高額で情報を売ってくれるが、最近は秘密の場所もバレ始めてきて価値が下がってきている」とのこと。木山が「自力で見つけたいけど途中で眠くなる」と呟くと、「じゃあ椿 零那でも誘えば? “麻薬精製所探そ〜”って」と、悪ノリをかましてくるフィオキーナだった。
木山は真顔で聞き流していた。
  • 自宅に帰宅。なぜか電球に頭がハマり抜けなくなるという惨事に見舞われ、そのまま就寝。


8日目「またサンメカ前で喧嘩?」
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  • 出勤早々、ウェルター パディ ダーフィーに人質として捕まる。抵抗していないにもかかわらず「うるさい!口でかい!動くな!」と一方的な暴言を浴びせられ、木山は困惑するが、もはや日常の一幕であった。
  • 以前得た情報を整理するため、サンメカを出て北方面へ向かおうとする。しかし、方向音痴である。木山は国境付近で迷子になってしまう。ショートカットを狙いバイクで山を強行突破しようとするも事故を起こし、瀕死状態に。現場に駆けつけたEMSは、木山の姿が見えないことで混乱するが、最終的には病院内で治療を受けることとなった。北へ向かう計画はここで中断された。
  • その後、アイル・ヴェレーノとに「」散策。ヘリを調達しようというアイルの提案により、飛行場へと向かう。ヘリの獲得に苦戦するアイルと、呼び出されたフィオキーナ・スカイウォーカーがヘリと格闘する間、木山は飛行場内を1人で探索する。入れそうな場所を見つけて突入するも、屋上へ繋がる階段しかなく、収穫はなかった。その後も周辺を軽く探るが、目立った成果は得られなかった。
  • サンメカに戻ると、ウェルター パディ ダーフィーがBUCKSの従業員に詰められているる場面に出くわす。これに対し、木山は「何でサンメカの前で詰めてんの?詰めるならウェルターを店に呼べば良くない….?詰める側が来てくれるんだ….?」と静かに疑問を口にする。
  • このやり取りの直前には、冗談混じりに名札を«弁護士»に変える者もおり、それに倣い木山も«守護神»という名札を付けていた。しかし、現実に揉め事が始まったことで「場違いだったかもしれない…」と感じ、花垣 ふろーらと共に服装と名札をそっと変更する。
  • その場では、パクチーは食べ物じゃない論争も繰り広げられていたが、木山は静かに成り行きを見守るにとどまった。
  • 最終的に、アイル・ヴェレーノと雑談を交わし、帰宅。1日を終える。


9日目「散々な一日」
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  • 自宅で目覚めた木山は、空腹により即座に餓死。蘇生後、神へ礼を述べると「👍」の絵文字のみが返ってきた。苦笑しながら「神様って👍とか使うんだ」と呟いていた。
  • その後、サンメカに出勤。空腹を思い出し、唯一起きていたノレ 一に空いている店を尋ねる。この時間に営業しているのはBUCKSのみとのことで、向かうことに。現地ではアイク ポルスカと長時間雑談を交わした。
  • 突如、ノレーから「レースに出ないか? 勝てば賞金100万、車もある」と無線が入る。乗り気ではなかった木山は「いいですけど……」と消極的な返事をするが、即座に「いいって言ったね!?」と参加を決定されてしまう。
  • レース会場に案内されると「お前はサンメカ代表。負けたらサンメカが負けたことになる」と圧をかけられる。後に判明するが、これはノレーが自身の出場を回避するため、木山を代役に仕立て上げたものであった。レースでは、方向音痴の本領を発揮しコースで迷子となり、最下位という結果に終わる。
  • サンメカへ戻ると、警察がメイド服の女性たちに囲まれ糾弾されていた。騒動の発端は喜音家 典雅が女性に暴言を吐いたことによるらしい。状況を把握していない花垣 ふろーらと共に、「だからお前はイソギンチャクって言われんだよ!!!」と意味不明な罵倒を浴びせていた。ふろーらは喧騒の中、メイド長らしき人物に首根っこを掴まれ引き剥がされていた。
  • その後、場を離れ、周囲と談笑しているとLティーによる突発的なミニオンとどうぶつの森のモノマネが始まり、驚きつつもその完成度に感心する。
  • 武器屋フユからバットを購入。「これでいつでも人が殴れる」と無邪気に喜ぶ姿には、若干の恐怖すら漂う。
  • 修理業務をこなして談笑の輪に戻ると、ウェルター パディ ダーフィーから「どうしたの木山、なにかあった?」と声をかけられる。どうやら周囲では、木山が椿 零那に失恋したという噂が流れていたらしい。心当たりのない木山は「失恋もしてへん! 告白もしてへん! 好きじゃない! 人としては好きやけど!」と、懸命に否定。花垣 ふろーらは「恋の病か…ペショペショすんなよ…」、ギヤ・アルドラーや真城・U・ゼベピピも合いの手を入れるなど、勝手に存在しない木山失恋物語で周囲が盛り上がっていた。唯一、春乃 藤花のみが冷静に木山のツッコミに感心しつつ、周囲の過熱ぶりに呆れていた。
  • 15分ほどに及ぶ茶番劇ののち、帰宅しようとするも再び方向感覚を失い迷子に。過去の教訓を活かして慎重にバイクを操作するも、やはり事故を起こし瀕死に。蘇生され、ようやく帰宅に成功した。


10日目「少しの変化」
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  • アイル・ヴェレーノの誘いで、美容室と床屋を訪れる。新しい衣服も入荷されており、腕の良い美容師の来訪とあって、木山は新たなスタイルに挑戦することとなった。施術後、フィオキーナ・スカイウォーカーに姿を見せると、「そっちの方がいいね」と好意的な反応を受け、満足げな様子を見せた。
  • その後、サンメカにて九十九の面々と戯れていたが、悪ノリの末、瀕死状態となる。加えて、真城・U・ゼベピピが餓死したという報告を聞きつけ、「ガシピピ!」と冷やかし、弄り返していた。
  • 新たなアルバイトとして皇子 リオンが紹介される。本当に王族の出自を持つ人物のようで、加えておにゃんこぺんにも所属していると聞き、今後の動向に注視する必要があると感じていた。
  • アイル・ヴェレーノの運転で試乗に同行。いつも通り、予想を超えてくる荒い運転に晒され、死にかける木山。「まだ死にたくない!安全運転しろ!」と訴えるも、当のアイルは「安全だろ」と笑いながら応じていた。アイルにとっての「安全」の基準には、やや疑問が残る。
  • アイク ポルスカが情報収集を諦め、金銭での解決を選んだという話をアイルに伝えると、「あらかた知ってるから買う必要も無い」と返され、木山は「なーんにも知らない」と自嘲気味に笑っていた。アイルはそれを受け、「じゃあ一緒に半グレでもやるか?」と提案。木山は普段であればそうした誘いに及び腰になることが多いが、この日は「えー、やる?」と比較的前向きな姿勢を見せていた。さらに、「3人からだっけ?半グレでも国に申請が必要だったよね?」と制度面の確認まで行っていた。
  • 作戦会議を兼ねたお泊まり会を開こうとした際、北アパートの前にいた九十九のメンバーから「家、北だったんだ」と驚かれる。木山は悪びれる様子もなく肯定した。なお、自身の部屋番号をうろ覚えで生活していたため、「お泊まり会したいんだけど…」と九十九の面々に相談するうち、大きな声で部屋番号を漏らしてしまい、次々と九十九の人間が室内に入ってくる状況となった。ただし、彼らも空気を読み、ほどなくして退室する。
  • その後の作戦会議では、木山の提案で匿名のチャーブルを作成することに。「{警察が釣れたらどうすんの?」と問うアイルに対し、「話してみなきゃ分からないし、DMが来たら面接すればいい。変装と偽名で会えばいいだけ。別に犯罪してるわけじゃないし」と返答。加えて「まあ、これで釣れたらそいつはとんでもねぇ馬鹿である事は間違いない」とも語った。アイルはこれに「確かに」と納得の意を示す。さらに木山は、「知り合いが多いわけじゃないから、種は沢山撒いていい。やれることはやろう」と締めくくり、思慮深さを垣間見せた。
  • チャーブル作成後、ウェルター パディ ダーフィーからのリプライが届いたが、内容は明らかに冷やかしでしかなく、「馬鹿だこいつ」と、満場一致で無視する判断を下す。


11日目「新しい情報、仲間、出逢い」
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  • 起床後すぐにバイク事故により死亡。金銭的余裕がなく、治療費すら支払えなかった。
  • その後、サンメカにて、この件を話すと九十九の面々に笑われる。ウェルター パディ ダーフィーからは「12円」、便乗した真城・U・ゼベピピからは「5円」の支援が届く。彼らにとって木山は、さながらご利益のある賽銭箱のような存在であるらしく「十分にご縁がありますように」と願いまで口に出してくる始末。だが、錫実 鉄だけは、12円の後に20万という額を送金してきた。木山はこれを有難く受け取り、治療費に充てアイル・ヴェレーノからも30万が送金され、「そんなに要らないよ...」とタジタジである。
  • アイル・ヴェレーノと共に北をバイクで走り回りDinosaurへ。そこには金山 連火の姿もあり、木山は「この街に来る前から金山の噂を聞いていた」と唐突な暴露を行う。金山は意外にも嬉しそうな反応を見せたが、続けざまに「以前会った時は2度目ましてだったが忘れられていた」との発言が加わり、やや気まずい空気に。最終的に、金山は記憶していたがスカした態度を取っていたことが判明した。
  • その後、ウェルター パディ ダーフィーらに再び拉致される。木山にとって人質になることは既に日常と化しており、さほどの抵抗も見せなかった。今回は高級住宅街にて空き巣を試みるという、新たな手法の犯罪を学ぶこととなる。
  • 錫実 鉄からは、犯罪にランクやポイントの概念が存在すること、その数値は専用タブレットで確認できることなど、いくつかの情報を教えられた。
  • 過去に訪れ損ねた場所の再確認も兼ね、変装したうえで単独の北部探索を実施。初めて自力で新たな情報を発見することに成功する。
  • サンメカへ戻り、「既知の情報かもしれないが」と前置きをした上でフィオキーナ・スカイウォーカーに共有。予想通り、彼は既にその情報を把握していた。会話の中で「今後どうなりたいのか」と問われ、「状況が変わった。誰かは伏せるが、誘われている」と返すと、「アイルか?」と即答され、木山は思わず気の抜けた返答を漏らす。「お前の友達、アイルしかいないじゃん。それか聖夜?椿?ねぇねぇねぇ!!」と立て続けに問い詰められ、「ウザ」と小さく毒を吐いた。
  • 木山はどうやら、椿 零那以外を「友達」として捉えておらず、それに対してフィオキーナは「同僚は友達になれないのか」と疑問を呈する。それに対し、「フィオさんは良い上司。皆仲は良いと思っているし、大好き。だけど、相手が自分と同じ気持ちかは分からない」と返答。フィオキーナは納得した様子を見せ、それ以上は踏み込まなかった。
  • 個人での活動に限界が見えつつあることから、フィオキーナは「今後、他の組織に所属するつもりがないなら、一緒に動かないか」と提案。木山は前向きな姿勢を見せた。街が北と南に分かれていながら現在は平和であることに不安を抱き、「いずれ論争が起こってもおかしくない」と話すと、「それは心の壁だからそこまで気にしなくても良い」とフィオキーナは答える。
  • 二階堂 むぎのバイクのクラクションをカスタム。これが木山にとって初めてのカスタム作業だった。
  • 金山 連火から「犯罪する?」と誘われ、コンビニ強盗へ。数件を回ったが最後には撃ち合いに敗北し逮捕。金山からは「強気なのか弱気なのか分からない。君は警察の方が向いてそう」と言われ、不満そうな表情を見せる。
  • 「どうして犯罪者を選んだのか」と問われ、「警察という組織が嫌い。過去の罪を償いたい。この街には犯罪をしに来た」と率直に答えると、「そういうのでいい」と金山は納得し、服屋まで送り届けたのち、車と戦利品を渡して去っていった。
  • その後、「できないやつだと思われていたらどうしよう」「能力が欲しい」と、観測者に向かって弱音を吐く。
  • 車両が落下し、車両火災で即死。救護が来なかったため、自ら光を見る羽目に。旧病院に運ばれ蘇生。だがその場は既に閉鎖された施設であり、扉越しに告白のようなやり取りが聞こえてくる。偶然、その場に居合わせてしまった木山は大声で謝罪。「いや、僕が振ったみたいになった!違う!」と混乱したまま院内を走り回った。
    • フィオキーナ・スカイウォーカー、アイル・ヴェレーノ、星空 みると共に街を探索。新しい情報を元に様々な場所を歩き回り、その日はアイルの部屋で4人揃って就寝となった。


12日目「黄色い組織?」
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  • 一日ぶりに起床する。どうやら昨日は起きられなかったらしい。北アパートを出てすぐの場所に、これまで気付かなかったガレージがあることに初めて気付く。先日、Re:Hana Mechanicsの人物に「勝手にガレージ借りてんの?使用料は?」と問いかけられたことが脳裏に蘇る。そういう意味だったのかもしれない。「態々、隣に行かなくていいじゃん….」と、独り言を漏らしていた。
  • 車を取りにRe:Hana Mechanicsへ向かうと、「でたな!木山先生!」と迎えられ困惑する。南では〝ツッコミ女王〟として有名らしく、「喜音家 典雅の女版って感じ」と例えられるが、「誰かと一緒にされるのは癪。」と木山は終始不満げだった。
  • その後、金山 連火から着信が入っていた事に気付く。人からの着信は珍しい。折り返すと、「おもしれー奴を集めていて、お前おもしれーから、北で一緒に犯罪する?」と誘われる。突拍子もない誘いに、〝おもしろい〟と言われたことを素直に喜びつつも、まずはフィオキーナ・スカイウォーカーらに報告するのが最善と判断。「北の人間ではある以前に、サンメカの人間なので、上に確認取ってもいいですか?一瞬だけ考える時間も欲しくて。」と、丁寧に時間稼ぎをする。だが「やる?今決めて」「あ、裏でなんかやってんだ?情報屋とか裏で集まってやっちゃってるって事?」と核心に迫る発言をされ、一瞬だけ動揺する。「やってないですよ、そんな事僕が出来ると思ってるんですか?」と冷静を装って返すと、「そんな事思ってないよ、全然」と、金山は即答し笑っていた。木山の普段のポンコツさが、ここで功を奏した形となる。
  • この件をフィオキーナ・スカイウォーカーとアイル・ヴェレーノに報告。「好きにしたらいい。ずっと抜けられない組織って訳でもないんだから、お勉強で行ってきてもいいんじゃない?」という言葉を受け、「じゃあこれは相談ではなく、報告です。」と返答した。二人からは「組織に入る時はメンツを見ろ」「人をあまり信用するな」という教訓を得る。木山は、どうも人を信用しすぎる傾向があるようだ。
  • 「犯罪用タブレットは作っとくから、お前は金を貯めろ。車を買え。」と、アイルから指示を受ける。今後は個々で情報を取り合いながら動く形になりそうだ。
  • その後、金山と合流。時間も場所も大雑把で曖昧な指示に、振り回されるも「待ってる時間、家強盗1件行っちゃった」と笑う金山の実力には舌を巻く。「ついてくる?」という誘いに「頑張ります。」と即答し、「他の誰かとの協力関係はあるのか?」という問いには「別に」「友達居ません」と、流れるように嘘を吐く。そのトーンと間のなさから、怪しまれることは無かったようで、すんなりと受け入れられ、たまり場に案内されることとなった。
  • 金山はこれから作る組織について、「喧嘩を売ることや、ギャングを目指すことが目的ではない」「北の黒を発展させることが目的」「黄色を掲げる」と説明し、「やりたいことを自由にやってくれ」と一言添えた。
  • 「何を知ってる?」と問われた木山は、「何も知らないです!」と即答。実際にはある程度の情報は持っていたが、新たな情報を引き出すため、あえて“知らない者”として振る舞ったようだった。まだ心を許す段階には至っておらず、慎重な姿勢を崩さない。
  • なお、金山が木山の真似をする際は、毎度のようにエセ関西弁となり、ツッコミが入れられている。
  • その後、金山の車に昨日同乗していた女性がペパーミントちゃんであることが判明。木山が誘われた理由は、彼女と同様に〝ポンコツだから〟らしい。「ツッコミが一人増えた〜!」と、ペパーミントちゃんは喜んでいた。
  • 金山からは犯罪用の車を一台譲り受ける。その後、いくつかの場所へ案内される。すでに知っている場所もあったが、いくつか新たな情報も得られ、少なからず収穫はあったようだ。
  • なお、最近は天神 聖夜から頻繁に着信がある。内容は他愛もない話がほとんどだが、最後には必ず「犯罪はどう?してる?」と尋ねてくる。何かを探っているのだろうか。お金がないことを何気なく打ち明けると、天神 聖夜は何の前触れもなく、無言で多額の金銭を振り込んできた。通知を見た木山は手を止め、「……これは、何だ」と戸惑いながら呟く。あまりに唐突すぎる“優しさ”に、素直に喜んでいいのか分からず、ただ困惑していた。


13日目「うちのボスは。」
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  • 目が覚め、無線に入ると、タイミングを見計らったかのように金山 連火の無線と重なる。これから犯罪に出る流れになりそうだ。
  • 「アパートの前で待っていてくれ」と言われた木山は、スマホを取り出し時間を潰す。ふと画面に映ったのは、最近連絡すら取れていない椿 零那とのメッセージ履歴。最後に送った「またタイミングあったら!」という言葉に、返ってきていたのはそっけない「了解」の一言だけだった。「冷てぇなぁ……」と、苦笑いを浮かべながら、どこか寂しげな表情を見せる。
  • しばらくして、昨日天神 聖夜から送られてきた謎の振込金を思い出し、「昨日のお金、なんなんだ?」と電話で問いただす。すると天神は「なんの話?ん?カブトムシの話?」と、まるで話を逸らすかのように、とぼけはじめる。問い詰め続けると、ようやく「やるって言っただろ。貸し1な。それに前に言ったろ、私が大きくなったら力貸すからって」と返され、木山は少し言葉に詰まる。その間も、目の前では金山 連火が強盗準備の手を止めることなく、木山に話しかけてくる。長電話になりそうな気配を感じ取った木山は、「あ、じゃあね〜」と、徐に通話を切ってしまった。
  • 強盗準備の最中、突如として強制瞑想に入り込まされる。予想外の展開に、悔しさと申し訳なさを滲ませながら、道路上で再び意識を取り戻した。
  • 直後、ペパーミントちゃんが無線に加わる。彼女には人質役を担ってもらうこととなり、木山は人質役に銃を突き付けるフリをし、横目で金山 連火の手際を見つめる。玄関には数字を当てるギミックが施されていたようで、「この家は難しい」と金山ですら口にするほど。そんな中、木山は家の中の残りのマフィアをすべて片づける。皆壁沿いを見つめていた。
  • しばらくしても警察は現れず、状況を把握すると、どうやら押収品の護送が予定されているらしい。金山の指示で、護送車の出発地点とされる本署周辺の動きを探ることに。
  • 通りすがりの車を脅して奪い、先住民になりすまして現場へ向かう。番地や位置を把握していない木山にとっては苦しい作業だったが、無線での報告を欠かさずに努める。途中で金山と合流し、同じ車に乗って追跡を開始。
  • やがて戦場の混乱に巻き込まれ、助手席にいた木山のみが脳天一発で死亡。ペパーミントちゃんと金山 連火は戦い続けたが、素性を隠しているペパーミントちゃんにとって、これはあまりにも危うい状況だった。
  • 数で圧倒してくる警察勢に対し、九十九の動きはどこか噛み合っておらず、ついには金山までもが撃たれてしまう。木山と金山は「お前ら馬鹿か!後で報酬分けるとか、いくらでもやりようがあっただろ!数の暴力に勝てるわけないだろ!」と怒鳴ると、九十九の一人がようやく「そうなの?仲間なの?じゃあ拾うか」と態度を軟化させる。
  • その後、2人をキャリーしながら応戦するものの、圧倒的な戦力差に抗えず、結局敗北を喫した。
  • ペパーミントちゃんから「助けてほしい」という無線が入る。どうやら警察に追われているようだ。
  • 金山と共に、車で応援に向かう。聞こえてくるやり取りの雰囲気からは、警察がペパーミントちゃんの反応を面白がって、どこか遊んでいるような印象を受ける。
  • 一応「何をしたのか」と理由を尋ねると、「間違えて警察の車にぶつけてしまった」とのこと。潜って活動しているペパーミントちゃんにとって、表沙汰の拘束は望ましくない。仕方なく、金山と共に加勢することを決める。
  • 警察の注意を引くため、金山が先にアタックを仕掛け、木山は「可愛い女の子にナンパですか〜?」と高圧的な態度で煽りにかかる。口プだけは得意なようだ。
  • しかし警察のロックオン先は依然としてペパーミントちゃんのまま。そこで金山の天才的な運転テクニックが炸裂し、最終的に崖から警察車両ごと突き落とすという大胆な策で状況を打開。
  • 「逃走補助で、次やったら捕まえるから」と警告を受け、金山のみ一度手錠をかけられる。しつこく木山に名前を尋ねてくる初瀬 或翔に対し、「お兄さん、格好いいですね。次会ったら教えてあげますね♡」と笑顔で誘惑する木山。まんざらでもない様子で「そうだろう」と返す初瀬に、金山もすかさず「よっ!次男!」と煽てるが、「長男だよ!」と鋭くツッコまれ、結果的に煽る形に。おまけにレーザー銃まで撃たれていたが、最終的には笑って流され、金山も無事に解放された。
  • 反省会と称し、服の色が黒過ぎたことも敗因の一つだと捉える。黄色が目立たなかったからいけない――そう結論づけ、より“映える”ことを目指して、服屋で仲良く戦闘用の黄色い衣装作りを始める。
  • 色や形をあれこれ試す中で、ひとつだけはっきりしたことがある。金山の服の好みは「チャック付きズボン」だということ。
  • そしてもう一つ、忘れてはいけないのが――金山という男、意外にも優柔不断である。
  • 帰り際、伝えられたteam名はSeventh。


14日目「過去と、ケジメと、友達と」
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  • 自身の新車として、一番安価なモデルである「サルタン」を購入。以降、犯罪活動に使用されている。車体は黄色。
  • 犯罪用の偽名として「ファスト(Fast)」と名乗ることに決定。イタリア語の「Fausto(幸運な・縁起の良い)」に由来し、「一番(fast)」という英語の意味も重ねている。
  • また、ジョーやラッキーガールと並んだ際に、自身の名前だけが英語表記であった為、ジョーから「合わせたら?」と言われたことも背景にあるようだ。
  • 新車での初仕事は、以前と同じ高級住宅街での強盗。現場へ向かうが、道中で車体を大きく損傷させながら到着。 ラッキーガールとも車体を大きく損傷させながら到着したため、車を扱う感覚や勢いの方向性に、どこか共通点が見られる場面でもあった。
  • 強盗に使用する道具をジョーが忘れ、現地のゴミ箱を漁って発見。道具と同時に薬も拾ってしまい、そのまま車内に積載した状態で作業を開始。(後に捕まった際、初瀬 或翔に見つかり押収されるが、「本当にゴミ箱から拾って……!」と焦りながら釈明していたところ、「警察に届けようとしたんだよな?」と誘導され、「はい!そうなんです!」と即答。 結果として罰金は免除されたものの、警察に“ゴミ箱から薬が出てくる”という情報を渡してしまう形となり、後悔していた。)不本意ながらもポンコツぶりが発動した一件である。
  • 現場で「家の中の絵画をすべて取ってほしい」と指示を受けるも、目の前の一枚しか窃盗しないというポンコツぶりを発揮。 他の絵画はジョーが呆れながら回収し、木山は終始申し訳なさそうに謝罪していた。
  • 木山が、最も捕まりたくない相手である警察副署長の友人、椿 零那が現場に登場。珍しく真剣なチェイス技術を見せて巻くことに成功するが、味方が追われているという無線を受け、救出に向かう。結果的に捕まり、椿 零那に正体が露見する。「へぇ、お前、敵だったんだ。」という言葉を受ける。後に、「ジワジワとダメージが来てる。1番バレたく無かった。」と独り言を漏らし、深く落胆した様子を見せた。
  • その後、インパウンドされた車を修理に出すため、サンメカを訪れる。アイル・ヴェレーノに「黄色はどう?」と問われ、「ぼちぼちかなあ」と返答。 アイルからは「抜けるなら早めにしないとね、抜けられなくなるよ」と忠告される。 その場を去った後、「そうなんだよなぁ...少し勉強しに行くみたいな形でこっちに来たんだもんなあ」と悩みを吐露。「嫌いじゃないし、金山さんには寧ろ良くしてもらってる。でもフィオさんたちのことも裏切りたくない」と語り、Seventhに加入した動機が当初とは異なる方向に傾き始めていることを自覚する。当初は技術と情報の搾取が目的だったが、アイルの指摘通り「情」が芽生えている可能性を自ら否定できずにいた。
  • その後、椿 零那から別件での電話が入り、会話の流れで謝罪を行う。「それと……ごめん」と言った瞬間、沈黙が流れ、「罪悪感はあるんだ」と言われる。「そりゃそう。いつかこうなる事が分かっていたから。先に自ら言えばよかったんだけど。」と返す。「犯罪をしないという選択肢もあったんじゃないの?」と問われると、間を置いたうえで「それはない。それだけは...無い。」と力ないが強い声で断言する。 「僕は、僕で、犯罪でしか償えないものがあると思ってる」と過去に触れながら説明し、「本当は怖かった、知った時に今まで通り友達でいてくれるのか不安だった」と打ち明けると、「それが優の回答か?」と返され、 「犯罪を辞める気もない。警察は嫌い。でも、零那のことは嫌いじゃない。」と矛盾を含んだ心情を語る。「俺は警察の副署長だよ?どうして?本来なら嫌いになるべき相手だよ?」という問いにも、「うん、矛盾してるね……」と応えた上で、「好きな人間はいっぱい居るけど、友達って言える人は零那を合わせて二人くらい。嬉しかったんだよ。」と心境を吐露し、静かに泣き出す。「泣いてんのか、お前」という言葉に「泣いてないよ」と返しながらも、「その道選んだんだろ、お前は。だったら最後までやれよ」と背中を押され、「ありがとう」とだけ返す。「犯罪をした時に俺は容赦しない」と念を押された木山は、「もちろん。でも、今言ったのは嘘じゃないから。もっかい言うけど、犯罪は辞めない。だけど、友達では居たい」と願いを伝える。「いいんじゃないか?」という返答に、「零那はいいの?」と念を押すと、 「俺の中心を邪魔すれば殺す、そうじゃないなら友達でいても構わない」と答えられる。木山は「嘘をついていたのも、傷つけたくなかったから」と語り、最後には「泣くなよ、とことんやれよ。またな」と言い残した椿に「そうする、ありがとう、またね」と返し、通話を終えた。
  • フィオキーナ・スカイウォーカー、アイル・ヴェレーノと密会を行い、かねてより抱えていた葛藤について打ち明ける。自身が所属しているSeventhが北側の犯罪発展を目的としていること、そして情報が売買の対象になることなどを話す。その中で、フィオキーナは「本当は嘘をつくのが好きじゃないと思うから、正直に話そう。義理は通そう。『どちらの事も好き』というお前の気持ちは嘘じゃないんだろ?お試し期間などを設けて、どちらに行くか決めればいい。」と木山を気遣い、寄り添うような言葉をかけた。これに対して深く感銘を受け、感謝の意を伝える。
  • 密会後、アイル・ヴェレーノと二人きりで車に乗り、過去と現在の狭間で揺れる心情を語り合い、椿に犯罪者であることが露見した事や、以前別の街で犯した罪と、それに対する贖罪の意識について打ち明けた。それを聞きアイルもまた、自身の過去について語り、木山の立場や苦悩に一定の理解を示した。
  • アイルは、Seventhの犯罪スタイルに否定的な見解を示し、「(私には)合わないし、優に北は似合わないよ」と語る。それに対し「うん、僕もそうは思うよ」と木山も共感を示しつつ、「金山さんがポンコツ好きなのは分かったけど、なんで僕なのかは分からない」と自身の価値について疑問を口にする。アイルはいつもよりも鋭く、冷たく、尖った口調で「面白い人が好きなだけでしょ」と返す。さらに木山は、「おもしれーやつが増えた、俺の好みのやつ入れたすぎたせいでちょっと後悔してる、戦力が欲しい」というジョーの口からポロッと出た本音と思われる言葉に触れる。アイルからは「戦力だと思われてないやん」と釘を刺される。一方で、「木山にはここに居て欲しいけど」と、フィオキーナから過去にかけられた言葉が何より嬉しかったこと、しかし現状、犯罪活動が活発にできているのは金山 連火の存在があったからであり、「利用価値が大いにある」としてSeventhに、もう少し居たいという意志も表明した。アイルはこれに「利用価値はあるね」と同意こそしたものの、言葉の節々はいつになく尖っておりあまり賛成出来ないという不服そうな姿をみせる。木山はまた、車やピストルなど、金山 連火の支援を受けて手に入れた物に対して礼儀を重んじている姿勢を見せ、「それはもう最速で返すしかないね」とアイルは真面目に返した。その後、自身がマフィアの幹部であり、現在も情報収集をしていることを初めて明かすアイル。木山はそれを静かに受け止めた。
  • この直後、金山 連火からの着信が入り、「話したいことがある」と約束を取り付ける。そこで、自身が嘘をついて別組織に所属していたこと、8月中は留まり、その後改めて自らの居場所を決めたいという考えを正直に伝えた。金山 連火はこれに対し、「別に一緒にやりたいんだったら、今からそいうとやれば?北で犯罪するなら百歩譲っていいとして、南でやろうとしてるやつに犯罪教える意味ある?」と指摘し、木山に自己中心的な思考であったことを気付かせた。この一言により、自身の浅はかさを痛感し、深く落胆する。加えて、ペパーミントちゃんに歓迎されていないと感じていたことや、金山が「期待していない」と発言したことについても本音を明かすと、金山 連火は「あいつは疑ってるから」と説明しつつ、「それは俺の口が悪い。ごめん」と謝罪の言葉を重ねる。木山はさらに、「この組織には情報や技術を盗むつもりで近づき、初めは裏切るつもりだった」と本心を吐露する。しかし、金山 連火が思っていた以上に誠実な人物であったことに触れ、「だからこそ身分を明かし、悩んでいることを打ち明けた」と語った。これら一連の対話を経て、自身が過去に犯した罪を償うためには金山 連火に従うのが正しいと判断し、最終的にSeventhに身を委ねる決意を固めた。金山 連火は「お前はここまで面倒くさいやつだとは思っていなかった。これからは組織のために動けよ。」と諭すように話し、続けて「これからすることは?」と問いかける。「ペパミンさんに、全て話すことだと思います」と返答する木山。こうして、ペパーミントちゃんとの対話の場が設けられることになる。
  • 過去の話を含め全てを再び詳しく話す。過去に犯した自分の過ちを思い出し泣き出す木山にペパーミントちゃんは「私は正直に話してくれてる人だったら全然良い、歓迎します。話してくれてありがとう。」と感謝の言葉を述べ、快くメンバーに迎え入れた。


15日目「組織のために。」
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  • 食料の買い出しを済ませようとBUCKSを訪れ、ダン・フェイトやノーム ヴォネットとSNS文化について語り合った。年代による感性の違いを笑い合い、思いがけず打ち解けた空気が流れていた。
  • サンメカに立ち寄ると、真城・U・ゼベピピから「ボブキャット強盗」に関する噂を聞かされる。その後、共有がてらDinosaurへ足を運び、ペパーミントちゃんと共有。昨日から、Dinosaurでの勤務が決まったので、次いでに軽く仕事内容を教わった。初接客の相手は安歩内優子だった。Seventhについて、探っているようだ。制服姿をペパーミントちゃんには「可愛い」と大絶賛だったが、木山は「足がスースーする……」と不満げだった。
  • 犯罪の準備を進める中、ガソリンスタンドで自車を爆発させるという痛恨のミスを犯し、全身を焼かれ死亡。ジョーからは「仕事前だってのに……」と呆れられた。以後、2台体制で出発。現場のギミック解除に挑み、前日の失敗を教訓に構造を理解こそしたものの、ハッキング完了までは一歩手前だった。だが小さな成長を遂げ、家中の物品を丁寧に盗み上げた。
  • 現場に現れたのは椿 零那と初瀬 或翔。初瀬から「ファストってどういう意味だ?」と詰問されるが、木山は「なんでもいいだろ」とぶっきらぼうに返した。一方で椿からは「目、腫れてねえか?」と案じられ、「心配してくれてんの……?」と、困惑しつつも、どこか嬉しげな表情を見せる。
  • ジョーの運転で逃走を図るも、追跡車両が増援に現れ、車は横転。木山は拘束寸前に発砲しようとするが、初瀬 或翔のレーザーに撃たれ、敗北。護送中、ラッキーガールから「おにゃんこぽんに襲われてます!」という無線が入る。直近で木山が起きていない日に限って、騒動があり、若干の対立関係にあるおにゃんこぺんに、どうやら攫われたらしい。ジョーが、「金出すから許して」と伝えると、状況を悟ったのか渋りながらも「じゃあ、ファストのやつだけ見る。罰金も半額にしてやる。」と応じる初瀬だった。
  • 再度「おにゃんこぽんに、捕まった!」と叫ぶ声が響く。木山は「おにゃんこぺんな!なんで誰も名前ちゃんと言えねえんだよ!」と鋭いツッコミを入れる。ジョーは、笑いながら車を走らせる。「見つけたら殺るか?」と、問いかけてくるジョーに対し、「それでいいと思います、こっちは味方連れ去られてるんで。」と、珍しく真面目な声色で応じた。
  • 指定された場所へと向かう。おにゃんこぺんの要求は金のようだ。ジョーと、木山は「大金なんか持ってない!」と訴える。タガが外れたおにゃんこぺんは困惑。最終的に「100万なら出せる」と譲歩し、ラッキーガールは無事解放された。実は嘘をついていて、金があると知っていた木山は、ジョーに本当の額を聞き「やっぱそうっすよね」と笑って返した。ちなみに、木山は本当に金がない。
  • その後、フォールン ガブリエルと、共に別件の強盗に赴くも、ギミックの不具合で扉が開き、内部のマフィアに銃撃され死亡。不可解な死に見舞われた木山は、夢の中のように誰からも認識されず、彼女自身も誰も見えない時間を過ごす。
  • ボブキャット強盗の横取りを目論み、様子を見に行くが、何者かに背後から撃たれ車が損傷。サンメカで修理後に再挑戦を図るも、厳しそうなので諦める。仮エンブレムとして木山の描いたゆるいイラストが採用される話も浮上した。
  • ATM強盗を試みるも先を越され、コンビニ強盗に切り替える。過去の経験から手際はそれなりに良く、巧みに追跡を撒いたがルートを誤り再度追跡される。ジョーの体当たりにより警察車両を転倒させ、山中に逃げ込み無事逃走に成功した。ジョーは捕まったようだ。
  • 再挑戦となるATM強盗も成功。ジョーの家で解体作業を進める。外に出ると警察が待っていた。尋問に対し「雑談してただけ」と釈明し、ジョーに、興味がありそうな警官に「ジョーさんの好みは……」と丁寧に補足。甘鬼 ららあが真剣にメモを取る姿に笑いを堪えつつも話を続けた。ATM解体中にも通知が行く可能性があると知り、驚きを隠せなかったふたりだったが、幸いにも逮捕には至らなかった。金山は静かに、5万円ずつ詫び金として警察に送金していた。
  • 最後は、ジョーの案内でマネーロンダリングや違法取引の場を巡ることとなり、彼の北の街への造詣の深さを改めて知る一日となった。締めくくりとして、チェイス向きの逃走ルートを伝授され、その後は静かに別れた。


16日目「平和時間」
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  • サンメカへ向けてバイクを走らせていると、走行中に未確認の着信が一件入っていることに気付く。発信者はラッキーガールであった。応答すると、彼女は「話していなかったことがある」と切り出す。彼女によれば、Reneroの関係者から命を狙われているという。情報屋である事実は既に露見しており、それ自体はあまり問題ではない。しかし相手は過去に「その情報をどこかに売るなら、こちらにも半分寄越せ」と要求してきており、命を奪うと脅されたことがあった。今回の一件は、その時の悪夢が再び繰り返されているかのようであった。さらに直前、ザクロと名乗る女から電話が入り、「犯罪用タブレットとツールキットをDinosaurで購入したという情報がReneroに伝わっている」と知らされたという。その情報の発信源を探ったが、犯人を特定するには至らなかったと。この件により、ラッキーガールは再び詰問を受け、場合によっては拉致される危険性があるとの情報共有がなされた。頼りにしているジョーは本日不在であり、現場に残されたのは木山のみであった。彼女は状況の深刻さを悟り、頭を抱えながらも懸命に思案し、心配の色を隠さずに見せていた。
  • サンメカへ到着すると、街は緩やかに時間が流れているようで、いつもの喧騒はない。を持て余し、観測者に向けてエモート芸を披露し時間を潰す。筋肉を誇示する仕草まで見せつけ、戯れに興じていた。
  • やがて、彼女はチャーブルを眺めている最中、警察官であるはずの初瀬 或翔の名前が指名手配犯として掲示されているのを目にする。後にこの情報をSeventhのメンバーに共有すると、「以前からそうだ。前は反省のために坊主にしていた気がする」との返答が返ってきた。警察官でありながら指名手配されるという異常な状況を、周囲がまるで日常の一部のように受け止めていることに、密かに疑問を抱いているようだった。
  • 残りの数時間、アイル・ヴェレーノとゴミ探しを始める。かつて一度だけ、お互いの目的や犯罪者としての生き方を語り合い、仲間になろうとした時期があったが、今回はそうした過去に一切触れず、互いの近況についても語らなかった。北に染まりつつある木山と、北に住みながらも南で過ごす時間が多いアイル・ヴェレーノとは、自然と会話の機会も少ないままであった。二人の関係はただの同僚に過ぎず、交わされるのは他愛のない雑談ばかりである。初めは気まずさを感じたものの、アイル・ヴェレーノはそれを気にする素振りは無く、やがて二人の間には友人同士の遊びのような穏やかな空気が流れた。まるで、かつて仲間になろうとしたことなどなかったかのように。
  • その後、ラッキーガールに、ゴミの中から拾った使用可能な部品や材料をすべて手渡すため向かう。彼女の安否を確認し、全てを渡し終えた後、バイクの中に謎の大金が入っていることに気づき、何が起こったのか理解できず混乱する。北アパートに戻ると、着信が一件。発信者はウェルター パディ ダーフィーである。彼からまともな要件がかかってくることは滅多になかったが、応答すると予想通りのふざけた内容だった。「おやすみ」と、照れくさそうにふざけた声で急にお休み電話をかけてくるウェルターに呆れつつ、「はぁ……?お、おやすみ?」と困惑しながら返答する。通話が切れた直後、何が起きたか整理する間もなく再び着信が入り、応答する。再び「木山、おやすみ」とウェルターが言う。すると背後から別の声が聞こえた。「あのさ、バイクの中にお金入ってなかった?」と。「あ、そう、入ってた!」と返すと、その声の主によれば、亜空間に誤って大金が入れられていたらしい。事態を理解した木山は、声の主が誰か分からなかったため、「ウェルターにその金額を送るから、ウェルターからもらってくれ」と送金し、問題は解決した。


17日目「ボブキャット強盗」
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  • 初のボブキャット強盗に参戦。3人だけでは人数が不足すると判断し、傭兵を含めた合同チームでの実行を決める。武器について「コンバットピストルでいいんですか?」と確認すると、ジョーは「おう」と簡単に了承した。しかし、この選択が後にとんでもない苦難を招くことになる。変装と準備を万全に整え、現地に到着。ピストルを構えた瞬間、味方の一人から「え?ピストルで来たの?」と驚きの声が上がる。慌てて確認を取ると、「え?お前、combatSMGって言わなかったか?」と言われ、困惑。木山は自身がちゃんと伝えたことに自信を持っていた。ジョーの聞き間違いがあったのだと。味方から「そもそもcombatSMGなんてこの街には存在しないから」と指摘され、結果としてジョー失態が明るみに出ることとなった。
  • その後、武器を取りに戻る余裕もなく、仕方なくそのコンバットピストルだけで強盗に参加した木山だったが、案の定あっけなく倒されてしまう。警察に逮捕され、初めてのジェイル行きとなった。ジェイル初体験を喜ぶラッキーガールを、木山は冷ややかな視線で見つめていた。さらに、白市民証明書を剥奪されてしまう。色仕掛けで何とかしようと試みたものの、相手は副署長の華月 龍司であり、交渉は一切受け入れられなかった。結果、証明書は完全に押収され、木山はそのままジェイルに投げ込まれた。
  • その後、ジョーから不動産が開業したとの知らせを受ける。新たなアジトや倉庫として利用できる物件の内見に向かった。広さや利便性を念入りに確認し、結果として広い屋敷を候補にピックアップして解散した。寝る直前、木山は天神 聖夜に電話をかける。特に用件はないと伝えると、いつもの仕返しかのようにニヤニヤしながら「え?彼女気取りですか?」とからかう声が返ってきた。木山は冷たく「そんなわけないだろ」と返しつつ、「12日、一緒に犯罪をしないか」と誘いをかける。天神が起きていればという約束を交わし、就寝。


18日目「新しい仲間」
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  • 翌日、以前押収されていた車を取りに向かう。アジトとしてあの広い屋敷を購入したこと、さらに倉庫も手に入れたことが無線で告げられる。加えて、新たなメンバーとしてY(仮)が加入したことも伝えられた。ジョーが強引に連れてきた人物であり、普段は一人で細々と悪事を重ねているらしい。車を走らせることが好きで、それができれば何でもいいという自由奔放な性格だという。ただし、Y(仮)は人を撃つことはできないという致命傷を抱えているが、しかし、その運転技術、犯罪知識、そして犯罪のギミックを解く能力は、ラッキーガールや木山より遥かに凌いでいる。街の事情についても木山よりはるかに詳しい匂いが感じられた。この説明をしながら、ジョーは「いつ、タガが外れるのか楽しみだ」と笑い、続けてラッキーガールも「楽しみにしてまーす」と陽気に返す。木山はそれを聞いて変な声を漏らしながら引き笑いをしていた。
  • 三人は銀行強盗を開始し、現場にいた警官を人質に取った。外ではジョーと共に時間稼ぎを続けていたが、その間、通り過ぎたのは声が良く色気のある女性、リノ ラングフォードであった。待機中、警官であり人質である喜音家 典雅とジョーはチンチロを始めていた。逃走フェーズでは、Y(仮)が軽々と逃げ切ったのに対し、木山優が運転していた車は横転してしまう。警官は木山の乗る車を見捨て、ひたすらY(仮)の車を追跡した。そのため、木山は車を起こす余裕もなかったが、最終的に捕まることなく逃げ切った彼をただ見送るしかなかった。
  • 仲を深める為にもと、「二人で行ってこい」とジョーから命を受け、木山とY(仮)はATM強盗へと向かう。現場では、驚くほど手際の良いY(仮)の作業を、木山はただ見守るばかりとなり、「僕は何もしてない……」と肩を落とす。後に、ジョーは「お前は生きているだけでいい!ここにいてくれるだけでいい!」と直接励ましの言葉をかけた。しかし、その最中に言葉を噛んでしまい、木山とY(仮)の両方から「思ってないこと言うから噛むんだ!」と突っ込まれていた。
  • Y(仮)から、ダーティーマネーの洗浄方法を学ぶことになる。的確で無駄のない説明により、木山は短時間でその手順を完全に習得。教育能力の高さをうかがわせるY(仮)の教えに、木山は感心していた。
  • その後、ジョーと北アパートからの引っ越し作業を開始。荷物や車を回収し、新たなアジトへと運び込む最中、木山の端末に着信が入る。発信者は再びウェルター パディ ダーフィーだった。通話口からは、含み笑いを帯びた声が聞こえる。「きやま、おやすみ」それだけを告げるウェルター。「うん、はい、おやすみ」木山は冷淡に返答する。何をしているのかと問われたが「作業中」とだけ応え、通話を切って作業へと戻った。傍らのジョーに「最近、九十九のウェルター パディ ダーフィーからおやすみ電話が来るんですよね……普通にきしょいです」と打ち明けると、ジョーは「いいじゃん、そっから始まる恋も……」と言いかけたが、その言葉を遮るように「無いだろ」と木山が即答する。ジョーは笑いながら「何があるか分からない、恋の形は人それぞれだろ?」と重ねるが、「あれは無い」と断言する木山の態度は揺らがなかった。ほどなくしてペパーミントちゃんが合流。間もなく彼女にも電話がかかってくる。その様子を見ていたジョーは「みんな人気だね。俺も誰かと電話したい」とこぼす。寂しげなその声に、木山は冗談めかして「僕も電話しましょうか?♡」と提案した。予想に反して「しろよ」と真顔で返され、「しろよ!?」と驚く木山。「毎朝、起きてねえくせに」と続けるジョーに、「なんでそんなこと言うんだよ……」と怪訝な声を漏らす木山だったが、ジョーはさらに「いいよ、じゃあ毎朝起きてしとく? 『おはよ、優』って。」と言い出した。引き気味に「えぇ……じゃあ連火さん……?」と返す木山に対し、ジョーは「ギャングボスと部下の恋だってあるだろ」と淡々と述べる。「僕と連火さんはないだろ……」と、初めての“連火”呼びで返す木山。ジョーは「わかんないよ?お前とウェルター パディ ダーフィーだって分かんないし」と言葉を重ねたが、木山はきっぱりと「あれは無い。あいつは餓鬼すぎる」と言い切った。作業の話もしながら、このやり取りを続けていた。ジョーが「キッチンは……」と別の話題に切り替えようとした瞬間、木山も同時に「ウェルターは、初めての……」と言いかける。その一言を耳にしたジョーは、驚愕の声を上げた。初めての相手がウェルター!?」予想外の爆弾発言に、木山は慌てて「ちがう!!!!!」と全力で否定。誤解の嵐が巻き起こるところだった。
  • ジョーがふいに問いかける。「この街に、いい男いる?」木山は少し考えた後、「うーん...いますよ?右隣にいる人とか♡」と、からかうようにジョーを指差した。だがジョーは「そういうのいいや。だれかいる?」と、面倒くさそうに流す。仕方なく真面目に答えようと木山も考え込む。「いるけど……うーん……居ないですね」と、結局含みのある返答をした。その間の長い沈黙とわずかな間合いに、誰か特定の人物を思い出していた様子がにじむ。ちなみに、ジョーはY(仮)をこの街のいい男として認識しているようだった。
  • 最後はジョー、ラッキーガールと3人で仲良くアジトのソファで就寝した。


19日目「白いこと、黒いこと」
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  • 早朝、バイク禁止令を受けているので、徒歩で街に出るも足がなく近くを走る車を強奪。サンメカへと向かう。ノレーと雑談をする。「お前、幽霊アルバイトじゃん」と言われ、必死に弁解していると店番を任される。店には白組織おにゃんこぺんのメンバーが修理に多々訪れていた。
  • くまぽんという人物が店を訪れる。ツールキットを所持しているという投稿を直近で見たことを思い出し「犯罪者なの?」と、問い掛ける。どうやら違うようだ。犯罪者しか使わないツールキットの存在を少し詰めるとどうやら本当に何も知らなそうだったので、「危ないから情報を取り扱う時は気を付けなよ」と身をもって実感した事を教えてあげていた。くまぽんの緩さに好感を持っているようだ。
  • 警視長の安歩内 優子が来店し、恋話に花を咲かせる。木山は真面目に仕事をするイケメンが好みらしい。
  • 初瀬 或翔が警察を辞めて白組織おにゃんこぺんの一員である可能性が高いことがつるんでいるメンバーにて、推測される。
  • その後、白い車で現れた見知らぬ2人組の男が無料修理を要求してくる。「は....?ナメてんの?出来るわけないだろ?」と拒否され、一度は去るも二度目の来店。結局、ちゃんとお金を払ってカスタムを要求してきたが、終始うるさかった。
  • 皇子 リオンが来店。南の犯罪集団の抗争事情や、火種についての雑談。白組織おにゃんこぺんと、木山が属するSeventhの双方の確執が緩和されたことも示唆される。
  • Lの車を修理しながら、先日亜空間で飛ばされた金銭の行方を心配し、返済を確認した。さらにLが「いぬい副院長」であることに気付き、生存に安堵。過去の副院長時代の記憶を持たないことを告げられ、少し寂しい様子を見せていた。
  • その後、天神 聖夜と約束していた犯罪に挑むも、展開はグダグダであった。逃走中、助手席から消えた天神 聖夜に気づかないまま、締まりのない勝利を収める。友人でありながら将来的なライバルであることを意識し、木山は自らの正体を軽く打ち明けた。これに対し天神 聖夜は、かつて銃を握る木山の姿を覚えていたが、同一人物とは気づかず探していたと告白する。木山は悪意も敵意もなく、銃を持っていた記憶すらほとんどないことを伝え、不快な思いをさせたことを謝罪。天神 聖夜は謝罪を受け入れるが、銃を向けていたジョーへの憤りを示し、木山に注意を促した。木山は友人として謝罪を続ける一方、組織の一員であることを明言し、今後戦うことになれば敵同士になる可能性を伝え、解散した。
  • その後、ジョーからSeventhメンバー全員が呼び出される。「ギャングを目指すか否か」について話し合いが行われ、結果としてギャングを目指す決断が下される。今後は売られた喧嘩は買うスタイルへ転換する方向へと変更した。
  • 現状、Seventhはこの街で3番目くらいに大きな組織へと成長しているとされる。
  • その後、キレート・コリーという人物がSeventhのメンバー全員に話があると言い、落ち合うことになった。ジョーからペパーミントちゃんが最近、好意的であることを聞いていたため、木山は「来たか」という感覚で迎える。彼は敬語も使わずに「入れろ」とだけ端的に告げ、そのあまりのストレートさに木山や他のメンバーは思わず笑ってしまう。木山は笑いを堪えつつ「うちのボスになんて口の聞き方をするんだ?」と真っ当なツッコミを入れた。だがキレート・コリーは肝が据わっており、「うるせえ、入れろ」と上から目線で返す。木山も「うるせえじゃねえよ、お前はまだ部外者だよ」と応戦した。続いてジョーが「何ができる?」と尋ねると、キレート・コリーは「釣りだ」と即答。これにジョーは「え、うちのcockって事?んで、ラッキーガールは入れるために連れてきたってコト?ww」と、ちいかわのような返しをした。ラッキーガールが経緯を説明する為にポイントアップの話を始めたが、メンバーは「ポイントとは何か?」と困惑する。キレート・コリーは「ときメモ」を例にポイントの意味を説明しようとした。ジョーが「惚れたってことか?」と尋ねると、「言い換えればそうだ」と含みを持たせた返答が返ってきた。メンバーたちはそれを理解し、納得した。つまり、ペパーミントちゃんに惚れているから一緒に行動しているのだが、結婚に必要なポイントが足りないため、この組織に入ることでポイントが30も上がると言われ、加入を決めたのだという。[ジョー>金山 連火]]が「結婚したくて守りたいから入るんだな?」と軽く尋ねたが、キレート・コリーはそれを否定し、「守りたいとかは違う。俺は攻めだ!」と訳の分からない発言をし、「なんだお前!!!」と叫びツッコむ木山。先ほどの会議で組織の方針を「攻め」に変える話があったため、奇妙なところで意見が通じ合い、結果として面白そうではあると判断され、採用されることとなる。
  • 話が終わり、集合場所となったLabは内部へ入れそうだったため、Y(仮)と木山は軽く探索を試みる。一方、ジョーはアジトの鍵を先に届けるため、車で移動を開始。まもなく無線越しにジョーから報告が入る。「Lab出てすぐの道路に、気持ち悪い蜘蛛がいる」この一言に木山は「え、気になる」と即座に探索を中断し、その方向へ向かう。やりとりを聞いていたラッキーガールは、淡々と「あ、それ、システムの残骸らしいです」と告げるが、木山には意味がわからない。現場に到着すると、確かにそこには巨大で不気味な蜘蛛がいた。攻撃してくるわけではないが、追い掛けられ、あまりの見た目の迫力に木山は発狂。Y(仮)はそれを見て笑い転げる。木山は銃を撃ちながら助けを求め逃げ回るが、ジョーは無線越しに「やれやれー!」と応援とも煽りともつかぬ声を飛ばしていた。
  • 蜘蛛騒動を終えた後、木山はジョーの車へ乗り込んだ。「あー、キモかった……あれシステムの残骸なんだ」と息を吐くと、ジョーは思い出したように言う。「なんか前に“ソバイシステム”とか、コリーさんが言ってたな。まあ...あんま深くは知らない方がいい」短く会話を区切った後、ふと外を見ながら「……うち、急に人増えだしたなあ」と、続けて呟く。木山はそれに対し、「言ってた通りになりましたね」と返す。その言葉の裏には、以前二人で交わしたやりとりがあった。ジョーは「最近、ペパミがコリーさんをうちに入れたいのか、匂わせてくる」と話していた。「まあ、あれだけ何でも話せる仲なんだから、入れたいと思うなら直接話してくるでしょ」と答えており――まさにその予想通りの展開になった、という意味である。「まあだから……その前に方針を決めたかったんだよ。まあ、ペパミを護ってくれるならそれでいいな」ジョーがそう語ると、木山は思わず笑みを含ませて返す「お父さんなの?」その言葉に、ジョーは笑いながら答えた。「……娘を渡す気持ちだな」
  • 瞑想が終わると、伊藤 信雄と木山の二人だけの時間が訪れた。どこか気まずい空気が漂う。木山は普段からよく喋るが、相手から反応が返ってこないと、観測者から見ても分かるほど不安げな表情を見せる。やがて、伊藤 信雄がようやく口を開いた。「血液型は何型だ?」唐突な問いに少し戸惑いながらも答える。「え、A型です」「おう……俺もだ」そう言った直後、コリーは軽く木山を殴った。「なんで殴るんだよ!?」と驚き思わず反射で殴り返す木山に、本人も無自覚だったのか、「なんか、接触したんだよ、ははは」と笑い出す。つられて2人で笑いだし、重く感じた空気はわずかに和らいだ。笑いが収まった頃、逆に問いを投げる。「なんで黄色なの?」予想外の質問だったのか、伊藤 信雄は「えっ」と気の抜けた声を漏らす。続けざまに「他のところ行こうとかなかったの?」と畳みかけるように尋ねると「ないね」と即答するコリー。「本当に、ラッキーガールについてきたのが理由?」と核心に触れると、彼は照れくさそうに「言うなよ」と返すので、「ほーん」と短く応じた。しばし沈黙の後、コリーは静かに口を開く。「まあでも、黄色のボスにはお世話になったから」と。「ああ、そうか」と木山は納得したように頷き、「うちのボスはいい人だよ」と穏やかに付け加えた。
  • ラッキーガールたちが元の場所へ戻ってきた。アジト内に居たらしい。どうやらこれからボブキャット強盗に向かう様だ。準備もしなければならないが、先ほどの騒動で車がとんでもない壊れ方をしており、それも修理しなければならない。やるべきことは山積みだった。そんな中、目の前にいた伊藤 信雄へ向かって、ラッキーガールが、笑いを堪えながら切り出す。「この間、木山さんボブキャット強盗でピストル……」「言わなくていいからそれ!!」と、木山は慌てて制し、弁明とばかりに説明を始める。「僕はちゃんとボスに確認をとった!だけど、ボスはピストルとSMGを聞き間違えた!だからこれはボスが悪いと思う!」その言葉を聞いた伊藤 信雄は、意外にも笑い飛ばすことなどはせず、ただ静かに頷きながら一言。「よくあるなぁ」そう言って、妙に落ち着いた大人の態度を見せる。木山はさらに勢いづき、伊藤 信雄の言葉に乗って声を張る。「よくあるでしょ!僕が悪いみたいな言い方してるけど、あれはうちのボスの耳がおかしかった!」その主張に、横で聞いていたラッキーガールも頷き、「まぁたしかに。いいよって言ったのがな。」と、半ば納得するような表情を見せた。
  • ボブキャット強盗が開始され、木山はY(仮)と共に現場の建物内で金品を盗む役割を担った。しかし、歪みにより内部の視界が遮られていたため、急遽、外で警戒に回ることとなる。外を走り回りながらパトカーを銃撃したが、上空からの攻撃に気づかず銃撃され、敗北を喫した。
  • その後、警察に護送されるが、警察の荒い運転で車外に放り出されてしまう。警察はその事態に気づかず、木山は現場でEMSにより蘇生されるという事態となり、これが原因で初の指名手配を受けることになった。複雑である。尚、シートベルトは着用していたのか定かではない。
  • ジョー、ラッキーガールと共にダーティーマネーの洗浄に向かう。その際、ジョーは自身の性格や立場について語り、「本来は人を殺し回る方が性に合っているが、ボスとしての責務がある。いつかその縛りが外れるかもしれない」と心情を明かす。「裏ボスにして表のボスは別に作るのはどうか」と提案すると、ジョーは「ラッキーガールか?」と答え、木山は「飲食店オーナーの立場にあるから、その問題が解決するまでは難しいと思う」と返す。結果としてジョーがボスのままであるが、彼自身も自らの生き方に迷いを抱えている様子が窺えた。帰り際、「まあ、ボスが暴れちゃいけないなんてルールはない」と語ると、ジョーは「まあ、確かに。お前らが止めてくれ。」と返す。普段はボスの服のセンスをバカにしている木山も、この時は真剣に「うちのボスは下の意見もちゃんと聞く。〝俺の意見が絶対〟みたいな独断専行タイプじゃないから助かっている」と評価し、ラッキーガールそれに同意した。ジョーは「よかった」と安堵を示し、もし本格的に動くならばと、ワンダー・ホーにも声をかけた。アンダーボス体制を考えていると語る。ラッキーガールは半ば賛同しつつ、木山は「金山さんの好意的な相手だとわかっているが、自分はまだあの人をよく知らないので賛成はできない」と正直な思いを述べた。ジョーは「今すぐ決める話ではなく、選択肢の一つだ」と補足し、ラッキーガールも「今は協力関係にあるしね」と付け加えた。
  • ワンダー・ホーに対し「一匹狼感がある」と話すと、ジョーも「俺も一匹狼だけどね」と返す。木山は「嘘つけ、一匹狼は自分からグループを作ろうとしないはず。もう飽きたんでしょ?だから先に僕ら2人を呼んだんだ!」と指摘し、ジョーは笑って否定した。ラッキーガールも「話し相手が欲しかったんでしょ!」と挑発し、ジョーは照れた様に笑いながら「違うくは無いけど」と応じた。さらにジョーは「北を盛り上げるため、最悪自分が死んで組織が解散しても、北で活動を続けてほしい」と話し、ラッキーガールは「死んでも生き返らせるから」と冗談を返した。木山は「何か勘違いしてませんか?僕は北に情は湧いていない。貴方がボスじゃなければここには来ていない」と言いつつも、どこか本気さを含ませた発言をする。ジョーは冷たく「人間は何があるかわからない」と返し、ラッキーガールは笑いながら見守っていた。


20日目「組織の移り変わり」
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  • 4日ぶりに起床し、ジョーからここ数日の出来事を聞いた。ワンダー・ホーがSeventhの仲間に加わり、ラッキーガールと共に幹部として活動するようになったらしい。また、別で傭兵も1名提携しているという報告もあった。
  • Y(仮)は名を改め、ファルコンとして活動を開始。彼を、連れ戻そうと動く勢力も存在しており、今後の火種となる可能性を孕んでいた。また、かつて「人を殺せない」という枷を抱えていたが、既にその一線を越えたことを示す。目の前でヘリに乗った標的を撃ち落とし、確実に命を奪ったらしい。本人はそれを振り返りながら「うまくやるよ」と語り、過去の制約を振り切った姿勢を示したとのこと。
  • 一昨日おにゃんこぺんとの抗争も発生したが、一日中の交戦の末に一応の沈静化が見られた。また、居ない間に客船強盗も成功していた。
  • ワンダー・ホーとラッキーガールを幹部に据えたのは、ジョーの不在時にワンダー・ホー主導のチームへと傾くのを防ぐためであると、ジョーは説明する。ワンダー・ホーが幹部となる理由は、彼が前組織でボスを務めていた経歴に基づくものであり、形式上は筋が通っている。しかし、木山にとって彼はまだ素性の知れぬ存在であり、容易に信用できる相手ではなかった。もしも組織の乗っ取りを狙うような事態になれば取り返しがつかない、と考え、その懸念に「そうですね」と賛同を示す。ジョーはボスとして豪胆でありながら、ときに少しの浅はかさを見せる人物でもある。しかし少なくとも今回の判断については、木山も「信を置ける」と確信していたようだった。
  • 「あまり組織の為に、起きられていない自分が言うことではないが、まだワンダー・ホーを信用できない」と念を押すように伝える。それを聞いたジョーは、静かに淡々と応じる。「仮にファルコンが抜けることがあれば、ラッキーガールをアンダーボスに据えるつもりだ。だから彼女を3番手の立ち位置にしている。」と。その言葉に木山も「なるほど」と短く反応し、納得の意を示した。
  • 一方で、外部からの視線も厳しさを増していた。警察は犯罪者組織の名簿のようなものを独自に作成しているらしく、南側で職を持ち表向きは市民として過ごしている木山の活動も、実際には警察官にすべて見透かされているようであった。
  • ジョーは木山に対し、「色んなメンバーと共に犯罪へ赴き、実力を磨くと同時にコミュニケーションを図れ」と指示を出した。さらに付け加えるように、「ワンダー・ホーは女に弱い。だから少し心配している。お前が手玉に取り、上手く転がしてくれ。無理はしなくていいから。」と告げる。それは組織の均衡を保つための一策であり、木山にはその役割が託されたのだった。
  • ジョーとの会話の中で、常にどこか噛み合わない感覚を抱いていた。それを解消するために改めて言葉を選び、「ニュアンス的に伝わっているか分からないが、僕はもう他の組織には属していない。この組織だけだ」と告げる。これまでその意志が十分に伝わっていないように思えていたが、ここ数日でジョー自身もじわじわと理解を深めていたらしく、「お前が何故か俺に忠誠を誓ったのはよくわかったよ。」と、少し笑みを浮かべながら応じた。
  • 徐に、ジョーが「服作りに行きてぇ!」と口にする。それは毎回のように、傍にいる時に限って繰り返される言葉である気がした木山は、思わず堪えきれずに吹き出してしまった。
  • リビングにて、ジョーから傭兵のYOH!HEY!を紹介される。ジョー曰く「親密な傭兵のガブ」であり、本名はガブリエルというらしい。木山は「ラップ好きみたいな名前だ」と後に話題を振り、実際にラップ好きであったことから小さな盛り上がりを見せた。
  • 続いてハットへ改めて挨拶を行う。周囲に「照れているのでは?」と冷やかされるが、ホーは「全く。照れる要素どこにもない」と断言。木山はすでにジョーから託された“女で転がす”計画を心に抱いていたため、「悲しい…僕のこと嫌いですか?」と畳みかける。ジョーも横から「興奮もしない?」と茶化すが、ホーは「興奮もしない。腹出しすぎ」と一刀両断。それでも木山が「これダメ?ホーさんはどんな服が好きなんですか?」と問いかけると「どんな服が好きとかない。似合う服が好き」と返答があった。「これは似合ってない?」と食い下がると、「…似合ってるとは思うんじゃない?」と曖昧な第三者目線の答えが返り、その場が一斉にザワつく。さらにホーは「まあ、好みではないかな。似合ってるか似合ってないかで言えば似合ってるとは思う」と続けたため、ジョーが「ホーさんの横にその格好の女が居たら似合うと思うけどな」と助け舟を出す。しかしホーは即座に「似合わないだろ」と切り捨て、場をさらにかき乱した。これにYOH!HEY!が「ホーってどんな女にでも行くイメージがあったけど意外とそうでもないんだな」と一言。どうやらホーなりに選んではいるらしく、ラッキーガールと木山は「論外」との扱いであることが明らかになる。
  • その後、ジョーと木山は服屋へと向かう。先ほどのやり取りを振り返りながら、木山は「早くも僕じゃなさそうでしたね」と率直に告げる。ジョーはすぐに否定し、「大丈夫。あれは崩せる。あれはちょろいから押していけると思う」と言葉を返した。
  • 木山はジョーと二人で銀行強盗を行う。「ギミックは諦めて戦闘面に集中するか?」という問いかけに対し、珍しく意欲を見せ「ギミックやりたい!」と応答。前回の家強盗と同じ形式のギミックだったため、前回よりもスムーズに解除を進めることができた。ただしマルチタスクが苦手なため、ジョーが話しかけてくると「今話しかけないで!うるさい!」と返し、観測者から見るとその一途さが面白く映った。彼女にとってそこに居る人間がボスであるかどうかなんてものは関係ないみたいだ。
  • 木山はジョーと共に銀行強盗で得たダーティーマネーを換金所へ運ぶ。換金を終えた帰り際、ジョーは助言を与える。「俺は今後、ボスとしての立ち回りで忙しくなる。俺以外にもお前を育ててくれるやつを作れ。誰かと一緒に強盗とかに行け。」その言葉を受け止め、今後の行動や組織内での立ち回りを意識することになる木山だった。
  • 前夜に発信者不明(非通知)で着信があったことに気づき、翌日ジョーに「電話しました?」と尋ねた。これに対しジョーは「よくわかったね。え、お前に電話かけるの俺くらいしかいないってこと?」と返答した。木山は「掛けてくるのはジョーかウェルターしかいない……」と苦しそうに答え、状況を確認。「お前人気そうなのにね」と真顔で発言してくるジョーに対し「最近起きれてない上に、起きてくると組織に付きっきりになるから友好関係があまり築けていない」と呟き、自身の状況と組織内での立場を説明した。
  • 木山はジョーの指示でスマートフォンを開き、メモの共有を確認した。メモにはCROWNという組織名と、傭兵のYOH!HEY!(ガブ)から提供されたメンバー情報が記載されていた。記載されていたメンバーはHOLY、ノノ、黒虎 ナツであり、木山には大いに心当たりがあった。ただしノノだけは見覚えが薄く、コンビニ前で一度だけ目撃した記憶がある程度であり、「少し探ってみても面白いかもしれない」とメモに記録する。
  • 木山はジョーと共に行動を共にした。まず、BUCKSに出向き、次にDinosaurへ食品調達に向かい、その後ジョーの推しがいることから南のコンカフェStellar labへ向かうこととなった。「メイド行こう」というジョーの一言に戸惑いながらも従い、同行する。ジョーは、Stellar labへ向かう車内で「この店の奴ら、男の気配がするんだよな」と発言。厄介ヲタクのような警戒心を見せていた。ちなみに、ジョーは夏空 ひまわり推しらしく、「客船強盗キャンセルして、ひまちのライブに行くか〜」と発言。それに対し、木山は即座に「駄目です」と止めていた。
  • その後、瞑想フェーズに入り、再接続後は街の環境音が衛星に反映されなかったため、一時的に木山の声だけが衛星に乗っかる状態となる。異変に気づいた観測者からの指摘を受け、木山は再度接続を試みて復帰した。
  • コンテナ強盗へと向かうため、アジトを後に。入口付近にキレート・コリーが立っていた。木山はジョーと勘違いして話しかけてしまい、焦る。「タンクトップだから間違えた!」と必死に弁解するも、ジョーには「衣装全然ちげーじゃん」と冷静に指摘され、赤面。その後も、車を出そうとするが、木山の車は押収されており、終始やかましいだけの木山にジョーは呆れ顔を見せた。
  • 足がないため、キレート・コリーと共にDinosaurへと向かい、ラッキーガールから車を借りることに。木山が運転すると知ったラッキーガールは困惑し、「え、ファストが運転するんですか?」と無線で念押しする。車の運転に関して、木山の信用度は依然として低い様子であった。
  • 伊藤 信雄との間に沈黙が続き、気まずさを覚える。車内が静まり返ったため、「うちの組織には慣れたか?」と問い掛ける木山。これに対し伊藤 信雄は「まあまあ慣れてきた」と答えつつ、「なんか、声低いやつ多くねぇか?」と予想外の質問を返される。戸惑った木山は「え、そうですか……?」と共感しきれない反応を見せた。
  • 犯罪現場に到着し、無の民を轢き殺す。行動中、無の民から暴言を浴びせられる場面に出くわす。これを聞いた伊藤 信雄は暴言を翻訳し、「asshole」と発言するが、意味が分かっていない木山は「うん??」と困惑。続けて伊藤 信雄は「asshole」は「ケツ穴」の意味であると説明するが、「えっ……セクハラですか」と反応。冤罪をかけられそうになった伊藤 信雄は、「いや、今のヤツらが言ってた言葉だよ」と冷静に訂正した。
  • 木山と伊藤 信雄は、犯罪現場で車から降りずにヘイトを買う行動を取る。警察や、漁夫目的で来たと思われるおにゃんこぺんの車両からのアタックを受けるが、必死に耐えハンドルを握り続ける木山。助手席にいた伊藤 信雄が「どうすんだよ、やばいんじゃないの?」と問いかけると、木山は「どうしましょう、降りて戦いますか?」と返答。これに対し伊藤 信雄は「場所によるなぁ……」と渋い顔を見せる。その後、容赦ないアタックにより車は横転し、二人は車から脱出せざるを得なくなってしまった。
  • 木山と伊藤 信雄は、警察の車に銃を向け発砲。逃走中、木山は警察らしき人物に撃たれ死亡。伊藤 信雄はその後、しばらく草むらの中に隠れ、身の安全を確保していたようだ。
  • 犯罪後、木山は北署に拘束されるが、ジェイル行きにはならず、蘇生と罰金のみで釈放された。偶然その場に居合わせたEMS副医院長白鷺 みことらは、どうやら「コードブルーごっこ」を楽しんでいる様子であった。
  • アジトに帰還する途中で、走行中の車を盗み取り、次々と乗り換えながら最終的に電気自動車を入手し「電気自動車が欲しい」と嘆く。先程の過ちを受け、インパウンド場へ向かうことにした。
  • アジトに到着後、ジョーは「このまま人数が揃っているうちに客船強盗に行くか。みんな鬱憤溜まってるだろ。」と提案。木山は元気よく「はい!」と即答。これを聞いたSeventh一同は笑いに包まれ、「溜まってんのかw」と突っ込まれていた。
  • フォールン ガブリエルの新居に招待され、Seventhのメンバー全員で訪問することになった。伊藤 信雄によれば、その家は「汚ねぇ家」らしい。トイレが心底汚かった。
  • 木山は極度の方向音痴である。
  • どこかの悪党が客船強盗を開始したとの情報を受け、 漁夫に向かうこととなる。
  • ハットと共に行動を開始。移動の際、海に飛び込み道をショートカットするというワイルドな手段を選択。続いて、スピードの出ない小型船に乗り込み、その舵を任されることとなった。
  • 客船強盗を実行中の敵から銃撃を受け負傷。包帯で応急処置をしながら舵を取り続けたが、最終的に撃たれて死亡。観測者からは、乗り物の中では最も船に適性があるように見えた。
  • アジトに帰還後、ジョーと共にATM強盗を開始。「お前が決めていいよ、場所も。指示もお前に従う。」と任されるが、近場のATMは既に奪われており、他の候補を焦りながら考えているとジョーが笑みを含み「時間が無い、俺についてこい」と声をかけ、木山は後ろを追うように車でついていく。「いつもいつも…何も出来ない….」と小さく呟き、1人で落ち込む姿を見せていた。
  • 人質を用意してくれているジョーを待つ間、木山は何か行動を起こそうと決め、近くに停まっていたATMを引き抜くための車両をハッキングする。
  • 解放条件を設けずに車で街中を走り回り、車体をボコボコにしながら巧みに警察をかわし、最終的に逃走に成功した。(正確には、バイクの警察を横転させ、逃げ切った)
  • 倉庫に戻り、犯罪用品の片付けに取りかかり、ATMの解体作業を進めた後ハット、伊藤 信雄と服を見せあったりなどをし、談笑する。
  • 伊藤 信雄と雑談の中で、彼がキレート・コリーという名前になった経緯を聞くことができた。名前は「キレ」と「懲り」から由来しているという。「気付いてたか?」と問われ、木山が「なんとなく?」と返すと、コリーは「ふわふわしてんな」と評したが、木山自身はその意味を十分には理解していないようだった。
  • 伊藤 信雄から「どうしてこのチームに入ったのか」と尋ねられ、「お前面白そうだから来いよと、ジョーに勧誘された」と応えた。さらに「入ってどのくらいか」と問われると「一応初期メンバーである事も明かした。
  • 雑談の中で、伊藤には借金があり、外出も面倒だという事情があることが分かった。「1人で犯罪はしないのか」との質問には「やり方が分からない」と応じたため、必要な物資と手順を教えし、瞑想明け別の犯罪が終わった後に実行を試みるも、時間の都合で断念せざるを得なかった。
  • 倉庫にて教えている際、好きな食べ物の話題に触れる機会が生じ、前日よりも親密さが増した様子が見られた。
  • 客船強盗を開始。持ってきた弾薬が30発しかなかったため、弾切れで警察に撃たれてしまう。2度目の遭遇となるゴールド ルビー 三世から「俺から離れんなよ」と言われ、Destinyを感じている様子であった。
  • 護送された際、他の警察から「お姉さん」と呼ばれた木山。久々に会った椿 零那には、過去に泣いていたことを弄られ、「弱み握られてる気持ちになる……」と小さく呟いていた。
  • 組織用のヘリを導入するため、メンバー全員で出資することになり、一人あたり400万円を支払う必要があった。常に金銭的に余裕のない木山にとって、この出費は苦しいものであった。
  • 就寝時間が近づいた頃、ウェルター パディ ダーフィーから電話がかかってくる。普段と同様の要件かと思い応答すると、「最近、サンメカで見ないけど何してるの?」と尋ねられる。Seventhに所属していることを表向きに出したくない木山は、咄嗟に「Dinosaurでも働き始めたからだと思う!」と答え、難を回避した。


21日目「怪しいウォーターサーバー屋さん」
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  • Seventhのアジトで目覚めた木山は、久々に働く決意を固めていた。「今日は働く日!最近時間を使えて無さすぎる!」と小さく言い聞かせ、愛車を駆ってサンメカへと向かう。
  • 到着した瞬間、「木山ちゃんだー!」と驚く花邑 きなこ声が響き渡る。思わぬ歓迎に困惑する木山だったが、どうやら久方ぶりの姿に驚いただけのことらしい。作業に取りかかろうとしたものの、必要なメカニック道具を持参していないことに気づく。木山は慌ててサンメカの用具入れに向かい、忘れ物を取りに走る。
  • HOLYが車を持ち込み、木山の前に現れた。作業をしながら問いかける。「全修理?」するとHOLYは、いつもの調子でふざけながら「全修理に決まってんだろ、ちょっとだけしか修理してくれないってこと?半分だけってこと?」と応じる。意味のないヒス構文を並べ立てるHOLYに、工具を手に取りながら小さく息をつく木山。いつも通りのやり取りである。その後もHOLYのふざけた調子は止まらない。普段以上に絡みが強く、言葉遊びの延長で彼は再び口を開く。「その口塞ぐぞ♡」木山は特に動じる様子もなく、「なにで?」と、淡々と問い返す。その予想外の返答に、HOLYは一瞬言葉を詰まらせ、面白がるように笑みを浮かべる。「え、それ言わしちゃうの?」察した木山は「あ、大丈夫」と短く答え、再び作業に視線を戻した。しかしHOLYはそのまま止まらない。「あつあつの…大根♡」意味不明な答えに、木山は間髪入れず、棒読みで返す。「わー、たべたーい」サンメカに、どこか脱力した空気が流れた。
  • フィオキーナ・スカイウォーカーによると、起きていない時間帯に、どうやら警察が押収品の護送を行っていたらしい。ついでに、世間話として最近の着信履歴の話をする。着信はウェルター パディ ダーフィーからの“おやすみ電話”で、特に要件はないことが分かっていたため、かけ直すことは避けているという木山。それを受け、フィオキーナ・スカイウォーカーは「おやすみ電話だけでも求められているということじゃないか。1回言ってみれば?“私だけ”なら出てあげるよって。」と助言する。木山は冷静に「いや、誰にでもしてるね、「そんなの当たり前じゃーん」って返してきそう」と返答し、木山の目にウェルター パディ ダーフィーは軽くガキの男イメージがあることが発覚する。噂をすればという言葉通り、ウェルター パディ ダーフィーが姿を現す。フィオキーナ・スカイウォーカーは先程の会話を本人に伝える。ウェルタ パディ ダーフィー「真剣な内容だったらどうすんのそれ」と返すが、木山は間髪を入れず、「だったら2回くらいかけてくるだろ」と、ごもっともな意見を返した。ウェルター パディ ダーフィーは「大丈夫?それで」とあきれた様子を見せるが、木山は落ち着いた口調で「なにが?」と返す。傍でそのやり取りを聞いていたフィオキーナ・スカイウォーカーは、「なにが?っておもろいねw確かに」と大口を開けて笑っていた。
  • ノレーはゴミ拾いに熱中しているらしく、最近街中で見掛ける光景と符合する人物の正体が、どうやら彼であることが確認された。
  • フィオキーナ・スカイウォーカーから、貸出用ヘリの仕様や利用方法について説明を受ける。間もなく、ジョーから着信があり、「組織の為のヘリ代、まだお前の分を受け取っていない。金ないなら今から客船強盗に行くが来るか?」と誘われる。「もし捕まったら罰金がかかる。もはやギャンブル。」と返答する木山。これに対し、笑いながら「なんで捕まる前提なんだよ」と突っ込むジョーだった。今日はこのまま、サンメカで働くつもりでいた木山だったが、渋々ながら出動の決意を固め、現場へ向かうこととなる。向かう最中、木山は「交友関係も増やしたいが、今必要なのは金なんだよね。これで無理だったら、今日はもう犯罪はしない。」と独り言のように呟いていた。
  • 客船に到着し、ダウンしているハットを回収しようと試みるも、キャリーの方法がわからず手をこまねく。無線で戦況を確認しつつ、漁夫と思われる船に発砲。船内を走り回るなか、自身の名前が表示されていることに気付き、少し油断して名前の表示を消そうとした瞬間、背後から何者かに撃たれてしまった。
  • ダウン直後、背後から走ってきたのは、赤髪の男でおにゃんこぺん所属の初瀬 或斗だと思われる人物。木山に襲いかかり、無線を通じて「Lが最後に打った金髪のお姉さんは何も持ってない」と報告。その発言を聞き、木山は困惑。ここで言及された「L」が、木山の知る「Lてゃ」であるならば、その人物は赤組織九十九所属の乾で、あるはずだ。しかし、この街の法律では漁夫行為に参加できるチーム人数は最大3人までと定められており、おにゃんこぺんと九十九が別チームで3人ずつ漁夫を行う場合は理解できるものの、無線で情報が共有されている状況では事情が複雑になる。木山は撃たれた部位の痛みを抑えつつも、この状況を把握できず終始困惑していた。
  • 警察の八夜 ゆゆが現れ、初瀬 或斗と思われる赤髪の男に接触。「目的はなんだ、盗るだけなのか、それともこの後警察とも戦うつもりなのか」と問いかける。これに対し、初瀬 或斗はにやけながら「お前らが俺らを殺るなら、俺らもお前らを殺るしかねえよな」と返答し、挑発的な態度を見せていた。
  • 周囲の喧騒から、全ての組織がこの場に集結していることを察す。
  • 突如、チェリー頭の黒いスーツ集団が現れ、ウォーターサーバーの契約を迫られるという奇妙な展開に遭遇する。既にダウンしている木山とジョーは、契約金が月々5000円であることを確認すると、「ウォーターサーバーの契約をする代わりに僕らを運んでくれ」と取引を試みる。しかし、試供品を先に渡してくるチェリー頭の動きがあまりにも遅く、時間稼ぎなのか単なる手際の悪さなのか判断できない状況が続く。そこへ警察が静かに接近してきたため、機転を利かせたジョーが「ハンコを押したいから連れて行ってくれない?」と補足するが、チェリー頭は恐れをなし、「怖い方々に囲まれているからすみません、後で連絡ください」と告げた。その結果、木山とジョーは警察に確保される事態となった。
  • 警察の宮村 愛に状況確認を兼ねて、「初瀬 或斗っておにゃんこぺんだよね?」と問いかける。これに対し宮村 愛は「そうそう」と答え、木山は自身の情報が正確であったことを確信し、ますます九十九とおにゃんこぺんの繋がりに不信感を抱く。
  • 警察署にて、副署長椿 零那と再び鉢合わせする。例によって椿の口から「べしょべしょじゃん」という決まり文句が飛び出し、木山は思わず眉をひそめて「毎回言うの!?」と返す。椿はにやりと笑い「当たり前だろ」と応じ、木山は「うるさい、何回も言わなくていい」と反撃する。だが椿はなおも食い下がり、「お前が認めるまで何回でも言う」と告げる。木山は負けじと「認めたから言わなくていい」と返し、繰り返しを要求されることを明確に拒絶する。さらに椿はS気を強めて「じゃあこれからもだね」と挑むが、木山は小さく息をつきつつ「なんか今日の零那…S気強くない?」と呟く。椿は淡々と「いつもだよ」と返し、木山は静かに「いつも何だ、そうなんだ、知らなかった」と応じた。その後、椿は「Sって知らなかったんだ、何系だと思ってたの?」と問いかけ、木山は少し考えた末に「…いつもお疲れ気味のお兄さん。あと落ち着いた場所が好きなお兄さん」と答える。椿はその返答に「…あながち間違ってないな」と呟き、静かに去っていった。敵同士であることを明かしたばかりの頃、二人の間に再び一緒に過ごす時間が訪れることはもうないのではないかと思われていた。しかし、警察署で顔を合わせるたびにこうしたやり取りを交わしている様子から、観測者はいつか二人が再び友人として遊ぶ日が来るのではないかと静かに見守っている。
  • ジェイル内で、先ほど抱いたおにゃんこぺんと九十九の関係に関する疑念をジョーに伝える。ジョー答えは「共闘している可能性はあるかも」というものだった。木山は驚き、「え、一緒に漁夫するのはありなの?」と問いかける。すると、同席していた木山以外のメンバー全員が口を揃えて「まぁ……しゃばいけど……」と発言し、あまり好ましくない状況であることが示された。ハットによれば、無線での共闘が事実であればチーム人数は6人となってしまうため、現実的にはありえないだろうとのことだった。木山自身も終始その場面に居合わせていたわけではなく、偶然一部を耳にしたに過ぎなかったため、事実を確認する術はなく、この話は一旦そこで終わった。
  • ジェイルから解放された木山は、まず自分の持ち物を確認する。押収対象であるはずの弾薬や銃はなぜか手元に残っており、くわえて、本来なら確実に押収されるであろうタブレットまで、誤って持ち込んでいたにもかかわらず返却されていた。それを確認した木山は、深く胸を撫で下ろす。
  • YOH!HEY!情報によると、水は1個5万で売れるらしい。
  • 服を着替えた木山は、アジトを後にする。「もう今日は働くんだ!80万も取られてやってられない!」と強い意気込みで、残り少ない時間を無駄にすまいとサンメカへ戻り、仕事に励むことを決意。外は雨が降り出し、路面は滑りやすくなっていた。木山は、雨を鬱陶しく感じながらも車を走らせた。
  • サンメカに到着し、働き始める。周囲を見渡しながら、ふとフィオキーナ・スカイウォーカーの様子に目が留まった。スマホを操作するその姿勢が、どこか不自然で気持ち悪いと感じる場面もあった。
  • 「金山さんは今、夏空 ひまわりを推しているが、男の影を怪しんでいた」と伝えると、フィオキーナ・スカイウォーカーは淡々と「ひまわりちゃんに男はいません」と答えたが、実際に居たところで「いない」と応えるであろう当たり前の会話を繰り広げている。
  • その後、サンメカを訪ねてきたのは怪しげなチェリー頭の黒スーツ姿の集団だった。「ハッピーチェリーウォーターです、今ならこれを5人に配って貰うと幸せになれますからね」と、かつて流行したチェーンメールを思わせる言葉を発言する彼らに、木山はすぐに客船強盗の際に見かけた面々だと気づく。詐欺であることを強く警告するも、フィオキーナ・スカイウォーカーは耳を貸さず、「うちのメカニックもウォーターサーバーは必要かもしれない。みんなが熱中症にならないように」と即断する。契約額は突如として月額200万円に跳ね上がっており、驚きと困惑の入り混じった声で「さっき聞いた噂では月額5000円って聞いたけど?」と問いただす。するとチェリー頭の集団は、「アルプスの麓から届くから……輸送費が高くて……社員も3000人いたんですけど2997人がやめて俺らしかいないんです……生活がかかってて……」と、不可解極まりない言い訳を重ねる。しかし、フィオキーナ・スカイウォーカーはその話に少し同情したらしく、「ちょっと可哀想になってきたから契約しようかな」と決断してしまった。
  • チェリー頭の集団が去った後も、木山は呆れ顔で「200万の水ってなんだよ?フィリコか?フィリコなのか?」と独り言のように呟く。フィオキーナ・スカイウォーカーはそんな木山をよそに、「良い水なんだよ、水素水だよきっと。水素の音聞きたくない?」と、得意げに語り続けていた。
  • 錫実 鉄は延々と「口でかい」などと、木山に絡み、言葉の挑発を続ける。その結果、ウェルター パディ ダーフィーを含めた、3人の間で自然と殴り合いが始まった。
  • 最新の指名手配者通知が流れ、その中に黒虎 ナツ、天神 聖夜、アイル・ヴェレーノの名前が記されているのを目にする。
  • フィオキーナ・スカイウォーカーから「寮の鍵渡したっけ?」と尋ねられ、木山は受け取っていなかったことに気づく。「南に居る時の家にすればいい」と告げられ、鍵を受け取った木山は、今日は遅くなったこともありここに泊まることを決めた。因みに、欠陥住宅だったのか雨漏りが凄くて水浸しになりながらの就寝となる。


22日目「キレと懲り、オレンジの組織」
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  • 22日目。サンメカの寮で目を覚まし、昨日ここで水浸しになりながら眠りについたことを思い出す。起きてすぐにアジトへ向かうと、ちょうどコンテナ強盗が発生しており、無線が慌ただしく飛び交っていた。そんな中、ジョーから「ファストは今日は店番じゃないの?」と声がかかる。「今日はどっちでもいいっすよ」と軽く返す木山に対し、ジョーは「じゃあファルコンと、ファストと、俺で行くか」と即座に決断。こうして3人でコンテナ強盗の漁夫に向かうこととなった。
  • アジトに着いた木山は、伊藤 信雄の名前が“キレと懲りの根源”に変わっていることに気付く。思わず「名前変えたの?」と問いかけると、伊藤は淡々と「――あぁ。色んな心理に辿り着き出してな」と返す。準備をしていると、伊藤は横から「セクハラしていいか?」と、真顔で不可解な確認を取ってきた。唐突すぎる言葉に反射的な筋肉が動き、木山の拳が彼の顔面を打ち抜いてしまう。伊藤は驚き、「まだ何も言ってないじゃないか!」と笑いを堪えながら声を荒げる。木山は慌てて、「ごめん!筋肉が暴走した!」と釈明する。しかし伊藤は気を取り直したのか、ふいに口を開き、「みんとちゃん(ラッキーガール)ブチ切れ。」とだけを、伝えてくる。「今怒ってんの?」と木山が問い返すと、「いや、終わったらしい」と伊藤は答えた。要領を得ない返答に木山は眉をひそめ、「おわった…?どゆこと?さっき怒ってたの?」と追及する。だが伊藤は首を振り、「いやちがう」と断じると、さらに「女の子の日にキレてるらしい」と唐突に続けた。木山は一瞬呆気に取られたが、すぐに「……ああ、それは仕方ないよね。イライラもするわな。ホルモンバランス崩れたりするしね」と、穏やかに返した。どうやら伊藤は“女の子の日”という繊細な話題を直接切り出すことを避け、遠回しに会話を進めていたらしい。やがて伊藤は本題に触れる。「ファストもブチギレるのか?」唐突の質問に拍子抜けした様に「え?僕?僕はあまり怒らないかも。なんか怒ってるうちに悲しくなってこない?」と木山が答えると、伊藤はどこか納得したようで、立ち去っていった。残された木山には、伊藤が告げた“キレと凝りの根源”の意味だけが、不可解な余韻となって残る。
  • そんなこんなで出発しようとエンジンに手をかけた途端、無線から飛んできたのは無情な一言だった。「解散!」その指示により、漁夫は取りやめとなる。気合いを入れていた木山は拍子抜けしたように肩を落としたが、同時に自らの準備の遅さを省みる姿もあった。小さく吐き出すように、「……え、1人で犯罪行こうかな」と独り言が漏れる。そして観測者に問いかけるように「みんなで見守っててくれる?」と呟く。どこか舞台の幕間に差し挟まれる独白のようで、その言葉には奇妙な静けさが漂っていた。
  • 近場のメカニックRe:hanaに修理を頼もうと足を運んだ木山だったが、肝心の店員は姿を見せず、車を直すことは叶わなかった。諦めてアジトへ戻ると、「フリーサー@2!」との声が飛び込み、結局はフリーサーへと向かう流れとなる。ナビの指示に従いながらハンドルを切る木山は、どこか得意げに宣言する。「ジーニアス、天才だから道路に出ました!」しかしその直後、無情にも行き止まりに阻まれる。国境の壁を越えることにどうにも不慣れな様子で、車を操作する手際の拙さも相まって進退窮まってしまう。どうやら木山は、ペーパードライバーらしい。その後ろを追っていた伊藤 信雄も同じく足止めを食らっていた。「ナビ通りだったよな……?」と、困惑気味に呟く彼。木山と同じく、地図に導かれたはずが道を見失い、二人揃って迷子となってしまった。犯罪前にも関わらず、既に車はボコボコである。
  • やっとの思いで強盗先の家へと辿り着く。すでにファルコンが現場に到着しており、外で待ち構えていた警備をすべて片付けていた。その手際の良さに助けられる形で、木山たちは滞りなく犯行を進め、次々と物品を運び出していった。警察の影は現れず、順調そのものに思われた。やがて無線で呼ばれ、集めた戦利品をすべて伊藤 信雄に託すと、西海岸のフリーサーへと車を走らせた。フリーサー前は、背にボンベを背負った二人組が街を駆け抜けているらしく、銃撃が飛んでくる。発砲元を掴めず、木山はただ困惑するばかりだった。さらに車を走らせていると前方で、ジョーと見られる人物が撃たれて倒れ、敵にキャリーされている姿が目に入る。助けに向かおうとアクセルを踏み込んだその瞬間、オレンジ色の怪しい人物が銃を放ち、木山の身体を撃ち抜いた。その場で命を落とし、ハンドルを失った車は制御を失った獣のように道路を暴走し、円を描くように狂った軌道で、走り続けていた。
  • やがて現場に駆けつけたのは救急隊員、冷泉 渡河であった。「山道を車で走ってたら撃たれた。気を付けて。危ないよ。」と声を掛ける木山。その声音には怯えや憎悪ではなく、どこか悔恨にも似た響きがあった。かつて犯した罪を今も尚悔いる様に、市井の人々を巻き込みたくないという願いが残されているようにも見えた。
  • その後、ファルコンと共にチェイス練習を開始。ふと木山が口にした「チェイス練習がしたい!」という一言がきっかけとなる。
  • 無線越しに確認の声が響く。「さっき、オレンジにやられた時、俺らは3人だったよな?」木山の車が暴走車と化したことで、オレンジの組織は「漁夫に4人いた」と勘違いして文句を言ってきたらしい。しかし、この国でのルールでは漁夫は3人までと定められており、Seventhがそんな規則違反をするはずはない。明らかに相手の誤認であり、木山も呆れながらその状況を見守るしかなかった。
  • 街中を駆け回るうち、時間的にアジトには間に合わないと判断した木山とファルコンは、街中の駐車場で車中泊を決行することにした。夜の静寂が車内を包む中、二人はそのまま眠りについた。


23日目「ファストの名前の由来と」
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  • 23日目、駐車場で目を覚ます。前日の報酬を伊藤 信雄から受け取っていなかったことに気付き、アジトへ戻るが誰も起きていない。仕方が無いので普段着へと着替えを済ませる。ゴミ箱から漁り出した物資を抱えていたため、それを倉庫に仕舞い込むと、そのまま服屋へと向かい新しい私服を新調。買い物を終えた足でサンメカへ赴き、店番を開始。犯罪とは無縁の、ほのぼのとした時間が静かに流れていった。
  • その後、バイクの修理に訪れたEMSの猫原 千紘と他愛もない世間話をする。やがて話に加わった花邑 きなこを交え、三人で会話を続けた。やがて猫原が仕事に戻るため席を立った後も、花邑 きなこと木山は言葉を交わし、のんびりとした時間を過ごす。
  • やがて木山は、ふとした拍子にスマートフォンを取り出し、チャーブルの情報を確認し始めた。そこには警察による指名手配犯の告知が並び、曇ノ地 ひなた、澄鷹 すぐる、皇子 リオン、ヨルド・ロイヤーの名が記されていた。その画面を見つめながら、「今、指名手配されてるのはおにゃんこぺんなんじゃないか」と推測し、「すぐるさんって、おにゃんこぺんなのかな」と独り言のように口にする。その一言を横で耳にした花邑 きなこは、わずかに間を置いて「……いやー……オレンジじゃない?」と応じた。昨日の出来事が頭をよぎった木山は、あえて驚いたように「オレンジ……? オレンジ居るんだ!」と知らなかったふうに振る舞う。それに特段の違和を覚えなかった花邑は、さらに続けて「オレンジと白は合同でやってるイメージ。よく分かんないけど!」と軽く付け加えた。「オレンジがあることも、誰がいるかも何も知らねーわ」と木山が返すと、花邑は「Reneroの人たちだね。昨日の最後とか、客船やってたんじゃないかな〜」と答えた。この一連の会話から、幾つかの断片を整理。――おにゃんこぺんは傭兵活動も行っていること、オレンジの組織は最近になって姿を現したものであること、Reneroにその構成員が含まれていること、そして澄鷹 すぐるがオレンジに属している可能性が高いこと。こうして、木山はチャーブルの情報が意外にも有用な手がかりとなることを確信するに至ったのである。
  • その後、木山は意図的に話題をすり替えた。「そういえばさ、チェリー頭の怪しい奴らがウォーターサーバー売りつけてて……フィオさん、買ってたよ」その言葉を耳にした花邑 きなこは、ふと何かを思い出したように口元を押さえ、堪えきれぬように笑いを漏らす。その様子を見ていた木山は、怪訝そうに「何笑ってんの?」と突っ込みを入れる。
  • 会話の流れの中で、花邑が「瓶の蓋を100個集めると何かと交換できるらしい」という話が出る。だがその“何か”は、普通に生活している人間であれば使うことのない品であるという。「ああ、犯罪者しか使わないみたいな?」と軽口を返すと、花邑は首を振り、「ううん、犯罪者も使わない。乞食しか。」とあっさりと言い放つ。予想外の言葉に、思わず驚く木山だった。
  • ノレーは、乞食しているらしい?
  • どうやらダクトテープは、車両の応急処置などに活用できるらしい。
  • 店番をしていた2人だったが、あまりの暇さに花邑 きなこは思わず腕を鳴らし、「ATM引っこ抜くか〜」と呟く。木山は笑顔で「いってらっしゃーい」と見送るが、花邑 きなこが去った後、「黒い人間であることがバレているのかわからない状態で、下手なこと言えない……」と、独り言を零す。周囲に気を配りつつも警戒心を見せているようだった。
  • 店の近くでゴミ箱を漁っていると、突如現れた無の民2人に襲われる。命の危険を感じ、思わず引き金を引いてしまう。
  • ノレー、ウェルター パディ ダーフィ、錫実 鉄がサンメカへ帰還し、いつも以上に執拗な弄りを受ける木山。「もういいって……」と呆れていた。これがサンメカの日常の光景である。
  • 木山は無線で、先ほど花邑との会話から得たオレンジの組織に関する情報を共有した。その流れで、話題は先日の客船強盗へと移る。無線に反応したラッキーガール、フォールン ガブリエルとの三者で意見を交わした結果、警察とおにゃんこぺんが癒着している可能性、さらにおにゃんこぺんが傭兵活動を行っており、オレンジの組織に傭兵として行き、犯罪を行っていたのであれば辻褄は合うということ。そして、実際に指名手配犯になっていないどころか、捕まったところをあの場では見ていないということ。
  • ゴールド ルビー 3世には兄弟が居るらしい
  • 「ご飯を買いに行ってくる」と嘘をつき、サンメカを離れアジトへと車を走らせた。車内でふと独り言のように「本当は情報屋がやりたかったんだよな」と独り言を漏らす。続けて「でも、情報屋になれるほどのスペックなんて無かった」と自嘲気味に言葉を重ねた。
  • DINOSAURへ食料の調達と、情報共有のために立ち寄る。ラッキーガールから「昨日のジョーは懲りてそうだったから、メンケアをなるべく皆でしていこう」と言われると、「なるほどね」と少し笑みを浮かべ、「今日起きてくるのかな?」と心配そうに問いかける。ラッキーガールは「どうだろ、起きてくると思うけど、懲りてたらなぁ…」と返答し、それにつられて笑いながら木山も「キレじゃなくて懲りが来てんのか」と口にする。完全に伊藤 信雄の影響を受けた言葉遊びに浸透されているラッキーガールと木山であった。
  • 無線で交わした情報を、再び顔を合わせて擦り合わせる時間が訪れた。[ラッキーガール>ペパーミントちゃん]]は思い出したかのように口を開く。「……Seventhでバウンティーハンターをお願いして、仲良くなっておくのもありかなって思うんだよね」警察とおにゃんこぺんが繋がっているなら、自分たちも同じように立ち回ればいい。そんな理屈である。「……あぁ、逆にね?」と、言葉を飲み込むように小さく返答し、「でもそのやり方はジョーが嫌いそうだな」と冷静に返す木山。どうやらその話題はすでにジョーには持ちかけていたようで「砂漠署に協力ならいいけど、本署はちょっと」というのがジョーの反応らしい。木山は驚きもせず、ただ静かに「ああ、やっぱそうなんだ」とぽつりと零す。その声音には、納得の色があった。少しずつ、ジョーという人間の輪郭を掴み始めているのだろう。元砂漠署の署員である彼には、未だに砂漠署の知り合いが残っているのもあるのかもしれない。一方で、ラッキーガールは終始、ジョーを気遣うばかりだった。「ジョーが一番、そういう厄介な電話が掛かってくると思うから。」その言葉には、からかいではない真剣さが滲んでいた。
  • 無線の向こうから、かすれ切った声が届く。「……おはよ...」それはジョーだった。息も絶え絶えで、まるで今にも消え入りそうな声である。聞く者に生死を疑わせるほどの弱々しさがあり「死にかけじゃないか」と木山。噂をすればなんとやらである。ラッキーガールが心配するのも無理は無い。
  • 無線の向こうでジョーがぼそりと漏らす。「サバゲー、やりてぇんだよな」ラッキーガールによれば、彼は以前からその話ばかりしているらしい。「ほんっと、ずっと言ってる」呆れ半分、笑い半分の調子で彼女は言う。すると会話に割り込むようにハットが加わり「じゃあ、ペア分けはファストと、ラッキーガールね!」その一言で、嫌な予感がよぎる。ポンコツツートップでしかない。「だめだろ!」無線越しに二人して笑いながら突っ込む光景に、通信の空気は一気に和やかなものへと変わっていった。
  • DINOSAURを後にし、アジトに戻ると、ジョーが一人座っていた。「さっき無線で話してたんですけど…」と、先ほど共有した情報を伝える。ジョーは疲れた声で「もういいよ」と答え、欠伸をひとつ。眠そうだ。「それと、びんの蓋はネズミの餌になるらしいですよ。持ってたら襲われるの防げるって」と木山が言うと、ジョーは納得したように「ああ、なるほどね」と頷く。その後、ジョーは眉をひそめ、無線の件を振り返る。「オレンジが『漁夫、4人居ましたよね?』とか言ってきたけど、周囲に確認もせず勝手に言いがかり付けてきた。しかも、こっちは身分を明かしてはいないのに、電話を直接掛けてきやがった。向こうは名乗りすらしない」と不満を漏らす。木山はすかさず説明を補足しようと「それは僕がダウンして車のアクセル踏みっぱなしになっちゃったから起きたこと…」と口を開くが、ジョーは「間違えて謝りもしないやつ相手にしなくていい」と返す。その後も、「ガキの戯言にいちいち付き合ってる暇も無いんだよな。そんなんに付き合ってる暇があるならお前らと話したいんだよな」と、本音を漏らすジョー。それを聞いた木山は照れ笑いをした後、「愛強」とだけ返した。
  • ハットは木山が選んだ私服の方を好むらしく、ジョーが選ぶ服のセンスはあまり刺さらなかったようだ。
  • Seventhの男性メンバーは初手でタンクトップを着ることがダサいと話題になるが、ハットはどうやら誇りを持っているらしい。一方で、傭兵はすでにタンクトップを卒業しており、まだタンクトップ姿の伊藤 信雄すら「ダサい」と盛り上がっていた。でもまだタンクトップ
姿である。
  • 伊藤 信雄から、前日の報酬を受け取っていないことを思い出し、電子送金のトラブルで送れなかった旨を聞く。その後、解決し支払いを受ける。しかし、振り込まれた金額はなぜか本来より20万多い90万であり、思わず「え?こんな貰えるの?」と声を上げた。普段なら気にもしないが額に違和感を覚えた木山はきちんと返金する。「え、俺間違ったか?間違ったな」と伊藤 信雄が問いかけ、再確認。そのままにしておけば、余分な20万はチップとして消えていたかもしれないが、木山は真面目なのでしっかりと返金対応した。周りには笑われていた。
  • ヘリ代400万、支払い完了。
  • 犯罪の準備を始める。普段は無線の会話を聞きつつも、車を運転中は独り言が多く、あまり反応しないことが多い木山。しかし、ジョーが無線で「えっちそうなお姉さんと絡んでた」と発言した途端、木山は思わず「えぇ……!?」と声を漏らす。さらにフォールン ガブリエルも「それやな。絶対それ連れてきて」とノリノリで反応し、どうやら皆えっちなお姉さんには目がないらしいことが垣間見えた。
  • 普段はクールを装おうとする木山だが(正直あまり装えてはいない)、一人で車を運転している時は特に声が大きくなる。「こんな声を世の中には聞かせられない!!」と叫びながら、蛇行運転で思わず発狂していた。
  • 慣れた手つきで家強盗を開始。警察の気配はなく、作業は順調に進み終える。アジトへ向かう途中、車の下から鈍い音が響き、思わずハンドルを握る手に力が入る。普段なら気にしない音だったが、冷や汗が背を伝った。予感は的中したのだ。フラフラと立つアレク・フォードの姿が目に入り、「怪我したのぉ」と声をかけられる。危うく轢き逃げになるところだった。車を止めて正解だ。木山は言葉にならないまま頭を下げ、「本当にわざとじゃない、ごめんなさい」と謝る。状況は掴めずとも、証拠は揃っていた。自分が轢いたことに間違いはない。「まあ、黄色の方々にはお世話になっとるからな…」とアレク・フォードが呟く。木山はしょげながらも「すみません、本当に」と繰り返す。すると、彼は少し笑みを含めて言った。「気をつけてな。あ、別に怒ってはないぞ」。小さく息を吐き、包帯を渡しながら「はい、すみません、本当に気をつけます」と返す。そのまま、少しばかり落ち着かない気持ちを抱え、再び車を走らせアジトに帰還した。
  • 客船強盗の漁夫へと向かう。よく分からない場所でおにゃんこぺんの一員がダウンしていた。
  • その足で、車の修理をしに、Re:hanaメカニックへと向かう。先程、誤って轢いてしまったアレク・フォードとレイムネス、埠頭 岬が集まって談笑していた。木山は改めてアレク・フォードに一連の件を謝罪する。すると、どうやらレイムネスが慕っている相手らしく、轢いたと聞いた途端、バットを手に取り身構えてくる(チョケている様子)。あわあわしながら、自身の心情や状況を説明し、謝罪。そんな木山の様子を見て、埠頭 岬は「(犯罪者なのに)真面目か」と、軽く突っ込みを入れていた。
  • 犯罪準備を開始。木山は無線でジョーから「研磨機とか準備して」と指示を受けるが、“研磨機”の意味が分からず、一人であたふたと騒ぎながら慌てふためく。
  • アジトで、みんなが来るのを待っている間、ジョーと談笑をしていた。「誕生日月だからって浮かれてんの?」とジョーに訊かれるが、木山の誕生日はまだ9月で、今は8月だ。「俺、7月8日だったけど何も貰ってない」とジョーが続けると、木山は困惑しながら「そもそも7月8日って、僕ら知り合ってる…?」と返す。図星を突かれたジョーは、思わず笑みをこぼしていた。
  • 途中でアジトに戻ってきたハットは、話の輪に加わり「なんで俺の誕生日忘れたの!」と不満げに叫ぶ。木山とジョーは必死に当てようと「12月?」などと推測するが、結局当たらない。ハットの誕生日は1月2日で、明るくめでたい日であった。「早生まれだね」と木山が言うと、ハットは少し困惑しながら「え、そうなの?」と返す。木山は自信なさげに「え、うん、多分?早生まれじゃね?」と答えると、ハットはにやりと笑い、「俺のファストが言ってるから早生まれだわ!」とふざけて返す。その言葉から、木山とハットはかなり親密な関係になっていることがうかがえ、ジョーが以前命じた「ホーと、仲良くなれ。お前の虜にして組織外の女に目をいかせるな」というタスクが、確実に達成されていることが確認できた。
  • コンテナ強盗現場に到着した木山は、すぐさま引き金を引き、コンテナ前に立つ敵を撃退する。警戒しながらもコンテナを開き、目ぼしい金目の物品を次々と取り出していく。手際はあまり良いとは言えないが、コンテナの横に番号が振ってあることをハットに教えてもらい学びを得る。
  • 全ての物品を積み終え、車を発進させる。警察の目はなんとかかいくぐったものの、車体はすでにボロボロであった。運転技術がとんでもない。
  • アジトへ戻ってよいとの指示を受け、木山は逃げ切った地点から再び車を発進させる。しかし、途中で強制瞑想させられ、動きを止められる。迎えが到着し、自分の車を取り戻すと、ようやくアジトへ帰還した。
  • 先ほど、初瀬 或斗によって車をパンクさせられたことに不満を抱く木山。「あいつ、警察辞めたって言ってたのに、なんでいるんだ。全然訳が分からない。しかも指名手配じゃねぇか。」と、苛立ち混じりに呟いた。
  • フォールン ガブリエルは、木山のDINOSAUR時の制服姿にメロメロである。赤髪の方が好きらしい。
  • 談笑している最中、ジョーの名前の呼び方について混乱が生じた。「かねやま」なのか「かなやま」なのか、どちらが正しいのか分からなくなり、本人に尋ねてみる。すると返ってきた答えは、「ワルをやるんだったら、クローズ履修しとけ」という、まさかの指導的回答であった。結果、「かなやま」が正しいらしく、木山とラッキーガールが間違えていたようだ。
  • その流れで、フォールン ガブリエルの名前をみんなの名前と組み合わせて長くする遊びが始まる。「苗字、貰ってもいいか?」とフォールン ガブリエルに尋ねられ、木山は思わず「え……僕ら結婚するんだ?」と困惑する。するとフォールン ガブリエルはにこやかに「婿入りします」と返し、その様子からフォールン ガブリエルがすっかりメロメロになっていることがうかがえた。キレート・コリーはコリーが苗字らしい。ちなみに、ラッキーガールの本名“リオル ミーティア”はどっちが苗字で、どっちが名なのか未だ謎である。
  • ハットがふざけた口調で「指名手配かかった時、こいつ投げたら1人で済むよ」と言う。するとフォールン ガブリエルは笑いながら「ふざけんなよ、安い給料で働かされてw」と応じた。木山もそれに便乗して、「傭兵なのにヘリの400万逆に払わせられてな!もう仲間じゃんw」と返す。その「仲間じゃん」という言葉に、フォールン ガブリエルは思わず「きゅん」と反応し、再びメロメロな様子を見せる。木山はその場の流れに乗って、「また一人の男を落としてしまった……くそ、罪な女ってこと……?」と呟く。するとフォールン ガブリエルは興味津々で、「ちなみに、誰落としたの?どこの男よそれは!」と尋ねた。さらに乗っかるように、ハットは「気になるね」と口を挟み、伊藤 信雄も「またとか言ってたもんな」と追随した。
  • 話題は変わり、木山は自分の名前「ファスト」が神様に由来している話を始めた。伊藤 信雄が首をかしげて「なんの?」と問いかけると、木山は「幸運の神様」と答える。「ギリシャ神話とか、北欧神話とか色々あるじゃねえか」と伊藤が続け、木山も「なんか、いっぱいある」と頷いた。それを聞いていたフォールン ガブリエルは思わず吹き出し、「それのどれだよって事だよw」と注釈を加えた。ローマ神話に登場するフェート(Fortuna)は運命や幸運を司る女神である。加えて、イタリア語の「Fausto」は「幸運な」「縁起の良い」という意味を持ち、そこにジョーが最後に付け加えた「Fast(1番、速い)」の意味も重なる。こうして木山の偽名「ファスト」は、それらの要素を併せ持つ名前として命名されたが、しかし、あまりにも込み入った話になるため、木山はその由来を説明することはなく濁してその話は終了した。
  • 話題は変わり、先ほど無線でジョーが「サバゲーやりたい」と言っていた件に触れ、木山が「まだ言ってる」と口にしたことが、ハットによって告げ口される。呆れたという意味で発言した訳では無かったため、「それだと語弊がある」と訂正を試みるが、ちょけ続ける二人の勢いは止まらず、ジョーからは「降格させるか。見習いに」と追い打ちをかけられる。こうして木山はいじられキャラとして翻弄され続けることになった。幹部にはなりたくないようだ。
  • フォールン ガブリエルから突如求婚され、木山は冗談半分に「いいよ」と応じてしまったが、それが運の尽きであった。以降、ガブリエルに一生付きまとわれる羽目になる。慌てて「結婚はしない、そんな簡単な女じゃない」と言い換える木山に対し、ガブリエルは「簡単な女だとは思ってない。よく考えてくれたんでしょ?」と飄々と返し、終始ちょけ続ける。その様子を聞いていたジョーは「同意の元じゃないと犯罪になっちゃうよ」と謎めいた一言を差し挟み、結局この軽妙なやり取りは延々と続いていくのであった。
  • 服屋で私服などを制作。Seventhでの活動に備え、木山は新たに黄色の服を新調した。その鮮やかな装いにワンダー・ホーの視線は釘付けとなり、しばらく目を離せない様子であった。
  • ファルコンとハットと共に家強盗を開始。ハットの車に乗り込む木山は、迷うことなく後部座席へ腰を下ろす。「なんで君、後ろに乗ってんの?壁感じるんだけど」不満げに呟くハットに、木山は思わず口をついて出た言葉で応じた。「カッコイイ後頭部を見たかった!」場を取り繕うための苦しい言い訳のはずだった。だが、その言葉が妙に的を射ていたのか、ハットは肩を揺らしながら、照れ隠しのように笑う。「おいおいおいおい……照れちまうじゃねえか。毎日ニス塗ってんぞ?」その返答に、声を上げて笑い転げる。ハゲ頭に毎日ニスを塗っているという冗談なのか本当なのか分からない告白。続けざまに「明日はブランドもんだ」と言う彼の調子に、木山の笑いはますます止まらなくなった。
  • 家に入り、警備兵を倒すが身体が動かなくなってしまいダウン。
  • 翌日、街では祭りが催されるという情報が流れていた。木山は「明日は起きて来れない」と事前に仲間へ伝えていたが、無線越しではジョーを中心に「男か?誰と行くんだ?」「もしかしてこの男が好みかもしれないぞ?」といった軽口が飛び交い、木山の好みの男談義で盛り上がっていた。ダウンしている木山は応答できず、ただ一方的に聞かされ続けるだけであり、その沈黙を逆手に取った言いたい放題が延々と続けられた。警察は来ず、犯罪は成功。
  • ジョーは人の恋を応援したい後方おぢである。
  • ジョー、ハットと共にStellarlabへ向かったが、到着した時には店はすでに閉ざされていた。その後、ファルコンが漁夫へと出向こうとしていることを知り、木山もその動きに加わることを選ぶが、漁夫からは何も得られなかった。
  • 車の修理へとメカニックに訪れる。その数秒後、高笑いを響かせながらMechahoricへ入ってきたのは、九十九の名を思わせる二人組であった。姿かたちは、見慣れたウェルター パディ ダーフィと錫実 テツに酷似していたが、名を確かめたわけではないので、確証は得られなかった。ただ一つ、彼らの嘲笑に対し木山は静かに苛立ちを覚え、「銃を持っていたんだから撃っても良かった。でもあそこは人の店、抑えた。悔しいね」と小さく吐き捨てるように呟いていた。
  • アジトに戻ると、部屋の様子が少し変わっていた。ベッドが置かれていることに気づき、思わず小さく感動する。どうやらこの間からラッキーガールが模様替えをしてくれていたらしい。眠ろうと身を横たえる木山だったが、突如ジョーに手錠をかけられ、リビングへと連れ戻される。仕方なくソファに寝転び、雑談に加わるしかなかった。その時、電話が鳴る。相手はウェルタ パディ ダーフィだ。応答すると、聞こえてきたのは寝息だけである。木山は思わず「きしょ。寝息。」と毒を吐く。これを聞いたジョーは「スピーカーにしろよ」と指示するが、木山はすでに一度切ってしまっていたため、仕方なく再びかけ直してスピーカー通話にする。しかし、向こうの声は皆には届かず、つまらない結果となってしまった。
  • 皆で仲良く就寝。


24日目「少しだけ、夏祭り」
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  • 24日目。前夜から「明日は起きられないだろう」と予想されていたが、意外にも目覚めることができた。街では夏祭りが催されると聞いていたものの、時間はすでにぎりぎりである。まず一番にジョーへと電話をかけ、合流の約束を取り付ける。車を急がせながらレース場へ向かうが、途中で迷子になり、焦燥を抱えたままハンドルを握りしめた。それでもどうにか目的地へとたどり着く。会場はすでに熱気に包まれていた。人の波、屋台の賑わい、そして何より、今はじゃんけん大会の真っ最中だった。ジョー曰く、ラッキーガールはジョーに借金し、そのお金で欲しかった車を落札したようだ。逞しい。木山も次の一戦からじゃんけんに参加することになり、拳を握りしめて列に並んだ。だが、結果はあっけなく敗北。祭りの熱気に包まれながらも、車を手に入れることはできず、短い夢はそこで潰えてしまう。
  • 人波を抜け、屋台の明かりが揺れる広場の隅で烏羽 雪と合流する。彼は袴を羽織り、涼やかな風を纏ったような姿でそこにいた。誰よりも夏祭りを楽しんでいるのは、間違いなく彼だと一目で分かった。「俺の鞄の中身を見たら、俺が車を欲しい理由がわかるよ」そう言って鞄を差し出す。訝しげに覗き込んだ木山の視界に飛び込んできたのは、ぎっしりと詰め込まれた大量の魚だった。先ほどまで釣りをしていたらしい。祭りの熱気とは別の意味で、妙に涼しげな風景がそこにあった。「荷物入れが欲しいだけだろw」と、吹き出す木山の横で、烏羽 雪は満足げに笑っていた。
  • やがて夜空に大輪の花火が咲いた。鮮やかな光が街を包み込み、木山は思わず携帯を構えてシャッターを切った。祭りの熱気、夜空を裂く轟音、揺れる光に心が弾み、何度も画面を覗き込む。ひと息ついたところで、木山はふと思い出したようにラッキーガールへと顔を向けた。「今さ……結婚レベルってどのくらいなの?」無邪気な問いに、彼女は小首をかしげるようにして答える。「どんくらいでしたっけ?」その隣で金山 連火が、気だるげに口を開いた。「59までは知ってるけど」「そこから10くらい上がりましたよね」ラッキーガールがすかさず補足する。会話を締めくくるように、静かに花火を見上げていたキレート・コリーが口を開いた。「69だ」低く響いたその声に、一瞬だけ周囲の喧騒が遠のいたように感じた。100までの道のりは、まだまだ先のようだ。
  • 「ときメモ履修した。」突拍子もない金山 連火の言葉に、木山は思わず吹き出す。「なんで履修すんの?」と、隣のラッキーガールも半ば呆れたように笑いながら突っ込んだ。しかし当の本人はお構いなしだ。「ボディタッチとかもあるみたい」その一言に、今まで静かにしていたキレート・コリーも鋭く反応する。「……あんのかよ」低い声と真剣な顔つきで食いつく様子に、堪えきれず笑い出す。祭りのざわめきに混じって、彼らの小さな輪の中にだけ奇妙に温かな空気が漂っていた。ちなみに、何故か男を落とす方をやっていたらしい。訳がわからない。
  • 木山は人に迷惑かけるタイプのメンヘラが嫌いだと公言する。
  • 安歩内 優子がふと、木山を見て呟く。「……メンヘラではなさそう。優しそう。すぐ謝りそう。」木山は少し照れたように肩をすくめる。あながち間違いではないかもしれない。何かやらかすたびにすぐ頭を下げてしまう性分である。
  • 車は不意に横転し、木山は辺りを見回しながら迷子になってしまう。冷や汗をかきつつも、すぐにキレート・コリーが現れ、手際よく助けてくれる。「……Seventhのメンバーは、みんな良い奴だな」独り言のように呟く声には、感謝と少しの安心が混ざっていた。
  • 車を回転させ、ボロボロにしながらやっとの思いでアジトに到着。
  • サンメカに出勤した木山だったが、思わぬ事に筋肉が暴走し、ついノレーを殴ってしまう。慌てて状況を説明し、筋肉が暴走しただけだと伝えるが、ノレーの表情は変わらず、冷たく「信用はない」と告げられた。木山は小さく溜息をつき、自己嫌悪に囚われる。
  • サンメカ付近のゴミ箱を漁る。
  • 無線で、犯罪をするかどうかを確認した木山だったが、Seventhは今日はおやすみのようだった。仕方なく、サンメカに身を置き、働くことを決意。暇を持て余しながら油を打っていると、オーナーのフィオキーナ・スカイウォーカーとギア・アルドラーがやって来た。3人で軽く雑談を交わす中、なぜか木山はアカペラで歌わされそうになる。そこに、夏空 ひまわりが修理依頼のためバイクを持って現れ、間一髪でその試練を免れた。
  • 後、木山はふと独り言を漏らす。「らいぶ……僕も出たかったな…悔しい…」人が褒められているのを見るたびに、胸の奥で少しだけ悔しさが湧き上がっているようで、ただ小さく吐き出すだけの思いだった。
  • 流れで金山 連火とデートに行くことに。

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    赤色のギャング
    チームメンバー全員での話し合いを重視している
  • Seventh
    黄色のギャング
    南の都会を敵視している

- 黒市民組織
黒市民組織(半グレ)
※ギャング以外の黒市民組織
(チンピラなど)

※RP外情報も含まれます
 情報の取り扱いにご注意ください
  • おにゃんこぺん
    半グレ組織
    売られた喧嘩は全部買う
  • 九十九
    チーム内恋愛禁止のチンピラ
    チームメンバー全員での話し合いを重視している
  • XOX
    DQN組織
    お金を稼ぐことに手段を選ばない
  • CROWN
    チンピラ集団
    自由な空のようになることが夢
  • Seventh
    北地域を活動拠点とする半グレ組織
    南の都会を敵視している
  • Night Rift
    ストリートレースチーム
    走りを活かした仕事をしている

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