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#1 ラジオネーム うなぎポテト

「週刊少年ジャンプ」2025年42号/単行本1巻収録


エピソード概要

ミメイはリスナー仲間のくらげの意外な正体を知ることになり…!?

お題

お題 大喜利メール ラジオネーム
『ギャルの引越し業者 どんなの?』 玄関で新しいルーズソックスにはきかえる うなぎポテト
丸い犬
彼氏の車で運んでくれる バトルえんとつ
天地無用のタトゥーを彫っている うなぎポテト
あーしもこれ持ってる ヘイトフルエイト
『恋するマッチョどんなの?』 告白の時トレーナーについてきてもらう バトルえんとつ
タンクトップをクリーニングに出した コメット
四畳半に8人
車道側を鍛える うなぎポテト
えびフィレオ許さない
あの子を想うとササミの味がしない 森にふくろう

  • 銀杏BOYZ「BABY BABY」
  • サンボマスター「世界をかえさせておくれよ」

元ネタ解説

「あれ?服にボタンついてるよ」「ついてていいでしょ!水尾さん!」
  • 服にゴミや汚れがついてる、などの指摘をずらしたもの。もともとボタンの付いている服なら問題ない。
「照れてんだー」
  • バンド「Official髭男dism」の楽曲「Pretender」 (プリテンダー。2019年リリース)との語呂合わせ。
+ Official髭男dism「Pretender」
「くらげ心の一句」「俳句だったのかよ」
  • 漫画・アニメ『ちびまる子ちゃん』の「友蔵、心の俳句」のパロディ。
  • さくらももこ原作の漫画・アニメ『ちびまる子ちゃん』(アニメはフジテレビ系列で1990年放送開始)では、主人公・まる子の祖父の友蔵が心の中で心情を俳句を詠む定番シーンがある。アニメではナレーターが「友蔵、心の俳句」と前口上を述べ、友蔵が俳句を詠んだ後、ナレーターがそれにツッコミやフォローを入れて締めるのが流れ。
  • 「季語がないので川柳では」という指摘もあり得るが、文学史や文芸論・創作論のからんだ込み入った議論*1をするのでなければ、「五七五≒俳句」という大雑把な理解でたぶんよい。*2
「千利休に『飲みに行こう』って言われたらどっち想像する?」
  • 千利休(せんのりきゅう、1522~1591)は、安土桃山時代の茶人。「わび茶」を大成させ、現代につながる「茶道」の基礎を築いたことで、「茶聖」とも呼ばれる。
  • 「どっち」というのは茶室でお茶を飲むのか、お酒を飲みに行くのかを意図していると思われる。
「ミメイ君ってMBTIなに? 私はブルベ夏」
  • 「MBTI」は性格診断の一種であり、「ブルべ夏」は「パーソナルカラー診断」での類型。よって「違うやつ」である。MBTIとパーソナルカラー診断はどちらも個人の特徴を疑似科学的に分類する手法という共通項がある。
  • 「MBTI」は、4つの二分法を組み合わせ、16の性格類型に分類する性格診断テスト(もう一段階細分化する流儀もある)。それによって分類される性格のタイプをも指す(例えば、INTJ(内向型・直感型・思考型・判断型)=「建築家」タイプ、など)。ちなみに、MBTIはマイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標(Myers-Briggs type indicator)の略。20世紀半ばにアメリカの著作家が提唱したものであるが、日本では2023年頃から流行を見せた。
  • 「パーソナルカラー診断」は、メイクやファッションコーディネートなどにおいて、ある個人にどのような系統の色が似合うかを診断しようとするもの(いくつかの流儀があり、性格占い的に発展したものもある)。ここで挙げられた「ブルべ夏」=「ブルべ(ブルーベース)の夏タイプ(サマータイプ)」の場合、肌の色味を2分類したもの(「ブルべ」の他に「イエベ」=イエローベースがある)に、彩度などを春夏秋冬の四季にになぞらえた4種の「シーズンタイプ」を組み合わせて表現している。
「私とミメイ君って相性ぴったりだから 宮崎駿監督とエプロンみたいに」
  • エプロンは宮崎駿監督の仕事着
「友達が実はトランプマンだったみたいな!?」
  • 「トランプマン」は、かつて放送されたフジテレビ系列の人気番組『なるほど! ザ・ワールド』(レギュラー放送は1981年から1996年まで)に1990年からレギュラー出演した名物マジシャン。白塗りメイクと派手な衣装が特徴で、驚異のマジックや派手なイリュージョンを一言もしゃべらずに披露した。素顔・プロフィールを公表しない「正体不明のマジシャン」であり、その「正体」をめぐっていろんな噂が流れた。
    • 「複数のマジシャンが演じている」とか。「正体はタモリ」とか。
  • トランプマンは2025年現在も現役プロマジシャンとして活動しており、youtubeチャンネルも開設している。公式には今も「正体不明のマジシャン」を通している。
「一旦コストコ寄る?」「開いてないし コストコは一旦寄れる場所に無い」
  • 「コストコ」こと「コストコ・ホールセール」(Costco Wholesale)は、アメリカ発祥の会員制倉庫型卸売・小売店舗(「総合スーパー」や「ディスカウントストア」と説明されることもある)。2025年現在日本には約40店舗。コンビニではないので、このような住宅街で歩いて一旦寄るようなところにはないし、24時間営業もしていない。
  • 「巨大倉庫でそのまま物を売ってる」コンセプトで、デカくて量が多いものを会員価格で割安に売ってる、というのがコストコのおおまかなイメージ。店舗は広大な敷地を確保できる郊外の道路沿いに立地する。
ネタ職人/「おこがましいな 一通で…」
  • ラジオ番組でそのネタが多く採用され、ほかのリスナーにも広くその名前(ラジオネーム)が認知されるようになった常連ネタ投稿者は「ネタ職人」などと呼ばれる。かつて投稿手段がハガキだった時代*3の名残で「ハガキ職人」とも言い、投稿手段の変化に対応して「メール職人」と言われることも。本作では「ネタ職人」という呼称で統一されている模様。
    • 読者にネタ投稿を求めていた雑誌でも、常連投稿者が同様に「ハガキ職人」と呼ばれた。放送作家や芸人、あるいは漫画家の中には、かつてハガキ職人であった人物も少なからずいる。
「一卵性ウインナー」「双生児ね」
  • 「一卵性双生児」は、1つの卵子が受精後に2つに分かれて生まれる双生児(ふたご)。遺伝子情報がほぼ100%同じであり、姿かたちはそっくりになる。
  • 「ソーセージ」は、ひき肉に味を付け、動物の腸などの筒状の袋(ケーシングと言う)に詰めたものの総称。その一種が「ウインナー」(ウインナーソーセージ=ウィーン風ソーセージ)*4

大喜利の解説

『ギャルの引越し業者 どんなの?』「玄関で新しいルーズソックスにはきかえる」
  • 引越し業者は現場を汚さないように "玄関で靴下を履き替える" ことと、ギャル文化のアイテム "ルーズソックス" を組み合わせたもの
  • 職業意識はプロで礼儀は守ってるが、方向性が完全にマイペースなギャルというギャップによる笑い。"行動" のずらし
『ギャルの引越し業者 どんなの?』「彼氏の車で運んでくれる」
  • 業者なのに "彼氏の車" というプライベートな存在を挟み込むというギャップ狙いの笑い。またギャルなら「あり得そう」感による意外な必然性。"業者" という制度をずらしている
『ギャルの引越し業者 どんなの?』「天地無用のタトゥーを彫っている」
  • 天地無用とは上下をさかさまにしてはならないという意で、荷物などの包装の外側に記す単語
  • 天地無用は荷物に書くもので、人のタトゥーにするものではないというずらし。また職業意識の高さを表現しているものの、それはやり過ぎとも解釈でき、概念をずらす (情報をアイデンティティに変化させる) という高度な笑いと言える
『ギャルの引越し業者 どんなの?』「あーしもこれ持ってる」
  • 引越し業者は私物に踏み込まず淡々と作業することが求められるが、急に友達ポジションに入ってくるというずらしによる笑い
  • さらに説明ではなくギャルらしい "セリフ" に落とし込むことで、想像させる余地を広げるテクニックが使われている
『恋するマッチョどんなの?』「告白の時トレーナーについてきてもらう」
  • マッチョにとって、トレーナーは筋トレ・メンタル管理をする人生の重要なパートナー。それが恋愛にも侵食することで「価値観が一つに極端に寄っている人物像」を作る定番の笑い
『恋するマッチョどんなの?』「タンクトップをクリーニングに出した」
  • 「①タンクトップは洗濯機で十分なのに、クリーニングに出す」「②恋が原因で清潔感を出すための行動がこれ」「③おしゃれの価値観がタンクトップしかない」という、マッチョらしい価値観のまま極端な行動を取るという笑い
『恋するマッチョどんなの?』「車道側を鍛える」
  • 車道側を歩いてさりげなく相手を守るという行動が身体の部位を鍛えるという方向性に向かうというズレ。この筋トレによって片側だけが異様にムキムキになる、という想像の広がりも感じさせるのがポイント
『恋するマッチョどんなの?』「あの子を想うとササミの味がしない」
  • 恋をすると、食事が喉を通らなくなる、味がしなくなる、日常が手につかなくなるという情緒的変化がある。そのフォーマット (恋愛あるある) を元にしながらも、ササミは味が薄く、味を楽しむ食材ではない、というずらしによる笑い。そして恋による変化が実際には何も起きずいつもの行動と一緒という「意味ありげなことを演出しながら、中身のないことを言う」タイプの笑い
  • ササミは低脂質・高タンパクであり、筋肉づくりに適した食材とされる。

キャッチコピー&アオリ文

表紙カラーページ
ラジオが繋ぐ 君の鼓動と この青春──・・・

巻頭カラーページ
毎週月曜、真夜中の青春──・・・

冒頭ページ
☆この男、欠点なし・・・!?

最終ページ
ᯤラジオが繋ぐ 不思議な関係!

作者コメント

ラジオと犬と崎陽軒のお弁当が好きです。がんばります。よろしくお願いします。

試し読み

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最終更新:2026年06月17日 13:31

*1 俳句といえば「五七五」で「季語がある」(有季定型)というのが広くおこなわれる理解である。言葉の連なりを「短い文」ではなく「俳句」の伝統に連なる「詩」たらしめるものとして、有季定型を基本ルールとする俳人が多い…と見てよいだろうか。有季定型で自然を通して情感を表現しようとする「伝統俳句」に対して、個人の感性を短詩の形で表現しようとする「現代俳句」が提唱され、季語にこだわらない(無季俳句)、「五七五」という句形にこだわらない(自由律俳句)という試みもされてきた。俳句に対し、日常的なユーモアを追求したものが「川柳」とされ、伝統的に「うがち・かろみ・おかしみ」が三要素とされている。「俳句を崩したものが川柳」というわけではなく、成り立ちから言えば「俳句と川柳は、江戸時代の俳諧をもとにそれぞれ別個に発展した兄弟」。川柳には「季語」という概念がないというのが妥当であり、俳句の季語を用いた句もある。自分たちの行う創作をめぐるさまざまな考え方や実践があるのは川柳界も俳句界と同様であり、「自由律川柳」という試みもある。

*2 伊藤園の「お~いお茶」の俳句は、伝統俳句のルールに厳密にとらわれなくてもよいとされている(このため「新俳句」と称している)。それでも五七五のリズムに乗せることはおおむね維持されているので、俳人・川柳作家ほどの強い意識を持たない一般の人々にとっては「五七五の句形のもの」がおおむね「俳句的なもの」という理解であろう。

*3 国内の郵便物取り扱い量は2000年代初頭がピーク。以後はインターネットの普及とともにコミュニケーションが電子メールやSNSなどで行われるようになり、郵便離れが進んだ。ハガキ文化の一つとして「年賀状」があるが、発行枚数のピークであった2004年と2026年を比較すると、「発行枚数」は約1/6に、「年賀郵便物元日配送物数」は約1/8にまで縮小した。

*4 日本農林規格(JAS)では「ケーシングの太さが20mm未満のもの」か「羊の腸を使っているもの」、つまりはソーセージのうち細い種類をウインナーと呼ぶ。ソーセージは、ウインナー(羊の腸サイズ)<フランクフルト(豚の腸サイズ)<ボロニアソーセージ(牛の腸サイズ)の順に大きくなる。