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| + | Inherited dy the Soul |
「Inherited dy the Soul」
起床して無線に入るとどうもジョーとペコラが追われているらしい。
恐らくは薬物の販売中にバカな市民が警察に通報したんだろう。
サビ「すぐ向かう。」
俺は車を走らせてポイントへ向かう。
けれど、もう既に2人とも捕まっているらしい。
サビ「おい、何やってんだよ」
俺が警察車両に向かって話すと警察車両からはペコラの声。恐らくジョー担がれているだろう。
ペコラ「サビ!!」
俺は警察車両を追いかけ回す。
しかしまぁ、速度的には追ってもらった方が都合がいいか。
警察車両は通常の車両より性能がいい。
砂漠でもそれは変わらない。 俺自身砂漠でのチェイスに自信が無い。
俺は追われる形に切り替えられるように警察車両へとアタックを決めて煽る。車両を運転しているのは恐らく零那さんだろう。
煽れば来る。この人なら。
俺はそのまま煽ると狙い通り零那さんは俺の後ろを着いてきた。
途中北署に入られそうになって焦ったが、むしろその際に何故かジョーを落としたようだ。
警察の応援でも来てしまえば面倒なことになるが…しかし今は目の前で捕まっているペコラを助ける方が先決か。
俺はそのまま加速させ、追わせる。
あとは相手のミスを誘うだけだ。
その時は案外早くに訪れた。
奴の車は砂漠の段差で横転し、そのまま起き上がらなくなる。
俺も直ぐに停車し、銃を構える。
レナ「やばい、俺死ぬわ。」
…やはり零那さんか。
引くしかないか。 急所を外しながら弾を打ち込む。
しかし零那さん…いや、零那も必死に抵抗しようと銃を取り出して構える。
しかし圧倒的優位に立っていた俺は撃ち勝った。
それでももう少し躊躇う時間が長ければどうしようも無かったが。
ペコラ「ナイス!」
俺はペコラを担いで茂みへと車を走らせる。
一先ずは大丈夫だろう。 そのままジョーを探しに行くが、見当たらずアジトへ戻ると救急隊に蘇生されたようだった。
しかしそこにはウータもいた。
ウータ「うちの署長やったんはお前か?」
…署長?
いや、零那さんは副署長だ。
ウータ「間違えた。副署長やったのはお前か?」
こいつ…
サビ「知らねぇな。てかお前どうとも思ってねぇだろ。」
ウータ「んなわけないだろ。」
どうやらウータは零那からの命令でここに来たらしい。が、バカか?のこのことアジトに来るなんて。
ウータ「酷いよなぁ…アジトにあたし一人で向かわせるとかw」
サビ「あいつは人のこと駒としか見てねぇんだよ。」
ウータ「まぁだいたいそやろな。組織って。」
サビ「ふぅん…」
まぁ組織なんてのはそうだろうな。
わかるよ。俺も警察に居たんだから。 けど、そんな組織は早々に解体されるべきだし。継続しているのが不思議なのだ。
俺が今まで味わった別れも。そんな冷徹さが産んだのだろうかと思うと反吐が出る。
まぁ、済んだことはもうどうでもいいんだが。
ウータ「たぶんこのボスも、君のこと駒としか思ってへんよ。」
ジョー「そんなことないね。俺は人情溢れるボスだから。」
…別に俺はもう他人にそんなことを期待してないから嘘をつくのも期待させるようなことを言うのもやめな。
俺はもうそんなことはどうでもいい。
その後零那が来たり、ラッキーガールが起きてきたり、紆余曲折はあったものの何とか場は収まった。
※
俺はその後アイク・ポルスカさんと会った。
ルーツ「じゃあマスター、いつもの。」
ポルスカ「3点セットかい?」
ルーツ「あぁ、頼む。」
俺は例の如くいつもの商品を買う。
だが、まぁ今日はこの件で来たのではない。
ポルスカさんは壁を破壊するという目標を持った組織で活動している。
そして壁の破壊は俺も願っていることだ。
目が覚めてからのこと全て。
この壁のせいだと思っているからだ。
俺が記憶を無くしたのも。記憶を無くす前の俺が犯罪者だったのも。全て、この壁の…。
であれば俺の願いはこの店の悲願とマッチしていると思う。だからここで働いて、組織として動けた方があの馬鹿みたいな壁を破壊することも出来るだろう。
しかしオーナーが不在ということで一旦は保留となった。
ポルスカ「家は一応あるんだろ?」
ポルスカさんは俺が今SEVENTHに入っていることを知らない。というか住民の大半は俺がSEVENTHに入ったことを知らないだろう。
ルーツ「まぁな。魚釣ってその日暮らしって感じだな。」
ポルスカ「しょうがないなぁ…」
ルーツ「なんだよ。」
ポルスカさんはおもむろに携帯を開いて俺に送金してきやがった。
ポルスカ「当面の生活費にしな。」
ルーツ「いやいや、受け取れねぇよ。」
ポルスカ「出したもん引っ込ませんなよ。」
ポルスカさん。いい人だな。ここは甘えておくべきか。彼を立てるためにも。
ルーツ「そうか、じゃあ貰ってく。じゃあな。」
俺は少し酷い言い回しでその場を去ろうとするがポルスカさんはそれでも笑ってくれた。
ルーツ、ポルスカ「www」
※
ルーツ「変装してさ、壁に対しての関心高めるのはどうだ?」
俺とポルスカさんはその後壁を破壊するために必要なことについて話し合っていた。
まずは住民の関心だろう。
昔はどうだったかわからないが、今の住民にとって見れば壁というのはもうあるのが当然の存在となっている。
だから関心を高めることはマストだろう。
ということで俺とポルスカさんは変装してレンジとイケタとして活動することに。
そしてノア・ブライスさんと会い俺達はお試しで作戦を開始する。
ポルスカ「ノアどこいる〜?」
どうやらノアさんは服屋にいるようだ。
そしてそこで俺が警察を辞めたという話をSEVENTHのメンバーから聞いたらしい。
あまり俺のことを公にするのはやめて欲しいが、まぁいずれバレるだろうからいいか。
救急隊にバレでもしたら…
いや。バレたとしてももう俺のやるべきことは決まってるんだ。関係ない。
服屋に着くとそこにはペコラ、ファスト、ノア・ブライスの3人がいた。
レンジ「悪いな!服着替えてる最中に!ちょっとアンケートいいか?」
イケタ「イケェッ!」
ポルスカさんが役に入り切っている。なんというか…凄まじいな。あまり見たくなかったかもしれない。
いやしかし、そのくらい彼は壁を壊すためになら何だってするという意思表示なのだろう。
ならば、俺もしっかりとやるべきだ。
レンジ「まずは1つ目、交友関係は広い方ですか!」
キヤマ「…狭い。」
レンジ「じゃあ赤髪のねーちゃんは狭いんだな!」
キヤマ「中々…友達ができない…。」
イケタ「イケェッ!!」
レンジ「www」
あかん、無理w
ノア「あぁ、中間。」
レンジ「中間か…。」
ノア「うざいな、イケタ。」
見ればイケタはずっと着替えているノアさんの前に立って邪魔をしている。
レンジ「んじゃあ赤髪のねーちゃんさぁ。給料ってどんくらいでてる?」
キヤマ「給料どんくらい…?見てないから…」
レンジ「働いてないの?」
キヤマ「働いてるけど、なんぼ貰ってるかわかんないや。」
レンジ「じゃあ計算するから銀行に入ってるお金とこの街で過ごした日数教えてくれ。」
キヤマ「4000万…と40日…けどもっといる…」
なんか。この人話し方がぎこちないな。
陰キャってやつか。あまり人と話すのが得意そうではないな。
レンジ「じゃあざっくり45日にしとくな。」
俺は携帯の電卓に打ち込み、計算する。
1日約88万程度。
イケタ「稼いでますねぇ!」
喋るんかい。というツッコミはどこからも聞こえてこなかった。
レンジ「あぁ、結構稼いでるな。わかった。」
これまでの質問は全てどうでもいい質問だ。そして、これが俺達の本来の目標。
レンジ「じゃあ最後の質問だ。この街にある「壁」についてどう思ってる?」
キヤマ「壁…なんか…僕方向音痴だから南に用事ある時に鬱陶しい…」
ペコラ「煩わしい。」
レンジ「鬱陶しい!煩わしい!」
俺の欲しかった回答が、やはり、北では貰える。まぁ悪魔でこれはテストだからな。なんの指標にもなんないが。
レンジ「お前ら…100点だ…。」
※
俺達が店へ戻るとそこにはジョーがいた。
レンジ「初めまして。」
ジョー「…ヘーンソウの悪魔レンジ。まぁまぁまぁ。」
イケタ「イケェッ!」
ジョー「…こいつ解像度低いな。」
言うな…w俺も思ってたけど、何とは言わないが寄せすぎは良くないだろう…w
その後、例の如くアンケート形式で質問をする。ジョーはこの街の生まれらしい。そういえば俺はこいつの組織に属してはいるが、まぁ意思の確認もできて一石二鳥だな。
レンジ「あの壁を壊したいと思ったことはあるか?」
ジョー「壊したいと思ったことはないかな…。」
レンジ「なんで?」
ジョー「北の街が好きなんだよ。俺は。だからむしろもっと強固な壁になって欲しいと思ってるね。」
…まぁそういう見え方もあるか。
壁ってのは元々は守るためにあるものだからな。その点で言うと筋は通っている。
が。俺とこいつは今相対したってわけだ。
レンジ「じゃあ最後の質問だ。俺とイケタを見てどう思った?」
ジョー「…解像度低い。」
レンジ「…w」
俺とイケタは無言でバイクに乗り、そのままその場を後にした。
まぁこのやり方で行けば、南の連中にも話を聞けるだろうとは思う。そうやってまずは関心を高めていくべきだろうな。
その過程で、被害者は最小限に抑え。
俺はこの街の壁を破壊する。
そしたら俺のような死に損ないも晴れて自由だ。
※
その後、着替え直してBUCKSに戻ると客と店員が沢山いた。
どうやらみんな腹がすいていると言うよりは遊びに来たらしい。 その後はワイワイガヤガヤとしている店内で俺も1人で思案に耽ったり、何故かバンドメンバーに加えられたり、まぁ悪くない時間だった。
リノ「あんた、警察やめてSEVENTH入ったんでしょ?」
リノさんはどうやら零那さんといろいろと話をしているらしく、俺の情報は筒抜けだった。
ルーツ「まぁ…入ったってない。」
謎の曖昧な回答を繰り出しつつ何とか交わせないかと試みる。
リノ「お姉ちゃんは知ってます。」
残念ながら無理だった。
ルーツ「はい…。」
リノ「弟が凹んでました。」
凹んでた??なんで零那さんが。凹む訳ないだろ。
リノ「いや、凹んでたは言い過ぎた。」
ルーツ「ですよね?零那さんは別に俺のことなんとも思ってないですよ。」
リノ「でも何ともなかったらたぶん私にも言わないよ。」
…そうか?まぁ零那さんのことを1番分かってるのは姉であるリノさんか。
ルーツ「まぁ…。」
リノ「まぁただ。君には君の人生があると思うから、いいと思うよ。」
ルーツ「…はい。」
リノ「ただ。あの子はあの子で警察に戻れとは言わないし敵対組織だからあの子に情を残せなんて言わない。けど、前にもちらっと言ったけど。君のことを凄く可愛がって目を掛けてたっていうことは覚えておいて?」
ルーツ「まぁ、それは俺も感じてましたよ。」
あの人は感情表現が下手なだけで。面倒なやり方でしかそれを表現できない人だというのはわかる。それに、俺が世話になったのは事実で。別に恩義が失われたわけでもない。ただし。俺の大事なヤツの命を奪おうとしたのも事実だ。
リノ「だからまぁ、別組織だとしてもルーツのことを思ってたってことは覚えてて。」
ルーツ「わかりました。」
リノ「人が黒落ちする時っていろいろ考えての末のことだと思ってるから。ルーツくんが周りに誰も居なくて1人だって思うこともあるかもしれないけどさ。けど、ルーツのことを心から大切に思ってくれてたやつも至って思えるのはこれからの人生できっと大切なことになると思うから。」
…俺のことを思ってくれている人がいた。それはわかってるよ。リノさん。
でも、今の俺には今の俺であるためにやるべき事がある。
壁の破壊。
今はこれ一点のみだ。
誰が俺に何を思おうと。俺が誰に何を思おうと。
____そんなことはどうだっていいんだよ。
俺はリノさんとの会話もそこそこに、その場を後にした。
※
まぁ今俺がやるべきことは決まっているが。
順序は大切だろうな。俺はまだ犯罪者としては浅い。だからここで学ぶ必要があるし。
壁を破壊するってなってもやはり金は必要不可欠だろう。車両も。腕前も。全て持たなければあの壁を破壊することが出来ないまま俺の人生は終わる。
だから俺は犯罪をすることにした。
どうもタブレットから受注するらしいが、これが恐らくマフィアから仕事を受けているってことか。マフィアの存在も噂には聞いているが見たことがないな。
俺が犯罪を行うために準備をしているとファストが俺に気付かなかったようで驚いていた。
ファスト「ビックリした。おはよ。」
サビ「あぁ、おはよ。」
ファストは木山 優と同一人物だ。
そして俺の過去についての噂を知っていた人物でもある。
サビ「一々変装する度に髪の色染めんだね。」
木山は元々は俺と同じ髪色の綺麗な赤色だ。
けれどファストは黄色い髪だ。変装の度に髪色を染めているのは大変だろう。
ファスト「ウィッグだよ。」
サビ「あぁ。」
随分リアルだったもんで染めていると思ったがウィッグだったか。
ファスト「慣れた?」
サビ「ん?」
ファスト「SEVENTH」
サビ「わからね。」
ファスト「いいんじゃね?変な組織だし。」
そう言ってファストは外へ。
…なんだろうな。俺は別にこの組織に情なんて湧いていない。というか。の日からどうしてか全てがどうでもよくなった。
俺の過去も。他人も。自分も。
今まで大切に思っていた何もかもがどうでもいい。というか、本当は大切なものじゃなかったのかもしれないと思っている。
ただ壁を壊す事だけが俺の生まれた意味だと思っているし。その為に生きねばならないからしかなくこの道に来た。
ペコラとジョーについても。もう恩義は十分返したと思っている。ペコラは命を落とさなかったし、SEVENTHもなんやかんや継続している。
別に俺のおかげだ。なんて思ってもないが、少なからず貢献しているとは思っている。
けれど。なんだろうな。
警察を辞めてからというもの、ここ最近こういう集まり…家族みたいなもんも悪くないなと思えてきた。いつも1人で寝付けなかったのに、誰かが寝ているのを見ると安心してしまう自分がここにいた。
※
俺達はボブキャットという武器と金が手に入る強盗を受注した。今回はナイトリフトという半グレとBACKSも傭兵に加えての作戦だった。
俺はラーク。つまりは周囲を警戒して適切な位置から金持ちを逃がす。そんな感じの役割だ。
が。待ち時間暇だな。
まだ始まらないみたいだし。 つか、あれだな。 警察が来ると、サーマルヘリが厄介だな。
…ん?けどサーマルヘリって人なら反応するよな。
俺は奇策を思いつく。
そして市民へ銃を向ける。
サビ「お前、ついてこいよ。」
ちょっとサーマルを撹乱してやろう。
そして奪った車を並べて壁を作る。
警官は基本的に肉屋の裏へと流れることが多いからそちらへ行きづらいように。
俺は中へ入る部隊の信雄とラッキーガールに声をかける。
サビ「なぁなぁ。サーマルキツイよな?」
二人「キツイ。」
サビ「打開策を思いついたんだよ。」
信雄「なんだ?」
サビ「無の民を大量に配置する。」
二人「あぁ〜。」
いい反応だ。つまりまだ「誰もやったことがない。」ってことだな。
俺はその後も市民に銃を向けて配置する。
サビ「ここに立ってろよ。」
有象無象の命だ。
前の俺ならそんなものにも経緯を払っていただろうが。今の俺にとって見ればもう踏み台にしか見えない。
作戦は実行へと移された。
が、警察より先にこのエリアを支配している九十九が先に現場に現れた。
様子を伺うように周囲を回っている。
そして遅れて警察も到着。
どうやらやはり肉屋の裏への進行が不可能だと判断した警察達はそのまま南下してくる。 サーマルはやはり撹乱できているのだろう、警察の動きがタジタジだ。
肉屋裏に進行した九十九を処理しに俺も向かう。しまったな。漁夫に来る連中のことは考えてなかった。
肉屋裏から進行しようとしている九十九に遠方から銃弾を撃ち込むとその場を離れようとしたがポルスカさんが上手く合わせて処理してくれたようだ。
サビ『ナイス。』
その後も周囲を警戒しながら進んでいると九十九の車両とすれ違った。
九十九「何してんだお前らうちらのテリトリーで!」
俺はわざとバックし叫ぶ。
サビ「悪いな!稼がせてもらってるわ!」
九十九「悪いなじゃねぇよ!!悪気ねぇだろ!!」
サビ「www」
あぁ。いいなぁ。楽しい。
今多分、アドレナリンが分泌されてハイになっているんだろう。こりゃたまんねぇわ。
サビ「もう善悪の判断つかねぇわ!悪ぃな!!」
その後はボブキャットの裏へ歩兵となって進行する。
ここも、警察がよく来る場所だからだ。
が。居たのは九十九の狐だった。
俺は躊躇いなく銃弾を撃ち込みダウンさせる。
悪いな。別に恨みはねぇが、来ちまったもんはやらないとなんでな。
サビ『九十九1人殺った。』
無線『ナイス』
あとは北側の工場地帯か。
ここもよく屋上を取られて肉屋の屋上を狙い撃ちされるからな。 思った通り警察パトカーのサイレン音が大きくなっている。こりゃ近くにいるな。
俺は再び歩兵となって周囲に注意しながら進む。警察車両を降りようとしている人影を見つけて弾を撃ち込んだ。
また1人。致命傷は外しているから救急隊が救えるだろう。
そしてアーマーを着直してもう一度。
知らせを聞いた警官は助けたくてここに来るだろうからな。
俺は周囲を見回る。すると突然銃弾がこちらへ飛んできた。まずいと思ったが逃げるには遮蔽が遠すぎる。
俺は撃たれた方向へ銃口を向ける。そこにはウータがいた。
…くそ。
俺は銃弾を浴びせ、なんとか死なずに耐えた。
ウータは銃弾を受けて倒れ込む。
…すまんな。けど、仕方ない。
※
その後もしばらく奮闘していたが。どうも中で汚職警官がラッキーガールと交渉した結果逃がして貰えたらしく作戦は成功した。
まぁ俺は捕まったがな。別にいい。
____金さえ手に入れば。
※
その後はなんだか知らないが、護送の話にSEVENTHだけ呼ばれてないだとかいう意味のわからない会話があったがそれが原因なのかペコラの機嫌が悪そうだった。
てかこいついつも寝る前機嫌悪いな。
普段あまり絡みもなかったからか、こうやって接してみて気づくことというのもあるな。
めんどくせぇからほっとこ。
というか…どうしたもんかな。
警察署で話をしている際に冗談でまだ解雇されていない警察ジョブに切り替えて本署の鍵を開けたのだが。GPSが消えない。
いや、まぁ正式に解雇してないめいさんが悪い。なんて急に抜けた俺が言える訳もないので…まぁ。とりあえず連絡しておくか。
俺はスマホからウータに電話を掛けた。
安否も若干心配だったからな。
ルーツ「…ってわけだ。」
ウータ「わかった。で、なんで辞めたの?」
…なんでって。んなもん俺の勝手だろう。
ルーツ「いや、それはお前には関係ないだろ。」
ウータ「いや、関係あるだろ。一緒に働いてたのに。」
…そうか。しばらくこいつが起きてこなかったからすっかり忘れていたが。俺と竜胆。そしてウータは同期だった。
ウータ「久しぶりに起きてルーツとまた働けると思ったのにおらんかった!!で、ダウンさせられた!」
やっぱボブキャットにいたあの警官はウータだったか。
…んー。話してなんか意味があるのか?変わんねぇことについて話して、何か得があるのか?
ーーーーー
「まだ…伝えたいことが…」
ーーーーー
ウータ「私の事ダウンさせたん誰やと思って殺意芽生えて証拠とったらルーツやって悲しい気持ちになった。」
ルーツ「いや…もうやるしかねぇんだよ。」
ウータ「なんで辞めたの??警察ずっとやるって言ってたやん。」
…言った。俺もそのつもりだった。それに警官であることに誇りを持って生活を送ってたさ。俺だって。
ウータ「もしかしてお前あれ?記憶取り戻したん?」
ルーツ「取り戻してはないけど、まぁ少し情報を得てな…。」
…話す、か。
ルーツ「わかった。じゃあ話しよう。」
俺は本署へとバイクを走らせて後ろにウータを乗っけて街中の程よいところでの地下駐車場へと走る。
もろもろ事情を説明する。
戦争に参加していたこと。
俺が元々犯罪者だったこと。 俺に良くしてくれた人を零那さんに殺されそうになり、助けたこと。
ウータ「良くしてくれた人って犯罪者?」
ルーツ「そうだよ。」
ウータは犯罪者は警察に殺されて突然だっていうが。犯罪者にもいろいろいる。必要悪だってある。ということをこいつに言っても分かってくれないだろうな。
ルーツ「けど元を辿ればこの街の警察だって、軍で。ちゃんとした警察じゃないしな。汚職だってやってるだろ。俺は知らなかったけど。司法取引?っていうんだっけ?」
ウータ「司法取引は犯罪じゃないから。」
ルーツ「じゃあ犯罪か犯罪じゃないかって誰が決めてんの?」
ウータ「警察。」
ルーム「だろ?だったら警察の都合のいいように作るよな。」
ウータ「独裁国家やからな。」
もうこの時点で俺が過去に思っていた「正義」とウータが今言っている「正義」が言葉から大きく外れていることに気付いてくれればいいが。
ルーツ「だから、警察だから正しいとか。ギャングだから悪だなんて言えないだろ?」
ウータ「じゃあなんでお前警察になったの?」
ルーツ「俺は目が覚めた時なんにも分からなかった。で、救急隊に入ったけど、そこでとある無法者に絡まれて無力だと思った。だから力が欲しかった。」
そうだ。俺は守る為の力が欲しかった。
だから警察になった。
ルーツ「けど、どっちでも良かったんだよな。別に警察でも、犯罪者でも。警察になったのは救急隊の人達を守りやすいかなとか。怖がらせないで済むかなって思ったからで。だから。別にどっちでも良かったんだよ。」
一時は考えたしな。命の価値に糸目をつけずに奪い、守る。そんな役割なのかもしれないと。
だが警察になったことを後悔はしていない。 おかげで俺は記憶の一部を取り戻したし。 情報も自分がどんな人間だったのかも知れたし。だが。今はもう警察に戻るつもりはない。世話になったとは言え、その実警察という組織については俺も前前から疑問を抱いていたからだ。それにもうあんな別れを経験したくない。という気持ちも。少しくらい?あるかもな。
ウータ「で?なに?お世話になった人が犯罪者で。戦争の時に自分も人のこと沢山殺してたの知って。自分が世話になった人のところに行くのが自分の正義やと思ったってこと?」
ルーツ「そう。ってかまぁ正義とか悪とか。どうでもいいな。って思って。」
ウータ「じゃあもういいんやない?」
…はぁ。こいつもこんなか。
警察はいつもそうだ。去るものに対して冷徹で。身内でなくなった途端にこうなる。 だから嫌いなんだよ。
ウータ「まぁウータは一緒に働きたかったけど。」
…。
ウータ「大事な人の所行って。守ったらええんやない?」
ルーツ「いや…俺だって別に警察が大切じゃ無かったなんて訳じゃないよ。竜胆だっているし。ウータだって。先輩たちも後輩も。別に大事じゃない人なんか寧ろ無いけど。」
けれどみんな居なくなっていく。
そして今、俺もウータに同じことをしている。その自覚があるからって。許して欲しいなんて思わない。
ルーツ「でも、俺がどれだけそう思っても。みんなどっか行っちまうし。挙句の果て署長もそんな感じのこと言い始めるし。」
ウータ「らしいね。」
ルーツ「だから別にもう。いいかなって。みんな適当なんだから俺だけ正しさを強要してくるのも違うだろ?」
ウータ「ウータ適当じゃないもん!」
ルーツ「…wちなみにどの辺が?w」
ウータ「適当なやつがいっぱいいてもウータは警察辞めないし、黒に落ちないもん。犯罪に手を染めてる奴を許せないからウータは警察として戦ってるし。ウチはそれブレへんよ。」
あぁ。俺の同期は。同期だったコイツは。良い奴だ。もっと。こいつと沢山話していたら。もっとこいつと一緒にいれば。未来は少し変わったかもしれない。
俺の苦悩も、多少は紛れたかもしれない。
ウータ「警察から黒に落ちる人達には理由はあるかもやけど。ずっと警察を続けるって決めてる私からしたらなんで?とはなるよ。」
…まぁそう思って当然だな。
こいつが警察を続けるというのは揺るぎないんだろうな。俺もかつてはそうだったように。 けれどじゃあその警察を続ける理由はなんだ?
ルーツ「逆にお前はなんで警察になったんだよ。」
ウータ「正義だと思ったから。」
ルーツ「正義…。」
くそどうでもいいな。
今の俺にしてみれば、だが。
ウータ「____あと兄ちゃんを守りたいから。」
…そっちが本音か。こいつも正直に言えば警察や正義なんてのはどうでもいいんだろうな。ただ安泰で安心のできる警官という職に兄と一緒にいることで守れるという確信を持っている。だから警察を辞めることは無い。ってことか。
ウータ「まぁ、血じゃない?ウータも兄ちゃんも警察続けるし。ルーツは元々犯罪者やったから犯罪者になったし。」
ルーツ「そういう運命みたいなもんか?」
ウータ「うん。環境と生きてきたものがルーツを黒にしたんじゃないの?」
ルーツ「…まぁ。そうかもな。」
思えば。犯罪者になるなんてことを数日前の俺が思っていたかと言えば全く思ってなかった訳でもなかった。ただ、運命の導きがおれを犯罪者にしたというのならそれはウータの言っていることが正しいのだろう。
ウータ「ただ。ウチはルーツの事好きやったから。一緒に働きたかったなって。ずっと。」
…好きね。
ウータ「でもルーツが幸せならいいよ。それで。」
俺だって…竜胆もウータのことも。
大切だと思ってるよ。思ってる。けど。俺にはやらなきゃいけないことがある。
俺は気づけば視界がぼやけ始めていた。
この街で目が覚めて、こんな気持ちになったのは。初めてだった。
みんなが去っていくのを見て悔しく思ったり、悲しく思ったこともある。生きていることに罪悪感を覚えて寝られない日もあった。
けど、目の前にいるこいつを抱きしめてガキみたいに泣きたいと思ったのは。今日が最初で、きっと最後だろう。
今すぐにでも、警察に戻って。
みんなに謝って。事情を聞いて貰って。また…みんなと…。
そんな有り得ない未来が脳裏を過ぎる。
ルーツ「…そうか。わかった。」
震えていたと思う。ウータに気づかれないように耐えてはいるが。しかしもうこれ以上はダメだ。これ以上話せば、俺は…おかしくなってしまう。
俺はバイクに跨り、顔を見られないように後部座席を叩く。
ルーツ「よし。乗れよ。」
ウータも何も言わないでバイクへと跨る。
俺はそのままアクセルを捻るとバイクは唸り声を上げながら進み始めた。
ウータ「でもウータはちゃんと話に来てくれて嬉しいよ。」
ルーツ「…うん。まぁ…同期だし。友人だと思ったからな。」
話して。伝えたかったことは伝えた。
肩の荷が降りたとまでは言えなくても、ウータと話せたことは、俺にとって大きなことだった。
ウータ「まぁでもウチも友達やと思ってるから。」
…それはないぜ。ウータ。
ルーツ「いや、甘く見んなよ。加減もするな。」
ウータ「加減はしないよ。」
そして俺はウータを本署へと送り、その場を後にした。
※
ルーツ「友人…か。」
竜胆は、俺のことを知って…どう思うだろうな。
今日俺はウータと話をして、改めて自分のやったことを。今までされて嫌だったことを大切な人にしたのだと実感した。
けれど俺は進まなければいけない。
もう二度と。同じことを繰り返させない為に。 全てを終わらせる為に。あの壁を…
____破壊する為に。
|
| + | ??? |
「???」
|
| + | 参加者一覧 |
[部分編集]
|
| - | 職業・組織 |
職業・組織
※RP外情報も含まれます 情報の取り扱いにご注意ください
|
| - | ギャング |
ギャング
|
| - | 黒市民組織 |
黒市民組織(半グレ)
※ギャング以外の黒市民組織 (チンピラなど) ※RP外情報も含まれます 情報の取り扱いにご注意ください
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